日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2015年3月23日月曜日

◆U-22日本代表 AFC U-23選手権予選(オリンピック1次予選) 活動レポート(JFA)


http://www.jfa.jp/news/00005779/



U-22日本代表のAFC U-23選手権予選(オリンピック1次予選)に向けたマレーシアでの事前合宿も最後の日を迎えました。
最終日は、マレーシア・スーパーリーグに所属するサイム・ダービーFCとの練習試合。相手チームのホームスタジアムであるセラヤンスタジアムでU-22日本代表は4-2-3-1の布陣で試合に臨みます。

練習試合 vs Sime Darby FC
2015年3月21日(土) キックオフ 17:00 試合時間 90分(45分ハーフ)
Selayang Stadium (マレーシア)

U-22日本代表 4-1(前半1-0、後半3-1)Sime Darby FC

得点
24分 荒野拓馬(U-22日本代表)
48分 失点(Sime Darby FC)
65分 鈴木武蔵(U-22日本代表)
69分 野津田岳人(U-22日本代表)
84分 鈴木武蔵(U-22日本代表)

スターティングメンバー
GK:櫛引政敏
DF:松原健、岩波拓也、植田直通、山中亮輔
MF:荒野拓馬、遠藤航、中島翔哉、大島僚太、豊川雄太
FW:浅野拓磨

サブメンバー
GK:牲川歩見、中村航輔
DF:奈良竜樹
MF:原川力、矢島慎也、野津田岳人、安在和樹
FW:鈴木武蔵

交代
HT 荒野拓馬 → 鈴木武蔵
HT 中島翔哉 → 野津田岳人
HT 遠藤航 → 奈良竜樹
HT 櫛引政敏 → 牲川歩見
HT 山中亮輔 → 安在和樹
HT 大島僚太 → 原川力
HT 豊川雄太 → 矢島慎也
68分 牲川歩見 → 中村航輔



マッチレポート

開始5分、右CKから山中亮輔選手が蹴ったボールを岩波拓也選手が頭で合わせるも、ボールは惜しくもクロスバーで得点ならず。その後は芝が長くボールが転がり難いピッチに加え、体格に勝り激しく体を寄せてくるサイム・ダービーFCに苦戦しますが、植田直通選手、岩波選手を中心にコンパクトな守備で応戦する日本が徐々にペースを掴みます。24分、ゴール前の混戦から浅野拓磨選手、豊川雄太選手が立て続けにシュート、いずれも相手DFに跳ね返されましたが、最後は荒野拓馬選手が冷静に空いているスペースへ蹴り込み日本が先制します。そして、前半を1-0で折り返します。

ハーフタイムから雨雲が目立ち始めたスタジアム上空、昨日のスコールが頭を過ります。日本は一気に7選手を入れ替え、システムも3-4-3に変更し追加点を狙います。しかし、48分、相手のリスタートから一瞬の隙を突かれ、簡単にゴール前まで運ばれ失点。その直後、雷が激しくなってきたため審判が試合を止めます。選手たちはロッカールームへ引き上げ、ポジショニングや戦術の確認を行いました。雷も落ち着き10分間の中断の後、試合が再開されると、3-4-3のシステムが機能し始めた日本に攻撃のリズムが生まれます。65分、鈴木武蔵選手のゴールで勝ち越すと、69分には右サイドを駆け上がった松原健選手からのマイナスのクロスを野津田岳人選手が合わせて3点目。84分にはまたも松原選手から同じクラブに所属する鈴木武蔵選手へホットライン。追加点を挙げると、試合はそのまま4-1で終了しました。
成果と課題が明確になったU-22日本代表は、一日オフを挟み英気を養います。その後大会が指定するホテルに移動し、いよいよ本番モードに突入です。

AFC U-23選手権予選(オリンピック1次予選)初戦のマカオ戦まであと6日。


監督・選手コメント

手倉森誠 U-22日本代表監督
今日の試合は、「攻守の準備・ポジショニングを早く」と選手を送り出しましたが、後半の失点はその準備を怠ったせいで招いた結果だと思います。リスタートを簡単にやらせたことはチーム全体の責任です。しかし、本番に対しては良いシミュレーションになりました。選手全員を起用するために3-4-3というシステムで後半は戦いましたが、十分機能することが分かりました。攻撃の形のバランスが良く、ゲームをコントロールできていましたし、相手のユニットを破るタイミングや、そのための距離感を選手たちも掴めてきたと思います。

GK 18 櫛引政敏 選手(清水エスパルス)
今日の試合は難しいピッチでしたが、ディフェンスは集中して相手の攻撃を潰せていたので、内容としては良かったと思います。チームのコンセプトが浸透し、みんながそれを実践しようとしているという点でチームが成長していると感じています。しかし、世界と戦っていく上では、勝負の部分で必要な厳しさや賢さがもっと必要だと思います。
マレーシアは、最初は暑かったですが体はだいぶ慣れてきました。でも、もっとこの環境に適応していかないといけません。そして、1次予選は絶対に勝たないといけないので、この暑い環境の中で戦い方もこだわりながら勝利したいと思います。今後の自分たちのサッカー人生においても良い経験になる大会です。どういう環境であっても、それにあったプレーができる、そういう選択肢を増やしていきたいです。

MF 19 豊川雄太 選手(鹿島アントラーズ)
マレーシアの暑さはかなり厳しいですが、少しずつ慣れてきました。普段の過ごし方も意識して、より暑熱順化を図っていきたいです。
この代表はメンバーもある程度おなじ顔触れですし、コンビネーションやセットプレーの精度は上がってきていると思います。しかし、世界と戦っていくためにはもっとその質を高めなければいけません。また、ポゼッションはある程度できていると思いますので、繋いで最後に決めきる部分にももっとこだわりたいです。
そして、3連戦は必ず勝って終わらないといけないので、コンビネーションの質を上げていきたいです。試合するのがとても楽しみです。

スケジュール
3月9日(月) PM トレーニング
3月10日(火) PM 公式トレーニング
3月11日(水) 9-0 国際親善試合 vs U-22ミャンマー代表(@フクダ電子アリーナ)
3月17日(火) AM トレーニング
PM トレーニング
3月18日(水) AM/PM トレーニング
3月19日(木) AM/PM トレーニング
3月20日(金) PM トレーニング
3月21日(土) 4-1 トレーニングマッチ vs Sime Darby FC
3月23日(月) AM/PM トレーニング
3月24日(火) AM/PM トレーニング
3月25日(水) PM トレーニング
3月26日(木) PM 公式トレーニング
AFC U-23選手権2016予選
3月27日(金) 16:00 第1戦 vs U-22マカオ代表(@Shah Alam Stadium)
3月28日(土) AM トレーニング
3月29日(日) 20:15 第2戦 vs U-22ベトナム代表(@Shah Alam Stadium)
3月30日(月) PM トレーニング
3月31日(火) 20:45 第3戦 vs U-22マレーシア代表(@Shah Alam Stadium)

◆浦和・興梠、不発もアウェーで価値ある勝ち点1(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20150323/jle15032305000005-n1.html



 明治安田J1第1ステージ第3節(22日、広島0-0浦和、Eスタ)1カ月足らずで公式戦は7試合目。過酷な日程で開幕3連勝はならなかったが、好調の広島と敵地で価値あるドロー。日本代表に選ばれたFW興梠は「勝ち点1を取れたことは大きい」と胸をなで下ろした。前半は決定機を何度もつくられたが、代表GK西川の好セーブもあって守り抜いた。西川は「我慢強くできた」と手応えを口にした。

◆内田、代表途中離脱も…「チームが決める」交渉次第で流動的に(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/03/23/kiji/K20150323010034830.html



 シャルケのDF内田が日本代表合宿を途中離脱する可能性が出てきた。21日のレバークーゼン戦はベンチ入りしたが右膝痛の影響もあり、出場機会はなし。0―1で敗れた試合後に「シャルケ側は(日本代表合宿から)なるべく早く帰ってきてと言っていますけど、それは俺が決めることではない。チームが話すこと」と語った。

 自身のサッカー哲学などを伝えたいハリルホジッチ監督の意向で故障を抱えながらも代表に選出されたが、チュニジア、ウズベキスタン戦の出場は厳しい状況。国際Aマッチデーのため日本協会側に拘束力は発生するが、クラブとの交渉次第で流動的な対応となりそうだ。

◆独紙が大迫に及第点も、決定機逃した場面は「ゴール裏を唖然とさせた」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20150322/293801.html


ブレーメン戦に途中出場した大迫(中央) [写真]=DFL via Getty Images)


 ブンデスリーガ第26節が21日に行われ、日本代表FW大迫勇也とMF長澤和輝が所属するケルンは、ブレーメンと対戦し、1-1で引き分けた。

 試合後、地元紙が同試合の採点と寸評(最高点1、最低点6)を発表。58分から途中出場した大迫に対し、『EXPRESS』は「3.0」の高評価をつけ、「交代出場するやいなや、ヨナス・ヘクターの折り返しからの同点ゴールのチャンスがあった。より長い時間の出場に向けて、アピールとなった」と記している。

 一方、『Kölner Stadt-Anzeiger』は「3.5」の及第点を与え、「投入されてから3分後に、同点ゴールを決めておかなければならなかった。完全にフリーの状態からボールをゴールに流し込む代わりに、大迫はゴール3メートルの距離から広告バナーにシュートを撃ってしまい、ゴール裏を唖然とさせた。そのすぐ直後には芸術的なシュートを放ったが、角度のないところをわずかに逸れた」と、決定機を逃した場面について厳しい指摘をした。

 4月4日に行われる次節、ケルンは敵地でフライブルクと対戦する。

◆鹿島昌子、最少失点に「この勝ち点1はプラスに」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1450620.html

鹿島昌子、最少失点に「この勝ち点1はプラスに」

<J1:鹿島1-1名古屋>◇第3節◇22日◇瑞穂陸

 鹿島DF昌子源(22)は名古屋とのドローをチームの浮上のきっかけとする考えを示した。

 前半32分、FW金崎夢生(26)のゴールで先制しながら、後半に名古屋が得意とするセットプレーから失点。

 昌子は「相手のセットプレーが強ければ、不用意なファウルをしないことが必要」と話した。しかし、最少失点に抑えたことには「ディフェンスとしても最後まで耐え1点に抑えることができた。この勝ち点1はプラスに考えてもいいと思う」。リーグ戦で勝ち星はないものの、3節目でようやく獲得した勝ち点を浮上の足がかりにする。

◆鹿島、連敗5で止まるも 柴崎「勝てる試合を落とした」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20150323/jle15032305000001-n1.html



 明治安田J1第1ステージ第3節(22日、名古屋1-1鹿島、瑞穂陸)鹿島は、前半32分にFW金崎のゴールで先行したが後半24分に追いつかれ、日本代表MF柴崎は「勝てる試合を落とした」と悔しがった。それでも、アジア・チャンピオンズリーグを含めた公式戦の連敗は5でストップさせ、同DF昌子は「チームとしては第一歩」と、ホッとひと息。日本代表合宿へ、柴崎は「しっかりやりたい」と気合を入れた。

◆鹿島 公式戦連敗5でストップも…柴崎不満「集中力足りない」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/03/23/kiji/K20150323010033770.html

J1第3節 鹿島1―1名古屋 (3月22日 瑞穂陸)



 鹿島が開幕から続いた公式戦の連敗は5で止めたが、勝ち点3にはあと一歩届かず。中盤でゲームをコントロールした日本代表MF柴崎は「勝てた試合だった。まだまだ集中力が足りない」と不完全燃焼気味。

 日本代表DF昌子は「この引き分けをプラスに考えたい」と切り替えるのに必死だった。2人は日本代表合宿に参加。柴崎は「僕は僕で切り替えて、チームはしっかりやって、また勝てるようにしたい」とA代表で勝ち癖をつけてチームに帰ってくることを誓った。

◆鹿島、敵地で名古屋とドロー 今季公式戦連敗ストップ(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20150322/jle15032222390018-n1.html



 明治安田J1第1ステージ第3節(22日、名古屋1-1鹿島、瑞穂陸)鹿島は22日、敵地で名古屋と1-1で引き分け、アジア・チャンピオンズリーグを含めた今季の公式戦の連敗を5でストップさせた。

 前半32分、FW金崎がDF西の右クロスを頭で合わせて先制。この日は1トップで先発し、前節・湘南戦に続く2戦連発を決めた。だが後半24分、左CKを相手MF矢野がヘディングで決め同点に追いつかれ、その後も防戦を強いられる展開。日本代表MF柴崎は「セットプレーの守備は試合前からしっかりやろうと声は掛け合っていた。集中力が足りない部分があった」と悔やんだ。

 これでリーグ戦は開幕から1分け2敗の17位。敵地で何とか今季初の勝ち点は手にしたが、苦しい戦いが続いている。

◆鹿島、公式戦6試合未勝利…金崎が古巣相手に2戦連発も名古屋とドロー(サッカーキング)


名古屋のノヴァコヴィッチ(中央) [写真]=Kazuhito Yamada/Kaz Photography


 2015明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第3節が22日に行われ、名古屋グランパスと鹿島アントラーズが対戦した。

 開幕戦では松本山雅FCと3-3の引き分けに終わり、前節のヴァンフォーレ甲府戦では1点差に泣いた名古屋。しかし、18日に行われたヤマザキナビスコカップ予選リーグでは、川崎フロンターレに快勝を収め、調子は上向いている。一方の鹿島は、AFC・チャンピオンズリーグも含めて公式戦5連敗。さらに中心選手のMF小笠原満男が負傷離脱を強いられ、厳しい状況に追い込まれている。

 この試合、最初にチャンスを掴んだのは名古屋。16分、左サイドから矢田旭がクロスボールを上げると、中央で合わせたのは川又堅碁。しかしヘディングシュートは、曽ヶ端準の正面だった。

 なかなかシュートまで持ち込めないでいた鹿島。31分、左サイドでカイオがボールを受けると、そのまま中央に切れ込み強引に右足でシュート。しかしここはGK楢崎正剛の正面だったが、ようやく最初のシュートを放った。

 すると直後の32分、右サイドで土居聖真がボールを持ち、内側をオーバーラップしてきた西大伍にパス。西は深い位置からマイナスのクロスを送ると、ニアで金崎夢生がヘディングシュート。これが右ポストをかすめながらネットを揺らし、鹿島が先制に成功する。その後スコアは動かず、鹿島が1点をリードして前半を折り返す。

 後半最初にチャンスを得たのも鹿島だった。58分、ペナルティエリア手前左でカイオが倒され、FKを獲得する。キッカーの柴崎岳が直接狙う。しかし、グラウンダーのシュートは、相手DFのブロックに遭ってしまう。

 追い付きたい名古屋も反撃に出る。69分、左CKに飛び込んだのは矢野貴章。高い打点のヘディングシュートが決まり、名古屋が同点に追いつく。

 その後も攻勢に出る名古屋は、ノヴァコヴィッチ、川又が決定機を迎えたが決めきれない。83分には、田口泰士のFKに牟田雄祐が右足で合わせたが、ここはポストに阻まれた。

 このまま試合は終了し、名古屋と鹿島の対戦は1-1の引き分けに終わった。鹿島はリーグ開幕からの連敗を2でストップ。しかし、今季はACLも含め公式戦6試合未勝利が続く。一方、名古屋も3試合勝ちなしとなっている。

 4月3日に行われる次節、名古屋は敵地でガンバ大阪と、鹿島はホームでサガン鳥栖と対戦する。

【スコア】
名古屋グランパス 1-1 鹿島アントラーズ

【得点者】
0-1 32分 金崎夢生(鹿島アントラーズ)
1-1 69分 矢野貴章(名古屋グランパス)

◆鹿島は連敗ストップもリード守れず…名古屋また“恩返し弾”浴びる(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?159385-159385-fl



[3.22 J1第3節 名古屋1-1鹿島 瑞穂陸]

 名古屋グランパス対鹿島アントラーズの一戦は、1-1の引き分けに終わった。公式戦開幕5連敗だった鹿島は、連敗こそストップさせたが、相変わらず勝利なし。18日のナビスコ杯川崎F戦で今季初勝利を挙げた名古屋も、リーグ戦の初勝利はお預けとなった。

 序盤は名古屋がボールを保持してゲームを進めたが、試合を動かしたのは鹿島だった。前半32分、DF西大悟が右サイド深い位置まで切り込んでクロスを入れると、ニアのFW金崎夢生にピンポイントで合う。ヘディングシュートは右ポストを叩いたが、そのまま枠内に収まった。金崎はリーグ戦2試合連続ゴール。名古屋は前節の甲府戦でもOBの阿部翔平にゴールを許しており、2試合連続の“恩返し弾”を浴びた。

 ただ、これが今季ここまで鹿島が勝利がない理由か。リードを奪うと明らかに守りに入ってしまう。そして、名古屋は後半開始からDF竹内彬を下げてMF小屋松知哉を投入。攻撃意識を高めると、同24分、CKをDF矢野貴章が合わせて、試合を振り出しに戻した。

 両チームには27日と31日にバヒド・ハリルホジッチ新監督を迎えた日本代表の初陣を戦う本メンバー31人に選出された3名がスタメンに名を連ねていた。鹿島はDF昌子源が体を張った守備を見せ、MF柴崎岳が中盤をコントロールする。しかし勝利に導くことは出来ない。対する名古屋も5年ぶりA代表招集となったFW永井謙佑が自慢のスピードを武器に突破を図るが、後半44分のミドルシュートが力なくGKに収まるなど、決定力を見せることは出来なかった。

◆2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第3節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51547

1 1st 第3節 vs 名古屋

連敗ストップも、初勝利はならず。鹿島、アウェイで名古屋と引き分け。



公式戦5連敗で迎えた中3日のアウェイゲームでも、鹿島はトンネルを抜け出すことはできなかった。J1 1st 第3節で名古屋と対戦すると、金崎のゴールで先制したものの、後半に追いつかれて1-1の引き分け。今季初の勝ち点を手にしたが、勝利を収めることは今日もできなかった。





鹿島は、18日の広州恒大戦に敗れ、J1 1stとAFCチャンピオンズリーグ合わせて5連敗と、苦しい戦いが続く。3-4の打ち合いに屈した広州の夜から中3日、帰国から3日目で迎えたアウェイでの連戦。トニーニョ セレーゾ監督は、負傷離脱の小笠原に代わって梅鉢をボランチに指名し、柴崎との92年組コンビで必勝を期す。また、1トップには高崎ではなく金崎を起用し、左サイドハーフにはカイオが入った。



前日に桜の開花が発表され、春本番を迎えた日曜日の名古屋。快晴に恵まれた名古屋市瑞穂陸上競技場で、17時4分にキックオフのホイッスルが鳴った。立ち上がりは比較的静かな内容となったが、金崎が3分に思い切りよくロングシュートを放ち、ゴールへの意欲を示す。以降は拮抗した展開で、両チームとも決定機を迎えることなく、時間が進んでいった。





最終ラインの背後へのパスを狙ってくる名古屋に対し、昌子とファン ソッコのセンターバック陣が集中力を切らさず、的確なカバーリングでピンチの芽を摘んでいく。「チームを落ち着かせる時間帯を源とソッコで作れ」と大岩コーチから注文されたという2人が、冷静なプレーで後方からチームを支えた。鹿島はチャンスを作れずにいたが、31分にカイオがドリブルでのカットインから右足シュートを枠に飛ばし、少しずつゴールの予感を感じさせた。



そして、待望の先制点は32分、古巣相手の一戦に燃えていた金崎によってもたらされた。土居が右サイド深くで起点となり、中へちょんとパスを出す。そこへ反応した西が、タイミングの良いオーバーラップで縦へ抜け出し、クロスを上げると、ニアサイドの背番号33がヘディングシュートを決めた。金崎が、かつて所属していた名古屋のゴールネットを揺らし、鹿島がリードを奪った。前半は1-0で終了した。





日が沈み、気温が下がった中で迎えた後半、鹿島は立ち上がりにチャンスを作り出す。まずは49分、遠藤がペナルティーエリア手前から得意の左足を振り抜いたが、シュートは惜しくも枠の右へ。さらに50分には、柴崎のドリブルからペナルティーエリア内の金崎へパスが渡り、最後はカイオが折り返しに合わせたが、シュートは枠を越えてしまった。



以降は名古屋が前線に長いボールを入れる形が多くなり、セレーゾ監督が動く。52分、梅鉢に代えて山村を投入し、ボランチに据えて中盤に高さを加えた。次第に球際での競り合いでファウルを取られる場面が増え、セットプレーでピンチを迎えることが多くなったが、選手たちは身体を張って必死に守備を続けた。



しかし69分、そのセットプレーから同点弾を奪われてしまう。右CKから矢野にヘディングシュートを決められた。警戒していたセットプレーから痛恨の失点を喫し、スコアは1-1となった。



残り20分、ホームで同点に追いついて攻勢をかける名古屋に対して、鹿島の選手たちは身体を張った守備で応戦した。スペースが空いてオープンな展開となる中、名古屋に押し込まれる時間が長くなったものの、逆転弾を許さずに時計の針を進める。81分にはセットプレーから複数のシュートを連ねてゴールを狙ったが、勝ち越すことはできなかった。





3分と表示された後半アディショナルタイムにもスコアが動くことはなく、1-1のままタイムアップ。鹿島はアウェイで連敗を止め、勝ち点1を得たものの、初勝利は今日もお預けに。山本は「悔しさしかない」と繰り返していた。次戦は4月3日、J1 1st第4節の鳥栖戦だ。つかの間のインターバルを経て、迎える4月。7試合が予定された勝負の1か月に向け、しっかりと準備を積み重ねなければならない。



【この試合のトピックス】
・金崎が先制点を記録。リーグ戦では2試合連続の得点だった。
・カイオがスターティングメンバーに復帰。8日に行われたJ1 1st 第1節の清水戦以来、3試合ぶりの先発出場だった。
・梅鉢も、8日の清水戦以来3試合ぶりの先発出場を果たした。
・中村がリーグ戦2試合ぶりに途中出場した。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・セカンドボールや球際の競り合いでは、しっかり自分たちの姿勢を示すこと。
・もっとボールスピードを上げて、リズミカルに試合を進めること。
・自陣両サイドではもっと厳しく!相手に自由にクロスをあげさせるな。

名古屋グランパス:西野 朗
・もっとポジションチェンジをくり返そう。
・後半は攻守をきりかえるテンポを上げていこう。
・球際の競り合いで勝ちきろう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・金崎選手はクロスボールに対して、待つことなく向かっていくことが特長としてある。そのアグレッシブさを持っている選手。それはFWとしては非常に重要なことだ。
・梅鉢選手は前半でイエローカードをもらっていた。彼はまだ若くて、勢いやアグレッシブさ、闘争心がある。2枚目のカードをもらう危険性があったので、交代させた。そこで山村選手を入れる決断をした。1つは、名古屋の高さへの対策で、ノヴァコヴィッチ選手と川又選手がいるので、高さで対抗する形を採った。ある程度、相手のサイドのスピードやクロスに対応することが狙いだった。もう1つは、土居選手に非常に疲労が溜まっていたので交代させたかった。水曜日の試合でもかなり負荷がかかってしまっていて、疲労が色濃くあったところで交代させようとしていたが、先に遠藤選手が違和感を感じてしまって交代をすることになった。そこで、違う決断をせざるを得なかった。
・後半は我々の方が少し動きが重かったという印象。当然ながら、水曜日のACLの試合の疲労が影響したと思う。それはやむを得ない部分と考えている。その中でも多くのチャンスを作ったが、チャンスの数と得点の数の比率が見合っていない。
・(途中から4-1-4-1を採用したことについて)今に始まった問題ではなく、去年やおととしの途中から始まっていることで、自分としてはボックス型の4-4-2でやりたいところもあるが、組み合わせによっては、後半に運動量が不安定になってしまって、センターバックの前のバイタルエリアをどちらかのボランチが見なければいけないのに、そこを使われて点を取られて引き分けたり逆転されたりする状況があった。小笠原選手と柴崎選手の組み合わせでずっとやっている中で、連戦や年齢という部分、小笠原選手には守備への意識はしっかりとあるが、後半になるとどうしてもパワーダウンしてしまうところがある。そこで対策を採るというところで、違う選手を使うことになるが、なかなかうまくいっていない。自分は選手への敬意を持っているし、徐々に育成をしていかなければいけない。そこで4-1-4-1というオプションを採っているが、ピッチ上での約束事を確認する作業を少しずつやっている中で、まだ正直、彼らが習得していないということが実感としてはある。ただ、抱えている課題を改善しなければいけないし、後半に見せる守備の不安定さを何とかチームとして改善できればという思いで必死にやっている。柴崎選手と山村選手、土居選手が中央にいることで少しでも相手に自由にやらせないということができればと思っていた。機能した試合もあるし、そうでない試合もある。来週、1週間あるので、やってはいけないミスの修正をできればと思っている。その後は連戦になって時間が無くなるし、映像で修正していく方法しかなくなる。梅鉢選手は前半は良いが、後半になって疲労
が溜まった結果、不注意によって約束事を守れなくなる時間が見受けられる。成長する時間が必要だと思う。とはいえ、時間は止まらないし、我々は戦っていかなければならない。ただ、自分は4-4-2でやっていきたいが、他の選手が育っていないから、違う方法で対策を採っている。4-4-2でやるためには、守備能力があってビルドアップができる選手が必要だ。
・どの試合を観てもらってもわかることだが、質が悪いわけではなく、チャンスも作っている。1週間空くので、そして完璧なチームではないので、それを修正して良い形を披露できればと思う。

名古屋グランパス:西野 朗
勝ちきれない要因はもちろんあるが、ホームで2試合続けてドローというのは納得できない。いろいろなことをテコ入れする必要があると思う。チームが機能していないということではないと思う。時間帯によってはチャンスも作れているし、決定機もある。それだけを考えれば十分に機能していると思う。ゴールには結びついていないが、トライする戦いはできている。やはり、勝ちきれていないということで、もっと細部にこだわったプレーが積み上がらないと、もっと大きな結果にはつながらないのかなと思う。

選手コメント

[試合後]

【柴崎 岳】
セットプレーの守備についてはチーム内で試合前から話していた。広州恒大戦でやられていたので、声を掛け合おうと話をしていたが、注意力がまだまだ足りない。リードしていたわけだし、勝てる試合を落としたというところが強い。

【昌子 源】
セットプレーでやられることが多くて気を使っていたけど、マークをしていた選手を責めるのではなく、まずは不用意なファウルを避けることが第一だと思う。仕方がない部分もあるけど、ゴールに近い位置でのセットプレーが多かった。

【山本 脩斗】
リードしている中でのセットプレーでやられた。悔しさしかない。セットプレーでやられていることが多い中で、反省しかない。1ポイントを取れたことは良かったとも言えるけど、勝ちたかった。悔しさしかない。

西選手、遠藤選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。

Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事