日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年8月23日日曜日

◆ケルン、ヴォルフス相手に先制も連勝ならず…長澤出場せず&大迫ベンチ外(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20150823/342771.html



 ブンデスリーガ第2節が22日に行われ、FW大迫勇也とMF長澤和輝が所属するケルンとヴォルフスブルクが対戦した。長澤はベンチスタート、大迫は負傷の影響でベンチ外だった。

 開幕戦のシュトゥットガルト戦を3-1で制したケルンは、ホームで連勝を目指す。一方、昨シーズン2位のヴォルフスブルクも、内容は悪いながらもフランクフルトに勝ちきり、勝利でシーズンをスタートさせている。

 この試合で最初にチャンスを作ったのはヴォルフスブルク。20分、右サイドのヴィエイリーニャが中央に切れ込んでミドルシュートを放ったが、ボールはGKの正面だった。

 30分、ケルンがワンチャンスをものにする。GKティモ・ホルンがゴールキックから前線にロングボールを送ると、アントニー・モデストが頭でつなぐ。ヴォルフスブルクのGKクーン・カステールスがキャッチしきれず、これをシモン・ツォラーが決めてケルンが先制に成功した。ツォラーは2試合連続のゴールとなった。

 ヴォルフスブルクはその後もチャンスを作ったが、追いつくことなく前半終了を迎える。

 後半に入ってもケルンが相手ゴールに迫る。60分にはペナルティエリア内でモデストが右足シュートを放ったが、GKカステールスが好セーブでゴールを許さなかった。

 両チーム、交代カードで流れを変えに出る。ヴォルフスブルクは66分にアーロン・ハントを下げてダニエル・カリジュリを、74分にイヴァン・ペリシッチを下げてニクラス・ベントナーを投入。ケルンは68分にレオナルド・ビッテンコートに代えてヤニック・ゲルハルトをピッチに送り込んだ。

 すると83分、ヴォルフスブルクは右サイド深い位置でスローインを獲得。バス・ドストが頭で落としたところをカリジュリが右足でシュート。GKホルンが弾いたところをベントナーが押し込み、ヴォルフスブルクが同点に追いついた。

 続く後半アディショナルタイムにはケヴィン・デ・ブライネがGKと一対一となる場面もあったが、GKホルンがなんとか追加点を許さなかった。

 試合は1-1のドローに終わり、両チームともに連勝とはならなかった。なお、長澤に出場機会は訪れなかった。

 次節、ケルンはDF酒井高徳が所属するハンブルガーSVと、ヴォルフスブルクはDF内田篤人が所属するシャルケとそれぞれホームで対戦する。

【スコア】
ケルン 1-1 ヴォルフスブルク

【得点者】
1-0 30分 シモン・ツォラー(ケルン)
1-1 83分 ニクラス・ベントナー(ヴォルフスブルク)

◆【鹿島】3発で堅首!4年ぶり5連勝 石井イズムで強さ取り戻した(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20150822-OHT1T50275.html


 ◆J1第2ステージ第8節 鹿島3―0山形(22日・カシマスタジアム)

 カシマスタジアムに往年の光景が戻ってきた。試合後、イレブンは淡々と握手を繰り返し、列を整えていく。そこに大げさな笑顔はなく、スタンドからの大歓声が勝利を伝えるだけ。2011年8月以来、4年ぶりの5連勝で首位キープ。MF遠藤は「これで(確かに)5連勝だけど、優勝するためには今後も勝ち続けないといけない」と淡々と振り返った。

 前半は下位に沈む山形にペースを握られたが、同40分、FW土居のドリブルから、FW金崎がヘディングで先制点。さらに後半に入ってからも、2点を加えた。7対11のシュート数が示すように、すべての時間を掌握できたわけではない。ただ、終わってみれば3―0。GK曽ケ端は「ボールを回せればいいけど、そこは臨機応変に。我慢強くやれた」と言った。

 この「臨機応変」「我慢強さ」こそ、脈々と受け継がれる勝利マニュアル。7月下旬に解任されたトニーニョ・セレーゾ監督(60)は動きに制限を設けたが、結果を残せなかった。反対に、石井正忠監督(48)は「ダメだと思ったらやり直せ」と相手の守備にほころびが出るまで自由な発想でパスを回すことを許可した。もともと力のある選手の感性が生かされるようになった。

 選手が鹿島に入団する理由は大体同じだ。DF内田(現シャルケ04)は「なぜ強いのか知りたい」、MF柴崎は「勝ち方を学びたい」と言う。職人肌の選手が多く所属しているため、誰も「言葉にしてくれない」(柴崎)のが玉にキズだが、内田は「守備も攻撃も我慢強く、試合の流れを読んでできるのが強さの秘密」と結論づける。鹿島は強くなったのではなく、強さを取り戻した。

◆鹿島 3発快勝で堅首!“石井マジック”的中し4季ぶり5連勝(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/08/23/kiji/K20150823010988470.html

J1第2S第8節  鹿島3―0山形 (8月22日  カシマ)

<鹿島・山形>前半、鹿島・金崎はヘディングでゴールを決める(右はキム・ボムヨン)

 鹿島が首位を守った。ホームで山形に3―0で快勝。トニーニョ・セレーゾ監督を解任し、石井監督が就任してから負けなしだ。指揮官は「目の前の試合をやっていくことを考えていた」と冷静に話したが、11年以来、4季ぶりの5連勝。第2ステージ優勝へと一歩近づき最大の目標である年間順位も5位に浮上した。

 “石井マジック”がまた当たった。前半40分、日本代表入りが確実視される柴崎が起点となり、最後は土居のアシストから金崎が頭で決めた。ともにMF登録である2人を2トップで起用。初のコンビだったが先制点を決た。後半12分にはMFカイオが得点。セレーゾ監督時代はレギュラーだったが監督交代後、初先発。同29分には遠藤の得点をお膳立てするなど、起用に応えた。

 ホーム3連勝となった。セレーゾ監督時代はホームで2勝3分け4敗と負け越していたが、石井監督は3戦全勝。就任後選手らにファンサービスの充実を訴えてきた指揮官。21日の練習では見学に来たサポーターと選手らで記念撮影を行うことを提案した。小学生には自身が飼育するカブトムシをプレゼント。この日も1万6700人に勝利を届けた。1ゴール1アシストの遠藤は「みなさんの応援が力になります」と感謝を示すなど、石井イズムが浸透している。

 ここまで全試合で先発を入れ替えてきた。しかし、次節以降に向けて石井監督は「今まではいろいろな組み合わせを試してきたが、ここからは違った形になるのでは」と固定化を示唆。さらにギアを上げて、3年ぶりタイトル獲得へ突き進む。

◆鹿島、無キズ5連勝で堅首!石井監督「ここからが本番」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20150823/jle15082305030004-n1.html

絡まっちゃった!? ゴールを決めたカイオは勢い余ってネットに突っ込んだ (撮影・中井誠)
絡まっちゃった!? ゴールを決めたカイオは勢い余ってネットに突っ込んだ (撮影・中井誠)


 明治安田J1第2ステージ第8節最終日(22日、鹿島3-0山形、カシマ)名将と呼んでいい。7月21日に就任した鹿島の石井監督がチームを4年ぶりの5連勝に導き、満面の笑みを浮かべた。

 「(ゴールシーンは)うまくいったと思う。選手のいいパフォーマンスが出た」

 前半40分、FW土居がドリブルで4人を置き去りにして左クロス。FW金崎が頭で合わせて先制すると、後半にMFカイオ、MF遠藤が追加点。最下位の山形にボールを支配されながらシュート7本で3得点し、土居は「流れを見て臨機応変にできた」と胸を張った。

 “石井マジック”だ。MF登録ながら2トップを組んだ金崎と土居から先制点が生まれ、1ゴール1アシストのカイオは5試合ぶりの先発復帰。選手起用の眼力と、組み合わせを試しながらも結果を残す手腕が光る。強化責任者の鈴木満常務は「競争が結果につながるいい循環が生まれている」と目を細めた。

 就任後の5試合は12得点、3失点。セレーゾ前監督時代と比べ、1試合当たりの得点は1・6倍、失点は約6割減だ。V字回復で第2ステージ首位をがっちりキープ。指揮官は「上位との対戦も増えるここからが本番」と気を引き締めた。 (伊藤昇)

◆山形高崎が古巣対策「出られないけど力になりたい」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1526687.html

 8月に加入した山形FW高崎寛之(29)が、今日22日の鹿島戦対策を明かした。契約上出場できない古巣の弱点として「前線からのプレスと、両サイドバックの裏のスペース」を挙げた。

 2-2で引き分けた第1ステージでプレスに手を焼いた高崎は「ハードワークされて苦しかった。両サイドの裏をカバーしてくるボランチを封じられれば。試合に出られないけどチームの力になりたい」と話した。石井新監督就任後4連勝中の古巣をたたき浮上の足掛かりにする。

◆鹿島が首位堅守 山形14戦勝ちなし/鹿-山8節(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1526510.html

鹿島が首位堅守 山形14戦勝ちなし/鹿-山8節

<J1:鹿島3-0山形>◇第8節◇22日◇カシマ

 前節首位に立った鹿島が最下位の山形に完勝し、第2ステージ1位を守った。

 序盤はアウェー山形が主導権を握った。開始1分、FWディエゴが左足で低空ミドルシュート。サイドネットに刺さったが、まず戦う姿勢を示した。その後も左サイドを起点にボールを保持。24分には、左スローインからの好連係でディエゴが最終ラインのど真ん中を破ったが、左足シュートはゴールの右に外れた。

 最下位相手に負けられない鹿島は前半、ほとんどチャンスをつくれなかった。5分に得た右CKにDF植田が頭で合わせ、浮いてしまったシュートが序盤唯一のシュート。しかし、焦らない。前半40分、この日2本目のシュートを確実に決めた。ゴール前の密集を抜けたFW土居が左足で浮き球を送る。ファーサイドに走り込んだFW金崎が頭で押し込み、先制した。1-0で前半を折り返した。

 後半も鹿島が先手を取った。12分、MFカイオが追加点だ。土居のスルーパスで右サイドを疾走したMF遠藤が、利き足ではない右足でグラウンダーのクロス。GKとDFの間を通すと大奥に走り込んだカイオに届き、あとは無人のゴールに流し込むだけだった。

 さらに29分、3点目でダメを押す。カイオが個人技で左サイドを突破し、中央にマイナスのパス。ペナルティーアーク付近で受けた遠藤がダイレクトで左足を合わせ、ゴール右に突き刺した。完璧な試合運びを披露した鹿島が、11年7~8月以来の5連勝を飾った。

 山形は後半43分、途中出場のMF中島が惜しい右足ボレーを放ったが、GK曽ケ端の好セーブに遭って無得点。今季7度目となる3失点以上を喫し、14戦連続勝ちなしとなった。

◆鹿島、6年ぶり5連勝で第2S首位キープ!最下位・山形は14戦勝ちなし(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?170277-170277-fl

[8.22 J1第2ステージ第8節 鹿島3-0山形 カシマ]

 鹿島アントラーズはホームでモンテディオ山形に3-0で快勝し、石井正忠監督就任後、無傷の5連勝を飾った。第2ステージは6勝1分1敗の勝ち点19に伸ばし、勝ち点18で暫定首位に立っていた柏を抜いて首位をキープ。一方、年間順位で最下位の山形は2連敗で14試合勝ちなし(6分8敗)となった。

 立ち上がりはアウェーの山形が良い入りを見せた。開始1分、FWディエゴがドリブルからフィニッシュまで持ち込み、左足でオープニングシュート。前半24分にはディエゴがMF川西翔太とのワンツーでゴール前に切れ込み、左足を振り抜いたが、枠を捉えられなかった。

 すると、なかなかシュートを打てずにいた鹿島が少ないチャンスを生かした。前半40分、FW土居聖真がドリブルで左サイドを縦にえぐり、ゴール前にクロス。これにFW金崎夢生がヘディングで合わせ、先制点を奪った。

 1点リードで前半を折り返すと、後半12分には土居が右サイドのスペースにスルーパスを通し、MF遠藤康がゴール前にグラウンダーのクロス。ファーサイドから走り込んだMFカイオが押し込み、2-0とリードを広げた。さらに後半29分、敵陣左サイドの深い位置でカイオが鮮やかな個人技でDFをかわすと、マイナスのクロス。これを遠藤が豪快な左足ダイレクトボレーで叩き込み、3-0と試合を決定づけた。

「(自分の)ゴールよりチームが勝ったことがうれしい」。ダメ押しの3点目を決めた遠藤は試合後のインタビューでまずはチームの勝利を喜んだ。優勝した09年以来、6年ぶりの5連勝。それでも「5連勝で来ているけど、これからも勝ち続けないと優勝は見えてこない。一戦一戦、大事に戦っていきたい」と、満足することなく先を見据えていた。

◆【ハイライト動画】鹿島3-0山形 遠藤の豪快ボレーなどで3発快勝(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?170303-170303-fl

【J1第2ステージ第8節】(カシマ)
鹿島 3-0(前半1-0)山形

<得点者>
[鹿]金崎夢生(40分)、カイオ(57分)、遠藤康(74分)


◆好調鹿島が6年ぶりの5連勝…遠藤のボレー弾など3発快勝で首位キープ(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20150822/342696.html

 2015明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第8節が22日に行われ、鹿島アントラーズとモンテディオ山形が対戦した。

 現在4連勝中で好調の鹿島が、ファーストステージから13試合連続で白星のない山形をホームに迎えての一戦となった。

 前半は山形が攻勢に出る。最初の決定的なチャンスは25分、川西翔太とのワンツーでペナルティエリア内中央に抜け出したディエゴが、左足でシュートを放つが、わずかにゴール右に外れた。山形が押す展開が続いていたが、先制したのは鹿島だった。40分、エリア内左の深いところに抜け出した土居聖真がクロスを供給。そのボールをファーサイドの金崎夢生がヘディングで押し込んで、ゴールネットを揺らした。前半は鹿島の1点リードで折り返す。

 後半に入って57分、鹿島がリードを広げる。土居からのパスで遠藤康がエリア内右に抜け出し、中央へ折り返す。ファーサイドに走り込んでいたカイオが流し込んで、追加点を奪った。さらに74分、左サイドでボールをキープしたカイオが、股抜きで相手選手をかわしてエリア内左からクロス。そのボールをペナルティアークの遠藤がダイレクトボレーを放つと、シュートはゴール中央に突き刺さった。鹿島がリードを3点に広げる。

 その後は鹿島がボールをキープし主導権を握る。終了間際には山形に押し込まれるも、守り切って試合終了。鹿島が3-0で勝利し、2009年以来6年ぶりの5連勝となった。一方の山形は14試合白星から遠ざかる結果となった。
 
 鹿島は次節、29日に川崎フロンターレと対戦する。山形は第9節が天皇杯1回戦のため延期。次の試合は9月12日に行われる第10節で、サンフレッチェ広島とのホームゲームに臨む。

【スコア】
鹿島アントラーズ 3-0 モンテディオ山形

【得点者】
1-0 40分 金崎夢生(鹿島)
2-0 57分 カイオ(鹿島)
3-0 74分 遠藤康(鹿島)

◆2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第8節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51609

J1 2nd 第8節 vsモンテディオ山形

金崎、カイオ、遠藤がゴール!鹿島が山形を撃破、6年ぶりの5連勝でステージ首位奪回!



鹿島が、連勝街道を突き進む。J1 2nd 第8節、モンテディオ山形をカシマスタジアムに迎えると、40分に金崎のゴールで先制し、後半にはカイオと遠藤がゴールネットを揺らした。守備陣もしっかりと集中力を保ち、2試合ぶりのクリーンシートを達成。3-0で快勝し、5連勝を果たした。

鹿島は前節の仙台戦で、0-2からの逆転勝利を収めた。サポーターの後押しを受けて、山本が2戦連発弾、そして途中出場の土居が2ゴールを畳みかけ、会心の白星を収めた。これで4連勝となり、前節終了時点でステージ首位に立った。

毎試合、先発メンバーを入れ替えている石井監督は、仙台戦翌日から競争を課した。17日、クラブハウスで順天堂大学との練習試合を実施。控えメンバーが必死にアピールを見せ、出場機会を巡る争いが激化した。そして指揮官は、今節の2日前には紅白戦を行って、選手間の切磋琢磨を促した。「相手の特長や、試合の流れをイメージしながらメンバー構成をしている」という石井監督は、密度の濃いトレーニングの末、ベンチ入りメンバー18名を選出した。



前節からの先発メンバー変更は5人。センターバックの一角に植田、ボランチに山村、そして攻撃陣にはカイオと金崎、前節2ゴールの土居を指名した。その他、GKは曽ヶ端、右サイドバックは西、左には山本、植田のパートナーは昌子。ボランチで山村とコンビを組むのは柴崎、そして右サイドハーフには遠藤が入った。石井監督は、キャプテンマークを西に託し、ピッチへと送り出した。







久しぶりに夏本番の暑さに見舞われた、カシマスタジアム。サポーターは大きなコールで選手たちを出迎え、勝利への意志を示した。そして18時34分、キックオフを告げるホイッスルが鳴った。鹿島は立ち上がりから、山形にボールキープを許す苦しい展開を強いられる。開始1分でファーストシュートを打たれると、押し込まれる時間が続いた。それでも、決定機を作られることはなく、試合は推移していった。



鹿島が放ったシュートは、開始5分に右CKに反応した植田のヘディングのみ。このシュートは枠を逸れており、チャンスすらなかなか作れていなかった。前線でボールが収まらず、起点を作れないまま、前半を終えようとしていた。



しかし、久しくゴールから遠ざかっていた背番号33が、均衡を破ってみせた。40分、切れ味鋭いドリブルでペナルティーエリア左側を突破した土居が、ゴールライン際からファーサイドへクロスを上げると、金崎が飛び込み、ゴールネットを揺らした。金崎の8試合ぶりのゴールで、鹿島が先制。この試合初めての枠内シュートをゴールへ結び付け、1点リードで前半を終えた。





互いに選手を交代することなく迎えた後半も、立ち上がりは山形がボールをキープしていた。サイドからクロスを上げられる場面が多くなったが、中央でしっかりと跳ね返し、同点弾を許さない。



すると57分、次の歓喜も鹿島のものだった。敵陣でボールを奪い、土居が右サイドへ展開すると、遠藤が縦へと持ち出す。ペナルティーエリア右側に入った遠藤は、右足で狙いすましたクロスを送る。走り込んでいたのはカイオだった。背番号7がファーサイドからゴールへ押し込み、2点目を挙げた。



リードを広げ、試合を優位に進める鹿島。石井監督は66分に赤崎、68分に小笠原を投入し、さらに追加点を目指した。小笠原はチームに落ち着きと秩序をもたらし、赤崎は前線で起点となって存在感を見せた。





そして、待望の3点目は74分に生まれた。左サイド深くでボールをキープしたカイオが、巧みなテクニックとスピードを生かして反転。相手の股下を抜いてゴールライン際を中央へとカットインすると、浮き球のクロスを送る。ペナルティーエリア手前で待っていた遠藤は、迷わず左足を一閃。正確にコントロールされたボレーシュートが、サポーターの待つゴールへと吸い込まれた。





3-0。勝利を確信したサポーターのエネルギーは、さらに高まっていった。鹿島は78分に赤崎が連続して決定機を迎えるなど、ゴールを脅かしていく。結果的に4点目が決まることはなかったが、1点でも多く取るという強い思いを、ピッチ上で表現していた。



そして86分、石井監督は3枚目の交代枠に鈴木隆雅を指名し、就任後初めてピッチへと送り出した。競争意識を刺激する交代策も織り交ぜて、しっかりと試合を締めた。2試合ぶりのクリーンシート、そしてホーム3連勝を告げるホイッスルが鳴り響くと、カシマスタジアムは歓喜に包まれた。



2009年以来の5連勝を果たした鹿島は、勝ち点を19に伸ばした。暫定首位に立っていた柏をかわし、再び2ndステージ首位に立つこととなった。年間順位も5位に浮上し、いよいよ上位を窺いつつある。次戦は1週間後、29日のJ1 2nd 第9節、川崎フロンターレ戦だ。アウェイでの戦いとなるが、連勝の勢いと自信、そして勝利へのさらなる渇望をぶつけて勝ちに行く。



【この試合のトピックス】
・今季のリーグ戦で初の5 連勝を果たした。リーグ戦での5連勝は、2009年のJ1 第8節から第15節で8連勝した時以来。
・リーグ戦でのホーム山形戦は通算4試合目で4勝目。全勝記録を継続した。
・リーグ戦での山形戦は通算8試合目で、4勝4分となった。
・金崎が、6月27日のJ1 1st 第17節川崎F戦以来のゴールを決め、今季のリーグ戦での得点数を5に伸ばした。
・カイオが、6月20日のJ1 1st 第16節横浜FM戦以来のゴールを決め、今季のリーグ戦での得点数を6に伸ばした。
・遠藤が、7月11日のJ1 2nd 第1節、新潟戦以来、7試合ぶりのゴールを決めた。今季のリーグ戦での得点数を4に伸ばした。
・山村が2試合ぶりの先発出場を果たした。
・鈴木隆雅が、6月27日のJ1 1st 第17節川崎F戦以来、今季2試合目の出場を果たした。



監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・各ポジションで相手にしっかりプレッシャーを かけよう。
・攻撃は焦らずに組み立てよう。特に相手陣内の深い位置では状況をよく見よう。
・後半の立ち上がりに気を付け、守備からしっかり入ること。


モンテディオ山形:石崎 信弘
・今、0-1だが、ゲームの流れは悪くない。気落ちせず、後半は今やっていることをレベルアップしよう。
・ディフェンスではボールに対してはっきりした プレーをしよう。中途半端なプレーはしないようにしよう。


[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
試合の流れとしては自分たちがボールを持つ時間が長くなるのではと考えていた。ボールを持ちながら、揺さぶってゴールを狙えればと考えていたが、1点目はすごくいい形で決めることができた。ディフェンスはボランチも含めて新しいコンビで戦ったが、守備での安定は少し出すことができなかった。これは、トレーニングがまだ少ないから。今日の試合でいえば、0点に抑えられたことがよかった。追加点が取れたことも非常によかった。

Q.先発5人を入れ替えて、試合に出た選手が活躍したことへの評価。5連勝して、今後に向けた抱負。

A.交代のメンバーに関しては、あまり意識していない。日々のトレーニングのパフォーマンスを見て決めている。出た選手は非常にいいパフォーマンスを見せてくれた。特にナオ(植田選手)は今まで試合に出たとき少しミスが多かった。今日は非常にミスが少なく、ポジショニングもよかった。他の選手は以前にも試合に出ているし、問題なくできていた。ボランチのところの守備の安定感はなかなか出せなかったが、選手自身の問題ではなく、練習を重ねていけばクリアできると思う。

5連勝に関しては、目の前の1つ1つの試合に勝つことだけを考えて戦ってきた結果。それが5回積み重なったということ。今後は対戦するチームも上位になるし、カップ戦も入ってくる。ここからが本当の勝負。

Q.コーチとしていろいろな監督の下でやってきたが、アントラーズの監督は勝っているときはメンバーを代えない監督が多かった。石井監督がメンバーを代えている基準は?

A.基準と言われると難しいが、いろいろなことを考えている。ここからが本当の勝負だと思う。今節までは、いろいろな組み合わせで選手たちのパフォーマンスを見たかった。ここからは違ったかたちになるのではないかと思う。基本的には僕が監督に就任してからだけではなく、セレーゾ前監督のときのパフォーマンスも把握して僕自身も選手を評価していた。当然、相手の力関係もみて、今後どんな布陣がベストなのか考えていきたい。


モンテディオ山形:石崎 信弘
首位争いをしているアントラーズに対して、どれだけチャレンジできるかということで、恐れずに戦っていこうと話していた。前半は本当にいい形で戦えていたが、悔やまれるのは終了間際の失点。柴崎選手へのアプローチのところで誰が行くのかはっきりしていなかった。そして、クロスへの対応。後半も入り方は悪くはなかったかが、アントラーズの崩しのアイデア、クロスの精度、そういうところで差が出てしまった。2失点目はパスミスからやられてしまったが、ミスに対する準備、チャレンジするところとカバーする意識がうまくいっていなかった。1つも落とせない戦いが続くが、結果を出していくところを突きつめていきたい。


選手コメント

[試合後]

【カイオ】
ゴールの場面は、プレーが切れるまでしっかりとやりきろうと思っていたところに、素晴らしいパスがファーサイドに来た。その後のアシストは、(遠藤選手への)お返しということではないけど、ドリブルで仕掛けたらコースを消されて、そこしかなかった。ある意味では、お返しのようなアシストになったと思う。

【遠藤 康】
前半は少し苦しい立ち上がりになったけど、守備陣がしっかりと我慢してくれた。ゴールは、力まずに打ったら入ったという感じ。カイオからボールが来ると信じていた。優勝するためには勝ち続けるしかない。勝ち続けたい。

【西 大伍】
前半は我慢をする展開になったけど、こういう試合もあると割り切ってプレーしていた。石井さんも、こういう試合展開もあり得ると予想していた。キャプテンをしたのは、たぶん中学生以来。少し硬かったかな、とは思う。

曽ヶ端選手、昌子選手、植田選手、鈴木隆雅選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。

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