日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年5月29日木曜日

◆内田、3カ月半ぶり出場で復活ゴール!「4年前より責任感を感じてます」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20140528/jpn14052812100019-n1.html


 指宿合宿でのハードトレーニングが響いたのか、27日にキプロス戦に挑んだ日本代表は立ち上がりから非常に重く、連動性を欠いた。パス回しは各駅停車になり、効果的な攻めを思うように見せられない。右FWで先発出場した岡崎慎司(マインツ)が「今日は攻めに時間をかけすぎていた部分があった。チームとしても迫力がなかったと思います」と反省の弁を口にした通り、ザッケローニ監督のいうインテンシティー(回転数、強度)を見せることができていたのは、前半の11人では長友佑都(インテルミラノ)くらいといっても過言ではなかった。

 2月9日のハノーバー戦で右太もも裏を負傷した内田篤人(シャルケ)も、3カ月半ぶりの公式戦復帰を果たしたが、序盤は慎重にプレーしている印象が強かった。再発の可能性を危惧していたのか、普段より球際も間合いを空けたり、攻撃参加を自重するなど、コンスタントに試合に出ているときに比べると一つひとつの動きがやや物足りなかった。「今日は何となく45分間だろうと思った」と本人も話した通り、この日はピッチに立てる時間も限られていた。前半のうちに明確な仕事をしなければ、自信を持ってブラジル本番へ突き進んでいけないという危機感もどこかにあったはずだ。



 そんな内田に絶好のアピールの機会が巡ってきたのが、前半43分だった。中央前目の位置に上がっていた山口蛍(C大阪)が岡崎へタテパスを送り、岡崎がダイレクトではたくと、香川真司(マンU)が反転してシュートへ持ち込もうとした。これがブロックされた瞬間、内田はこぼれ球が来ると確信し、前線に走り込んで負傷した右足でゴール。2008年6月のバーレーン戦(埼玉)以来、6年ぶりの代表2点目をマークした。

 「自分はちょっと高い位置に行き過ぎたかなと。でも何回もあそこにこぼれるのを見ていたんで(狙ってました)」と彼自身にとってしてやったりの一撃。ようやく復活を遂げることができたという実感を、内田は持てたのではないだろうか。

 とはいえ、ここまでの道のりは紆余曲折の連続だった。同じく負傷で離脱した欧州組の長谷部誠(ニュルンベルク)、大津祐樹(VVVフェンロ)とともにJISS(国立スポーツ科学センター)に通うリハビリ生活はとにかく過酷だった。その内田をブラジルワールドカップの舞台に立たせるために、本当に多くの人々が奔走した。治療をしてくれたドクターや日本代表のトレーナーはもちろんのこと、JISSで負傷からの復帰を目指す他競技の仲間たちにも励まされた。



 「自分たちは恵まれてると思いましたね。お金の面もそうですし、こうやって注目してもらってるのに、まだまだ頑張り足りない。他のマイナーなスポーツの選手は注目がない中で自分よりも大きなケガをしてるのに頑張って毎日リハビリしていた。その姿を見て、心打たれる部分は沢山ありました。そういう人たちのために勝ちたいと心底、思いました。4年前よりその責任感を感じてます」と内田は指宿合宿前の欧州組自主トレの場でこうしみじみと語っていたほどだ。

 キプロス戦の決勝点となったこのゴールは支えてくれた多くの人への恩返しの一端にはなったはずだ。が、内田はさらに自分のパフォーマンスの質や量を上げていく必要がある。1年前のコンフェデレーションズカップ・ブラジル戦(ブラジリア)でネイマール(バルセロナ)と堂々とマッチアップした頃に匹敵する動きを見せるためには、相手に体をぶつけてボールを奪い取れるようなタフさと逞しさ、粘り強さが求められる。現時点のレベルではその領域には達していないだけに、6月14日の初戦・コートジボワール戦(レシフェ)までにさらなるパワーアップを図ることが肝要だ。

 6月2日のコスタリカ戦、6日のザンビア戦で出場時間を徐々に伸ばし、勝負の本番をベストコンディションで迎えられれば、日本代表にとっても鬼に金棒。そのためにも、残されたアメリカ・タンパ合宿、そしてブラジル・イトゥでの直前準備を大事にしてほしいものだ。(Goal.com)

文/元川悦子

1967年長野県松本市生まれ。94年からサッカー取材に携わる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォロー。特に日本代表は練習にせっせと通い、アウェー戦も全て現地取材している。近著に「日本初の韓国代表フィジカルコーチ 池田誠剛の生きざま 日本人として韓国代表で戦う理由」(カンゼン刊)がある。

◆鹿島、2005年以来の1次L敗退の危機/ナビスコ杯(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20140528/jle14052822580013-n1.html



 ヤマザキナビスコ杯1次リーグ第6節A組(28日、鹿島0-3神戸、カシマ)鹿島は試合開始直後に遠藤が立て続けに絶好機を逃したのが痛かった。前半9分に先制を許すと、カウンターを狙う神戸の術中にはまって完敗。2005年以来となる1次リーグ敗退の危機に立たされた。

 最近は決定力不足が顕著。セレーゾ監督は「チャンスを10回つくって1点取れるかどうか。練習の大半をシュート練習に費やしているだけに寂しい限りだ」と嘆いた。(共同)

◆鹿島決勝T進出絶望的、セレーゾ監督も爆発(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20140528-1308571.html

<ナビスコ杯:鹿島0-3神戸>◇1次リーグ◇28日◇カシマ

 勝ち点6で並んでいた4位鹿島が、5位神戸に完敗して決勝トーナメント進出が絶望的になった。前半9分、中盤でボールを奪われてからの縦パス1本でGKと1対1にされ、神戸MF杉浦恭平(25)に先制点を献上。後半12分にもDFラインを破られて追加点を許し、同30分にはミスで3点目を失い万事休した。

 攻撃陣は数多くのチャンスをつくりながら最終的に無得点。FWダビ(30)はシュートを8本も打ったが、決定力が乏しかった。勝ち点3差で追う2位清水が敗れたため、数字上は6月1日に1次リーグ突破の可能性を残したが、得失点差が6あり厳しい状況。05年以来、9年ぶりに決勝トーナメント進出を逃す可能性が極めて高くなった。

 ホームのサポーターから激しいブーイングを浴び、トニーニョ・セレーゾ監督(59)も試合後の会見で爆発。通訳を挟まず計15分間、まくし立て「何人かの選手の責任のなさが、この結果を招いた。我慢の限界に来た選手もいる。ゴール前に突っ立っているだけで点が取れるFWが欲しいよ。普段の練習を取材している人は分かると思いますが、大半はシュート練習なのに…。寂しさが募るばかりです」と嘆いた。

◆【ヤマザキナビスコカップ 鹿島 vs 神戸】試合終了後の各選手コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00173329.html

5月28日(水) 2014 ヤマザキナビスコカップ
鹿島 0 - 3 神戸 (19:00/カシマ/6,054人)
得点者:9' 杉浦恭平(神戸)、57' 大屋翼(神戸)、75' 橋本英郎(神戸)
☆予選リーグ戦績表
☆Jリーグ公式サイトヤマザキナビスコカップ特集
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●豊川雄太選手(鹿島):
「力不足です。コンビネーションで崩していく場面は何回かあった。そういう場面を増やしていきたいと思ったけれどあまりだせなかった。悔しい。絶対に負けられない戦いだったから勝てなかったのは悔しい。前半を見ていて、早い段階で失点してしまった。チームとしては25分以内に1点を取ることを目標として試合に入った。そこで取れなかったのも痛かった」

●昌子源選手(鹿島):
「結果を受け止めるしかない。これが実力です。可能性がゼロじゃないなら諦めるわけにはいかない。この結果を引きずらず良い形で次の試合に入りたい」


●田代有三選手(神戸):
「疲れた。足を攣りました。もうちょっとボールをもちたかった。最初から鹿島がガンガンきてたので、うまくカウンターで点を取れた。そのあとも後ろを固めてカウンターが多かったけど、もうちょっとボールをまわすのをやりたかった。ただ、うまくはまったとは思ってます。チームはまとまってる。今日も日本人だけだったけどうまくまとまって戦うことができた。次も勝てばまだわからないのでがんばります」

以上

◇【ヤマザキナビスコカップ 鹿島 vs 神戸】安達亮監督(神戸)記者会見コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00173328.html

5月28日(水) 2014 ヤマザキナビスコカップ
鹿島 0 - 3 神戸 (19:00/カシマ/6,054人)
得点者:9' 杉浦恭平(神戸)、57' 大屋翼(神戸)、75' 橋本英郎(神戸)
☆予選リーグ戦績表
☆Jリーグ公式サイトヤマザキナビスコカップ特集
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●安達亮監督(神戸):
「非常に、本当にタフなゲームで、結果の3-0ほど(内容は)離れてないと思うんですけど、とにかく選手がファイトしてくれて勝つことができました。その選手のファイトも本当に褒めてあげたいし、本当に讃えてあげないといけないんですけど、水曜日にもかかわらずサポーターの方がここまで来て、最後の最後まで声をからして応援してくれたことが、最後まで戦い抜けたすごく大きな要因だと思います。
試合の内容を振り返りますと、最初先制したあとは、前半はかなり鹿島にボールを動かされてほとんど自陣で守備で耐えるだけの時間帯が長くて、なんとかハーフタイムに守備のところを修正して、うまくカウンターで後半に2点目が取れたので、その後は鹿島は攻め、我々は奪ってカウンターというわかりやすい戦い方になったので、交代して出た橋本がしっかり点を取ってくれて、最後は何人も足が攣って、とにかくがんばるだけの戦いでしたけど勝つことができました。最終戦、とにかく勝たないといけないんで、多くのサポーターの方に足を運んでいただきたいですし、なんとか勝って決勝トーナメントに行きたいと思います。頑張ります」

Q:今日は3点決めたのが、杉浦選手、大屋選手、橋本選手と出番に恵まれなかった選手だったと思います。そういった選手の活躍で勝てたことは大きいと思いますが?

「仰るとおりで、チーム全体で掴んだ勝利だと思います。彼らにしたら勝ち上がって決勝トーナメントに行って試合数が増えればね、また自分たちのチャンスが増えるという思いもあったと思いますし、今までの自分たちの試合が出れなかった鬱憤を晴らすかのように活躍してくれたんで、非常に嬉しく思います。ただ、やっぱり彼らが日頃、練習でサボらずというか、試合に出てる選手よりも一生懸命やる姿を見てますので、それが実になってくれて僕自身もすごく嬉しいです」

Q:ブラジル人を欠く中でチーム状況は苦しかったと思いますが、その中で選手にかけていた言葉を教えて頂けますか?

「選手がある程度入れ替わったとしても、今シーズン我々がやっているサッカーは変えるつもりはないので、同じようなミーティングをしました。もちろん選手が変われば多少個性があるので、内容は変わる場面は要所要素ではあるんですけど、全体的なイメージは今シーズンに関しては全員の共通理解の元にやっていると思うので戦い方を変えると言うことではなく、今までやってきたことをやり抜く、と。その中で自分の個性を発揮してくれ、と。今日であれば相馬のクロスから田代が空中戦で勝つとか、あとはボールをある程度動かすんだけれど、相手があまりにも前から来るのであれば有三に少し浮いたボールを出すだとか。あとは、基本的にはボールを動かしていくんですけども、もちろん松浦のドリブル、杉浦の飛び出し、その辺は個人の持っているものを存分に出してくれ、と。そういう話しはしました。ただ、チーム全体としてやる方向が同じ絵を絵を描けていると思いますので、そこのところはぶれずにやったと思います」

Q:ブラジル人トリオがいないことはマイナス要素ではなく、逆に活性化している部分があれば教えて下さい。

「今日のゲームに関して言いますと、我々が以前培ってきた堅守速攻という部分が非常に多く見られたと思います。うちに数年いた選手がたくさん試合に出ていましたので、そのイメージはあったかな、と思います。それにプラスして、今シーズン目指している自分たちの方からボールを持って崩していくという、ちょうどいい具合なバランスがあったのかなと思います。森岡だとか、チョンウヨンだとか、大屋だとかはもちろんボールをつなぐことができます。ただ、攻められた時は全員できちんと引いてブロックを引いてからそこからカウンターで出ていく。そういうのがブラジル人選手がいなかったからこそ、日本人同士で話しをしてコーチングも非常に多かったですし、まとまって戦う方が明確にできてプラスの部分が見えたのかなと思います」

以上

◆【ヤマザキナビスコカップ 鹿島 vs 神戸】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00173327.html

5月28日(水) 2014 ヤマザキナビスコカップ
鹿島 0 - 3 神戸 (19:00/カシマ/6,054人)
得点者:9' 杉浦恭平(神戸)、57' 大屋翼(神戸)、75' 橋本英郎(神戸)
☆予選リーグ戦績表
☆Jリーグ公式サイトヤマザキナビスコカップ特集
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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
Q:最初の1点目が痛かったと思います。今日のメンバーだと縦に速いサッカーになってしまうため、後半に中盤の選手を代えたと思いますが、もともとはどういう狙いがあった起用だったのでしょうか?

「今日先発したメンバーがこの5カ月間ずっと先発したメンバーであり、連携や連動、お互いの特長や癖、お互いの長所や短所ということもよく理解している。そうすると試合の戦法を考えた時にやりやすい、あるいは意思の疎通が簡単に伝達できるのではないかと言う思いがありました。今日は立ち上がりの20分で圧力をかけて1点を取りにいこうと指示を出しました。残念ながら失点する前に、おそらくこの試合の90分のなかで得点になりそうな場面が、我々に4回から6回くらいあったのではないかと思います。僕は戦法、あるいは今日について求めたものがありました。

非常に残念なのは、失点するまで、何名かは責任の無さが見える姿勢があったことを非常に残念に思いました。このクラブというは数多くのタイトルを獲ってきたクラブです。ヤマザキナビスコカップというのは僕にとってもクラブにとっても非常に重要な大会であり、今日勝てば予選突破できる可能性が、次節で勝つよりももっと可能性の高いところに持っていくことができました。その条件を達成しないといけないと伝えた上で、こういう戦法をとってこう戦っていくんだということを伝えました。その上で、自覚の無さ、責任感の無さが、結果よりも残念な気持ちになります。

例えば、相手が得点をした時、そのあと当然ながら時間を稼いだりゆっくりしたプレーをする中で、誰一人としてもレフリーにアピールしたり、ボールが出たところでボールを拾ってその場所においてリスタートを早くさせるとか。そういうような姿勢で積極性や勝ちたい欲があるのかないのかがわかる。それは言葉ではなく表現です。間違いない、嘘のない姿勢なので、そういった部分は改めないといけない。僕は試合をこなす選手を育てているつもりはないですし、常に勝負にこだわる選手、どんな状況でも最後まで諦めない姿勢を見せる選手を育ててるつもりです。僕はハーフタイムで選手の意識を少しでも変えられればと思いました。彼らに言ったのは、この試合もしかして0-3や0-4で負けてもいい。ただ、最低限戦う姿勢や一生懸命やろうとしている気持ちを見てる人にちゃんと伝えないといけない。お金をもらっている以上、一生懸命やることは基本的な部分であって、それを示さないのはあってはいけない。それはプロ意識の無さであり、許されるべきことではありません。僕を含めて選手、スタッフ全員が、テレビを通じて応援してくれてる皆さんや今日来て下さってる皆さんに対して一生懸命やることは当たり前のことです。熱くなる、熱くならないということの度合いは、勝負にこだわる意識や競争意識を示している。今日は水曜日だ、夜だ、蒸し暑いな、という印象を、僕だけでなく前半を途中から見ていた人は感じてしまったと思います。それは、指導者としてはとても残念なことであってはならない。最低限のことはやらなければならない。

後半になって、少しはそういう一生懸命な姿勢を見せたところはあるかもしれません。どうしてもビハインドという状況だったので、バランスを崩しながらやらなければいけませんでした。バランスを崩しながらでも気の利いたポジショニングだったり、あるいはプレーを切ることができれば、また違うのですが、どうしても若いチームですので、若さ故の経験の無さのところでちょっと物足りないところがありますけれど、指導していけば彼らは良くなっていくという自信を僕は持っているし、彼らもその自信を持っている。吸収したいという気持ちは若手に関しては評価したいと思います。この半年間の中で、チームは残念ながら組織としての成熟は、まだできていないし、個人の部分でもやっていかないといけない。あとは2、3人の選手のパフォーマンスによっては、チームの成績やパフォーマンスに影響してしまっています。週に1回の試合だとなんとかいけるけど、週に2回だとだんだんパフォーマンスが低下してしまう。そうなるとチームがコロッと変わり、同じメンバーでありながら違うチームに変貌してしまいます。まだ、組織として、チームとしての完成度は遠い話しなので、徐々にやっていかないといけません。試合の中でやっていいプレーとやってはいけないプレーが存在するが、まだ若さ故に、これはどうなんだろうと、瞬時の判断ができていない。相手が何をどのように狙っているのか、相手がどのように対策を取ろうとしているのか、ということを試合のなかで対応できていない。分析は試合の前にミーティングで伝えますが、ただ試合中は人間がやっている以上、自分たちが変化を加えるのと同様に、相手もいろんな変化を加えて来ます。それを読んで次の対応をしないといけない。言われてないから対応できません、ということでは未熟さに繋がる。そこをもう少し改善しないといけないと思います。臨機応変に、Aプラン、Bプラン、Cプランまでは伝えますけど、Dプランは自分で臨機応変に感じて対応しないといけない。そういう場面が試合中には存在するので、うまく指導していきたいと思います。まず基本的なベースとサッカーのセオリーがあるので、それを叩き込んでいるところです。それができるようになれば、おそらく勝っている時、負けている時、引き分けている時というベースの中で、次は不利か有利な状況になった時、どのように対応していくのかとうことを、相手の圧力やジャッジの影響があるなかで、精神状態や技術、体力といういろんな変動する自分のなかの要素を考えながら対応する術を身につけないといけません。

半年間、指導する中で若手に対しては何の不満もない。多少のミスというのは存在するし、逆に彼らはそのミスをしないと、言葉や練習で示したとしてもわからない。そのミスを犯したことで指摘され、これなのか、とわかるようになるし、やろうとしている気持ちもある。そこに関しては不満はないです。しかし、もし物足りなさを感じているというところであれば、中堅とそれ以上の選手たちが、もうちょっと彼らはできるはずなのに出し切れていないという気持ちがあります。中堅組とベテラン組がもっとチームに貢献できるのにな、という気持ちがあります。試合に負けた後なので、ああだこうだと言えるかと思いますが、全体的にはそのような状況かと思います。

ただ、忘れてはいけないのはヴィッセルさんのメリットです。彼らが決めるべきところでしっかり決め、やろうとすることがピッチのなかで示されたということは、ヴィッセルさんに関してはおめでとうと言いたいです。我々がやらなければいけない課題は多くあると思います。まだ、ヤマザキナビスコカップは1試合残っていますし、そこに全力を尽くして準備したいと思います。その後は中断しますけど、この半年やったメンバーの中で見直さなければいけないところもあるだろうし、それは一人ひとりが中断明けに示す日々の姿勢と努力を見ながら、あとは成長と向上心という部分を見ながら、またチームを一段と底上げできればと思っています。

あとは交代のところで、豊川選手をカイオ選手に代えていれたところで、最低限守備でがんばる、生き生きした気持ちを示してくれました。それだけでも、微力と言われるかもしれませんが、チームにとっては良い血や空気を循環させるようになりました。また、遠藤選手は前半で一生懸命やってくれましたが、前半の終盤の方で疲れているように見えましたし、おそらく前半でチームで一番チャンスが多かった選手ではなかったかな、と思います。あとは土居選手のところに柴崎選手を入れました。土居選手については、正直、僕の我慢も限界に来ていました。前を向く、シュートを打つということを5カ月間言い続けてきました。それを改善できないようであれば限界です。同じようにサイドハーフがシュートを打たない。ボランチがペナルティエリアの前に来てシュートを打たない。サッカーの基本的なセオリーであり、両サイドハーフは何回ペナルティエリアに侵入するのか、何回シュートを打つのか。ボランチがペナルティエリアの前に顔を出して何回シュートを打つのか。FWが何回シュートを打つのか。それは僕が決めたルールではなく、選手を獲得する上でのセオリーであって、選手を獲得する際には世界にはそういう基準の下で判断しています。そのセカンドストライカーが相手に対して何の怖さも与えない。両サイドハーフもシュートを打たない。ただ、ボールを保持する、パスワークをするだけの選手だったら、相手は何の怖さも抱かない。そういうところで改善する余地はあり、指導する甲斐もあります。それをもっと良くしていきたいと思います。

ここ5、6試合くらい、ずっと取材している方であればわかると思います。チャンスをつくれど決められないということが続いていると思います。10回チャンスをつくってやっと1点取れるかな、という状況になってしまっている。この間、冗談で言いましたが、ただペナルティエリアに突っ立ってるだけで点を取ってくれる選手が欲しいと思います。それくらいの思いがしてきて、寂しい思いがしています。日々クラブハウスに来ている記者であればわかると思いますが、おそらく練習の大半の時間はシュート練習ばかりのものになっている。やっていないわけではないので、寂しさが募るばかりです」

Q:ヤマザキナビスコカップの突破が厳しくなった結果について改めてお願いします
「自力では難しくなりました。他会場の結果によっての状況です。ただ、言えることはホームワーク、つまりホームでの試合に勝っていればなんの問題もない状況であって、去年とは逆の状況だと思います。ナビスコカップの前節をご覧になっているかわかりませんが、どれだけチャンスをつくればいいんだ、という試合だったと思います」

以上

◆Jリーグヤマザキナビスコカップ 予選リーグ 第6節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51381

ナビスコ予選 第6節 ヴィッセル神戸戦

ホームで3失点の屈辱。神戸に敗れて、ヤマザキナビスコカップ2連敗。

21日に行われたヤマザキナビスコカップA組第4節のG大阪戦で1-2と競り負けた鹿島が、逆転での予選突破を懸けてホームゲームに臨んだ。カシマスタジアムで行われた第6節のヴィッセル神戸戦は、前半に先制を許すと、後半にも2失点を喫して0-3で敗れた。

鹿島は山本が公式戦3試合ぶりに先発し、左サイドハーフにはカイオが入った。決勝トーナメント進出のためには勝利が絶対に必要な鹿島は、5分に最初の決定機を迎える。カイオからの浮き球のパスに反応した遠藤が、最終ラインの背後を取って絶妙なトラップ。得意の左足の前にボールを置いたが、シュートは相手GKに阻まれてしまった。

開始早々にチャンスを作り、得点の予感を漂わせた鹿島だが、G大阪戦に続いて先制を許してしまう。9分、中盤でボールを奪われ、最終ラインの背後へ1本のスルーパスを通される。最後はペナルティーエリア内に入った杉浦に右足シュートを決められてしまった。

1点ビハインドを負った鹿島は、同点弾を目指して攻勢をかける。19分には小笠原が右サイドから放ったアーリークロスにダヴィとカイオが飛び込み、24分には土居が思いきったミドルシュートを放った。28分に得た左CKでは、小笠原がグラウンダーでペナルティーエリア内へパスを送る。走り込んだ遠藤が強烈な左足シュートを打ったが、クロスバーに阻まれてしまった。33分にも、山本のクロスにダヴィが飛び込み、バイシクルシュートで合わせたが、枠の上へ外れた。鹿島は同点に追いつけず、0-1でハーフタイムを迎えた。

後半開始時から、トニーニョ セレーゾ監督は野沢と豊川を投入し、2列目の選手を入れ替えて打開を図る。そしてその期待に応え、野沢と豊川は積極的な動きを見せた。46分にはペナルティーエリア内で浮き球のパスを受けた野沢が胸で中央へ落とし、豊川が飛び込んでゴールを脅かした。52分には、野沢からのパスをトラップした土居がペナルティーエリア手前から右足ミドルシュート。相手DFにブロックされたが、ゴールへの意欲を見せた。さらに53分には、ダヴィが最終ラインの背後を取り、ペナルティーエリア内にドリブルで持ち込んで右足シュートを打ったものの、サイドネットに当たってゴールならず。なかなか同点に追いつけない。

すると、次の得点は神戸に生まれてしまった。57分、最終ラインの背後にスルーパスを出され、大屋に右足シュートを決められた。鹿島は66分にルイス アルベルトを投入して反撃を目指すが、ボールをキープしながらも決定機を生み出せない。75分には、神戸の橋本に右足シュートをねじ込まれ、リードを3点に広げられてしまった。

苦しい展開を強いられた鹿島は最後までゴールを目指したが、神戸守備陣を破ることはできなかった。試合は0-3で終了。鹿島は17本ものシュートを放ったが、ホームで完封負けを喫した。この敗戦で、鹿島はA組の6位に転落したが、まだ決勝トーナメント進出の可能性は残っている。次節は中3日、6月1日にカシマスタジアムで開催されるヤマザキナビスコカップA組第7節の清水エスパルス戦だ。ワールドカップによる中断前最後の一戦、必ず勝利で締めくくらなければならない。



【この試合のトピックス】
・山本が先発出場し、5月10日に行われたJ1第13節の川崎F戦以来、公式戦3試合ぶりの復帰を果たした。
・カイオが公式戦2試合ぶりに先発復帰した。
・野沢が2試合連続の途中出場を果たした。
・豊川が後半開始時に投入され、3試合ぶりの公式戦出場となった。
・ルイス アルベルトが公式戦2試合ぶりの出場を果たした。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・もっと積極性を出して、気持ちを込めて戦い、勝利への意欲を表現しよう。
・残り45分ある。チャンスは必ず来るので組織でゴールを狙いにいこう。
・走る、戦う、声を出す。サッカーにおける基本を忘れるな!


ヴィッセル神戸:安達 亮
・もう少しピッチの幅を広く使うこと。
・1人でやらず、周りがサポートしてつないでいくこと。
・最後まで走り切れ!!

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・今日先発したメンバーがここまでの中心だし、連係面もコンビネーションもしっかりしているので、意思の伝達がスムーズかと思っていた。序盤からプレッシャーをかけ、点を取っていこうと言っていたし、チャンスは多くあった。非常に残念だったのは、失点するまで責任感を感じていない選手が数人いたこと。このクラブは多くのタイトルを獲ってきたし、このナビスコカップはクラブにとっても大切なタイトル。今日勝てば予選リーグ突破できる可能性は大きくなったし、そのためにもどう戦うかを伝えたつもり。その消極的な姿勢に対して、私は悲しく思う。

・勝つという欲があったのか、そういう部分は改めなければいけない。私は試合を消化する選手を育てているわけではなく、勝つために戦う選手を育てている。それはハーフタイム中に強く選手たちに伝えた。お金をもらっている以上、勝つ姿勢をお客さまに見せることは当然。それができなければ、プロとは言えない。一生懸命プレーすることは当たり前だし、勝負にこだわる姿勢を示すことがとても重要なことだと思う。今日の消極的な姿勢は見ている皆様に伝わったと思うし、それはプロとしてあってはならないこと。後半になって、まだ良くはなったと思うが、若いチームだから故の経験のなさも出た。しかしそれは指導していけば、改善できる部分だし、私は彼らの吸収したいという気持ちを感じている。ただ今は2、3人の選手がいつもの力を発揮できなければ、全く違うチームになってしまうのが現状。相手がどのような対策を取ってくるのかを試合の中で分析し、対応できるまでやらなければいけない。言われていないから分からないでは、まだ未熟と言える。臨機応変に対応しなければいけない場面というものは、試合中は必ず出てくる。セオリーを今はたたき込んでいる段階で、相手のやり方に適時対応する方法を身につけていかなければならない。

・忘れていけないことは、神戸はしっかりやらなければいけないことをしっかりやっていたことだし、そこは称えなければいけない。我々にはやらなければいけない課題がたくさん残っている。ナビスコカップではまだ1試合残っているので、それに対して先ずは全力を尽くす。

・自力での突破は難しくなって、他の試合の結果に左右される。しかし言えることは、ホームゲームで勝てていれば、全く問題なかったということだ。

ヴィッセル神戸:安達 亮
非常にタフなゲームだった。結果の3-0ほど内容に差はなかったと思うが、選手たちがファイトしてくれて、勝つことができた。選手の姿勢を称えたいし、平日にもかかわらず鹿嶋にかけつけてくださったサポーターの皆さんに感謝したい。その熱い気持ちが選手たちを戦わせてくれたと思う。先制はしたが、守勢に回る時間が多かったので、ハーフタイムに修正した。幸い追加点が取れて、前がかりで来る鹿島に対し、カウンターをかけられることが多くなった。最終戦も勝利して、何とかサポーターの皆さんに報いたい。


選手コメント

[試合後]

【野沢 拓也】
負けるのは本当に悔しい。まだ終わったわけではない。ホームで最近勝てていないというのがあった。次もホームだし、勝たなければいけない。勝たないと、ついてくるものもついてこない。次勝つことが、大事。

【昌子 源】
負けたら、全部言い訳になる。この結果を受け止めていく。これが実力。G大阪戦に続いて立ち上がりにやられたのも敗因の1つだと思う。どんな立場であれ、次の清水戦は絶対に勝ちます。誰が、ということではなくチーム全体の責任。試合が終われば結果論でいろいろなことが出てくるが、全部言い訳になる。この敗戦をしっかり受け止める。中断前にサポーターの方に勝つ試合を届けたいので、引きずらずに良い形で臨みたい。清水戦に出たからには、無失点で行きたいし、立ち上がりの失点も多いので、声を出してまとめていきたい。勝たなければ意味がない試合だった。まだ(予選突破の可能性は)ゼロじゃないから、諦めるわけにはいかない。1%でも可能性があるなら、全員でしっかりつかみに行きたい。誰1人として諦めていない。1%でも、0.1%かもしれないけど、それをつかみに行くために死に物狂いでやる。

【豊川 雄太】
力不足。コンビネーションで崩していく場面は何回かあった。あのような場面を増やしていきたい。それをあまり出せなかった。悔しい。絶対に負けられない戦いだったから、勝てなかったのは悔しい。前半を見ていて、早い段階で失点してしまった。チームとしては、25分以内に1点を取ることを目標として試合に入った。そこで取れなかったのも痛かった。パスやコンビネーションをもうちょっと上げていく必要があるのかなと思う。

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