日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年2月22日水曜日

◆柴崎が最短22日に練習復帰の可能性…ただしデビュー戦は3月末か(ゲキサカ)




 バルセロナ滞在中と伝えられたテネリフェのMF柴崎岳に関して、スペイン『ラ・オピニオン・デ・テネリフェ』が今後の復帰時期などについて報じている。

 20日にクラブ公式ツイッターによって、バルセロナへと向かったことが発表されていた柴崎。同メディアによると出発したのは19日の朝で、遅くとも21日か22日には戻ってくるようだ。また、当初バルセロナ訪問を「個人的な事情」と伝えられた理由ついて、同メディアは医療的な理由もあったと報じており、不安障害の治療のためだった可能性が高い。

 報道によれば、クラブは柴崎がバルセロナから戻ったあとすぐに練習に復帰することを望んでおり、早ければ22日にチームへ合流する見込み。ただ、デビュー戦については「最低でも3月末まで待たなければならない」と同メディアは慎重な姿勢を崩さなかった。

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?210001-210001-fl

◆横断幕掲げ共闘訴え J1鹿島サポーターが来場呼び掛け(茨城新聞)


カシマスタジアムへの来場を呼び掛けたサポーター=鹿嶋市宮中

サッカーJリーグ開幕を前に、リーグ2連覇に挑む鹿島アントラーズのホーム試合を盛り上げようと、鹿島サポーター有志が19日、鹿嶋市内で横断幕やフラッグを掲げたり手作りチラシを配布するなどカシマスタジアム(同市神向寺)への来場を呼び掛け、チームを後押しする“共闘”を訴えた。

有志メンバーによる市民への呼び掛け活動は昨年12月以来、2度目。同市の山町浩信さん(34)が音頭を取り、会員でもある市商工会青年部関係者や県外内のサポーター仲間たちが集結した。

同市宮中のショッピングセンター「チェリオ」では、メンバーが21日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)初戦と25日のJリーグ開幕を伝える手作りチラシなどを用意。買い物客に対して「応援よろしくお願いします」と声を掛け手渡した。さらに同所近くの国道124号交差点で、「求むホームタウンの力」「僕らの街の誇り」などと書かれた横断幕とフラッグを掲げ、通行人や信号待ちのドライバーにアピールし目を引いた。

一連の活動を通して、山町さんは「スタジアムに行ってもらえるきっかけになればと思う。再び盛り上がってほしい」と力を込めた。活動に協力した栃木県佐野市の菊池昌弘さん(47)は「選手が120パーセントの力を出せるよう後押ししたい」と話した。

(小林久隆)

http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14875948180757

◆「こういう雰囲気は好き」キャプテンマーク巻いた鹿島MF永木、ACL初陣で決勝アシスト(ゲキサカ)




[2.21 ACLグループリーグ第1節 鹿島2-0蔚山現代 カシマ]

 キャプテンマークを巻いた背番号6の右足が先制点をもたらした。鹿島アントラーズは18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)から先発6人を変更。MF小笠原満男に代わってダブルボランチの一角で先発したMF永木亮太がキャプテンマークも引き継いだ。

 セットプレーのキッカーも務めた永木は後半19分、左CKから右足でゴール前に蹴り込み、FW金崎夢生の先制ヘッドをアシスト。「狙うところはチームとして決まっているけど、キーパーを外すようにマイナスに蹴ったら(金崎)夢生がうまく入ってくれた」。昨季から鹿島に加入した永木にとっては初のACL。「また一ついい経験ができたし、勝ちに行って勝てたので満足している」と胸を張った。

「去年、クラブW杯も経験して、特別感はなかったけど、こういう雰囲気は好きなので」。フィジカルを前面に押し出す韓国のチーム相手に中盤で体を張り、球際でも競り負けなかった。「不運もあって、セカンドボールがほとんど相手に転がった」と、苦しい時間帯もあったが、最後のところでしっかり跳ね返し、完封勝利を飾った。

「初戦なので勝ちたかった。ACL優勝を目指すうえで初戦は大事。ホームゲームは今年初めてで、その中で勝ちたかった」。中3日の25日には再びカシマスタジアムでJ1開幕戦・FC東京戦を迎える。ターンオーバーしながらの公式戦連勝。昨季の2冠王者が勢いに乗ってリーグ連覇への戦いをスタートさせる。

(取材・文 西山紘平)

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?210008-210008-fl

◆プレシーズンから7戦7発でも物足りない?鹿島FW鈴木優磨「7戦10発なら違うけど…」(ゲキサカ)




[2.21 ACLグループリーグ第1節 鹿島2-0蔚山現代 カシマ]

 プレシーズンを含めた7戦7発にも満足はしなかった。鹿島アントラーズは1-0の後半37分、FW金崎夢生からの浮き球のパスに走り込んだFW鈴木優磨が右足でゴール左隅に流し込む追加点。18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)の決勝点に続く公式戦2試合連続ゴールとなった。

「最初はダイレクトで打とうか迷ったけど、トラップしてからタイミングをずらして、(シュートが)いいところに行ってくれた」

 タイで行われたアジアチャレンジ、DAZNニューイヤー杯宮崎ラウンド、いばらきサッカーフェスティバルと、プレシーズンは5試合に出場して計5得点。公式戦連発を含め、これで今季は7戦7発となったが、「1試合1点の計算なので。7戦10発とかならまた違うけど……」と、表情は浮かなかった。

 脳裏をよぎったのは前半37分のシーンか。カウンターからチャンスをつくり、MFレアンドロのパスを受けてフィニッシュまで持ち込んだが、左足のシュートはGKに阻まれた。「あと2点くらい決められた。前半で勝負を決められたと思う」と、前半の逸機を悔やんだ。

「1試合1点ではなく、複数得点を取りたい。複数得点を取れれば(周りの)見方も変わる。そこが攻撃の課題」。そう貪欲に話す鹿島の新9番は公式戦3戦連発がかかる25日のJ1開幕戦・FC東京戦(カシマ)に向け、「FC東京は浦和とも今日の相手とも違う。相当の勢いを持ってくると思う」と、気を引き締めていた。

(取材・文 西山紘平)

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?210006-210006-fl

◆「鈴木じゃなかったらもっと良かった」1G1Aの金崎、“阿吽のアシスト”をはぐらかす(ゲキサカ)




[2.21 ACLグループリーグ第1節 鹿島2-0蔚山現代 カシマ]

 エースの1ゴール1アシストでJリーグ王者が白星発進した。鹿島アントラーズは後半19分、MF永木亮太の左CKにFW金崎夢生が頭で合わせ、先制点。同37分には右サイドからのスローインを胸トラップした金崎がゴールに背を向けた状態で自分の頭上を越す浮き球のラストパスを通し、FW鈴木優磨の追加点をアシストした。

 試合後のヒーローインタビューで自身の活躍を聞かれた金崎は「それよりホームで、ACLでしっかり勝てたのが大きい」と力説。18日の富士ゼロックススーパー杯・浦和戦(3-2)から先発6人を入れ替えた中での公式戦連勝に「メンバーを入れ替えている中での2連勝は、思っている以上に大きい」と胸を張った。

 高い打点で相手に競り勝ったヘディングシュートはもちろん、アシストも技ありだった。まるで背中に目があるかのように、自身の背後に走り込む鈴木の動き出しにピンポイントで合わせた。

「(得点者が)鈴木じゃなかったらもっと良かった。違う選手だったら良かった。鈴木だと分かっていたら出してない」。プレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれ、試合後は記者会見にも臨んだ金崎。アシストに関する報道陣の質問には冗談交じりにはぐらかした。

 可愛い後輩との“アベック弾”にも「何とも思ってません」と素っ気なかったが、お膳立てを受けた鈴木は「俺は(金崎)夢生くんを見てプレーしているし、分かり合っているところがある。いいパスをくれた」と素直に感謝していた。

 富士ゼロックススーパー杯、ACL開幕戦と大事な2連戦を連勝で飾り、中3日の25日にはJ1開幕戦を迎える。連覇を目指すリーグ初戦の相手は今オフに大型補強を敢行したFC東京。金崎は「勝って勢い付いて、JリーグとACLでいい位置までいけるように。口先だけでなく、しっかりグラウンドで示せるように頑張ります」と強い決意を口にした。

(取材・文 西山紘平)

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?210004-210004-fl

◆ACL初優勝を狙う鹿島、金崎&鈴木のゴールで蔚山撃破…大事な初戦を制す(サッカーキング)


金崎夢生

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第1節が21日に行われ、鹿島アントラーズと蔚山現代(韓国)が対戦した。

 昨季のJ1リーグを制し、通算タイトル獲得数を「19」に伸ばした鹿島。だが、ACLでは未だに優勝を経験したことがなく、悲願のアジア制覇に挑む。ホームで迎える大事な初戦には、DF昌子源やMFレオ・シルバ、MF永木亮太、FW金崎夢生、FW鈴木優磨らが先発起用された。

鹿島アントラーズ

 立ち上がりはゲームが落ち着かない時間が続いたが、10分を過ぎると鹿島がボールを保持してチャンスをうかがう展開となる。13分にはペナルティエリア内左で縦パスを受けた中村充孝の落としから金崎が狙ったが、シュートは枠の上。直後の15分には左CKに山本脩斗が頭で合わせたが、ここはGKに阻まれた。

 鹿島が先制のチャンスを逃すと、試合は再び一進一退の攻防となる。33分、蔚山現代は右サイドで得たFKをハン・サンウンがゴール前に蹴り込み、チョン・ジェヨンがヘディングで合わせる。シュートは枠の左下へ飛んだが、GKクォン・スンテが好セーブで凌いだ。このままスコアレスで前半を折り返す。

 後半開始早々の46分、蔚山現代はゴールからやや距離のある位置からハン・スンギュが右足を振り抜くと、無回転のボールが枠の右上へ飛んだが、惜しくもポストを直撃した。

 試合が動いたのは64分。永木が蹴った左CKに中央の金崎が頭で合わせると、このシュートがゴール右上に吸い込まれ、鹿島が先制に成功した。さらに82分、金崎からのパスでエリア内右に抜け出した鈴木が右足のシュートをゴール左に流し込み、リードを2点に広げた。

鈴木優磨

 試合はこのままタイムアップ。鹿島が2-0で蔚山現代を下して大会白星スタートを切った。

 次節、鹿島は28日に敵地でムアントン・ユナイテッド(タイ)と、蔚山現代は同日にホームでブリスベン・ロアー(オーストラリア)と対戦する。

【スコア】
鹿島アントラーズ 2-0 蔚山現代

【得点者】
1-0 64分 金崎夢生(鹿島)
2-0 82分 鈴木優磨(鹿島)

https://www.soccer-king.jp/news/japan/acl/20170221/554298.html?cx_cat=page1

◆鹿島 ACL初戦で蔚山撃破 金崎「メンバーを変えてもやることは変わらない」(スポニチ)




 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグが21日行われ、昨年のクラブワールドカップ(W杯)準優勝チームでE組の鹿島はホームで2012年王者の蔚山(韓国)と対戦。2―0で勝利を収め、先に試合の終わったF組の浦和に続いて白星スタートを切った。

 鹿島は後半19分、MF永木が蹴った左CKにFW金崎が頭を合わせゴール右隅に流し込んで先制。同37分には金崎のパスに抜け出した20歳のFW鈴木が右足でシュートを放ち、左ポストをかすめてネットに吸い込まれる追加点となった。鈴木は浦和を破った18日の富士ゼロックススーパーカップ(日産ス)から公式戦2試合連続ゴールで、チームも公式戦2連勝となった。

 鹿島はアウェーで行われる28日の次戦ではムアントン(タイ)と対戦。浦和と鹿島を除く残りの日本勢は22日に登場、G大阪は敵地でアデレード(オーストラリア)と、川崎Fはホームで水原(韓国)と激突する。

 ▼FW金崎夢生 ホームでしっかり勝てたのが大きい。チーム的にも勢いがつくし、勝てて良かった。(18日の富士ゼロックススーパーカップからは先発を6人変更したが)メンバーを変えてもやることは変わらない。そういうところもしっかりチームとして出せたと思う。勝つのはもちろんだが、勝って勢いづいてJリーグもACLもいい位置にいけるように、口先だけじゃなくしっかりグラウンドで示せるように頑張りたい。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/02/21/kiji/20170221s00002181198000c.html

◆鹿島金崎POM選出「初戦ホームで勝ったの大きい」(ニッカン)




<ACL:鹿島2-0蔚山>◇1次リーグE組◇21日◇カシマ

 2年ぶり出場の鹿島アントラーズが、蔚山(韓国)に2-0で勝ち、白星発進した。

 0-0で迎えた後半19分、FW金崎夢生(28)がMF永木亮太(28)のCKを、頭で合わせて先制。同37分にはスローインのボールを受けると、DFを背負ったままノールックで浮き球パス。今季初先発したFW鈴木優磨(20)のゴールも導いた。

 1ゴール1アシストでプレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)に選ばれた金崎は「ACL初戦でホームで勝ったのが大きい。メンバーが入れ替わった中での2連勝はチームとしても勢いづくと思う」。18日の富士ゼロックス・スーパー杯浦和戦(日産ス)から先発6人を入れ替えての連勝発進に、今季の手応えを得た。

 2点目を決めた鈴木は「俺は(金崎)夢生くんを見てプレーしているし、分かり合っていると思う。ダイレクトかトラップか悩んだんですけれど、シュートは良いところに飛んでくれました」と感謝。練習試合を含め、今季出場8試合で9得点と結果を出し続けているが「あと2点くらいは決められた。前半に勝負を決められたので、そこは課題です」と、前半に好機を逃した反省も忘れなかった。

 鹿島は中3日でJ1開幕となる25日の東京戦(カシマ)を迎える。石井正忠監督(50)は「厳しい戦いになることは分かっていたが、2-0で勝てて良かった。(ゼロックス杯との)この2勝はJリーグにも良い影響を感じています」と話した。【鎌田直秀】

http://www.nikkansports.com/soccer/news/1782245.html

◆1ゴール1アシストでMOMの金崎「口先だけでなくグラウンドで示す」(サッカーキング)


金崎夢生

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループステージ第1節が21日に行われ、鹿島アントラーズは2-0で蔚山現代(韓国)を下し、白星スタートを切った。

 鹿島は64分にCKからFW金崎夢生が先制ゴールを挙げると、終盤の82分には金崎のパスからFW鈴木優磨が貴重な追加点をマーク。守ってはGKクォン・スンテを中心に相手に反撃を許さず、完封勝利で勝ち点3を獲得した。

 1ゴール1アシストの活躍でこの試合のマン・オブ・ザ・マッチに選出された金崎は、試合後のインタビューで次のように語った。

「とにかくホームで、ACLでしっかり勝てたのが大きいです。JリーグとACLでいい位置までいけるように頑張ります。口先だけでなく、しっかりとグラウンドで示せるように頑張ります」

 鹿島は25日に2017明治安田生命J1リーグ開幕節でFC東京と対戦。その後、28日にACLグループステージ第2節でムアントン・ユナイテッド(タイ)と対戦する。

https://www.soccer-king.jp/news/japan/acl/20170221/554330.html?cx_cat=page1

◆【鹿島】石井監督、公式戦2連勝に「この2勝はJリーグにつながる」(報知)




 ◆アジア・チャンピオンズリーグ 第1節 ▽1次リーグE組 鹿島2―0蔚山現代(21日・カシマスタジアム)

 鹿島はプレーオフを勝ち上がってきた韓国の昨季リーグ4位、蔚山現代に2―0で快勝。18日の富士ゼロックス・スーパー杯、浦和戦に続く公式戦2連勝とした。石井正忠監督(50)は、「2―0という形で終われて本当によかった。前半は韓国のチームにたいしてスピード、体のぶつかりあいに慣れるのに時間がかかった。後半は慣れてきて、自分たちがボールを保持する時間を多くするサッカーは見られた。最終的に無失点で終われたのもよかった」。浦和戦からスタメンを6人変更も、白星発進に安堵(あんど)感をのぞかせた。

 1―0で迎えた後半19分には、リズムを変えるため、2列目のMFレアンドロ、中村に代えて土居、遠藤を投入。巧みな交代策で、FW鈴木の追加点につなげた。18日の富士ゼロックス・スーパー杯、浦和戦(日産ス)に続き、2連勝。25日のJ1開幕、F東京戦(カシマ)に弾みをつけた。「メンバーを変えた中でも自分たちのサッカーができて、結果が出ているというのは次のJリーグに向けて、チームの仕上がり状況がいいと感じた。この2勝はJリーグにつながる。いい影響が出るんじゃないかなと思う」。結果の出た2試合に大きな手応えもつかんでいる。

 アジア・チャンピオンズリーグが2003年に発足し、それ以降、日本勢は鹿島の試合前に、浦和が敵地でWシドニーを下し、通算149勝、鹿島が日本の150勝目となった。昨季は終盤にJ1年間優勝、クラブW杯準優勝、天皇杯優勝と成果を挙げた。今季は新戦力も加わり、シーズン開幕から絶好調。Jリーグでも強い鹿島を見せつける。

http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170221-OHT1T50236.html

◆AFCチャンピオンズリーグ2017 グループステージ 第1節(オフィシャル)


ACLグループステージ 第1節

金崎が先制ヘッド、鈴木が7戦連発!鹿島、ACL初戦で蔚山現代FCに完封勝利!

2年ぶりに始まったアジアでの戦い、そのオープニングマッチで鹿島が絶好のスタートを切った。AFCチャンピオンズリーグ グループステージ第1節で韓国の蔚山現代FCをカシマスタジアムに迎え撃つと、スコアレスで迎えた後半、永木の蹴った左CKから金崎がヘディングシュートを決めて先制。さらに82分には金崎のアシストから鈴木が右足シュートをゴール左隅へ届けた。2-0。ホームでのシーズン初戦で完封勝利を収め、グループEの首位発進を果たした。

3日前、鹿島はFUJI XEROX SUPER CUPで浦和を3-2で破った。遠藤の2ゴールと鈴木の決勝ゴールで、今季初の公式戦を白星で飾ることができた。連続失点を喫して2点リードを追い付かれたことは課題だが、90分間でしっかりと勝ち切ったことは収穫だ。実戦復帰を果たした山本は試合直後、「しっかりと切り替えて、チーム全員で勝ちに行きたい」と、中2日で迎えるACL初戦へと集中力を高めていた。

準備期間は2日間。選手たちはコンディションの調整に努め、勝利だけを目指して戦術理解の向上を期した。充実の選手層が、各ポジションでの切磋琢磨を促していく。前日練習を終えて公式会見に臨んだ石井監督は「ACLのタイトルを獲ったことがないので、ぜひ獲りたい」と、強い決意を明かしていた。

厳しい寒さに見舞われたカシマスタジアム。スタンドの入れ替えを実施した聖地で、アジアでの戦いがついに始まる。国内の大会とは異なる規定、異なるボールを使う一戦。国際大会ならではの独特な雰囲気と、ホームスタジアムでのシーズン初戦を迎えた高揚感がピッチを包んでいく。

ACLの規定により、アントラーズのサポーターズシートと選手たちのウォーミングアップエリアは反対側に位置することとなった。それでも、アジア制覇を渇望するアントラーズファミリーの一体感は、力強い歌声が響き渡るごとに増していった。新たなる装いで迎える、重要な一戦。ピッチに姿を現した選手たちに、大きなチームコールが降り注がれた。



石井監督が指名した先発メンバー11人は、浦和戦から6名が変更となった。両サイドバックに伊東と山本、ボランチの一角に永木、2列目には中村とレアンドロ、そして前線には鈴木が入った。GKのクォン スンテ、センターバックの植田と昌子、ボランチのレオ シルバと前線の金崎は浦和戦に続いての先発メンバー入り。そしてベンチにはGKの曽ケ端、西、町田、土居、遠藤、小笠原、ペドロ ジュニオールが並ぶ。



19時、鹿嶋の夜空にアジアでの挑戦開始を告げるホイッスルが鳴り響いた。鹿島は立ち上がりから積極的に攻勢をかける。開始2分、レアンドロからのスルーパスを受けた中村がペナルティーエリア右側でボールを持ち、チャンスを迎えた。5分には永木のクリアから鈴木が最終ラインの背後を取り、ドリブルで突進。中村へのラストパスからシュートへは持ち込めなかったものの、得点への意欲を示してみせた。



5分以降は拮抗した展開で、セカンドボールへの素早い反応でボール支配率を高めていく蔚山現代FCに押し込まれる時間が増えていった。それでも鹿島はゴール前での集中力を切らすことなく、スンテと昌子、植田を中心に応戦していった。

鹿島は15分、永木が蹴った左CKから山本がヘディングシュートで蔚山現代FCゴールを脅かしたが、枠を捉えたボールは相手GKに阻まれてしまった。以降はなかなかチャンスを作り出せなかったが、時折カウンターを仕掛けて敵陣深くまで攻め込み、蔚山現代FCを脅かした。

33分、鹿島は大ピンチを迎える。鹿島陣内左サイドからのFK、ゴール前でヘディングシュートを許してしまったが、スンテが右手でセーブ。弾いたボールは右ポストを直撃し、絶体絶命の場面を脱した。鹿島の一員としてカシマスタジアムのピッチに初めて立った背番号1が、ビッグセーブでチームを救った。



前半のラスト10分は鹿島が攻勢をかけ、37分にはペナルティーエリア中央でボールを持った鈴木がフェイントから左足を一閃。グラウンダーの一撃は相手GKに阻まれたが、複数の選択肢から迷わずシュートへと持ち込んだ背番号9がストライカーとしての本能を覗かせる。前半アディショナルタイムにはカウンターからレアンドロがペナルティーエリア内でボールを持ち、チャンスを迎えたものの、切り返しからシュートを狙うチャレンジが結実する前に阻まれてしまった。0-0。前半はスコアレスで終了した。











後半開始早々、蔚山現代FCのミドルシュートが左ポストを直撃して肝を冷やす場面があったものの、鹿島は前半と変わらず攻勢をかけていく。立ち上がり15分は決定機を作るに至らなかったものの、両サイドバックの伊東と山本が高い位置を取って起点を作り始め、敵陣へ押し込んでいく。レオと永木が出足の速いプレスで存在感を誇示し、中盤でセカンドボールを確保することで主導権を握った。







そして64分、待望の先制ゴールが生まれた。発端は、中盤から迫力満点の突破でペナルティーエリアに突進したレオのドリブル。惜しくもシュートを打つことはできなかったが、相手のブロックによって得た左CKから均衡を破ることとなる。永木が蹴ったボールはゴール正面に飛び、金崎が打点の高いヘディングシュート。ゴール右隅へ決まると、カシマスタジアムは今年最初の歓喜に包まれた。1-0。エースが先制点を挙げ、鹿島がリードを奪った。





先制に成功した鹿島は、得点直後のキックオフ前に2選手を交代。石井監督は2列目を土居と遠藤に入れ替え、中盤のテコ入れを図る。鹿島は65分にペナルティーエリア内からシュートを打たれてピンチを迎えたが、スンテが鋭い反応で弾き出し、こぼれ球への相手のプッシュも枠を越えて事なきを得た。1-0とリードしたまま、試合は終盤へ突入した。



続いての決定機は75分。右サイド深くからのスローインを受けた金崎が短いスルーパスを出すと、ペナルティーエリア右側でフリーになった遠藤が得意の左足で狙う。角度のないところから、針の穴を通すコントロールで放たれた一撃は、相手GKの脇をすり抜けたが、わずかにボール1個分、左ポストの横へと逸れてしまった。



ビッグチャンスを逃してしまった鹿島だが、選手たちは落ち着いて時計の針を進めていった。選手交代を繰り返して反撃を期す蔚山現代FCに対し、激しいボディコンタクトを連発して自由を与えなかった。



そして、勝利へと力強く前進する2得点目は、勢いに乗る新背番号9によってもたらされた。82分、金崎がペナルティーエリア手前でポストプレーを成功させ、自分の背後へと浮き球のパスを供給。そこに鈴木が走り込むのが同時だった。息の合った絶妙なコンビネーションでエリア内に入った鈴木は、トラップから右足を一閃。グラウンダーのシュートはゴール左隅へ吸い込まれた。アントラーズレッドの南側スタンド前で、雄叫びを上げる9番。これで鈴木は今季、自身の出場7試合全てでスコアを刻むこととなった。







2年ぶりのACLは、ホームでの完封勝利というこの上ない形で幕を開けることとなった。2-0。ブリスベン・ロアーとムアントン・ユナイテッドの対戦がスコアレスドローに終わったため、勝ち点3の鹿島がグループEの首位に立った。グループステージは始まったばかりだが、幸先の良いスタートであることは間違いない。



鹿島の次戦は25日、いよいよJ1開幕だ。中3日、聖地・カシマスタジアムで再びオープニングマッチに臨む。FC東京との激突は14時キックオフ。一人でも多くの背番号12とともに、勝利を。リーグ連覇へ、アントラーズファミリー全員で戦おう。

【この試合のトピックス】
・ACLでの初戦勝利は2010年大会以来、7年ぶり。
・蔚山現代FCとの対戦は1997年11月の2連戦以来、3回目。2勝1分けとなった。
・フル出場の鈴木がチーム2点目を決めた。プレシーズンマッチを含め、出場した7試合全てで得点を記録している。
・山本と永木が今季初のフル出場を果たした。
・レアンドロが先発出場し、初めてカシマスタジアムでプレーした。
・スンテとレオが鹿島の一員として初めてカシマスタジアムでプレーした。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠


蔚山現代FC:キム ドフン


[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
ACL初戦、非常に大事な試合と位置付けていた。厳しい戦いになるとわかっていたが、2-0で勝利できて本当に良かった。韓国のチームとの試合ということで、前半はスピードや体のぶつかり合いで、慣れるのに少し時間がかかってしまった。後半はある程度慣れて、自分たちのサッカー、自分たちでボールを保持することができた。最終的に無失点で終われたことも良かった。今日は非常に寒いなか、たくさんのサポーターがスタジアムに来てくれた。その人たちのために選手は90分間ファイトしたし、勝利を届けられて良かった。

Q. 後半、攻撃的な選手を2人入れたが、選手の出来を見て代えたのか、最初から決めていた交代だったのか?

A. 選手の出来を見て決めた。もう少しサイドから攻撃を増やしたかった。自分たちがより多くの時間、相手陣内でボールを保持することを狙った。前の部分でコンビネーションが少し合わなかったので、改善する意味もあり2人を交代した。

Q. スンテ選手が好セーブを見せ、存在感の大きさが感じられた。どう評価しているか?

A. コミュニケーションの部分では、まだ日本語が素早く出てこないところもあり、大変なところもあると思うが、プレーに関してはチームに合流して以来、本当に高い能力を見せてくれている。そのあたりを今日も示してくれた。

Q. 今シーズン2連勝でJリーグ開幕を迎えるが、どんな影響がありそうか?

A. 今日もスターティングメンバーを6人替えた。前半はサッカーの違いでうまく合わないところもあったが、後半は落ち着いてプレーできた。メンバーを替えたなかでも、自分たちのサッカーができ、結果を出せているので、チームの仕上がり状況がいいと感じている。この2勝はJリーグ開幕に向けて、いい影響があると思う。


蔚山現代FC:キム ドフン
勝利したアントラーズの選手たちにお祝いの言葉をおくりたい。また、最後まで諦めることなく一生懸命戦った蔚山現代の選手たちにも拍手をおくりたい。これまでのサッカーを発展させて、いい内容の試合ができた。セットプレーで失点してしまったが、それまではいい内容だった。具体的には相手にプレッシャーをかけて、円滑にパスができていた。サイドの攻撃を抑えることを狙っていたが、失点後、相手にサイドの突破を許してしまった。結果は負けてしまったが、選手たちは自信をつけたと思う。ホームゲームが行われる韓国では必ず勝利したい。


選手コメント

[試合後]

【鈴木 優磨】
夢生くんが良いパスをくれた。ダイレクトで打つかトラップするか迷ったけど、トラップしてから相手のタイミングをずらして、いいところに決めることができた。いつも夢生くんを見てプレーしているし、合っている部分もあると思う。

【金崎 夢生】
ホームでしっかりと勝てたことは大きい。勝って勢いづけると思う。JリーグとACLで良い位置まで行けるように頑張っていきたい。

【クォン スンテ】
初戦で勝ち点3を取れたことが良かった。初戦は難しいと思っていたけど、無失点で勝つことができて良かったと思う。

【伊東 幸敏】
最後のところでやられなければいいと思っていたし、全員が集中力を切らさずにやれた。良い内容とは言えないかもしれないけど、こういう試合で勝つことがアントラーズらしさでもあると思う。

【中村 充孝】
無失点で勝てたことは今後につながると思う。個人的には久しぶりの試合だったけど、結果を出せなかった。連戦なので、切り替えて頑張ります。

【山本 脩斗】
セカンドボールを拾われて押し込まれる時間もあったけど、しっかりと耐えることができればチャンスが来ることはわかっていた。夢生が良い時間帯に決めてくれた。初戦で失点ゼロに抑えて勝つことができて良かった。

【永木 亮太】
勝ちに行った試合で勝ち点3を取ることができてホッとしている。前半はセカンドボールを拾われてしまって、攻撃でも簡単にボールを失う場面が多かった。少し危ない場面もあったけど、後半は修正できたと思う。

http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/52079

★2017ACLグループステージ第1節vs蔚山現代(カシマ)ツイートまとめ

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