日刊鹿島アントラーズニュース

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2022年11月27日日曜日

◆夜中の1時、上田綺世が恩師の携帯を鳴らす――原点を忘れない男の気遣い。後輩も「本当に凄い」と憧れのまなざし【W杯】(サッカーダイジェスト)






茨城県リーグ1部で、18試合で33得点


 現地時間11月20日に開幕したカタール・ワールドカップ。4年に一度の祭典に、日本は7大会連続7回目の出場。育成年代で代表メンバーに携わってきた恩師たちも、大舞台でのプレーを心待ちにしており、活躍を待ち望んでいるだろう。

 FW上田綺世(サークル・ブルッヘ)を高校時代に指導した鹿島学園の鈴木雅人監督も、その1人だ。上田が同校に入学したのは2014年の4月。当時は170センチほどで、鹿島アントラーズノルテJrユースから鹿島ユースに昇格を果たせずに高校サッカーの門を叩いた。

 以前、当時の上田の印象を鈴木監督はこう話していた。

「1年生の頃は身体が出来上がっていなかった。スピードも2年生の後半にかけて上がってきて、ようやく身体的に成熟してきたんです。特に2年の終わりから3年の頭にかけて、得点を取る幅が広くなりました。右足、左足、頭、プレーの幅、動き出すタイミング。そういう(ゴールを奪うスキルの)吸収率が急に上がったように思えましたね」

 いわゆる晩成タイプ。高校入学直後はフィジカル面で苦戦し、結果が出なかった。だが、徐々に身体の成長が進むと、身長が180センチを超えた高校3年生を迎えてからは結果が伴うように。

 ストライカーとしての才能が一気に花開き、茨城県リーグ1部で、18試合で33得点をマーク。インターハイや選手権でも勝負を決めるような印象的なゴールも少なくなかった。

 今でも覚えているのが、3年次のインターハイ予選決勝だ。CKのこぼれ球を拾った上田は自陣から一気に持ち運び、50メートルを独走して1人でゴールを決め切った。

 目覚ましい活躍を見せた一方で、Jクラブのスカウトから評価を得られていたわけではない。ゴールを奪う以外のスキルに課題があり、怪我を抱えていた点も含め、高卒での即プロ入りは難しいというのが大半の評価だった。

 卒業後は法政大に進んだが、1年次からゴールを重ねて活躍。1つずつ課題と向き合い、プレーの幅も広がった。大学3年の夏には、中学時代を過ごした鹿島に卒業を待たずに入団。そういう意味では大学進学という選択は正しく、また鹿島学園時代に築いたベースがなければ、今の自分はなかっただろう。

 鹿島学園での日々は今も忘れていない。恩師への感謝を上田は持ち続けている。機を見て学校に顔を出し、今夏もベルギーリーグ挑戦と結婚の報告を兼ねて鈴木監督のもとに足を運んだ。





鹿島学園出身で初のワールドカップ戦士


 選手権予選の決勝当日の朝も鈴木監督に連絡を入れ、後輩たちの様子を気にかけていた。

 代表合流前最後の一戦となった11月12日のジュピラーリーグ17節・シント=トロイデン戦、上田の決勝点でチームは1-0の勝利を収める。その試合直後だ。鈴木監督の携帯電話が鳴った。

「アウェーで試合が終わった後にかかってきたので、『そっち何時?』って聞いたら夜中の1時と話していて。『今日カタールに出発します。ライブ配信ありますか?』って聞いてくれて」

 上田からの想い――。指揮官も素直に言葉を受け止め、こう返した。

「俺らも頑張るから、お互いに頑張ろう」

 上田の気遣いは選手たちにも届いており、刺激にもなっている。

「今年はワールドカップもあるし、海外移籍をしてしまったので来てもらえないけど、去年は選手権出場が決まった後に学校へ来てくれた。少し練習にも混ざってくれて、すごく良い刺激になった。この決勝前にもゴールを決めていたし、本当に凄い」(林結人/3年)

 母校での時間は上田にとって原点だ。そんな教え子のプレーに鈴木監督も目を細め、同校としては初のワールドカップ出場選手となった男にエールを送る。

「カタールに行くけど、怪我に気をつけて活躍をしてほしい」(鈴木監督)

 今から8年前、華奢だった15歳の少年は見違えるように逞しくなった。日本を代表するストライカーとなった男の活躍を、指揮官は誰よりも楽しみに待ち望んでいる。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)





◆夜中の1時、上田綺世が恩師の携帯を鳴らす――原点を忘れない男の気遣い。後輩も「本当に凄い」と憧れのまなざし【W杯】(サッカーダイジェスト)




◆FW知念慶が川崎フロンターレから鹿島アントラーズに完全移籍! 「新たな環境にチャレンジすることで成長したい」(サンスポ)






鹿島アントラーズは26日、FW知念慶が川崎フロンターレから完全移籍加入することを発表した。

2017年に川崎Fでプロキャリアをスタートさせた知念は、2020シーズンに大分トリニータへの期限付き移籍を経験したが、それ以外は川崎F一筋でプレー。要所での活躍を目立たせ、2022シーズンも明治安田生命J1リーグ27試合で7ゴールを記録していた。

鹿島への完全移籍に際し、知念は川崎Fの公式サイトを通じて「川崎フロンターレに加入して6年、いい時も悪い時もいつも温かい応援ありがとうございました。大学時代、実力も知名度もない自分を拾っていただき、ここまで育てていただいたクラブには本当に感謝しかありません」と感謝を述べ、以下のように別れを告げている。

「フロンターレではサッカーだけでなく1人の人間としても多くのことを学ばせてもらいました。壁にぶつかることもたくさんありましたが、チームメイト、監督・コーチ、チームスタッフ、サポーター、家族、多くの人の支えがあったからこそ辛いことも乗り越えられました。本当にありがとうございました。チームを離れるのは本当に寂しいです。ですが、自分は新たな環境にチャレンジすることで成長したいと考え、決断しました。みなさんに成長した姿を見せられるように頑張ります。5年間本当にありがとうございました」





◆FW知念慶が川崎フロンターレから鹿島アントラーズに完全移籍! 「新たな環境にチャレンジすることで成長したい」(サンスポ)





◆「このヘディングがカシマスタジアムで見れる」鹿島アントラーズが川崎フロンターレFW知念慶の獲得で「 紹介動画」公開! 「ダブルくらった横浜&広島戦」も入れ込んだ、反撃の狼煙(サッカー批評)






 鹿島アントラーズは26日、川崎フロンターレからFW知念慶が完全移籍で加わると発表した。

 知念は愛知学院大学を卒業した2017年に、川崎でプロキャリアをスタートさせた。ルーキーイヤーこそリーグ戦4試合出場1得点にとどまったものの、翌2018年からは大分トリニータに期限付き移籍した2020年を含め、毎年20試合以上に出場。川崎には小林悠、レアンドロ・ダミアンと同じポジションに強力なライバルがいるため先発の機会は決して多くなかったものの、CFの他にウィングでの起用にも応え、川崎の好成績に貢献してきた。

 ダミアンが戦列を離れる時期もあった今季は、J1で27試合に出場して7得点。先発の機会も10度あってキャリアハイのゴール数を記録したが、さらなる成長の場として新天地を求めた格好だ。

 両クラブから移籍が発表され、ともにツイッター公式アカウントにニュースを投稿すると、双方から温かい声が届いた。川崎のファンは「移籍は残念だけどアントラーズで成長して日本代表になって欲しい!変わらず応援してます!」「決まったらからには応援します!!!」「大好きな選手だからずっと応援してる」とのエールが続いた。

 受け入れる側の鹿島のファンは、もちろん大歓迎。

「今までは敵ながら大好きだった選手! 期待しかない」
「今季のカシマでのゴールは鮮明に覚えています。あの貪欲さと決定力をアントラーズの勝利のために存分に発揮してください」
「川崎より綺麗なサッカーではない。だけど、来てくれたからには全力で応援する」


■鹿島が上げた反撃ののろし


 さらに鹿島の投稿では、添えられた動画にも注目が集まった。ゴール前へ入っていく感覚、強いヘディングは知念の持ち味の一つで、そのストロングポイントをコンパクトにまとめた動画に、「このヘディングがカシマスタジアムで見れるんだね」「かっけー」「二つ目のすごいなぁ!」と称賛が続いた。

 さらに興味深いのが、「ダブルくらった横浜&広島戦のゴールも動画に入れてるあたり」という指摘。2022年シーズンの鹿島は、優勝した横浜F・マリノスを含む4チームに年間2敗を喫しているが、動画ではそのうちの2つである横浜FMと広島を相手にしたゴールをピックアップしていた。

 鹿島は25日にも、サンフレッチェ広島からの藤井智也の完全移籍での獲得を発表していた。J屈指の名門が、反撃ののろしを上げている。


実力は折り紙付きのFWだ。






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◆鹿島のMF荒木遼太郎にセリエBカリアリが関心と現地報道!「洗練された足技」「ユーティリティ性と才能が幹部を魅了」(サッカーダイジェスト)






3節消化時点で昇格プレーオフ圏に3ポイント差の10位


 ワールドカップ期間中も、各クラブの補強担当者は、チームの向上につながる選手の獲得に向けて目を光らせている。すでにこの冬のマーケットで小林友希のセルティック移籍も発表された。

 イタリアのメディア『Sportal』によると、セリエB(イタリア2部)のカリアリが、鹿島アントラーズのMF荒木遼太郎に関心を寄せているという。

 高卒1年目で開幕戦に出場し、ルーキーシーズンからゴールを記録した荒木は、2021年シーズンにJ1の36試合に出場して10ゴールと二桁得点を達成した。だが、2022年シーズンはケガで長期離脱を余儀なくされ、出場13試合の1得点にとどまっている。

 Sportalは「洗練された足技を持つトップ下で、中盤のすべての役割をこなすことができる若手」と紹介。「ネレオ・ボナートSDを魅了したのは主にユーティリティ性と才能」と報じた。

『Transfermarkt』によると、荒木と鹿島の契約は2023年1月まで。Sportalは「2023年にフリーで失うことを避けるために、手が届く額で放出するかもしれない」という点も重要と伝えている。

 先週就任したボナートSDは、会見で「新たな才能の発掘は、国内外のあらゆるマーケットをチェックできるかということだ。現在のデジタルプラットフォームが役立つ」と述べている。

「ミスのリスクをできるだけ減らし、あるいはゼロにしつつ、最善の選択ができなければいけない。スカウティング活動はクラブによって異なる。うまく進めていくためには、まず何よりもクラブと環境を深く知ることが重要だ」

 1970年にセリエAを制した過去を持つカリアリは、2004-05シーズンから1シーズンを除いて1部で戦っていたが、2021-22シーズンを18位で終えて降格。今季はセリエBの第13節消化時点で4勝5分け4敗。昇格プレーオフ圏に3ポイント差の10位につけている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部




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