日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年5月12日水曜日

◆宮澤ミシェルが感じた、鹿島の監督交代から見る「サッカースタイル」を変えることの難しさ(週プレNEWS)






サッカー解説者・宮澤ミシェル氏の連載コラム『フットボールグルマン』第200回。

現役時代、Jリーグ創設期にジェフ市原(現在のジェフ千葉)でプレー、日本代表に招集されるなど日本サッカーの発展をつぶさに見てきた生き証人がこれまで経験したこと、現地で取材してきたインパクト大のエピソードを踏まえ、独自視点でサッカーシーンを語る――。

今回のテーマは、鹿島アントラーズについて。前任のザーゴ監督から相馬直樹監督に変わった鹿島アントラーズ。今回の監督交代で、宮澤ミシェルはサッカースタイルを変えることの難しさをあらためて感じたという。

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荒治療の成果は、ひとまず出ているんじゃないか。

鹿島アントラーズは4月14日に成績不振だったザーゴ監督を解任して、相馬直樹コーチの昇格を決めると、相馬監督の初采配となった4月17日のJ1リーグ・徳島ヴォルティス戦を1-0で勝利した。

続く4月20日のJリーグ杯・札幌戦に3-0で勝利して鹿島は完全に息を吹き返したかなと思ったんだけど、その後はJ1戦とJリーグ杯の2試合とも引き分け。

シーズン途中から監督に就任して、そんなに簡単に結果が出るほど甘くない世界だよね。

ただ、その後のJリーグ杯は引き分けたけれど、J1リーグ戦では横浜FCを3-0で粉砕すると、FC東京にも3-0で勝利。ようやく我々の知っている本来の鹿島らしさが戻ってきたように見えるよ。

相馬監督は黄金期の鹿島を支えたレジェンドで、皮膚感覚でクラブに脈々と伝わってきた勝利への哲学を知っている。コーチとしてチームの状態も把握していたのも強みだよな。

それにしてもサッカーのスタイルを変えるというのは、本当に難しいものだね。

鹿島は2016年に7年ぶりにリーグ優勝したんだけど、1シーズン制になった2017年以降、リーグ優勝から遠ざかっていた。

ただ、2018年はACLで優勝しているし、リーグ戦だって2017年は2位、2018年と2019年は3位。優勝じゃないと低迷しているように見えてしまうのが鹿島なんだよな。

それで鹿島は2020年にザーゴを招聘して時代の先端にあるサッカーを取り入れることにした。このとき鹿島の常務取締役フットボールダイレクターの(鈴木)満さんと話をしたら、「すぐに結果が出なくても長い目で見ていく」と語っていたけれど、その猶予期間も終わったということだよな。

ザーゴ前監督がやろうとしたサッカーは、リバプールやライプツィヒなどが実践しているパワーフットボール。ザーゴ前監督もブラジル時代はその流れを汲むチームで指揮をしていたから期待もされていた。

就任1年目となった昨シーズンは開幕から苦しんだけれど、シーズン途中から大きく巻き返してリーグ5位。今季はそこからの上積みを求められたけれど、印象としては去年築いたものが消えちゃって、選手たちがばらばらに動いていたように感じたね。

プロの世界では結果が出なければ監督の求心力は弱まるもの。ザーゴ前監督がどうだったか内情はわからないけれど、勝てない流れのまま継続させたらチームが崩壊する可能性があると踏んだのかもしれないね。

ただ、それ以上にスタイルの変化というプロセスにあっても、鹿島が絶対に失ってはいけないものを手放しかけていたことを危惧したんじゃないかな。

鹿島の場合はジーコが住友金属に加わってから、連綿と「泥臭くても勝つ」を大事にしてきた。それが数々のタイトルをクラブにもたらしてきたんだけど、昨季からその大事な部分を見失っていたところも感じられたんだよね。

やっぱりプロは結果を出してナンボ。結果を残しながら追い求める理想を実現するからこそ評価されるわけだからね。

川崎フロンターレだって、彼らの目的がパスサッカーのスタイルを構築することに終始していたら、いまの繁栄はなかったはず。彼らはタイトルというものを真に欲したからこそ、あのスタイルを突き詰めることができたと思うんだ。

鹿島はひとまず新体制で窮地は脱したけど、本当の戦いはここからだよ。相馬監督もチームを上昇気流に乗せたけれど、ここから安定して勝ち星を重ねられればいいけれど、ふたたび失速すると厳しくなるよな。

レアル・マドリードのジダン監督も、バルセロナのロナルド・クーマン監督もそうだけど、クラブのレジェンドだろうとなかろうと、監督というのは結果が出なければ選手たちの求心力は離れていくものだからね。

そういうことも理解している監督だから心配はしてないけどね。チームを活性化させながら、今後につながるスタイルを構築していくのかも含めて、ここからもその手腕に注目していきますよ。


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◆宮澤ミシェルが感じた、鹿島の監督交代から見る「サッカースタイル」を変えることの難しさ(週プレNEWS)


◆野心に燃える鹿島・松村優太の表情から読み取れた“取れるだけ取る”。指揮官は「もっとできる選手」と期待(サッカーダイジェスト)






底知れぬポテンシャルは誰もが認めるところ


 喉から手が出るほどに待ち望んでいたJ1初ゴールがついに決まった。

 プロ2年目を迎える鹿島アントラーズの松村優太は「目に見える結果が欲しいし、少しでも早く結果を出さないといけない。まだ若いからなんていっていられない」と公言してはばからなかった。持ち味である高速ドリブルよろしく、困難にぶち当たっても突き抜けていこうとするギラギラ感、意志の強さにあふれている。

 これまでは試合途中からピッチに飛び出し、流れを変えるスーパーサブ的な役割が多かった。だが、5月9日、ホームでのFC東京戦では7試合ぶりのスタメン出場。密かに期するものがあった。

「監督から、打てる時はどんどん打っていこうという話があったので、(積極的に)狙っていこうと思っていた」

 好機到来は前半終了間際のことだ。1点のリードを守る鹿島が左サイドでボールを動かす。それに呼応するかのように内側にポジションを取っていた松村に、左SBの永戸勝也から横パスが入った。

「前向きで、良い形でボールを受けられたので、あとは相手のタイミングを外すだけかなと。(迷うことなく)打ってみようと思った」

 ペナルティエリア外から放たれた低弾道ショットは迫りくる相手をものともせず、左ポストの根元内側に当たってゴールの中に転がり込んだ。

 まさに閃光一撃。「松村、右足だぁー!」。試合実況のアナウンサーも思わず叫び声を上げるほどだった。

 スタメンに抜擢した相馬直樹監督は「昨シーズンから自分の良さを出せるようになってきたし、開幕前のキャンプの時からコンディションが良く、自信をつけていた。ただ、まだまだ自分を出し切れていないところもある。今日のゴールでひとつ殻を破ってくれたら、と。もっとできる選手だから」と、期待を寄せている。

 Jリーグ通算21試合目での初ゴールに松村自身、喜びもひとしおだが、いつまでも浸っているわけではない。これはもう通過点にすぎない。

 開幕前のオンライン会見で今季の目標を問われた時、「まだJリーグ初ゴールも決めていないので、具体的な数字を挙げるのは難しいけれど、5ゴール5アシストくらいで」と答えていた。だが、本心はこんなものじゃないはずだ。

「取れるだけ取る」

 そう顔に書いてあった。ゴールに向かう貪欲さは人一倍で、「カットインからのシュート練習をオフシーズンから重点的に練習してきた」と明かしている。

 高速ドリブラーとして鳴らすサイドアタッカーの松村。技術的に粗削りな面が散見されるし、ボールロストも少なくない。とはいえ、底知れぬポテンシャルは誰もが認めるところだろう。

 Jリーグでの2点目はもうすぐに見られるかもしれない。

取材・文●小室 功(オフィス・プリマベーラ)




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◆【鹿島】「僕らもまだまだ上を目指している」復帰戦即ゴールの上田綺世が2位名古屋撃破を目指す(サッカーダイジェスト)






鹿島加入後、ゴールを決めた試合で不敗記録を継続中


 鹿島アントラーズに頼もしいストライカーが復帰した。

 4月24日のJ1リーグ第11節、ヴィッセル神戸戦で右肘を負傷した上田綺世は、診断時よりも1週間早い5月9日のFC東京戦で復帰。86分にピッチに送り出されると、直後の87分に遠藤康のクロスに合わせ投入1分でゴールを決め、チームを3-0の勝利に導いた。

 試合翌日にオンライン上で取材に応じた上田は、「ある程度押し込める時間で、あの(得点)シーンはゴール前にスペースがあったので、ニアに行くか、ファーに行くか、というところで、(ディエゴ・)ピトゥカが入ってくるのが見えた。味方も見ながらポジショニングを取ったのでゴールにつながったのだと思います」と冷静に分析。

 さらに「点が取れたことに関してはたまたまですけど、良い復帰になったと思う。チームも良い状況になっていると思うので、次の名古屋戦が重要」と次戦を睨む。

 相馬直樹新体制となって無敗を続ける鹿島は、5月12日に前倒し開催となる21節でリーグ2位につける名古屋グランパスと激突する。昨季のリーグ最少失点チームに対して、現在の鹿島の立ち位置を確認する重要な一戦だ。

 しかし現在チームは、FC東京戦ではFW登録のエヴェラウドと染野唯月がベンチ外となるなど、前線の枚数に不安が否めない。復帰弾を決めた上田にかかる期待は大きい。

 そんな上田は次戦の名古屋について「僕らもまだまだ上を目指している。チャレンジャーとして良い相手だと思う。強い相手に連勝を切らさず、繋げていけるように準備していきたいと思います」と意気込んだ。

 鹿島加入後、ゴールを決めた試合で不敗記録を継続する東京五輪世代のストライカーは2戦連発弾でチームを勝利に導けるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部




◆【鹿島】「僕らもまだまだ上を目指している」復帰戦即ゴールの上田綺世が2位名古屋撃破を目指す(サッカーダイジェスト)





◆鹿島相馬監督「すべて1戦1戦」名古屋、横浜と上位の連戦に平常心姿勢強調(ニッカン)






鹿島アントラーズの相馬直樹監督(49)が11日、12日の2位・名古屋グランパス戦に向けオンラインで取材に応じ、上位との連戦に、チャレンジャーとして平常心で戦う姿勢を強調した。

4月14日に監督就任後、公式戦は4勝3分けと7試合不敗と上昇気流に乗る中で、11日の名古屋、15日の横浜F・マリノスと上位との連戦が続く。相馬アントラーズの真価が問われる勝負の週だ。

相馬監督は上位連戦を前にした心境を「すべて1戦1戦。連戦の中でどうやったら一番、最大のアグレッシブなパワーを出せるかを考えている。特別な思いは正直、持っていない。平常心であるべきだし、そうできないと難しくなってしまうと思う」と冷静に言葉にした。

前節は、名古屋とスタイルが似ている堅守速攻の相手に3-0で快勝したが、指揮官は「(東京戦と)同じようにはならない」と見据える。引き分けた試合が、すべて先制された後に追いついて勝ち点を手にしていることを挙げ「先制点が大きなウエートを占めると思うが、もし、取れなかったとしても、我々に今、追いつくことができる部分があるのは、ポジティブに考えている。まず自分たちがチャレンジャーとして持っているものを出せるようにしたい」と明かした。

堅守が特長の名古屋だが、川崎フロンターレとの2連戦では2戦で7失点を喫している。川崎Fの戦い方が参考になるかと問われると「川崎さんだからできたことかもしれないですし、相手もフロンターレに向かって戦う時と、我々と戦う時と、同じ状況になるかといったらそれも違う」と状況が違うことを挙げる。「参考の部分について感じることは当然ありますが、そればかり狙おうとしたら、逆に、自分たちの大事なものをなくしてしまうところも出てくる。そこは間違いないようにやれれば」。地に足をつけ、鹿島らしく上位に立ち向かう覚悟だ。




◆鹿島相馬監督「すべて1戦1戦」名古屋、横浜と上位の連戦に平常心姿勢強調(ニッカン)





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