日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年12月1日火曜日

◆[関東]寮では“内田部屋”を使用、「成長した自信はあります」鹿島に帯同したDF常本佳吾が2か月ぶり明治大再合流(ゲキサカ)






[11.29 関東大学L第19節 明治大1-2順天堂大 味フィ西]

 特別指定選手に承認されて鹿島アントラーズに帯同していたDF常本佳吾(4年=横浜FMユース/鹿島内定)が、“武者修行”から明治大に帰ってきた。

 常本は9月10日に来季より入団する鹿島の特別指定選手として登録。DF内田篤人の引退や故障者が出たことで緊急招集を受け、11月3日に日産スタジアムで行った“古巣”横浜F・マリノス戦に途中出場してJリーグデビューも飾った。

 ただ「現実を突きつけられた」思いも持ったという。即戦力として期待されたが、試合出場はその1試合のみ。「大学4年間で積み上げてきたものを出そうと意気込んだんですけど、数多くタイトルを獲っているチームの層の厚さを感じました」と振り返る。

「でもこの2か月で成長した自信はあります。この2か月の経験を来季のスタートに標準を持って行けるのは自分の中では財産だと思います。プロの世界はワンチャンスをものにするのが大事で、そのワンチャンスをものにするかは自分次第。日々の練習からハイクオリティを求めていかないと、ダメだなと感じました」

 “内田の後継者”。鹿島で過ごした2か月間はクラブの寮に入ったが、内田が直前まで使っていた部屋を使わせてもらったという。割り当てられた部屋の表札には「内田篤人」と記されていた。「あまりご一緒する機会がなかったけど、プレー面ではトラップの置き方とか一回、教えてもらいました。まだまだですが、“それ”を感じられるのも鹿島に入ったからだし、そのプレッシャーを感じながら、自分の中でやっていくだけだなと思います」。

 28日の順天堂大戦は、明大に再合流して数日での試合出場となったが、右SBでフル出場。同点ゴールに絡むなど、そつのないプレーをみせた。しかしチームは敗れ、首位に勝ち点3差。2試合少ないものの、暫定2位が変わることはなかった。「プロに行く選手はプロ行くプレーを体現しないといけないし、それを自分が一番に見せないといけないことも分かっている。プロ集団と言われてもいいくらいのゲーム運びをしないといけないと思っています」。残りわずかとなった大学生活だが、集大成は必ずタイトルで飾ってみせる。

(取材・文 児玉幸洋)




◆[関東]寮では“内田部屋”を使用、「成長した自信はあります」鹿島に帯同したDF常本佳吾が2か月ぶり明治大再合流(ゲキサカ)





◆鹿島監督、浦和との“ダービー”に4発完勝の選手を称賛 「内容と結果が伴った試合」(FOOTBALLZONE)






中3日の日程も攻守に奮闘 ザーゴ監督「強度、スピードを落とさずにできた」


 鹿島アントラーズは29日に行われたJ1リーグ第30節浦和レッズ戦に、ホームで4-0と大勝した。前節の柏レイソル戦での大敗から立て直した一戦について、ザーゴ監督は「ダービーになると自然に、選手たち自身に気持ちが入る」と、浦和戦ならではのものがあったと振り返った。

 鹿島は25日の第29節で柏に1-4で敗れていた。一方の浦和は25日に試合はなく、22日のガンバ大阪戦(1-2)以来のゲーム。インターバルの差は明らかだったが、試合開始直後からの両者の姿を見比べると、どちらが中3日のチームか分からないものだった。

 ボール際の強さ、サイドでの2対2などユニットとしての機能性など、個々の局面で優位に立ち続けた鹿島は、前半にFW上田綺世のゴールで先制すると、後半に入ってもじわじわとリードを広げて気が付けば4点差。大勝であり完勝という試合内容だった。

 柏戦との違いについて、ザーゴ監督は試合後「3連戦というところで、多少の疲労感があるなかでの試合だった。ただ、そのなかでも強度、スピードを落とさずにできた。数多くのチャンスを作り、しっかりと点を決めることができたという点では、やるべきこと、内容と結果が伴った試合になったのではないかと思う。やはり、ダービーになると自然に、選手たち自身に気持ちが入る」と振り返った。

 鹿島は1993年のJリーグ開幕から最も多くのタイトルを獲得してきたチームだが、その歴史のなかで21世紀に入ってからは浦和とタイトルを争う重要なゲームを戦ったことも少なくない。現在は廃止されているJリーグチャンピオンシップを含め、多くの場面でしのぎを削ってきた。その“オリジナル10”同士の戦いを、ザーゴ監督は「ダービーマッチ」と表現した。

 2得点の上田は、戦術的なことやプレーに対する影響は別のこととしながらも「小さい頃から下部組織にいたし、浦和とどういう関係かもちろん理解したうえでプレーしている」と話し、最終ラインで出場したDF町田浩樹も「やっぱり浦和戦ということでたくさんのサポーターにも入ってくださいましたし、もちろん浦和が相手だから負けたくないという気持ちはあった」と、1万人を超えた観客動員数にも触れつつ、浦和戦について話した。


残り2試合でも「今日と同じようなことをしなくてはいけない」





 ザーゴ監督は「今日見せた集中力や注意力、ハートの部分も含め、これを毎試合やらないといけない。今シーズンはリーグにおいては残り2試合あって、なおかつホームゲーム。この2試合でも、今日と同じようなことをしなくてはいけない」と、このゲームで見せたものを基本にすべきだと話す。

 ザーゴ監督の就任1年目である今季の鹿島は、リーグ戦2位となれば新型コロナウイルスの影響で変則開催になる天皇杯の準決勝に進出できるものの、残り2試合で2位G大阪と勝ち点差「4」と逆転は厳しい状況だ。一方の浦和も、すでに大槻毅監督の退任が発表されるなど不本意なシーズンを終えようとしている。それでも、Jリーグのなかでも伝統の一戦に数えられるカードは、選手たちのモチベーションにも大きな影響を与えたようだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



◆鹿島監督、浦和との“ダービー”に4発完勝の選手を称賛 「内容と結果が伴った試合」(FOOTBALLZONE)





◆【鹿島】「サポーターに勝利を届けたい」。4戦ぶり復帰の町田浩樹が浦和を零封(サッカーマガジン)






11月29日、明治安田生命J1リーグは第30節が開催され、鹿島アントラーズは浦和レッズとカシマスタジアムで対戦。上田綺世の2ゴールに加え、エヴェラウドとレオ・シルバにも得点が生まれて4点を奪い勝利。守備陣も町田浩樹らが奮闘し、完封試合を達成した。


■2020年11月29日 J1リーグ第30節(@カシマ:観衆11,645人)
鹿島 4-0 浦和
得点:(鹿)上田綺世2、エヴェラウド、レオ・シルバ


隔離措置を経て復帰。「体がうまく動かなかったり…」


 鹿島の最終ラインに背番号28が帰ってきた。11月14日、川崎F戦当日の朝に永戸勝也の新型コロナウイルス陽性が判明し、町田浩樹ら6選手も濃厚接触者として隔離措置が取られていた。「最初のうちは一人で動くことしかできなくて、もちろんボールも使えず、ただ走るだけ」と、町田は隔離期間のトレーニングの様子を明かす。そして、浦和戦3日前の26日に全体練習に復帰し、この日はセンターバックのスターティングメンバーに名を連ねた。

「(離脱前に)最後に出たのがマリノス戦(11月3日)なので、3週間くらいは空いています。ゲームの入り方(の難しさ)だったり、前半も体がうまく動かなかったりとか、もちろんありました。けれど、試合をやっていくうちにしっかりと馴染めるようになっていったし、攻撃の選手があれだけたくさん点を取ってくれたので、ディフェンスとしては楽に試合を進められたかなと思います」

 町田の言うように、前半11分に上田綺世が先制ゴールを奪い、後半も上田、エヴェラウド、レオ・シルバが追加点を奪ってリードを広げた。浦和に攻め込まれる時間もあったが、「アウェー(第4節)では山中(亮輔)選手の速いボールから失点していたので、FKでの(守備の)立ち位置は、ほんの少しですけれど修正しました」と、前回対戦時の反省を生かして最後まで失点することなくタイムアップを迎えた。

「浦和戦ということで、たくさんのサポーターが(スタジアムに)入ってくれました。もちろん、浦和が相手だから負けたくない気持ちもありましたが、ただ、ここ数試合、ホームで勝てていなかったので、ホームでサポーターに勝利を届けたい気持ちが強かった。勝てて良かったです」

 今季5度目の完封勝利。また、4点差で勝つのは今季初めてのことだ。ザーゴ監督が「内容と結果が伴った」と話すように、ライバルチームを相手に攻守両面で圧倒し、カシマスタジアムで今季最高の出来を見せることができたと言えるだろう。4試合ぶりに戦列に戻ってきた町田の存在が、そんなチームのハイパフォーマンスを支えていた。

現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE



◆【鹿島】「サポーターに勝利を届けたい」。4戦ぶり復帰の町田浩樹が浦和を零封(サッカーマガジン)





◆【J1採点&寸評】鹿島4-0浦和|2得点の上田、1G1Aのエヴェラウド。MOMに選んだのは…(サッカーダイジェスト)






鹿島――ダブルボランチは及第点以上の評価


[J1第30節]鹿島4-0浦和/11月29日/カシマ

【チーム採点・寸評】
鹿島 7
11分の先制点で流れを引き寄せ、優位にゲームを進めながら後半に3得点。相手を寄せ付けず、盤石の戦いぶりで完勝を収めた。

【鹿島|採点・寸評】
GK
31 沖 悠哉 6
前半終了間際のピンチでは思い切って前に出て事なきを得る。60分の危ない場面でも果敢なプレーで失点させず。

DF
37 小泉 慶 6.5
上田の先制点につながる中盤での見事なボール奪取。素早い攻守の切り替えなど、エネルギッシュなプレーが光る。

39 犬飼智也 6.5
10分にセットプレーの流れから惜しいシュート。周りをよく見て気の利いたサイドチェンジも。押し込まれる時間帯でも慌てずに対処した。

28 町田浩樹 6
4試合ぶりの出場。試合を通じてリスクマネジメントを怠らず、最後まで集中力を保ち、ここぞというところでゴールを守った。

16 山本脩斗 6
前に出るか、後ろでステイするか。その判断が的確で、左サイドの守備にふたをする。デュエルでも簡単に負けず。

MF
4 レオ・シルバ 6.5
キープしながら、相手の逆をついて局面を変えるプレーはさすが。要所でプレーに絡みながら、ボールの流れをスムーズに。81分に土居のお膳立てから1得点。

20 三竿健斗 6.5
ソリッドなディフェンスを披露し、中盤の攻防で絶大な存在感を放つ。高い危機察知能力を発揮してチームを下支えした。


鹿島――4点目直後、一気に“4枚替え”





MF
7 ファン・アラーノ 6(83分OUT)
柔軟な足技で敵を翻弄。攻撃に絶妙なアクセントをもたらしたが、後半開始早々のビッグチャンスは決めるべきだった。

8 土居聖真 6.5(83分OUT)
冷静沈着に左サイドから効果的なアタックを繰り出す一方、周りの選手たちの良さを引き出そうとする献身的なプレーも。L・シルバの得点をアシスト。

FW
9 エヴェラウド 7(57分OUT)
良質なクロスで上田の先制ゴールをアシスト。40分、52分の得点チャンスは逸したが、裏に抜け出して得た64分の絶好機は決めてみせた。

36 上田綺世 7.5(72分OUT) MAN OF THE MATCH
3分のヘッドは決められなかったが、11分の決定機はきっちりとモノにして、50分には強烈なミドルシュートで2点目をゲット。圧巻の決定力を見せつけて勝利の立役者に。交代の際にはスタンドから大きな拍手が送られる。

途中出場
MF
25 遠藤 康 6(72分IN)
75分には可能性を感じさせる右足シュート。状況に応じたポジショニングとプレーで安心感を与えた。

DF
22 広瀬陸斗 ―(83分IN)
カウンターでは良いタイミングで前に出たがパスが届かず。出場時間が15分未満のため採点なし。

MF
6 永木亮太 ―(83分IN)
攻守の両局面で隙を見せず、確実に勝利を引き寄せる。出場時間が15分未満のため採点なし。

MF
27 松村優太 ―(83分IN)
右サイドで持ち前のドリブルを駆使して見せ場を作る。出場時間が15分未満のため採点なし。

FW
15 伊藤 翔 ―(83分IN)
良い位置でスタンバイし、ゴールを狙ったが結果は出せず。出場時間が15分未満のため採点なし。

監督
ザーゴ 6.5
前節から中盤の形を菱形から台形に。4点目を奪った直後、一気に“4枚替え”など余裕のある采配で勝点3を掴む。


浦和――攻守をつないだ青木だが不用意なパスミスも


【チーム採点・寸評】
浦和 4.5
早い時間帯で失点したあと、思うようにペースを上げられず、さらにリードを広げられて苦しい展開に。終盤は押し込む時間も増えたが、鹿島の堅い守備を崩し切れず。攻撃でも守備でもピリッとしない内容だった。

30 興梠慎三 5(78分OUT
高いパスセンスで味方を前向きに走らせる。前線の基準点として機能していたが、目に見える結果を残せなかった。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)



◆【J1採点&寸評】鹿島4-0浦和|2得点の上田、1G1Aのエヴェラウド。MOMに選んだのは…(サッカーダイジェスト)





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