日刊鹿島アントラーズニュース

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2024年1月13日土曜日

◆カリーレ監督就任問題は“ほんの一例”…失意の名門サントスが繰り返す「無責任な契約」の実態(サッカーキング)



ディエゴ・ピトゥカ


 ブラジルのサントスFCは、日本を含む世界中で認められている伝統的なクラブだ。2012年、アルビレックス新潟からグレミオ・マウアエンセに期限付き移籍していた西村竜馬と話した時、「日本で最も有名なブラジルのクラブはどこ?」と尋ねた時のことを今でも覚えている。彼が口にしたクラブの名前は「サントスとサンパウロ」だった。

 サントスがブラジルで最も有名なクラブの一つであるのは当然だ。王様ペレやネイマールらが在籍し、“キングカズ”こと三浦知良もプレーしたクラブだ。歴史と誇りを持つブラジルの強豪クラブは、長く日本のサッカーファンから尊敬と称賛の的だった。だからこそ、今回サントスがV・ファーレン長崎の​​ファビオ・カリーレ氏を新指揮官として招聘した際に事態は非常に恥ずべきことなのだ。12月19日、カリーレ氏がサントスの新監督に就任し、プレシーズンからチームの指揮を執ると発表されたが、まだ長崎との契約が1年間残っている状態だった。

 サントスは今、創設111年の歴史の中で最も激動の時期を迎えており、昨季は初めてブラジル全国選手権でセリエB降格を喫した。その降格は偶然ではなく、近年の経営陣と計画ミスの結果だった。伝統あるクラブにおける失態はブランドを損なうだけではなく、移籍市場でも悪い評判を生み出すようになっていく。カリーレ氏の件は、いくつかある問題うちの一つに過ぎない。サントスは移籍金を支払わずに選手(今は監督もだが……)と契約することに慣れているようだ。

 2017年にドイツのハンブルガーSVからDFクレベール・レイスを獲得したが、移籍金約450万ユーロ(約7億2000万円)を支払わなかったため、2020年にFIFAから補強禁止処分を受け、新規選手登録もできなくなった。同年にコロンビアのアトレティコ・ナシオナルから獲得したDFフェリペ・アギラールの移籍金も支払わず、FIFAが支払いを命じている(支払いは3回に分けて行われ、サントスは最初の1回のみを支払った)。2019年にもチリのCDウアチパトからMFジェフェルソン・ソテルドを獲得したが、こちらも移籍金を1円たりとも支払わなかったため、2021年に再びFIFAから補強禁止処分が下された。

 そして昨年は鹿島アントラーズとの契約が半年残っているMFディエゴ・ピトゥカのサントス移籍を先行して発表し、鹿島のファン・サポーターに驚きを与えた。サントスは水面下でピトゥカに契約満了前に鹿島を離れるよう説得したようだが、ピトゥカはプロとして最後まで鹿島の選手としての契約を全うした。

「まず獲得をして、その後に支払い方法を探す」というのがクラブの方針なのか。約束を守らず、経済的な条件を満たすことなく無責任に補強をする。サントスはカリーレ氏と長崎の契約や違約金について「知らなかった」と話している。事態が何とか解決するまで、時間を稼ぎ続けるだけで十分であるかのような振る舞いだ。これは日本を馬鹿にしていると断言していいだろう。過去を振り返るとドイツ人、コロンビア人、チリ人、そして今は日本人のサッカー関係者たちを困惑させている。この形式の交渉は、100年以上に渡って築き上げてきたクラブの歴史に傷を付ける行為だ。サッカー界で常に緊密な関係にあったブラジルと日本の関係を損ないかねない。

 また長崎市とサントス市が姉妹都市であるからこそ、この状況をさらに厄介なものにしている。昨季サントスは1908年に笠戸丸がサントス港に到着したことから始まったブラジルへの移民を記念して、鯉のデザインのサードユニフォームを発売した。以前カリーレ氏にインタビューした時、彼は「ブラジル人監督に再び日本の市場を開きたい」と語ってくれた。しかし、その言葉とは全く逆の事が起こってしまうのではないか。今回の契約は、長崎というクラブ、ファン・サポーターを裏切る行為だった。

 そして今季はJリーグ史上初めて、ブラジル人監督不在のままシーズンを迎えることになる。スペイン人、ドイツ人、ノルウェー人、オーストラリア人の指揮官はいるが、ブラジル人監督はついに「0」になった。1996年には16クラブ中7クラブがブラジル人監督という“絶頂期”だった。しかし、その数は年々減りつつあり、今季はついに0人に。今回のカリーレ氏の件もあり、今後日本サッカー界でのブラジル人監督が就任する機会はさらに減っていくかもしれない。

取材・文=チアゴ・ボンテンポ(Tiago Bontempo)




◆カリーレ監督就任問題は“ほんの一例”…失意の名門サントスが繰り返す「無責任な契約」の実態(サッカーキング)



◆J2仙台が必勝祈願 主将を志願したMF遠藤康が活躍誓う(報知)






 J2ベガルタ仙台は12日、午前練習を行った後、午後には仙台市内の大崎八幡宮で必勝祈願を行った。今季自ら主将を志願したMF遠藤康(35)は「みんなが路頭に迷ったときにしっかり方向を示せる存在でありたい」と精神的支柱としての活躍を誓った。

 ベテランが覚悟を決めた。この2年間低迷した苦境に「自分が主将をやるしかない」。昨季引退した梁勇基さんや鹿島時代の先輩・小笠原満男さんなどに相談し、決意を固めた。「笑いあり、けんかあり、楽しいだけじゃいいチームにならないので、ちゃんと厳しくおのおのが成長できる場にしたい」と、高めあえる環境を作る。

 必勝祈願では選手、スタッフら約60人が巨大な絵馬にサイン。年男の主将は個人としての願い事はないものの「勝たなきゃいけないという気持ちはさらに引き締まった。チーム一丸となってやっていきたい」と表情を引き締めた。

 昨季、左足底腱膜炎で初めて手術を受けた。今季の目標はけがをしないことを第一に、人間性も高めていく。「関わってくれている人たちに、サッカー選手としても人間としても見本となれるような人間になりたい」。心身ともに更に磨きをかけ、チームをまとめ上げる。(山崎 賢人)





◆J2仙台が必勝祈願 主将を志願したMF遠藤康が活躍誓う(報知)



◆海外専門家が見た日本代表 前回優勝の2011年より「いいチーム」の弱点に挙げたのは?【現地発】(FOOTBALLZONE)



上田綺世


「ESPN」のアビ・ナラッパト氏は森保監督の手腕を高く評価


 カタールで開催されるアジアカップのメインメディアセンターには1月10日、各国から数多くのメディアが集まり始めた。その中で、メディアエキスパートとして日本と韓国を担当するインド出身のアビ・ナラッパト氏は、かつてスポーツ専門局「ESPN」シンガポール版の編集者として、そして現在は大会組織委員会のメンバーとして日本サッカーを長年見続けている。

 アビ氏は「1990年後半からは、イタリアのペルージャやASローマで活躍しているナカタ(中田英寿)さんのファンでした」とにこやかに話す。2001年に日韓両国で開催されたコンフェデレーションズカップでも日本を応援し、「自分が一番好きなチームはブラジルだが、アジアで最も好きなチームは日本」と言う。

 日本とブラジルの関係についても知識は豊富で、Jリーグがスタートしたところからいかにジーコが日本サッカーに貢献したかを鹿島、日本代表の両面について滔々(とうとう)と語る。2004年に中国で行われたアジアカップでいかにジーコ監督率いる日本代表が優勝までたどり着いたかを熱く語り、「あれはアジアカップの歴史の中でもベストな大会の1つだった」としみじみと振り返った。

 また、小野伸二さんの引退にも触れ、昔の日本代表を懐かしがりつつ、現在の日本代表についての見解も披露した。

「現在の日本代表について語るのなら、最初に森保一監督について話をしなければならないでしょう。彼は日本代表のすべての選手の長所と弱点を知っています。日本の中で長く指導者を続けていたおかげでしょう。森保監督は本当に素晴らしいし、とても戦略的。2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)ではコスタリカ戦こそ上手くいかなかったけれど、ドイツ戦とスペイン戦は見事だったし、ベスト16のクロアチア戦も得点こそ奪えなかったけれど、日本のほうがいいチームでした」

 続いて選手にも言及する。

「日本代表の強さで一番が監督とすれば、二番目にはいい選手が揃っていることです。日本代表にはオールラウンドでタレントのあるプレーヤーがいます。伊東純也(スタッド・ランス)、三笘薫(ブライトン)、久保建英(レアル・ソシエダ)、堂安律(フライブルク)、浅野(拓磨/ボーフム)はまだいいプレーを見せるし、南野拓実(ASモナコ)もいいフォームを取り戻しました。守備で言えば冨安健洋(アーセナル)もいますし、現在はカタールで活躍している谷口彰悟(アル・ラーヤン)もいいと思います。板倉滉(ボルシアMG)もいますしね。このような選手たちを戦略的な監督がまとめますから、この大会で躍進すると思います」


アビ氏が考える日本代表史上最高の「9番」は高原直泰氏


 そして、アビ氏は上田綺世(フェイエノールト)について力説する。

「上田はいいセンターフォワードで、日本の次のビッグ・センターフォワードになるでしょう。日本は長くセンターフォワードの少なさに苦しんできました。私は上田が大迫勇也(ヴィッセル神戸)よりもいいセンターフォワードになると思っています」

 現在の日本代表の弱点は何か。そう尋ねると、「9番(センターフォワード)」だと即答する。

「最近の日本の親善試合やW杯予選を見ていても、多くの得点は9番ではなく、プレーメーカーがもたらしています。例えばイランやオーストラリアのようにフィジカルが強く守備的なチームに勝つためには、そんな試合でも得点してくれる9番が必要です。中盤の選手が押さえ込まれた時、ロングボールを入れればハーフ・チャンスを作れるセンターフォワードが大事なのです」

 アビ氏の考える、過去の日本代表で一番良かった「9番」は誰か。

「高原直泰さんこそが9番です。彼がいなくなったあと、日本代表は9番に苦しんできました。本田(圭佑)さんはどこでもプレーできるのでFWに起用したりしていましたし、2011年のアジアカップでは前田(遼一)さんがセンターフォワードで、本田さんは10番の位置でスタートするけれどFWとしてもプレーしました。今回は2011年よりもいいチームです。今こそ日本代表には9番が必要です」。

 そして、「この大会で上田が日本の9番として定着する可能性があると思います」と上田への期待を再び口にし、日本代表の分析を終えた。上田にこの出来事を話すと、「できることを精一杯頑張ります」と、上田らしい謙虚な返事が返ってきた。

 果たして、アビ氏の希望どおり上田が活躍できるのか、アジアカップの注目点の1つだと言えるだろう。

(森雅史 / Masafumi Mori)




◆海外専門家が見た日本代表 前回優勝の2011年より「いいチーム」の弱点に挙げたのは?【現地発】(FOOTBALLZONE)





◆アジア杯で解説務める内田篤人氏が練習場に…町田浩樹「変なクロスは上げられない」(ゲキサカ)



町田浩樹


 A代表デビューとなった昨年9月12日のトルコ戦以降、着実に経験と実績を積み、アジアカップの登録メンバー26人に食い込んだ。日本代表DF町田浩樹(サンジロワーズ)は「オリンピック以来の大きい大会で、ワクワクしている。こういう大会は団結力というか、出る選手も出ない選手も一つにまとまって戦うことが大事」と気持ちを高ぶらせた。

 トルコ戦以降、国際Aマッチは6試合連続出場中。4度目の先発となった元日のタイ戦では、代表経験の少ない選手たちとの急造DFラインを牽引し、5-0の完封勝利に貢献した。

 DF冨安健洋やDF板倉滉といった負傷明けの選手も多いセンターバックでの起用はもちろん、この日の攻撃練習では左サイドからクロスを上げる役割を担うなど、左サイドバックでの起用もあり得る。左サイドバックもDF中山雄太が別メニュー調整中で、DF伊藤洋輝も負傷明けでタイ戦を欠場しており、ユーティリティーな町田の存在はチームにとっても大きい。

「センターバックでもサイドバックでも、どちらでもできる準備はしている」と話す町田は「7試合あればどこかでサイドバックをやるのかなという気持ちでいる。守備的な選手だけど、どんどん前を追い越していけというのは名波さんも言っているし、そこはトライしていきたい」と意欲的に話した。

 年末の国内合宿では、鹿島時代にチームメイトだった内田篤人氏がロールモデルコーチとして帯同していたが、今度はアジア杯を中継するテレビ朝日の解説者として練習場に姿を見せていた。テレビ朝日は19日のグループリーグ第2節・イラク戦のほか、準々決勝、準決勝、決勝を中継予定。国内合宿のときに「鹿島で僕がサイドバックをやっていたときに(内田)篤人さんがいたので、そのときはクロスのダメ出しをよくもらっていた」と話していた町田は改めて「変なクロスは上げられない」と苦笑いを浮かべていた。

(取材・文 西山紘平)





◆アジア杯で解説務める内田篤人氏が練習場に…町田浩樹「変なクロスは上げられない」(ゲキサカ)





◆【日本代表】町田浩樹、左SBでの起用も視野「センターでもサイドでもできる準備はしている」(ニッカン)



町田浩樹


【ドーハ12日=佐藤成】

アジアカップ(杯)カタール大会に臨むサッカー日本代表が12日、ドーハ市内でトレーニングを行った。

左利きDF町田浩樹(26=サンジロワーズ)が左サイドバックでの出場も歓迎した。

左サイドバックの中山雄太(26=ハダースフィールド)が別メニュー調整中。CBが主戦場の町田が左サイドバックで起用される可能性も高い。「センターでもサイドでもできる準備はしている。(伊藤)ヒロキもケガ明けですし、そういう意味では(決勝までの)7試合どこかでサイドでやるだろうなというのは準備している」と前向きに捉えている。

攻撃的な選手ではないが、名波浩コーチからは、オーバーラップすることを求められているという。「そこはどんどんトライしてやっていきたいなとは思います」と新境地を開拓する。

所属クラブでは連戦続きだったが、タイ戦前の合宿も含めて長い準備期間がある。「久しぶりにこうゆっくり時間ができて、早く試合したい」と開幕を心待ちにした。





◆【日本代表】町田浩樹、左SBでの起用も視野「センターでもサイドでもできる準備はしている」(ニッカン)





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