日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2017年5月6日土曜日

◆浦和・森脇、発言問題で選手に事情聴取へ…4日浦和VS鹿島(報知)




 4日の浦和―鹿島戦で起きた浦和DF森脇良太(31)の発言を巡る問題で5日、Jリーグの原博実副理事長(58)は両クラブに選手から事情聴取を行うよう指示したことを明かした。「その報告を受け、どうするか考えます」。Jリーグとして事実関係を精査し、適切な対応を取るという。

 後半33分に小競り合いが起きた際、鹿島MF小笠原満男(38)らは、森脇がMFレオ・シルバ(31)に侮辱的な発言をしたと主張し、森脇は小笠原のツバが顔にかかったので「口が臭い」と言い返し、シルバに対しての発言は否定していた。

 森脇はこの日、「昨日話したことにウソはありません。僕が発した言葉で多くの人に迷惑をかけた。サポーター、スポンサー、スタッフ、チームメートにも迷惑をかけ、心配させてしまった。謝罪したい」と話し、ミーティングで騒動を起こしたことをわびた。浦和は選手数人から聴取し、森脇の言い分に間違いないという結論に達したという。

 また、鹿島幹部はこの日午前に電話を受け、浦和の強化部と森脇から騒動に対する謝罪の意を伝えられたことを明かした。試合後、マッチコミッショナーに報告済みで、「(浦和側に)処分を求めるものではない」(同幹部)と強調。「Jリーグに判断は任せます。事実確認して的確な対応をしてもらいたい」と続けた。

http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170506-OHT1T50021.html

◆浦和・森脇、暴言騒動をチームメートに“謝罪”…差別的発言は否定(サンスポ)


 浦和のDF森脇良太(31)が4日の鹿島戦でブラジル人MFレオシルバ(31)に対し“差別的発言”をしたとされる問題で、森脇が5日、チームのミーティングの中で選手たちを前に謝罪していたことが分かった。クラブ関係者によると、騒動となってしまったことを謝罪する趣旨で、差別的発言については否定している。

 クラブ幹部は森脇以外の複数の選手から聞き取り調査を行い、「森脇の主張通りの内容だった」(関係者)という。鹿島側は森脇が「口が臭い」などと発言したと訴えているが、森脇はレオシルバではなくMF小笠原満男(38)に対して言ったと主張している。

http://www.sanspo.com/soccer/news/20170506/jle17050605000002-n1.html

◆浦和聞き取り調査 森脇は神妙に「申し訳ない」(ニッカン)




 浦和は5日、4日のホーム鹿島戦でDF森脇良太(31)の試合中の発言に端を発した問題について聞き取り調査などを行った。

 鹿島MF小笠原満男(38)が試合後、森脇が試合中に鹿島MFレオ・シルバに差別的な言葉を浴びせたと訴え、それについて森脇は、発言はレオ・シルバではなく小笠原に対してのもので、侮辱の意図はないと主張していた。

 試合から一夜明け、クラブは問題が起きた後半32分すぎの場面を映像で見返した。近くにいた複数の選手にも聞き取り調査を行い、試合直後に森脇が説明した以上の発言はなかったことを確認した。

 この日の練習に参加した森脇は「騒動になってレッズに関わる人にご心配をおかけしたことは申し訳ないと思っている」と神妙に話した。クラブは鹿島、Jリーグとこの問題について継続的に連絡を取っており、松本弘明広報部長は「今後、Jリーグから働きかけがあった場合には対応する」とした。

http://www.nikkansports.com/soccer/news/1818749.html

◆大迫 出場せず、ケルンはブレーメン下す「勝ててよかった」(スポニチ)


ブンデスリーガ第32節   ケルン-4―3ブレーメン ( 2017年5月5日 )

 サッカーのドイツ1部リーグは5日行われ、ケルンの日本代表FW大迫勇也(26)はブレーメン戦にベンチ入りしたが出場しなかった。試合はケルンが4―3で勝ち、欧州リーグ(EL)出場権内の暫定6位に浮上した。

 へんとう炎で前節のドルトムント戦はメンバー外となった大迫は2試合ぶりのベンチ入り、試合中ウォーミングアップをする場面もあったが出番はなかった。試合後「チームとしてしっかり勝つことが目標だったので勝てて良かった。(ELの)チャンスが出てきたので次、楽しみですね」とコメントした。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/05/06/kiji/20170506s00002023124000c.html

◆【コラム】鹿島にあって浦和にないものとは? 些細なようで大きい“したたかさ”の差(サッカーキング)




 鋭い出足から敵陣の中央でセカンドボールを拾った浦和レッズのFWラファエル・シルバが、ゴールまで20メートル以上も離れた場所でいきなりシュートモーションに入る。

 ペナルティーエリア内にいたMF興梠慎三やFW李忠成の動きに対応しながら、ラインを下げていた鹿島アントラーズのDF陣の中から、植田直通だけが猛然と前へ詰め寄っていく。

 5万7447人で埋まった埼玉スタジアムで、4日に行われた明治安田生命J1リーグ第10節。鹿島の1点リードで迎えた72分に訪れかけたピンチは、意を決した植田のシュートブロックで未然に防がれた。

「彼がフリーになるのは、あの場所かなという予測もあったので。僕の体のどこかに当たればいい、と」

 強烈な弾道は植田の左腰に弾かれ、センターサークルまで戻された。このプレーには実は伏線があった。後半開始直後の51分。左サイドをMF関根貴大に崩され、MF武藤雄樹に横パスを入れられる。DF昌子源がマークにつくも、武藤にフリックされて背後のスペースへ通されてしまう。

 慌てて振り返った昌子の視界に飛び込んできたのは、走り込んできたラファエル・シルバがフリーでシュートを放つ姿だった。ゴールバーの上を超える軌道を見届けた昌子は大きなゼスチャーを介して、ファンやサポーターの面前で植田を激しく叱責した。

「中に誰もおらんかったのに、ラファエルのブロックに来んかった。あれには強く言いました。自分のポジションがすべてではないし、僕が空けたスペースを守るのもナオ(植田)の仕事。危機察知能力というものを、もっと早く身につけてもらいたいので」



 試合中に顔をのぞかせた課題を、わずか21分後に修正した。植田が飛び出したスペースは、昌子がしっかりとケアしていた。試合中でも遠慮することなく、忌憚なき思いをぶつけ合う。練習中ならば険悪な雰囲気を生み出しかねない、妥協なき姿勢の原点はJリーグの黎明期にまでさかのぼる。

 ヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)から司令塔ビスマルクを獲得した1997シーズンは、長い鹿島の歴史でも理想として位置づけられている。チャンピオンシップこそ宿敵ジュビロ磐田に敗れたが、ヤマザキナビスコカップ(YBCルヴァンカップ)と天皇杯を制覇。何よりも日々の練習が厳しさに満ちていた。

 日本代表に名前を連ねていたDF秋田豊やMF本田泰人が、前線からの守備を巡ってビスマルクら攻撃陣と一触即発の状態になるのは日常茶飯事。チームを成長させるためには不可避な衝突として、鈴木満強化部長らが笑顔で黙認した延長線上に翌1998シーズンのチャンピオンシップ制覇、2000シーズンの国内三冠独占、2001シーズンのJ1連覇がある。



 キャプテンのMF小笠原満男、守護神・曽ヶ端準は1998シーズンに加入。いきなり目の当たりにした火花が飛び交う光景を「財産」と受け止め、立ち居振る舞いを介して後に続く世代に伝えてきた。

 例えば38歳という年齢もあって、途中でベンチに下げられる機会が多くなった小笠原が一瞬だけ見せる仕草が、ピッチで戦う選手たちを発奮させていると昌子が明かしたことがある。

「本当に悔しそうに『えっ、何で』という表情を浮かべるのを見れば、満男さんがおらんようになった後にやられるわけにはいかない」

 ポジションを譲りたくない、フル出場したいという熱き思いは切磋琢磨する状況を導く。一方で鹿島の伝統とは何か、と問われて即答できる選手は恐らくいない。ただ、思い当たる節はある。ミーティングなどで小笠原が何度も発してきた言葉は、不思議な説得力に満ちていると昌子は言う。

「もともと強かったわけではなくて、タイトルを獲るたびに強くなってきたクラブやと。その意味ではタイトルを一回味わうともうやめられんというか、もう一回取りたいと思えるので」

 国内三大タイトルの獲得数「19」は他の追随を許さない。昨シーズンは明治安田生命Jリーグチャンピオンシップで浦和、天皇杯では川崎の戴冠の夢を断った。小笠原の言葉を当てはめれば、ライバル勢が強くなるチャンスを摘んだことになる。勝ち点1差で背中を追う、4日の浦和との首位攻防戦を直前に控えたミーティングでも小笠原が静かに吠えた。

「ここまで来たら勝ちたい気持ちが強い方が絶対に勝つ」

 昨シーズン以降に両者が対峙した公式戦5試合のうち4つは、1点差で決着がついている。翻って今シーズンの浦和は、最新の得点ランクで2位につけるラファエル・シルバが、アルビレックス新潟から加入したことでパワーアップ。昌子も「1失点は仕方ない」とある意味で覚悟を決めていた。

「シュートを打たれても最後の場面で防ぐ、最悪でもゴールの枠を外させるようなアプローチができれば。勝ちたい気持ちが強かったからピンチも防げたし、(金崎)夢生君のシュートも相手選手に当たってゴールになった。当たっていなかったら、あれは普通に周ちゃん(西川周作)に止められていたので」

 なりふり構わず、と言うと語弊があるかもしれないが、どんな試合内容であれ、90分間を終えた時点でリードを保っていればいい。いわゆる“したたかさ”を発揮する試合巧者と化すためには、完遂すべき最低限のプレーがある。その一つであるチャレンジ&カバーを怠ったからこそ、昌子は植田を叱咤した。

「満足している選手は一人もいない。僕自身もまだまだ課題がたくさんあるので」



 金崎が執念で押し込んだ24分の一撃を全員で死守。圧倒的な攻撃力を誇る浦和を零封して、暫定首位に浮上しても植田は笑顔を見せない。恐らくは昌子にカミナリを落とされた51分のシーンが、不甲斐なさを伴って脳裏を駆け巡っていたのだろう。

 理想とする1997シーズン、もっとさかのぼれば神様ジーコが“負け”の二文字を頑なに拒む精神を伝授した日本リーグ時代から、鹿島には特異なDNAが力強く脈打っている。2000年代に入り、ようやく強豪クラブへの道を歩み始めた浦和との些細なようで、その実は大きな差がここにある。

文=藤江直人

https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20170505/583862.html?cx_cat=page2

Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事