日刊鹿島アントラーズニュース

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2023年5月10日水曜日

◆ゴール裏でチャントを歌うアイドル、元NMB48磯佳奈江の溢れる鹿島アントラーズ愛「物心がついた時にはゴール裏にいました」(Sportiva)



磯佳奈江


鹿島アントラーズサポーターとして知られる、タレントの磯佳奈江さんをインタビュー。自らもサッカーをやっていて、全国大会ベスト8に進出した小学生時のプレーの話や、鹿島、そしてカシマスタジアムに対する熱い想いを語ってもらった。


【小学生の時全国大会へ2度行きました】


――サッカーとの出会いは?

 お兄ちゃんがサッカーをやっていて、母が送り迎えをする時に私もいつもついて行ってました。グラウンドに友だちもいて、そこで友だちと一緒にボールを蹴ってお兄ちゃんを待っていたんですよね。

 そのあと、私の住んでいた市(茨城県石岡市)が女子のサッカーチームを作るということになり、一緒にボールを蹴っていた友だち2人とそのチームに入ろうということになりました。それが小学3年生の時ですね。

――サッカーをやってみてどうでしたか?

 元々お兄ちゃんと一緒に外で遊ぶことが多くて、サッカーも一緒にやっていました。今振り返ると当時は男の子っぽい性格でした。歩き方も(笑)。小学校の時から身長が150cm近くあって、体が大きかったんです。身長は今も150cmのままですが(笑)。足も速いほうだったのでサイドバックをやっていました。

 将来はサッカー選手になりたいとぼんやり思っていたんですが、チームに京川舞選手(トゥルビネ・ポツダム)が入ってきたんですね。そうしたらものすごくうまくて、こういう人がプロになるんだなと思いました。私の夢はその時儚くも破れました(笑)。こんなにうまい人がいるんだというレベルで、京川選手はのちに本当にプロ選手になって、改めて近くで一緒にサッカーできていたことがうれしいですね。京川選手のおかげで全国大会にも2度行けました。1度目はベスト16、2度目はベスト8まで行きました。

――磯さんはサッカーを見るのはガチ勢だと思っていましたが、プレーするほうもガチ勢じゃないですか。

 サッカーするのは好きですね。NMB時代は自らこっそり個サル(個人参加のフットサル)にも行っていました。たまにボールを蹴りたくなったら、新大阪のキャプテン翼スタジアムの個サルに参加したり。そうしたら、私が表紙になったサッカーの雑誌が、そのフットサル施設に飾ってあったんです(笑)。それはなんかうれしかったです(笑)。

――サッカーはいつまで続けていたのですか?

 高校ではサッカー部がなくて、サッカーは趣味として続けていました。サッカー部のマネージャーをやろうかなと思ったのですが、バイトもやりたくてバイトをやってしまいました(笑)。今思うとサッカーをちゃんと続けていればよかったなと。


【物心がついた時にはゴール裏にいました】


――ご家族もサッカーが好きだったんですか?

 父も母もサッカーが好きで、私が記憶にないぐらい小さい頃からスタジアムに連れて行ってもらってました。赤ちゃんのころに秋田豊選手に抱っこしてもらったり、ほっぺにチューをしてもらったりしたそうです(笑)。

 物心がついた時にはゴール裏にいました。チャントも気がついたら歌ってましたね。記憶があるのは小学3年生からですね。私には弟もいて、家族みんなで鹿島を今でも応援していて、今年もいつスタジアムに一緒に行こうかと相談しています。

――鹿島サポーターとしてのいい思い出はありますか?

 やっぱり3冠を獲った時(2000年)ですかね。あの時の鹿島の選手たちって、本当に全員すごい選手たちばかりでした。そのなかでも柳沢敦選手を応援していました。きっかけはお兄ちゃんがつけていた背番号が13番で、鹿島の試合を見に行った時にお兄ちゃんと一緒の背番号の人は誰だろうとなって、そこから柳沢選手を応援しはじめました。柳沢選手のチャントが大好きで、今の鹿島でも誰か柳沢選手のチャントを引き継いでくれたらうれしいなと思っています。

 あとは本山雅志選手が好きでした。プレーのすべてが好きでした。本当にプレーがすごすぎて。あとは顔で言ったら増田誓志選手が好きでした(笑)。鹿島は本当にイケメンの選手が多いんですよね。中田浩二さんは大人になって何度か一緒にお仕事させてもらったんですが、本当に今でもかっこいいですよね。

――チャントは結構歌えますか?

 今シーズン鹿島に加入した知念慶選手のチャントも歌えますよ! 今はアウェーの時のほうがゴール裏率、高いかもですね。今シーズンも何度もスタジアムに行っていますが、今週も行こうかなって今調整しているところです。

――アウェーのゴール裏って、知り合いがいないとなかなか行きづらいですよね?

 そういうところはあるかもしれませんが、でもこの前も友だちが遅れてくるというので、前半は一人で手を挙げて応援してましたよ(笑)。

――ゴール裏で磯さんだと気づかれて話しかけられませんか?

 ありがたいことにあります。「磯さんですよね?」って言われたあとに、普通アイドルだったら「かわいいですね!」とかあるじゃないですか。でもみなさん「今日は一緒に頑張りましょう!」って挨拶するんですよ。

 NMBの握手会の時からずっとそうですね。Jリーグのいろんなチームのサポーターがユニホームを着て来てくれることも多くて、次の対戦相手のチームのサポーターだったりすると「次は負けないから!」って言われて、10秒ぐらいですぐ帰っちゃう人もいました(笑)。


【鹿島と言えばスタグルです】


――近年の鹿島は難しいシーズンをすごしていますが、今季の鹿島についてどう思いますか。

 今年は近年のなかでは内容のいい試合が多いと思います。補強もすごくて知念選手や佐野海舟選手も来てくれて。後ろも昌子源選手、植田直通選手が戻ってきてくれて、戦力的にも昨年よりよくなっていると思います。それなのになかなか勝ち星が先行しないんですよね......。なんで勝てないんでしょう......。でも鹿島はスロースターターなところもあるので、まだまだこれからです。

――改めて鹿島のサポーターの本気度ってすごいですよね。バスを囲んだりとかもありますし、鹿島は応援の声がでかい印象です。

 やっぱりみなさん土日を使って来ていて、応援しているほうも本気なんです。それは選手たちにも伝わってほしいですね。本当に地元を応援しようという気持ちが強くて熱い。そして一途ですよね。ゴール裏にいてもそれは感じます。

――今年の鹿島のユニホームについては、いかがですか?

 今年のはかわいいですよね! 襟付きがかわいいです! でもまだ誰の背番号をつけようか迷っているんです。佐野選手か、知念選手のどっちかにしようかなとすごく悩んでいます。最初昌子選手にしようかなと思ったら、お兄ちゃんが先に昌子選手のユニホームを買っていて、「同じのにするなよ!」って言われちゃったんですよ(笑)。

――鹿島の魅力をプレゼンするとしたら?

 一応関東です! 東京駅からもバスが出ていて1本で行けますから! あとは鹿島と言えばスタグルですよね。スタジアムのなかで火を使えるので、ハム焼きやもつ煮なども有名ですが、とにかくご飯がおいしいです。それになんと言ってもサッカー専用スタジアムで、サッカーも見やすい。ミュージアムがあって、鹿島の歴史も知ることができます。私は今でも2時間前に到着しているんですが、いつも時間が足りなくなりますよ。しょっちゅう行っていても、スタグルが豊富だから全然飽きないんです。

 あえて言うならもうちょっとアウェーにもスタグルを置いてあげてほしいなと(笑)。NMBの堀詩音ちゃんが北海道コンサドーレ札幌のファンでカシマスタジアムに来た時に「アウェーに本当なにもないんだけど!」と言われて、もつ煮を差し入れしてあげました(笑)。堀詩音ちゃんが来てくれた時は、フェンスの下から通しています。

――磯さんがおすすめする注目選手は誰ですか?

 今年は佐野海舟選手ですね。FC町田ゼルビアの時から活躍は聞いていましたが、実際見たら本当にすごい。鹿島に来てくれて本当にありがとうございます! あれだけボールを奪えて自分でボールを運べてパスもうまい。見ていて楽しい選手です。今後代表に呼ばれるとうれしいなって思いながら見ています。


【女子のサポーターを増やしたい】


――日本代表戦は見ますか?

 磯家は代表戦がある時はピザパーティーが始まるんですよ(笑)。家を出ている弟もその時は戻ってきて、あとお兄ちゃんも一緒に見ます。家族本当に仲いいんですよね。代表戦はそうやってみんなで見るのが恒例ですね。現地にも行きたいなって思っているんですが、3月(キリンチャレンジカップ)はチケットが取れなかったんですよ。争奪戦がすごかったです。

――最後に、今後磯さんのなかでサッカーのお仕事で、やってみたいことなど、どのようなことを考えていますか?

 もっと女子のサポーターを増やせないかなと思っています。Jリーグとしてレディースデーとかやってくれないかなって。あとは、やっぱり女の子って髪の毛をかわいくしてスタジアムに行きたいんですよね。だからスタジアムで髪の毛をアレンジしてくれないかなって思うんです。

 結ぶのやリボンをつけたりは、自分でやるよりもメイクさんにやってもらったほうが絶対いいので。そういうサービスがスタジアムにあるといいなって。それを地域の美容師さんとタッグを組んでお手頃な価格でやってもらえたりするといいですよね。フェイスペイントとかは結構ありますが、やっぱり女の子は髪の毛を飾ったほうが映えるんですよね。

 髪を着飾るとフェスやお祭り感覚になれるので。ユニホームやタオルなどの衣装の貸し出しもセットにして。そうしたら手ぶらでも観戦に行けるし、初めての人でも着飾れますよね。女の子のサポーターを増やしたいので、そういうことを企画したいです!

磯佳奈江 
いそ・かなえ/1993年8月9日生まれ。茨城県石岡市出身。2013年よりNMB48のメンバーとしてアイドル活動。2019年のNMB48卒業後もタレントとして活動している。幼少時から鹿島アントラーズサポーター
Twitter:@isokana89
Instaglam: isochan89










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