日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年11月8日金曜日

◆【浦和】試合4時間後に出国。Jリーグは「罰ゲーム」のような日程をいつまで続けるのか(サカノワ)






象徴として 天皇、皇后両陛下はなぜかくも国民に愛されたのか [ 毎日新聞社会部 ]


昨年の鹿島に続いて無茶な、ACLファイナリストは中3日で中東決戦。


[J1 32節] 浦和 0-2 川崎 /2019年11月5日/埼玉スタジアム2〇〇2

 川崎フロンターレ戦を終えた浦和の選手・スタッフはとにかく慌ただしく、トレーニングウェア姿でバスに急いだ。試合が終わったのは11月5日午後8時30分頃、その30分後の午後9時過ぎには埼玉スタジアムを出発した。そして日付が変わった6日0時30分の定期便で中東へと向かった。

 つまり浦和の選手たちは川崎戦の約4時間後、休む間もなく飛行機に乗り出国している。

 浦和の公式ツイッターでは午前1時前、「無事に出国できました」と伝えている。多くの主力選手がベンチ入りしなかったが、エースの興梠慎三、復活した青木拓矢、チームを支えてきた阿部勇樹ら、つい先ほどまで負けた悔しさを露にし、試合後にも汗を流し顔を火照らしていた選手たちが、もうアジア王者を懸けた戦いに向かっていた。

 もちろん、選手たちは一切文句を言わない。基本的にはシーズン当初から、ACL決勝進出時には、ここにカードが組まれることは決定していたからだ。

 とはいえ、決勝進出と同時に発表された日程は、あまりにも理不尽であることを思い知らされる。客観的に見ても、理不尽だった。

・10月29日(火) サンフレッチェ広島(A)(決勝進出に伴い11月9日から変更)

~中2日(※移動で2日とも潰れている)

・11月1日(金) 鹿島アントラーズ(A)(決勝進出に伴い11月2日から変更)

~中3日

・11月5日(火) 川崎フロンターレ(H)(決勝進出に伴い11月23日から変更)

~中3日

・11月9日(土) ACL決勝アル・ヒラル戦(A)※時差6時間

 川崎戦では鹿島戦から先発8人を入れ替え、主力をほとんど温存させた。突然の日程変更でもあり、すべての試合をベストで戦うことは正直言って無理な日程だった。Jリーグは、おそらくACLとJの「2冠」を狙うことを不可能にしている、と言って過言ではない。

 もちろん、ACLに出場するチームは、厳しい日程が待っていることを覚悟して戦う。が、決勝進出と同時に2試合が広島、川崎戦が前倒しされ、これではまさに”罰ゲーム”だ。

 しかも昨シーズンの鹿島アントラーズも、決勝第1戦から第2戦まで1週間のインターバルがあったなか、Jリーグ1試合がぶち込まれている。その時の課題を解決せず、また繰り返された。

 ACLファイナリストは、Jリーグの優勝争いをしてほしくない――そんな状況だ。

 昨年はワールドカップがあり、今年はシーズン前のアジアカップと12月にE-1アジア選手権が組まれている。そのため、ここでしかカードを組めなかったという状況ではある。とはいえ振り返れば、シーズン序盤やゴールデンウィーク、天皇杯との兼ね合いなどで十分調整できたはずだった。

 結果的に、Jリーグから3年連続で決勝進出を果たした。ただ浦和、鹿島、それぞれの意地や覚悟が際立っていたからだと言え、果たしてJリーグや日本サッカー協会のサポートが十分だったか、と言われると首を傾げざるをえない。

 プレミアリーグのリバプールFCを率いるユルゲン・クロップ監督はカップ戦を勝ち上がったことで、12月から年始にかけて超過密日程になるため「日程面は話し合う必要がある」と指摘。大会に参加しない(できない)とも示唆し、無茶なスケジュールに噛み付いたという。

 Jリーグでは、超ハードな4連戦の最後にアジアの頂点をかけた戦いが組まれた。なぜ、ファイナリストに重い負荷をかけるのか。

 現場で戦う選手やスタッフはどんな日程であろうと受け入れる覚悟だ。ただし、その代償の大きさも彼らは知っている。浦和や鹿島のフロントは、こうした問題にこそ声を大にして異議を唱えていいはずだ。

[取材・文:塚越 始]




◆【浦和】試合4時間後に出国。Jリーグは「罰ゲーム」のような日程をいつまで続けるのか(サカノワ)






◆鹿島が鹿島であるために。内田篤人が語るアントラーズとJリーグの未来/インタビュー(GOAL)



内田篤人 Atsuto.Uchida



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 鹿島アントラーズは現在リーグ制覇に最も近い位置にいる。明治安田生命J1リーグ戦残り4節時点で首位に立つ。毎年なんらかのタイトルを獲得している鹿島。「鹿島らしさ」とはよく語られる言葉で、移籍してきた選手はすんなりと「鹿島らしい」選手に変わる。では鹿島はなぜ鹿島であり続けられるのか。内田篤人が語るインタビュー前編。ここにはその強さのヒントがある。【聞き手=飯尾篤史/写真=徳丸篤史】


■優勝争いの中で足りないもの




――次の対戦相手である川崎フロンターレは先月、ルヴァンカップで優勝し、3年連続でタイトルを獲得しました。昨シーズンの開幕前、内田選手は「(前年に)川崎にタイトルの味を覚えさせてしまったのは脅威だ」と話していましたが、その危惧が現実のものになってきましたね。

「タイトルを獲るって、そういうことだと思います。僕が以前、鹿島にいた頃、フロンターレはずっと2位だった。でも、フロンターレのようにチームとしての形があって、選手も揃っているクラブがタイトルを1回獲ると、バババって獲れるようになる。あのとき(17年シーズン)、僕はまだこのチームにいなかったですけど、あのタイトルは鹿島が獲っておかなければならなかった。改めて、そう思いますね」

――内田選手と鹿島にとって、この先もしばらく厄介なライバルになりそうだと。

「Jリーグ全般を見渡しても、フロンターレの戦い方はハッキリしているし、本当に良いゲームをしている印象が強い。そんなチームがタイトルの獲り方を知ってしまったんだから、難しい相手になっていくと思います」

――一方、鹿島もACL、ルヴァンカップと続けざまに敗退したものの、そのショックを引きずらず、ここまでリーグ戦9戦無敗です。そこはさすがだなと。

「これまで鹿島はタイトルをたくさん獲ってきましたけど、落としたタイトルもたくさんある。3冠を達成したのは2000年だけで、それ以外のシーズンは、このタイトルは獲れたけれど、あのタイトルは落とした、という連続なので。もちろん、本気で全部狙ってはいるんです。でも、すべては獲れない。だから、切り替えというものに慣れているはず。

 タイトルを獲れなかったあとの1週間の準備と次の試合がどれだけ大事か、クラブとして分かっている。そこは、剛さん(大岩剛監督)も口酸っぱく言ってますから。獲れなかったことに落ち込むより、リベンジするチャンスがある、という気持ちのほうが強いと思います」

――2016年のリーグタイトルは、チャンピオンシップを制して掴んだものなので、鹿島が純粋にリーグ優勝を果たしたのは、実は3連覇を達成した2009年が最後。つまり今のチームで年間優勝の経験があるのは、曽ヶ端準選手、遠藤康選手、川俣慎一郎選手、内田選手の4人だけです。

「あ、そうなんですか……。僕もドイツにいたので、その間にひとつくらい獲っているイメージがありましたけど、(サンフレッチェ)広島、ガンバ(大阪)、フロンターレ……言われてみると、確かにそうですね」

――数少ないリーグ優勝経験者として、ここから先、何が重要になると思いますか?

「なんだろうな……選手の雰囲気というか、練習や試合中の雰囲気は、もうちょっと欲しいな、と思います」

――もっとピリピリしたほうがいい?

「僕も言葉にはできないですけど、優勝するときの雰囲気には、ちょっと足りていない気がします。もちろん、このままでも優勝できるかもしれないけど、3連覇したときのような雰囲気とは、ちょっと違うかな」

――その雰囲気を作るために、内田選手はここからチームにどんなアプローチをしていこうと考えていますか?

「いや、僕はこれまでと変わらず、やります。それに雰囲気って、一人で作れるものでもないので」

――みんなが感じて、変わっていくというか。

「そうですね、スタジアムの雰囲気とか、試合中の雰囲気というのは。ただ、今はまだ、ちょっと違うな、と感じています」


■鹿島にとって変化のシーズン





――それにしても鹿島は、新しく入った選手が、いつの間にか“鹿島らしい”雰囲気をまとっていますよね。犬飼智也選手、白崎凌兵選手、小泉慶選手、上田綺世選手……。一緒にやっていて、そうした新しいメンバーの成長は、どういう風に感じています?

「もちろん、活躍できる、できない、というのは、その選手の実力やポテンシャルによる部分が大きい。ただ、鹿島は入って来る選手に優しいチーム。プレースタイル、生活面含めて、サポートしてくれますからね、選手やスタッフが。だから、馴染みやすい面はあると思います。

 慶なんて、J2(柏レイソル)で試合に出られていない状況で移籍して来て、パンと入って活躍できている。それは、彼の凄さでもあり、鹿島のいいところでもある。ファミリーとして、サッカーに集中できる環境をみんなで作れるのは、鹿島のひとつの特徴だと思いますけどね」

――小笠原満男さんや中田浩二さんがよく、「何かを教えてもらったわけではない。自分で学んできた」と言っていたので、新しく来た選手に対して優しいというのは、少し意外です。新加入選手に対しても、「自分で見て学べよ」というスタンスだと思っていたので。

「もちろん、手取り足取り教えるなんてことはないですよ。でも、このチームは勝つために何をしたらいいかをまず考える。入って来た選手とのポジション争いに負けないのも大事だけど、入って来た選手がしっかり働けなければ勝てない、ということも分かっている。だから、みんなで手を差しのべる。鹿島に来る選手も、ここで優勝したいと思って入ってくるので、目標はひとつ。そのために何ができるか」

――先日、小池裕太選手にインタビューしたら、内田選手にアドバイスを貰ったと。「闘う姿勢をもっと見せないといけない。自分もそういう見られ方をされて損をしてきた。演技でもいいから、もっと出したほうがいい」と。

「監督の目にどう映るかは、特に最初のうちは大事。裕太は向こう(ベルギー)でも、そこで苦労したみたいだけど、特に外国人監督は、頑張ってます、という姿勢が分かりやすいのが好きですから。裕太はポテンシャルがあるけれど、性格面で損した部分があったと思う。

 そもそも裕太のような飄々とやるタイプが、しっかり戦えるようになったら、みんなに伝播するんですよ。そこは、彼がもう少し年齢を重ねたら、分かることかもしれない。でも、ここに来る選手って、みんな性格がいい。会話をしていても、人として、しっかりした選手が多いな、って感じます」

――そういう選手を、強化部がちゃんとピックアップしているんでしょうね。

「Jリーグが始まって以来、選手選びについては一貫してやってきたんだろうな、って思いますね」

――メンバーが多く変わった、というところで言うと、鹿島にとって今季ほどタイトル獲得が重要になるシーズンはないのではないか、と感じます。小笠原満男という偉大な選手が去り、内田選手を新リーダーに据えて、新たなスタートを切ったシーズンなので。

「そう言えば、クラブの今年のスローガンも、“かわる”だったんですよね。満男さんが引退して、親会社も変わり、移籍に関しても、これまでとは変わりましたよね。僕や満男さん、ヤナギさん(柳沢敦)、浩二さんが海外に行った頃と違って、鹿島で2、3年やって出ていく時代になった。それが、これからのスタンダードになると思います。

 ただ、鹿島は日本のトップチームだと思っているので、ある意味当たり前というか。変な話、鹿島がヨーロッパに選手をバンバン送り出すようでなければ、日本サッカーはダメだとも思っていて」

――日本のトップクラブとしての義務であり、宿命だと。

「そう。満男さんが引退して、夏には主力選手が3人も移籍したシーズンに、それでもタイトルを獲る。これは本当に大事なこと。ここでひとつ獲れたら『さすが鹿島、これだけ変わっても強いんだ』という印象を周りに植え付けられますからね」


■ドイツやスペインを手本にできることはある





――若い選手が次から次へと海外に飛び出していくなかで、いかに戦力を維持し、チームを回していくか。いち選手である内田選手が考えることではないかもしれませんが、ドイツで7年間プレーして、いろいろなクラブを見てきた中で、何かアイディアはありますか?

「まず、そういうことに関して、鹿島はフロントがしっかりしているので、あまり考えたことがない。実際、獲ってくる選手が次々と活躍しますもんね。白崎も、慶も。相馬(勇紀)はちょっとケガをしていますけど、いいモノを持っているし、(上田)綺世だって。だから、そこは選手が口出しすべきではないし、全部任せて、選手はサッカーに集中すべき。で、今回はそういう質問をされたので答えますけど(笑)」

――それを大前提としたうえで(笑)。

「そう(笑)。ドイツで感じたのは、下からバンバン出てくるんですよね。特にシャルケは、ユースがすごく強いんですよ。バイエルンよりも優勝している。U-18、U-19のカテゴリーの監督が素晴らしくて、その監督に大金を払っているらしいです」

――そこにお金を掛けているんですね。

「ユースから上がってきた選手も、パッと思いつくだけでも、ユリアン・ドラクスラー(PSG)、ジョエル・マティプ(リヴァプール)、マヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)、レロイ・サネ(マンチェスター・シティ)……彼らはみんなシャルケのユース出身。もう、毎年バケモノが出てくる感じ。例えば、トップチームの誰かがケガをしたりすると、紅白戦の人数が足りなくなるので、ユースからひとり、ふたり加わるんですけど、モノが違う。それに、1カ月後とかに再びやって来ると、ものすごく成長している」

――ドイツは本当に育成システムがしっかりしているんですね。

「ドイツにおいて、サッカーが最も人気のあるスポーツで、サッカー第一というのも大きいと思いますけどね。あと、お金があるので、他クラブから選手を獲れてしまう。シャルケも、ラウール(・ゴンサレス)や(クラース・ヤン・)フンテラールを獲りましたから」

――Jリーグでは、ヴィッセル神戸がそうしたカラーのクラブになってきました。

「そうですね。神戸みたいな、大枚をはたいて世界の大物選手を獲る、っていうクラブがあってもいいと思います。そのあと、続いてほしいな。いや、大物を獲り続けろという意味じゃなくてね。(アンドレス・)イニエスタや(ルーカス・)ポドルスキから、ヴィッセル神戸だけでなく、Jリーグ全体でしっかり学んで、全体のレベルを上げて、次につなげてほしい。オーストラリア(Aリーグ)も以前、(アレッサンドロ・)デルピエロを獲得したじゃないですか」

――シドニーFCが獲得しましたね。

「でも、一過性のものというか、そのあと、リーグのレベルが上がったわけじゃない。ACLで対戦しても、昔のほうが強かったと感じるくらい。それを日本がやっちゃいけないと思う。せっかく神戸が獲ってくれたんだから、システムにしても運営にしても、彼らから学ぶこと、ドイツやスペインを手本にできることって、たくさんあると思う」

――そうやってJリーグのレベルが上がっていけば、選手たちのレベルも上がり、見る人も楽しめる。

「そうなれば、ヨーロッパのスカウトも、Jリーグをもっと見てくれるようになると思う。僕や(香川)真司がドイツに行った頃は、ドイツでも日本人選手の評価が高かった時期がありましたけど、今は海外移籍の最初のステップがベルギーやオランダ、ポルトガルになってしまった。Jリーグのレベルが上がって、最初からシャルケやドルトムントにいきなり移籍できる流れにまたなれば、面白くなる。そうなったら、僕も『見に行きたい』って思うもん」

――フェルティンス・アレーナにね。そうしたら「ウッシーが戻ってきた!」と、歓迎ムードになるでしょうね。

「そうそう。個人的な想いとしたら、シャルケに誰か日本人が行ってほしい。それが鹿島の選手だったら、なおうれしいですね」

◎11月8日公開【後編】内田篤人が見据える完全復活の道に続く




◆鹿島が鹿島であるために。内田篤人が語るアントラーズとJリーグの未来/インタビュー(GOAL)


◆鹿島アントラーズvs川崎フロンターレ 第31節(サンスポ)






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 ・鹿島対川崎の通算31試合では、鹿島が9勝7分15敗と大きく負け越している。鹿島にとって川崎は、1試合平均失点が最も多い相手(1.8失点)。

 ・鹿島は川崎戦で現在7試合連続未勝利(3分4敗)。この間、1度も複数得点を挙げていない(計4得点)。現在進行中の同一カードでの連続未勝利としては、ワーストを記録している相手。

 ・鹿島は現在9試合連続無敗であり、直近17試合でもわずか1敗(10勝6分)。また、この間の全17試合で得点を挙げている(1試合平均1.8得点)。

 ・鹿島はホーム戦で現在14試合連続無敗(11勝3分)。今節引き分け以上で、本拠地での同一シーズン内では、1996年3月~11月以来、クラブ史上最長タイの連続無敗を記録する。

 ・川崎はアウェイ戦で現在、3試合連続で複数得点を挙げて無敗(2勝1分)。敵地での同一シーズン内では、2018年4月~7月以来のこと(当時4試合連続)。

 ・川崎は今季、ペナルティエリア外からの得点がリーグ最多(10点)。対する鹿島は、同得点がリーグで2番目に多い(8点)。

 ・三竿健斗は前節浦和戦で6回のタックルを記録。今季鹿島の選手で1試合に5回以上のタックルを記録したことは5度あり、そのうち4度が同選手によるもの(他:第11節神戸戦でのレオ・シルバ、8回)。

 ・家長昭博は直近の浦和戦で、両チーム最多のラストパス(3)、デュエル(16)、チーム最多のタックル(4)を記録した。J1の2015年シーズン以降、1試合で15回以上のデュエルと3回以上のタックルを記録し、3本以上のラストパスを記録するのは自身初めてのことだった。

※ファクト内の数字はJ1での成績




◆鹿島アントラーズvs川崎フロンターレ 第31節(サンスポ)


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