日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年10月5日金曜日

◆長友佑都や大迫勇也らロシアW杯組を招集! 日本代表メンバー発表(サッカーキング)


日本代表


 日本サッカー協会(JFA)は4日、10月に行われるキリンチャレンジカップ2018に臨む日本代表メンバー23名を発表した。

 9月に行われたキリンチャレンジカップ2018で招集した中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル)や南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)に加え、長友佑都(ガラタサライ/トルコ)や大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)ら2018 FIFAワールドカップ ロシアメンバーが復帰を果たした。

 日本は12日にパナマ代表と、16日にウルグアイ代表と対戦する。

 発表されたメンバーは以下のとおり。

■GK
東口順昭(ガンバ大阪)
権田修一(サガン鳥栖)
シュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)

■DF
長友佑都(ガラタサライ/トルコ)
槙野智章(浦和レッズ)
吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
佐々木翔(サンフレッチェ広島)
酒井宏樹(マルセイユ/フランス)
室屋成(FC東京)
三浦弦太(ガンバ大阪)
冨安健洋(シント・トロイデン/ベルギー)

■MF
青山敏弘(サンフレッチェ広島)
原口元気(ハノーファー/ドイツ)
柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)
遠藤航(シント・トロイデン/ベルギー)
伊東純也(柏レイソル)
中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル)
南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)
三竿健斗(鹿島アントラーズ)
堂安律(フローニンゲン/オランダ)

■FW
小林悠(川崎フロンターレ)
大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)
浅野拓磨(ハノーファー/ドイツ)




◆長友佑都や大迫勇也らロシアW杯組を招集! 日本代表メンバー発表(サッカーキング)


◆【鹿島】内田の劇的ゴールで先勝!「日本は勝って兜の緒を締めろとすぐ言う。勢いも大事だよ」(報知)



内田篤人 Atsuto.Uchida



 ◆アジア・チャンピオンズリーグ ▽準決勝第1戦 鹿島3―2水原三星(3日・カシマ)

 鹿島は、水原三星(韓国)に3―2で劇的な逆転勝利を収めた。2―2で迎えた後半ロスタイムにDF内田篤人(30)が勝ち越し点を奪った。日本勢の準決勝第1戦勝利は初めて。リーグ、ルヴァン杯、天皇杯と4大会を並行して戦う過密日程を乗り越えて公式戦7連勝。第2戦は24日に敵地・水原で行われる。

■「みんなの力で点が取れました」

 カシマスタジアムのボルテージが最高潮に達した。2―2の後半ロスタイム。ゴール前の混戦を内田が制した。相手GKのパンチングを拾い、シュート。一度は防がれたが、ボールはまたしても内田の前へ。右足を振り抜き、値千金の勝ち越し弾がネットを揺らした。「最後はみんなの力で点が取れました」

■開始7分2失点…直後に円陣

 前半2分に失点。その5分後に2点目を奪われた。内田は直後、チームメートを集め、円陣の中心で声を張った。「まず1回、しっかり守ろう」。浮足立つイレブンにハッパをかけ、同21分に相手のオウンゴールで反撃開始。FWセルジーニョのゴールで同点とし、ロスタイムに自ら殊勲のヒーローとなった。

■「帰ってきた意味がない」

 全4タイトル獲得の可能性を残し、過密日程をこなす中で価値ある1勝を手繰り寄せた。「タイトルを取るために鹿島に戻ってきた」が今季前半戦は肉離れで4度離脱。「これじゃ帰ってきた意味がない」と決意を新たにし、後半戦は主力としてピッチに君臨している。

■「韓国人3人のためにも」

 自身の発言力や影響力を自覚し、時に報道陣を通じて仲間にメッセージを伝える。前日会見では「チームの韓国人3人のためにも、絶対に勝たないといけない」と力を込めた。チーム所属の韓国人に、GK権とDF鄭だけでなく、キム・ヨンハ通訳をあえて加えた。

■「胸が熱くなりました」

 18歳で来日してから日本語を猛勉強し、26歳で名門・鹿島の通訳を務める裏方スタッフに光を当てた。韓国メディアへの対応のため会見を聞いていたヨンハ通訳は「胸が熱くなりました。韓国人の僕が言うのは違うかもしれませんが、ACLは国と国のプライドを懸けた戦い。鹿島を勝たせたいという思いがより強くなりました」と振り返る。

■大けが離脱の仲間に

 今季始動直後、「一緒に頑張っていこう」と誓い合い、9月に全治6か月の大けがで離脱したDF伊東にはシャルケ時代のユニホームを贈った。ベンチから戦況を見守る際にはベンチを飛び出し、味方に指示を出す。全ては仲間とともにタイトルを獲得するためだ。

■「勢いも大事だよ」

 「日本人は『勝ってかぶとの緒を締めろ』とすぐ言う。そんなことはない。勢いも大事だよ」と内田。次戦は引き分け以上で決勝進出が決まる。7年半ぶりに鹿島に帰還した内田の活躍で、クラブ悲願のアジアタイトルに、また一歩近づいた。(岡島 智哉)

 ◆過去のJクラブの準決勝第1戦 02年にアジア・チャンピオンズリーグに名称変更してから昨年まで、Jクラブが準決勝に進出したのは7回(08年のG大阪―浦和はそれぞれカウント)。過去6試合で初戦に勝利したチームはなかった。引き分けは4回(07、08、17年)あり、そのうち3回(07&17年浦和、08年G大阪)で決勝進出を果たしている。初戦で敗れた3回(09、13、15年)はすべて敗退。


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◆【鹿島】内田の劇的ゴールで先勝!「日本は勝って兜の緒を締めろとすぐ言う。勢いも大事だよ」(報知)





◆「アフリカ人、ヨーロッパ人だったら…」内田篤人、日本人に足りない“勢い”を語る(ゲキサカ)






[10.3 ACL準決勝第1戦 鹿島3-2水原三星 カシマ]

「負け試合。ベスト4の戦いじゃない」。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第1戦をそのように振り返った鹿島アントラーズDF内田篤人だったが、24日に控える第2戦に臨むにあたっては、ここでの勝利を前向きに受け入れることの重要性を強調していた。

 この日の鹿島は試合の入り方に失敗し、前半6分までに2失点。内田を中心に「点を取らなきゃいけないけど、まずは一回守ろう」と意思統一し、追加失点を阻みつつの大逆転勝利をおさめたが、序盤に悔いも残した一戦であったことは間違いない。

「次につながっただけ勝ちは大きいけど、ホームで2失点というのは……」「失点が早すぎるとああなってしまう」。内田自身も試合後、守備面の課題に目を向け、第2戦に向けて「立ち上がりのような戦いをしたら次のラウンドに進めない」と警鐘を鳴らした。

 ただその一方で、こうした劇的な勝利の勢いを、第2戦に向けて維持していく方法にも話を向けた。

「日本人は『立ち上がりが悪かった』という第一声になるけど、そこが足りないんだと思う。『よっしゃ勝った。次に行こう』というのが。アフリカ人とか、ヨーロッパ人とかだったら、2失点しても覚えていないと思う」。

 日本には『勝って兜の緒を締めよ』という諺があり、「それも大事」と理解を示した内田だったが、「よっしゃ行こうぜ!って勝ち上がっていくのも大事だと思う」と言葉を続ける。敵地で行われる第2戦に向けて「勢いも大事なので、次につなげていきたい」という気持ちをのぞかせていた。

(取材・文 竹内達也)




◆「アフリカ人、ヨーロッパ人だったら…」内田篤人、日本人に足りない“勢い”を語る(ゲキサカ)




◆西大伍にウッチー絶賛「中盤の選手です、あいつは」(ニッカン)





<ACL:鹿島アントラーズ3-2水原三星>◇準決勝第1戦◇3日◇カシマ

ほぼファーストタッチだった。1-2で水原を追う後半38分、最後3人目の交代選手としてピッチに立ったのは鹿島の西大伍だった。MF遠藤康に代わって右サイドの中盤に入った。その1分後だった。足元へ、DFチョン・スンヒョンから鋭い縦パスが入る。

「もらおうとする位置が良かったかな。相手が、どっちに行くかと迷う場所にいれたので。そこを、スンヒョンも見てくれていた」

相手と入れ替わるように前を向こうとした。流れたボールは、FW鈴木優磨とワンツーの形に。受け取った瞬間、ファーサイドにいるFWセルジーニョが見えた。

「トラップをとりあえず、何でも出来るところに置こうかなと思った。で、置いた後に見えました。良いタイミングだった」

GKとDFの間を通す絶妙な右クロス。セルジーニョの待望の同点ゴールを呼び込んだ。

主戦場として起用される右サイドバック(SB)のポジションでは、内田篤人とターンオーバーのように入れ替わる。ACLの出場は、決勝トーナメント1回戦の上海上港(中国)戦以来だった。

「10分くらいで仕事できるなら、1番いいっすよね。これから、そういうプレーヤーで行こうかな」。報道陣に「年を取ってくるとそれが大事になる?」と言われると「まだ、年取ってないけどね。スターを目指してますんで」と笑わせた。

「大伍は中盤の選手です、あいつは。SBじゃない。あそこでもらえて、ターンできるっていうのは」とは内田の評。子どものころから前線も守備も、全てのポジションをこなしてきた西だからこそ重用され、背番号22はその期待に応えてきた。

鹿島の右サイドは、層が厚い。




◆西大伍にウッチー絶賛「中盤の選手です、あいつは」(ニッカン)

◆守護神は「やってはいけないこと」と反省も…内田篤人「スンテのおかげでスイッチが入った」(ゲキサカ)






[10.3 ACL準決勝第1戦 鹿島3-2水原三星 カシマ]

 鹿島アントラーズGKクォン・スンテはACL準決勝の水原三星戦で、相手選手との小競り合いの際に警告を受け、「やってはいけないこと」と反省の弁を述べた。だが、DF内田篤人は「あのプレーがチームのスイッチを入れた」と称賛。それを聞いた守護神もそんな意図があっての行為だったことを認めた。

「スンテのおかげでスイッチが入った。やっぱりあれでチームが『やんなきゃな』となった」(内田)。

 その場面はAFCチャンピオンズリーグ準決勝第1戦の前半終了間際、クォン・スンテがビッグセーブを繰り出した直後のことだった。ラフに身体を寄せてきた相手に対し、足払いと頭突きで反撃。主審はイエローカードを提示したが、色が違っていてもおかしくない行為だった。

 試合後、34歳のベテラン守護神は「相手が韓国のチームだったので絶対に負けたくないという気持ちがあった」と前置きし、その場面を振り返った。「やってはいけないことだとは分かっていたが、チームのためにも必要かなと思ってやった。勝つことができてよかった」。

 この日の対戦相手だった水原三星は、クォン・スンテが一昨年まで所属していた全北現代を破って準決勝に進出したチーム。「水原のサポーターは僕のことを好きじゃないからいろいろ言ってくるし、アップの時もいろいろ言われた」と因縁を明かした。

 とはいえ、そういった対立図式はピッチ上で解決させていく構えだ。「今日はほんの少しだったけど、韓国に行けばもっともっとあると思う」と敵地で行われる第2戦に闘志を燃やすと、「俺がこれだけ言われているから、選手たちに『がんばってくれ』と伝えたい」と冗談交じりで決意を述べていた。

(取材・文 竹内達也)


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◆守護神は「やってはいけないこと」と反省も…内田篤人「スンテのおかげでスイッチが入った」(ゲキサカ)





◆GK・高桑大二朗、サポーターに愛された守護神(サンスポ)



高桑大二朗 Daijiro.Takakuwa


特集:GO!ベガルタ仙台


 連載第25回はGK高桑大二朗(45)。温厚な人柄でサポーターに愛されたが、試合に入るや一転、厳しい表情で相手の猛攻をセーブ。守護神としてチームの苦しい時期を支えた。

 鹿島時代の2000年、三冠獲得に貢献。Jリーグベストイレブンに選ばれた。日本代表としても同年にアジアカップ優勝。カタール戦に出場した。その高桑がベガルタに加わったのは03年。プロ生活をスタートさせた横浜マリノスで指導を受けた清水秀彦監督から誘われた。

 開幕戦から出場を果たし、無失点勝利に貢献。1メートル90の恵まれた体格を生かしたセービングで、何度となく相手の決定的なシュートを止めた。残念ながらけがで途中から出場機会を失い、ベガルタもJ2降格。04年以降もチームに残り、ゴールを守った。

 しかし、06年途中に出番を失うと、その年をもってベガルタを離れる。古巣の横浜Mを経て、J2の徳島に移籍。09年をもって引退したが、徳島がホーム最終戦で戦った相手は、当時J2で優勝に王手をかけていたベガルタだった。

 試合後に開催された高桑の引退セレモニーでは、かつてのチームメートら徳島の選手と参加。高桑をねぎらった。これも彼が愛されたことを示すエピソードといえる。

 今は日本サッカー協会の年代別日本代表でGKコーチを務める。U-16日本代表コーチとしてAFCU-16選手権にも参加。来年のU-17W杯出場権を獲得したチームとともに、国際舞台で戦っている。

高桑 大二朗(たかくわ・だいじろう)

 1973(昭和48)年8月10日生まれ、45歳。東京都出身。92年に横浜Mでプロ入り。鹿島、東京Vを経て2003-06年にベガルタで活躍。その後、横浜M、徳島でプレーし、09年に引退。横浜M下部組織コーチを経て、現在はU-16日本代表GKコーチ。J1通算113試合、J2通算112試合出場。日本代表1試合出場。1メートル90、82キロ(現役時)。利き足は右。GK。




◆GK・高桑大二朗、サポーターに愛された守護神(サンスポ)


◆「伝統がここまで残っているのは鹿島くらい」。神様ジーコの存在、ACL準決勝に臨む常勝軍団【宮澤ミシェルの独り言】(フットボールチャンネル)






日本代表選出経験も持つ元Jリーガーで、現役引退後は解説者として活躍中の宮澤ミシェル氏の連載企画。第20回は、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝に挑む鹿島アントラーズについて。伝統を継承する常勝軍団の真髄、夏に帰還したジーコの影響力とは。(語り手:宮澤ミシェル)


日本勢が常にアジアの頂点にいることが理想


 鹿島アントラーズがACL準決勝に進出した。準々決勝も危なげなく通過できたね。昨年は浦和レッズが優勝しているし、今年もアントラーズが優勝することで日本勢の2連覇を果たしてほしい。

 これはアントラーズに限ったことではないけど、日本勢がACLを取らなきゃいけないというムードになっていると感じる。アジアの中で突出した存在になろうという。Jリーグのサポート体制も充実してきていると思う。その中で時差や気温差があったり、アジアの戦いは大変だよね。ACLという大会の重要性がもっと高まって、興行収入とかに繋がってくれば、アジアで勝たなきゃいけないという意識は今後も自然と生まれていくと思う。Jリーグはもちろん大事なんだけど、アジアの頂点には常に日本のクラブがいるという状況をやっぱり作りたい。

 ACLって時代の流れも見られるよね。例えば中国みたいにお金をたくさん使ってサッカーを強くしようと、国策みたいになっているところもある。少し前には広州恒大が本当にすごいチームになった。ああいう勢いを感じると、監督、選手、環境、お金と、その時代のサッカー界をわからせてくれるというか。少し前の中国には、93年にJリーグが開幕して日本が一気に盛り上がった時みたいな勢いがあったよね。


アジア制覇を目指す鹿島に帰還したジーコ


 大会のレベルが上がっていけば、世界から取り残されないようにもなるんじゃないかな。ヨーロッパではUEFAネーションズリーグができたから、代表レベルでヨーロッパのチームと強化試合するのが難しくなっている。それなら、いい選手を日本やアジアにどんどん呼んで勝負するしかない。それにしてもネーションズリーグってすごいよな。初戦からフランス対ドイツだもん。あれをやられると日本は困っちゃうよ。

 ACLに話を戻そう。この大会に出場する日本勢は、特にシーズン序盤に苦しむ。始動して日が浅いし、日程も過密だから。アウェイから帰国して2日後にはこっちで試合なんて本当に大変だよ。気温が違うし、こっちでは長袖でやっているのにアウェイに行ったら暑くて大汗をかくというのは身体が大変。リカバリーしないといけないから戦術的な練習もロクにできないし、だからシーズン立ち上がりは厳しいよね。ある程度はターンオーバーもやっていかないと、リーグとACLとどっちが大事かではなく両方ダメになるよね。

 その中でアントラーズはACLで準決勝まで来た。アジアのナンバーワンじゃなきゃいけない、とクラブは本腰を入れているよね。J1に目を移しても、暫定ではあるけど3位まで浮上している。そんなチームにとって大きなトピックが、テクニカルディレクターとしてジーコが復帰したことだ。

 住友金属から鹿島アントラーズを作った人と言えるよね。僕らはその時に対戦相手として戦っていたから、彼の偉大さを感じるよね。あれだけのスーパースターが命をかけてもう一回体を作り直して、試合に出られるまでに持っていったのも見ているし、精悍な顔つきに戻った時も見た。

 クラブの重鎮が帰ってきたということで、選手は緩めるわけにはいかないよね。8月の(V・ファーレン)長崎戦だったかな。思い出してもらわなきゃいけないなと思って会いに行ったよ。そうしたら、30秒くらいかかったけど思い出してくれたよ(笑)


「伝統が崩れないのがアントラーズ」


 チームに与える影響は絶大だ。一言がやっぱり違う。リーダーっていうのは一言で変えるからね。背中でも見せるし。この人について行きたいと思わせられるか。僕はよく学校の先生とかに言うんだけど、生徒が何か悪いことをして怒っても、本当に子どもが好きで、その子も先生のことを尊敬していたら、その生徒は自分が悪かったなと思うよ。要は、誰からも尊敬されるのがジーコなんだよ。

 ジーコが帰ってきて、今季は内田篤人も復帰している。アントラーズがすごいのはチームの作り方。ベテランだけでもダメだし、ベテランがいなくてもダメだし。そこがうまく継承されている。伝統があるのはもちろん、それが崩れないのがアントラーズ。大きく切り替える時も、ベテラン、中堅、若手のバランスをいつも考えている。何が抜けてもダメだよね、という風にできている。伝統があそこまで残っているのはアントラーズくらいだ。

 今年のキャンプに行った時に(鈴木)満さんが来てくれて、「補強が今足りないと言われているけど、俺は去年獲ったつもりでいるんだよ」と。「今年は、その選手たちを伸ばしてもらう、チームの力になれるようにするのが補強だ」と言ったんだよね。しっかり組織を見ているんだよね。

 それで、この夏にはジーコが来た。内外に影響を及ぼすシンボルなんてなかなかいない。ジーコが毎試合見ているだけでも違うよね。認められたいと思うから。それに、ジーコって決してアントラーズがいい時に来たわけじゃない。例えばJ1を連覇している時とかではない。何かもう一つ、というところで来ている。その意味ではアントラーズとジーコがずっと良好な関係を築いていたということだし、それが伝統なんだよね。

 準決勝第一戦はレオ・シルバが出場停止だけど、誰が出られないとか言っていられない。むしろ「やってやる」と思っている選手ばかりでしょう。三竿(健斗)は日本代表だし、小笠原(満男)は小笠原だし。アジアのタイトルを奪うためにアントラーズがどう戦うか、楽しみだね。

▽語り手:宮澤ミシェル
1963年7月14日、千葉県出身。Jリーグ黎明期をプレーヤーとして戦い、94年には日本代表に選出された経験を持つ。現役引退後は解説者の道を歩み、日本が出場した過去5大会のワールドカップを現地で解説している。様々なメディアで活躍。出演番組にはNHK『Jリーグ中継』『Jリーグタイム』、WOWOW『スペインサッカー リーガ・エスパニョーラ』『リーガダイジェスト!』などがある。

【了】




◆「伝統がここまで残っているのは鹿島くらい」。神様ジーコの存在、ACL準決勝に臨む常勝軍団【宮澤ミシェルの独り言】(フットボールチャンネル)





◆ACL日韓対決に見る「技術vs体力」の構図 鹿島が“崖っぷち”から生還できた要因とは?(FootballZone)



鈴木優磨 Yuma.Suzuki


韓国の「体力」にいかに対処するか 日本側に常に突きつけられる課題


 開始6分で2失点――。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第1戦、鹿島アントラーズはほとんど何もしないうちに2点のビハインドとなっていた。水原三星に2失点目を喫した後、フィールド中央で鹿島の選手たちが集まって話をしていた。

「慌てない。やることは変えずにいこう、大丈夫だからと確認した。誰かを責めたくなるところだけれど、そうではなくみんなで盛り上げていく。変な言い方かもしれないが『思いやり』がカギだったかもしれない」(三竿健斗)

 鹿島は徐々に盛り返し、後半はほぼ一方的な攻勢からアディショナルタイムの内田篤人のゴールで3-2と見事にひっくり返してみせた。0-2の後に慌てないのが良かった。

 ただ、選手たちは「大丈夫だから」と声をかけていたというが、すでに2失点しているのだから全然大丈夫ではない。しかし、水原三星は必ずペースダウンするからチャンスは十分にあるという意味なら、確かに「大丈夫」である。

 立ち上がりは水原三星の勢いに呑まれた。球際の激しさと競走の速さに戸惑っているうちに2点を奪われている。ただ、韓国のチームのハイペースは90分間持たない。

「ハーフタイムにはハイプレスを要求したが、疲れてラインが下がってしまった」(イ・ビョングン監督)

 走って、当たっての韓国サッカーは疲労も激しい。立ち上がりはそれで圧倒できても、時間の経過とともに苦しくなるのはいつものことである。鹿島にはそれを見透かしている選手がいて、「大丈夫だから」と声をかけていたわけだ。このまま蹂躙されて90分が終わることはありえない、と。

 クラブ、代表を問わず、韓国の「体力」にどう対処するかは、いつも日本側の課題だ。

 後半の鹿島は、ビルドアップの方法も少し変えている。ハーフスペース(ピッチを縦に5等分し、両端と中央のレーンを除いた場所)の入口にボランチを下ろし、サイドバックは高い位置をとる。前半は厳しくマークされていたパスの出どころをフリーにしたことで、ハーフスペースの高い位置にいるFWにクサビを当てる、あるいは中央へ寄ってきたところでサイドを突く。その二方面攻撃で、水原三星を圧倒していった。

劇的な逆転勝利を導いた選手間の意思統一

 これをキックオフからやっていれば良かったのではないかという疑問は出てくるわけだが、そこはなかなか難しいところなのだ。

 相手のハイプレスをパスワークでいなし続ければ、相手は前半から下がっていただろう。ただ、まだ“ガソリン満タン”の相手をパスで外し続けることに失敗すれば、大きなピンチにつながるリスクがある。

 実際、立ち上がりの鹿島はそうなっていた。割り切ってロングボールを使い、ハイプレスを回避して嵐が過ぎるのを待つという手もある。ただ、それはそれで相手の土俵に乗ることになってしまう。もちろん、デュエルに自信があるなら受けて立つのも悪くない。たぶん正解はない。その時の敵味方の力関係に左右される。

 サッカーのルールが定まった時から、「体力vs技術」の対立は始まっていた。イングランドとスコットランドが最初の国際試合を行って以来、ずっと続いているし、これからも続くだろう。

 あらかじめこうと決めることもできるが、やはり始まってみなければ分からないところも多々ある。その点では2失点後とはいえ、鹿島が選手間でコミュニケーションをとって意思統一できたのは、やはり大きかったのかもしれない。








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