明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズを率いるレネ・ヴァイラー監督は、エジプト代表監督就任を要請されていたようだ。12日、モロッコメディア『Lions de L’Atlas』が伝えている。
スイス人のヴァイラー氏は過去にスイス1部のグラスホッパーやニュルンベルク、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)の強豪アンデルレヒトなどを指揮。2019年からエジプトの強豪アル・アハリを率いていたが、2020年10月に退団。しばらく無所属状態となっていたが、今季から鹿島アントラーズを率いている。
一方、エジプト代表はグループステージ方式によるFIFAワールドカップ・カタール大会アフリカ2次予選でガボン、リビア、アンゴラを相手に4勝2分で最終予選に進出。セネガルとの最終予選では1stレグで0-1と敗れ、2ndレグで1-0と追いついたが、PK戦の末に敗戦。W杯出場を逃したことをうけて、今月11日にカルロス・ケイロス監督の辞任が正式決定していた。
『Lions de L’Atlas』はエジプトサッカー協会(EFA)がケイロス監督の後任候補として日本代表元監督のバヒド・ハリルホジッチ氏やヴァイラー氏をリストアップしていると報道。しかし、EFAは監督人事に関して「アル・アハリ元監督であるレネ・ヴァイラーにコンタクトをとったが、日本のクラブとの契約があるとして彼から謝罪があった」と声明を発表している。
また、アフリカサッカーの専門サイト『アフリカフット・ユナイテッド』はヴァイラー氏招へいの可能性について「アル・アハリと金銭的な対立を起こしたことから、招へいを危惧する声が上がっている」と伝えていた。
なお、ヴァイラー氏についてスイスメディア『ブリック』は昨年12月、スイス代表監督候補にあがっていた過去を紹介。そして鹿島アントラーズ行きを決断する前にアメリカ・メジャーリーグサッカー(MLS)所属クラブからもオファーが届いていたと伝えている。
◆鹿島ヴァイラー監督、エジプト代表指揮官就任を拒否!「謝罪があった」と声明(FOOTBALL TRIBE)