日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年10月29日土曜日

◆歴史を作るための最高のリスタート。U-19日本代表がアジアの準決勝で誇示した「2チーム分の戦力」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?201889-201889-fl



[10.27 AFC U-19選手権準決勝 日本 3-0 ベトナム]

「すごく嬉しい。誰が出ても点を取れて、自分たちのサッカーができて……」

 そう言って相好を崩したのは、この日1分も出場していないMF坂井大将(大分)だった。24日(日本時間25日)に行われたAFC U-19選手権準決勝・ベトナム戦。内山篤監督はこの一戦で先発メンバー10名を刷新。冒険的とも言える采配でこれまで出場時間0分の選手3名を含むメンバーをピッチに送り出し、そして3-0の勝利をつかみ取ってみせたのだ。

 大会直前に行った選手ミーティングの席上、坂井は「出場時間の長い選手もいれば、短くなってしまう選手もいると思う」と率直に語ったという。その上で「チームのためにやってほしい」と語りかけていた。もちろん、選手は人の子。出られなければ悔しいし、フラストレーションがたまらないはずもない。モチベーションを常に最高潮に保てていたかと言えば、そうでないときもあっただろう。「試合に出られないメンバーは、イライラしていた部分はある」とMF長沼洋一(広島)は率直に言う。ただ、「マチ(町田浩樹=鹿島)とかが(出られない悔しさを)顔に出すことなくやってくれていた」と坂井が振り返ったように、出場機会のない選手たちもチームのために戦うという思いは共有し続けていた。

 そして迎えた準決勝は、そうした選手たちを一気に起用する機会となった。これを指揮官の温情采配と見るのはお門違いだろう。「『勝つ』という大前提の下で、4試合を戦ってのコンディション、メンタルのいろいろなものを総合して判断した」と内山監督は言う。世界切符という最大目標を獲得した直後のモチベーション、そしてフィジカルコンディションを考えての決断だった。裏を返して言えば、試合に飢えている選手たちのモチベーションは高く、フィジカル的に消耗していないということである。「みんなに機会を与えるという安易なものではない」という内山監督の言葉は、建前ではなくて本音だろう。

 試合前日の練習前のミーティングで発表されたこの日のスタメン。「やってやろうという気持ちだった」と長沼が言うように、士気は抜群に高かった。実戦感覚という意味では一抹の不安があったが、準々決勝からメンバーを代えずに臨んできたベトナムとは、この一戦に懸ける思いに天地の差があったことは間違いない。立ち上がりから圧倒しての3-0という勝利は、「この代表には2チーム分の戦力があることを証明した」(長沼)ものだった。

「今日は(廣末)陸、マチ、(板倉)滉といった出場0の選手たちがみんなを引っ張ってくれた」と主将の坂井は言う。試合に出続けていた選手たちにとっても、大いに刺激となる結果だったことは間違いない。「準々決勝で(10年ぶり世界大会出場という形で)歴史を変えられたので、次は今まで優勝したことのない大会を23人とスタッフ全員の力で優勝して、歴史を作ろうと思います」(坂井)。次の相手は、大会でこれまで当たったチームとはちょっとレベルの違うサウジアラビア。圧倒的攻撃力を誇る難敵に対してチーム一丸で戦い抜いて初優勝をつかみとる。世界切符をつかんだチームは、新たな歴史を作るための最高のリスタートを切ってみせた。

(取材・文 川端暁彦)

◆U19日本初V王手 坂井主将「新たな歴史作りたい」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/1730697.html

<U-19アジア選手権:日本3-0ベトナム>◇準決勝◇27日◇バーレーン

 日本がベトナムに3-0で快勝し、5大会ぶりに決勝に進んだ。U-20W杯(17年5月20日開幕、韓国)の出場権を獲得した準々決勝から先発を10人入れ替え、立ち上がりに岸本武流(たける、19=C大阪)が先制。中村駿太(17=柏U-18)の2得点で突き放した。初優勝を目指して30日(日本時間30日午後11時半開始)の決勝でサウジアラビアと対戦する。

 5大会ぶり7度目の決勝で初優勝を狙う主将のMF坂井は「決勝で負けると台無し。新たな歴史をつくりたい」と意気込んだ。

 準々決勝から先発が10人入れ替わったが、格下を抑え込んだ。5戦連続の無失点と堅守は健在。初先発のDF板倉は「ここで無失点を崩したら自分たちのせい」と重圧をかけ、意地で失点ゼロをつないだ。

 センターバックは初戦から中山と冨安で固定され、板倉、町田は出番がなかった。だが2人は不満を漏らさずに雰囲気づくりに腐心。町田は選手ミーティングで「国歌を大きな声で歌おう。落選した選手の気持ちも背負って戦う。ぼそぼそと歌っては駄目」と呼び掛けた。控えでふてくされるようでは仲間に面目が立たない。そんな意識も共有させた。

 選手としての自負もあり、町田は「自分はあの2人(中山、冨安)より迫力がある。それを見せたい」との思いでピッチに立った。切磋琢磨(せっさたくま)して力を高め、初優勝まであと1歩にこぎつけた。

◆負傷のケルン大迫勇也、指揮官はハンブルガーSV戦での起用に慎重「様子見」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?201923-201923-fl



 ケルンに所属するFW大迫勇也は、30日に行われるブンデスリーガ第9節のハンブルガーSV戦で復帰する可能性があるようだ。もっとも、ペーター・シュテーガー監督は状態次第で起用を見送る可能性もあると示唆している。

 大迫は第8節のヘルタ・ベルリン戦で負傷交代し、26日に行われたDFBポカール2回戦のホッフェンハイム戦を欠場していた。

 指揮官は大迫の状態に関して「ユウヤは昨日、ランニングを始めた。日曜日までに間に合うかどうかは様子見といったところだ」とコメント。直前まで状態を見て、起用を決めると明かした。

 また、対戦相手については「順位は我々のほうが上だが、侮れない相手だ」と話している。

◆本山雅志、プロ19年目で初体験の“プレッシャー”。故郷・北九州で挑むJ2残留争い(フットボールチャンネル)


http://www.footballchannel.jp/2016/10/28/post181917/

今シーズンからギラヴァンツ北九州でプレーする本山雅志

 通算19シーズン目を迎えたプロサッカー選手人生で、37歳の大ベテラン、MF本山雅志は初めて経験する“プレッシャー”の真っただ中にいる。

 高校サッカー史上で初めてとなる三冠獲得の勲章を引っさげ、東福岡高校から鹿島アントラーズに入団したのが1998シーズン。神様ジーコが礎を築いた常勝軍団で5年目から栄光の背番号「10」を託され、前人未到のリーグ戦3連覇を含めた14個ものタイトル獲得を経験してきた。

 一転して、今シーズンから完全移籍で加入したJ2のギラヴァンツ北九州は、残り5試合となったリーグ戦で最下位に甘んじている。このままシーズンを終えれば、J3降格の憂き目にあう。ひとつ順位を上げて21位になっても、ホーム&アウェイ形式で行われるJ3の2位との入れ替え戦が待つ。

 これが20位に滑り込めば残留を果たせる。現時点で21位のFC岐阜との勝ち点差はわずか「1」で、20位のツエーゲン金沢とは「3」。ツエーゲンと勝ち点36で並び、得失点差でわずかに上回るカマタマーレ讃岐が19位につける。痺れるような状況に、百戦錬磨の経験をもつ本山も苦笑いを隠せない。

「後がない感じは優勝争いと似ているかもしれませんけど、頂点へ向かっていくときに感じるプレッシャーと、下に落ちるかもしれないというプレッシャーは、やっぱりまったく異なるものなので。その部分では難しいですけど、だからこそモチベーションをどれだけ上げられるか。(優勝争いと)似たような感じだと言い聞かせながら(プレッシャーを)いい方向に変えて、目の前の試合で自分のプレーをしっかりとすることだけを考えています」

「1試合、1試合がめちゃくちゃ疲れます」

 アントラーズ時代で唯一、「降格」の二文字がちらついたのは本山が加入して2年目の1999シーズンくらいだろうか。この年は開幕から低空飛行が続いた末に、セカンドステージ途中でゼ・マリオ監督を解任。ジーコが総監督として急きょ指揮を執り、最終的には年間総合順位を9位で終えた。

 当時の本山はまだ途中出場が多く、リーグ戦におけるゴールも記録していなかった。それだけに、37歳にして初めて経験する残留争いは、逆の意味で新鮮に感じられるのだろう。1試合を終えたときに覚える感覚が「まったく違いますね」と、再び苦笑いしながらこう続ける。

「1試合、1試合がめちゃくちゃ疲れます。勝った試合ももちろんですけど、負けたらどこが悪かったのかをすぐに考えるので。何よりも『勝たなきゃいけない』という状況が、やっぱり疲れますよね」

 昨シーズンはわずか6試合、合計139分間のプレーに終わった。先発出場はセカンドステージ第5節のサガン鳥栖戦だけ。リーグ戦終了後にフロントと話し合いの場をもち、退団が決まった。当時のアントラーズのオフィシャルサイトには、本山のこんなコメントが綴られている。

「今後を考えるうえで自分のキャリアを振り返ったとき、いろいろな情景や感情が沸いてきました。しかし、最後には『まだピッチに立ち続けたい』という気持ちが残りました。試合に出場して、チームに貢献したい。プロ選手としてあるべき姿を追い求めたいという願いから、退団を決意しました」

 いくつかのオファーを受けたなかで真っ先に声をかけてくれて、柱谷幸一監督が茨城県鹿嶋市へ足を運んで熱意も伝えてくれたギラヴァンツを選んだ。カテゴリーがJ2となることに、何も不安もなかった。むしろ北九州市で生まれ育ち、サッカーを始めた本山は原点に戻る思いを胸中に募らせていた。

「10」番を背負うことも状況次第では可能だった

鹿島では長年にわたり10番を背負った

 たとえば背番号。今シーズンはチーム内でもっとも大きな「43」を背負っているが、これは登録が遅れたからではなく、本山自身が望んでつけたものだ。ギラヴァンツ側は当初、アントラーズにおける本山の功績に敬意を表して、背番号に関してこんな言葉をかけてきた。

「10番をつけたいのならば、コテに聞いてみて」

 コテとは大分トリニータから加入した2013シーズンから、背番号「10」を託されてきたMF小手川宏基。アントラーズ時代に続いて「10」番を背負うことも状況次第では可能だったが、本山はギラヴァンツへの移籍が決まったときから「43」しか考えていなかった。

 北九州市立二島中学校から、全国の猛者たちが集まる名門・東福岡高校へ進んだ1995年。練習試合に臨むために手渡されたユニフォームに記されていた番号が、実は「43」だった。

「東福岡は僕が飛躍したチームでもあるので。そこで付けた最初の背番号のもとで、原点に戻ってサッカーをやりたいな、という気持ちですね。なので『10』に関しては何も考えていませんでした」

 迎えた今シーズン。昨シーズンはJ1を戦ったモンテディオ山形をホームの北九州市立本城陸上競技場に迎えた2月28日の開幕戦で、ギラヴァンツはJ2に加盟して7シーズン目にして初となる白星発進を果たす。本山も後半24分から途中出場し、歓喜の瞬間をピッチのうえで味わった。

 しかし、J3から初めて昇格したレノファ山口に初勝利を献上した第2節を境に、風向きが大きく変わる。第13節のFC町田ゼルビア戦まで実に11試合も勝ち星から見離され、松本山雅FCに苦杯をなめた第16節終了時には2010シーズン以来となる最下位に転落した。

 本山自身も後半途中からの出場が多くなった。しかし、自身のコンディションと、何よりもチームが置かれた状況と戦力とを考えたときに、それが指揮を執って4シーズン目となる柱谷監督の考えうるベストの戦略だと受け止めて、与えられたチャンスでベストを尽くしてきた。

「けが明けという時期もありましたけど、チームとして守備を重視する戦い方が多くなってきたので、その部分で後半に勝負をかける途中交代だったと思っています」

ベテランの自問自答。いまの自分に何ができるか

 アントラーズ時代に培った濃密な経験と、Jクラブのなかでも希有な強さを誇る「勝者のメンタリティー」を、生まれ故郷に産声をあげたギラヴァンツに伝授したいという思い。なかなか勝ち星をあげられずに、もがき苦しんでいる現実。そのはざまでいまの自分に何ができるかを、本山は自問自答してきた。

「もちろん勝つための試合をしたい。けれども、鹿島とはまた違った色があるチームなので、そこは監督がやりたいサッカーや、みんなができるサッカーというものに準じていかなきゃいけない。その部分では難しい部分がありましたけど、前半戦に比べればそういう状況にも慣れてきましたし、もっと違う部分も出していけるのかな、と思っています。

 やっぱりこのチームは前からボールを奪いにいくというよりは、(自陣に)引いてボールを奪ってカウンターという形が多いので。引いてボールを奪ったときに、しっかりとボールをつないで起点になる、あるいは自分たちがボールをもつ時間を長くすることが僕にはできると思うので。そういうプレーを、もっとやっていきたいですね」

 厳しい状況に置かれても泰然自若としているオーラを発しているのは、アントラーズ時代の経験がなせる業なのかもしれない。コンディションも上がり、8試合連続で先発に名前を連ねた23日の清水エスパルス戦。敵地で0‐2と苦杯をなめ、5試合ぶりに黒星を喫しても、後半23分にベンチへ退いた本山の口調は穏やかだった。

「勝ち点1でも取って帰ろう、というプランで臨んだんですけど。先に点を取られて、それでも粘り強く攻めていくなかでチャンスを作れればと思って試合を進めていきましたけど、向こうがボールをもつ時間が長くなってくるにつれて難しい状況になりましたね。僕自身のコンディションはいいですよ。今日もまだまだできる感じだったので」

 J1昇格プレーオフ圏内につける京都サンガ、首位を快走する北海道コンサドーレ札幌とスコアレスドローにもちこんで勝ち点1を稼ぎ、前節では残留を争うカマタマーレに3‐0で快勝。ツエーゲンに代わって最下位を抜け出したが、1試合で逆戻りしてしまった。

どうしても残留したい理由。新スタジアムのオープン

地元北九州に帰り、現在は実家から練習に通っているという本山

 残りは5試合。ギラヴァンツにはどうしてもJ2に残留したい理由がある。悲願でもあった新スタジアムである、建設中の北九州スタジアムが来年3月12日に正式オープンすることが決まったからだ。

 JR小倉駅から北へわずか500メートル、徒歩約7分に位置する、いわゆる「街中スタジアム」は約1万5000人収容の球技専用で、J1規格をも満たしている。2014シーズンには5位に食い込みながら、現在の北九州市立本城陸上競技場の不備でJ1ライセンスが付与されなかったがゆえに、J1昇格プレーオフに出場できなかった。

 念願がかなって、今年9月には来シーズンのJ1ライセンスが交付された。人口約96万人を抱える北九州のサッカー界にとって、新スタジアムのこけら落としとともに新たな歴史が幕を開ける2017年。象徴をなすギラヴァンツがJ3で迎えるわけにはいかないと、本山も力を込める。

「僕たちにはもう(J2に)残留するしかないので。(来年は)J1へはいけないので、残留に向けてしっかりやらなきゃいけないので。結果が伴ってくれば、北九州市は人口も多いので、どんどんサポーターも増えてくるはずなので。それを目指して頑張っていきたい」

 アントラーズ時代の晩年は1年契約を続け、目の前の試合に集中してきた。一転してギラヴァンツに移籍した際には2年契約を結んだ。そこにはチームが待ち焦がれてきた真新しいスタジアムで、新たな歴史を作っていく一員になりたいという熱き思いが込められている。

 移籍を決めてからは単身赴任の形で、北九州市内で鮮魚店を営む実家から日々の練習に通っている。実家住まいの37歳のJリーガーという現状に照れ笑いする姿からも、ボールを追いかけ始めたころの原点に戻り、愛してやまないサッカーに夢中になっている本音が伝わってくる。

「僕の部屋ですか? 残っていたといえば、残っていたという感じですね。親と話す時間も多くありますし、本当に“超”がつくほどの地元なので、いろいろな友だちにも会える。懐かしい感覚のなかで、楽しくしています」

 30日の次節はホームにFC岐阜を迎える。J2残留を争うチームとの直接対決はこれが最後。勝てば最下位を再び脱出し、ツエーゲンとカマタマーレの結果次第では、一気に19位にまで順位を上げることができる。文字通りの大一番で、自然体を貫く大ベテラン、本山の存在感がますます大きくなる。

(取材・文:藤江直人)

【了】

◆鹿島石井監督、初代王者貢献サントス氏に勝利贈る(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1730691.html

 鹿島が今日29日の川崎F戦でレジェンドに勝利を贈る。

 92~95年に在籍し、93年の第1ステージ初代王者に貢献した元ブラジル代表MFのサントス氏(55)が駆けつける。当時、ボランチで組んでいた石井監督は「シンプルだけど勝つ鹿島のスタイルを続けて、と言ってもらった」。MF柴崎、FW土居をともに右足痛で欠く、チャンピオンシップの前哨戦だが、同監督は「手の内は隠さない。真っ向勝負」と意気込んだ。

◆鹿島・永木 “古巣”との一戦で憲剛を意識(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/10/29/kiji/K20161029013619860.html

 鹿島の日本代表MF永木が“古巣”との一戦に燃えていた。

 川崎FのU―15、U―18出身。特に意識しているのが「ユースの時、トップ(チーム)にいてよく見ていた」というMF中村だ。同じボランチだったこともあり、「まねしたり、試合会場にもよく見に行っていた」。プロになってからも交流は続き「今でも凄く尊敬している」という。チームは2連敗中だが、勝利に貢献してチャンピオンシップへつなげる。

◆【鹿島】鈴木、9得点で柳沢超えるぞ!…日本人高卒2年目のクラブ最多得点記録(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20161028-OHT1T50246.html

 鹿島は2年目のMF鈴木が川崎戦で「柳沢超え」を目指す。

 負傷のFW土居に代わり、2トップの一角で先発見込み。今季は8得点を記録し、FW柳沢(現鹿島コーチ)が97年に記録した日本人高卒2年目のクラブ最多得点記録に肩を並べている。

 柳沢コーチから「早く超えてくれ」とハッパをかけられた若きストライカーは「出たら点を取れる自信がある」と意気込んだ。

◆【鹿島 vs 川崎F】 ウォーミングアップコラム:「やっと来たという感じですね。いまから楽しみで仕方ないです」(J"s GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/n-00020301/



体を揺らしながら、少し上目遣いの目つきは獲物を狙う肉食獣のそれ。ちょっと目を離せば舌なめずりしていそうな雰囲気さえ漂わせる。草食系全盛の時代に、こんなストライカーっぽいストライカーが生息していること自体貴重なことだ。

5試合ぶりの先発は待望のFW起用。鈴木優磨(写真)は、ゴールを渇望する飢餓感を滾らせていた。

前節のFC東京戦は先発する予定でいた。本人もそのつもりで準備を続け、「いま自分のなかではすごく自信が持てている。タイに行ったことがでかい」と意欲に満ち溢れて試合を待っていた。しかし、直前でメンバー変更。ベンチスタートとなり、後半頭から出場し、チームを引っ張る活躍を見せたが終盤のアシストに留まり、チームも1-2の完敗に終わった。

試合後、鈴木は「先発を外れた悔しい気持ちをぶつけようと思った。試合結果に反映できずに残念です」と肩を落とした。

わずか2年目の選手だが、気持ちを前面に出したプレーはチームメイトだけでなく、スタンドから見る者にも熱い気持ちが伝わるほど。練習でも、一番に目が行くのは鈴木だ。

1stステージで3得点だったゴール数も、2ndステージに入り5点を加算。柳沢敦コーチが2年目に記録した8得点に肩を並べている。

「ヤナさんから『早く越えてくれ』と言ってる」

これまで、ゴールパフォーマンスはクリスティアーノ・ロナウドやネイマールを真似したものが多かったが、次の得点は柳沢コーチを意識したものを考えているという。

「絶対、勝ちます」

そう言い切れてしまう若さと勢い。いま鹿島を引っ張っているのは20歳の肉食系ストライカーである。

文:田中滋(鹿島担当)


明治安田生命J1リーグ 2nd 第16節
10月29日(土)14:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs 川崎フロンターレ

◆【鹿島vs川崎プレビュー】CSで対戦濃厚な両者が激突 主軸の代役が勝負の分かれ目に(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20161028/508817.html?cx_cat=page1



■鹿島アントラーズ 柴崎欠場のボランチは小笠原の出場が濃厚

 中断明けとなった前節のFC東京戦では1-2で敗戦。試合はスコア以上の差があった。中断期間にはタイ遠征で強化を図るなど、チームも手応えを得ていた中での敗戦に、選手も大きなショックを受けていた。その中で迎えるホーム川崎戦。2ndステージも残り2試合となり、鹿島としてはチャンピオンシップに向けて状態を上げていくためにも勝ち点3を手にしたいところだ。

 川崎戦ではメンバー変更が行われる見込み。柴崎岳が右足を痛めて離脱し、欠場する可能性が高い。代わりに小笠原満男が先発復帰する。石井正忠監督は柴崎の欠場でファーストチョイスの11人を選べなくなったかもしれないが、必ずしもマイナスなことばかりではない。今のチーム状態を見た時、百戦錬磨のベテランが入ることでチームが生き返る可能性がある。後半から、もしくは先制されてから目を覚ますことが多く、トップギアでスタートできない試合も多いが、その中で攻守にスイッチを入れる小笠原は、良い変化をもたらすだろう。試合に出られないことを嫌う男が、先発復帰戦で魂のこもったプレーを見せることは想像に難くない。

 さらに負傷明けの遠藤康、中村充孝も復帰2戦目で、ともにコンディションを上げてきている。土居聖真が練習中に負傷するなど、アクシデントに見舞われた鹿島。チーム状態も決して良いとは言えず、不安要素があるのも事実だ。ただ、流れが変わる時とは、こういう時でもある。(totoONE編集部)

■川崎フロンターレ 守備陣のパフォーマンスが白星獲得の大きなポイントに

 鹿島とはチャンピオンシップで対戦する可能性が高く、その意味では前哨戦とも言える一戦となりそうだ。「勝って嫌なイメージを与えておきたい」と話す選手はいるものの、そのことを過度に意識する雰囲気は感じられない。これまで同様、あくまでリーグ戦の1試合として戦うスタンスだ。

 チーム事情に目をやると、今節もGKチョン・ソンリョンは欠場が濃厚。さらに今週の練習で大島僚太が左足を痛めており、今節の出場を見合わせる決断を下している。中盤は、前節に途中交代でのミドル弾で勝利に貢献した森谷賢太郎がトップ下に入り、中村憲剛がボランチでプレーする形でのスタートと見られている。前節は沈黙した大久保嘉人と小林悠の2トップの爆発とともに、中村による卓越したゲームコントロール、そして「ゴールに近い位置なので、結果が求められると思っている」と話す森谷の決定力で、攻撃陣の活性化を期待したいところだ。

 守備面では8試合ぶりとなる無失点勝利を飾ったのは好材料。劣勢を強いられることとなった入り方の悪さは反省点だが、我慢の展開でも失点しなかったことに守備陣は手応えを口にする。2トップが流動的に仕掛けてくる鹿島攻撃陣にも、どれだけ冷静に対処できるか。守備陣の真価が問われる。

 2ndステージ優勝は現実には難しくなったとはいえ、勝ち点1差の状況で追いかける年間1位の座を譲れない気持ちは強い。「勝ち点を取らないと始まらない。浦和がどうとかじゃないので」と中村。1stステージでは残り2節で順位をひっくり返された。今回は残り2連勝で朗報を待つ。(いしかわごう)

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