日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年9月29日日曜日

◆仙台柳沢 楽天にも俊輔にも負けん(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20130928-1196355.html

 楽天にも、かつての戦友にも負けるわけにはいかない。仙台は今日28日、ホームで横浜を迎え撃つ。FW柳沢敦(36)は、横浜MF中村俊輔(35)との元日本代表対決へ闘志を燃やした。前日26日に初優勝を決めた楽天に続くべく、首位たたきでサッカー界からも杜(もり)の都にホットなニュースを届ける。

 9月に入って定位置を確保しつつある柳沢は、横浜戦も先発が濃厚だ。27日のミニゲームは主力組に入り、前線からのプレスやクロスへの入り方など、随所で巧みな動きを披露。14日の大分戦はゴール、21日の大宮戦はアシストといずれも点に絡み「サイドからのクロスに対して、中に複数いられるかがポイント」と、チーム好調の要因を語る。

 首位横浜をけん引するのは、06年ドイツW杯などでともに戦った中村。ここまで自己最多タイの9得点。代名詞の左足は35歳にしてさらに磨きがかかっている印象もあるが、柳沢は「彼は常に時代の最先端を走ってきた素晴らしい選手だからね」と驚くそぶりもない。一方で、前節清水戦でDFヨンアピンのラフプレーにエキサイトした場面に着目。「俊輔は相手の挑発には乗らないタイプ。代表でも、あんなに興奮したのは見たことがない。それだけ気持ちが入ってるってことなのかな」。今季にかける熱い思いを画面越しに感じ取り、刺激を受けた。

 前日26日、楽天の初優勝で、さらに火が付いた。テレビのニュース速報を見て、慌ててチャンネルを変えたという。「球団創設9年での偉業。本当に素晴らしい。選手をはじめ、みんなの努力の結果だと思う」。称賛だけでは終わらない。「そういういい流れも力に変えて、もっと仙台をスポーツで盛り上げていけたら。(横浜に)勝って、まだ優勝を諦めてないぞというところを見せたい」と、付け加えた。

 リーグ戦は残り8試合。横浜、広島、浦和の上位3チームとの直接対決を残しているのは仙台だけだ。「自分たちの力で順位を上げていけるということ。絶対に負けられない大きな一戦」。百戦錬磨のベテランも、ビッグゲームを前に燃えている。【亀山泰宏】

◆磐田 関塚体制で初の零敗…次々節にも降格確定(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2013/09/29/kiji/K20130929006707940.html

J1第27節 磐田0―2C大阪 (9月28日 金鳥スタ)

 磐田は甲府との勝ち点差を埋めたかったが、関塚体制となってから初の零敗。早ければ次々節の川崎F戦で降格が確定する窮地に追い込まれた。

 前半こそ無失点に抑えたが、後半立ち上がりに柿谷に先制点を奪われると、同12分にFKからDF山下に決められ、万事休す。2試合ぶりの復帰戦となった山田は「自分たちに残された道は一つしかない。こういう状況だからこそポジティブにやっていきたい」と前を向いたが、かつて3度頂点を極めた名門が土俵際まで追い込まれた。

◆内田フル出場のシャルケ、前半のリードを守りきれず痛恨のドロー(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20130929/137850.html



 ブンデスリーガ第7節が28日に行われ、日本代表DF内田篤人が所属するシャルケは、アウェーでホッフェンハイムと対戦した。内田は右サイドバックで先発出場している。

 前節のバイエルン戦で0-4と大敗を喫したシャルケは、立ち上がりから積極的な姿勢で得点を狙う。3分にケヴィン・プリンス・ボアテングのシュートで先取点を奪うと、13分にはFKをジョエル・マティプが頭で合わせて追加点を挙げた。

 その後、ホッフェンハイムのアントニー・モデストに1点を返されたが、40分にマルコ・ヘーガーがドリブル突破からゴールを決める。バイエルン戦を払拭するかのようなプレーで、シャルケが3-1とリードして前半を終えた。

 ところが後半に入ると試合は一変する。48分にホッフェンハイムのロベルト・フィルミーノにPKを決められると、シャルケは防戦一方に。悪い流れを変えられず、61分にはダビド・アブラハムの直接FKで同点に追いつかれた。

 勝ち点3を手にしたいシャルケは、70分に右サイドを突破した内田が倒されてFKのチャンスを得るが、得点に結びつけることができない。終盤は攻勢に転じるも、最後までゴールが遠かった。試合はこのままタイムアップを迎え、シャルケは3-3で引き分けた。

◆【鹿島】残り8戦全勝で07年奇跡逆転V再現だ!(報知)


http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20130927-OHT1T00214.htm

 鹿島が残り8戦全勝の9連勝で、07年の奇跡の逆転Vを再現する。この日は茨城・鹿嶋市内で紅白戦。結果次第で史上最速タイのJ2降格となる大分が相手だが、FW大迫は「関係ない」と一蹴。ここ2試合不発も「明日取ります」と宣言した。07年はラスト9戦全勝し、最終節で首位・浦和を抜いた。「全部勝ちたい」。エースが、連勝街道に導く。

◆【鹿島】連勝で首位に5差!大迫、全3点ゴールに絡んだ(報知)


http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20130928-OHT1T00220.htm

 ◆J1第27節 鹿島3―1大分(28日・カシマスタジアム) 得点はなくとも、チームを勝利に導くのがエースだ。鹿島FW大迫は2アシストを含む全得点に絡む活躍を見せ、2連勝の立役者となった。

 前半はチーム全体でミスが目立った。「試合の入り方が悪かった。自分自身にも腹が立った」。後半7分に先取点を許した後、「スイッチが入った」と抜群のキープ力と動き出しで相手を圧倒。それでも、来月の欧州遠征で日本代表入りを目指す男は「アシストはいらない。それよりも得点」とストライカーとしてのプライドを見せた。

 状況は、ラスト9戦全勝で逆転優勝した07年に似ている。06年に新人だったDF内田篤人ら若手を起用し、翌年に実を結んだ。今回も昨年からMF土居らが出番を増やし、今年は結果を残し始めている。甲府戦(14日)に敗れた後、鈴木満強化部長はトニーニョ・セレーゾ監督(58)に「残り9連勝すれば優勝できるぞ」と話したという。

 これで首位とは勝ち点差5。背番号9は「面白くなるよ」と不敵に笑った。逆転V再現へ残り7試合。いよいよ頂上が見えてきた。

◆J1・第27節 鹿島逆転勝ち 横浜M首位守る(茨城新聞)


http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13803833598349

J1第27節(28日・カシマスタジアムほか=9試合)鹿島は遠藤の2ゴールなどで最下位の大分に3-1で逆転勝ちを収め、2連勝を飾った。通算成績は14勝5分け8敗、勝ち点47で4位。

鹿島は0-0で迎えた後半7分に先制された。しかし10分に遠藤のシュートで同点とし、その5分後に再び遠藤がシュートを決めて逆転。42分には途中出場のダビがダメを押した。

首位の横浜Mは仙台と0-0で引き分けて勝ち点52とした。

鹿島 3-1 大分
仙台 0-0 横浜M
柏 1-1 新潟
清水 2-1 甲府
広島 2-0 鳥栖
湘南 2-2 浦和
C大阪 2-0 磐田
F東京 5-2 大宮
川崎 2-1 名古屋

◆鹿島が逆転勝ちでホーム5連勝。大分は最速降格を免れるも…(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/403934_125881_fl



[9.28 J1第27節 鹿島3-1大分 カシマ]

 J1は28日に第27節を行い、4位の鹿島アントラーズは18位の大分トリニータと対戦した。この試合に敗れれば降格の可能性もある大分は、後半7分に相手DFのパスミスからの速攻でFW森島康仁がゴールを決めて先制する。しかし、鹿島もその5分後にMF遠藤康のゴールで試合を振り出しに戻した。勢いづいた鹿島は、後半15分にも遠藤がゴールを決めて逆転に成功。同42分にも途中出場のFWダヴィがゴールを決めて、鹿島が3-1で勝利した。敗れた大分は、甲府が清水に敗れたため、今節での降格を免れたが、J1残留に向けて苦しい状況は続いている。

 鹿島は前節の磐田戦(3-2)と同じスターティングイレブンで試合に臨んだ。一方の大分は前節の湘南戦(1-2)からスタメンを6選手変更した。負傷したGK清水圭介に変わり、GK丹野研太がゴールマウスに入った。また最終ラインにはDF阪田章裕が入り、中盤にMF松原健、MF土岐田洸平、MF木島悠が入り、1トップはFW森島康仁が務めている。

 序盤から鹿島がボールを保持する展開になり、大分は両WBが最終ラインまで入る5バックで対応する。前半14分に鹿島は右サイドから遠藤がクロスを入れる。これはFW大迫勇也に合わなかったが、DFのクリアーボールを拾ったMFジュニーニョがシュート。しかし、これはGK丹野の正面を突き、得点できない。

 15分を過ぎたあたりからは、大分もボールを回し始める。前半16分には阪田が右サイドにボールを展開し、ゴール前に入れたクロスをMF木島悠がヘッド。高く上がったボールはGK曽ヶ端準にキャッチされる。同22分にも大分は、相手のGKからのボールを回収し、最後はFW森島康仁が距離のある位置からゴールを狙ったが、これもGK曽ヶ端に抑えられている。その後も大分は切り替えの早さで鹿島を上回り、試合の主導権を握る。しかし、ゴール前のプレーに精度を欠き、決定機をつくれない。

 大分に押し込まれていた鹿島も、前半32分にビッグチャンスをつくる。右サイドから縦につっかけた遠藤が、ゴール前で切り返して、左足でのシュートに持ち込む。これはGK丹野に防がれる。その1分後にも鹿島は大分を押し込み、DF青木剛がミドルシュートを放ったが、わずかにクロスバーを越えて行った。

 前半40分にも鹿島は、右サイドからMF柴崎岳がクロスを放り込む。中央で大迫がつぶれ、流れたボールがフリーのジュニーニョに渡ったが、縦に仕掛けたブラジル人アタッカーはDFに体を寄せられてシュートに持ち込めなかった。同41分には大分のバックパスミスをジュニーニョがカット。そこからのパスを受けた大迫がPA内にボールを運び、右足でシュートを放ったが、ボールは右に逸れて行った。このまま前半はスコアレスで終了する。

 後半の立ち上がり、最終ラインのボールコントロールがおぼつかない大分から、鹿島がチャンスをつくる。3分、左サイドからDF中田浩二が入れたクロスを大迫がヘッド。これはクロスバーを叩く。大分も7分に相手のミスを付く。DF山村和也の縦パスが木島に当たると、木島は縦に仕掛ける。GK曽ヶ端を引き付けて低いボールを折り返すと、森島がこれに合わせて無人のゴールにボールを蹴り込んだ。

 鹿島ベンチでFWダヴィが準備を始めた後半10分、鹿島は左サイドで大迫がDF高木和道を振り切り、クロスを入れる。これをゴール前に走り込んだ遠藤が決めて、試合を振り出しに戻した。後半12分には鹿島は土居を下げて、ダヴィを投入。一方の大分は木島を下げて、MF松本昌也を投入した。後半13分にはダヴィが右サイドからクロスを入れると、PA内で大迫がヘッド。ボールは枠を捉えたが、GK丹野にキャッチされる。

 後半15分には中盤で大迫がファウルを受けると、小笠原が素早くリスタート。これに反応した遠藤がPA内でボールを受ける。タメをつくってから左足を振り抜くと、ボールは右サイドに決まって鹿島が逆転に成功する、

 追いかける展開になった大分は、後半18分にPA内の右から森島がゴールを狙ったが、シュートはGK曽ヶ端に阻まれる。同21分に大分は松原を下げて、MF梶山陽平を起用する。同24分には鹿島も右サイドから大分の守備を崩し、最後はダヴィがダイビングヘッドでゴールを狙ったが、ボールは右に外れて行った。

 さらに鹿島は後半27分にも、自陣からのカウンターでチャンスをつくる。高木を背負いながら縦パスを受けた大迫がボールをつなぐ。これを受けたダヴィが前線のスペースにボールを送ると、走り込んだ遠藤がタメをつくって、ゴール前に柔かいボールを入れる。リターンパスを受けに走ったダヴィが右足でボレーシュートを放ったが、枠を捉えることはできなかった。

 後半28分に大分は、最後の交代枠で土岐田を下げて、MF木村祐志を投入した。鹿島は勝利を決定づけるチャンスを得る。しかし、後半32分、左サイドを突破したジュニーニョからのクロスに合わせた柴崎のシュートは枠外へ飛んだ。同34分に鹿島は疲労の色が濃くなったジュニーニョを下げて、MF梅鉢貴秀を投入する。さらに同41分にも中田を下げて、DF前野貴徳を起用した。

 後半42分、鹿島は大迫がMFロドリゴ・マンシャから高い位置でボールを奪い、PA内で縦に仕掛ける。折り返しをダヴィが決めて、3-1と勝利を決定づけた。終盤、大分も猛攻を見せたが、2点目を挙げることはできずに試合終了となった。
(取材・文 河合拓)

◆2試合連続ゴールにご機嫌の鹿島FWダヴィ「先発も途中出場も、関係ない!」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/403944_125892_fl

[9.28 J1第27節 鹿島3-1大分 カシマ]

 相手の裏にスペースがあるとき、この男は脅威となる。1-1で迎えた後半12分、ピッチに投入された鹿島アントラーズのFWダヴィは、後半42分に勝利を決定づける3点目を記録した。

 前節の磐田戦(3-2)に続き、途中出場からゴールを挙げたブラジル人ストライカーは、ご機嫌だった。途中出場からプレーすることについて、ダヴィは「ここ2試合、後半からの出場で体がまだ温まっていないから流れに乗るのまで時間がかかる」と、その難しさを口にする。だが「結果が出せているので満足しているし、先発での出場だろうが、途中からの出場でも関係ない。大事なのは監督に必要とされること」と、チームのために戦っていることを強調した。

 我の強い印象のあるブラジル人ストライカーの姿勢は、逆転優勝を目指す鹿島にとって、大きなプラス材料と言えそうだ。
(取材・文 河合拓)

◆鹿島 3発逆転!最大10差から奇跡V予感5差!(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2013/09/29/kiji/K20130929006707970.html

J1第27節 鹿島3―1大分 (9月28日 カシマ)

 J1第27節は9試合が行われ、鹿島はホームで大分に3―1で競り勝った。後半7分に先制を許したが、MF遠藤康(25)の2得点などで逆転に成功。順位は4位のままだが、最大10まで開いていた首位との勝ち点を5にまで縮めた。首位の横浜は仙台と0―0で引き分け。2位広島は2連勝で首位に2差に迫った。3位浦和は湘南と2―2で引き分けたが、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(55)の続投が判明した。

 歓喜に沸く本拠カシマスタジアムに、遠藤の気の抜けた声が響いた。試合終了直後のヒーローインタビュー。2得点を挙げたレフティーは「優勝しま~す」と軽い調子で言ってのけた。締まりのない優勝宣言となったが、最大10まで開いていた首位・横浜との勝ち点差は5。09年以来となる4季ぶりのリーグ奪還が視界に入ってきた。

 鮮やかな逆転劇だった。後半7分に山村の不用意なパスミスから失点。先制を許したが、逆にこれでエンジンが掛かった。後半10分に遠藤が大迫のパスに左足を合わせて同点とすると、後半15分には遠藤が小笠原の素早いリスタートに反応して左足で逆転弾。後半42分にはダヴィが大迫のパスを右足で勝ち越し弾。今季ホームでは11勝2分けと不敗を継続。2点目の起点となったFK獲得を含め、全得点に絡んだ大迫は「前半は勝つ気があるのか、という内容。失点してスイッチが入った」と振り返った。

 状況は3連覇への第一歩をしるした07年に酷似している。6年前は野沢、内田ら中堅、若手がチームの軸に成長。終盤の9連勝で首位との最大勝ち点差11をひっくり返した。当時は25節の名古屋戦で0―3の完敗後、鈴木満強化部長が「残り全部勝てば優勝できる」とチームにハッパを掛けて大逆転Vを達成。今季は大迫、土居らが主軸に成長し、25節の甲府戦に0―3で完敗後には鈴木満常務取締役強化部長が同様の活を入れている。

 トニーニョ・セレーゾ監督は終盤にテクニカルエリアを大きく飛び出して指示を出し、第4の審判にベンチに連れ戻されるなど興奮。「見苦しい姿を見せてしまった」と謝罪した上で「まだ6、7チームに優勝の可能性がある。僕らは勝ち続けるしかない」と力を込めた。1戦必勝を期す残り7試合。タイトルに照準を合わせた最多16冠クラブに、6年前の再現の予感が漂ってきた。

 ▼07年の鹿島の逆転優勝VTR 開幕から5戦未勝利とスタートダッシュに失敗。18節終了時点では首位G大阪との勝ち点差が11にまで開いた。だが、夏の移籍市場で小笠原がセリエAメッシーナから復帰すると、息を吹き返した。26節から9連勝を記録。最終節で横浜FCに敗れた浦和を抜いて首位に立ちJリーグ史上最大の勝ち点差をひっくり返す大逆転Vを演じた。

◆2発の鹿島・遠藤、楽天V刺激「すごくうれしい」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20130929/jle13092905480005-n1.html

 J1第27節(28日、鹿島3-1大分、カシマ)25歳のMF遠藤が2ゴールで逆転勝ちに貢献。失点直後の後半10分にFW大迫のパスを押し込むと、その5分後に追加点を決め「素直にうれしい」と笑った。宮城県出身で、プロ野球の楽天がパ・リーグを制覇し「地元のチームが優勝してすごくうれしい」と刺激を受けた。首位と勝ち点5差。「みんな優勝したい気持ちが強い」。次は自分も、という強い思いがにじんだ。

◆山村を救った鹿島MF遠藤「『助かりました』って言ってました」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/403942_125890_fl

[9.28 J1第27節 鹿島3-1大分 カシマ]

 逆転でのJ1優勝を目指す鹿島アントラーズだが、28日の大分トリニータ戦では、なかなかエンジンがかからなかった。後半7分には、DF山村和也の縦パスがカットされて、速攻からFW森島康仁に先制点を決められてしまう。悪い流れを一掃したのが、MF遠藤康だった。

 失点から3分後、相手マークを振り切ったFW大迫勇也からのパスをゴール前でフリーになって受けると、しっかりとゴールに流し込んだ。さらに、その5分後には、MF小笠原満男の素早いリスタートに反応。一度、シュートするタイミングを失ったかのように見えたが、視線はしっかりとゴールを見ていた。左足から放たれたシュートは、ここしかないというコースを通って右サイドネットに決まった。

 流れを引き戻す1点目、そして高い技術を示した2点目だったが、本人は淡々と振り返る。「1点目はサコ(大迫)から良いボールが来ただけなので。走り込んだら良いタイミングでボールが来た。(2点目は)コースが空いていたので、良いところにシュートが打てました。前半からチャンスはつくれていたし、後半の立ち上がりはちょっと悪かったですが、気持ちを落とさずにやれば点は入るだろうという感じでした」と、表情を変えることなく述べた。

 この遠藤の活躍もあり、鹿島は3-1と逆転勝利。試合後には山村に「助かりました」と声を掛けられたという。23歳のCBを救った遠藤は、「ヤマ(山村)は、ああいうミスをしたけれど、今までは攻撃にかんしても守備にかんしても貢献してきたし、全然気持ちを落とす必要はない。これからもヤマの力は必要になってくるから、踏ん張ってほしい」と、気使った。

 この日、首位に立つ横浜FMはアウェーで仙台と引き分けた。残り7試合で鹿島は首位まで勝ち点差5に迫っている。次節以降、鹿島はF東京、浦和、川崎Fといった力のあるチームとの3連戦を控えている。試合後の場内インタビューでは、サポーターに「優勝しまーす!!」と宣言した背番号25は、4年ぶりのリーグ制覇に向けて、「まだ(首位を)抜いていないので。まだ気を抜けない状況が続くかなと思います」と、気を引き締め直した。

(取材・文 河合拓)

◆【鹿島】遠藤弾、山村のミス帳消し/J1(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20130928-1196666.html

<J1:鹿島3-1大分>◇第27節◇28日◇カシマ

 鹿島が今季リーグ戦ホーム無敗の強さを見せつけた。前半0-0で迎えた後半7分、DF山村和也(23)がクリアカットされ、先制を許した。だが直後の同10分、同15分にMF遠藤康(25)がゴールを決め逆転。試合終了間際の同42分には、ダビが復帰後2戦連発弾で勝負を決めた。

 試合後、山村は「失点してすぐ点を取れたのが大きい。自分が一番助かった」と、ミスを帳消しにした遠藤に感謝した。

◆鹿島の遠藤2発 大分に快勝/第27節(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20130928-1196177.html

<J1:鹿島3-1大分>◇第27節◇28日◇カシマ

 鹿島がホームの強さを見せつけた。先制したのは大分。後半7分、ゴール前のパスカットから、FW森島康仁(26)が流し込んだ。

 だが直後の同10分、鹿島はFW大迫勇也(23)のPエリア内からのラストパスをMF遠藤康(25)が押し込み同点。さらに5分後の同15分にも遠藤がゴールを決め逆転した。試合終了間際の同42分には、ダビが復帰後2戦連発で勝負を決めた。

◆鹿島大迫ホーム4戦連発だ「姿勢が大事」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20130928-1196214.html

 鹿島FW大迫勇也(23)がホーム4戦連発に挑む。27日に、居残りでシュート練習をこなし、今日28日の大分戦に備えた。J2降格のかかる大分とは、ホームで7勝1分け1敗と好相性。だが「ちゃんと戦わないとやられる。姿勢が大事」と気を引き締めた。1トップで得点を量産し、8月は月間MVPを獲得した。だが14日の甲府、21日の磐田とアウェーで行われた、ここ2戦は無得点。「そろそろ決めないとね」。8月31日の柏戦以来、エースが3戦ぶりのゴールを狙う。

◆【J1:第27節 鹿島 vs 大分】試合終了後の各選手コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00162338.html

9月28日(土) 2013 J1リーグ戦 第27節
鹿島 3 - 1 大分 (15:34/カシマ/13,020人)
得点者:52' 森島康仁(大分)、55' 遠藤康(鹿島)、60' 遠藤康(鹿島)、87' ダヴィ(鹿島)
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●大迫勇也選手(鹿島):
「前半は、なかなかボールに触れなかった。1トップなので、あそこで下がってしまうとどうしようもなくなる。後半は下がってボールに触る回数が増えて、シュートを決めるチャンスもできた。
今日は入り方が悪かった。だらっと入ってしまった。チーム全体として、勝つ気があるのかハッキリしない入り方になってしまった。みんなに声をかけたけど、自分にも腹が立った。失点するのは良くないことだけど、失点したことでスイッチが入った。
あんまり僕が引いてしまうとうまくいかないと思っていたが、下がった方が良かった。後半位置を下げてボールに絡む回数を増やしたら、チームとしてのチャンスは増えた。そこは来週、みんなで話し合いたい。正直、アシストはいらない。得点を決めたかったから。ターンはイメージ通りだった」

●遠藤康選手(鹿島):
「1点目はサコ(大迫)から良いボールが来ただけでした。2点目はシュートコースが空いていたので、良いところで打てた。前半はいくつかチャンスをつくれていた。後半の立ち上がりは悪かったけれど、気持ちを落とさずに戦えば点は入ると思っていた」

Q:上位との差が詰まったが?
「まだ抜いていないので。気が抜けない状況が続く」

Q:試合後、山村選手からは声をかけられましたか?
「『助かりました』って。でもヤマはああいうミスをしたけれど、攻撃の時も守備のときも貢献してきた。これからも絶対にヤマの力は必要だと思う」

Q:優勝へのモチベーションは?
「みんな優勝したい気持ちは強い。今日、ベンチに入れなかった人も普段から意識を高くやれている。それが繋がっているんだと思う」

●土居聖真選手(鹿島):
「ずっとダヴィとサコくんだったけれど、自分が絡んでいけば相手にも合わせられる。高さでいったり、自分のように足下でいったり、監督の頭を悩ませることが、チームにとっても僕にとっても良いと思う。最初は裏を狙っていけと言われたんだけど、ハーフタイムに間で受けろと言われた。でも、相手のボランチがしっかり守備をしてきたので、なかなかうまく受けられなかった。そういうときはダヴィを入れてリズムを変えた方が良いと思う。バリエーションが増えて良いのかもしれない。ボランチも相手の2シャドーを見ていたので、なかなかサポートがなかった。一人でも打開できるようにならないといけない。そこができればレベルアップに繋がると思う」

●山村和也選手(鹿島):
「勝つことしか首位に近づいていかない。しっかり勝てるように準備したいです。
(逆転で勝てるようになった)
失点してすぐに得点して、修正じゃないですけど流れを戻すことができたと思います。勝っていくことでポジティブに考えていくことが出来る。負けると少なからずネガティブな部分が出てくるので、勝っていくことが大きいかなと思います」

●ダヴィ選手(鹿島):
「ここ2試合連続で後半から入るため、どうしても体が温まっていないので、試合に入るまで時間がかかるのですが、2試合連続で結果を残せて嬉しく思います。途中出場なのは自分としては関係ない。常に鹿島アントラーズで活躍したいと思ってプレーしています。
Q:大迫選手との距離が良かったように思いますが?
「距離感を近くできたのは監督の指示でもあったのでできたのかなと思います。お互いに意識していたので、今日のような結果になったと思います。大迫選手のパスでゴールを決めることができましたし、彼に対しても確かヘディングに繋がるパスを出すことができました。今後も、そういうプレーを増やしていきたいです」

●青木剛選手(鹿島):
「前半は奪ったボールをうまく繋げず、また奪われて大分の攻撃を受けてしまい、、流れが良くないと思っていました。後半はそれを受けて、勝ちにいかないといけないと思っていた。先に得点を奪われてしまいましたけれど、その気持ちをうまく出せて逆転まで持って行けたと思います。自分たちのやるべきことは勝ち続けること。やるべきことに集中して、その結果、逆転優勝に繋がったら良いと思います」

Q:07年に似ているところはあるか?
「諦めずにやっているのは変わりませんが、全部が全部比較しているわけじゃない。状況としては全部勝つしかないので、これからも続けていければ良いと思います」



●阪田章裕選手(大分):
「負けはしたがウチらしいサッカーをしたので前向きに考え、次に向かいたい。3失点は最後のところで体をぶつける必要があるが、今日みたいに走って、気持ちがひとつになれば勝てると思う。攻撃ではキジ(木島)やトキ(土岐田)がブラインドサイドに抜けたので、フィードは狙っていた。(鹿島との)個々の能力の差は感じるが、そこはチームでカバーすれば防げる。先制してすぐに失点するには悪い癖。もっと声を出すしかない」

●梶山陽平選手(大分):
「自分が出たときは負けていたし、点を取りにいかないといけない状況だった。ボールをおさめて起点になれるようにしたかったが、その前に3失点しないことが大切だと思う。点を取れなかったことも課題だが、修正順位をはっきりしないといけない。交代で代わった選手も流れを変えないといけない。今日は入りが良くて先制点を取れ、完璧の試合だったが、得点した後に前で時間を作ったり、変化をつける必要がある。それはみんなで考えないといけない」

●為田大貴選手(大分):
「前半は無失点で抑えることができたし、自分たちのサッカーができていたと思う。失点したらいけない時間帯はわかっていたはずだが、そこが反省点。もう後がないという状況のなかで、みんな集中して試合に臨んでいたし、戦う意志をもっていた。ミーティングでも強い気持ちを前面に出そうと話していた。今日はボランチで出場したが、マンシャが後ろで作ってくれるので自分は前で自由にプレーできた。もっと攻撃に絡む機会を増やしてもいいと思っている。ウチはもう勝つしかないし、でも勝ち続ければ何か起きるかもしれない。勝点3をみんなで取りにいく」

●森島康仁選手(大分):
「勝てなかったので複雑な気持ち。今日はSBの裏を徹底的に狙うことは練習からやっていた。キジくん(木島)とトキくん(土岐田)が常に狙っていたので、僕は真ん中にいるように心掛けた。先制したときはチーム全体で喜べ、いい雰囲気だったが…、勝てなかったことが全て。今日は4本シュート打ったのに追加点が奪えなかった。この状況なので、どんな形でもいいのでゴールを決めたい。サポーターには悔しい思いばかりさせて申し訳ない。僕らはピッチでしか恩返しができないので、次こそは勝ちたい」

以上

◆【J1:第27節 鹿島 vs 大分】田坂和昭監督(大分)記者会見コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00162337.html

9月28日(土) 2013 J1リーグ戦 第27節
鹿島 3 - 1 大分 (15:34/カシマ/13,020人)
得点者:52' 森島康仁(大分)、55' 遠藤康(鹿島)、60' 遠藤康(鹿島)、87' ダヴィ(鹿島)
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●田坂和昭監督(大分):

「プランとしては、鹿島のホームですし我々がアウェイというところで、押し込まれるところは感じていましたけど、そのなかでしっかりと相手のウィークポイントを突きましょうというトレーニングは、今週やりました。もちろん立ち上がりこそ、緊張があってなかなか出せなかったんですけど、前半の15分過ぎくらいですかね、チームがまとまってそういう狙いのところをポイントを突けるようになってきました。そういうところでチャンスは何度か出ていたんですけど、最後の個であったりアイデアだったりというところは、これは継続してやっていかなければいけないでしょうし、失点場面に関しても、もちろん選手は、特に前半は、よく相手を押させていましたし、失点場面のところは個でやられた部分もあったんですけど、これもいつも言っているとおり、我々は投げ出すことなく継続してやっていかないといけない、と。今日の試合に関しては、選手も思うところはありましたし、非常に闘志を出して、また闘う気持ちを出して戦ったというところは評価できますし、まだ首の皮一枚繋がっているんで、今日のようなゲーム、プラス、クオリティをあげて、なんとかセレッソ戦に準備したいな、と思います」

Q:前節から、先発メンバーが6人変わったと思いますが、その狙いを教えて下さい。
「先ほども言った通り、鹿島のウィークを突くために、少し、どちらかというと機動力のある選手を使いました。そのなかで、もちろん鹿島を攻略するためということと、あとは前節湘南に敗れたということで、選手にダメージがあったんで、そういうところでフレッシュな選手を使ってみました」

Q:降格の可能性があった試合をどういう気持ちで戦ったのか。また、選手にはどういう話しをしたのか?
「降格の話しは一切していないですね。我々はいつも目の前の試合に向けて全力で準備しますし、その結果、いろいろどうであれ出たとしても、まずこの試合に向けて…。先ほども言ったとおり、まずこの試合に向けて、闘志を出してやろう。『みんな思う気持ちはあるだろうけど』という言い方をしました。けど、我々は目の前のやるべきことを全力でやる、というところが我々のモットーですし、そういうところも選手に話をして。という意味では、今日は選手がよく闘ってくれたな、と思っています」

Q:次節は、甲府の結果にかかわらず絶対に負けられない試合になると思いますが、そういう意味で、次節はどういう気持ちで臨みたいですか?
「今年に入って、絶対に負けられない試合はずっと続いているんで、毎回絶対に負けられない試合なんですけど、それがなかなか勝ててないというだけで、次の試合ももちろん、そういう風に今シーズンの結果が出てしまうんですけど、あくまでも勝つために準備をして、結果が出たあとにその先のことを考えればいいわけであって、なんとかセレッソを倒すために選手たちも気持ちを持っていかせるように、私自身もそうしなきゃいけないと思いますので、良い準備をしたいな、と思っております」

以上

◆【J1:第27節 鹿島 vs 大分】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00162336.html

9月28日(土) 2013 J1リーグ戦 第27節
鹿島 3 - 1 大分 (15:34/カシマ/13,020人)
得点者:52' 森島康仁(大分)、55' 遠藤康(鹿島)、60' 遠藤康(鹿島)、87' ダヴィ(鹿島)
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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):

Q:前半30分くらいまで決定的なチャンスを作れませんでしたが、そこからどうやって我慢して後半に繋げていったのでしょうか?また、後半、だいぶピッチに向かって激しく声をかけられていたと思いますが、なにに対して、どのように仰っていたのでしょうか?

「相手が非常に速い帰陣をして、試合前の分析でも相手が後ろにかなりの人数をかけて守備をするということで、その帰陣の速さを彼らが示していました。そして、我々は逆に守から攻への切り替えが遅かった。特に中盤のゾーンでの切り替えの遅さが目立ってしまったところではないかと思います。そういった引いた相手に対して有効な手段というのは、しっかりボールを保持する、そして左右に大きく揺さぶる。揺さぶることで体力的な負担や消耗を強いることができ、どこかにスペースができます。その中で、特に前半に関しては、我々の方がチャンスを多くを作り出せるようになっていったと思います。ハーフタイムでは修正をかけました。細部にわたっていろいろな指示を出しました。ひとつはサイドチェンジをもっと多くする事と、もうひとつはボールスピードをもっと上げる事です。それをやることによって、自然にどこかに横のスライドのズレが出始めて、どこかが空くようになるし、間あいだで受けられればチャンスを生み出せるだろうということを選手に言いました。あとは、急ぎすぎないということを言いました。繋げられる技術を持っているので、そこは落ち着いて繋いでいけば、必ずチャンスはできるし、得点は自然に生まれる。今日は、辛抱強く、忍耐強くやらないといけない試合だと選手に言って、後半に送り出しました。

後半、そこに修正をかけたところで上手くいくようになりました。ビルドアップの時に、当然ながら、どの選手もミスはあり得るわけです。ただ僕は、中央へのパスは最善の注意を払って出さなければならないことも忠告していました。その中でミスがありましたが、チーム全体として良いリアクションを示せたと思います。最後まで諦めずに闘った姿勢や勇気も讃えないといけないところがあるし、それがしっかりできはじめて、土居選手が悪かったわけではなく、点を取りにいかないといけない、勝ちにいかないといけない、というのが我々が置かれた状況でしたし、それがサッカーのおもしろさでもあります。方や、厳しい人生の戦いをしている中で、こちらは優勝のチャンスをうかがう、といったストーリーがある中で闘わなければなりませんでした。1-1に追いついたところでダヴィ選手を入れて、流れを変えることを目指しました。そして、2-1、3-1というところまでいきました。ダヴィ選手が入ったところで、大迫選手がトップ下、セカンドストライカーの役目をやることになったんですけど、今日に関しては非常に役割や機能性をプレーで示したのではないかと思います。それは攻撃時だけでなく、守備時の役割や機能的なもの、あるいは積極的な姿勢を示してくれたのではないかと思います。監督としてもう一人、讃えたい選手が遠藤選手です。時折、90分できない、あるいはパワーダウンしてしまう、集中力や注意力が欠けてしまうところが見受けられたのですが、今日に関してはそういった部分が見えませんでした。そこがよかったし、持続できたところが良かったと思います。特に褒めたいところが、運動量です。90分間、同じ運動量を出し切ることができた、あるいはそういった集中力や意識を高めることが出来たのが、彼のひとつの進歩でもあるし、その進歩をまた次に生かせて欲しいというのが、僕の切実な希望です。それは彼に先ほど直接言いましたし、みなさんを通じて、彼への良いメッセージになれば、と思います。チームとして勝たなくてはいけない状況のなかでやっていたわけで、本当はサイドハーフを交代しようと思っていました。それはなぜかというと、相手も勝たなければいけない状況なので、相手のウイングバックの背後が、ボールを奪った時に使える状況になるので、そこでフレッシュなサイドハーフを入れて、そのスペースを使おうという狙いでいたんですけど、その予想通りにはいかなかったので、梅鉢選手や前野選手を入れなければいけない状況、いろいろな条件があって、彼らを入れる形になってしまいました。予想通りにいかないのもサッカーですので、それもやむを得ないのかな、と思います。

二つ目の質問ですけど、見ての通り、相手はパワーアップして、パワープレーという選択でカンドボールを狙う戦法をとっていました。そうすると、クリアボールというものは、明確なクリアや明確なボールが求められます。特に勝っている試合の残り5分か10分で、相手がそういう選択をし始めた時は、明確なプレーが求められるわけであって、ディフェンスラインが遠くにいますので、それをうまく伝えられなかったところで、まず謝罪をしなければいけないのが、皆さんにとっても、リーグにとっても、審判団にとっても、非常にやってはいけない行為をしてしまったところがあったことは、非常に申し訳ないと思っています。ただ、レフリングではなく、そういった自チームの姿勢に対する檄というか、指示を出したかったので、その必死さからあそこまで行ってしまったというところがあるので、非常に皆さんには申し訳なく、見苦しい光景になりましたけど、そういった意図がありました。ディフェンスの選手は明確なプレーをするべきだ、と僕は考えているので、選手はまた教訓としてやってくれればな、と思います」

Q:試合後のヒーローインタビューで、遠藤選手が「優勝します」と言っていましたが、残り7試合に向けて意気込みをお願いします。

「選手の発言というのは、試合が勝った後ということで、そうした発言をしてしまったところがあるかもしれませんが、当然ながら、それを目指してシーズンをスタートさせています。ただ、現状で言えば、まだ6~7チームに優勝する可能性があるのではないかと思います。僕らは勝ち続けるしかないという条件の下で、そこにたどり着けるわけです。すぐ国立でFC東京戦があるし、厳しい、タフな試合になるのではないかと思います。相手に対する敬意、尊重というものは常に払わなければならないと僕は考えています。つまり、そこにたどり着くためには、7チームに対する敬意を持たなければならず、その上でしっかりとやるべきことをやらなければなりません。僕は指導者として、監督として、冷静に物事をとらえなければならないし、ベストな準備をして、ベストなプレーをして、ベストな結果を出し続けるということが、しなければならないことです。その準備を怠らずにしっかりとやっていかないといけないと思います。先ほどから言っている通り、6~7クラブ優勝するチャンスがあるし、直接対決のところもあります。そこをしっかり制していかなければならず、その結果でたどり着ける場所が変わってくると思います」

以上

◆2013Jリーグ ディビジョン1 第27節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50405

J1 第27節 大分トリニータ戦 マッチレビュー

遠藤の2ゴールとダヴィの得点で大分に快勝!首位に勝点5差!

前節にアウェイ戦の連敗を止めた鹿島は、J1第27節で今季10勝2分けと無敗を誇るホームに最下位の大分を迎えた。圧倒的に攻め込みながらも、後半に先制点を許す嫌な展開だったが、遠藤の2ゴールとダヴィの得点で、3-1と逆転勝利を収めた。

首位と勝点7差の4位につける鹿島は、優勝に向けて引き分けも許されない中、序盤から圧倒的にボールを保持して押し込む展開を見せた。しかし、攻めながらもフィニッシュまで持ち込めない時間帯が続き、32分には波状攻撃から遠藤がペナルティエリア内でシュートを放ったが、相手GKの好セーブに遭い、惜しくも先制とはならず。40分にもジュニーニョがドリブル突破からシュートまで持ち込んだが、再びGKに防がれて前半は無得点で折り返した。

後半も攻め込みながらゴールを奪えずにいると、52分にゴール前で山村のパスミスから大分の森島に先制点を奪われてしまった。攻勢をかけながらミスから失点してしまう嫌な流れだったが、55分にすぐさま同点に追いつく。大迫が自陣からのロングボールを左サイドで受けてDFをかわし、ゴール前にラストパスを供給。大迫のお膳立てを受けた遠藤が、しっかりと押し込み得点して、試合を振り出しに戻した。

鹿島は追いつくと、60分にも遠藤が再び得点。中盤で得たFKを小笠原がクイックリスタートで前線にパスを送ると、ボールを受けた遠藤が左足を一閃。強烈な一発がポストを叩いてゴールネットを揺らした。

5分間で一気に逆転すると、カウンターで幾度となく大分ゴールに襲いかかる。途中出場していたダヴィが72分にクロスからダイレクトボレーを放ち、77分にもゴール前に走り込んだ柴崎が決定機を得たが、いずれのシュートも惜しくもゴールを捉え切れなかった。追加点を挙げられずに1点差のまま終盤を迎えたが、87分にダヴィがダメ押し点をマーク。大迫が相手のペナルティエリア内でボールを奪い、ゴール前にラストパスを送ると、ダヴィが難なくシュートを流し込んだ。

鹿島は最下位相手に先制されたが、結果的に3-1と快勝を収めたことで、首位の横浜FMと勝点5差に詰め寄った。得点した遠藤やダヴィの他にも、エースの大迫は得点こそなかったが2アシストするなど、攻撃陣が好調を維持。終盤戦に向け過密日程もなくなることから、コンディションを保って連勝街道を突き進みたいところだ。



【この試合のトピックス】
・西が、イエローカード。今季2度目の累積警告で、2試合出場停止。
・この勝利で今季リーグ戦ホームゲーム無敗記録を11勝2分の13試合に伸ばす。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ

・慌てずに辛抱強くボールを回し、失敗しても繰り返しビルドアップしよう。
・セカンドボールを簡単に譲るな。自分たちからアクションを起こそう。
・ポゼッションを失った瞬間から頭を切り替え、相手を追い込め。

大分トリニータ:田坂 和昭

・良いゲームが出来ている。あと半分は集中し、特に立ち上がりの攻撃ではクロスをもっと早く入れよう。

[試合後]

鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・大分は厳しい順位にいるので、我々にとってはタフな試合になるだろうと思い、特に前半はその通りになった。大分は帰陣を早くしてコンパクトにして、我々の侵入を防ごうという献身、あるいは犠牲心を持ってプレーしていた。ただ、チャンスを多く作れたのは我々だが、自分たちの不注意から失点を招いてしまった。

・ビルドアップから中央でつないでいかないと再三言っているが、人間がやることだから時折スペースや空いている選手が見えてそういう風に出そうとする。そこからの失点だったが、その後チームが気持ちを盛り返してプレーした。最後まであきらめないで戦った姿勢を評価したい。今日の勝利は非常に重要だとは、選手たちも理解してプレーしたと思う。

・監督としては大迫の活躍を忘れることはできず、称えなければいけない。セカンドストライカーの役割をやったときに、非常に素晴らしいプレーを見せてくれた。修正する部分はあるが、ボール奪取やゲームの組み立てという部分で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。途中から入った選手が流れを変えていったことも良かったと思う。

・チームとしてやっていくところで修正する部分はある。残り5分、10分に、シンプルにクリアするボールで難しい選択をしてしまって、監督や観客の心臓を刺激させている。そこは修正する部分だと思う。

・選手たちはボールコントロールやマークの付き方など、細かい役割をやらないといけない。試合中にそれらを全部やることは人間がやる以上難しい部分はある。体力的な負担があって、判断や俊敏な動作ができなくなることは、指導者として理解しないといけない。それらを試合後にできなかったことを言うことはある。今日の3点目は大迫選手が相手からボール奪取し続けて得点になった。やはり最後の3分の1はつなげれば、つなごうという意識を持つこと。ただ、できなければ明確なプレーをしようとも言った。トゥーキックでもスネでもどこでも、一回外に出すことが大事。プレーを一回切ることをやらないといけない。その積み重ねをやり続けていくところであって、まだチームとして成長、発展中でやるべきことはまだある。ただ、我々指導者は極力ミスを減らす指導をしていく。サッカーはミスの少ないチームが試合を制すると思う。

大分トリニータ:田坂 和昭

押し込まれる時間は多いと思ったが、その中で相手のウィークポイントを狙いトレーニングしてきた。特にサイドバックの裏やセンターバックの横は狙えると思った。その中でチャンスを見い出せればという形だった。最後のところはクオリティやアイディアをもう少しプラスしていかないといけない。失点の場面は個のところでやられてしまったが、次は修正して何とかやっていきたい。勝ててない現状は、全ての面でクオリティが足りないと思う。それは継続してトレーニングしていく必要がある。また、試合を通じて色んな課題やアイディアが毎試合終わるごとに出ているので、それを次の試合に出せるようにしていきたい。

選手コメント

[試合後]

【遠藤 康】
勝てた事は素直にうれしい。同点ゴールはサコが良いパスをくれたので、半分はサコのゴール。2点目はシュートコースが空いていたので、思いっきり打とうと思った。首位に近づいたが抜いたわけでもないし、まだ気を抜く事はできない。

【大迫 勇也】
前で使ってもらっているので、なるべく下がらないようにプレーをしていた。点を取るチャンスもあったので、決めないといけなかった。今日は試合の入り方が悪く、俺もチームも勝つ気があるのかと思うようなゲーム展開で、自分自身にも腹が立った。失点は良くないけど、それでスイッチが入って前に行けるようになったと思うので良かった。

【曽ヶ端 準】
前半はボールを回すテンポをはっきりさせれば良かったし、相手を揺さぶることも出来なかった。セットプレーが多く、高さもあったので集中して守った。残り試合も勝って、勝点を積み重ねていければ良い。

山村選手、ダヴィ選手、青木選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

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