海舟の抜けた穴は正直デカいなと感じています。そこは嘘をつけません。チームにおける本当にすごく多くのタスクを、普通にこなしていた。言い訳になってしまいますが、彼がいなくなった今、新しいチームの形を探していかなければ、このままではいけないと思います。
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◆【鹿島】鈴木優磨「海舟の抜けた穴は正直デカい。本当にすごく多くのタスクを、普通にこなしていた」。横浜FMに4失点逆転負けで4位転落(サカノワ)
「彼がいなくなった今、新しいチームの形を探していかなければ、このままではいけない」
[J1 23節] 横浜FM 4-1 鹿島/2024年7月14日19:30/日産スタジアム
J1リーグ23節、鹿島アントラーズは知念慶のゴールで先制に成功したものの、前半終了間際にミスから失点すると、後半に3ゴールを決められて、横浜F・マリノスに1-4の逆転負けを喫した。2位をキープしてきた鹿島だが、ヴィッセル神戸と同勝点ながら4位まで順位を落とした。
鈴木優磨はセンターフォワードで先発出場し、後半途中からは2列目にポジションを変更。しかし守備面のタスクにも追われて前線に迫力をもたらず。特に後半、チームとしてもチャンスの数が限られた。
鈴木は試合後、先日1.FSVマインツ05への移籍が発表された佐野海舟の存在の大きさについて語った。
「今日の試合をやってみて、札幌戦は勝ちましたが(〇2-0)、やっぱり(佐野)海舟の抜けた穴は正直デカいなと感じています。そこは嘘をつけません。チームにおける本当にすごく多くのタスクを、普通にこなしていた。言い訳になってしまいますが、彼がいなくなった今、新しいチームの形を探していかなければ、このままではいけないと思います」
鹿島に加わり日本代表にも選出された佐野が、“当たり前”にこなしていたプレーの一つひとつの重さを、エースの鈴木は痛感していた。
「それは正直、札幌戦から露呈していた部分。チームとして、早く新たに見つけていかなければいけないと感じます」
ボランチにはキャプテンの柴崎岳が入り、この日はコーナーキックから先制点を演出した。ただ、横浜FMに勢いに乗られたあと、なかなかチームとしてそれを食い止め、改めて主導権をもたらすまでできなかった。
「人の特長が違うので、チームとしてアジャストしていかなければいけない。いずれにせよ、積み上げてきたものもあるので、なるべくブレずにやりたいです。また、そこに対して変わっていく部分も正直出てきたので、そこへ自分たちも早くいいものにしていけるように、チームとしてもトライしていかなければいけないと思います」
“悪い時の鈴木優磨”と言えたが、あらゆる役割をできるものの、ボールに触るため中盤の低い位置まで下がってしまい、結果的に前線に迫力をなかなかもたらせなかった。その理由がコメントからも浮かんでくる。
7月20日はホームでFC東京と対戦する。リーグ戦はこの試合を経て、一旦サマーブレイクに突入する。
「上を狙うチームは、こういう試合で4失点してはいけない。非常にチームとしても、個人としても反省点の多い試合。本当に今年こういう形が非常に多いので、ここから修正できないと1位になれない。失点数を減らすのはチームの課題だと思います」
この日のような試合は二度としてはいけない。鈴木はそう強調した。