日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2023年12月2日土曜日

◆「チームのために良い仕事ができれば…」、東京V再デビューの国立で2ゴールの染野唯月が清水との国立決戦で昇格導く一撃狙う(超WORLDサッカー!)



染野唯月


東京ヴェルディのFW染野唯月が、2023J1昇格プレーオフ決勝に向けて意気込みを語った。

今シーズンの明治安田生命J2リーグを2位のジュビロ磐田と同じ勝ち点75で終えたものの、得失点差で涙を呑んで3位フィニッシュとなった東京V。これにより、2018シーズン以来の参戦となったプレーオフ準決勝では6位のジェフユナイテッド千葉を2-1で下し、16年ぶりのJ1昇格へ王手をかけた。

そして、12月2日に国立競技場で行われる運命の決勝ではレギュラーシーズン4位で、プレーオフ準決勝でモンテディオ山形を退けた清水エスパルスとの対戦が決定した。

今年7月に鹿島アントラーズから2シーズン連続の育成型期限付き移籍での加入となった染野は、加入以降の公式戦全19試合に出場し、レギュラーシーズンではチームトップの6ゴールを記録。準決勝の千葉戦を含め、直近の公式戦5試合ではゴールから遠ざかっているものの、多才なストライカーは最前線から攻守両面において重要な働きを見せている。

今年7月に行われたFC町田ゼルビアとの“東京クラシック”でヴェルディ再デビューを飾った染野は、J2初開催となった国立の舞台で、0-2のビハインドを背負ったチームを敗戦から救う2ゴールを記録。そして、今季の最終戦では再びその国立を舞台にチームをJ1復帰へ導く重要な仕事を託された。

そういったなか、染野は普段通りにチームプレーを意識しながらも、良いイメージを持つナショナルスタジアムでの決定的な仕事を期す。

「国立には良いイメージはできていますし、清水のディフェンスラインも簡単に崩せる相手ではないですが、そこは自分のなかでうまく駆け引きしながら仕留められればと思います」

「自分のなかでいくつかのパターンを持っているので、臨機応変にいろんな得点パターンを出せれば…。そのなかでチャンスを作るプレーも増やしていければとも考えています」

「緊張はしますが、そのなかでも良い緊張感を持って試合に臨みたい。自分はそういう大一番で点を決めてきているので、自信を持っていいのかなとも思います」

「(自分のゴールでJ1昇格へ)それもありますし、チームのためにどれだけ犠牲になって戦うところが大事。自分がチームのために良い仕事ができればと思います」

タフな戦いを強いられた千葉戦での課題改善を含め、J2屈指のスカッドを誇る清水撃破に向けては「自分たちのリズム」でプレーすることが最も勝利の確率を高めるものになると考えている。

「(千葉戦の)前半は少し堅い試合になってしまったので、経験も少ない選手が多いという部分でそういった試合運びになってしまったので、次の試合でもそれをしないようにと全員が思っているところですが、やっぱり緊張とかはしてしまうので、みんなが良い緊張感でやれればと思います」

「清水は個々の能力としてJ1レベルの能力がありますし、そこで自分たちがどう戦っていくのかという部分も大事。2敗はしていますが良い試合はできていたと個人的には感じているので、勝つだけなのかなと思っています」

「自分たちは清水相手に前から行く守備をしながら自分たちのリズム、ボールを持ってリズムを作っていくところが大事になると言われています。そこは自分たちのサッカーを放棄せず、ボールを回して自分たちのリズムを作ることが大事だと言われていて自分自身もそう感じています」

また、千葉戦で1ゴール1アシストの殊勲の活躍をみせ、チームを決勝の舞台に導いたキャプテンのMF森田晃樹はこの大一番のキープレーヤーの一人だ。

東京V加入以降はピッチ内外で良い関係を築く染野は、「誰が見ても良い選手。プレーもそうですが戦う部分は誰が見ても良くなっていると思います。自身が一番課題だと感じていたと思いますが、1年近くで見てきて大きな成長を感じています」と、1歳上のMFの進化について説明している。

最後に、鹿島からのローンプレーヤーでありながらも2シーズン連続の途中加入でクラブへの愛着、責任感も強く芽生える若きストライカーは、改めてヴェルディでのJ1昇格への想いを語った。

「去年も自分はここにいて最後は6連勝してプレーオフには届かなかったので、そういったチームの想いを自分は知っている身なので、今年はしっかりとプレーオフに入ってJ1を狙う位置にいたので、自分を含めてJ1に上がる気持ちは強いです」

「自分は100%このチームのためにやるだけですし、そのためにここに来たので身体がどうこうではなくそこはやるだけです」




◆「チームのために良い仕事ができれば…」、東京V再デビューの国立で2ゴールの染野唯月が清水との国立決戦で昇格導く一撃狙う(超WORLDサッカー!)





◆最高額は誰だ! JリーグMF市場価値ランキング1~10位【2023シーズン最新版】(フットボールチャンネル)






 明治安田生命J1リーグの2023シーズンは、ヴィッセル神戸が優勝した。今回フットボールチャンネル編集部は、データサイト『transfermarkt』が算出したJ1のMF市場価値ランキングを紹介する。※市場価値は11月28日時点。価格が並んだ場合の順位はサイトに準拠。各データは『Jリーグ』を参照。


5位:樋口雄太(鹿島アントラーズ)


生年月日:1996年10月30日
市場価値:130万ユーロ(約1億8200万円)
2023リーグ戦成績:32試合3得点12アシスト
 サガン鳥栖の下部組織で育った樋口雄太は、2019年にプロデビューを飾り、2022年から鹿島アントラーズでプレーしている。

 樋口の最大の武器は精度の高い右足だ。広い視野で遠くを見渡し、すぐにイメージどおりのパスを供給する能力があり、ミドルシュートも得意。樋口という最高のキッカーがいることで鹿島のセットプレーは相手にとってより脅威になっている。

 鹿島1年目の2022シーズンに8アシストを記録していた樋口は、今季さらに進化して12アシストを記録。第33節終了時点でリーグのアシストランキングトップで、8月にはJリーグの月間MVPも受賞した。

 市場価値は鳥栖時代から右肩上がりを継続している。鹿島加入時に50万ユーロ(約7000万円)だったところから、現在は130万ユーロ(約1億8200万円)になり、Jリーグ屈指のMFとして評価されるまでになった。このパフォーマンスを続けていれば、サッカー日本代表初招集が見えてくるかもしれない。


1位:ディエゴ・ピトゥカ(鹿島アントラーズ)


生年月日:1992年8月15日
市場価値:160万ユーロ(約2億2400万円)
2023リーグ戦成績:30試合3得点1アシスト
 ブラジル人のディエゴ・ピトゥカは、ブラジルの3部や4部でキャリアを積んだあと、2017年に加入した名門サントスで飛躍し、2021年に鹿島アントラーズにやってきた苦労人だ。

 Jリーグでは、すぐに鹿島の中盤の底に君臨。泥臭いハードワークの繰り返しと、高いボール奪取能力で、何度も相手のチャンスの芽を摘んでいる。その能力はスタッツにも表れており、ボールリカバリー数はリーグ2位の139回、インターセプトはリーグ10位の7回、タックル数とブロック数はリーグで11位と、守備面でハイレベルなパフォーマンスを続けている。

 左足の精度も抜群で、攻撃面でも強力な武器。正確なパスで攻撃の起点となるだけでなく、強烈なミドルシュートでゴールも狙い、鹿島の攻守両面で不可欠な存在だった。JリーグのMFで最高額となる160万ユーロ(約2億2400万円)の市場価値も納得の選手だ。

 今年7月に古巣サントスは、ピトゥカが2024年1月に加入することを発表しており、ピトゥカを鹿島で見られるのは今季まで。2024シーズンの鹿島は、ピトゥカの穴をどう埋めるかが一つのテーマになるかもしれない。




↓樋口雄太、ディエゴ・ピトゥカ以外の選手はこちらから
◆最高額は誰だ! JリーグMF市場価値ランキング1~10位【2023シーズン最新版】(フットボールチャンネル)


◆なぜ鹿島は柴崎岳を求めたのか。チームの矢印を明確にできる存在。「満男さんじゃないけど...」強力なリーダーシップに指揮官も期待(サッカーダイジェスト)






左足ハムストリング負傷。全治8週間


 岩政大樹監督が初めてフルでシーズンを率いた2023年、鹿島アントラーズはまたしても無冠に終わってしまった。理由を探せば色々と考えられる。ただ、終盤戦で1つ残念だったのは、夏に加入した柴崎岳の怪我だ。

 2016シーズン以来の復帰となった柴崎は、「日本でプレーする時はまたアントラーズで、と思っていました」とコメントしていた。9月4日からチームに合流してからの変化を、岩政監督は「ガクが帰ってきて、1か月ぐらい、あいつが怪我するまでのチームの雰囲気は全然違いました」と振り返る。

「何も言わなくても、ガクがそこでしっかりプレーしていることで、選手の取り組む姿勢が全然違う。彼が怪我した後、空気がまた変わってきて...コーチングスタッフが、いくらちゃんとやらなきゃいけないよと説いたって伝わらないものが、一人の存在で変わってくる。それがこの世界なので」

 柴崎がまだレガネスに所属していた昨年末、スペインまで行っていたという岩政監督は「何度も会って話して。あいつは向こうに残りたい気持ちもありつつ、(鹿島に)戻る決断をしてくれて。願わくばシーズン頭からいてくれたら、助かっただろうなというのはありますけど」と振り返る。

 実際の加入は夏だったが、柴崎の効果が目に見えるほど明らかだったのは、1-0で勝利した9月16日のセレッソ大阪戦でも伝わるものがあった。

「彼のパスとか技術は当然そうだけど、姿勢がやっぱり、優勝するための日常を作り出す彼の人間性というか。男としての仕事ぶりが一番の良さだと思っているので。鹿島復活の重要なピースになると思いました」

 横浜F・マリノス戦も1-2で競り負けはしたものの、前回王者と接戦に持ち込めたのは、中盤でゲームコントロールを担った柴崎の貢献が大きい。しかし、彼を欠いたアビスパ福岡戦は0-0のドロー、続く神戸戦で0-2とリードされたところから逆転の望みをかけて投入されたが、そこで左足のハムストリングを負傷。全治8週間の診断となり、残りシーズンの欠場が確定してしまった。


J1王者が醸成する空気感





 この数年、なかなかタイトルに手が届かない状況で、鹿島のサッカーは古いという言葉が世間で飛び交うようになる。チームの変革を目ざし、なかなか結果が出ないなかで、戦い方のベースを担う監督も、2020年から4シーズンでザーゴ、相馬直樹、レネ・ヴァイラー、岩政大樹と移り変わり、その間に遠藤康や永木亮太、レオ・シルバなど、経験豊富なベテランを含む多くの選手が鹿島を後にした。

 チームのサイクルとして、必要な血の入れ替えは当然あるが、年齢や経験値のバランスを考えても、やや急な印象を受ける入れ替わりであったのは確かだ。

 そうした状況で鹿島が頼ったのは、鈴木優磨、安西幸輝、植田直通、昌子源といった、国内外の異なる環境を経験してきた“鹿島ファミリー”の選手たち。そのラストピースとも言うべき存在が、柴崎だった。

「彼は昔の(小笠原)満男さんじゃないですけど、いろんなものを引き受けるメンタリティを持っている。ピッチ内にそういう選手がいるのは大きいです。どうすればいいのかというのは言語化して、コーチ陣で落として、毎日の練習で求めますけど。

 それを求めたからってできるもんじゃないのが現場の難しさ。それを体現してくれる選手が夏に戻ってきたのは大きいですし、彼に期待しているところはあります」

 首位を走っていた神戸との試合で、岩政監督が痛感したのが、ピッチ内での神戸の選手たちの出す覇気や声だった。「サコ(大迫勇也)を中心に出してるんだけど、佐々木とか前川とかも引っ張っていて。あの空気感ですよね。あの空気感を作らないといけない」と岩政監督。

 元チームメイトでもある岩政監督が大迫と話した時に「経験値の差です」と直球の指摘をされたという。それは日本代表で共に戦った酒井高徳が、神戸に与えた影響からも感じたという。

 スタイルを見れば神戸は大迫を中心に、シンプルに高強度を突き詰めることで、ライバルとの違いを出している。現在の鹿島は「決まりきったものに見えないようなチームを作りたい」という岩政監督の言葉通り、簡単に言えば“後出しジャンケン”で相手の逆を狙うような戦術であるため、完成度が上がらないと、上手く行っている時と行き詰まった時の差が激しく出やすい傾向にあるのは確かだ。


新しい鹿島を築いていくために





 しかし、どんなスタイルであろうと突き詰めて、際での勝負強さを求めるなら、選手たちが同じ方向を見て、チームの矢印を明確にできるかが大事になってくる。そうしたリーダーシップを持った選手を鹿島は求めていた。

 ただ孤軍奮闘するのではなく、若手もベテランも関係なく、チームが勝利に向かって行く矢印を生み出していける存在だ。

 それと同時に、岩政監督はセンターバックを組む植田直通の隣で、大きく成長した関川郁万の姿を目の当たりにしており、日本代表にも招集された佐野海舟が、柴崎の隣でさらに成長することも思い描いているようだ。

 理想を言えば、もう少し柴崎が良い状態でチームに入り、終盤戦でタイトル獲得のラストピースになってほしかったというのが、岩政監督や強化部としても正直なところかもしれない。

 しかし、鹿島の戦いが今年で終わるわけではない。現時点で来年の監督がどうなるかも、コーチングスタッフがどうなるかも、リリースされていない。選手も少なからず入れ替わるかもしれない。

 それでも柴崎が、ここから新しい鹿島を築いていく強力なリーダーの一人となっていくことは間違いないだろう。もちろん彼一人に頼るのではなく、チーム全体が勝利のために責任感を持って、一つにまとまっていく空気感を生むための主軸である。

取材・文●河治良幸




◆なぜ鹿島は柴崎岳を求めたのか。チームの矢印を明確にできる存在。「満男さんじゃないけど...」強力なリーダーシップに指揮官も期待(サッカーダイジェスト)





◆【2023総括と展望】鹿島は「王道」を突き進め!(サカノワ)



鈴木優磨


現状否定の先、目指している「何か」をいまだ共有できず。むしろこの2年間の試行錯誤で見えたのは――。


 鹿島アントラーズは2023シーズン、無冠に終わった。2018年のAFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇から、5年間タイトルを獲得できずにいる。

 その「苦悩」を紐解くと、誰もが何かしらの変化が必要だと問題意識を持っているものの、その解決策や目指している先の具体性を共有できずにいるところに辿り着く。もちろん「タイトル=勝利」が最終目標であり、そのために変革しなければという意識はある。ただし、それが一体何なのかが、誰にも分からない。現状否定の先の共有するビジョンを描けていなかった。そんな印象だ。

 岩政大樹監督はこのクラブを変えなければいけないと強調してきた。そして複数のシステムにトライし、「自分たちのスタイル」の構築に取り組んできた。

 しかし何を否定し、その先に何を目指しているのかがなかなか伝わってこなかった。横浜F・マリノスや川崎フロンターレが複数年かけてスタイルを構築してきたことを、岩政監督は例に挙げてきたが、では鹿島が新しい何を目指しているのか。

 指揮官からは「選手たちは理解してくれている」というニュアンスの発言が目立ち、それは皆さんは分からないかもしれないが……といった意味合いにも受け取れた。ただ、例えば1年目は低迷したアンジェ・ポステコグルー監督時代の横浜FMだが、当初から狙いも明確なサッカーを展開し、マリノスサポーターをはじめ観る者の心を掴んでいった。「え、そこまでやるの、という戸惑いが最初だけはあった」と日本代表にも選ばれた天野純は語っていたが、そこを乗り越えた先、選手たちに迷いはなく、リーグ制覇へと突き抜けていった。

 一方、鹿島はこの2年間(あるいはザーゴ時代から)、クラブ全体として、このままではいけない、という認識があるのは伝わってきた。が、では、どうしたいのか? その理想像の共有が見られないままだ。

 それでも今シーズンの夏場、鹿島が安定した強さを見せた時期があった。変則的4-3-3などのトライを経て、垣田裕暉が前線に入る4-4-2がハマり、快進撃を続けた。岩政監督が浸透させてきた守備のいくつかの決まり事も明確だったのだろう。4バックをはじめ球際に迫力があり、選手に迷いは見られなかった。いろいろなトライが、こうしてハマるのだと思わされた。

 しかし、岩政監督のなかでは、その伝統的かつオーソドックスな4-4-2だけでは勝てない歴史があったからこそ、先へ進むための新たな闘い方が必要だという考えがあったように見える。再びいろいろな新たな要素を加えようと試みていった。しかし最近はリーグ6試合勝利なし。複数の戦い方にも挑戦したが、攻撃の形をなかなか作れなかった。

 指揮官はシステムは関係ないと何度も強調していた。それでも4-4-2が機能し、4-2-3-1になると正直目も当てられないほど他チームとの練度の差はむしろ開いていった。印象的なのが優勝したヴィッセル神戸との10月21日の国立競技場での一戦だ(●1-3)。

 ピッチ上では、選手たちがプレスをかけるための立ち位置について、ここから下がらずに行こうというようなことを確認し合っていた。岩政政権での悪い時に起きる、選手たちが明らかに「迷い」をもってプレーしている状態に陥っていた。神戸と戦う以前に、自分たちの中で混乱をきたしていて、その解消を指揮官もできなかった。

 鹿島は王道を突き進むべきだ。

 自陣からのビルドアップのスタイルにこだわるチームが増えつつある(それも決して「新しく」はなくなりつつあるが……)。そうしたなか、鈴木&垣田の2トップは明らかにJリーグではトップクラスの脅威を与えていた。その最前線からエネルギッシュに襲い掛かる前輪駆動と言える態勢になった鹿島に、他チームは警戒を強めていた。

 この数年間のトライは、むしろ、その道を示すための行程だったのではないだろうか。

 シンプルにタレントの力を全面に押し出して闘う。それが基本的には鹿島の歴史であり、それを否定する必要はない気がした。

 いやいや、それが簡単にできないし、それだけでは限界だから、どうしようかという話をしているのだ。という押し問答が続いている気がする。本当にそうなのだろうか? Jリーグ最多のタイトルを獲得してきた特長と武器を生かす。大きな流れを変える必要はない気がした。

 もちろん、近年の活躍した若手選手がヨーロッパへすぐ移籍していくサイクルはおそらく当分変わらない。タレント頼みではなくスタイルの構築が重要だという主張も全うだ。有望な若手を獲得してきたのが鹿島の強みであり、そのメリットを最大限には生かせない時代にもなりつつある。

 また、2022シーズンのクラブ売上高61億1600万円は、Jリーグ全体で5位だった。結果的には、その資金力では妥当と言える順位であったのもまた事実であり、受け止めるべき現実だ。

 ヴィッセル神戸が示した一つの戦い方は、日本代表クラスにあるが、基本的にはJリーグで闘う覚悟を固めた選手たちを融合させること(これもシーズン秋春制になったら読めないが……)。例えばワールドカップ出場も狙っていた内田篤人が加わったあと、欧州に向かう前の鈴木優磨も昌子源もいたなか2018年にAFCアジア・チャンピオンズリーグを獲得し、翌年には天皇杯決勝まで進めたのも、それもまた(否定する必要はなく)鹿島の成功例に挙げられる。そこに粋のいい若手が絡むというのは理想像になるだろう。

 指導者や体制……路線も大きな課題ではある。王国ブラジル出身の監督が、グローバルな舞台で活躍できなくなりつつある。そのブラジルが抱える課題が、そのまま鹿島の課題にも直結している。ただ、それも実は昨今の成績がヒントを与えていて、それこそリーグ屈指のタレントである鈴木優磨という特別な存在の力を最大限に引き出せる、国籍ではないカリスマこそ求められている気もする。国籍など関係なく、フランス人のジネディーヌ・ジダンからイタリア人のカルロ・アンチェロッティに引き継いでも、路線の大筋は変わらずタイトルを獲得し王道を歩み続けるレアル・マドリードのように。コーチ陣に適任者を招き入れ、岩政監督がそうした役に徹するのであれば、続投もあっていいのではないだろうか。

 現状否定は、なんとなく言葉的にも響く。ただ、迷うために迷っているような2年間だったように感じる。いずれにせよその状態では勝ち続けられない。鹿島が貫いてきた、クラブに携わる一人ひとりが優勝のために献身的に一丸となる「闘う集団」になるためには、シンプルで力強くまっすぐなメッセージこそ求められている気がする。




◆【2023総括と展望】鹿島は「王道」を突き進め!(サカノワ)





◆【鹿島】日本代表デビューのMF佐野海舟、7戦ぶり勝利へ課題を挙げる「ゴール狙うことが必要」(ニッカン)



佐野海舟


鹿島アントラーズMF佐野海舟(22)が1日、最終節・横浜FC戦(3日、カシマ)を前に取材に応じ、日本代表としての責任感を口にした。

佐野はワールドカップ(W杯)アジア2次予選で日本代表に追加招集され、ミャンマー戦で途中出場でデビューした。「代表に行って、注目される責任感はあるが、チームとしてやることは変わらない。持っている力を出し切って勝利に結び付けて、サポーターの皆さんと喜びたい」と決意を口にした。

今季の鹿島は、岩政大樹監督の下、新しい鹿島をつくる目標を掲げ、これまで手を付けてこなかった「攻撃の組み立て」に着手。開幕当初は「4-3-3」を用いたが、勝てない時期を経て伝統の「4-4-2」へ変化。堅守が復活し、一時は首位を狙える位置にまで浮上したが、終盤に失速した。9月16日のセレッソ大阪戦に勝利して以降、3敗3分けで勝利から遠ざかっている。

佐野は現状の課題に「チームとしてやろうとすることに重きを置きすぎて、ゴールを狙うことが出来ていない。どこかのタイミングでゴールを狙うことが必要だと思う」と話す。相手は、降格が決まりかけている横浜FC。「ここ最近は得点が取れていない。失点も多い中でまずは失点をしないことを大事にして。攻撃に流動性を出してどんどん貪欲にゴールを狙うことが重要だと思う。勝てていない状況が続いているので。最後は勝って終わりたいと思っている」と、7戦ぶりの白星を誓った。





◆【鹿島】日本代表デビューのMF佐野海舟、7戦ぶり勝利へ課題を挙げる「ゴール狙うことが必要」(ニッカン)





Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事