日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年10月12日月曜日

◆“ヒガシのクリロナ”の現在地…神戸MF増山「ドリブルは簡単には止められない」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?173945-173945-fl



[10.11 ナビスコ杯準決勝第2戦 鹿島4-1神戸 カシマ]

 クラブ史上初の決勝を目指したヴィッセル神戸だが、故障者の続出に苦しんだ。7日の第1戦に先発出場したFWレアンドロ、MF小川慶治朗、DFブエノが怪我のため招集外。スタメンには若手選手を多く含んだ日本人選手のみが並んでいた。

 しかし後半に立て続けに失点して敗れてしまったが、“純和製軍団”は前半、鹿島を苦しめた。その中心にいたのが、第1戦ではメンバー外のMF増山朝陽だった。1点ビハインドで迎えた前半21分、DF岩波拓也のロングフィードで増山が裏に抜けると、日本代表経験を持つDF昌子源を豪快にかわしてエリア内に侵入。「小回りでいけばかわせるかなという感覚があった」。ゴールも狙えた場面だが、より確実なパスを選択。FW渡邉千真の同点弾をアシストした。

 成長の跡が見えた場面でもあった。4月8日のナビスコ杯の仙台戦。増山は途中出場でプロデビューを飾った。しかしその試合では緊張もあり、全く自分のプレーができなかった。「シュートに行こうと思ったけど、点差とかも考えました」。試合を重ねたことで得た判断力。「今は落ち着いてプレーできるようになってきています。自分の持ち味が試合で経験を積む中で出てきたと感じます」と自身の成長に胸を張った。

 増山は“ヒガシのクリロナ”の愛称を持った東福岡高校時代、見た目で分かるほどのガッチリとした体格を活かし、高校サッカー界では敵なしのアタッカーとして活躍した。ただプロに入って一番感じたのが、奇しくもフィジカル差だった。「体格差があって、フィジカル負けすることも多かった」。それでも、持ち味のゴリゴリの突破力を捨てたわけではない。「負けないようにと今でも体幹トレーニングは続けています。最近は(リオネル・)メッシをよく見ていますが、もっともっと自分にパワーが付いたら、また(クリスティアーノ・)ロナウドのような力強いプレーができると思っています」。

 ドリブル突破はやはり武器。プロに入っても、「ドリブルはキレがあるときは簡単には止められない」と大事にしている。「きょうも上手くかわすことが出来ていた。コーチや周りの選手も『朝陽がスピードに乗ったら止められないね』と評価してくれているので、そこは自信にしてやっていきたいです」。

 そして、新たな武器になりつつある裏に抜け出す動き。この日も鹿島DFに脅威を与え続けていた。「裏への抜け出しは高校時代になかった部分。そこは成長できたところだと思います」と笑顔を見せる18歳。とりあえずの目標は、プロ初ゴールになるが、「今日みたいに空いている選手がいれば上手く使って、結果としてゴールが付いてくればいい」。まだまだ成長真っ只中。スポンジのような吸収力で更なる高みを目指す。

(取材・文 児玉幸洋)

◆柴崎、臨機応変にゲームメークを 相手じらす時間帯も必要(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/10/12/kiji/K20151012011303720.html

際親善試合  日本代表―イラン代表 (10月13日  テヘラン)

 自ら率先してゲームメークすることを誓った。イラン戦は膝に問題を抱える山口に代わってボランチで先発する可能性もある。

 若き司令塔は「監督が目指すのは、アグレッシブに縦に速いサッカー」と基本戦術を頭に入れながらも、「ボールを保持して相手を走らせる、じらす時間帯があっても良い」ときっぱり。状況に応じて縦パスだけでなく、横パスも加えてゲームを組み立てる。

◆泥臭さを身につけた大器…鹿島MF山村、ボランチで存在感「ゲーム体力が向上してきた」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?173927-173927-fl



[10.11 ナビスコ杯準決勝第2戦 鹿島4-1神戸 カシマ]

 この日の出場は、日本代表に招集されているMF柴崎岳に代わるボランチでの出場だった。「攻撃と守備のつなぎ役、バランスを取りながら攻撃に出ていく。そしてプレッシャーがかかっているところで逃げるようなパスを出すように意識してやっています」。攻守に存在感を見せると、公式記録上では、ダメ押し点となった後半37分のMFカイオのゴールでアシストを記録。鹿島アントラーズMF山村和也は、“代役”として余りある活躍を見せていた。

 山村は流通経済大から加入して4年目の25歳。大学在籍時はロンドン五輪を目指す日本代表に選ばれるなど活躍。鳴り物入りで鹿島に入団した。ただ、1年目のリーグ戦は18試合、2年目は24試合と試合数を伸ばしたものの、3年目の昨季はリーグ戦の出場はわずか8試合。完全にプロの壁にぶつかってしまった。今季も第1ステージの出場は5試合。第2ステージに入っても13節を終えて5試合とベンチを温める機会の方が多くなっている。

 しかし一戦一戦を大切に戦うという精神が山村を強くしている。柴崎が出場停止で巡ってきた9月12日の第2S第10節のG大阪戦に出場すると、走行距離は12.32kmを記録。リーグ全体で最も長い数値を叩きだした。「もともと自信がある」と話す運動量に、「ゲーム体力が向上してきたのかなと思います」と山村自身も成長を実感している。

 今後も柴崎がチームに戻れば、ベンチに戻る可能性が高い。それでも「CBでもボランチでも出たところでしっかりと結果を残したい」と強い意志を持って、今季の残り試合を戦うつもり。与えられた場面に全力で立ち向かう。泥臭さを身につけた大器は、もがきながらも確実に歩を進めている。

(取材・文 児玉幸洋)

◆停滞した前半を反省…後半に突き放した鹿島「取るべき人が取るのが大事」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?173919-173919-fl



[10.11 ナビスコ杯準決勝第2戦 鹿島4-1神戸 カシマ]

 さすがの勝負強さだ。先制しながらも追いつかれる展開。しかし、鹿島アントラーズは逆転のピンチをしのぐと、後半に効率よく3得点。17冠目をかけた決勝へと駒を進めた。

 前半の反省が活かされていた。前半16分に先制した鹿島だが、同21分に同点弾を浴びると、その後は神戸の猛攻を受けてしまう。MF中村充孝は「なかなか前でボールを収める時間がなかった。そして中盤からカウンターされてしまった。そこは自分がリズムを作ってあげないといけなかった」と反省。FW赤崎秀平も「試合をコントロールしたかったが受けてしまった」と声を落とした。

 ただ、そんな停滞ムードを打ち破ったのもそう話す攻撃陣だった。後半8分、相手の隙を突いて赤崎がシュートに繋げると、FW金崎夢生が押し込み、勝ち越しに成功。神戸の反撃ムードを断つと、その後も相手のミスを見逃さず、金崎と途中出場のMFカイオがしっかりとダメを押した。「後半は改善できたと思います」(赤崎)。前半、受け手に回ってしまったところをしっかり修正し、本来のチャンスを確実にものにするサッカーへと繋げた。

 この試合、鹿島の全体のシュート数は16本。そのうち13本が金崎、赤崎の2トップと中村、カイオの4人で放ったものだった。「やっぱり取るべき人が取るのが大事」と中村。金崎も「1点でも多く取れたらよかったんでね。良かったと思います」と笑顔を見せていた。

(取材・文 児玉幸洋)

◆鹿島FW金崎が2得点 神戸に快勝(デイリー)


http://www.daily.co.jp/soccer/2015/10/12/0008475979.shtml

 後半、鹿島・金崎(右端)はこの日2点目のゴールを決め、イレブンと抱き合って喜ぶ

 「ナビスコ杯準決勝・第2戦、鹿島4-1神戸」(11日、カシマサッカースタジアム)

 大会最多6度目の優勝を目指す鹿島は、FW金崎夢生(26)が2得点する活躍などで神戸に4-1で快勝。2戦合計6-2で、優勝した12年以来3年ぶりに決勝へ駒を進めた。決勝は31日、埼玉スタジアムで行われる。

 鹿島が3年ぶり9度目の決勝進出を果たした。大量4得点で連勝し、初の決勝進出を狙った神戸を一蹴した。

 前半16分に先制するも、5分後に同点とされた。次の1点が神戸に入れば2戦合計で並ばれる。重たい空気を振り払ったのは金崎だった。後半8分にこぼれ球を押し込むと、同29分にも神戸DF岩波のクリアミスを逃さずネットを揺らした。

 国内最多17冠目に王手をかけ、3年ぶりのタイトルへ挑むが、今季加入したばかりの金崎に気負いはない。「失礼かもしれないが“ジーコ・スピリット”とか、正直分からない部分も多い。伝統は大事だが、今の選手で作り上げるサッカーも大事」と言ってのけた。

 相手は、決勝では初顔合わせのG大阪に決まった。今季リーグ戦では2戦2敗を喫しており、金崎は「うれしい相手が上がってきた。Jでは勝てていないので借りを返したい」と意気込んだ。自身にとって大分時代の08年以来となるトロフィーを手にして、新しい鹿島の第一歩とする。

◆【ナビスコ杯】鹿島・夢生2発!17冠へ3年ぶり9度目の決勝進出(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20151011-OHT1T50177.html



 ◆ナビスコ杯 ▽準決勝第2戦 鹿島4―1神戸(11日・カシマスタジアム)

 決勝(31日、埼玉)は鹿島とG大阪の顔合わせになった。鹿島はFW金崎夢生(むう、26)が2得点を挙げるなどで神戸に4―1と快勝。2連勝で3年ぶり9度目の決勝進出を決めた。初戦を落としたG大阪はホームで新潟を2―0で下し、2戦合計3―2と逆転。連覇に王手をかけた。両クラブが決勝で対戦するのは天皇杯を含めて初めて。

 鹿島をけん引したのは金崎だった。1―1の後半8分、相手GKがはじいたところを左足で詰め、同29分にはエリア内でクリアボールを拾い、右足で決勝進出を決定づける3点目。「FWですし、毎試合(ゴールを)狙っていかないといけない。結果を出せて良かった」。赤く染まったスタンドへ右手を突き上げた。

 2月にポルトガル2部ポルティモネンセから期限付き移籍。今大会の4戦4発を含む公式戦32試合で12得点を挙げ、欠かせない存在となった。日本代表のハリルホジッチ監督も「良い選手を見つけた」と注目するFWは、ポルトガルでの経験や努力に加え、陰の支えもあって飛躍した。

 クラブハウスのロッカー。MF柴崎の隣を割り当てられた。11年10月、U―22日本代表候補合宿で口論し、溝ができた2人をスタッフがあえて隣同士にした。「ファミリー」とたとえられ、全員が同じ方を向くことで国内16冠(リーグ7、ナビスコ杯5、天皇杯4)を獲得してきたクラブが見過ごすはずもなかった。

 これをきっかけに2人は関係を修復。17冠に挑む決勝では日本代表から戻った柴崎と強力ホットラインが見られるはずだ。「3年ぶり(の決勝)とか、関係ない。うれしい相手(G大阪)が上がってきたし、決勝では今のメンバーで最高のサッカーをして勝ちたい」と金崎。9度目の決勝も鹿島らしく一丸となって戦う。(内田 知宏)

◆ナビスコ杯・決勝は鹿島-G大阪 鹿島は金崎の2発などで神戸圧倒(トーチュウ)


http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/soccer/news/CK2015101202000170.html

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◇ヤマザキナビスコ・カップ<準決勝 第2戦> 鹿島4-1神戸

 2連覇を狙うG大阪と、大会最多6度目の優勝を目指す鹿島が31日に埼玉スタジアムで行われる決勝に進んだ。ともに初めて4強入りした新潟と神戸は敗退した。第1戦を1-2で落としていたG大阪は2-0で新潟を下し、2戦合計3-2と逆転。遠藤が後半に直接FKを決めて先制し、終了間際にも加点した。鹿島は4-1で神戸に快勝し、2戦合計6-2で勝ち上がった。1-1の後半、金崎の勝ち越しゴールで勢いに乗り、さらに得点を重ねた。
 FW金崎の口角が思わず上がった。試合後のヒーローインタビューで、決勝の相手が昨季3冠のG大阪と聞いた瞬間だった。2得点で鹿島を3年ぶり9度目の決勝へと導いた“ナビスコ男”が「リーグ戦では勝ててないので借りを返す」と声を張り上げると、万雷の拍手に包まれた。常勝軍団復活へ-。17冠目に王手をかけた。
 背番号33が一気に流れを変えた。前半は神戸に何度も決定機を与える苦しい展開となったが、1-1の後半8分にFW赤崎が放ったシュートのこぼれ球を押し込んで勝ち越し。同29分には神戸DF岩波のクリアミスを拾い、右足でとどめを刺した。「FWですし、毎試合ゴールは狙っている」。得点を求めて両足を回転させ、どう猛にネットを揺らした。
 今年2月にポルトガル2部のポルティモネンセSCから加入。ドイツ、ポルトガルで研さんを積み、力強さが増した。そして、ナビスコ杯は思い出の詰まった大会でもある。大分時代の2008年に優勝し、ニューヒーロー賞を獲得。今大会も4戦4発と大暴れ。2トップの一角で大活躍し、日本代表のハリルホジッチ監督から熱視線を送られる存在となった。
 準決勝は2連勝で計6-2と大勝し、「いい形で決勝に行ける」と自信を口にした。大会最多5度の優勝を誇る名門クラブ。だが、絶好調男は伝統の重圧にひるむそぶりはない。「今の選手で新しい鹿島をつくっていきたい」。新たな歴史の1ページを刻む-。強引なドリブルや強烈なミドルで守備網を破壊するアタッカーは目をギラつかせた。 (占部哲也)

◆鹿島、6度目V王手!FW金崎が2発「結果を出せた」/ナビスコ杯(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20151012/jle15101205020003-n1.html

2ゴールの金崎は手をあげ、サポーターの声援に応えた

 ヤマザキナビスコ杯準決勝第2戦(11日、カシマスタジアムほか)鹿島とG大阪が勝ち、決勝(31日、埼玉スタジアム)に進んだ。最多5度の優勝を誇る鹿島は、前回優勝した2012年以来3年ぶり9度目。2連覇を狙うG大阪は4度目の進出。鹿島は元日本代表FW金崎夢生(26)の2ゴールなどで神戸に4-1で勝ち、2戦合計6-2で勝ち上がった。G大阪は、新潟に2-0で勝ち、2試合合計3-2とした。

 鹿島の勝利を告げる笛がピッチに鳴り響くと、2得点を挙げたこの日の主役、元日本代表FW金崎は小さくガッツポーズ。勝利をかみしめた。

 「FWとして結果を出せたのはよかった」。1-1で迎えた後半8分、左足で勝ち越しゴールを決めると、同29分には自身2ゴール目。いったんはオウンゴールとアナウンスされたが、取り消され、金崎の得点となった。

 常勝軍団の伝統にとらわれず、新風を吹き込んでいる。今季開幕前ポルティモネンセ(ポルトガル2部)から期限付きで加入。リーグ戦では24試合7得点、ナビスコ杯では4試合4得点と早くもチームになじんだ。

 決勝の相手はG大阪。金崎は「うれしい相手が上がってきてくれた。圧倒してタイトルを取りたい」と必勝を誓った。 (一色伸裕)

◆鹿島6度目Vへ通算17冠王手「新たな歴史を」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1551608.html

鹿島6度目Vへ通算17冠王手「新たな歴史を」

<ナビスコ杯:鹿島4-1神戸>◇準決勝第2戦◇11日◇カシマ

 鹿島が神戸を2戦合計6-2で下し、3年ぶり9度目の決勝に駒を進めた。FW金崎夢生(26)が決勝弾を含む2得点。通算17度目のタイトル獲得に王手をかけた。3年前の決勝メンバー18人中9人が退団。世代交代の過渡期に迎える決勝を制し、常勝軍団復活の足掛かりにする。

 経験が違った。準決勝突破が過去8度ある鹿島と4強は今回が初めての神戸。前半は神戸が主導権を握って1-1で折り返したが、勝負の後半に鹿島がゴールを3つ重ねた。立役者は金崎だ。後半8分、2トップを組む赤崎のシュートがGKにはじかれたところに詰め、左足で決勝弾を流し込んだ。さらに29分、DF岩波のクリアミスを拾って、右足で相手の反撃意欲を消し去る一撃を蹴り込んだ。

 歴史を塗り替え、また強くなる。決勝進出は2連覇した12年以来3年ぶり。当時のメンバー18人のうち、興梠や大迫ら9人が退団した。先発も11人中6人が入れ替わった。以来、2季連続で無冠に沈んだ中、強化担当20年目の鈴木常務は「今は経験が少ないけれど、場数を踏むことで強くなり、勝つことで自信とプライドが植えつけられてきた」と強調。“歴史を塗り替える歴史”の再現に期待した。

 今大会2度目の1試合2発でファイナルに導いた金崎も過去の栄光にはすがらない。「(今季加入で)正直、ジーコスピリットと言われても、まだ分からない。ただ伝統も大事だけど大事なのは今。このメンバーで新たな歴史をつくりたい」。昨年はセレーゾ前監督の下で若返りを進め、9年ぶりに1次リーグ敗退。屈辱を今のメンバー一丸で晴らし、決勝に返り咲いた。

 今季のナビスコ杯の公式球には、過去23大会の歴代優勝クラブの名前が入っている。鹿島は最多の5。石井監督はG大阪との決勝を見据え「もう1つ、我々の名前を増やしたい」と言った。6度目のV、そして通算17冠へ。過渡期の鹿島が王手をかけた。【木下淳】

◆鹿島4発快勝で12年以来9度目の決勝進出(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1551355.html

鹿島4発快勝で12年以来9度目の決勝進出

<ナビスコ杯:鹿島4-1神戸>◇準決勝第2戦◇11日◇カシマ

 鹿島が神戸に連勝し、2戦合計6-2で3年ぶり9度目の決勝に駒を進めた。

 アウェーでの第1戦を2-1で先勝していた鹿島が先制する。16分、右サイドをFW赤崎が破って右クロス。中央でフリーになっていたMF中村が冷静に右足で合わせてゴール中央に流し込んだ。2戦合計でも3-1とリードを広げた。

 クラブ創設20周年の節目に初の決勝進出を狙う神戸も諦めない。21分、高卒ルーキーMF増山が右サイドをドリブルで切り裂いてラストパス。中央のFW渡辺が右足で押し込み、同点に追いついた。前半は1-1で試合を折り返した。

 後半に入って鹿島が突き放した。8分、相手クリアボールをDF山本がワンタッチで前線へ。これがFW赤崎への絶妙なパスとなってシュート。GK徳重に阻まれたところにFW金崎が詰めて2点目を決めた。さらに29分、相手DF岩波のクリアミスを拾った金崎が再びゴールに蹴り込んで決定的な3点目とした(後にオウンゴールと訂正)。

 攻撃の手を緩めない鹿島は後半37分にも追加点。途中出場のMFカイオが個人技でDF2人をかわし、右足でゴール左にチーム4点目をたたき込んだ。このまま4-1で試合終了。

 大会最多5度の優勝を誇る鹿島が、2連覇した12年以来の決勝に進んだ。敗れた神戸は前半、渡辺がペナルティーエリア内で再三シュートを放ったり、FW石津がドリブル独走からGKと1対1になったりしたが、いずれもGK曽ケ端に阻まれたことが響き、初ファイナルへの道を閉ざされた。

◆鹿島が3年ぶりのナビスコ決勝進出…金崎弾などホームで4発快勝(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/ync/20151011/358508.html

 ヤマザキナビスコカップ準決勝第2戦が11日に行われ、鹿島アントラーズとヴィッセル神戸が対戦した。

 7日に行われた第1戦では鹿島が敵地で2-1の勝利を収め、有利な立場に立った。鹿島は勝ち、引き分け、0-1の負けでも決勝進出が決まる。一方、初の決勝進出を狙う神戸は敵地で最低でも2ゴールが求められる状況になった。鹿島はDFファン・ソッコがスタメンに復帰。神戸はスタメン4名を入れ替え、増山朝陽らが先発メンバーに名を連ねた。

 試合は序盤から鹿島のペースで進む。16分、右サイドでスローインを入れると、赤崎秀平がマイナスに折り返したところを中村充孝が右足で決め、ホームの鹿島が先制に成功した。

 2ゴールが必要な状況になった神戸も諦めない。21分、増山朝陽が右サイドの深い位置からドリブルでエリア内に進入し、マイナスの折り返し。これを中央の渡邉千真がゴール中央に決め、神戸が同点に追いついた。

 粘る神戸が攻勢に出ていたが、次の得点を奪ったのは鹿島だった。後半立ち上がりの53分、エリア手前でパスを受けた赤崎が右足シュートを放つと、GK徳重健太が弾いたところを金崎夢生が押し込み、鹿島が勝ち越しに成功する。続く74分には山本脩斗の突破から最後は金崎がシュート。これが高橋祥平に当って決まり、2試合合計スコアを5-2とした。

 82分には途中出場のカイオが個人技からゴールを奪い、リードをさらに広げた。このまま逃げ切った鹿島が3年ぶりの決勝進出を果たした。

 31日に埼玉スタジアムで行われる決勝では、鹿島と前年度王者のガンバ大阪が対戦する。

【スコア】
鹿島アントラーズ 4-1(2試合合計:6-2) ヴィッセル神戸

◆2015Jリーグヤマザキナビスコカップ 決勝トーナメント 準決勝 第2戦(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51700

ナビスコ決勝トーナメント 準決勝 第2戦 vsヴィッセル神戸

鹿島、3年ぶりの決勝進出!中村と金崎、カイオが決め、ホームで神戸に快勝!



鹿島が、3年ぶりの決勝進出を決めた。ヤマザキナビスコカップ準決勝第2戦、ヴィッセル神戸をホームに迎え撃つと、前半に中村のゴールで先制。追いつかれて後半に入ったが、金崎の2ゴールとカイオのゴールが決まり、4-1で快勝、2試合合計6-2で準決勝を突破した。

鹿島は4日前の第1戦で、山村と赤崎がゴールを決め、2-1と先勝した。ただ、前半こそ会心の内容で2点を先行したものの、後半にはトーンダウン。守勢に回り、1点を返されてしまった。試合後の選手たちに笑顔はなく、ホームでの第2戦に向けて、気を引き締めていた。試合前々日の紅白戦やミーティングで修正点を確認し、集中力を高めていった。

中3日で迎える第2戦、鹿島はアウェイで奪ったアドバンテージを生かしつつ、いつもと同じく一戦必勝のスタンスで臨む。石井監督は「前からボールを奪いに行く形は変えない。その形でシーズンの最後まで戦いたい」と語った。赤崎は「それぞれが自分たちの仕事をしっかりとやれば、勝てる」と、チームメートへの信頼と自信を見せていた。

4日前からの先発メンバー変更は1人。センターバックの青木に代わって、ファンソッコが名を連ねた。その他の10人は第1戦と同じ顔触れで、GKに曽ヶ端、最終ラインはファン ソッコの他、西と昌子、山本が並ぶ。ボランチは山村と小笠原のコンビで、2列目には中村と遠藤、そして前線には赤崎と金崎が入った。

朝から雨が降り続いたカシマスタジアムだが、サポーターは決勝進出への思いをたぎらせていた。試合前までに雨は止み、ウォーミングアップに臨む選手たちには大きなチームコールが降り注がれた。

14時4分、キックオフのホイッスルが鳴った。鹿島は立ち上がりから神戸に押し込まれたが、曽ヶ端を中心とした守備陣がしっかりと対応し、ゴールを許さない。決勝進出のためには勝つしかない神戸の勢いを削ぎつつ、少しずつ盛り返していく。開始15分を無失点で切り抜け、ペースを掴んでいった。







そして16分、待望の先制点が生まれた。縦パスを受けて右サイドを縦へ突破した赤崎が、ゴール前を見て落ち着いてクロスを送る。待っていたのは中村だった。右足ダイレクトで冷静に仕留め、ゴールネットを揺らした。最初の決定機を確実にモノにした鹿島が、リードを奪った。

しかし、鹿島のリードは長くは続かなかった。21分、左サイド深くまで攻め込まれると、中央への折り返しから渡邉に決められ、神戸に追いつかれてしまった。スコアは1-1。ここから、神戸に攻め込まれる時間が続いた。

鹿島はなかなかセカンドボールを拾うことができず、次々と最終ラインの背後を狙ってくる神戸に押し込まれてしまう。守備のミスも絡み、決定機を与えてしまう場面もあった。しかし、最後尾に立ちはだかる曽ヶ端がビッグセーブを見せて2点目を許さず、チームを救った。

苦しい展開を強いられる鹿島は、前半45分間は低調な出来に終始した。2点目のチャンスを作れず、1-1でハーフタイムを迎えることとなった。





後半に入っても、神戸に攻勢をかけられる展開となる。それでもピンチをしのいだ鹿島は、ワンチャンスをモノにして勝ち越してみせた。53分、右CKをクリアされた流れから、ボールを前方へとつなぐと、赤崎がペナルティーエリア内からシュート。これはGKに阻まれたが、こぼれ球を金崎が押し込み、ゴールネットを揺らした。



スコアを2-1とした鹿島は、運動量が落ちた神戸に対して、主導権を握っていく。56分には、ペナルティーエリア内で粘った中村からボールを引き取る形で赤崎が持ち込み、左足シュートで枠を捉えた。65分にも、遠藤の右CKから山本がヘディングシュートを放つなど、チャンスを数多く作り出していった。石井監督はさらにゴールを陥れるべく、68分にカイオを投入。この交代は、ゴールラッシュの締めくくりを演出することとなる。





次のゴールは74分、またも背番号33によってもたらされた。山本が左サイド深くまでドリブルで持ち込むと、相手が倒れ込みながらクリアしたボールが金崎の足下へ。ペナルティーエリア内から放たれた右足シュートは、相手DFのブロックに遭いながらもゴールへと転がり込んだ。3-1。金崎のこの日2ゴール目で、鹿島がリードを広げた。



2点差をつけて迎えたラスト15分は、スペースが空いてオープンな展開となった。そして82分、1本の縦パスに抜け出したカイオがペナルティーエリア手前でボールを持つと、巧みなドリブルで2人をかわし、強烈な右足シュート。ゴール左隅へと突き刺し、勝利を決定づける4点目を記録した。





指揮官は試合終盤に豊川や梅鉢をピッチに送り出し、久々の出場機会を与えるマネジメントも見せた。試合はそのまま、4-1で終了。チーム一丸での会心の快勝で、カシマスタジアムは歓喜に包まれた。











2試合合計スコア、6-2。鹿島が2連勝で準決勝を突破し、3年ぶり9回目の決勝進出を決めた。10月31日、埼玉スタジアム2002で行われるファイナル、対峙する相手は昨季の三冠王者・ガンバ大阪だ。



そして次戦は3日後、14日にカシマスタジアムで行われる天皇杯3回戦の水戸ホーリーホック戦だ。15日間での5連戦、その4試合目となる。中2日と厳しい日程での試合が続くが、総力戦で勝利を掴みに行く。



【この試合のトピックス】
・3年ぶり9回目のヤマザキナビスコカップ決勝進出を決めた。
・今季の神戸との対戦は4回目で、3勝1敗となった。
・曽ヶ端が、ヤマザキナビスコカップ通算73試合出場を達成。歴代7位タイとなった。
・金崎が2ゴールを挙げ、今大会通算4ゴールとした。
・カイオが、ヤマザキナビスコカップ通算9試合目の出場で大会初ゴールを決めた。
・中村が、4月16日のJ1 1st 第7節の柏戦以来のゴールを決めた。
・ファン ソッコが、9月19日のJ1 2nd 第11節の甲府戦以来の先発出場を果たした。
・豊川が、9月9日の天皇杯2回戦、琉球戦以来の出場を果たした。
・梅鉢が、6月7日のJ1 1st 第15節山形戦以来の出場を果たした。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・後半、気を引き締め直して最初からしっかりと戦っていこう。
・敵陣に入ったら落ち着いてつなぎ、積極的にシュートを打っていこう。
・寄せるところと、受けるところの判断を早くしよう。
 守備の部分では全体で連動すること。

ヴィッセル神戸:ネルシーニョ
・攻守ともに絶対に緩めてはいけない。
・全員が攻撃の意識をもって戦おう。
・前半と同じようにクレバーに、タフにいけ!


[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
神戸が全員日本人の選手を起用してきて、結束力を強くして戦ってくるのではと感じていた。やはり立ち上がりから積極的に、ディフェンスの背後を突いて押し込んできた。前半は押されてしまったが、後半は修正できて、2点目を取ったことで流れがうちにかたむいた。追加点をどんどん狙っているので、その形で4点取ることができた。ホームのファン・サポーターの皆さんの前で勝てたことは非常によかったと思う。

Q 前半背後を突かれたとき、どう見ていたか?
A 簡単に裏をとられたシーンで、動きが遅れたというか、相手に先に行かれてしまった。そこをしっかりついていこうと伝えた。前線からのプレッシャーもよくなかったと思ったので、その辺をもう一度しっかりやっていこうとハーフタイムに伝えた。

Q 前からプレッシャーがかからない時間にどうするのか? ディフェンダーがリスクをとらずにプレーすることも必要だったのでは?
A 当然、必要な部分。前から奪いに行くにせよ、しっかりブロックを引いて対応するにせよ、全体の連動性が必要。後ろから声が出ていたのか、声が出ずに前線とディフェンスラインのところが空いてしまってプレッシャーがかからなかったのか、そこがはっきりせず、押し込まれてしまったと思う。今後戦っていくうえで修正点だと思う。

Q 前半苦しいなかで若い2トップがボールを受けようと意欲を見せていた。
A今までセレーゾ監督のときは2トップを縦の関係でやっていて、僕に代わってから横並びの関係になった。お互いを意識しよう、よく見ようと練習から言っている。そこが非常にできてきていると思う。守備の献身的な動きも非常に評価するべき部分だと思う。


ヴィッセル神戸:ネルシーニョ
前半のオーガナイズとしてはプラン通りにでき、選手たちもアグレッシブにプレーしてくれていい内容だった。相手を押し込み、チャンスを多く作ることもできた。後半は相手が上回った。守備を打開することができず、カウンターをくらい、カウンターの質もよかったので、こういうスコアで終わってしまった。トータルで考えても鹿島の勝利は正しい結果だったと思う。予選を自分たちの力で突破して、柏を相手に勝ちあがり、鹿島とのセミファイナル。第1戦は後半の内容がよかった。今日は逆に前半がよくて後半が上回られてしまった。敗北感はいなめない。チームとして1つのタイトルを逸してしまったが、天皇杯という大事な約束が残っているので、次の千葉戦に向けて自分たちのできることをやりつづけたいと思う。プロとして目的を持って戦い続けたい。



選手コメント

[試合後]

【金崎 夢生】
決勝に進むことができて嬉しい。G大阪にはリーグ戦で勝てていないので、借りを返したい。このチーム、このメンバーで大きな結果が出ると嬉しいので、頑張りたい。

【中村 充孝】
もっと効果的なパスを出せたという思いがあって、反省が残る。前半のあまり良くない状況を自分が変えないといけなかった。自分のゴールよりもチームの勝利が何よりの結果。

【西 大伍】
前半は、前線と後ろで守備の考え方が少しズレていた。2、3点目を取れて、守備陣も少し落ち着いたと思う。前線が点を取ってくれて、楽にしてくれた。

曽ヶ端選手、赤崎選手、山村選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。

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