日刊鹿島アントラーズニュース

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2024年7月6日土曜日

◆夏の補強で明言。「CBは大きなポイントの1つ」。知念のボランチ起用には「正直言ってビックリしました」【吉岡宗重FDインタビュー①】(サッカーダイジェスト)






 実際、植田も関川も素晴らしい選手で、非常に良い働きを見せていた。彼らには感謝しています。ただ、夏には動いて、現状を改善していくつもり。センターバックは大きな補強ポイントの1つだと捉えています」と、吉岡FDは7月以降にアクションを起こすことを明言した。

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◆夏の補強で明言。「CBは大きなポイントの1つ」。知念のボランチ起用には「正直言ってビックリしました」【吉岡宗重FDインタビュー①】(サッカーダイジェスト)





ヨシプ・チャルシッチを獲得するはずだったが...


「常勝軍団復活」を掲げ、今季からランコ・ポポヴィッチ監督率いる新体制で再出発した鹿島アントラーズ。リーグではここまで21試合を消化して11勝5分5敗の勝点38で2位につけている。

 シーズン折り返しの19節時点では同37で、首位のFC町田ゼルビアに2ポイント差まで肉薄していたが、直近2戦で勝点1しか取れなかったことで、再び5ポイント差に広げられている。

 それでも、クラブの強化責任者である吉岡宗重フットボールダイレクター(FD)は「今年は(2016年以来の)リーグタイトルの大きなチャンス。ここから後半戦をどう戦っていくかが重要だ」と気を引き締めている。

「今季前半は首位ターンしたいと考えていましたが、2位というのは今後の伸びしろを含めてまずまずというところ。監督が変わり、新体制でスタートしたチームとしては悪くない位置にいると考えています。

 内容を分析すると、攻撃面は改善していると見ています。ポポヴィッチ監督にオファーした際、攻撃の迫力を引き上げ、(鈴木)優磨以外のところからも点を取れるようにしたいという部分を強くお願いした。

 その結果、2人目、3人目の動きを出しつつ、組織的に崩してゴールできるようにはなってきました。2列目の選手の得点力を上げていかなければいけないのは事実ですが、優磨1人だけに頼ることなく、いろんな選手が関わってゴールできる集団になってきたのは事実です。まだ未完成ではありますが、総得点34という数字を踏まえても、アプローチの成果が表われていると感じます。

 一方で、前半戦ではゲームコントロールという課題に直面しました。東京ヴェルディ戦(3-3)、浦和レッズ戦(2-2)などが象徴的でしたが、勝てる試合を勝ち切れないというのはチームとしての大きな問題点。総失点25というのもタイトルを目ざすうえでは多すぎますし、そのあたりは今後修正していかなければならないと現場とも共有しています」と、吉岡FDはハーフシーズンを総括する。

 とはいえ、今季前半の鹿島はチーム編成にバラつきがあり、綱渡り状態でここまで来たという印象も拭えない。特に守備陣は手薄感が否めない。

 センターバックは植田直通と関川郁万が出ずっぱりで、3人目の津久井佳祐はほぼベンチ外。ポポヴィッチ監督はいざという時には佐野海舟を下げていたが、彼はドイツ1部・マインツ移籍が正式決定したため、ここから先はこの対処法は難しくなる。

 サイドバックにしても、大卒新人・濃野公人の成長、安西幸輝のコンスタントな活躍は評価できるが、人材が足りないのは確か。佐野が抜けるボランチ陣にしてもテコ入れが必要で、そのあたりは吉岡FDも認めている点だ。

「昨季終了時点で昌子源(町田)や広瀬陸斗(神戸)が移籍し、外国人選手も契約満了になりましたが、大きく動かなかったのは、『今、いる選手たちをまずはしっかり伸ばしたい』という意図があったからでした。そこはポポヴィッチ監督にも就任前から伝え、しっかりと認識してもらっていました。

 その中で、センターバックに関してはヨシプ・チャルシッチを獲得するはずだったのですが、メディカルチェックで問題が発生し、契約締結を見送ったという経緯がありました。その後も移籍期間が3月まであったのですが、最適な選手が見つからなかった。無理に補強することでお金を無駄遣いするのではなく、適性なコストで戦った方がいいという考えもあって、そのままで行くことになりました。

 実際、植田も関川も素晴らしい選手で、非常に良い働きを見せていた。彼らには感謝しています。ただ、夏には動いて、現状を改善していくつもり。センターバックは大きな補強ポイントの1つだと捉えています」と、吉岡FDは7月以降にアクションを起こすことを明言した。


今も脳裏に焼き付く真剣な表情


そういうなかでも「現有戦力の能力を最大限伸ばすのが基本」という考え方は変わらないという。その方向性で、今季は知念慶のボランチへのコンバートというサプライズも見られた。

 ご存じの通り、知念はもともとFWで、2022年に鹿島入りしてからもずっと最前線を担ってきた。その選手が今季J1でデュエル勝利数90回を記録。2位の中野就斗(広島)の60回を大きく引き離してダントツなのだから、誰もが驚いて当然だ。彼が中盤で獅子奮迅の働きを見せていなかったら、今季の鹿島が2位に躍進することもなかったはずだ。

「宮崎キャンプで柴崎(岳)が怪我をした時、ポポヴィッチ監督が『知念はどうか』と言ってきた時、正直言って私もビックリしました。ただ、彼は大分トリニータ時代に家長(昭博/川崎)をボランチで使った経験があった。そのイメージも重ねながら『知念をボランチで使ったら面白い』と考えたのかもしれません。

 知念自身も『監督が本気で考えてくれるならチャレンジしたい』と最初の練習試合の翌日に私のところに言いに来た。あの時の真剣な表情は今も脳裏に焼き付いています。『やれると思っているから監督も使うんだ』と返しましたけど、それからの彼はものすごく前向きに取り組んでくれた。その貪欲さで不慣れな役割をものにしたんだと思います。

 知念のボールを奪い切る力というのは、今では本職の選手を上回るレベルに達している。私もJリーグに長く携わっていますが、こういう例はあまりない。ただ、見る側の発想次第で活きてくる選手はいる。彼を間近で見て、そのことを改めて感じました」と吉岡FDはしみじみと語る。

 ポポヴィッチ監督にしてみれば、大分で共闘していた吉岡FDとは考え方や感覚のすり合わせが容易なのだろう。現場と強化部門の意思疎通がスムーズでなければ、勝てるチームは作れない。その風通しが良くなったことが、今季の1つの変化だと言っていい。

※第1回終了(全3回)

取材・文●元川悦子(フリーライター)



◆【 鹿島】柴崎岳が佐野海舟の マインツ移籍に「応援している。頑張ってほしい」(サカノワ)






今季の 鹿島を支えてきた「佐野&知念慶」からバランスは変わることになる。それはチームを進化させるチャンスでもあると捉える。

 そして柴崎は佐野へ「もちろん海舟がいなくなったのはチームとして痛手。あれだけの選手であり、個人的には応援しています」と語る。

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◆【 鹿島】柴崎岳が佐野海舟の マインツ移籍に「応援している。頑張ってほしい」(サカノワ)




「自分たちの戦い方のオプションをどのように増やしていくか。それができれば、またワンランク成長できる」


[J1 22節]  鹿島 –  札幌/2024年7月6日18:00/カシマ サッカースタジアム

 J1リーグ 鹿島アントラーズの柴崎岳が7月4日、オンラインの取材に応じて、2日後の 北海道コンサドーレ札幌戦に向けて抱負を語った。このなかで柴崎は同日に 鹿島から1.FSV マインツ05への完全移籍が決まった佐野海舟について問われ、「個人的には応援しています。頑張ってほしい」と言葉を贈った。

  札幌戦からは、ワールドカップ(W杯)に 日本代表として2大会連続で出場した柴崎が中盤の軸となることが期待される。一方、今季の 鹿島を支えてきた「佐野&知念慶」からバランスは変わることになる。それはチームを進化させるチャンスでもあると捉える。

「海舟と知念の関係性は、主に守備面の貢献度が非常に高く、チームも助けられ、前線の選手は彼らのボールを奪う能力に助けてもらい、最終ラインの選手もその前で防波堤になって高い貢献度を感じていたと思います。キャンプから取り組んできたことにどのように変化をつけていくかはチームの課題であり、自分たちの戦い方のオプションをどのように増やしていくか。それができれば、またワンランク成長できると思います」

「入る人間が変われば、変化はするものだと思います。求められることは大きくは変わりませんが、そのなかで異なる個性をチーム内で落とし込んでいき、継続してきたことも大切にできればと思います」

 そして柴崎は佐野へ「もちろん海舟がいなくなったのはチームとして痛手。あれだけの選手であり、個人的には応援しています」と語る。

「チームとしては、応援したい気持ちと戦力として欠ける痛さと両方ありますが、決まったことですので、海舟には頑張ってほしいと思います。いなくなったあとのチーム作りも、チーム全員でやっていきたいと思います」

 果たして 札幌戦での柴崎の先発はあるか!? そこで 鹿島が5試合ぶりの勝利を収められれば、夏の上昇気流に乗れるはずだ。

◆【鹿島】ポポヴィッチ監督が佐野海舟のマインツ移籍に「4年間一緒で自分の息子のよう」「育てたクラブに相応の金額をもたらしたところも評価されていい」(サカノワ)






「岳はコンディションが上がり、調子を取り戻しています。岳が試合に出てすぐ全てを見せられる、とは考えていません。全員が岳の力を分かっています。時間を経て、岳の力を発揮してくれれば良いと思います。岳、(樋口)雄太、(舩橋)佑、そういった選手に出場機会が巡ってくるチャンスです。全員が力を発揮してほしいと思います」

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◆【鹿島】ポポヴィッチ監督が佐野海舟のマインツ移籍に「4年間一緒で自分の息子のよう」「育てたクラブに相応の金額をもたらしたところも評価されていい」(サカノワ)






柴崎岳、樋口雄太、舩橋佑に期待を寄せる。新たなバランスは「やりながら見つけていくことも大事」。


[J1 22節] 鹿島 – 札幌/2024年7月6日18:00/カシマ サッカースタジアム

 J1リーグ鹿島アントラーズのランコ・ポポヴィッチ監督が7月5日、オンラインの取材に応じて、翌日のホームでの北海道コンサドーレ札幌戦に向けて抱負を語った。このなかで4日に鹿島から1.FSVマインツ05に移籍することが発表された佐野海舟について、「4年間一緒に仕事をしてきた選手で、自分の息子のように感じるところはあります」「育てたクラブにそれ相応の金額をもたらしており、そこも評価されていい部分だと思います」と、戦力的に痛手であるものの快く送り出したいと語った。

 FC町田ゼルビア時代を含め通算4シーズンともに戦ってきた指揮官は、少なからず時間をかけて佐野不在のバランスを模索していくことになるだろうと見通しを示した。

「どのように戦っていくかは、やりながら見つけていくことも大事な部分になっていきます。精度の向上は、日々積み重ねていくしかありません。海舟の存在の大きさは皆さんがご存じの通りです。個人的には4年間一緒に仕事をしてきたプレーヤーであり、自分の息子のように感じるところはあります」

 また、佐野の移籍は一つのモデルケースにもなるのではないかと語る。

「海舟が初めて会った時にどのような選手だったか、そしてどのように成長してきたか。私は近くで見てきました。彼が望めばもっと早く海外に挑戦できたかもしれませんが、代表チームに選ばれる、あるいはタイトルを獲る、まず国内でしっかり結果を残し評価をされてから海外に行くという一つのいい例を作ったと思います。チームにとって痛手ではありますが、一人の人間として、すごく嬉しい気持ちもあり、快く送り出したいです」

「若手にとって、いい例になったと思います。まず所属クラブで自分の力を見せてから海外へ行く。育てたクラブにそれ相応の金額をもたらしており、そこも評価されていい部分だと思います」

 一方、 日本代表にも選ばれたレベルにある佐野の離脱は確かに痛手である。シーズン後半戦に突入したなか、柴崎岳、樋口雄太、そして舩橋佑に、指揮官は期待を寄せる。

「彼(佐野)のような特長を持った選手はJリーグでは少ないですが、私たちのチームには特長の異なるクオリティの高い選手がいます。我々がやってきたことをやり続けることを前提に、細かいところは調整し、フィットさせていかなければいけません」

「守備のタスクに関しては、ポジティブに全員で少しずつ今までより意識を持って取り組みながら、今いる選手の特長、攻撃のクオリティを生かす。そのようにしていきたいです」

「選手にとっては、出場機会を得るチャンス。自分の力をしっかり発揮してほしいです。(柴崎)岳はコンディションが上がり、調子を取り戻しています。岳が試合に出てすぐ全てを見せられる、とは考えていません。全員が岳の力を分かっています。時間を経て、岳の力を発揮してくれれば良いと思います。岳、(樋口)雄太、(舩橋)佑、そういった選手に出場機会が巡ってくるチャンスです。全員が力を発揮してほしいと思います」

 どうやら、まず柴崎が先発で出場しそうだ――。鹿島対札幌戦は8月6日18時から、カシマ サッカースタジアムで行われる。



◆鹿島ポポヴィッチ監督 マインツ移籍の佐野海舟にエール「監督としては痛い。ただ、快く送り出したい」(スポニチ)






指揮官は「自分の力を証明し、地位をしっかりとつくり、そして海外に出て行くことに非常に価値がある。国内でまず結果を残し、評価されてから海外に行くという、いい例をつくったと思う」と教え子を誇った。

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◆鹿島ポポヴィッチ監督 マインツ移籍の佐野海舟にエール「監督としては痛い。ただ、快く送り出したい」(スポニチ)





 鹿島のポポヴィッチ監督(57)が5日にオンライン取材に応じ、ドイツ1部マインツに完全移籍した日本代表MF佐野海舟(23)にエールを送った。

 「監督としては、やはり痛い部分はある。ただ、一人の人間としては凄くうれしい気持ち、彼を快く送り出したいという気持ちはもちろんある」

 町田時代を含めて計3年半、共闘した。「自分の息子のように感じる部分もある」と目を細める。昨季鹿島に移籍した佐野は瞬く間にJ1トップクラスに登り詰め、昨年11月に日本代表デビュー。ポポヴィッチ監督が就任した今季も中盤を支え、2位を走るチームの原動力だった。移籍金は推定400万ユーロ(約6億9000万円)。指揮官は「自分の力を証明し、地位をしっかりとつくり、そして海外に出て行くことに非常に価値がある。国内でまず結果を残し、評価されてから海外に行くという、いい例をつくったと思う」と教え子を誇った。

 チームは6日のホーム札幌戦で5試合ぶりの勝利を狙う。「海舟が背負っていた守備のタスクに関しては、全員で少しずつ意識を強くやっていくことで補いたい」と指揮官。ボランチには主将のMF柴崎岳(32)が今季初先発する見込みで、「岳はコンディションが上がってきて、調子を取り戻している」と期待を込めた。さらに「今まで試合に絡めていなかった選手もチャンスだと捉えて、自分の力をしっかりと発揮してほしい」と強調し、チーム全体の奮起を促した。




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