日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年7月17日日曜日

◆【甲府 vs 鹿島】 ウォーミングアップコラム:降格圏からの逆襲。甲府は6,7%の可能性に賭ける(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/n-00015554/



前節、5試合ぶりの無失点(vs磐田、0-0)で勝点1を挙げた甲府。守備が安定感を取り戻しつつあるが、今節の相手は明治安田J1リーグ1stステージチャンピオン・鹿島で、ここまでのリーグ戦の1試合平均得点が1,85と強力過ぎる相手(甲府は1試合平均0,9得点、失点は1,75)。totoの投票状況を見ると鹿島勝利の投票率が約85%、引き分けが約7,9%、甲府勝利で大きく稼ごうという人は約6,7%と想定内の数字。この10%を大きく下回る可能性を現実にする戦いの鍵はやはり守備の安定。無失点の時間を長くすることで勝点の可能性が高めたい。中3日の試合が2試合目と選手のコンディションは厳しく、ターンオーバーして名古屋を3-0で下した鹿島は王者の戦い方で2ndステージもチャンピオンを狙える流れを引き寄せているとはいえ、弱音を吐いても鹿島が配慮してくれるわけはない。やるしかない。子供を連れて前日練習を見に来ていた女性サポーターが、「相手はチャンピオンだよ。強いに決まってんじゃん。挑んで負ければしょうがないよ。中途半端には戦ってほしくない」といったが、この割り切りは必要。この女性にはメンタルコーチとしてしてベンチに座ってほしいくらい。

ボールを奪う気概を見せ続けて守備でも挑むことは大事だが、カウンターという武器をチラつかせておくことは必要。今節から出場可能になった新加入FWドゥドゥをどう活かすかが鍵を握るだろう。典型的なワントップタイプの選手ではないが、佐久間悟監督や選手の評価は「守備はあまり上手くないけど、前線でボールは持てると思う。ボールを持ったときに違いを出せる」というもの。先発組のコンディションに配慮して紅白戦形式の戦術確認をすることはできなかったが、「試合勘はある。準備はできている。全力を出して勝点3を取りたい」というドゥドゥと彼と連携する日本人選手に期待したい。現実的には前半の早い時間に点を取るのは鹿島のモチベーションにガソリンを投入することになるので得策ではなく、後半途中まで0-0で凌げるかがポイント。0-0で終盤になればさすがの鹿島も少しは焦りが出るだろうし、ゲームはオープンになる。こうなれば決定機のチャンスが生まれるはずなので、ここで一発決めたい。世間様はこの可能性を6,7%程度とみているということだが、挑戦しがいのある数字。そのためにも0-0で凌いでいる時間帯は、”溜息禁止”で我慢我慢で選手の背中を押して、後半に来るはずの決定機に幸運の女神を呼び込むような声でボールを鹿島ゴールに押し込みたい。今季最高の入場者数になる見込みの鹿島戦、チャンピオンがチャンピオン足る戦いを見せるのか、甲府が降格圏から反撃の戦いを見せるのか。浦和対大宮戦に負けない熱さが出るはずだ。


文:松尾潤(甲府担当)


明治安田生命J1リーグ 2nd 第4節
7月17日(日)18:00KO 中銀スタ
ヴァンフォーレ甲府 vs 鹿島アントラーズ

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