
日刊鹿島アントラーズニュース
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2018年11月6日火曜日
◆韓国代表、豪遠征にク・ジャチョルら26名招集…ソン・フンミンは選外(サッカーキング)

大韓サッカー協会(KFA)は5日、11月のオーストラリア遠征に臨む韓国代表メンバー26名を発表した。
今回のオーストラリア遠征では、17日にオーストラリア代表と、20日にウズベキスタン代表と対戦する。パウロ・ベント監督は、MFク・ジャチョル(アウクスブルク/ドイツ)やMFファン・ヒチャン(ザルツブルク/オーストリア)らを招集。一方、FWソン・フンミン(トッテナム/イングランド)やMFキ・ソンヨン(ニューカッスル/イングランド)といった面々はメンバーを外れた。
Jリーグからは、GKキム・スンギュ(ヴィッセル神戸)、GKキム・ジンヒョン(セレッソ大阪)、DFチョン・スンヒョン(鹿島アントラーズ)、FWファン・ウィジョ(ガンバ大阪)が選出されている。
発表された韓国代表メンバー26名は以下の通り。
▼GK
キム・スンギュ(ヴィッセル神戸/日本)
キム・ジンヒョン(セレッソ大阪/日本)
チョ・ヒョヌ(大邱FC)
▼DF
キム・ヨングォン(広州恒大/中国)
チョン・スンヒョン(鹿島アントラーズ/日本)
クォン・ギョンウォン(天津権健/中国)
キム・ミンジェ(全北現代)
パク・ジス(慶南FC)
イ・ヨン(全北現代モータース)
イ・ユヒョン(全南ドラゴンズ)
キム・ムナン(釜山アイパーク)
ホン・チョル(尚州尚武FC)
パク・チュホ(蔚山現代)
▼MF
ファン・インボム(牙山ムグンファFC)
キム・ジュンミン(FCリーフェリング/オーストリア)
ク・ジャチョル(アウクスブルク/ドイツ)
チョン・ウヨン(アル・サッド/カタール)
キム・スンデ(浦項スティーラーズ)
ナム・テヒ(アル・ドゥハイル/カタール)
イ・ジンヒョン(浦項スティーラース)
イ・チョンヨン(ボーフム/ドイツ)
ナ・サンホ(光州FC)
ファン・ヒチャン(ザルツブルク/オーストリア)
ムン・ソンミン(仁川ユナイテッドFC)
▼FW
ファン・ウィジョ(ガンバ大阪/日本)
ソク・ヒョンジュン(スタッド・ランス/フランス)
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◆韓国代表、豪遠征にク・ジャチョルら26名招集…ソン・フンミンは選外(サッカーキング)
◆鹿島に頼もしい援軍、日本代表専属シェフ遠征同行(ニッカン)

ホームで先勝し、敵地テヘランで10日(日本時間11日)に行うペルセポリス(イラン)とのACL決勝第2戦に向けて、鹿島アントラーズに頼もしい味方がつく。
サッカー日本代表専属シェフの西芳照氏が遠征に同行することになった。鹿島では初めてだが、MF小笠原らと「東北人魂」の活動などで交流もある。中東での試合経験がない選手も多い中で、DF昌子は「チームにすごいプラス。向こうの料理より日本の味の方がいい。食のストレスは感じると嫌なので心強い味方」と、喜んでいた。
不在のお知らせ。— 西芳照 (@dream24_nishi) 2018年11月2日
11月7日から12日まで鹿島アントラーズAFCチャンピオンリーグ決勝第2戦ペルセポリス戦に帯同のためNISHI’SKITCHEN には西は不在となります。鹿島アントラーズの応援よろしくお願い致します。
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◆鹿島に頼もしい援軍、日本代表専属シェフ遠征同行(ニッカン)

◆U-19からACL決勝へ 日本の未来背負う鹿島の19歳を海外メディア絶賛(the WORLD)

和製アザールとの呼び声も
3日にAFCチャンピオンズリーグ決勝第1戦でイランのベルセポリスを2-0で撃破した鹿島アントラーズ。得点を決めたのはレオ・シルバ、セルジーニョの助っ人2人だったのだが、英『FourFourTwo』が名指しで称賛したのは19歳のMF安部裕葵だった。
安部は10月18日からインドネシアで開催されているU-19アジア選手権2018にU-19日本代表の10番として参加していた選手で、来年のU-20ワールドカップ出場権獲得に大きく貢献した。本来ならば準決勝のサウジアラビア戦にも帯同するものだが、鹿島は今回のACL決勝へ安部を呼び戻す判断を下した。
U-20ワールドカップ出場権を懸けた戦いから、クラブでアジアの頂点を目指す決勝への切り替えは簡単なものではなかったはずだが、安部はベルセポリス戦も先発して69分までプレイしている。
同メディアは、「ファイナルを戦うためにU-19アジア選手権から戻ってきた安部は、第1戦で非常に素晴らしかった。爆発力がありながらも正確で、インテリジェントだった。19歳は鹿島の攻撃でキーマンとなっていた」と絶賛している。
安部お得意のドリブルでチャンスメイクする場面もあり、ハードスケジュールの中で19歳の安部はしっかりと自分の役割をこなしてみせた。U-19アジア選手権では久保建英のプレイが大きな話題を呼んだが、安部もとてつもない才能を秘めたアタッカーだ。すでに鹿島でも主力となっており、これからの日本を背負って立つことになるだろう。
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◆U-19からACL決勝へ 日本の未来背負う鹿島の19歳を海外メディア絶賛(the WORLD)

◆「ブラジル人が鹿島をACL制覇へ近づける」 助っ人コンビの躍動に母国メディア注目(Footballzone)

レオ・シルバとセルジーニョのゴールで鹿島が先勝
鹿島アントラーズは3日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦、ホームでのペルセポリス(イラン)戦に2-0で勝利を収めた。勝利の立役者となったMFレオ・シルバとMFセルジーニョについて、母国ブラジルメディアがスポットライトを当てている。
ブラジル人コンビがスタジアムに歓声をもたらしたのは後半に入ってからだった。0-0で迎えた後半13分、右サイドでボールを受けたレオ・シルバがMF土居聖真とのワンツーでボックス手前まで侵入すると、そのまま左足を一閃。鋭いグラウンダーのシュートはゴール左隅に吸い込まれ、先制点を手にした。
さらに同25分、日本代表MF三竿健斗のボックス内への浮き球のパスに抜け出したセルジーニョが左足のダイレクトボレーをゴール左隅に突き刺し、追加点を奪った。試合はそのまま終了し、敵地での第2戦に向けて幸先良く先勝した。
ブラジル人二人の大車輪の活躍を受け、母国メディア「Esportes Estadao」は「ブラジル人が鹿島アントラーズをACL制覇へと近づける」と特集している。
「この試合でゴールを奪ったのはブラジル人たちだった。先制点はクルゼイロやイパチンガでプレーした経験を持つレオ・シルバ、2得点目はサントスやビクトリアでプレーしていたセルジーニョだった」
レオ・シルバは2013年から3年間アルビレックス新潟に在籍し中心選手として活躍した後、鹿島に加入。セルジーニョは今夏に鹿島のテクニカルディレクターに就任したジーコ氏の誘いを受けてJリーグ初参戦を決断していた。両者とも今では鹿島に不可欠な存在となっているのと同時に、10日(日本時間11日午前0時)の決勝第2戦でも鍵を握るコンビであることは間違いないだろう。
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◆「ブラジル人が鹿島をACL制覇へ近づける」 助っ人コンビの躍動に母国メディア注目(Footballzone)

◆【原博実の超現場日記2018/第12回】テヘランでも頼むぞ!最後まで集中した鹿島、2-0で勝利!/ACL決勝第1戦(GOAL)


Jリーグの原博実副理事長がスタジアムや視察先で見たもの、感じたことを率直な言葉で綴る『超現場日記』。11月3日には、AFCチャンピオンズリーグ決勝第1戦・鹿島アントラーズvsペルセポリス(イラン)を視察した。
■イランの古豪を前に魂の守備
3日の午前11時半前。東京駅のバスターミナルに到着した。県立カシマサッカースタジアム行きバス乗り場は大行列だ。
このままずっと並んでバスで行くか…。潮来インターを降りてからも渋滞がありそうだ。キックオフは15時。間に合うかどうか。そこで急遽、電車にトライすることにした。成田駅まで行き銚子駅行きに乗り換える。さらに、佐原駅で鹿島線へ乗り換えた。


カシマスタジアムに一度電車で行ってみたかった。鹿島サッカースタジアム駅には14時43分に到着した。東京駅を出てから2時間45分くらい。潮来インターの降り口からは車も大渋滞だったよう。快適な電車の旅。この選択は大正解だった。
カシマスタジアムに入る。サポーターで満員だ。本当に素晴らしい雰囲気。

キックオフ。

ではハイライトをどうぞ。
立ち上がり4分、ペルセポリスの攻撃。右サイドからのクロスに背番号70番のエース、イラン代表アリ・アリプールのシュート。そのシュートを顔面でブロックした鹿島のセンターバック、チョン・スンヒョン。気持ちの入ったプレーだった。あそこで失点していたら完全にペルセポリスのペースになったはず。
90番のナイジェリア代表ゴッドウィン・メンシャもスピードのある危険なストライカーだ。そのストライカーに対して、昌子源とチョン・スンヒョンのセンターバックの集中力が途切れない。そして、中盤の中央の2人も同様だ。レオ・シルバと三竿健斗。その4人の守備の固さ、安定感があった。
前線の鈴木優磨とセルジーニョ。中盤サイドの土居聖真、AFC U-19選手権インドネシア2018から帰国したばかりの安部裕葵。攻撃陣も全員が前線から献身的な守備に奔走する。
■レオ・シルバ、セルジーニョの技ありゴール
58分、待望の先制点が決まる。
レオ・シルバが西大伍からボールを受けるとパスアンドゴー。西にパスするかと思ったら中央にいる土居へ。レオ・シルバは土居とのワンツーパスを受けて中にドリブル。コースを狙った左足のシュートがDFの股間を抜けてゴールネットに突き刺さる。素晴らしい一連のプレーだった。
70分の2点目。
リスタートのこぼれ球を三竿がインターセプト。胸トラップしたボールをセルジーニョに浮き玉のパス。セルジーニョはそのボールをアウトサイドで逆回転をかけた技ありのシュート!

美しいゴールだった。あの場面であの逆回転のシュートを瞬間的にイメージする、そして決めるのは簡単ではない。浮き球のシュートの技術。日本人はまだまだ学ばなければいけない。
この2得点の場面。このシーンを見られただけでも満足の試合だ。35,022人の観客も大満足だったに違いない。


でも、まだ第1戦が終わっただけ。第2戦が行われるテヘラン「アザディ・スタジアム」には8万人が入ると言われている。ペルセポリスはホームでの試合に強い。
アジアチャンピオンまであと1試合。今の勢いのまま、テヘランでの試合に臨んでほしい。
帰りはJFAのACLサポートメンバーの車に同乗した。カシマスタジアムから潮来インターまでの道は大渋滞。なんでも美味しいラーメン屋さんがあるらしい。みんなで「ラーメン純輝 神栖店」へ向かう。

これは味噌野菜ラーメン。
「らーめん純輝 潮来本店」が有名だそうだ。皆さんも今度カシマスタジアムに行く時にはぜひ。カシマサポーターもたくさんいた。夕方から気温が下がり、冷えた体も芯から温まった。
10日のアウェイ、テヘランでのペルセポリス戦前の6日には、明治安田生命J1リーグ第32節、アウェイでの柏レイソル戦が控えている。厳しい日程だが、大岩監督の手腕にも期待している。
頑張れ鹿島!
アジアの頂点まであと一つ。
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◆【原博実の超現場日記2018/第12回】テヘランでも頼むぞ!最後まで集中した鹿島、2-0で勝利!/ACL決勝第1戦(GOAL)
◆鹿島“ACL初制覇”の条件 現地取材した英記者が「最も重要」と断言したキーマンは?(Footballzone)

決勝第1戦でペルセポリスに2-0勝利、先制点のレオ・シルバを絶賛
かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップを6大会連続で取材した英国人記者のマイケル・チャーチ氏は、鹿島がこの日見せたパフォーマンスをどのように評価したのだろうか。
もし鹿島アントラーズがACLで初優勝を達成することになるとしたら、第1戦のペルセポリス戦でレオ・シルバが見せたパフォーマンスが、最も重要な勝因となることはほぼ間違いないだろう。このブラジル人は、敵陣深い位置での土居聖真とのスマートなワンツーから鹿島にリードをもたらすゴールを奪っただけでなく、決勝第1戦のキーマンとしてセントラルMFで一流のパフォーマンスを披露してみせた。
特にこの試合の序盤、大岩剛監督が率いる鹿島にとっては神経質な立ち上がりとなり、彼らが望むようなゲーム展開とならなかったなかで、レオ・シルバは90分間を通して鹿島に落ち着きをもたらし、威厳を示し続けた。鹿島の背中を押した彼の心地良く、自信が漲ったパスワークと攻撃参加によって、重圧のかかるホームでの第1戦でペルセポリスを返り討ちにすることができた。チームメイトを奮い立たせ、牽引する冷静さを示せることこそがレオ・シルバの確実性であり、それを見せたのは今回が初めてではない。
ホームで先勝も「すべてがポジティブだったわけではない」
その他の選手を見ても、セルジーニョは今夏に鹿島に加入して以降、ACLの戦いで目を見張る活躍を見せ続けている。前線でコンビを組んだ鈴木優磨も、今大会最高と評されるペルセポリス守備陣を相手にハードワークし、ジャラール・ホセイニーたちとのバトルを楽しんでいるように見えた。
西大伍は常に活発的であり、土居は大岩監督の狙いとしたイランの最終ラインを引き伸ばし、歪ませるための役割を担い、トラブルを引き起こすために神出鬼没な飛び出しを見せていた。それは後半に他の選手にもそのスペースを有効活用させるための狙いであり、そのプランは最終的に実を結ぶことになった。
しかし鹿島がこの試合で見せたパフォーマンスは、すべてがポジティブなものであったわけではない。
安部裕葵はファーストタッチの質に欠けていた。インドネシアで戦ったU-19日本代表から今週チームに合流したばかりで、おそらく時差ボケも直っていなかったのだろう。フィジカル面では強靭なイラン人を常に上回っていたが、前半11分にシアマク・ネマチのシャツを引っ張った際にレッドカードが提示されなかったのはやや幸運だった(判定はイエローカード)。ゲーム序盤にもし退場処分となっていたら、試合展開は一変していたことだろう。ペルセポリスのブランコ・イバンコビッチ監督は、この試合を裁いた中国人のマー・ニン主審の安部に対する判定だけは間違っていたと確信していたに違いない。
敵地第2戦では「困難に直面することになるだろう」
ペルセポリスは1対1のデュエルで優位に立つ局面も多かったが、鹿島の選手のコンディションが相手を凌駕していたことは注目に値した。少なくとも後半に見せたインパクトの残る出来は、日本にアジアの王冠が2年連続でもたらされる可能性を語るうえで重要な理由となる。
しかし、鹿島は強烈で威圧的なアザディ・スタジアムで困難に直面することになるだろう。世界中を見てもあれほどのスタジアムはほとんどなく、アウェーチームとして乗り込む選手には冷静なアプローチが求められることになる。
それを体現していたのが、第1戦で勝利に導いたレオ・シルバだ。来週テヘランの地でも、彼とその他のチームメイトから同様のパフォーマンスが披露されれば、鹿島はクラブ史上初めてアジア最高の王冠を被ることになるはずだ。
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◆鹿島がACL制覇へ王手。強さを取り戻した 要因はSBの位置取りにあり(Sportiva)

アジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦。鹿島アントラーズはペルセポリス(イラン)に2-0で先勝。アジアチャンピオンの座に王手をかけた。
ホーム&アウェー戦で、緒戦を2-0でモノにしたチームが優勝する可能性は、一般的にいえば75%程度。テヘランで行なわれるアウェー戦の厳しさを考えれば、その可能性は10%ほど低下するものの、第1戦の戦いの中身そのものに目を凝らすと、鹿島優勝の可能性は10%ほど上昇する。
なにより終わり方がよかった。後半の途中から試合は完全に鹿島の流れになった。逆にペルセポリスはリズムを崩した。後半、チャンスらしいチャンスをつかめぬまま、彼らは終了のホイッスルを聞いた。
セカンドレグは1週間後。間を置かずに行なわれることを考えれば、この流れは簡単にリセットされそうにない。鹿島はいいイメージのまま、セカンドレグに望めそうだ。
立ち上がり、ペルセポリスはとても強そうに見えた。鹿島はそのひとりひとりの高いポテンシャルと体格のよさに圧倒された。
開始早々、相手FWアリ・アリプールの胸トラップシュートを、鹿島DFチョン・スンヒョンが顔面に当てて跳ね返したシーンがあったが、これが決まっていたら試合はどうなっていたかはわからない。
ペルセポリス側はこのシーンを、ハンドだと主審に猛列に抗議した。しかし映像を見る限り、当たった場所は明らかに顔。抗議するまでもないプレーに対して激しく抗議する姿に、真の強さをうかがうことはできなかった。
結局、ペルセポリスにとっては、この試合でこれが一番のビッグプレーになった。精神的に淡泊というか、時間の経過とともにこらえ性がなくなっていった。
鹿島がいいとき、たとえば2016年にJリーグを制し、クラブワールドカップ決勝に進んだ頃は、後半に強いイメージがあった。終盤になるほど力を発揮する、かつてのドイツ・ゲルマン魂にも似た独得の精神力を備えていた。前半を0-0で折り返せば、試合は鹿島のもの。そんなムードがあったが、この試合も、振り返れば、強かった頃の姿そのものに似ていた。
ちょっと守備的に入りながら、徐々に攻撃的な方向に修正して得点を奪う。いい終わり方で勝利の瞬間を迎えるという、精神的に乱れることのない頭脳的なサッカーを最大の売りにしたが、この試合もまさにそういう感じで、後半になると、試合は徐々に鹿島ペースになっていった。
試合後、前半の戦いを大岩剛監督は、顔をしかめながら「前半はよくなかった」と述懐した。
「ディフェンスラインが引いて下がってしまった。それにともないサイドバックの位置も下がり、ボランチまで最終ラインに吸収された。後ろに重たい戦いを強いられたが、後半はディフェンスラインを上げ、サイドバックに高い位置を取らせ、それによりサイドハーフがワイドに開けるようになった。中盤をコンパクトに保ち、そこで数的優位に立ちながらサイドを使うことができた」と述べた。
転機となったのは後半3分のプレーだ。鹿島はコンパクトになった中盤でボールを巡る攻防を制すると、左サイドハーフの安部裕葵がパスを受けた。アジアU-19選手権を途中で抜け、数日前にインドネシアから帰国。この試合への出場にこぎつけた171cmの小柄な19歳が、巧みなステップワークで内に切れ込み、右サイドハーフの土居聖真にパスを預けると、チャンスは一気に拡大した。
土居はそのさらに外を走る右サイドバック、西大伍の鼻先に縦パスを送る。鹿島らしい展開である。西はグラウンダーのマイナス気味のボールを折り返すと、そこに突っ込んだ安部はスルー。ボールはセルジーニョの足元に収まった。そのポストプレーを受けたレオ・シルバの右足シュートは、ゴールバーを越えノーゴールに終わったが、流れはこの一連のプレーから激変することになった。
中盤でレオ・シルバと三竿健斗がボール奪取の中心として鋭い反応を見せれば、安部がドリブルでキレのいい動きを見せる。そして土居、西にボールが流れていくと、ペルセポリスはチーム全体として、やりにくそうな表情を浮かべた。
先制点が生まれたのは、このプレーの10分後(後半13分)だった。
直前に絡んだ選手も土居と西で、得点者はその前のプレーでシュートを外していたレオ・シルバだった。たとえば、この右サイドハーフ(土居)とサイドバック(西)の関係は、ペルセポリスにはない魅力である。ペルセポリスはひとりひとりのポテンシャルは高いが、連動性は低い。この差が試合を分けたポイントと言えるが、その背景として見逃せないのがサイドバックの位置取りだ。監督の指示が奏功した結果と言える。
鹿島ペースは続く。後半24分、セルジーニョが決めた追加点では、三竿のプレーが効いていた。ゴール前で胸トラップ。シュートを放つかに見えたが、右前方のセルジーニョに、冷静にパスを流しアシストとした。
ボールを奪う力もあるが、パス出しのセンスもある。それなりに上背もある。精神的にも安定している。まだ22歳ながら中盤でレオ・シルバと共にチームを支えるこの選手の成長は大きい。
そしてセルジーニョ。これでACL5試合連続のゴールである。特段、技巧的ではなく、馬力があるわけでも、スピードがあるわけでもないが、終わってみれば試合を決めるプレーに深く関与する不思議なプレーヤーだ。ジーコの口利きで加入したと言われるが、鹿島の浮上と大きな関係がある。決定力不足という問題はこれで大きく改善された。
攻撃でいうなら、鈴木優磨の成長も見逃せない。一見、無骨な選手ながら、毎年、着実に進歩している。プレーに粘りが生まれ、試合勘もよくなっている。日本代表に抜擢されてもおかしくないレベルにある。
選手個人について話を進めれば、今季途中から加入したセンターバックのチョン・スンヒョンも、チーム力アップを語るときに外せない選手になる。その風貌と最終ラインからの高いフィード力から連想するのは、元バルセロナ&オランダ代表のロナルト・クーマンだ。
セルジーニョ、チョン・スンヒョン、それにレオ・シルバ、さらに準決勝で大活躍したGKのクォン・スンテ。外国人選手がここにきて充実したプレーを繰り広げていることも見逃せない。
テヘランで行なわれるセカンドレグに向けての唯一の心配は、チョン・スンヒョンとコンビを組む昌子源の調子が上がっていないことだ。ケガから復帰して間もないということで、試合勘が回復していない様子だ。真面目そうな選手であるだけに、よけい気がかりである。
鹿島がアジアを制する確率は70%強。第1戦後半の内容が維持されれば、具体的には鹿島の両サイドバックが高い位置を取ることができれば、まず大丈夫だと思われるが。結果はいかに。
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◆ACL決勝、貴重な先制弾を導いた“影のヒーロー” 鹿島DF山本脩斗が描いた攻守のビジョン(Footballzone)

ペルセポリスとのACL決勝第1戦で2-0勝利、先制点直前にあったビッグプレー
鹿島アントラーズは3日のAFCチャンピオンズリーグ決勝第1戦でイランの雄ペルセポリスと対戦し、MFレオ・シルバとMFセルジーニョのゴールで2-0と勝利した。2点のアドバンテージで10日(日本時間11日午前0時)の敵地第2戦、“完全アウェー”のアザディ・スタジアムに乗り込むこととなった。
何度も危機を乗り越えて迎えた後半13分、鹿島にとって待望の先制ゴールが生まれた。決めたのはレオ・シルバ。左から展開されたボールをDFチョン・スンヒョンが右前方のDF西大伍につけると、インサイドでパスを受けたレオ・シルバがペナルティーエリア右手前のMF土居聖真とショートパス。リターンパスから左足で中に持ち出し、ディフェンスをかわして左足を振り抜く。イラン代表守護神アリレザ・ベイランヴァンドの牙城を破り、ボールはゴール左に吸い込まれた。
阿吽の連係とレオ・シルバの個人技が融合した見事なゴールだったが、実はこの直前に“ビッグプレー”があったのだ。厳しい時間帯を耐えた鹿島は前がかりに攻撃を進めていた。DF山本脩斗のパスから、センターバックのDF昌子源が右スペース前目にポジションを取る西にダイナミックなサイドチェンジパスを通すと、西はシンプルにクロスを入れる。ゴール中央でディフェンスを背負ったセルジーニョがヒールで流すが、FW鈴木優磨には合わず、ペルセポリスのディフェンスにクリアされた。
そこからボールをつながれれば、ペルセポリスが得意とするロングカウンターが炸裂しそうな状況だったが、山本が左サイドバックの位置から相手のクリアボールを見事に読んで、相手より前に出てボールを拾った。そのまま前方のMF安部裕葵につなぐと、「セカンドボールが鍵だと思っていた」と語るボランチ三竿健斗を経由して左ワイドで受け、再び右サイドにペルセポリスを揺さぶり、待望の先制ゴールにつながったのだ。そのプレーについて山本は振り返る。
効果的だったアタッカー陣のプレッシャー 「がっと行ってくれることで限定される」
「やっぱり一番は失点したくなかったので、そこの部分でリスク管理は常にやっていましたし、ただホームで得点して勝ちたいというところで、次につなげるためにもチームとしてあったので、行けるところは狙うというか、インターセプトとかは常に狙っていました」
そこからの展開については「前半から右サイドにボールがある時は左が空いていましたし、左でつけてから右が空いていた」とチームの狙いを語る。「特にサイドバックなんかは相手も上がっていたので、ハーフタイムでもっともっとワイドを使いながら行こうというのは話していたので、そのなかで得点できたのは良かったと思います」と山本。相手を押し込んだ状況にしてから、ワイドに揺さぶる形がチームの中でイメージされており、それが先制点につながったようだ。
それにしても見事な読みからのボール奪取だった。それについて山本は「前から行ってくれれば後ろは限定できますし、前の選手がゆっくり行くとこっちとしてもはめられないですけど、やっぱりがっと行ってくれることでコースは限定される」と、アタッカー陣のプレッシャーがそうした読みを生んでいることを強調した。
「後ろとしても、そういったところで引くだけじゃなくて、前から行くところができたからそういうシーンにつながったと思います」
経験豊富な山本、敵地での第2戦へ冷静沈着 「チームとしてやることは変わらない」
ホームでの第1戦。インテンシティーが高いペルセポリスに対して、アウェーゴールを許せない緊張感あるゲームのなかで勝負の機を見出した鹿島のチームとしての戦いぶりが見事だった。表のヒーローは間違いなく殊勲の先制ゴールを決めたレオ・シルバだが、山本という“影のヒーロー”の働きなくして、そのゴールは生まれなかったし、もしかしたら痛恨の失点を喫していたかもしれない。ただし、そうしたリスク管理の意識とチャンスがあれば攻める姿勢をチームとして持っていたことが、山本のプレーに表れたと言える。
第2戦は“完全アウェー”のアザディ・スタジアム。スタンドの雰囲気だけでなく、芝の感触もカシマスタジアムとは全く違う難しい環境になることは間違いないが、山本は「ACLでいろんなところでやっているので、(芝や観客など)状況によっていろいろ変わるとは思いますけど、チームとしてやることは変わらない」と語る。
チームとしての統一した戦いが求められるが、経験豊富な左サイドバックの存在はアジア王者を決める最後の大一番でも頼りになりそうだ。

◆【鹿島】“遅寝遅起”生活スタート ACL決勝第2戦へイランとの時差対策(報知)

鹿島がACL決勝第2戦・ペルセポリス戦(10日、イラン・テヘラン)に向け、異例の“遅寝遅起”生活をスタートさせた。
当地との5時間半の時差対策のため、通常は午前9時半から開始する4日の練習は5時間半遅れの午後3時開始に。柏戦前日となる5日も同様に午後3時から行い、練習後すぐに前泊のための宿舎へ移動予定だ。第1戦(2―0)でのリードに気を緩めず、万全の準備で決戦に臨む。
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◆【鹿島】“遅寝遅起”生活スタート ACL決勝第2戦へイランとの時差対策(報知)

◆【鹿島】3日ACLから先発全員入れ替え…6日J1柏戦(報知)

鹿島がACL決勝第1戦ペルセポリス戦(3日、2〇0)から先発11人を入れ替えて6日の柏戦に臨む。
イラン開催の第2戦(10日)へ向け、柏戦に出場しない主力選手を当地へ前乗りさせる選択肢もあったが、大岩剛監督(46)は「試合に向かっていく姿勢を大事に。チームとしての決定」とチームを分けず、全員で柏戦に臨むことを決断。「まずはJリーグに気持ちを持っていく。しっかりと勝ち点3を取りにいく」と話した。
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