
日刊鹿島アントラーズニュース
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2020年6月3日水曜日
◆名古屋グランパス、金崎夢生の新型コロナ陽性反応を発表…チーム活動休止(サッカーキング)

ムー ビジュアル& アート集
名古屋グランパスは2日、FW金崎夢生が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。
緊急Web会見を行い、名古屋の小西工己代表取締役社長が出席。金崎は1日に愛知県内の病院にてPCR検査を実施し、陽性判定が出たと報告した。
クラブは5月20日からグループ分けをしてトレーニングを実施し、29日の練習後に金崎は倦怠感や頭痛などの症状があることを報告。その後2日間はクラブの活動がオフとなっており、6月1日から全体練習をスタートさせたが、同日の朝に38度を越える熱があったために金崎は練習を欠席した。同日に病院でPCR検査を行い、翌2日に陽性反応が出た。
名古屋は練習を本日から中止。現時点で他の選手やクラブスタッフに風邪のような症状は出ていないとしている。小西社長はしばらくの間、トップチームの練習を中断することを発表し、今後は保健所と連携を取りながら濃厚接触者の判別や施設の消毒などを進める。練習再開スケジュールは未定。
金崎は5月14日から15日にかけて自家用車で神奈川県の親類宅を訪問していることも報告された。クラブは緊急事態宣言下での県外への移動となったことについて、「移動する場合は車などを使用し、細心の注意を払って行動するよう話していた」と回答。訪問の理由については「確認できていない」としている。
クラブは連日検温を進めていたが、金崎の体調は27日からは36度台を推移。30日に37.2度となり、1日に38度を越えた。グループトレーニングでは、駐車場の車から直接グラウンドに入り、3密を避けて接触のないフィジカル中心のメニューを進めていた。金崎の症状は軽度で、現在は平熱に戻っているとのことだが、愛知県内の病院に入院する。
クラブから公表された経過と報告は下記の通り。
5月27日(水)グループトレーニング参加(体温36.2℃)
5月28日(木)グループトレーニング参加(体温35.8℃)
5月29日(金)グループトレーニング参加(体温36.1℃) 練習後に発熱および倦怠感と頭痛(体温38.5℃)
5月30日(土)チーム練習OFF(体温37.2℃)
5月31日(日)チーム練習OFF(体温36.2℃)
6月1日(月)朝から発熱および倦怠感と頭痛(体温38.0℃)のため全体トレーニング欠席 愛知県内の病院にてPCR検査を実施
6月2日(火)PCR検査陽性判定
現在のところ、金崎選手以外の選手、スタッフで新型コロナウイルス感染症や風邪の症状等を呈している者はおりません。また、金崎選手は平熱(36.3℃)に戻っておりますが、愛知県内の病院に入院し体調回復につとめています。
なお、本日よりトップチームの練習を休止し、今後は保健所の指導のもと、濃厚接触者の特定やトレーニング施設およびクラブハウスの消毒等の対応を行ってまいります。今後トレーニングやクラブ施設の再開等詳細なスケジュールや調査結果につきましては、適切なタイミングで公表いたします。
クラブとしましては、これまで取り組んできた新型コロナウイルス感染症対策をさらに強化し、選手、スタッフ、関係者全員に再度周知、徹底をはかってまいります。
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金崎夢生選手に、新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出たことが確認されました。
— 名古屋グランパス / Nagoya Grampus (@nge_official) June 2, 2020
下記公式サイトにて、詳細をお知らせいたします。なお、サイトに繋がりづらい場合は、添付画像でのご確認をお願いいたします。#grampus
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◆使命感貫いた鎮魂のカズダンス――「助けてください」小笠原の一言で消えた葛藤(スポニチ)

カズのまま死にたい (新潮新書) [ 三浦 知良 ]
【忘れられない1ページ~取材ノートから~ 牧野真治記者】2011年3月29日、横浜FCのFW三浦知良(当時44)が東日本大震災復興支援チャリティーマッチ(長居)にJリーグ選抜の一員として出場。後半37分に今も語り継がれるゴールを決め「鎮魂のカズダンス」を踊った。震災からわずか18日。ダンスへの葛藤、震えた右人さし指、そして被災地への思い――。今も忘れられない一シーンとなっている。
あの日、カズダンスは伝説となった。被災地の、日本中の期待を背負う希代のスターがゴールを決め、こん身のダンスを踊った。やっぱり凄い――。誰もがそう思った。だがカクテル光線を浴びたカズの表情に笑みはない。右腕には喪章。目は固く閉じたまま。ステップを踏む直前まで踊ることの是非に逡巡(しゅんじゅん)し、夜空に突き上げた右の人さし指はずっと震えていた。
決戦前夜、カズの発した言葉は今も覚えている。「ゴールを決めたら踊ってもいいかな?」。葛藤していた。震災から18日。津波によって消えた街、失われた命…。まだ日本中がうちひしがれていた。被災者感情を考えれば批判される可能性もある。一方で少しでも日本を明るく、何かを変えたいという気概も伝わってきた。喪失感と使命感のはざまでカズの魂が震えていた。
当時の取材メモを見直すとカズの心の機微が見てとれる。復興マッチ出場が決定した後も「今は何かをすべきタイミングではないのかも。でも何もしないわけにはいかない」「必要なのはサッカーではなく医療や物資なのでは…」「自分があの状況にいたら…2階に逃げれば大丈夫という認識しか持てなかったはず」など自問する言葉でノートは埋め尽くされていた。
東北に知人の少ないカズは、震災直後から95年の阪神大震災を経験した神戸の知人とも連絡を取った。「彼らは冷静に被災地では何が起き、何が必要かを教えてくれる。例えばお風呂に入るにも3時間歩いた…とかね」。被災地の苦しみ、必要なものは何かを肌で感じるためだった。
メモをめくると今度は強烈な言葉が目に飛び込む。「カズさん、助けてください」。岩手出身の小笠原満男の発した言葉だ。選手宿舎で再会すると頭を下げられた。耳にする被災地の状況は想像を絶した。中でも街のサッカー少年団さえもつぶれていくという話に胸が痛んだ。小笠原の一言で葛藤は消えた。ピッチでできることは何か。カズは全力でプレーし、踊ることを決心した。右手の先に鎮魂と復興の祈りを込めて。
その後、あのダンスへの非難は聞こえてこない。むしろ想像を超える感謝の声。翌日、横浜FCには大量の花束も届いた。「試合には負けたんだけどね、あれほど喜ばれたダンスは記憶にない」と話していた。カズといえばドーハの悲劇、「外れるのはカズ、三浦カズ」など社会現象にもなった挫折を乗り越え、今も不屈のシンボルとして君臨する。誰もがその姿に復興を重ねたのだと思う。
1カ月後、カズは岩手県の大槌町、釜石市を訪問、避難所にも足を運んだ。悲劇的な光景に言葉を失う一方、カズダンスが流行した90年代を知らない子供たちからも「カズダンスを踊って!」の声が殺到した。カズの祈りは被災地にも届いていたのだ。子供たちに真顔で「あれはゴールを決めないと踊れないんだよ」と話すカズもまたほほ笑ましかった。
今でも東北を訪ねると必ずカズダンスを求められる。9年前、右手を震わせながら踊ったダンスは再起への一歩を踏み出す勇気を与えてくれたのだと改めて実感する。今、世界中が新型コロナウイルス禍に日常を奪われ、スタジアムからも熱狂が消えている。悩み、葛藤し、それでもサッカーの力を信じ抜いた当時のカズの言葉を最後に紹介したい。
「子供の頃から勉強はしないタイプだった。でもピッチの中に社会の縮図があった。皆で力を合わせることの大切さ、勝って喜び、負けて悔しがる。全てをサッカーから学んだ。娯楽を超えた存在だからこそ、何かを伝えることもできると信じたい。言える立場ではないけれど、僕らは生きなくてはいけないのだから」
J1再開は7月4日。横浜FCはきょう3日から練習を再開する。これからも新たな伝説に巡り合うことを信じ、カズの背中を追い続けるつもりだ。
▽東日本大震災復興支援チャリティーマッチ 本田、長谷部ら欧州組をそろえた日本代表とカズ、中村俊輔らのJリーグ選抜が満員の長居スタジアムで激突。日本代表は前半15分にMF遠藤のFK弾、同19分にFW岡崎が追加点。一方、Jリーグ選抜は後半37分、途中出場のカズがDF闘莉王の落としに反応し、右足で鮮やかなゴールを決めた。世界中に中継された一戦は2―1で日本代表が制した。
◆伝説のゴール&ダンス目撃談(所属、役職は当時)
▼日本代表ザッケローニ監督 私はゴールを決められるのは本当に嫌いだが、失点してうれしかったのはこれが初めてだ。
▼日本代表MF長谷部誠(ウォルフスブルク) やっぱりカズさんは何かを起こす人。
▼日本代表FW岡崎慎司(シュツットガルト) 目指すべき場所はあそこですね。
▼Jリーグ選抜MF中村俊輔(横浜) 復興への気持ちが一番あるからボールが転がってくるし、仲間もパスを出そうとする。
▼Jリーグ選抜MF原口元気(浦和) スーパースターは本当に決めちゃうんだって思いました。
▼日本協会小倉純二会長 凄いよねぇ。あのおじさんはいったい何なんだろう(笑い)。
《「全て夢?」スターの出来過ぎたシナリオ》
【記者フリートーク】「伝説のダンス」の翌朝、大阪市内の宿舎でカズを待っていると大好きな映画ゴッドファーザーをほうふつさせる高級ボルサリーノにコート姿で現れ「関西の新聞も1面だね。いつも阪神なのに。東の方はもっと凄いよね」と笑っていた。ダンスへの葛藤からも少しだけ解放された様子だった。
思い返せば、試合前日にカズダンスを予告→試合で得点を決めて鎮魂のステップを踏む→そして翌朝、映画スターのような格好で帰路に就く。欧州組、有名選手もそろった中で最初から最後まで完全に主役だった。出来過ぎたシナリオに「全て夢なのでは?」と思ったものだった。
◆使命感貫いた鎮魂のカズダンス――「助けてください」小笠原の一言で消えた葛藤(スポニチ)
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