日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年11月25日土曜日

◆ハリル監督、鹿島MF三竿健をE―1選手権で初招集も(報知)




 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)が、12月のE―1選手権(旧東アジア杯)に招集する日本代表に、MF三竿健斗(21)=鹿島=をリストアップしていることが24日、分かった。

 日本協会関係者によると、同監督は11月上旬の欧州遠征時にMF長沢和輝(25)=浦和=を選出したが、最後まで2人で迷っていたという。海外組が招集されない同選手権では、代表初招集される可能性がある。

 三竿は昨季、東京Vから移籍し、今季途中から首位を走る鹿島でボランチのポジションを獲得した。戦術理解度が高く、相手の攻撃の芽を摘む守備にたけている。この日、フランスから成田空港着の航空機で来日したハリル監督は、同選手権の目的に「A代表の候補になれる選手を見る。何人の選手に与えるかはわからないが、新たな選手にチャンスを与えたいと思う」と、新戦力の招集を示唆した。

ハリル監督、鹿島MF三竿健をE―1選手権で初招集も

◆鹿島名物「食肉のモツ煮」物語。 連覇の瞬間は極上の1杯とともに。(Number)


鹿島名物「食肉のモツ煮」物語。連覇の瞬間は極上の1杯とともに。<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

「はい、お待ち!」

 ネギを自分の裁量で投入し、七味をかける。箸を割ってフーフーフー。一口含むと思わずため息と合わせて白い息がこぼれ出る。意外とあっさりの味噌仕立て。具がたっぷりで深く染み込んだ味わい。モツ特有の臭みが少なく、誰でも口にできる味を実現しているのは、手間暇かけている証しだろう。

 その味は、Jリーグスタジアムグルメで3年連続ベストイレブンに入り、殿堂入り。

「サントリーモルツメニューコンテスト」というカシマスタジアム内のグルメコンテストで優勝したこともあるほど。ビジターのサポーター専用エリアでは購入できないため、わざわざバックスタンドやメインスタンドのチケットを買うアウェイサポーターもいるという。

「しょくにくのもつに」といえば、“アントラーズサポーターなら誰もが知る一品”と言っても過言ではないだろう。カシマスタジアムのモツ煮の中で最も人気を博している鹿島食肉事業協同組合の「モツ煮」、通称「食肉のモツ煮」のことだ。

出店のきっかけは「たまたま」日韓W杯だった。

 そんな大人気の逸品。どんな人が、いつから作っているのだろう。調べてみると、やっぱりそうだ。いつも店頭でモツ煮をよそってくれる、あの人。笹本精肉店の笹本渉さんだ。

「本職は肉屋。ふだんは肉を切って、それを売っています。モツ煮はふだんお店でも売っているんですよ」

 鹿嶋市で生まれ育ち、高校を卒業して実家の肉屋を継いだ。スタジアムで出店するようになったのは、2002年W杯のときにスタジアムが増改築されてからだという。

「もともと食肉事業協同組合のなかで、スタジアムで出店できないかという話をしていたんです。そしたら、2002年W杯がカシマスタジアムで開催されることになって、改装して大きくなったら売店数も増やすことになった。そのときにたまたまポッと入れたんですよ。それから今まで続けて来たという感じです。出店できたというより、たまたまなんですよ」

「年間通じて涼しいから1年中売れるのかも」

 今やモツ煮は、カシマスタジアムに来て何を食べるか考えたとき、誰もがまず頭に浮かべるメニューの1つとなった。だが「スタジアムで出店当時から出していたメニューではあったんですが、人気が出たのは最近なんですよ」と笹本さん。

「みんなインターネットとかで見て来てくれるのかね」

 そっと微笑む。大人気の秘密はいかに。味付けのこだわりを聞くと、意外や意外「昔ながらのものを出しているだけ。そんなにこだわってという訳ではない」という。

 あえて言えば、という前置きのあと、1つ教えてくれた。

「新鮮なモツを選んで煮ることくらいですかね。それと鹿嶋は年間を通じて涼しいんです。それはスタジアムも同じ。だから1年中みんな買ってくれるのかもしれないですね」

毎試合、長野から片道8時間かけてくる人も。

 いつも自身が店頭に立ってモツ煮を手際よく盛りつける。そんな笹本さんにとっての楽しみは、“モツ煮が売れる”ということよりも、サポーターとのコミュニケーションをとることだという。

「お客さんの顔を見ているだけで楽しいんですよ。結構、遠くから来る人もいてね。毎試合、長野県から片道8時間かけて1人で来る人もいる。お客さんの中にはアウェイも見に行って、全国を回っている人もいるから、お土産を買って来てくれる人もいるんです」

 今季アントラーズサポーターの観客席は、ホームとアウェイが入れ替えとなった。これまでホーム側のゴール裏に近かった鹿島食肉事業協同組合にとって、アントラーズサポーターから少し遠い位置になった。

「今年からうちの店はアウェイ寄りになったんですが、売れ行きがこれまでとそんなに変わらないんです。遠くなってもそれだけ買いに来てくれる人がいるってことなのかな。そういうのはうれしいですよね」

 言葉が弾む。

「買いに来てくれる人たちは、僕がモツ煮をよそって一言二言話すだけでも楽しいみたいで。うちのモツ煮を食べて、試合で勝った。だからゲンを担いで、続けて食べる。そういう方も多いんです。まあ、声をかけると言っても今日は寒いなあとか言うくらいなんですけどね」

「モツだけで1試合約200kg使います」

 開場してから試合が始まるまで、とにかく鹿島食肉事業協同組合の前は常に行列ができる。1人で並んで大事そうにネギと七味をかけて食べている人もいれば、みんなの分をまとめて買っているのか、3、4杯一気に頼んで両手がふさがっている人も。1試合でどれだけ売れるのだろう。

「1試合で何杯売れるのか……それは企業秘密かな。ん? モツだけで1試合約200kg使います」

 200kgのモツがどれくらいの量か想像したことがあるだろうか。ただ、ものすごい量だということは簡単に想像できる。「何杯か? そのへんは想像にお任せします」と笑って返す。

 では、これだけの量を準備するのに、どれだけ時間がかかるのだろう。

「1回で200升から250升しか作れないんです。だから、何回も炊かないといけない。うちは必ず当日にスタジアム入りするまでに作り上げるので、逆算して前日から準備して作っていきます」

 1升は約1.8リットル。200升とは約360リットルにもおよぶ。それが1回2時間で完成。出来上がればまた作る。その繰り返しだ。

いつも朝までに用意してスタジアム入り。

「スタジアムに入るのがキックオフの7時間前だから、その30分前までにすべて仕上げないと間に合わない。いつも徹夜で朝までに用意してスタジアム入り。冬場は早い時間帯のキックオフが多いので、いつも寝る時間はないですね」

 スタジアム売店を管理するクラブスタッフも驚くのが、販売予測だ。どれだけお客さんが入るのか、スタッフよりも正確な予測をすることが多いという。

「何人くらい観客が入ったら何杯分を持っていけば足りるかは把握しています。それだけ何年も通っていますから。だいたい予測は立ちます」

 前売りのチケット販売状況を見て、逆算して作る量を決めていく。長年の経験が、より効率的にたくさんのサポーターの笑顔を生んでいる。

「みんな負けたときは選手の悪口なんかを言いながら、僕とは話もしないで帰っちゃう。でも、勝ったときはみんな笑顔なんですよね。勝ったときは声をかけてもらったり、話をしたりすることもあるんですよ」

「柏戦、前日は20時から準備しますよ」

 これまでカシマスタジアムでの出店時に優勝を経験したのは2007年の一度だけ。

「ニュースとか見ますよ。やっぱり結果も気になる」

 11月26日、ホーム最終戦となるJ1第33節柏レイソル戦。2度目となる可能性があるこの日、すでにチケットは2009年J1開幕試合の浦和レッズ戦以来となる完売の状況だ。

「柏戦はたくさん人が入るみたいですからね。前日の19時に肉屋の仕事を終えて、20時から準備します。今度の試合も勝ってもらわないとね」

 優勝をかけた柏戦で、サポーターと笑顔で話をするために。今夜も“食肉のモツ煮”を乗せたコンロに、火がともる。


鹿島名物「食肉のモツ煮」物語。連覇の瞬間は極上の1杯とともに。

◆愛媛、4選手との契約満了発表…5年所属の三原向平や“10番”安田晃大ら(サッカーキング)


鈴木隆雅

 愛媛FCは24日、DF三原 向平、MF安田 晃大、DF深谷 友基、FW鈴木 隆雅の4選手について契約満了に伴い、来シーズンの契約を更新しないことが決まったと発表した。4選手ともコメントは発表されていない。

 三原は現在27歳。神奈川大を卒業後、湘南ベルマーレに入団し、期限付き移籍を繰り返しながら2015年に愛媛FCに完全移籍している。今シーズンは明治安田生命J2リーグで9試合の出場にとどまっており、計5シーズン在籍していた愛媛FCを離れることとなる。

 安田は現在28歳。ガンバ大阪ユース出身であり、ガンバ大阪、ギラヴァンツ北九州、東京ヴェルディ、ガイナーレ鳥取などを経て、2015年に期限付き移籍で愛媛FCに加入、翌年より完全移籍を果たしていた。今シーズンはJ2で12試合の出場を記録していた。

 深谷は現在35歳。大分トリニータや大宮アルディージャなどに在籍し、J1でも活躍したベテランDFである。2016年より愛媛FCに加入し、今シーズンはJ2で9試合の出場にとどまっていた。

 鈴木は1994年生まれの現在23歳。鹿島アントラーズの下部組織出身で、鹿島アントラーズ、ジェフユナイテッド千葉、栃木SCなどに在籍し、2016年より愛媛FCに加入。今シーズンは、J2で8試合の出場にとどまり、ゴールという結果を残せていなかった。

 愛媛FCは今シーズン、J2を15位でフィニッシュ。残留は果たしたものの、昨シーズンより順位を5つ落としている。来シーズンは、上位進出を狙い、J1への切符をつかみたいところだ。

愛媛、4選手との契約満了発表…5年所属の三原向平や“10番”安田晃大ら

◆柴崎、真野恵里菜と真剣交際「アモール」結婚視野に1年前から遠距離愛(スポニチ)




 来年のサッカーW杯ロシア大会の日本代表入りを目指すMF柴崎岳(25=ヘタフェ)とハロー!プロジェクト出身の人気女優・真野恵里菜(26)が真剣交際していることが24日、分かった。昨秋に出会い、日本とスペインという約1万キロの遠距離ながらじっくり愛を育んでいる。日本人で初めてバルセロナとレアル・マドリードから得点を奪った背番号10。「アモール」を励みにスペイン・リーグでもフル回転をしてみせる。

 サッカー界と芸能界の美男美女カップルの誕生だ。

 関係者によると、2人は共通の知人を介して知り合い、1年ほど前に交際に発展。約1万キロ離れたスペインと日本を互いに行き来して愛を育んできた。周囲の友人は「具体的に結婚の話は出ていないけど、お互いに心の中では決めているんじゃないでしょうか」と、結婚を視野に入れた真剣交際であることを明かした。

 柴崎が代表入りを目指す中で、心身ともに支えとなっているのが、スペイン語で愛する人を意味する、この「アモール」の存在だ。スペイン1部での初得点を奪った今年9月のバルセロナ戦で左足第5中足骨を骨折し、戦線を離脱。10月に手術を受けた後、日本でリハビリを行った。そこでも真野が献身的にサポートをしたようだ。柴崎は現在、クラブで戦列復帰に向けてトレーニングをしている。

 真野は07年からハロプロのフットサルチームで活躍し、サッカーに詳しく、柴崎と共通の話題が多い。現在もプライベートでチームを組んでいるほどで、背番号も柴崎と同じ「10」。料理も得意で、母直伝のロールキャベツや絶品のスイートポテトなどで胃袋もつかんでいる。08年にデビューしてアイドルとして活躍したが、最近は女優として才能を開花。昨年のNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」では、主人公が働く会社の厳しい先輩を好演した。

 柴崎は、雄弁ではないが芯が強く、かつてのチームメートが「背中で引っ張るタイプ」と評するなど男気にあふれるタイプ。一方の真野はおっとりしたマイペースな性格で知られ、そんな1歳年上のアモールを柴崎がリードしている。

 サッカー関係者は「長友(佑都)さんのアモーレ(平愛梨)も年上。勝負の世界でこれから一番大事な時を迎える柴崎にとって“姉さんアモール”はベストな相手。これからこういうケースは増えていくのではないか」と指摘する。

 柴崎は交際が始まって間もない昨年12月、鹿島の司令塔としてクラブW杯決勝でレアル・マドリードから2得点を挙げた。日本人で初めてレアル、バルサのスペイン・リーグ2強から公式戦でゴールを奪うなど、アモールの存在が良い結果をもたらしている。

 その真野は25日、都内で出演映画「覆面系ノイズ」の初日舞台あいさつを行う。どんな報告をするのか、注目が集まる。

 ◆柴崎 岳(しばさき・がく)1992年(平4)5月28日、青森県生まれの25歳。青森山田から11年に鹿島入り。12年Jリーグベストヤングプレーヤー賞、ナビスコ杯MVP。14年Jリーグベストイレブン。16年クラブW杯決勝Rマドリード戦で2得点と活躍し、17年1月にスペイン2部テネリフェ入り。同7月に同1部昇格のヘタフェに4年契約で加入した。背番号は10。日本代表では国際Aマッチ14試合3得点。1メートル75、62キロ。利き足は右。

 ◆真野 恵里菜(まの・えりな)1991年(平3)4月11日、神奈川県生まれの26歳。06年にアイドル集団「ハロー!プロジェクト」の研修生「ハロプロエッグ」第2期メンバーに合格。09年にシングル「乙女の祈り」でデビュー。13年2月にハロプロを卒業し、以降は女優業に注力。映画「THE NEXT GENERATION ―パトレイバー―」、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」など人気作に出演。1メートル59。血液型B。

柴崎、真野恵里菜と真剣交際「アモール」結婚視野に1年前から遠距離愛

◆【鹿島】21歳・三竿健「緊張を力に」…連覇決める(報知)




 鹿島MF三竿健がピンチの芽を摘んで連覇に貢献する。

 勝てば優勝が決まる柏戦(26日・カシマ)では、ボランチでの先発が有力。初めて主力として優勝争いを経験するだけに、「勝手に緊張はすると思う」と言いながら、「それをパワーに変えられるかだと思う」と前を向いた。「残り10試合くらいから決勝のつもりでやってきたし、やることは明確」と、力強かった。

【鹿島】21歳・三竿健「緊張を力に」…連覇決める

◆鹿島、連覇へ最終調整 大岩監督「いつも通りの準備をしてきた」(サンスポ)




 J1首位の鹿島は26日に柏をホームに迎え、勝てば2年連続9度目のリーグ優勝が決まる。25日は茨城県鹿嶋市内で調整し、大岩監督は「いつも通りの準備をしてきた。試合で起こりうること全てに、いい緊張感を持って対応したい」と平常心を強調した。

 練習では大勢のサポーターが見守る中、エースの金崎や日本代表DF昌子らがセットプレーの確認などに取り組んだ。昌子は「ホームで優勝を決められることほどうれしいことはない。今は高ぶる気持ちを抑えている感じ」と集中した様子だった。

 前節からの間隔が3週間と長く、試合勘には不安がある。それでも大岩監督は「スケジュールを言い訳にしない。与えられた条件で、しっかりしたパフォーマンスを出せるようにするだけ」と意に介さなかった。

鹿島、連覇へ最終調整 大岩監督「いつも通りの準備をしてきた」

◆鹿島、大一番は8年ぶりチケット完売 Vへ緊張感(ニッカン)




 鹿島アントラーズが09年3月7日浦和レッズ戦(3万7878人)以来となるチケット完売のホーム柏レイソル戦(明日26日、カシマ)で連覇を決める。

 勝てば優勝の大一番に向け、紅白戦など約1時間半の調整。DF昌子と西がピッチで声を荒らげて守備の意見交換をするなど、3週間ぶりの公式戦に緊張感が高まってきた。昌子は「お互いが口に出すのは勝ちたい気持ちの表れ。ピリッとする意味でも良かった」。西も「お客さんも優勝の瞬間を見に来る。残念な顔で帰さない」と意気込んだ。

鹿島、大一番は8年ぶりチケット完売 Vへ緊張感

◆鹿島の連覇決まるか、直接対決の大宮と甲府は同時降格の可能性も…(ゲキサカ)




 J1第33節が26、29の両日に開催される。優勝争いでは今節にも鹿島アントラーズの2年連続9回目のリーグ優勝が決まる可能性があり、残留争いでは16位ヴァンフォーレ甲府、17位大宮アルディージャに降格の可能性がある。

 J1第33節は8試合が26日に行われるが、浦和対川崎F(埼玉)の試合のみ、ACL決勝の関係で29日に開催される。鹿島は26日の柏戦(カシマ)に勝てば、川崎Fの試合を待たずに、その時点で連覇が決定。鹿島が引き分けた場合は川崎Fが引き分け以下、鹿島が敗れた場合でも川崎Fが敗れると、鹿島が試合のない29日に優勝が決まる。鹿島△川崎F○、鹿島●川崎F○△の場合は最終節までもつれ込む。

 前節に新潟の降格が決まった残留争いも大詰めを迎えており、残り2試合で降格の可能性が残っているのは14位清水、15位広島、16位甲府、17位大宮。この4チーム中、2チームがJ2に降格する。今節の結果次第では甲府、大宮の降格が決まり、最終節を残して降格3チームがすべて確定する可能性もある。

 今節は大宮対甲府(NACK)の直接対決。甲府が勝った場合は大宮の降格が決まり、甲府は今節での降格決定を回避できる。引き分けの場合も大宮は他会場の結果に関係なく降格が決まり、清水○かつ広島○で甲府の降格も決定。大宮は勝った場合でも広島○△で降格決定となり、甲府も清水○△かつ広島○で降格が決まる。

 直接対決する両チームがともにその試合で降格決定となれば、史上初の同時降格という悲劇になる。残留争いの対象となる清水はホームで新潟、広島はホームでFC東京とそれぞれ対戦。第33節は29日の浦和対川崎Fを除き、全試合が26日午後1時キックオフとなっている。

【J1】
▼優勝争い
今節(第33節)で鹿島のJ1優勝が決まる可能性がある。

[鹿島](26日vs柏)
・○の場合、他会場の結果に関わらず優勝決定
・△の場合、川崎F(29日vs浦和)が△●で優勝決定
・●の場合、川崎F(29日vs浦和)が●で優勝決定

■J1順位表(第32節終了時点)
1.鹿島(70)+22
2.川崎F(66)+33

▼残留争い
今節(第33節)で甲府、大宮のJ2降格が決まる可能性がある。

[甲府](vs大宮)
・○の場合、今節での降格はなし
・△の場合、清水(vs新潟)○かつ広島(vsFC東京)○で降格決定
・●の場合、清水○△かつ広島○で降格決定

[大宮](vs甲府)
・○の場合、広島○△で降格決定
・△●の場合、他会場の結果に関係なく降格決定

■J1順位表(第32節終了時点)
14.清水(31)-19
15.広島(30)-17
--------------------------------
16.甲府(28)-17
17.大宮(24)-27
18.新潟(22)-34

第33節
11月26日(日)
仙台 13:00 横浜FM [ユアスタ]
鹿島 13:00 柏 [カシマ]
大宮 13:00 甲府 [NACK]
清水 13:00 新潟 [アイスタ]
G大阪 13:00 札幌 [吹田S]
C大阪 13:00 神戸 [ヤンマー]
広島 13:00 FC東京 [Eスタ]
鳥栖 13:00 磐田 [ベアスタ]
11月29日(水)
浦和 19:30 川崎F [埼玉]

鹿島の連覇決まるか、直接対決の大宮と甲府は同時降格の可能性も…

◆【鹿島 vs 柏】 ウォーミングアップコラム:レオ シルバが見せるタイトルへの強い意気込み(J's GOAL)




試合のピッチに立つ直前、ロッカールームではキャプテンや指名された選手がチームを代表して全員を鼓舞する。試合直前ということもあり、その声かけの内容は重要だ。リーグ戦も残り10試合となった25節の大宮アルディージャ戦では、レオ シルバ(写真)が「残りの10試合、すべて決勝戦のつもりで戦おう」と呼びかけ、チーム全体の士気を高めた。

それからしばらく、レオ シルバがその役目を担うことはなかったが、前節の浦和戦、円陣を組むチームメイトの輪からすっと前に進み出ると再びチームに呼びかけた。

「ここまで来たら絶対に勝とう!優勝しよう!」

2013年に来日したレオ シルバにとっては初めてのリーグタイトル獲得のチャンスだ。2014年にはJリーグベストイレブンに選出されるなど、個人としての評価は確固たるものを築いてきたが、選手の価値を最も表すのは獲得したタイトルの数だ。特にブラジル人はその意識が強く、レオ シルバもその一人。クラブハウスに飾られた数々の優勝写真にじっくり目を通し「自分もクラブの歴史に名を刻みたい」と強い気持ちを抱いてきた。

目標としてきたリーグタイトルまであと一つ。
「決勝戦のつもりで戦う」意識は、チーム全体で共有されている。


文:田中滋(鹿島担当)


明治安田生命J1リーグ 第33節
11月26日(日)13:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs 柏レイソル

【鹿島 vs 柏】 ウォーミングアップコラム:レオ シルバが見せるタイトルへの強い意気込み

◆11月26日(日)茨城県立カシマサッカースタジアムにて イイフロ(1126)イベント開催  抽選でアントラーズオリジナルボトル湯治温泉入浴液  「バスサプリ」1L × 5名様分(温泉50,000L相当)プレゼント!(@Press)


株式会社Le Furo(以下「ルフロ」といいます)と株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー(以下「鹿島アントラーズ」といいます)とは、2017年11月26日(日)に茨城県立カシマサッカースタジアムで開催される2017年明治安田生命J1リーグ第33節柏レイソル戦のご来場者様を対象としたプレゼント企画鹿BIGにて、鹿島アントラーズオリジナルボトルの湯治温泉入浴液「バスサプリ」をプレゼントいたします。


「バスサプリ」とは、「温泉成分の濃縮液」であり、温泉の主要成分であるミネラル(以下「温泉ミネラル」といいます)を鉱石から特殊技術で抽出し、1万倍以上の濃縮液として精製した製品になります。
ルフロは、本年10月より、オフィシャルサプライヤーとして、ハードなトレーニング・試合で身体を酷使する鹿島アントラーズの選手の皆様のバスタイムを「洗う」時間から「整える」時間へとイノベーションすることを目的として、「バスサプリ」を提供しています。
今回は、鹿BIGにお申込みいただいたご来場者様のうち、抽選で5名様に特別バージョンとなる鹿島アントラーズオリジナルボトルの「バスサプリ(1L)」(希釈ベースで温泉10,000L相当)をプレゼントいたします。

【ご参考】
鹿BIG(鹿島アントラーズのホームゲームご来場者を対象としたプレゼント企画)
日時     :11月26日(日)13:00キックオフ
場所     :茨城県立カシマサッカースタジアム
        (茨城県鹿嶋市神向寺後山26-2)
プレゼント内容:鹿島アントラーズオリジナルボトル
        湯治入浴液「バスサプリ」1L × 5名様分(温泉50,000L相当)


【ルフロの「バスサプリ」とは】
「温泉成分を地層から抽出する」という発想から作られた温泉ミネラルの濃縮液になります。ルフロは、温泉ミネラルが豊富に含まれる地層から、温泉ミネラルのみを分離・抽出することで、通常の温泉の1万倍以上の濃度を誇る温泉成分の濃縮液を精製しております。自宅のおふろであれば大さじ2杯分のバスサプリを投入するだけで、日本の代表的な温泉地にも引けを取らない温泉成分が豊富なお湯を体験できます。
現在、この「バスサプリ」は、ルフロ直営のサロン(西麻布・鎌倉)での店頭販売に加え、公式オンラインストア( https://toji-store.com/ )でご購入いただけます。


【ルフロについて】
社名    :株式会社Le Furo
本社所在地 :東京都港区西麻布3-21-3
主な事業内容:温浴施設の運営(直営店:ルフロ西麻布・ルフロ鎌倉の2店舗)、
       国内外のホテル・リゾート施設など各種宿泊施設への
       技術協力・ノウハウ協力およびコンサルティング業務、
       温泉濃縮液に基づく自社製品の開発及び販売事業、
       各種温浴施設へのコンサルティング業務、
       介護事業との技術協力・自社製品の販売、
       スポーツ事業への技術協力・自社製品の販売など


11月26日(日)茨城県立カシマサッカースタジアムにて イイフロ(1126)イベント開催  抽選でアントラーズオリジナルボトル湯治温泉入浴液  「バスサプリ」1L × 5名様分(温泉50,000L相当)プレゼント!

◆サッカースタジアムが進化中! 「最高すぎない?」「Wi-Fi使えるの神」とサッカーファンから絶賛の声(るるぶ)


サッカースタジアムが進化中! 「最高すぎない?」「Wi-Fi使えるの神」とサッカーファンから絶賛の声

今年7月に、サッカーJ1・鹿島アントラーズの本拠地である「茨城県立カシマサッカースタジアム」が“スマートスタジアム化”されました。サッカー人気が過熱する中、クラブチームは気軽にスタジアムへ足を運びたくなるような、様々な取り組みを行っているのでご紹介しましょう。

詳細:photo by nteee - Flickr

「カシマスタジアム」がスマートスタジアム化!

スマートスタジアムとは、高密度Wi-Fi網を設置して、高速インターネットが快適につながる環境に整備されたスタジアムのことをいいます。国内では、今年2月にベガルタ仙台のホームスタジアム「ユアテックスタジアム仙台」がスマートスタジアム化。さらに2016年からは、大宮アルディージャの本拠地「NACK5スタジアム大宮」のスマートスタジアム化が進んでいるようです。

スマートスタジアム化によって、「カシマスタジアム」では試合前の選手バス内やロッカールーム、ウォーミングアップの様子をVR動画で見られるように。また、特別フォトフレームを使って写真撮影ができるフォトブースでは、撮影した写真を携帯端末に無料でダウンロードできたり、「#しかフォト」をつけてSNSに投稿すれば、その場でプリントアウト可能。さらに、AR(仮想現実)技術を活用した「スマホをかざして、しかおを探そう」や、来場者だけが参加できるWi-Fi内プレゼント企画「鹿BIG」といったイベントが実施されました。

スタジアムに足を運ぶのが楽しくなる取り組みに、サッカーファンからは「インフラやら設備の先端化はどんどん取り組んで欲しいね!」「ハーフタイムにWi-Fi使って他スタジアムの試合見てる」「スマートスタジアム初めて来たけどWi-Fi使えるの神だな」「快適Wi-Fi使えるスタジアムとか最高すぎない?」といった絶賛の声が上がっています。

スタジアムグルメと“釣り禁止”のスタジアムも大注目!

サッカースタジアムを訪れる魅力のひとつに、スタジアムグルメが楽しめることも挙げられると思います。全国各地にあるスタジアムでは、その土地ごとの名産や名物を使ったメニューが登場。北海道コンサドーレ札幌の本拠地「札幌ドーム」では、選手たちがおススメする「コンサドーレ! スパカツ」、「コンサ海幸“粘ネバ”丼」といったグルメを楽しむことができます。

また、柏レイソルの「日立柏サッカー場」では「レイソルカリー」、FC東京の「味の素スタジアム」では「東京壺漬け唐揚げ」、ガンバ大阪の「市立吹田サッカースタジアム」では「大たこ入りたこ焼」などのグルメが。ちなみに、去年と今年の2月には、各クラブチームのスタジアムグルメを販売するイベント「FUJI XEROX グルメパーク」が「日産スタジアム」で開催されて大好評を博しました。

グルメで有名なスタジアムは多いですが、J3・ギラヴァンツ北九州の本拠地「ミクニワールドスタジアム北九州」は、別なことで有名に。同スタジアムは、ボールが“海ポチャ”する可能性があるほど海に近いため、立て看板には“魚つり禁止”の文字が。そのため、釣り禁止のスタジアムとして全国に名を轟かせているのです。

2018年にはロシアW杯が開催され、ますます注目を集めることが予想されているサッカー。スタジアムに訪れて、生で試合を観戦してみてはいかが?

サッカースタジアムが進化中! 「最高すぎない?」「Wi-Fi使えるの神」とサッカーファンから絶賛の声

◆大迫は後半28分までプレー サッカーの欧州リーグ(トーチュウ)


 アーセナル戦でプレーするケルンの大迫(右)=ケルン(AP=共同)

 【ケルン(ドイツ)共同】サッカーの欧州リーグは23日、各地で1次リーグ第5戦が行われ、H組でケルン(ドイツ)の大迫勇也は1―0で勝ったホームのアーセナル(イングランド)戦で先発し、後半28分に退いた。

 I組でザルツブルク(オーストリア)の南野拓実は3―0で勝ったギマラインス(ポルトガル)戦の後半26分までプレー。ザルツブルクは3勝目(2分け)で決勝トーナメント進出を決めた。マルセイユ(フランス)の酒井宏樹は1―1で引き分けたコンヤスポル(トルコ)戦でフル出場した。

 J組でヘルタ(ドイツ)の原口元気は2―3と敗れたビルバオ(スペイン)戦でベンチ外だった。

大迫は後半28分までプレー サッカーの欧州リーグ

◆“鹿島る”の正体とは何か? 鹿島がJリーグで勝ち続ける必然(Footballista)




西部謙司の戦術リストランテ Jリーグ編
第3回「鹿島アントラーズ」

海外サッカー月刊誌footballistaの名物連載『戦術リストランテ』のJリーグ版がWEBで開店! 第3回は、9度目のJリーグ制覇を目前にした鹿島アントラーズの強さの秘密に迫る。「戦術上の正解」と「試合の流れの中での正解」は違う。日本サッカーに足りないものを鹿島は持っている。

構成 浅野賀一



■鹿島のベースはブラジルサッカー

―― 鹿島はJリーグ開幕時から[4-2-2-2]のブラジルスタイルでした。まずはこのシステムの話からお願いします。

 最初はトップ下にジーコがいたので中盤ダイアモンド型の[4-4-2]でしたけどね。3バックの時もありましたが、今の[4-2-2-2]に定着しました。DFは4人、ボランチ2人、攻撃的MF2人、2トップの構成です。典型的なブラジル式の[4-2-2-2]ですね。攻撃的MFのサイドハーフは押し込むにつれて中央へ絞り込み、SBが前に出て幅を取ります。2トップの1人はセカンドトップ型で、人選によっては[4-2-3-1]になりますが、攻守の機能性に大きな差はありません。

 [4-2-2-2]は完全に左右対称のフォーメーションです。CB、SB、ボランチ、攻撃的MF、2トップがそれぞれ対になっているので、その中でバランスを取っていけばチーム全体のバランスも取りやすいという特徴があります。ジーコが「つるべの動き」を強調したのはそのためでしょう。ジーコが現役最後にプレーしたクラブで、その後テクニカルディレクターとして草創期を支え、監督や助っ人選手もブラジル人ばかり。一言でいうと、ブラジルのサッカーですね。「10番はこう」「左SBはこう」と、それぞれのポジションのイメージができているので迷いがないですし、もう何も考えなくても自動的にやれてしまう感じです。



―― ブラジルサッカーでも質実剛健なスタイルですよね。インテルナシオナウみたいな。

 ブラジルサッカーといえば華やかなイメージを持つ人が多いですが、あれはセレソンの印象です。あんなにいっぱいクラブチームがあるんだから、弱いところは当然カウンターを狙いますし、地域やクラブによって違いがあります。鹿島はブラジルサッカーの中でも標準型というか、オーソドックスなチームです。ブラジル人ならすぐ馴染めると思います。


―― 今季のチームはどう分析しますか?

 ハイレベルのGK2人、CBは昌子と植田の日本代表コンビ、SBは右に西、左は山本がレギュラーでしょうか。西は1つ前のポジションやボランチもできるので、非常に現代的なSBですね。ボランチは何と言ってもレオ・シルバ。守備力抜群、さばくのも安定しています。もう1人は代表にも選出された永木、重鎮の小笠原、そして終盤にレギュラーになった三竿がいます。攻撃的MFはさらに多彩で、レアンドロ、土居、中村、遠藤、安部がいます。2トップは金崎がエースですが、ペドロ・ジュニオール、金森、鈴木、MFの土居、レアンドロ、安部がFWでプレーすることもできます。

 どのポジションもとにかく層が厚い。DAZNマネーで賞金が跳ね上がった今季のリーグを獲ることがいかに重要かをフロントが理解しているのでしょう。プレミアリーグでも最初の2年で優勝したマンチェスター・ユナイテッドがその後の覇権を握り続けました。プレミア以前にユナイテッドが優勝したのはジョージ・ベストの時代ですよ。高額の賞金が獲れる時に優勝することが、その後のアドバンテージになります。

 どのポジションも層が厚くなったことで、序盤はメンバーを固定しにくいですし、チーム内競争が悪い方へ出る懸念もありました。実際、途中は失速しかけて石井監督を更迭しています。この決断の早さも鹿島ならではでしょう。昨季の優勝監督をあの段階でクビにできるチームはそうないと思います。それだけ今季のリーグへ懸ける意気込みが強いことがうかがえます。後任の大岩監督はチームをうまくまとめて軌道に乗せ、目論み通り優勝目前です。



■“鹿島る”の正体


―― 終盤の時間稼ぎなどを指した“鹿島る”という言葉もあるように、とにかく鹿島は試合巧者というイメージが強い。その源泉はどこにあると思いますか?

 ある意味、個に依存しているのが鹿島の強みです。戦術はシンプルで、ずっと変わっていない。戦術的な特殊性や意外性には依存していません。選手個々もやることは明確です。その分、個人に自由度があると思います。チームに縛られずに個々が独立した判断ができるんですね。

 終了間際にコーナーフラッグ付近で時間稼ぎするのは誰でもできますが、それだけでなく、時間帯、点差、試合の流れに応じてやるべきプレーの判断ができている。このあたりの状況に応じた判断が優れている。個々がどうすればいいかわかっているのが強みであり、他チームとの差として表れています。監督の指示なしでピッチ上の選手の判断でやれているはずです。だから監督が代わってもそんなに影響のないチームだと思います。


―― 日本人選手は局面に応じた判断を苦手にしているじゃないですか。なぜ、鹿島の選手はそれができるのでしょう?

 一つは、ブラジルサッカーの影響でしょうね。ブラジル人はとにかく相手を見てサッカーをします。「相手がこうしてきたから、こうする」というプレーの仕方なんですね。ストリートサッカー的というか、駆け引きがうまい。例えば、日本のチームは相手を置かないパターン確認の練習をよく行っているのですが、ブラジル人選手はあまりうまくできないことがあります。相手がいないから何をしていいかわからない。プレーの選択にあたって相手がいないのはかえってやりにくいからです。その代わり、相手がいる実戦では一番うまくプレーします。

 もう一つは鹿島の伝統ではないでしょうか。実際に何度もタイトルを獲ってきたので、勝つためにどうすればいいかを知っていますし、それを積み重ねてきた自信もあります。ユベントスやバイエルンもそうですが、こういうチームは強いです。


―― ただ、タイトルを獲っているチームは他にもいるじゃないですか。ガンバ大阪やサンフレッチェ広島も勝った経験がありますが、鹿島は何か違う気がします。

 例えば、広島はミシャ式の特殊なサッカーをやっていましたよね。ああいう型があるサッカーは斬新さで相手の上を行くことができますが、研究されると効果が下がってきますし、初期段階では選手が(高度な)戦術を遂行することで一杯いっぱいになっちゃうんですね。だから相手を見る余裕がない。そうすると監督の言うことしかできない状態になりやすい。監督の指示や戦術だけで勝てる試合はありません。選手が状況に応じて賢くプレーしなければならないのがサッカーという競技の性質としてあります。日本人には言われたことや決まり事をしっかりやる良さがある半面、今現在の状況を判断するセンサーが働かなくなりやすい傾向があると思います。

 鹿島やブラジルのサッカーは良くも悪くもシンプルなので、ピッチ上でプレーしている選手は戦術遂行についてはそんなに考えずに済む。呼吸するようにプレーできるので、試合中は相手を見てサッカーができます。広島やガンバ大阪も相手を見てプレーできますが、むしろ自分たちのスタイルで押し切る強さですね。簡単にいえば試合運びの上手さを一番活用しているのが鹿島ということだと思います。


―― なるほど。頭の中のすべてのリソースを「駆け引き」に費やせるわけですね。

 誰がどうプレーするかはもう見なくてもわかるレベルなので、「勝つために今何をすべきか」に集中できるわけです。そういうサッカーは研究しようがないのも強みですね。スカウティングしても、「誰それが調子いいから気をつけろ」くらいしか言えない(笑)。


―― お話を聞いていて思ったのは、ブラジルのチームはクラブW杯で戦力的には段違いのヨーロッパ王者と常に際どい勝負をするじゃないですか。高度な戦術がなくても、局面ごとに正しい判断ができていれば勝負できるのがサッカーの奥深さですよね。レアル・マドリーに善戦した鹿島もまさにそうですが。

 今やるべきことに集中しているので、落ち着いていますよね。相手は見ているんだけど、ボールを持つ時はこうプレーする、持たれたらこうプレーする、としか考えていないから相手がどこでも関係ないというか、レアル・マドリーでも川崎フロンターレでもやることは同じなんですね。いい意味で図太いというか、どんな展開でもパニックにならない。

 余談ですが、鹿島のサッカーを見ていると、ギー・ルー監督のオセールを思い出します。ギー・ルーは40年ぐらい監督をやっていた名物監督でしたが、ずっと[4-3-3]で守備はマンツーマンでした。はっきり言って戦術的には60年代の化石サッカーでしたが、だいたいフランスリーグで上位に入っていましたし、優勝した年(95-96シーズン)はカップ戦も制してダブル達成でした。ただ、それよりもこのクラブの目的は選手を育てて高く売ること。都市の規模が小さ過ぎるので財政も大きくない。で、古くさい[4-3-3]システムは若手強化のための負荷みたいな役割を果たしていました。戦術が超シンプルなので、その点は選手に迷いがない。戦術を理解するとか適応するとか、そういうのが要らない。その結果、個人の成長が早くなっていました。チーム戦術は何も解決してくれないので個人が頑張って解決するしかないからです。鹿島はチャンピオンチームなのでオセールとは違いますが、戦術的な縛りをシンプルにして選手個々を成長させる、個を生かすという意味では似ているところがあると思います。



■「形」のない伝統を継承する方法


―― 一つ聞きたいテーマがあります。ギー・ルーのように40年間監督をやっているならまだしも、鹿島の監督は代わりますよね。バルセロナのように理論化されたコンセプトは人が変わっても継続できますが、ブラジルや鹿島のようなサッカーはどうやって伝承されていくのでしょう?

 監督が代わっても、やり方は同じですから継続できます。戦術的にもシンプルですし。あとは人から人へ伝承されていくのだと思います。例えば10代の頃の小笠原はボールタッチやパスセンスは天才的なものがありましたが、今のようなずる賢さはあまりありませんでした。ただ、長年このチームでプレーし、先輩のプレーから学び成熟したのだと思います。今では鹿島の権化みたいなプレーヤーですからね。



 鹿島の強さはクラブカルチャーや流れを作ってきた強化部のブレのない方針が大きい。強化部長の鈴木満さんは住友金属の時からチームにいた生え抜き中の生え抜きですからね。そういう人がいるのはクラブの財産だと思います。多くのクラブはその時の監督の方針に左右されています。最近はそうでないチームも増えてきましたけど、鹿島ほどの年期はまだない。鹿島の[4-2-2-2]だって戦術的に凄いというわけではないし、特殊性は全然ないけど、一貫性があるので選手は育っているしチームも強い。とりあえず旗を立てるだけでも違うのではないでしょうか。

 強化の責任者が方針を出して、一貫性を持つ。そうすると将来を見越しての補強もやりやすい。チームに来てから方針が変わって「良い選手だけどウチには合わない」とか、そういう無駄もないですから。もし立てた方針がダメだったら責任者が交代すればいいだけのこと。そういうプロフェッショナルな姿勢がないと、チームも選手も力を発揮できなくなります。権限を持っている人が何も決めない、責任も取らない、責任者の交代が外にわからない政治的な理由で決まっていく……これが最悪のケースでしょう。


―― 鹿島は基本的にブラジル人監督がチームを指揮してきましたが、石井、大岩と日本人監督が続いています。なぜでしょう?

 単純に「ブラジルのサッカー」から「鹿島のサッカー」になったということじゃないですか。もう20年以上、同じやり方をやり続けているので借り物ではなく自分たちのやり方として完全に定着した。だからもう必ずしもブラジル人監督でなくてもいいのでしょう。


―― 完成しているがゆえにこれ以上の上積みは難しいようにも感じますが、それについてはどう考えますか?

 鹿島の課題は国内での安定感と強さをACLで発揮し切れていないことでしょうか。ユベントス型というか、ユーベも90年代までは国内は圧倒的なのに、欧州の舞台ではミランの方が強かったんですよね。アジア王者になるには、もう1つ突き抜けたものがほしいかもしれません。

 チーム全体のインテンシティを高めていくのもそうですし、あとは単純に個の能力を上げることですね。一番簡単な方法は、強力なブラジル人FWを連れて来ること(笑)。それだけでも一気にアジアで勝てるようになるかもしれません。ただ、それなしでもユース出身の若手も育っていますし、リクルートもうまいのでいい若手を獲ってきますよね。特に18歳の安部はクラブの将来を背負って立つ逸材です。ディバラのような雰囲気があって、技術があって頭もいい。ポジションはサイドから前までどこでもやれますし、ドリブルでの突破力があります。こういうスケールの大きい選手を育てていけば、チームのスケールも同時に上がっていくと思います。



■日本にはびこる“教科書サッカー”


―― 日本人は戦術好きですが、鹿島はそれだけじゃないサッカーの奥深さを感じさせてくれるチームですね。

 ただ、(飛び抜けたクラブ規模を持つわけではない)鹿島にこれだけ勝たれてしまうJリーグの他クラブにも問題を感じますけどね。鹿島ならほとんどやらない判断ミスがけっこうあります。例えば、1点リードしていて後半ロスタイム、サイドへボールを運んで、後ろはカウンター警戒で上がらない。ここまでは正しい判断なんですが、中に1人しかいないのになぜかクロスを上げてしまうとか。局面的には正しくても、時間帯と点差を考えるとどうなの? というプレーも少なくない。残り数分でCBも前線に出ているのに放り込まないとかもそうです。


―― 負けている側はそのままだと終わりだから、ハイリスク&ハイリターンの展開に持ち込むべきですからね。

 放り込むにしてもペナに大勢が入っちゃって、こぼれ球を拾えないとか。放り込んでもクリアされる確率の方が断然高いわけですから、むしろこぼれ球を拾う方が大事なはずです。状況に合わせて何をやるべきかという点で段取りが悪過ぎる場面もけっこう見られますよね。


―― 足下で繋ぐサッカーが正しいという変なこだわりがあるのかもしれませんし、単純にパワープレーの練習が足りないのかもしれません。

 「正しいプレー」というのは時間帯や点差などの試合状況によってその都度変わってきます。プレスのやり方なんてまさにそうです。監督が「前から行け!」と言ったとしても、相手の出方や状況を見てやり方を決めなければならない。よく「前から行くのかどうか」「どの時間帯でやるべきか」ということでチーム内の意見が分かれるみたいな話を聞きますけど、どこからどう守るかはすべてその時の状況次第。で、その状況も局面だけでなく、点差や残り時間など試合展開を考慮する必要があります。

 「前から行く」という話なら、FWはその判断を間違ったらダメ。前が行ってしまったら後ろはついて行くしかないので。逆に言うと、後ろから「行くな!」と声がかかったらFWは行ってはダメです。


―― それで問題を感じれば監督からDFに「ラインを上げろ!」と言えばいいわけですからね。

 日本人選手は総じてチームで決めたマニュアル通りにプレーしたがります。しかし「戦術上の正解」と「試合の流れの中での正解」は必ずしも同じになりません。高度な戦術を理解できる反面、基本中の基本が抜けてしまうというのは意外と起こることです。試合の流れを読み間違えない、試合巧者の鹿島がそれで優位性を持っている現状には少し複雑な思いもあります。そうした試合を読む力は、ある意味誰でも身につけられるものだからです。本来、そこはあまり差別化できない部分だと思うんですよね。


―― 鹿島は地味に強いので評価されにくい部分がありますが、「勝つために何をすべきか?」は日本サッカー全体の課題ですし、あらためて鹿島に学ぶ必要がありそうですね。

 日本では試合をやっていて点差がわからないという選手が普通にいますよ。今、スコアがどうなっているのか把握していないでプレーしているわけです。よく「相手は関係ない」という選手もいますが、程度はともかく「関係ない」わけないです(笑)。相手もスコアも関係なくプレーするだけならゲームではなくエクササイズですよね。


―― ゴールがないまま走るマラソンみたいな感じですよね。走ることが目的というか。

 サッカーをプレーすることと勝つためにプレーすることは微妙に違います。そこは日本サッカー全体で少し気をつけなければいけないところかもしれませんね。



Kenji Nishibe

1962年9月27日、東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、会社員を経て、学研『ストライカー』の編集部勤務。95~98年にフランスのパリに住み、欧州サッカーを取材。02年にフリーランスとなる。『戦術リストランテⅣ 欧州サッカーを進化させるペップ革命』(小社刊)が発売中。

“鹿島る”の正体とは何か?鹿島がJリーグで勝ち続ける必然

◆鹿島MFレアンドロ、来季も残留へ。今季J1で11得点…まもなく完全移籍成立(フットボールチャンネル)


レアンドロ

 ブラジルの名門パルメイラスからの期限付き移籍で鹿島アントラーズに所属している元ブラジル代表MFレアンドロは、来季もJリーグでプレーし続けることになりそうだ。

 ブラジルメディア『ランセ』によれば、レアンドロ本人が日本での生活を気に入っており、Jリーグでのプレー続行を希望。同選手の実力を高く評価する鹿島もパルメイラスに対して完全移籍のオファーを準備し、移籍金の額も相手側の要求を満たすもので、交渉は成立する見込みだという。

 Jリーグで初めてのシーズンを過ごしているレアンドロは、リーグ戦21試合で11得点を挙げ、ハットトリックも達成するなど首位に立つ鹿島の主力として活躍している。母国メディア『グローボ』のインタビューでは、「日本の教育は世界一」と環境面の良さを語り、「Jリーグで優勝しようがしまいが鹿島に残りたい。僕も家族も幸せに感じているし、日本に適応できている」と残留を望むコメントを残していた。

 パルメイラスとレアンドロの契約は2018年末までで、当初はJリーグの今季終了とともに契約を1年残して復帰する予定だった。同選手はブラジル代表から初招集を受けた2013年、グレミオからの期限付き移籍でパルメイラスに在籍していたが、その時クラブは選手の保有権の64%を800万レアル(現在のレートで約2億8000万円)で買い取ったという。

 そのためパルメイラスとしては、もし鹿島に売却するのであれば、赤字が出ないよう800万レアル以上の移籍金を要求しているのではないかと伝えられている。鹿島はそれ以上の額を提示して交渉をまとめようとしているのかもしれない。

 近年はサントス、コリチーバとブラジル国内で期限付き移籍を繰り返してきたレアンドロは、日本でようやく安住の地を見つけられたようだ。

【了】

鹿島MFレアンドロ、来季も残留へ。今季J1で11得点…まもなく完全移籍成立

◆鹿島西「思い持って」満員サポーターと共に連覇誓う(ニッカン)




 J1で2年連続9度目の優勝に王手をかけている鹿島アントラーズは24日、26日柏レイソル戦(カシマ)に向け、茨城・鹿嶋市内で約1時間の練習を行った。

 紅白戦では主力組に入ったDF昌子源(24)とDF西大伍(30)が、守備連係について激しく意見交換するなど、緊張感も漂った。18日に再開したJリーグで試合がなかったため、公式戦は約3週間ぶり。昌子は「こういう雰囲気はピリッとする意味でも良かったかもしれない。プラスに動いてくれれば」。勝てば優勝の決まる大一番への気持ちを高めた。

 西も右サイドバックから途中で中盤に上がってプレーするなど、攻守での期待大。チケットは09年3月7日浦和戦(3万7878人)以来8年ぶりの完売だけに「いろいろな人がいろいろな思いを持っての試合になる。お客さんを残念な顔で帰さないようにしたい」と、満員の本拠でサポーターと喜びを分かち合うことを誓った。

鹿島西「思い持って」満員サポーターと共に連覇誓う

◆鹿島20冠獲得へ“U.F.O.(優勝)”コラボ(ニッカン)




 “U.F.O.(優勝)”目指してエクストリーム! 鹿島アントラーズは26日、アドボードスポンサー日清食品との共同企画として、26日のホーム柏レイソル戦(午後1時開始、カシマスタジアム)での国内主要タイトル通算20冠達成祈願企画を発表した。

 マッチデーイベントの「鹿BIG」では「日清食品賞」として「日清焼そばU.F.O.」1ケース(12食入り)と「特製クリアファイル」をセットにして、抽選で20人に贈呈。キッズイベント「マッチデーフェスティバル」では、参加賞として200人に「日清焼そばU.F.O.」をプレゼントする。

 また、「鹿BIG」には西鉄旅行賞として旅行券2万円分(1人)、Le Furo賞としてバスサプリ1リットル(5人)も当たる。

 現在首位の鹿島は、柏戦に勝って勝ち点を73に伸ばせば、2年連続9度目のリーグ戦優勝が決定。天皇杯、ルヴァン杯(旧ナビスコ杯)を合わせた国内主要タイトル20冠に到達する。チケットも09年3月7日の浦和戦(3万7878人)以来となる完売。約3万5000人の来場が予想されている。

鹿島20冠獲得へ“U.F.O.(優勝)”コラボ

◆【鹿島】曽ケ端、自身17冠目リーグVへ「しっかり準備したい」(報知)




 鹿島のGK曽ケ端がJリーガー最多で自身17冠目となるリーグ連覇に意欲を見せた。

 柏戦(26日・カシマ)で勝利すれば優勝が決まり、これまでのタイトルは「刺激になった」と断言。「(優勝時に)ベンチ外ならベンチに入りたい、ベンチなら試合に出たいと思った。ピッチで味わった時はもっといいパフォーマンスをしたいと思った」と回顧し、柏戦に「しっかり準備したい」と誓った。

【鹿島】曽ケ端、自身17冠目リーグVへ「しっかり準備したい」

◆【鹿島vs柏プレビュー】鹿島は今節で優勝を決められるか…柏はキム・ボギョンを出場停止で欠く(サッカーキング)




■鹿島アントラーズ 今節勝利でリーグ優勝が決定

【プラス材料】
 勝てば優勝が決まる柏戦へ向け、集中した練習が行われている。ピッチには主力組、サブ組といった立ち位置に関係なく、多くの選手から指示の声が響いた。球際の激しさも試合に近いものがある。これまでもカップ戦決勝やリーグタイトルが懸かった、いわゆる大一番を前にした時、鹿島特有のスイッチが入るが、今はまさにその状態にあると言える。土居聖真は「試合に関われない選手も、チームのためにああいう空気を作ってくれて感謝したい」と明かした。

 先発メンバーはリーグ前節の浦和戦から変更されない見込み。負けようがない内容によって1-0で勝利した浦和戦同様、1人1人がやるべきことを積み重ねていきたい。

【マイナス材料】
 ホームでの前節浦和戦が行われたのは5日のこと。そこから代表マッチウィークを挟み、浦和戦を先に消化した影響で18日間も試合がなかった。そのため、鹿島にとってはこの柏戦が3週間ぶりの試合となる。この間、2度の練習試合を組み、練習内容も工夫して取り組んできたが、試合勘という点において不安がある。特に影響が出るのが試合序盤で、ゲームの入り方に気をつけたいところだ。

 タイトルの重圧には慣れているクラブとはいえ、そのなかで普段通りの戦い方ができるか。昌子源、植田直通が言うように「細かいプレーが勝負を決する」という試合になるだろう。また、西大伍が話すように「気持ちの強い方が勝つ」という試合でもある。

文:totoONE編集部

■柏レイソル リーグ前節は苦しい内容でも勝利、来季のACL出場圏獲得に弾み

【プラス材料】
 リーグ前節の磐田戦で1-0と勝利を収め、5試合ぶりに白星を手にした。それまでのチームに欠けていた勝利への執着心、球際の迫力、戦う意識などをベテランの鎌田次郎が身を以て体現。後半は磐田に押し込まれ、内容的には良い試合とは言えなかったが、けが人続出の苦しい台所事情のなかで手にした泥臭い勝利は、来季のACL出場圏内を狙う柏にとってきっかけとなりうる1勝だった。

 そして今週の練習は磐田戦を欠場した中谷進之介が復帰。さらに武富孝介、ユン・ソギョンも全体練習に加わり、徐々にだが陣容は整いつつある。いきなりスタメンに抜擢するとは考えにくいが、流れを変えられる武富をベンチに置いてスーパーサブとして起用する可能性はゼロではないだろう。

【マイナス材料】
 今節はキム・ボギョンが出場停止となる。すでにけがにより戦列を離れている手塚康平、小林祐介を欠くうえに、チームのパスの供給源となるキムが不在となれば、チーム全体のビルドアップにスムーズさが損なわれる懸念が生じる。

 しかも前節の磐田戦では、後半に相手のシステム変更と選手交代によって主導権を奪われ、柏本来のスタイルを発揮できたとは言い難い内容に終始。単にボールを保持できなかったことだけではなく、マイボールになった直後の守から攻へのトランジションでミスが頻発し、効果的なカウンターを繰り出せずに拙さが目立った点も試合を難しくした原因だった。その課題を克服できているかどうかは今節へのポイントになりそうだ。

文:鈴木潤

【鹿島vs柏プレビュー】鹿島は今節で優勝を決められるか…柏はキム・ボギョンを出場停止で欠く

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