日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年4月4日土曜日

◆ぴあ、サッカーカルチャー誌創刊「FOOTBALL PEOPLE 鹿島アントラーズ編」常勝チームの魅力に迫る(CYCLE)


http://cyclestyle.net/article/2015/04/03/21530.html



ぴあは、サッカーに生きる人々に息吹く哲学を知る「FOOTBALL PEOPLE」シリーズをぴあMOOKとして発売した。シリーズ第1弾は鹿島アントラーズだ。

同誌はクラブに関わる人々やクラブに息吹くアイデンティティをクローズアップすることで、コアユーザーとライトユーザーを繋ぐ、サッカーカルチャー誌として創刊。

シリーズ第1弾で取り上げる鹿島アントラーズは、これまでにJリーグ最多の16ものタイトルを獲得。いかにしてチームは常勝集団と呼ばれるに至ったのか。常勝軍団であり続けることのプレッシャーや伝統に、選手たちがどのように向き合っているかに迫る。

キャプテンを務める小笠原満男、次世代を担う柴崎岳を始め、土居聖真、遠藤康、曽ヶ端準、カイオの6選手が、撮り下ろしによる独占インタビューで登場。鹿島アントラーズでプレーする思いや、クラブの強さについて語っている。また鈴木満強化部長や鈴木秀樹事業部長などがクラブ経営やビジョンなどの思いを伝える。

さらにスタジアムグルメ紹介、試合前のロッカールーム写真などチームの魅力を紹介する。オールカラー全98ページ、1300円(税込み)。

《美坂柚木》

◆浦和・興梠、右足すね付近を打撲…松本戦欠場へ(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20150404/jle15040405010003-n1.html

 浦和のFW興梠が4日の松本戦を欠場することが濃厚になった。首痛の影響で日本代表から離脱してクラブに戻ったが、1日の全体練習で右足すね付近を打撲した。クラブ側は3日、「病院には行っていません。痛みが取れたら練習を再開します」と説明。この日で2日続けて練習を休んでおり、ベンチ入りすら厳しい状況だ。 (大原)

◆中田浩二氏に第1子誕生! 勝利の鹿島イレブンがゆりかごポーズで祝福(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20150403/jle15040323310012-n1.html



 明治安田J1第1ステージ第4節第1日(3日、鹿島3-1鳥栖、カシマ)後半31分にMF柴崎がPKで逆転すると、ベンチのメンバーも合わせ約15人でゆりかごのパフォーマンスを行った。実はこの日、昨年限りで現役を引退し、現在はクラブのスタッフなどを務める元日本代表DF中田浩二氏と、妻で女優の長澤奈央の間に第1子の長男が誕生。その祝福だった。

 柴崎は「試合前からやろうという話はしていた。実行できてよかった」と明かした。後半19分にもMF金崎がゴールしていたが、柴崎は「負けて祝えるものでもないし、あの時はまだ同点。勝ち越した時点でお祝いをした」と勝負にこだわる厳しい姿勢も垣間見せた。

 昨年の12月6日にホームで行われたJ1最終節。勝てば優勝の可能性もあった試合に敗れ、引退する中田氏を勝利で送り出せなかった。しかも、その時の対戦相手はこの日に戦った鳥栖。因縁の相手にきっちりリベンジを果たし、柴崎は「浩二さんにもいい日になった」と喜んだ。

◆鹿島・遠藤、途中出場でゴール決める「暴動が起きなくてよかった」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20150403/jle15040323220011-n1.html



 明治安田J1第1ステージ第4節第1日(3日、鹿島3-1鳥栖、カシマ)鹿島のMF遠藤がダメ押しのチーム3点目を決めた。後半21分に投入されると、同33分だ。ゴール右でMF柴崎の横パスを受けると、左足を振り抜いた。相手GK林は一歩も動けず、左のサイドネットが揺れる。「自信のあるコース。勝つとみんなの表情がこんなにがらっと変わるんですね」と喜んだ。

 3月14日にホームで湘南に敗れた際は、サポーターから容赦ないブーイングを浴びた。バスに乗り込む際には「給料泥棒」などの罵声も浴びた。この日も前半7分に先制される嫌な展開で、引き分けか敗戦なら今季の公式戦で7戦勝ちなし。遠藤は「暴動が起きなくてよかった」と安堵していた。

◆鹿島・柴崎、代表コーチの前で1G2アシスト!「勝ててよかった」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20150404/jle15040405030001-n1.html



 明治安田J1第1ステージ第4節第1日(3日、鹿島3-1鳥栖、カシマ)鹿島がようやく長いトンネルを抜けた。主役はMF柴崎だ。1-1の後半31分にPKをゴール右に沈め、今季公式戦7戦目での初勝利に貢献。昨年11月29日のC大阪戦(ヤンマ)以来、125日ぶりの白星となった。

 「コースは決めていたので、そこに蹴るだけだった。勝ててよかった」

 この日は昨年引退した元日本代表DF中田浩二氏に第一子の長男が誕生。得点後にゆりかごのパフォーマンスで祝福し笑顔を見せた。

 ゴールを決めた3月31日の日本代表・ウズベキスタン戦から中2日。後半19分にFKでMF金崎の同点弾をアシストし、PKで逆転。その2分後にはMF遠藤のゴールをアシストと全得点に絡んだ。

 試合直前、同期入団の日本代表DF昌子に「俺ら2人で引っ張っていくぞ」と声をかけた。昌子は「普段は背中で引っ張るタイプ。主将の責任感や試合にかける思いが伝わってきた」。視察した日本代表のボヌベー・コーチらの前で結果を出し、改めて代表定着をアピール。スタートダッシュに失敗した鹿島が、柴崎の輝きでここから上昇する。 (伊藤昇)

◆鹿島が今季初勝利! キャプテン柴崎が1ゴール2アシストで全得点に絡む(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20150403/jle15040323130010-n1.html



 明治安田J1第1ステージ第4節第1日(3日、鹿島3-1鳥栖、カシマ)アジア・チャンピオンズリーグを含め今季6戦勝ちなしだった鹿島がようやく勝利を掴んだ。キャプテンマークを巻いた日本代表MF柴崎岳が1ゴール2アシストの全得点に絡む活躍を見せた。

 前半7分にセットプレーから先制されて嫌なムードが漂った。だが、後半19分。MF柴崎がゴール左、約30メートルの位置からFKを蹴ると、MF金崎夢生が3戦連発となるヘディング弾を沈めた。同31分には柴崎がPKをきっちり決めて逆転。その2分後には横パスでMF遠藤のゴールをお膳立てした。

 柴崎は「チームとしてはいい試合をやっているつもりだったが、(これまでは)ちょっとした部分で負けや引き分けになっていた。勝ててよかった」とホッとひと息。「セットプレーで追いつけたことが大きかった」と金崎のゴールをアシストしたシーンを逆転勝利の要因に挙げた。

◆柴崎から3点、ハリル効果だ 鹿島逆転で今季初勝利(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1456540.html

柴崎から3点、ハリル効果だ 鹿島逆転で今季初勝利

<J1:鹿島3-1鳥栖>◇第4節◇3日◇カシマ

 今季公式戦6戦勝ちなしだった鹿島が、日本代表MF柴崎岳(22)の3得点に絡む活躍で初白星をもぎ取った。決勝PKを含む1得点1アシストに1起点。ハリルホジッチ新監督2戦目となった先月31日のウズベキスタン戦(5-1)でチーム3点目を奪い、中2日のリーグ戦では逆転勝ちに導いた。引退した元日本代表DF中田浩二氏の第1子誕生も祝福した。

 キャプテン柴崎が腰に手を当て息を吐いた。1-1の後半31分、同期のMF土居が獲得したPKを任された。歩くような助走から、ゴール右隅に直球を蹴り込む。サイドネットに突き刺し「方向は決めていた。隅に、強く」。6戦勝ちなしの重圧にも動じなかった。

 「うしっ」と唇をとがらせた後、サイドラインに仲間を呼び集めて笑顔で揺りかごダンス。この日午前3時すぎ、中田氏の妻で女優の長沢奈央が第1子の長男を出産した。「負けてお祝いできるものではないので。チームとしても流れをつかめる1勝」。昨季の最終節は鳥栖に0-1で敗戦。逆転Vを逃し、中田氏の花道も飾れなかった。直後の引退会見で「後継者は柴崎」と指名された期待に応え、痛快なリベンジに成功。今度は心から祝えた。

 0-1の後半19分は、左FKでMF金崎の3戦連発となる同点ヘッドをアシストした。「ニアを走る豊田さんを外したかった」とアジア杯の同僚の癖を見抜けば、33分には速攻でマークを引きつけてMF遠藤に横パスを通した。2タッチ以上した後に得点が生まれたため記録上は1得点1アシストも、全3発に絡んだ。

 3日前のウズベキスタン戦はトップ下で途中出場。チーム3点目のロングシュートを決め、ハリルホジッチ監督をうならせた。鹿島に戻って試合前、DF昌子に耳打ちした。「俺ら2人が引っ張るぞ」。普段は背中で示す男の「初めて」(昌子)の決意表明。「代表の勝ち癖をチームに還元しよう」と燃えていた。勝てなければ最下位転落の可能性もあった中、本拠で1分け2敗だった天敵を撃破。代表帰りの柴崎が“初日”をもたらした。【木下淳】

◆柴崎も存在感!1得点2アシストで今季初勝利けん引(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/04/04/kiji/K20150404010108000.html

J1第4節 鹿島3―1鳥栖 (4月3日 カシマ)



 鹿島の日本代表MF柴崎が1得点2アシストと全得点に絡み、チームを今季初勝利へと導いた。鳥栖に0―1とされていた後半19分、左サイドから正確な右足でのFKをゴール前に送り込み、金崎のヘディングゴールを演出した。同31分には土居がペナルティーエリア内で倒されPKを獲得。キッカーを務めると右足で冷静にゴール右隅に決めた。

 「コースは決めていたので、しっかり蹴り込めた。(土居)聖真に(PKを)任されたので、責任感を持って蹴りました」

 勝ち越しゴールの後はチームメートを集めて、ゆりかごダンス。第1子が誕生した元日本代表DFで、昨季までともにプレーしたクラブスタッフの中田浩二氏へ贈った。同33分にも遠藤へ絶妙なパス。「非常にうまくパスを通せたのでよかった」。ダメ押し弾をお膳立てした。

 並々ならぬ決意でこの試合に臨んでいた。チームはここまで、開幕から3試合勝ちなし(1分け2敗)。ACLも合わせると公式戦6試合勝ちなし(1分け5敗)と苦しんでいた。試合開始前には日本代表でも同僚のDF昌子に耳打ちした。「俺ら2人で引っ張っていくぞ」。昌子は「普段はそんなこと言わない。この試合に懸けてるんだと思った。ガッと(気持ちが)上がりましたね」と明かす。チームが勝てていない状況。大黒柱の元日本代表MF小笠原をケガで欠く緊急事態にキャプテンマークを巻く22歳が、精神面でもけん引した。

 初勝利を挙げ反攻の4月が始まる。柴崎は「タイトな日程なのでコンディションを整えて、一戦一戦戦いたい」。次戦はホームで行われるACLの広州恒大戦。リーグ初勝利の勢いをアジア舞台にもつなげる。

◆鹿島、公式戦初星 柴崎が獅子奮迅(デイリー)


http://www.daily.co.jp/soccer/2015/04/04/0007882756.shtml



「J1、鹿島3-1鳥栖」(3日、カシマ)

 アジア・チャンピオンズリーグを含め今季公式戦7戦目でようやく初勝利を挙げた。

 鹿島・柴崎が後半19分、左サイドのFKを中央の金崎に合わせて追い付き、31分にはPKを決めて勝ち越し。さらに2分後に好パスで遠藤の追加点を演出した。セレーゾ監督は「初勝利をシャンパンで祝いたかったが、不景気なのでミネラルウオーターにした」と表情を緩めていた。

◆【鹿島】柴崎弾で今季初勝利!(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20150403-OHT1T50283.html



 ◆J1第1ステージ第4節 鹿島3―1鳥栖(3日・カシマスタジアム)

 鹿島が鳥栖に3―1で逆転勝利を収め、今季公式戦初勝利を挙げた。日本代表MF柴崎岳(22)が後半31分、PKから決勝点となるゴールを決めたほか、1アシストを記録するなど、全3得点に絡む活躍を見せた。リーグ戦4試合目、公式戦7試合目での初の勝ち点3をもたらした。

 その右足には覚悟が込められていた。1―1で迎えた後半31分。MF土居がPKを獲得すると、MF柴崎が真っ先にボールを拾いに行った。「キッカーを任されていたので、責任を持って蹴る」。重圧のかかる場面でのPKで「蹴るコースは決めていたので、隅に強く蹴ろう」とゴール右隅を抜いた。今季初勝利をもたらす決勝点。表情を崩すことなく、チームメートの祝福を受けた。

 ピッチに入場する直前、同期入団で同じく日本代表のDF昌子に歩み寄り、耳打ちした。「今日は俺ら2人で引っ張っていくぞ」。普段から口数は多くなく、特に試合前は静かに集中力を高めるタイプ。チームはACLを含め今季はここまで公式戦6試合未勝利(5敗1分け)。加えて精神的支柱で主将のMF小笠原が負傷離脱中。この一戦にかける思いは強かった。

 1日に日本代表合宿から戻り、中2日でこの試合を迎えた。気持ちの切り替えが難しい中、柴崎は意識を高く保っていた。日本代表のハリルホジッチ監督が掲げる「縦に速いサッカー」について「個人的にまだまだ到達できない。もっとシンキングスピード(判断速度)を上げないと」と未熟さを受け入れ、鳥栖戦からレベルアップを図ろうとしていた。

 後半19分には左サイドのFKから、正確なクロスでMF金崎のヘディング弾をアシスト。後半33分にもラストパスを送り、MF遠藤のダメ押し点を演出した。「本当に1勝、やっと取れました。サポーターの皆さん、選手、アントラーズファミリー全員で勝利を積み重ねていきたい」。試合後、重圧から解き放たれた柴崎の顔に、ようやく笑みが浮かんだ。(内田 知宏)

◆今季初白星もACLへ気を引き締める柴崎「3勝すれば可能性がある、まず1勝」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?160205-160205-fl

[4.3 J1第1ステージ第4節 鹿島3-1鳥栖 カシマ]

 日本代表から戻ったばかりのMF柴崎岳がチームを今季公式戦初勝利に導いた。

 鹿島アントラーズは前節、名古屋グランパスと引き分け、公式戦の連敗は5でストップしたが、今季の白星はまだなかった。FWダヴィやMF小笠原満男を怪我で欠き、さらにU-22代表のDF植田直通とFW豊川雄太が欠場。厳しい台所事情の中、A代表の柴崎とDF昌子源が強行出場し、この試合に臨んだ。

 鹿島は前半7分に先制され、鳥栖のハードワークに苦しんだが、柴崎の正確なパスなどで鳥栖の体力を消耗させると、迎えた後半19分に柴崎のFKからMF金崎夢生がヘディングシュートを叩き込み、同点。さらに同31分にはMF土居聖真が獲得したPKを柴崎が決めて、逆転に成功し、その2分後にも柴崎のパスからMF遠藤康が追加点を挙げ、3-1で逆転勝利をおさめた。

「厳しい時期だった。やっと1勝を挙げれて良かったです」と素直に勝利を喜んだ柴崎。この試合では1ゴール2アシストと全得点に絡み、チームを勝利に導いた。「仲間の助けもあって3点取れた。非常にいいゲームだった」と笑顔で満足げに試合を振り返った。

 今季初勝利を挙げたが、週明けの7日にはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループリーグ第4節で広州恒大(中国)をホームに迎える。「ACLもまだ勝ててないので、今日の1勝で流れをつかんで、3勝すればまだまだ可能性があると思うので、まず1勝。広州恒大にホームで勝って、ACLもいい流れで行きたい」と、鹿島の主将は気を引き締めた。

◆柴崎1G2A! 金崎3戦連発! 鳥栖に逆転勝利の鹿島が今季公式戦初白星(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?160198-160198-fl

[4.3 J1第1ステージ第4節 鹿島3-1鳥栖 カシマ]

 鹿島アントラーズがサガン鳥栖に3-1で逆転勝利をおさめ、公式戦7試合目にして今季初白星を挙げた。

 ホームの鹿島は代表組のMF柴崎岳とDF昌子源が揃って先発。一方でU-22代表のDF植田直通とFW豊川雄太はベンチメンバーから外れた。前節の名古屋グランパス戦で公式戦の連敗がストップした鹿島は、立ち上がりから積極的な入りを見せると開始55秒、昌子が意表を突いたロングシュートを放ったが、GK林彰洋の手を弾いてクロスバーを叩き、早々の先制点とはならなかった。

 対する鳥栖は、立ち上がりの鹿島の攻撃を耐えしのぐと前半7分、ゴール正面やや左側でFKを獲得する。MF藤田直之がふわっとしたボールを入れると、PA右でフリーになっていたMF谷口博之が頭で合わせ、先制のゴールネットを揺らす。

 早い時間帯で追う展開となった鹿島は、鳥栖の素早いプレッシャーと攻守の切り替えに苦しみ、横パスが多くなってしまう。時折、柴崎やDFラインから前線にボールを入れるも堅い守備に跳ね返された。前半25分、左CKからGK林のファンブルをつないでDFファン・ソッコがシュート、前半33分には右CKから昌子がフリーで飛び込んでヘディングシュート。鹿島はセットプレーからチャンスをうかがうも前半で追いつくことはできなかった。

 1点リードで折り返した鳥栖は後半7分にMF金民友のクロスからあわやオウンゴールの場面を作るなど追加点を狙ったが、徐々に疲れが見え始める。すると、鹿島は同16分、MF土居聖真の右クロスをフリーで待っていたMF金崎夢生がヘディングシュート。これは枠をとらえきれなかったが、同19分、左サイドでFKを獲得すると柴崎がゴール前に入れる。これを金崎が頭で合わせ、1-1。金崎のリーグ戦3試合連続ゴールで試合を振り出しに戻した。

 さらに鹿島は後半30分に土居が左サイドから切れ込んでDF菊地直哉に倒され、PKを獲得。これを柴崎が落ち着いてゴール右隅に決め、2-1と逆転。同33分、柴崎の横パスをPA右で受けた途中出場のMF遠藤康がワンタッチで中央に切れ込み、左足でゴール左隅に流し込んで3-1と一気にリードを広げた。

 鹿島は後半45分に土居に代えて、DF青木剛を投入。守備を固め、鳥栖の終盤の反撃をゼロに抑え込み、そのまま3-1で鹿島が勝利。今季公式戦初白星を飾り、週明け7日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループリーグ第4節の広州恒大(中国)戦へ弾みをつけた。

◆2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第4節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51548

J1 1st 第4節 vs 鳥栖

鮮やかな逆転劇!鹿島、後半の3ゴールで鳥栖を撃破、今季初勝利!



苦しみ続けていた鹿島が、ついにトンネルを抜け出した。4月3日、J1 1st 第4節で鳥栖をホームに迎え撃つと、前半に先制を許したものの、後半に金崎のゴールで追いつき、柴崎のPKで逆転。そして、遠藤が3点目を決め、3-1で会心の逆転勝利を収めた。





2月、3月の6試合で1分5敗と未だに勝利を手にしていない鹿島は、11日間のインターバルを経て、4月の初戦に臨んだ。トニーニョ セレーゾ監督は、リーグ戦2試合ぶりの先発となる高崎を1トップに指名し、2列目にカイオと土居、金崎を並べた。ボランチには梅鉢が入り、柴崎と昌子の日本代表コンビも先発出場した。左サイドバックは山本、右には西、昌子のパートナーはファン ソッコ。そしてゴールマウスには、曽ヶ端が立ちはだかる。



ここから33日間で9試合に臨む過密スケジュールを前に、是が非でも幸先の良いスタートを切りたい鹿島。強風が吹き荒れる金曜日の夜、ホームのカシマスタジアムで、試合開始のホイッスルが鳴った。鹿島は開始早々の2分、センターサークルを少し越えた位置から昌子が思い切りよくロングシュートを放つと、相手GKの指先に触れたボールはクロスバーを直撃。代表帰りの昌子は、「自分と岳が良い風を吹き込みたい」と語っていた通り、強烈なシュートで得点への意欲を示した。



しかし、先制点は鳥栖のものだった。7分、右サイドでFKを与えると、ファーサイドへ飛んだボールに谷口に反応され、ダイビングヘッドでゴールネットを揺らされてしまった。昨季の最終節同様、立ち上がりに先制点を奪われ、厳しい展開を強いられた。



反撃に転じたい鹿島は、ボールキープ率こそ高めていったものの、鳥栖の厳しいプレスに苦戦した。なかなか効果的な攻撃を仕掛けられなかったが、20分、左サイドでパスを受けたカイオが強烈なミドルシュート。枠を捉えたが、相手GKに弾き出されてしまった。さらに24分には、右CKからゴール前で混戦となり、最後はファン ソッコが左足シュートを放ったものの、枠の上へ外れてしまった。



鹿島は以降も決定機を作ることができない。時折、鳥栖にカウンターを許しながらも、ペナルティーエリア内での豊田との1対1を昌子が落ち着いた守備で阻止するなど、追加点は奪われなかった。鹿島は1点ビハインドのまま、ハーフタイムを迎えた。



同点、そして逆転を目指す後半。セレーゾ監督は「慌てる必要はない」と、指示を出し、漂わせた。以降は拮抗した展開となったが、鳥栖の選手たちに疲れが見え始め、足が止まってスペースが生まれ始めた時から、鹿島の猛攻が始まった。





逆転劇の序章、同点弾は64分に決まった。金崎が左サイドで突破を図り、相手に倒されて得たFK。柴崎がゴール前へ蹴り込んだボールを、金崎がヘディングシュートでゴールへと届けた。背番号33が決めた3試合連続のゴールで、鹿島が同点に追いついた。



さらに攻勢をかけたい鹿島は、66分に遠藤、73分に中村を投入し、攻撃陣を活性化して鳥栖ゴールに迫る。そして、待望の逆転弾は76分だった。左サイドからドリブルでカットインした土居が鋭い切り返しで突破すると、相手DFに倒されてPKを獲得した。キッカーは、柴崎。キャプテンマークを巻いた背番号20が、サポーターの待つゴールへシュートを突き刺した。





鹿島の攻撃は、まだ終わらない。逆転劇の締めくくりは、途中出場の遠藤が主役だった。逆転弾からわずか2分後、柴崎からのパスをペナルティーエリア右手前で受けると、得意の位置から左足を一閃。鮮やかな軌道を描いたシュートが、鳥栖ゴールに吸い込まれた。逆転の興奮を、勝利への確信へと変える3点目で、鹿島がリードを広げた。



2点リードで精神的にも余裕を得た鹿島は90分に青木を投入し、守備陣のテコ入れを図る。4分と表示された後半アディショナルタイムも、昌子とファン ソッコを中心とした守備で、鳥栖の反撃を許さなかった。終わってみれば、後半に鳥栖に許したシュートはわずか1本。放ったシュートは実に12本。攻守ともに充実した内容で、今季初の勝利を告げるホイッスルを聞いた。3-1の快勝。鹿島が今季初勝利を収めた。



J1とAFCチャンピオンズリーグ、合わせて7試合目でようやく掴んだ勝ち点3。試合後のゴール裏からは、久しぶりの歓喜を噛みしめるような歌声が響き、4日後に控えた広州恒大戦を見据えたチャントも飛んだ。次戦、7日のAFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第4節に向けて、立ち止まる時間はない。鹿島の反撃が、ここから始まる。



【この試合のトピックス】
・鳥栖を相手に、ホームでリーグ戦初勝利を挙げた。
・金崎が同点弾。リーグ戦3試合連続のゴールを記録した。
・柴崎がPKを決め、今季のリーグ戦初ゴールを記録した。
・遠藤が、1st 第1節の清水戦以来、今季のリーグ戦2得点目を決めた。
・高崎がリーグ戦2試合ぶりの先発出場を果たした。
・青木が、1st 第2節の湘南戦以来、2試合ぶりの途中出場を果たした。
・今季加入した久保田が、リーグ戦で自身初のベンチ入りを果たした。



監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・慌てる必要はない。残り45分、自分たちができることをしっかりやろう。
・お互いに声をかけ合って自信を深め、この状況をよくしていこう!
・ビハインドなので、運動量をあげてしっかりとボールにアプローチしていこう。

サガン鳥栖:森下 仁志
・相手のサイド攻撃に対して注意すること。
・攻撃の際、早めのクロスが効果的なので続けていくこ。
・もう一度必ずチャンスは来る。最後まで集中すること。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・(若い選手を使っての初勝利は)若手ということを気にするが、けが人もいてこの選手たちで戦わなくてはいけないし、若手だから、経験が少ないからダメという理由にはならない。チームの一員なんだから、信じてピッチに送り出している。若手にも結果を出すために努力してもらわなくてはいけない。
・前半は、多少消極的になったりポジションミスしたり、パスワークができないところもあったが、それほど悪いパフォーマンスではなかった。失点は課題としているパターンの1つ。失点後に焦りをみせてしまったというか、ロングボールばかりになってしまい、自分たちの特長であるパスワークができなくなってしまった。ハーフタイムに後半も45分あるから焦ることはないと伝え、ボールを保持してギャップを突いて揺さぶることで、同点、逆転することができた。
・金崎はJリーグだけでなく、海外でプレーした経験もあり、相手選手とのコンタクトを避けることなくプレーができる。情熱的で、しっかりと気持ちを示してプレーができる選手で、チームにとって重要な選手だ。今日は高崎も積極的に声を出してプレーしていた。若いチームにとって、経験ある選手が声を出すというのは、チームが変わっていくきっかけになるので、よかった。土居も非常にいいプレーを安定して発揮してくれている。チームにとって、今の状況を変えるために声に出して発信する選手が増えてくれたらいいと思う。
・勝つことは非常に重要。「この勝利」ではなく「今後の勝利」となればいいと思う。そうすれば、みんなが笑顔になる。人生は今を大切に生きなくてはいけない。今、勝ったので非常にうれしく思っている。クラブとして、ACLというタイトルを獲りたいと思っている。サポーターもそれを望んでいる。火曜日の広州戦では、カシマスタジアムが満員になると信じたい。サポーターがACLを獲りたいという熱を持って、後押ししてくれる絵しかイメージしていない。素晴らしいサポーターのなかで、素晴らしい試合をして、夢の実現に向けての一歩を進めたいと思っている。


サガン鳥栖:森下 仁志
遠くのアウェイまでたくさんのサポーターが応援に来てくれたことに、いつも以上に感謝している。前半はほぼパーフェクトの試合運びだったが、後半20分から35分ぐらいの時間帯に集中力、冷静さを欠いてしまった。90分間集中し続けることはできないが力の拮抗しているチーム同士、あの時間帯をしのげれば、また自分たちに流れがくる。苦しい時間帯ではあったが、そこをしのぎ切れる粘り強さをつけていきたい。

選手コメント

[試合後]

【遠藤 康】
今までの試合でも、こうやってチャンスを多く作っていた。今日は点が入って良かった。ここからだと思う。勝つとね、こんなにもみんなの表情が変わるのかなという感じもあるけど、やってきたサッカーは変わっていないし、ここで結果を出せたのは自信になる。うちは戦い方を変えずに、ブレずにやっていけば、良い結果を出せると思う。次のACLに向けて切り替えていきたい。

【曽ヶ端 準】
状況が状況だったので、「何とかしたい」という気持ちが、みんなのプレーに出ていたと思う。相手も気持ちを出してくるチームだけど、それに負けずに戦うことができて、結果がついてきた。これからも、気持ちの入った試合をすることができれば、結果はついてくると思う。

【柴崎 岳】
膠着した展開で、流れから崩すのが難しい状況で、セットプレーから1つ取ることができて、流れを変えることができた。PKは、蹴るコースを決めていたので、そこへしっかり蹴り込むだけだった。

昌子選手、土居選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。

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