
日刊鹿島アントラーズニュース
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2024年1月18日木曜日
◆上田綺世の存在に感謝する細谷真大「同じポジションに年下が来たとき仲良くしてくれる選手は少ないんじゃないか」(ゲキサカ)

フィールド選手最年少ながら先発に抜擢されたアジア杯初戦のベトナム戦(○4-2)でゴールに絡むことができず、不完全燃焼となった日本代表FW細谷真大(柏)だが、すでに次の戦いに目を向けている。
ハーフタイムで交代となったことについては「自分の出来からしてもそうなるなと思っていたので、しっかり受け止めた」といい、翌日の練習から「落ち込んでいる暇はない」とすぐに気持ちを切り替えた。
その言葉に偽りがないことはベトナム戦以降の表情からも明らかだ。練習を見ていてもFW上田綺世(フェイエノールト)と並んでランニングすることが多く、DF伊藤洋輝(シュツットガルト)を含めて練習前にボールを蹴ったり、談笑するなど良いムードを漂わせている。
「ポジションも同じなので、すごくコミュニケーションが取りやすいですし、この遠征期間中、すごく仲良くさせてもらっていると思います」
上田の存在についてそんなふうに表現したが、実際には意外に感じた部分もあるという。「同じポジションで年下が来たときに仲良くしてくれる選手は少ないんじゃないかと思う。そういった意味でもすごくやりやすくやらせてもらっています」。上田と言えば強烈なシュートが持ち味。「独特のシュートスピードというのがあると思うので、いつかは(シュートについて)聞きたいなと思います」とチャンスをうかがっているようだ。
ボールを使った練習では次の出場機会をつかみ取るべく、一つひとつのメニューでしっかりアピールすることを心掛けている。「ポゼッションのところでは守備を意識しながら、強度を高くやるようにしていますし、ゲームになったらより点にこだわってやっている。日頃の練習がアピールになるチャンス」と貪欲に取り組む。
19年1月のアジア杯では東京五輪世代のDF冨安健洋やMF堂安律が主力としてピッチに立った。そこから5年経った今回はパリ五輪世代からMF久保建英のほか、細谷とGK鈴木彩艶、GK野澤大志ブランドンが選出。「もっとパリ五輪世代から呼ばれるようになると良いし、自分はその一人として爪痕を残したい。(鈴木)彩艶と一緒に初戦を迎えたけど、2人ともうまくいったプレーはできなかったと思うので、今後がすごく重要になってくるということを(2人で)話しました」と明かした。
イラク戦に向けては「ベトナムと違ってサイズもあるし、戦い方も少し変わってくるのかなと思う。押し込む時間は増えると思うので、一発のところをケアしながら、もし自分が出たらしっかり起点になるプレーをしたい」と意欲を示した。
(取材・文 矢内由美子)
◆上田綺世の存在に感謝する細谷真大「同じポジションに年下が来たとき仲良くしてくれる選手は少ないんじゃないか」(ゲキサカ)

◆合言葉は「ブラボー」。ポポヴィッチ新監督が鹿島にもたらす新風。要求はシンプルで、矢印は常にゴールに向けられている(サッカーダイジェスト)

1回のセッションで80ブラボー
「ブラーボー!」
鹿島アントラーズの練習後、ミックスゾーンで他選手を取材している時に、こちら側にそう呼びかけてきたのは鈴木優磨だ。つまりは“ポポさん”ことランコ・ポポヴィッチ新監督の声を真似ているのだが、本当にそっくりで、一瞬そこにポポヴィッチ監督がいるのではないかと疑ってしまったほどだ。
嬉しそうな表情で声真似をする鈴木を見るだけでも、いかに雰囲気が良いか伝わってくる。「ブラボー」と言えば、カタール・ワールドカップの時に長友佑都が全国区で流行らせたイメージはあるが、元々は北海道コンサドーレ札幌の“ミシャ”ことミハイロ・ペトロヴィッチ監督が広島時代によく使っており、その影響からか、ミシャと縁のある横内昭展監督(ジュビロ磐田)も代表コーチ時代からよく使う。
そのミシャとは犬猿の仲とも伝えられるポポヴィッチ監督が、同じく「ブラボー」を使っているのは興味深いが、ポポヴィッチ監督ほど練習中に「ブラボー」を連発する監督もいないのではないか。
筆者が取材した直近の2日間でも、1回のセッションで80ブラボーぐらい耳にした。そして良いプレーが繋がった時は「ブラボー・コンボ」が発動し、最後は「カンペキ!」で締めくくるのだ。
安西幸輝にポポヴィッチ監督から「ブラボー」が出る基準を聞いたところ「分かんないです」と満面の笑みで答えてくれた。
そして、さすがは“安西先生”ということで、適任者を探してみる。いた。仲間隼斗だ。柏レイソルの下部組織で育ち、ロアッソ熊本、カマタマーレ讃岐、ファジアーノ岡山、そして柏から鹿島に行き着いた叩き上げのアタッカーは「みんな薄々は感じてると思います」と語る。
「ポポさんのイメージするテンポだったり、ダイナミックさだったりが何人かで繋がった時に、そういった声は出てるので。そういうのが好きなのかなとか、そういうのがやっぱりポポさんのイメージなのかなと、みんな汲んでいるところはあると思う」
ポポヴィッチ監督の声かけや、町田時代も一緒だった塚田貴志通訳の言葉を聞いても、要求は本当にシンプルだ。もちろんチームの指導も間もないということもあるかもしれないが、複雑な要求は何もしない。
その代わり、チームによってはシーズン中でもなかなか見ないようなスピード感とテンポでボールも人も動くのだ。
攻撃の矢印は常にゴールに向けられているが、決して縦一本にこだわるのではなく、しっかりとボランチやセンターバックも使って、左右中央と幅広く攻撃方向が共有されていく。
スーパーチームに化ける可能性も
基本はワンタッチ、多くてもツータッチをハーフコートで展開するというのは簡単ではない。もちろんミスも出るが、積極的にやり切ったミスに関して、ポポヴィッチ監督はネガティブなことを何も言わない。その代わり、テンポを落としたり、その場で停滞させると、すぐに強い要求の声が飛んでくるのだ。
おそらくシーズンが迫っていけば、90分の尺や試合の流れを考えて、意図的にテンポを落とすようなことも入れていく必要があるだろう。しかし、現段階ではいかに方向性を植え付けるかが大事で、その矢印に選手たちもあえて乗っかっている印象だ。
そのなかで、サイドバックが中盤を追い越すアクションなども非常に目立っていた。経験豊富な仲間にそうした意図を聞いてみる。
「鹿島の選手というのはどの監督になっても、その監督に合わせる姿勢をすごく見せる。だけど、ずっとそれではいけないので、その調整というか、少し戻すところをみんなで合わせていかないと。90分間、死に物狂いでやるのはできないし、というところで、戻す作業もこれから大事になっていくと思う。だけど今はみんながどんどんやっていけばいい」
試合というのは生き物であり、勝つためにはどこかでゲームコントロールが必要になってくる。ただ、そこに関しては柴崎岳というスペシャリストもおり、何も心配はいらないだろう。
仲間も「いるだけでというか、ゲームが落ち着くというか。本当に全体が見えてる選手」と前置きしながら、彼一人に任せてしまわず、イメージを共有しながらチーム力を高めていきたいと語る。
正直に言ってしまうと、オフシーズンの鹿島の動きは、上位を争うライバルより地味だった。もちろん移籍のマーケットは閉じていないので、開幕までに“ラストピース”はあるかもしれないが、フィールドの補強は左利きセンターバックのヨシプ・チャルシッチとサイドアタッカーのギリェルメ・パレジという外国人の二人と、“ネクスト・アツト”の期待を背負う大卒ルーキーの濃野公人しかいない。
しかし、元々いる選手たちのポテンシャルは高い。藤井智也や松村優太など、フルシーズン主力として稼働していなかったタレントたちが、ポポヴィッチ監督のもとでさらに覚醒すれば、スーパーチームに化ける可能性も秘めている。
再び安西に聞いてみると、いつも笑顔のサイドバックは「今に見てろって思ってます」と目をギラつかせた。
取材・文●河治良幸
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