日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年5月19日水曜日

◆“守備的トップ下”で輝き放つ鹿島の小泉慶。だからこそ攻撃面での「積極的なアクション」にも期待(サッカーダイジェスト)






「相手が嫌なことをどんどん続けられれば」


 ルヴァンカップのグループステージ第6節の北海道コンサドーレ札幌戦を2日後に控えた5月17日、鹿島アントラーズの小泉慶がオンラインでの取材に応じた。

 ザーゴ前体制下では主に右SBやボランチで起用されていた小泉は、相馬直樹監督が指揮を執る現体制下ではトップ下で計算されているようだ。5試合ぶりに先発した5月12日のJ1リーグ第21節の名古屋グランパス戦ではトップ下でフル出場。2-0の勝利に貢献した。

 そのパフォーマンスは出色だった。際立っていたのは、献身的かつ精力的な守備。果敢にボール奪取を狙い、相手のパスコースを限定し、ルーズボールを回収する。アグレッシブな守備を肝とする相馬アントラーズで、“トップ下・小泉”の存在感は絶大だった。

 求められるタスクを、小泉本人も理解している。

「前の位置で相手にプレスをかけるところだったり、セカンドボールの拾い合いを助ける役割だったり、プレスバックだったり。攻撃で、間で受けて何かやるというよりは、守備でチームを助ける役割だと。そこは言われましたし、求められていると思います」

 不慣れなポジションだったが、「チームメイトのみんなも、やりやすい環境を作ってくれた」という。「難しく考えないでやっていいよっていう声もかけてくれました」。持ち前の守備力をいかんなく発揮できた。一方で「僕からしてみれば、守備しかしていないという感じなので。攻撃はほぼほぼ任せてしまって申し訳なかった」と振り返る。

「だからその分、きついことだったり、守備のところは頑張ろうって切り替えられた」

 やるべきことは明確。だからといって攻撃面での仕事を放棄しているわけではない。むしろ、守備面で見せる強度の高いプレーを、攻撃面で生かさない手はない。右SBよりも、ボランチよりも、相手ゴールに近い位置にいるならば決定的な仕事に絡む機会は多くなるはずで、その適正もあるのではないだろうか。

 攻撃面でイメージする“らしさ”について訊けば、次のように応じる。

「もちろんトップ下なので、間で足もとで受けてターンして、ゴールに直結するようなプレーはもちろんやらないといけない。ただそういうのよりかは、相手の背後にどんどん走って行くっていうところや、3人目の動き出しとか、相手が嫌なことをどんどん続けられればと思っているし、あとはもうひとりのFWやサイドハーフの選手の動きを見て、自分がどんどん積極的にアクションを起こせればいいなと思っています」

 敵からボールを素早く刈り取る馬力あるプレーをもって、相手ゴールにも襲いかかる。ネガティブトランジション(攻から守への移行)に加え、ポジティブトランジション(守から攻への移行)でも猛威をふるう。そんな姿を期待したい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストweb編集部)


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◆“守備的トップ下”で輝き放つ鹿島の小泉慶。だからこそ攻撃面での「積極的なアクション」にも期待(サッカーダイジェスト)





◆相馬監督、前節・横浜FM戦の3失点を分析 「ベンチワークでミスもあったと共有した」(FOOTBALLZONE)






中2日の試合が続き、終盤でセットプレーから2失点「与えなくても良かった失点」


 鹿島アントラーズは19日、敵地でのルヴァンカップ・グループステージ第6節で北海道コンサドーレ札幌と対戦する。すでにAグループ2位以上が確定し、プレーオフステージ進出が決定しているが、相馬直樹監督は18日のオンライン会見で、「目の前にあるゲームを勝ちに行く」と力強く語った。

 鹿島は2年目を迎えたザーゴ監督の元で今季のスタートを切ったが、開幕8試合を2勝2分4敗の暫定15位に沈み、4月14日に相馬コーチが新監督に昇格した。その後、リーグ戦6試合(5勝1分)、ルヴァンカップ3試合(1勝2分)を戦い、9戦無敗と調子を上げている。

 無尽蔵のスタミナとハードワークを武器とするMF小泉慶をトップ下に起用するなど、相馬監督は前線からの激しいプレスを徹底させてきた。ただ、5月15日のJ1リーグ第14節横浜F・マリノス戦(5-3)は、監督交代後ワーストとなる3失点を喫した。中2日の試合が続いたことを含め、終盤の失速は想定内だったとしつつ、改善点を口にする。

「映像で共有した部分はある。2失点目、3失点目はセットプレー。与えなくても良かった失点だったと思う。3点目に関してはベンチワークとして、失点を招いてしまったところはある。こちらのミスもあったということも共有して、同じことが起きないように、全体で次に向けて修正したい。

 正直なところ、コンディション的にあの時間にああなるのは分かっていた。中2日で3試合続けてきた我々と、1週間空けてあのゲームに臨んできたマリノスさんと、最後の時間まで我々が守備の強度を保てるのか。相手がリードされている状況のなかで、つなぐというよりもやり方を徹底してきて、押し込まれる時間ができることは想像できた。五分のコンディション同士であれば、ああいった時間は作らずにできたはず。毎回起こる話ではないけど、最後の時間をどうしのぐか。我々の足が止まったのも事実で、そこは冷静に判断して捉えている」

 鹿島は、右肘関節内側側副靭帯損傷および右上腕骨裂離骨折が癒えた日本代表FW上田綺世が、戦列復帰後はスーパーサブ的に起用されている。相馬監督の中では、ほかの選手を含めて、ベストの布陣・起用法を探っている段階だという。

「正直、まだ決まってない(苦笑)。多少ハードワークの部分で欠ける選手がいるけども、ある意味スペシャルキッカーじゃないけど、特別なものを持っているのであれば、ハードワークできる選手との組み合わせを当然考えるべき。チーム全体としてお互いを助け合うことはしっかり全員がやらないといけない。それができない選手はいないと思っている。人よりも守備を頑張るのが得意な選手がいれば、そうでない選手もいて、そこをどう組み合わせるか。相手との絡みもあると思う。コンディションも含めて考えていかないといけない」

 相馬監督は、19日の札幌戦に向けて「目の前にあるゲームを勝ちに行く。その時できるものをすべて出す。ピッチでスタートからエネルギーを発揮できるような準備をしたい」と決意を覗かせていた。

(Football ZONE web編集部)


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◆相馬監督、前節・横浜FM戦の3失点を分析 「ベンチワークでミスもあったと共有した」(FOOTBALLZONE)





◆鹿島相馬監督「目の前の試合を勝ちに行く」1位突破をかけ19日札幌と対戦(ニッカン)






鹿島アントラーズの相馬直樹監督(49)が18日、19日のルヴァン杯コンサドーレ札幌戦に向けオンライン取材に応じ、1次リーグ突破が決まっている中でも「目の前の試合を勝ちに行く」と一戦必勝を掲げた。

監督就任後、チームは公式戦9戦無敗(6勝3分け)。特に前週は9日のFC東京戦、12日の名古屋グランパス戦、15日の横浜F・マリノス戦と過密日程の中で上位チームを連破した。

この3戦は、セットプレーからの得点で流れを引き寄せており、常勝軍団の強さを取り戻しつつある。

指揮官はセットプレーも含め準備の重要性を挙げ「準備をしているから、その場所で発揮するエネルギーが大きくなる。実際、(セットプレーで)取れていることも含め、選手たちも自信になっている。相手にも嫌と思わせる空気がつくれているのかなという気がします」と話した。

前節の横浜戦は5-3の打ち合いとなった。終盤に、セットプレーから2失点したことを反省する。

失点場面はミーティングで映像を振り返り、失点要因を共有した。「こうすべきだった、というのも含めて同じことが起きないようにと。それだけでなく、実際は3点目はベンチワークとして、少し失点を招いてしまった部分があったと思っている。そこは、こちらのミスがあったと共有して、全体で次に向けて修正して同じ事が起きないようにと言う話はしました」と、監督自身もベンチワークのミスを認め反省したことを明かした。

ルヴァン杯は既に1次リーグ突破を決めているが、1位突破をかけて札幌と対戦する。指揮官は「目の前にあるゲームも勝ちにいく。出来るものをすべて出して、スタートからエネルギーを発揮できる準備をしていけたら」と勝ち点3への思いを口にした。【岩田千代巳】


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◆鹿島相馬監督「目の前の試合を勝ちに行く」1位突破をかけ19日札幌と対戦(ニッカン)





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