
日刊鹿島アントラーズニュース
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2018年10月30日火曜日
◆鹿島ACLでアウェー免疫ある安部裕葵、激戦終え「経験は僕にとって絶対にプラス」(ゲキサカ)

[10.28 AFC U-19選手権準々決勝 U-19日本代表 2-0 U-19インドネシア代表]
来年ポーランドで開催されるU-20W杯出場権を勝ち取った。大一番の準々決勝はA代表でしか経験できないような6万大観衆の完全アウェー。U-19日本代表MF安部裕葵(鹿島)は2年連続でAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を経験し、アジアのアウェーには“免疫”があった。
「ACLはこんな感じなので、僕自身は慣れています」。世界切符を懸けた決戦には6万人が詰めかけ、相手がボールを持つだけで大歓声に包まれる中、「飲み込まれないようにみんなで声をかけた」と経験を生かし、耐えて勝利を手繰り寄せた。
グループリーグ第2戦タイ戦では、力強くキレのあるドリブル突破で左サイドを切り裂き、華麗に2点を演出した。「きょうは右サイドがうまくいっていた。僕の方(左)は結構きていました」と、この日は相手の激しいマークに阻まれたが、前半16分に決定機。DF菅原由勢(名古屋U-18) のクロスにダイビングヘッドで合わせたが、惜しくもクロスバーを越えた。
守ってもハードワークに労を惜しまず、カウンターの危機を止めれば、体を張ったブロックでも貢献し、後半20分までプレー。2-0勝利で無事に世界切符をつかみ取った。「W杯出場を懸けた試合は緊張感があった。こういう経験は僕にとって絶対にプラスになる」。A代表入りを目指す選手にとっては貴重な経験の場となった。
(取材・文 佐藤亜希子)
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◆鹿島ACLでアウェー免疫ある安部裕葵、激戦終え「経験は僕にとって絶対にプラス」(ゲキサカ)

◆【U-19日本代表】安部裕葵が明かすハーフタイム「我慢勝負になる」(サカノワ)

「3月に対戦したときとは、相手の目つきが違っていた」。
[U-19アジア選手権準々決勝] 日本 2-0 インドネシア/2018年10月28日/ゲロラ・ブン・カルノ・スタジアム(ジャカルタ)
U-19日本代表の10番をつけるMF安部裕葵(鹿島アントラーズ)は、U-19アジア選手権準々決勝インドネシア戦で先発し、複数人でマークを付けてくる相手との激しい攻防を制して勝利に貢献した。U-20ワールドカップ(W杯)出場権を獲得し、「すごく集中し、無失点で終えられて、本当にほっとしています」と喜びを語った。
安部はグループステージ2節のタイ戦(〇3-1)に続いて4-4-2の左MFで先発。ゴールラインまで走り切るアタックを繰り返し相手の最終ラインを何度か打破し、チャンスを作り出していった。それでも、ほぼ5バックで守りを固める相手をなかなか攻略できず、雨脚が強まったあと、運動量が落ちたこともあり田川亨介(サガン鳥栖)と交代に。
日本はそこから右MF久保建英(横浜F・マリノス)、左MF斉藤光毅に陣容を変更し、久保のクロスから宮代大聖(川崎フロンターレU-18)のゴールが決まり、試合を決定づけた。安部の再三にわたるアタックが、ボディブロのようにジワジワとインドネシアの運動量を奪うなど効いていたことは間違いなかった。
「今日は右サイドが上手くいっていたので、そこから崩すこともできました。僕のほうは(相手チームのマークが)厳しく来ていました。チームとして、上手くやれたのではないかと思います」
これまで日本は安部のいる左サイドで崩し、中央で勝負する攻撃の形が多かった。インドネシアはその対策として安部に2人がかりのマークをつけてきた。が、結果的にそうやって左に意識を集中させることで、右サイドが生きた。「まずチームの勝利」と語ってきた安部は自身の役割を果たせたと感じていた。
「ACLのアウェーでもこのような雰囲気を体験していて、僕自身は慣れていました。飲み込まれないように、みんな声を掛けてできていました」
ふとしたことで、流れが傾くかもしれない怖さはあった。ただ安部はチームメイトと声を掛け合い、このまま行ければ大丈夫だと確信を持ちながら戦えたという。そして東俊希(サンフレッチェ広島)のスーパーミドルが決まって1-0で折り返したハーフタイムのロッカールームで行われた話し合いについても、明かしてくれた。
「ハーフタイム、(守備を固める相手に)どうやって崩そうか? という話をみんなでしました。ただ、こうした試合は、我慢勝負になる、と。隙があれば、得点を狙っていこうという話をしました。1-0で折り返したので、我慢しながら集中し最低限でも1-0で終えられればいい。チャンスがあれば追加点を狙うイメージでした。だから1-0が長く続きましたけれど、嫌だなという雰囲気になることはありませんでした」
インドネシアの選手たちを後押しするスタジアムの大声援に、動揺せず対応できた。まさに我慢の展開を制し、最後は日本が再び主導権を握って試合を終えた。
「どんな試合、どんな相手でも、経験は大事。こうした環境でできたことは経験値になるので、しっかり吸収したいです」
「U-20W杯の出場権の懸かった試合で、緊張感もあり、3月に練習試合をしていたとはいえ、今回、相手選手の目つきや顔つきが全く異なりました。この経験は絶対にプラスになると思います」
安部はまた一つ何かを突き抜けたように、清々しい表情を浮かべていた。
さて一方、所属の鹿島アントラーズはこのあと、10月31日JリーグC大阪戦(H)から、11月3日ACL決勝第1戦・ペルセポリス戦(H)、6日Jリーグ・柏レイソル戦(A)、10日ACL決勝第2戦・ベセルポリス戦(A)という重要な試合を控えている。
過去2008年のU-19アジア選手権では、A代表にも選出されていた香川真司がグループステージ限定で出場したあと、所属のセレッソ大阪に合流したことがある。
今回、状況は異なるものの、鹿島は負傷離脱者も多く、U-20W杯の出場権を獲得できた今、安部の鹿島合流はできないだろうか? という声も聞かれる。もちろんU-19日本代表としても壮絶な試合を経て多くの選手がダメージを抱えており、今後の準決勝と決勝を考えると、一人でも減ると厳しい状況にある。
日本の影山雅永監督は「このチームを預かる監督としては、スタッフを含めた全員で戦うんだと言ってきたので、出てほしくないという思いがあります。一方、一指導者の立場としては、これからのU-19アジア選手権の準決勝と決勝も大事な舞台ですが、ACL決勝という高いステージで戦わせることも、将来、大きな選手につながるのではないかとも思います」と語っていた。
基本的には、もしも安部をクラブに合流させる場合、鹿島アントラーズと日本サッカー協会の話し合いになる。現段階では、安部は引き続きU-19代表として活動し、本人もさらにレベルの高い相手に打ち勝って、この世代のアジア王者になる決意だ。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI
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