日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年12月22日木曜日

◆内田の決意「細く長くやるつもりはない」逆襲の17年へ(デイリー)


http://www.daily.co.jp/soccer/2016/12/22/0009771044.shtml

 ドイツから帰国し来年に向けた思いを語った内田篤人

 サッカーのドイツ1部・シャルケに所属するDF内田篤人(28)が年内の日程を終えて21日、成田空港着の航空機で帰国した。8日の欧州リーグ・ザルツブルク戦で、右膝のケガから約1年9カ月ぶりに復帰。充実感を語る一方で、17年に向けては「(選手として)細く長くやるつもりはない」と“逆襲の1年”にする決意をにじませた。

 内田はもう、前しか向いていない。成田空港の到着ロビーに姿を現し、外に出ると「寒くないねー」と日本の空気を吸い込んだ。

 表情は晴れやかだ。長年悩まされ続けていた右膝の負傷。昨夏に手術を決断し、そこから長い長いリハビリを経て、8日に行われた欧州リーグ・ザルツブルク戦で公式戦復帰。後半38分から途中出場し、プレー時間はわずかに10分程度だったが、充実度は大きい。回復状況が思うように進まない時には「手術を後悔した時もあった。キツい時期は、本当にイヤな人間だったと思うよ。他人のことを『なんだよ』って思ったりもした」という。それでも「3~4周、回って考えるとやっぱり自分のことなんで」と奮い立たせてきた。

 念願のピッチに戻って来たからこそ、17年への決意は強い。「サッカー選手として一番脂が乗っている2年を捨てたので。いくら周囲(のスタッフ)がゆっくり、ゆっくりと言っても、トレーナーやドクターにとっての1週間、1カ月と、僕らにとってのその期間は、長さや重さが違う。生き急ぐわけではないけど、(選手として)細く長くやるつもりはない」と言い切った。

 リーグの中断期を利用した、つかの間の帰国だが「1回、ここまで(状態を)上げているからね。膝回りとか、チームから渡されたメニューをこなす」と休むつもりはない。

 もちろん日本代表についても、思いがないわけではない。ただ「僕の状況が良くても、監督に選んでもらえるかは別なんで」と、まずはシャルケでの定位置奪回を第一にとらえる。失った時間は帰ってこない。だからこそ、ここから力強い輝きを放つために、内田は前に進んでいく。

◆シャルケ内田 17年は完全復活イヤー「とことんやる!!」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/12/22/kiji/20161221s00002023478000c.html



 右膝の負傷から完全復活を目指すシャルケのDF内田篤人(28)が21日、所属先での年内の日程を終え、成田空港着の航空機で帰国した。昨年6月に右膝蓋(しつがい)腱の手術を受け、1年9カ月のリハビリを経て今月8日の欧州リーグ1次リーグ最終戦ザルツブルク戦で復活。クラブW杯決勝でレアル・マドリードと接戦を演じた古巣の鹿島にも刺激を受け、17年に失われた時間を取り戻す覚悟を示した。

 勝負の17年へ、腹は決まった。1年9カ月ぶりのカムバックを果たした内田に迷いは一切ない。 「一番、脂が乗った2年近くを捨てたのは凄い心残り。それはこれからも変わらない。生き急ぐ感じかもしれないけど、とことんやっていくつもり。ゆっくりする気はない。細く長く、とは考えていない」。成田空港に降り立った内田は、飄々(ひょうひょう)とした表情とは裏腹に、決意に満ちた言葉を発した。

 背中を突き動かされる出来事があった。古巣の鹿島がRマドリードとクラブW杯決勝で延長にもつれる激闘を演じた。試合前にはMF遠藤から「ロナウドどうやって止めるの?」とメールが来たという。「ロナウドは点を取りにゴール前に入ってくるので、(鹿島が)攻撃してる時に(前線に)残っている時だけ注意。(マークする)マルセロはボールを取れないので、うまくスピードを殺しながら守って。(ボールを持ったら)勝負していいよ」。くしくもRマドリードは長期離脱前にシャルケで戦った最後の相手。メールを打つ指先に、自然と力がこもった。「勝ってほしかった。普段はサッカーの話はしないけど、珍しく長文で送りました」。元同僚たちの奮闘が大きな刺激となった。

 クラブで完全復活を遂げれば、その先には日本代表への復帰も見えてくる。膝の状態は代表のスタッフにも逐一、伝えられているという。「僕の状況が良くなっても監督に呼んでもらわないと話にならない。まずは自分の体づくりとチームの試合に出ること。試合に出ないと呼んでもらえないという噂を聞きましたし」。サッカー人生の分岐点となる17年。苦難を乗り越えた内田が、真価を証明する。

◆シャルケ内田、古巣・鹿島のクラブW杯準Vに「勝ってほしかった」(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/world/20161221-OHT1T50155.html



 シャルケ04DF内田篤人(28)が21日、リーグ中断期間を利用して帰国した。アジア勢初のクラブW杯準優勝に輝いた古巣の鹿島について「勝ってほしかったですね」と開口一番。「(以前)鹿島にいた選手としては、全部勝ってほしいという気持ちがある。相手がどんな相手だろうが、どんな大会でもかってほしい」と続けた。

 延長戦の末2―4で敗れた決勝のRマドリード戦後、鹿島の選手も「勝てなくて悔しい」と繰り返していたが、2010年に鹿島を旅立ってから6年がたつ内田の根底にも、同じ鹿島イズムがあることを伺わせた。健闘をたたえる言葉は、勝利を追い求める鹿島のOBらしく「あのクラブ(Rマドリード)と試合できる機会はなかなかない。若手にとっては良かったと思う」だけだった。

◆FC東京4強へ “鹿島流”の戦い 24日天皇杯準々決勝(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/12/22/kiji/20161221s00002011468000c.html

 FC東京は、24日の川崎Fとの天皇杯準々決勝に“鹿島流”で臨む。篠田監督は18日のクラブW杯決勝の鹿島−Rマドリード戦を生観戦。鹿島の石井監督は現役時代に福岡で1年間、一緒にプレーした間柄で、鹿島が世界屈指の名門にひるむことなく挑んでいった姿に「レアルを応援していた人も途中から鹿島を応援し始めていたと思う」と心を打たれたという。

 来季続投が決まっている篠田監督は今季途中にコーチから昇格。密度の濃い練習を課してチームを立て直し、8勝2分け2敗の高勝率をマークした。「見ている人が感じることが凄く大事」として、「(鹿島は)日頃のトレーニングでやっているからできる。参考にしながら練習している」と話した。鹿島から受けた刺激を力に変えて、今季リーグ戦で2敗した川崎Fを打ち負かす。

◆エースに5戦ぶりゴールが生まれるも…大迫トップ下のケルンは3連続ドロー(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?205984-205984-fl



[12.21 ブンデスリーガ第16節 ケルン1-1レバークーゼン]

 ブンデスリーガは21日、第16節2日目を行い、FW大迫勇也の所属するケルンはホームでレバークーゼンと対戦し、1-1で引き分けた。大迫は2トップのトップ下で先発し、フル出場。得点に絡むことはできず、チームも3試合連続ドローに終わった。

 ケルンは前半21分、中盤でボールを奪ってカウンターに出ると、DFフレデリク・セーレンセンの右サイドからのアーリークロスにFWアントニー・モデストが右足で合わせる。豪快なボレーシュートを叩き込んだエースの5試合ぶり今季13得点目で先制に成功した。

 レバークーゼンも前半終了間際の44分、DFウェンデウが攻撃参加からMFカイ・ハフェルツとワンツーの形でPA内に走り込み、浮き球のリターンパスを左足ダイレクトで流し込んだ。同点に追いついて、後半に折り返すと、その後は互いに決め手を欠き、1-1のままタイムアップ。勝ち点1を分け合った。

 ケルンはこれで3試合連続の1-1ドロー。5試合勝ちなし(4分1敗)と、思うように勝ち点を伸ばせず、7位でウインターブレイクに入った。

◆永木「しっかり勝つ」 鹿島、天皇杯へ練習再開(茨城新聞)


http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14823309314134

天皇杯に向け練習を再開した鹿島イレブン=クラブハウスグラウンド

サッカーのクラブ世界一を決めるクラブワールドカップ(W杯)で、アジア初の準優勝を果たしたJ1鹿島は21日、天皇杯準々決勝の広島戦(24日・カシマスタジアム)に向け、クラブハウスで練習を再開した。クラブW杯後2日間のオフを挟み、基本練習や7人対7人のミニゲームなどで試合へ備えた。

Jリーグ優勝に続き、クラブW杯準優勝。勢いに乗る鹿島が次の目標に照準を定めるのは、天皇杯優勝だ。永木は「次でころっと負けたら、積み上げたものが台無しになる。あと3試合しっかり勝つ」と今季2冠目に意欲を燃やす。

20日にJリーグのベストイレブンを初受賞した昌子は「ここまで来て負けるわけにはいかない。次の試合が一番大事」と気持ちを切り替えた。

この日の練習には、来季の加入が内定している広島・瀬戸内高3年のFW安部裕葵が練習に参加した。

練習では「パスのスピードが全然違う」とレベルの高さに危機感を持った。「相手が予想できないパスやドリブルでアピールする」と自分の武器に磨きを掛け、プロの世界に挑戦する。(藤崎徹)

◆レアル戦で名を上げた 鹿島DF昌子源に“欧州移籍”の可能性(日刊ゲンダイ)


http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/196242

何度もクリロナを封じた昌子(左)(C)日刊ゲンダイ

 レアル戦2ゴールの鹿島MF柴崎岳(24)がもてはやされているが、もう一人、DF昌子源(24)の評価が国内外で高まっている。

 サッカージャーナリスト・六川亨氏が言う。

「試合を通してレアルのエースFWクリスティアーノ・ロナウド、先制点を決めたFWベンゼマらを相手に体を張って見事な守備を披露しましたが、記者席から見て『お見事!』と思ったのは試合終盤、クリロナと相対したシーンです。左サイドをドリブルで突破してシュートに持ち込もうとしていたクリロナに対して、昌子は体当たりなどに頼らず、スパッと身を寄せてクリーンにボールを奪取。攻撃につなげました。個人的には、レアル戦で欧州のサッカー関係者をうならせたのは一に昌子、二に柴崎です」

 神戸出身。G大阪のジュニアユース時代はFWだった。同期に日本代表FW宇佐美貴史(独アウクスブルク)がいる。

 中学3年の夏、ジュニアユースを退団。半年ほどサッカーと距離を置いていたが、鳥取・米子北高に入学してサッカー部に入り、高校2年でDFにコンバートされた。

 その年、米子北高がインターハイで準優勝。昌子の呼び方が「まさこではない」と知られるようになった。同年の国体でのプレーが鹿島関係者の目に留まり、卒業した11年に鹿島入り。青森山田高OBの柴崎は同期入団組だ。身長182センチ、体重74キロ。足元の柔軟なテクニックもあり、ロングボールの精度も高い。

「アギーレ元日本代表監督時代の14年、21歳で代表に招集されたが、その後はケガなどもあって定着できず、代表歴も2試合にとどまっている。これまで鹿島でCBのコンビを組み、クラブW杯でも一緒にプレーしたDF植田直通(22)の方が有名だったが、レアル戦で完全に立場は逆転した。昌子本人も海外志向が強いし、オールラウンダー系DFとして欲しがる欧州クラブも多いでしょう」(サッカー関係者)

 ちなみに――。実姉はエイベックスなどに所属していた女優・モデルの昌子カエデである。

◆レアルと鹿島の決定的な違いはスピードだ(日刊ゲンダイ)


http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/196164

ハットトリックのC.ロナウドと先制点のベンゼマ(後ろ)/(C)日刊ゲンダイ

 クラブW杯決勝で強豪レアル・マドリード相手に善戦して「世界2位」となった鹿島アントラーズ。レアル相手にまずはしっかり守り、ここぞという局面で攻撃のギアを上げ、ゴールを予感させるようなカウンターを仕掛けていった。  

 選手全員が自陣に引きっぱなしの専守防衛だったら、あそこまでレアルのゴールには近づけなかった。レアルの名前にひるまないで勝負を挑んでいき、レアルに計30本のシュート(ゴール枠内12本)を打たれたが、鹿島のシュート計11本(枠内5本)も悪くなかった。

 明らかに格上の相手に対して鹿島はうまく守ったし、効果的な攻撃も見せた。W杯や五輪で日本代表が成績を残せないでいるが、鹿島の戦いぶりは参考になるだろう。

 クラブW杯での鹿島の奮闘は大きな声で称えたい。ただし――。

 テレビやスポーツ紙の「鹿島が世界2位」には違和感を覚えてしまう。

 あくまでオセアニア代表、アフリカ代表、南米代表クラブを破って決勝に駒を進めた鹿島が、レアルに負けて「クラブW杯」という大会で2位になっただけ。世界中に何万と存在するクラブの「2位」に位置しているという意味ではない。

 レアルと同じスペインのバルセロナ、イングランドのチェルシー、イタリアのユベントス、ドイツのバイエルンM、フランスのパリSG……と鹿島よりも強いクラブは世界中にゴマンとある。実際、クラブW杯決勝を戦った彼我のレベル差は、スコア以上に大きいと言わざるを得ない。

 年俸の違いと言ってしまえばそれまでだが、レアルの選手と鹿島の選手とでは「スピード」が決定的に違う。体の寄せの速さ、パスの速さ、サイドチェンジの速さ、攻守の切り替えの速さ、判断力の速さ……とすべての面で「スピード」が見劣りしてしまう。

 さらに彼らは、普段から自国リーグで週末ごとに手ごわい相手と真剣勝負を繰り返し、欧州CLやELでは他国の強豪クラブとホーム&アウェーを戦い、幾多の修羅場をくぐり抜けながら自身の経験値を高めていっている。

 この経験値などJリーグでは、どうしても得難い経験である。欧州の強豪クラブとの差が埋まるには、これから何十年かかるのだろうか……。

 決勝戦の試合会場のスタンドでそう思った。

◆クラブW杯で世界に広まった鹿島アントラーズの名前(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/column/writers/news/1754808.html



 私は約20年、サッカーを担当している。その間、関東のほとんどのクラブを担当した。その中で、個人的に気に入ったクラブは鹿島アントラーズ。クラブの根底には、地方クラブ独特の温かみがあり、選手やフロントそれぞれには高いプロ意識がある。そのギャップが好きで、クラブ全体の鹿嶋という街への愛着も格別なものがある。

 今年の暮れ、鹿島はJリーグを制し、クラブW杯の出場権を得た。勢いに乗り、決勝まで進んだ。相手は世界のRマドリード。試合前夜、大きな心配に襲われた。「0-10とかで負けたらどうしよう。Jリーグが世界中から笑いものにされる」。2年前のW杯ブラジル大会では、アジアから日本、韓国、オーストラリア、イランがアジア代表で出場し、0勝3分け9敗と惨敗している。その時のいやな記憶が思い浮かんだ。

 もう1つの心配があった。「鹿島がレアルに勝っちゃったらどうしよう」。仮に勝ったとしても、世界中の誰も鹿島を世界一クラブとは認めないだろう。FIFA(国際サッカー連盟)主催の権威ある大会自体が怪しまれるかもしれない。鹿島好きとしては勝ってほしい気持ちはあるが、勝ってほしくないと願う自分がいた。

 結果、2-4。延長戦に持ち込み、審判の怪しい判定やロナルドのハットトリックなどで大会は盛り上がり、注目度も高まった。鹿島の名を世界に広めることもできた。必死に戦った選手が聞いたら怒ると思うが、個人的にはベストの内容で理想的な結果だと思っている。

 今年でいったん、クラブW杯の日本開催は終わる。鹿島が出場資格を得た開催国枠も来年以降は得られない。今後、絶えずJリーグ、さらに鹿島を世界中にアピールするには、まずACLで勝つしかない。アジアを勝ち抜き、何度もFIFA主催の公式戦で世界の強豪クラブを脅かさないと、決勝戦でイーブンな笛は期待できない。

 鹿島の躍進が一過性で終わらないこと、同時に他のクラブも刺激を受けて切磋琢磨(せっさたくま)してくれることを祈る。【盧載鎭】


 ◆盧載鎭(ノ・ゼジン)1968年9月8日、韓国・ソウル生まれ。88年10月に来日、96年入社。東京・新宿在住だが、最近は地方暮らしにあこがれている。年末年始、酒量が増えて心配な2児のパパ。

◆スペイン、英国、韓国…世界各国メディアが称賛した鹿島アントラーズの奮闘(THE ANSWER)


https://the-ans.jp/news/2371/

FIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)で開催国枠ながら各大陸王者を撃破し、決勝進出を果たした鹿島。迎えた大一番ではレアル・マドリード相手に延長戦にもつれ込む死闘を演じた。結果、2-4で敗れて世界一こそ逃したが、石井正忠監督率いるチームが見せた団結力にレアル・マドリードの地元であるスペインをはじめとした各国メディアからも称賛の声が上がっている。

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世界中を驚嘆させた鹿島の躍進

 FIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)で開催国枠ながら各大陸王者を撃破し、決勝進出を果たした鹿島。迎えた大一番ではレアル・マドリード相手に延長戦にもつれ込む死闘を演じた。結果、2-4で敗れて世界一こそ逃したが、石井正忠監督率いるチームが見せた団結力にレアル・マドリードの地元であるスペインをはじめとした各国メディアからも称賛の声が上がっている。

 スペイン地元紙の「マルカ」、「AS」両紙の電子版は鹿島の健闘ぶりを称えていた。対戦前から「知っておくべき5つの点」と鹿島に注目していたマルカ紙は「鹿島はキックオフ直後から偉大な相手に対してハイプレッシャーをかけた。そしてパニックにも陥らなかった」と称賛。クラブW杯史に残る激戦を画像とともに特集している。

 またAS紙も試合のレポートの中で「アントラーズはレアルに対して剣を突きつけた」と、対戦相手となった日本のクラブの勇敢な戦いぶりを絶賛していた。

 2得点を奪った柴崎岳については英紙「ザ・サン」電子版が「レアル・マドリードにショックを与えた一撃。日本のイニエスタだ」とレポート。スペインが誇る名司令塔の名前を引き合いに出して称賛した。同国の「ガーディアン」紙電子版も「シバサキの2得点は欧州チャンピオンを驚かせた」と記している。

 また日本の隣国でもその健闘ぶりを報じている。韓国のスポーツ紙「MKスポーツ」電子版は「鹿島アントラーズの偉大な挑戦。最高のセンセ-ションを起こした」と打電。世界最強クラブに対する鹿島の奮闘ぶりに世界中が驚嘆している。

【了】

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

◆本気でレアルに勝つつもりだった鹿島の善戦で、突きつけられた日本サッカーの問題点(週プレ)


http://wpb.shueisha.co.jp/2016/12/20/77121/



大会史上最多となる68742人の大観衆を集めた12月18日のクラブワールドカップ(CWC)決勝戦。

延長戦にまでもつれ込んだ熱戦は、最終的に4-2でレアル・マドリードに軍配が上がったわけだが、鹿島アントラーズが1-1に追いついた前半終了間際から、スタジアムは異様な雰囲気に包みこまれた。

さらに、後半立ち上がり早々の52分に柴崎岳が逆転ゴールを決めた後は、いよいよレアルも本気モードに突入。手に汗握る攻防が続く中、一時は「もしや、鹿島がレアルに勝つんじゃないか?」という空気さえ、スタジアム全体を覆い始めていた。

「鹿嶋市は茨城県の東の端にあって、小さな町から生まれたクラブ。そのクラブが日本を象徴するチームになっていることは、世界の小さなクラブに勇気を与えたと思います」

激闘の末に涙を呑んだ鹿島の石井正忠監督は、試合後の会見でそう語ったが、国際舞台で何の実績も残していない歴史の浅い日本のクラブが、世界最大規模の予算を使って世界一の実績と輝かしい歴史のあるクラブを苦しめたのだから、観戦者にとってこれほど痛快なことはない。「エンターテインメント性」という点で、掛け値なしに最高の一戦だった。

もちろん、試合のディティールに着目すれば、両チームの実力差は歴然としていたことは確かだろう。レアルの選手個々のテクニック、スピード、パワーは桁違いだし、チームとしてのプレースピードやアイデアも日本のチームからすれば異次元だった。しかしそれを前提としても、この大舞台で鹿島が見せたパフォーマンスと勇敢さは称賛に値するものだった。

何よりも驚かされたのは、敗れ去った後の選手たちの表情である。

鹿島というクラブに脈々と受け継がれてきた「勝者のメンタリティ」については、これまでも散々語られてきた。実際、その伝統は、川崎フロンターレと浦和レッズを撃破した今年のJリーグチャンピオンシップでも証明されたばかりであり、さらに言えばJリーグ最多となる18個のタイトルを獲得してきた歴史がそれを物語っている。

しかし、さすがにクラブ世界一を決める舞台で、世界中からワールドクラスを集めたレアルを延長戦にまで追い込んだ後は、鹿島の選手も達成感のある表情を見せるはずと予想していた。ところが、いざ蓋を開けてみれば、キャプテンの小笠原満男を筆頭に、誰ひとり笑顔を見せる選手はいなかった。

もし浦和や川崎がCWC決勝でレアルと対戦していたら、鹿島と同じように大健闘したかもしれない。年間勝ち点で1位の浦和と2位の川崎は3位の鹿島を上回ったのだから、実力という部分で劣っているとは言えないからだ。しかし、敗戦後にこの2チームの選手たちが同じような態度と表情を見せていたかとなると、おそらく違っていただろう。

試合後、負けた鹿島の選手たちは口々に「勝てるチャンスはあったのに負けてしまって悔しい」と言ったが、それが口先だけではないことは十分に伝わってきた。彼らは、本気でレアルに勝つために準備をして、試合終了のホイッスルが鳴るまで戦い続けた。そして敗戦後は本気で悔しがり、そこには「善戦」か「大敗」かの違いは存在していなかった。

とはいえ、やはり「勝者のメンタリティ」の部分でも、レアルは次元が違っていた。鹿島はピッチ上ではレアルに冷や汗をかかせることはできたが、メンタルの強さでは遠く及ばなかったと言わざるを得ない。

「自分たちが苦しめられることはわかっていたし、簡単なファイナルにはならないと思っていた」とは、レアルのジヌディーン・ジダン監督のコメントだが、その表情は日本のメディアが期待するような優勝直後の高揚感、あるいはタイトルを手にできた安堵感を微塵(みじん)も感じさせない、実に穏やかなものだった。

冷静に考えてみれば、彼らにとってこのような試合展開は日常茶飯事。たとえば直近のスペインリーグ戦では、ホームでデポルティーボ・ラ・コルーニャに1-2と追い込まれながら、終了間際に2ゴールを立て続けに奪い、最終的に逆転勝利を収めたばかりだった。

どんなに苦しめられても、最後には自分たちが勝つ。そうやって彼らは「勝利を義務づけられたクラブ」としての歴史を歩み続け、「勝者のメンタリティ」を養ってきた。だから、彼らにとってCWC決勝の相手がどこのクラブであるかは、さほど重要ではなかったと思われる。

では、どうすれば鹿島、ひいては日本のクラブが世界に追いつくことができるのか?

この問いに対して、石井監督は「こういうテンションの試合を続けないと、世界との差は縮まらない。そうしないと、今回チャンピオンになったレアル・マドリードには近づけない」と答えている。

確かに、今年の鹿島や昨年3位のサンフレッチェ広島も、CWCを戦う中で選手個々やチームは目を見張るような成長を遂げた。しかし悲しいかな、日常のJリーグに戻ると、CWCと同じテンション、レベルで戦える環境がないというのが現実だ。

それはアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の舞台でも変わらない。石井監督の言葉は、自分たちが成長したくても、現状の日本サッカーの環境では限界があるという悲痛な叫びにも聞こえてしまう。

もっとも、これは日本だけの問題ではなく、北中米カリブ、アフリカ、そして南米のクラブにとっても共通した悩みでもある。もしかしたら、ヨーロッパ一極集中化が加速する現在のサッカー界では、ヨーロッパ以外の地域が手を取り合い、お互いを切磋琢磨できる舞台を新たに作ることが求められているのかもしれない。

いずれにしても、鹿島には年内にまだ天皇杯の戦いが残っており、また日常が戻ってくる。その中で彼らがどれほどの成長を遂げられるのか要注目だ。まずは、来年のACL王者になること。それを成し遂げなければ、今回のCWC準優勝も色褪(あ)せてしまう。その責任感と緊張感を持続させて、是非ともアジアチャンピオンを目指してほしい。

(取材・文/中山 淳 撮影/藤田真郷)

◆昌子源、激動の1ヶ月で学びとった鹿島の伝統。「『いい試合をした』じゃあ意味がない」(フットボールチャンネル)


http://www.footballchannel.jp/2016/12/21/post191059/

Jリーグチャンピオンシップ制覇から、FIFAクラブワールドカップ準優勝へ。今シーズンの終盤戦で圧倒的な強さを誇った鹿島アントラーズで、ひときわ大きな存在感を放ったのが昌子源だ。クラブ伝統の「3番」を託されて2シーズン目で、Jリーグのベストイレブンにも初めて選出されたディフェンスリーダーは、26日間で7試合にフル出場を果たしたなかで何を感じ取ったのか。昌子が残した言葉の数々から、成長著しい24歳が残した戦いの軌跡を追った。(取材・文・藤江直人)



アントラーズの伝統とは何か

 深紅のユニフォームを漆黒のタキシードに着替えて、鹿島アントラーズのDF昌子源は壇上にあがった。スタジアムのカクテル光線とはやや趣が異なる、華やかなスポットライトが緊張感を高めたのか。

 司会進行役を務めるサッカーに造詣の深い俳優、勝村政信から質問を投げかけられる。いきなり噛んでしまい、見守っていたチームメイトたちを苦笑させたが、思いはしっかりと伝えることができた。

「この賞を受賞するときに、まずはチームメイトの顔が浮かびました。僕一人での賞ではないので、まずはチームメイトに感謝したいと思います」

 20日夜に横浜アリーナで行われたJリーグアウォーズ。2016シーズンのJリーグを締めくくる晴れ舞台で、昌子は年間王者・アントラーズからただ一人、ベストイレブンに選出された。

 アントラーズからは、Jクラブのなかでは最多となる通算20人目の選出。背番号3の系譜に名前を連ねるクラブのレジェンド、秋田豊と岩政大樹に個人タイルの部門で肩を並べることができた。

 昌子自身も手応えを感じていたのだろう。レアル・マドリー(スペイン)とのFIFAクラブワールドカップ2016決勝を終えた直後。横浜国際総合競技場の取材エリアで、こんな言葉を残している。

「成長したな、と自分でも思うけど、ここにきて成長したわけではない。僕は今シーズンのJリーグを通して成長してきたと思っているし、だからこそ集大成となる試合で、チームを勝たせることのできる選手にならないといけなかった。秋田さんや(岩政)大樹さんは、そういう選手だったと思うので」

 年間勝ち点3位からの下克上を成就させたJリーグチャンピオンシップ。そして、未知の敵を次々と撃破したFIFAクラブワールドカップ。26日間で計7試合、延長戦をひとつ含めた660分間にフル出場してきたなかで、昌子は心のどこかで常に自問自答していた。

 アントラーズの伝統とは何か――。ディフェンスリーダーの証である背番号3を継承して2シーズン目。レギュラーシーズン後の大舞台に初めて臨むうえで、自然と芽生えた疑問でもあった。



CS準決勝直前に見た岩政の映像

 川崎フロンターレのホーム・等々力陸上競技場に乗り込んだ、11月23日のチャンピオンシップ準決勝直前のこと。普段は好きな音楽を聴きながら集中力を高めるはずが、まるで何かに導かれるかのように動画投稿サイト『YouTube』を開き、ある試合の映像をクリックした。

 自身が入団する前の2009年12月5日。アントラーズが前人未踏のリーグ3連覇を達成した浦和レッズとの最終節で、鬼気迫る表情でプレーしている岩政の一挙手一投足に目を奪われた。

「試合終盤は押せ押せになった浦和を鹿島がことごとく跳ね返して、結局はゼロに抑えて優勝した。確か高原(直泰)さんが放った決定的なシュートを、大樹さんが一歩寄せて、左足に当てて防いでいた。あの時間帯、あの場面で左足が出るなんて、もう奇跡としか言いようがない。何が大樹さんを動かしていたのか。あれが鹿島や、あれが鹿島の3番やと思いましたね」

 図らずもメディア上で名前を出された岩政から連絡をもらったこともあり、チームを勝たせる存在になるためのチャレンジへ、タイトルを取らせるための戦いへ、モチベーションはさらに増した。

 レッズの先勝で迎えた、今月3日のチャンピオンシップ決勝第2戦。開始早々に1点を失い、迎えた前半26分に、おそらくは語り継がれていく伝説のシュートブロックが生まれた。

 高い位置でボールを奪われ、前線のMF武藤雄樹へスルーパスが通される。ノーマークの状態でシュートを放った武藤の死角から、トップスピードでブロックに飛び込んできたのは昌子だった。

「一歩遅れたのでダメかなと思いましたけど……ここで僕が届かんかったらもう試合は終わりやと、本当に気持ちだけで滑ったし、そうしたら微妙に足の先に当たってくれた」

 からくもコーナーキックに逃れた場面を境に少しずつ試合の流れが変わり、前半40分、後半34分のFW金崎夢生の連続ゴールにつながった。年間王者を手繰り寄せたタックルといっていい。

クラブW杯で見せた「試合巧者ぶり」

 劇的な勝利の余韻が残るなか、埼玉スタジアムのロッカールームから試合後の取材エリアに向かいながら、昌子はメディアから投げかけられる質問を具体的に思い浮かべていたと笑う。

「鹿島の伝統とは、と聞かれるんやろうなと思っていたんですけど……プレーしている僕らも正直、わからないんですよね。でも、こうやって勝ったからこそ鹿島やと思うんだけど、これで浮かれてクラブワールドカップの1回戦で負けたりでもしたら、それこそ『何や、お前ら』となりますからね」

 1回戦でオークランド・シティ(ニュージーランド)、準々決勝でマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ共和国)、そして準決勝でアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)と、異なる大陸王者を撃破したクラブワールドカップ。アントラーズの戦いには“ある傾向”が顕著だった。

 前半は劣勢に立たされ、後半になるとまるで別のチームが戦っているかのようにピッチのうえで躍動する。実際、3試合であげた7ゴールのうち、6つを後半になってあげている。

 すべての試合で、昌子をして「寝る間を惜しんで分析してくれた」と感謝させた、小杉光正テクニカルコーチが弾き出した対戦相手の隙や弱点を頭に叩き込んで前半のキックオフを迎えた。

 そのうえで感性をフル稼働させて、実際に対峙した相手の“生きた情報”をインプット。微修正を加えながら後半で圧倒するパターンは、アントラーズ伝統の「試合巧者ぶり」そのものでもあった。

 もっとも、18日の決勝だけは例外だった。相手は銀河系軍団と畏怖されるヨーロッパ王者。スーパースターのFWクリスティアーノ・ロナウドは左ウイングを主戦場としながら、ゴール前、そして右サイドとアントラーズにとって危険なすべてのエリアに神出鬼没で現れては脅威を与えてくる。

「(西)大伍君あたりがロナウド選手とバチバチやって、僕はワントップの(カリム・)ベンゼマ選手なのかなと思っていたけど、一番やらなあかんのは僕かなと。そこはしっかりと覚悟したい。対策? まったくないです。対策を練っても多分、意味がないやろうなと思うので」



 決勝前日にこう語っていた昌子だが、何も白旗をあげていたわけではない。これまでの戦いを通して積み重ね、シーズン終盤に入ってさらに磨き上げた感覚や経験で対処する。思い描いてきたシーンが現実のものとなったのは、2‐2で迎えた決勝の後半42分だった。

 アントラーズの攻撃をしのいだレアル・マドリーが、電光石火のカウンターを仕掛ける。ベンゼマの縦パスに抜け出したのはロナウド。対峙するのは自分だけという絶体絶命の状況で、昌子はうかつに飛び込むことなく、絶妙の間合いを保ち続けながら下がっていった。

 そして、ペナルティーエリアの目前で、ボールがロナウドの足からわずかに離れた瞬間に素早く体を入れて、背番号7の自由を奪う。MFイスコがフォローにきたが、プレスバックしてきたMF永木亮太との共同作業で、ファウルを犯すことなくマイボールにしてみせた。

 7万人近い大観衆で埋まったスタンドを熱狂させたシーンは、年間王者をかけて戦ったライバルたちの胸をも熱くさせた。Jリーグアウォーズで歴代最年長の36歳で最優秀選手賞を受賞した、川崎フロンターレのMF中村憲剛は昌子に頼もしさを感じたという。

「試合ごとに成長していく姿を見ていましたけど、特にレアル・マドリー戦では『最後は自分が守る』という気概を感じました。これだけたくましい日本人のディフェンダーが、若い選手のなかから出てきたことを、率直に嬉しく思いますね」

 ともにベストイレブンに選出され、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督に率いられる日本代表では、センターバックのポジションを争うライバルとなるレッズのDF槙野智章も昌子への賛辞を惜しまない。

「代表チームではハリルホジッチ監督から前へ出る守備、ファウルをしないでボールを奪う守備を僕たちディフェンダー陣は求められているけど、その意味で大会を通してMVP級の活躍をしたのは昌子選手だと僕は思っています」

 もっとも、当事者である昌子自身は、ロナウドを封じたシーンを含めて、アントラーズが一時逆転してからは本気モードになったレアル・マドリーと対峙した120分間をこう振り返る。

「あの場面は別にロナウド選手どうこうじゃなくて、あそこで僕が抜かれたら失点なので。相手が誰だろうと、意地でも止めるしかなかった。見ている人は『けっこうできたんじゃないか』と思うかもしれないけど、やっぱり負けたら意味がない。

満男さんが『負けたら2位も最下位も一緒』とよく言うのは、このことなのかと。優勝して初めて成長した、初めていいディフェンスだったといわれると思うので」



 日本中を熱狂させた一戦を終えて瞬間に抱いた思いこそが、実は昌子が抱いてきた疑問に対する答えなのかもしれない。相手がレアル・マドリーであろうが、戦うからには必ず勝つ。ミニゲームでボールを取られただけで顔を真っ赤にして激怒し、再戦を要求した神様ジーコの姿を通して黎明期に伝授された“負けず嫌いのDNA”が、21世紀のいまもなお伝統として脈打っている。

 だからこそ、レアル・マドリーに善戦したという結果に満足できない。最終的にはロナウドにハットトリックを達成されて、引き立て役に回った。最強軍団の本気を引き出した、と言われも「それが目標じゃないから」と昌子は一笑に付す。

「特に鹿島というクラブは、『いい試合をした』じゃあ意味がないんです。かなり大きな差があるとは思うけど地道に努力を積み重ねていって、今回のように『惜しかったけど負けちゃったね』という覚えられ方ではなく、いつかは『レアルに勝ったチーム』として、鹿島の名前を世界に広めたい」

 Jリーグアウォーズから一夜明けた21日、アントラーズはベスト8に勝ち残っている天皇杯へ向けて練習を再開させた。目の前にある戦いをすべて制し、タイトルを取り続けていくことで世界との差を埋められていくと考えれば、準優勝の余韻に浸っている時間はいっさいない。

 メンタル的にも難しい試合となりかねないが、昌子はクラブワールドカップの後に公式戦が残っていたことにむしろ感謝する。

「そこでふがいない戦いはできないので。誰が見ても『ああ、鹿島だな』という熱い試合をしなきゃいけないし、そういう調整をしていきたい」

 激動の1ヶ月間を通じて、昌子は無意識のうちにアントラーズの伝統を学び取った。誰にも負けたくないという想いを、初めて受賞したベストイレブンの個人タイトルを介して自信とともにさらに増幅させながら、ホームのカシマスタジアムにサンフレッチェ広島を迎える24日の天皇杯準々決勝から、新たなる目標をつかみ取るための戦いに臨む。

(取材・文:藤江直人)

【了】


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