日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年9月15日日曜日

◆【鹿島】守護神奮闘で天王山制した!「全員で戦う姿勢見せるため」ベンチ外敵地戦でも会場へ(報知)






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◆明治安田生命J1リーグ第26節 鹿島2―0F東京(14日・カシマ)

 2位の鹿島はF東京との首位攻防戦を2―0で制し、勝ち点差を1に縮めた。DFブエノ、MFセルジーニョがゴールを奪い、守備陣もGK権純泰(クォンスンテ)を中心とした好守で無失点。全4タイトル(リーグ戦、ACL、ルヴァン杯、天皇杯)制覇の望みをつないだ。

*  *  *

 守護神がゴールを守り抜いた。1―0の後半6分。小泉のパスミスから中央突破を許し、犬飼と三竿が相次いでかわされた。残るはGKクォンスンテのみ。絶体絶命のピンチとなったが、頭上を射抜こうとする相手の強シュートは、懸命に手を伸ばした守護神によってはじき出された。「最後まで動かず、ボールを見ることを意識しました」。その後も体を張った守りと的確なコーチングで勝利に貢献。試合終了と同時に両拳を突き上げ、喜びを爆発させた。

 開始わずか2分、CKからブエノが先制点。後半は猛攻を受けたがスンテを中心に守り抜き、セルジーニョが左足で勝負を決める追加点。大一番で伝統の勝負強さを見せ、優勝戦線に生き残った。

 前半だけで3点を献上する屈辱の敗戦となった4月14日のF東京戦(1●3・味スタ)。今季公式戦40試合で唯一の2点差以上黒星となったこの試合で、スンテはピッチではなく、スタンドの一角にいた。その5日前のACL慶南戦で相手のラフプレーで負傷しベンチ外。それでも会場に足を運んだ。

 ベンチ外選手がアウェー戦に駆けつけることは異例。外国籍選手で、34歳(当時)のベテランならなおさらだ。試合登録メンバー用のチームバスに乗ることができないため、鹿嶋市から約125キロ離れた会場に自力で駆けつけ、スタンドから仲間の奮闘を見届けていた。

 「何かサポートできることがあればと思って。けがでチームのためになれない自分がいたので。鹿島では『総力戦』『全員で戦う』と常に言われる。監督やコーチングスタッフ、チーム全員で戦うという姿勢を見せるために、あえて試合に行ったんです」。全北現代(韓国)時代を含め3度のACLを制した鹿島の精神的支柱は、その姿勢でチームコンセプトの「総力戦」を体現する。

 全4大会でタイトルの可能性を残し、過密日程を戦いながらもついに首位と1差。「優勝するためには1試合1試合の積み重ねです」と守護神。鹿島が悲願の「全冠制覇」へ、ギアを1つ上げた。(岡島 智哉)




◆【鹿島】守護神奮闘で天王山制した!「全員で戦う姿勢見せるため」ベンチ外敵地戦でも会場へ(報知)






◆【鹿島】縦パスか、横パスか、シュートか――絶好機でセルジーニョの瞬時の判断は?(サッカーダイジェスト)






サッカーダイジェスト 2019年9/26号 【特集】 世界から見たJリーグ[本/...


「良い形で止めることができたので」


[J1リーグ第26節]鹿島2-0FC東京/9月14日/カシマ

 鮮やかな一発だった。

 1-0で迎えた78分、ペナルティアーク付近で名古新太郎からの横パスを受けたセルジーニョは、左足を一閃。強烈なシュートがFC東京のゴールに突き刺さる。後半は劣勢の時間帯が多かった鹿島だったが、苦しい展開を凌ぎ切ると、訪れたチャンスを確実にモノにして、勝点3を手繰り寄せた。

 セルジーニョがパスを受けた時、前方では途中出場の上田綺世がパスを呼びこむ姿勢を取り、左サイドでは小池裕太がフリーでスタンバイ。自身のシュートを含めれば、3つの選択肢があったセルジーニョはその時、何を思っていたのか。

「(ボールを)コントロールした時点で、良い形で止めることができたので、まずはシュートを意識していました。そのシュートをちゃんとミートして打てれば入るという感覚でした。その通りになって良かったです」

 勝負を決定づける貴重な追加点だった。セルジーニョはこれで3戦連発。チームトップの10得点目と二桁をマークする好調ぶりだ。

 この勝利で鹿島は首位のFC東京に勝点1差にまで肉薄。3年ぶりのリーグタイトル奪還に向け、常勝軍団がいよいよ本腰を入れてきた。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)




◆【鹿島】縦パスか、横パスか、シュートか――絶好機でセルジーニョの瞬時の判断は?(サッカーダイジェスト)





◆「後ろは見ない」「まだ勝ち点1差」“天王山”制した鹿島、慢心ゼロで4冠制覇へ(ゲキサカ)






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[9.14 J1第26節 鹿島2-0FC東京 カシマ]

 長らく独走状態にあったFC東京との天王山を制し、ついに勝ち点差1に迫った鹿島アントラーズ。それでも選手たちの中に安堵はないようだ。繰り返されたのは「まだまだ」という言葉。ルヴァン杯、天皇杯、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)も勝ち残っており、前人未到の4冠制覇に向けて歩みを止めるつもりはない。

 第14節終了時点での勝ち点差は『9』。もっとも差が開いていた時期を振り返れば、残り8試合での現状は理想的というほかない。この日も開始直後にセットプレーからDFブエノが今季初ゴールを沈めると、後半の苦しい時間帯に唯一の全試合出場を続けているFWセルジーニョが追加点。盤石の闘いぶりで首位チームを破った。

 それでも「タイトルを獲らなければ何も評価をされない」(MF三竿健斗)のが鹿島というクラブ。試合後、選手たちの中に「やっと」「ようやく」という達成感めいた空気感は欠片もなく、「まだまだ」「これから」という前がかりな機運ばかりが漂っていた。

 MF土居聖真は「後ろは見ない。勝ち点1差と言えば並んでいるようなものかもしれないけど、まだ下なので上を目指して」と強調。そのうえで「今までは結果も内容も二つともだったけど、今日はこれが手始めというか、これを機にこういう戦い方をしていくんだということを示せた」と勝利を出発点に位置付けた。

 また三竿も「最後に1位にいないと強いチームとは言えないので、まだいまの段階では言えない」ときっぱり。「いまのチームの一体感はすごくいいものがあるので、みんなの一体感をどんどん大きくして、最後に笑って終われるように」と先を見据える。

 大一番でことごとくビッグプレーを見せているGKクォン・スンテは「まだ勝ち点1差あるし、これからも試合が続いていくので、首位を目指して戦っていくだけ」。セルジーニョは「まだ終わっていないし、われわれが唯一4大会でタイトルを取れる立場にいるので、それを達成できれば嬉しい終わり方」と野望をたぎらせた。

(取材・文 竹内達也)


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◆相手を寄せつけない屈強ヘッド炸裂!! 鹿島DFブエノ「練習どおりに物事が起きた」(ゲキサカ)



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[9.14 J1第26節 鹿島2-0FC東京 カシマ]

 開始早々の一撃が試合を決めた。鹿島アントラーズDFブエノは前半2分、MFレオ・シルバの右CKを頭で合わせ、今季初ゴールとなる先制点を記録。これが首位チームを破る決勝点となり、「この大一番で取れたのもうれしいし、立ち上がりに取れたことでチームに落ち着きをもたらせたのも非常に良かった」と喜びを語った。

 DF犬飼智也と近い距離で構える中、マークについたのはDF森重真人とDF渡辺剛。互いのセンターバックが激突する密集戦を、自慢のフィジカルで制した。「練習どおりにやったこと。キッカーのボールに対してみんなが合わせてやっているし、練習どおりに物事が起きた」と事前に準備していた形だったという。

 守備でもFWディエゴ・オリヴェイラ、FW永井謙佑の強力2トップを相手に粘り強い対応を続け、最後までゴールを割らせなかった。それでも「僕だけじゃなくDFライン全体で彼らを抑えることができた。完璧には行かず、彼らにチャンスが何度かあったが、無失点で終えられたのは評価できる」と謙虚に振り返った。

 第22節にレギュラーを確保して以降、チームは4勝1分の快進撃。「チームとしてタイトルを目指していて、ここ一番というのは分かっていた。全員で準備して入って、(首位に)近づくことができたので良かった」と現状を語った24歳は「まだ2位なので1位になったわけではない」とこれからの戦いに意気込みを示した。

(取材・文 竹内達也)


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◆大一番の勝利で「やっとスタートライン」内田篤人が考える“優勝争い”(ゲキサカ)






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[9.14 J1第26節 鹿島2-0FC東京 カシマ]

 長い独走状態が続いていたFC東京を2-0で下し、鹿島アントラーズが首位との勝ち点差を『1』とした。「これでやっとスタートラインかなという気がする」。今季から常勝軍団のリーダーを担うDF内田篤人はそう言って気を引き締めた。

 シーズン序盤は先発出場が続いていたものの、第5節・磐田戦での負傷により離脱。今季はキャプテンを任されたことで「できるだけチームを離れたくない」と臨んだシーズンだったが、ベンチ入りできない期間が4か月半にわたって続いた。

 しかし、その間チームはあらゆるタイトルレースをしぶとく戦い抜き、参加する4つの大会ですべて生き残っている状況。8月中旬の天皇杯3回戦栃木戦でようやく復帰を果たした内田を良いチーム状況で迎えることができている。

「僕が昔居た時みたいな鹿島の強さに比べたら『まだ』と思う人もいるかもしれないけど、(MF三竿)健斗、DFブエノ、ワンちゃん(DF犬飼智也)とか、年齢的には完成しきっていない選手がたくさんいる中で、経験のある(GKクォン・)スンテ、MFレオ(・シルバ)、(FW伊藤)翔がうまく噛み合っている気がする」。

 チームは今夏、DF安西幸輝(ポルティモネンセ)、FW鈴木優磨(シントトロイデン)、MF安部裕葵(バルセロナ)が立て続けに海外移籍。内田は「余りモノが残っているわけじゃない。良い選手が残っている」とチームに残っている選手を立てたが、終盤の連戦を考えれば小さからぬ影響はあるはずだ。

 今後の戦いを見据えた内田は、ようやくスタートラインに立った「優勝争い」を次のように表現する。

「優勝争いは頑張ればできる。でも優勝というのは難しい。ここまでは多分できる。鹿島くらいのチームは良いスカウトもいるし、先輩方が築いてきてくれた、ジーコが作ってくれたチームの地盤があるから崩れにくい。優勝争いはできる。でも、ここからタイトルを獲るというのは話が別」。

 一方、首位を追いかける状況は前向きに受け止めている。「追うほうがラク。これで背中が見える位置まできて、残りの試合が彼らにどれくらい重圧があるかはなんとなくわかる。もしかしたら上にいるより良いかもしれない。鹿島だから常に上に、独走で行きたいけど、変な話いまは良い位置にいる」。

 そうした中、優勝争いを優位に展開していくためにはやはり内田の存在が欠かせない。FC東京戦の試合前には「大事な試合は必要以上に力が入ってしまうけど、平常心で、普通に、いつもどおり勝とう」と選手を送り出し、序盤の優勢を呼び込んだ。さらに終盤の苦しい時間帯にはピッチサイドから味方を鼓舞する声も張り上げた。

「良いチーム、良い流れにきているので、チャンスは掴みたいなと思う」。終盤のタイトルレースに向け、チームの一体感に手応えを口にした内田。そんな前向きムードの中心にも、世界のトップレベルを経験してきた背番号2が君臨している。

(取材・文 竹内達也)




◆大一番の勝利で「やっとスタートライン」内田篤人が考える“優勝争い”(ゲキサカ)





◆鹿島MF三竿健斗が語る国内4冠への覚悟「口にするからには責任が生まれる」(GOAL)



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今後の優勝争いを占う大一番。鹿島アントラーズが大一番で会心の勝利を手にした。主将の三竿健斗は「しっかり勝つことができた」と満足感を口にした。

14日に行われた明治安田生命J1リーグ第26節、鹿島がホームにFC東京を迎えた首位攻防戦は、開始早々にセットプレーからブエノが先制点を奪うと、終盤にセルジーニョが加点。ホームで無類の強さを誇る鹿島が2-0で首位チームを退けた。

昨季、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を制した常勝軍団の底力がいかんなく発揮された試合だった。前半は鹿島ペースで試合が進んだが、後半はFC東京が反撃。何度もピンチを招いたが、三竿曰く「リードしているときっていうのは、相手が前掛りに来る」ことを想定していたという。

それでも「みんなでカバーし合えていたし、球際のところは強く行っていた」と三竿。「うまくしのいで2点目取って、しっかり勝つことができたかなと思います」と振り返った。

しかし、大一番をモノにしても「最後、1位にいないと強いとは言えない」と鹿島の主将に慢心はない。たとえ主力が抜けたとしても、負けていい理由にはならない。鹿島に「誰が出てもこのチームは勝たなきゃいけない」哲学があるからだ。

「今いるメンバーたちが『俺がやってやる』という気持ちはみんな持っていると思います。僕自身も(小笠原)満男さんだったり、(昌子)源くんがいなくなって、今年は今まで以上にやらなきゃいけないっていう責任もあるなかで、また選手が抜けていったので、今すごく責任感を持ってやれているのが、いい結果に出ているんじゃないかなと思います」

さらに、三竿は各々の責任感とともに、つねに危機感を持ち続けていることも、いい競争を生み出していると話す。

「全員が目の前の試合一つに対して最善の準備をしていますし、常にいい競争があるなかで、みんないい危機感を持ってやっているなっていうふうには思いますね。あとは、タイトルを取らなければ何の評価もされないっていうクラブなので、そういうところがみんないい危機感を持ってやれているかなと思います」

これで首位・FC東京との勝ち点差は1。2016年の年間優勝(2ステージ制)以来3年ぶりの優勝も視野に入った。さらに鹿島はACLでは8強、JリーグYBCルヴァンカップでは4強、天皇杯は4回戦に進出しており、国内4冠も達成可能な状況にいる。

「今年の目標で4冠制覇っていうのは、みんなで公言しているので。口にするからには責任が生まれるので、そこをみんなで達成するために、今いいところまで来ていると思うので、また次の一試合に対してみんなで勝ちに行きたいなと思っています」

会心の勝利もそう言って先を見据えた三竿。“常勝軍団”が4つのコンペティションの頂点を虎視眈々と狙っている。


◆鹿島MF三竿健斗が語る国内4冠への覚悟「口にするからには責任が生まれる」(GOAL)


◆「行けと言われれば…」百戦錬磨の鹿島・内田篤人がFC東京との大一番を前に語ったこと(サッカーダイジェスト)



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9月1日の清水戦で5か月ぶりの復帰。完全復活へ着実に前進


「変に意識しないほうがいい。普段どおりがいちばん大事」

9月14日に行なわれる首位・FC東京との直接対決を前に、鹿島アントラーズのキャプテン、内田篤人は泰然としていた。練習中の振る舞いも、練習後、グラウンド脇のベンチに座り、チームメイトやスタッフらと談笑するようすもふだんとまったく変わらなかった。

Jリーグ史上初の3連覇に貢献し、欧州5大リーグのひとつであるドイツのブンデスリーガや欧州チャンピオンズリーグ、ワールドカップといった世界のひのき舞台で戦ってきた内田だけに、緊張感漂う試合はいわば“慣れっこ”でもあるのだろう。

「相手のことをどうこう考えすぎるより、まずは自分たちのやるべきことを普段どおりにやる。それができれば、いい結果につながっていくと思うから」

 大一番へのもっていき方を心得る内田が幾度となく繰り返したのが“普段どおり”という言葉だった。

 3年ぶり9回目のJリーグ制覇を狙う鹿島にとって、25節のFC東京戦は雌雄を決する一戦といっても過言ではない。勝点差は4。つまり、鹿島が勝利しても順位をひっくり返すことはできないが、逆転優勝に向けて、ここで引き離されるわけにはいかないのだ。

 どこに勝機を見出しているのか。
「過密日程のなかで、(Jリーグ、ACL、ルヴァンカップと)試合が続いたけれど、いろいろな選手が出て、うまく乗りきることができた。ユキ(伊東幸敏)や(中村)充孝、自分も含め、怪我人が戻ってきて、チームとしての幅が大きくなった。トレーニングの質だったり、雰囲気だったり、すごくいい流れできているので、チームみんなで戦うというこの状態を生かしていきたいね」
 5節のジュビロ磐田戦で負傷した内田は、長期離脱を余儀なくされていたが、8月14日の天皇杯に交代出場。9月1日の清水戦では、およそ5か月ぶりにJリーグのピッチに立った。スタメン出場はまだ果たせていないものの、少しずつベンチ入りする試合が増え、完全復帰に向けて着実に前進している。

四冠の可能性を残す鹿島にとってここからが正念場


 ルヴァンカップ準々決勝の浦和戦では、ベンチを飛び出し、そのままピッチに入ってしまうのではないかと思うくらいの勢いで、チームメイトに声をかける姿が見られた。

「チームを鼓舞しようとか、そんな気持ちじゃなくて、(試合が)目の前でやっているんでね。危ないスペースが見えたりするから、“そこ、気をつけて”って近くの選手に伝えているだけ」と内田本人はあっさりしているが、この言葉を額面どおりには受け取れない。

 なぜなら、ピッチのなかの仲間とともに戦うんだ――。そんな強い思いがひしひしと伝わってくるからだ。

「俺だけじゃなく、ソガさん(曽ケ端準)とかもそうだけど、ベンチに座っている選手がどう試合に絡んでいけるか。そこはね、すごく大事だから。練習の時から“みんなで”というのは意識している」

今季、まだ“四冠”の可能性を残す鹿島にとって、ここからが正念場だ。

 Jリーグの首位攻防戦となるFC東京戦だけでなく、その4日後にACL準々決勝の広州恒大(中国)戦、そこからさらに1週間後には天皇杯ラウンド16の横浜F・マリノス戦と、重要な試合が控えている。

「行けと言われれば、いつでも行ける準備はしている」

 百戦錬磨の内田の知恵と経験はやはり欠かせない。満を持しての出番は、果たしていつになるのだろうか。

取材・文●小室功(オフィスプリマベーラ)




◆「行けと言われれば…」百戦錬磨の鹿島・内田篤人がFC東京との大一番を前に語ったこと(サッカーダイジェスト)





◆ピッチサイドで味方を鼓舞した内田篤人「苦しい時にベンチの声を聞いて走れるなら…」(ゲキサカ)



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[9.14 J1第26節 鹿島2-0FC東京 カシマ]

 相手に主導権が移りそうになった終盤の時間帯、鹿島アントラーズのベンチサイドでは味方を鼓舞する控え選手たちの姿が見られた。主将を担うDF内田篤人もその一人。膝の状態もあって出場機会は多くないが、「ベンチの一体感はすごく大事」とチームを陰で支えている。

 指示の対象はDF小泉慶とDF小池裕太の両サイドバック。内容は「ポジショニングや時間の稼ぎ方」だという。内田自身は「気づいた選手が言えば良い」と貢献度を大きく語ろうとはしないが、世界のトップレベルを経験してきた先輩の「苦しい時にベンチの声を聞いて走れるくらいなら声を出す」という献身的な姿勢が響かぬはずはない。

 GK曽ヶ端準、MF遠藤康といったベテラン陣とともに、時にはタッチライン際まで出ていくことも。「怒られてはいるんだけど」と述べた内田は「試合前に第4審にあいさつに行った時に『前出ちゃうから早めに言ってください。早めに注意してもらって大丈夫です』とは言っている」と警告を受けないための秘策も明かした。

 そうして手塩にかける小泉に関しては「慶とか足がつっていたけど、あそこから動けるのはスタジアムの雰囲気もある」とサポーターにも感謝。出場選手、ベンチ、サポーターがつくる機運を「良い雰囲気」と喜ぶ主将は「良いチーム、良い流れにきているのでチャンスを掴みたいなと思う」と3年ぶりのリーグタイトル獲得へ意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)




◆ピッチサイドで味方を鼓舞した内田篤人「苦しい時にベンチの声を聞いて走れるなら…」(ゲキサカ)





◆鹿島が東京破り1差 修正力と一体感が勝負強さ生む(ニッカン)






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<明治安田生命J1:鹿島2-0東京>◇第26節◇14日◇カシマ

優勝の行方を占う1位FC東京と2位鹿島アントラーズの直接対決は、鹿島が持ち前の勝負強さを遺憾なく発揮しホームで2-0で快勝し、4あった勝ち点差を1まで詰めた。

満月が照らす鹿嶋の夜空に、勝利の歌“オブラディ”が響いた。開始2分にCKからDFブエノがヘディングで先制し、東京の猛攻をしのいだ後半33分にMFセルジーニョがミドルで突き放した。まさに常勝軍団の勝負強さ。最大で9もあった首位との勝ち点差を、ついに1まで縮めた。今夏MF安部(バルセロナ)ら主力が抜けたが、それでも勝ち続ける理由は、試合中の修正力と一体感だ。

キャプテンマークを巻いたMF三竿は「今年は何か起きたときに、試合中でも練習中でも話し合う回数が多い」と話す。大事なこの試合でも、三竿は前に横に後ろに、身ぶり手ぶりで指示を送り続けた。後半の東京の猛攻にも「じれずに我慢強くやろうとみんなで声をかけ合えた」という。

一体感も格別だった。DF犬飼やDF小池は治療で試合が止まるたび指揮官や、負傷明けでベンチから出番を待つDF内田にアドバイスを求めに走った。内田は「厳しい時にみんなの顔を見て、ベンチの声を聞いて走れるぐらいの声を出す」と自身の役割も自覚。試合前、ベンチに近い第4審にあいさつに出向き、笛が鳴る前からコミュニケーションを取っているのだという。まさに、全員でつかんだ勝利だった。

試合後、三竿は「チームの一体感はすごく良いものがある。これをどんどん大きくして、最後は笑って終わりたい」と話した。16年以来のリーグ制覇へ、そしてシーズン当初に掲げた4冠へ、鹿島は確実に前進している。【杉山理紗】


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◆鹿島が東京破り1差 修正力と一体感が勝負強さ生む(ニッカン)





◆鹿島来た~!首位FC東京に7戦ぶり勝利 最大9差から1差肉薄(スポニチ)






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 明治安田生命J1第26節は14日、各地で7試合が行われ、2位の鹿島はホームで首位のFC東京を2―0で下し、勝ち点差を4から1に縮めた。前半2分にCKからDFブエノ(24)のヘディングで先制し、後半33分にMFセルジーニョ(24)が強烈ミドルで加点。FC東京戦の勝利は16年3月以来7試合ぶりとなった。3位の横浜は広島に3―0で快勝し、こちらも首位との勝ち点差を4とした。

 常勝軍団らしい勝ち方だった。大一番でFC東京を下し、最大「9」だった勝ち点差は「1」にまで肉薄。「全員で準備して入って、(タイトルに)近づくことができて良かった」とDFブエノが言えば、強化のトップを務める鈴木満フットボールダイレクターは「大一番に臨む気持ちのコントロールが凄くできていた」とうなずいた。

 1メートル82、79キロの巨漢ブエノが攻守で主役になった。前半2分のCKで、2人に体を寄せられながら体幹の強さを発揮して頭で鹿島でのJ初ゴールを記録。守備では抜群のスピードで縦パスやクロスをカットし続け、敵の2トップの仕事を奪った。

 前回リーグ優勝したのは16年。そこから選手が20人近く去り、激しく入れ替わった。17、18年は2年連続V逸。重要な試合では「負けたくない」という後ろ向きな思いが充満して勝ち切れなかった。ジーコ・テクニカルディレクターをはじめ、強化部や大岩監督は「勝ちきりたい」という気持ちがいかに重要か、訴え続けてきた。

 まだミスは多く、昨季引退した小笠原氏らがピッチに立っていた時代のようなしたたかさは少ない。だが、それでもACLを含め、唯一4冠を目指せる位置に立った。ホームでのリーグ戦は13戦不敗となり、1シーズンの連続無敗記録が13年に並ぶクラブ最多に。「最後に1位にいないと“強い”とは言えない。でも今のチームの一体感はいいものがある」とMF三竿は言う。満月に照らされたカシマスタジアムで、Vへの道がはっきりと見えた。




◆鹿島来た~!首位FC東京に7戦ぶり勝利 最大9差から1差肉薄(スポニチ)





◆鹿島が来たぁ~!首位・FC東京に勝ち点1差、直接対決2-0快勝(サンスポ)






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 明治安田J1第26節最終日(14日、カシマほか)優勝の行方を占う一戦は2位の鹿島が首位FC東京に2-0で快勝し、勝ち点51で1差に迫った。横浜Mは広島に3-0で完勝し、3連勝で同48。川崎は最下位の磐田を2-0で退け、7試合ぶりの勝利で同44。広島に代わって4位に上がった。大分は湘南に、G大阪は鳥栖に競り勝ち、いずれも7試合ぶりの白星。仙台は札幌を破り、神戸はFWビジャのゴールなどで松本を下した。

 天王山で、さすがの試合運びだ。鹿島は最近6試合で1分け5敗と苦戦していた首位のFC東京をここ一番で退け、勝ち点差1に肉薄。大岩剛監督(47)の顔からは笑みがこぼれた。

 「勝利が必要な試合で、立ち上がりからしっかり戦えた。これでFC東京にプレッシャーをかけられた」

 相手がペースをつかむ前に先手を打った。前半2分、右CKからDFブエノが頭で押し込み先制。後半はFC東京の怒涛(どとう)の反撃を受け、何度もゴールを脅かされた。MF三竿は「我慢強くやろうと声を掛け合っていた。球際のところは強くいけていた」。相手の2トップが得意とする背後への抜け出しをカバーし合うなど、最後まで水を漏らさなかった。

 後半33分にはMFセルジーニョが左足一閃。守備に回る時間帯が多い中、一瞬の隙を突いて相手にとどめを刺した。まさに盤石の試合運びでリーグ戦5戦無敗(4勝1分け)。ホームでは3月9日の湘南戦以降、12戦無敗(10勝2分け)だ。

 ベンチから声を張り上げ続けたベテランのDF内田は「ホームの戦い方は熟してきている」。大一番を制し、首位の背中を捉えつつある。「優勝争いは、頑張ればできる。でも、ここから1つタイトルを取るのは別の話」。2016年以来9度目のリーグ制覇へ、夏の移籍で3人が去るなど入れ替わりが激しかったチームの完成度を、もう1段階高める。(山下幸志朗)




◆鹿島が来たぁ~!首位・FC東京に勝ち点1差、直接対決2-0快勝(サンスポ)





◆【J1採点&寸評】鹿島2-0FC東京|常勝軍団が大一番を制す。攻守に大きな働きを見せたCBがMOM!(サッカーダイジェスト)






◆◆サッカーダイジェスト / 2019年9月26日号


鹿島――ダブルボランチが好プレー


[J1第26節]鹿島2-0FC東京/9月14日/カシマ

【チーム採点・寸評】
鹿島 6.5
首位チーム相手に盤石の勝点3をゲット。試合の状況に応じて、攻守の強度を整えるゲームマネジメントはさすがだった。

GK
1 クォン・スンテ 6
前半は見せ場が少なかったものの、51分の東の強ミドルシュートはビッグセーブ。クリーンシートに貢献した。

DF
37 小泉 慶 6
攻守のバランスを上手く取りながら、右サイドを安定させる。身体のキレも良く、球際で粘り強く戦った。

27 ブエノ 7 MAN OF THE MATCH
開始早々にCKをヘッドで合わせて先制点をゲット。守っては、相手の強力2トップをしっかりと抑え込んでみせる。この日は凡ミスがほぼなかった。

39 犬飼智也 6
カバーリングもエアバトルも水準以上。永井の対応に手を焼いた印象だが、最後まで集中力を切らさずに、最終ラインを引き締めた。

26 小池裕太 5.5
機を見た攻め上がりで左サイドの攻撃を活性化。しかし、雑なプレーが少なくなく、判断が遅れる場面も。

MF
20 三竿健斗 6.5(81分OUT)
的確なポジショニングでパスを引き出す。守備面でも随所で効いていたが、後半途中に無念の負傷交代。

4 レオ・シルバ 6.5
奪い、捌き、CKからブエノのゴールをアシスト。巧みな切り替えしで敵を翻弄するなど、その存在感は際立っていた。

18 セルジーニョ 6.5
攻撃でも守備でも味方を素早くサポート。73分にはピンチを招くパスミスも、勝負を決する左足ミドルを叩き込む。

41 白崎凌兵 5.5(HT OUT)
マイボールにすれば、独特のリズムで局面を打開。センスの高さは見せた一方で、決定的な仕事には絡めず。前半のみのプレー。

FW
8 土居聖真 6
スペースに顔を出し、攻撃のテンポアップを図る。カウンター時にも慌てず、落ち着いて周囲を確認して好パスを配給。

15 伊藤 翔 6(70分OUT)
身体を張ってボールを収め、前線の基準点に。68分には絶好機を迎えるも、渾身の右足シュートは大きく枠を外す。

途中出場

MF
30 名古新太郎 5.5(HT IN)
後半の頭から投入される。2列目左サイドに入ったが、余裕のないプレーが散見。小池との連係も今ひとつだった。

FW
36 上田綺世 5.5(70分IN)
2トップの一角でプレー。77分には良い形で敵の最終ラインの背後に抜け出したが、シュートを打つことはできなかった。終了間際も決定機も決め切れず。

DF
5 チョン・スンヒョン ―(81分IN)
CBに入る。ソツのないプレーで試合を確実に終わらせた。出場時間が15分未満のため採点なし。

監督
大岩 剛 6.5
序盤にリードを得て、危なげないゲーム運び。最後はCB3枚をピッチに立たせて確実に逃げ切ってみせた。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)





FC東京――CBの渡辺はいきなりCKから失点に絡む


[J1・26節]鹿島2-0FC東京/9月14日/県立カシマサッカースタジアム

【チーム採点・寸評】
FC東京 5.5
セットプレー時の守備がやや脆く、実際、開始直後にCKから失点した。51分、56分の決定機を決められなかったのが大きな敗因だろう。セルジーニョのゴールで勝負は決した。

GK
33 林 彰洋 5.5
前半2分にブエノのヘディングシュートで被弾、79分にはセルジーニョにミドルを叩き込まれる。結果的にチームを鼓舞できなかった。

DF
2 室屋 成 6
前半は持ち前のオーバーラップを仕掛ける場面が少なかった。ただ、後半は66分のシュート、69分のL・シルバへの守備など評価すべき点が少なからずあった。

3 森重真人 6.5
絶好の位置から蹴ったFK(30分)は壁に阻まれた。それでも守備面では奮闘。1対1の競り合いではフィジカルの強さを見せた。

14 オ・ジェソク 6
33分にD・オリヴェイラへクロスもゴールにならずも、堅実なディフェンスで安定感をもたらす。悪くないパフォーマンスだった。

32 渡辺 剛 5.5
CKからブエノに合わせられて、いきなり失点に絡んだ。その後は落ち着きを取り戻し、終了間際にシュートブロックも、及第点には届かないか。

MF
8 髙萩洋次郎 5.5
L・シルバの対応に苦戦した印象。また攻撃面はパスの質が高く局面を打開しようとするチャレンジは目を見張るも、味方との連係がいまひとつだった。

10 東 慶悟 5.5
開始直後にチャンスを演出しそうになったが、鹿島の守備陣を崩せず。51分のシュート、CKのキック精度を含め、全体的にクオリティを欠いたか。

18 橋本拳人 5.5
38分の攻め上がりは鹿島の守備網に引っ掛かり、後半もなかなか良い形でボールを運べなかった。シュート1本は寂しい結果だろう。

39 大森晃太郎 5.5(66分OUT)
優れた危機察知力と運動量で守備に貢献。しかし、攻撃面では決定機を作れず、物足りなさが。全体的に消化不良の感が否めない。

FW
9 ディエゴ・オリヴェイラ 5(79分OUT) 
27分に犬飼に当たり負けするなど、らしくないプレーのほうがこの日は目に付いた。期待が高かった分、無得点に終わった失望は大きい。

11 永井謙佑 5(79分OUT)
前線からのプレスが相変わらず光り、チャンスメイクの質もまずまず。とはいえ、56分の決定機逸が……。辛めの採点は致し方なし。

交代出場

FW
17 ナ・サンホ 5(66分IN)
左サイドハーフとして投入された。熱く、アグレッシブにゴールを狙うも……。結果はノーゴールと爪痕を残せなかった。

FW
16 ジャエル -(79分IN)
チャンスボールにあまり恵まれず、良い形でシュートできなかった。投入された時間帯、0-2という点差を考えれば、もっと泥臭くゴールを狙ってほしかった。

FW
27 田川亨介 -(79分IN)
83分にオ・ジェソクのパスに上手く反応できず……。結局、見せ場はそこまでなく、アピールできなかった。

監督
長谷川健太 5.5
後半に盛り返すもアウェーで黒星。交代カード3枚がいずれも不発で、采配が当たったとは言い難い。ここからの立て直しに期待。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)


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◆2019明治安田生命J1リーグ 第26節(オフィシャル)






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2019年09月14日(土) 19:03キックaオフ 県立カシマサッカースタジアム
【入場者数】27,285人 【天候】晴、弱風、 気温24.4度、 湿度70.0% 【ピッチ】全面良芝、乾燥
【主審】東城 穣 【副審】岡野 宇広 【副審】赤阪 修 【第4の審判員】柿沼 亨


明治安田J1第26節

ブエノ、セルジが決めた!首位FC東京に完封勝利!

アントラーズは明治安田J1第26節でFC東京と対戦した。前半2分、コーナーキックからブエノがヘディングシュートを放ち、ゴールネットを揺らす。先制に成功したアントラーズは、その後も優位に試合を進め、1-0でハーフタイムを迎えた。後半に入ると、FC東京に攻め込まれる場面が増えたものの、78分にセルジーニョが豪快なミドルシュートをゴールネットに突き刺し、追加点を奪った。ピンチを迎える場面もあったが、最後までチーム一丸となってゴールを守り抜き、2-0で完封勝利を収めた。これで首位FC東京との勝ち点差を1に詰めた。


▼▼DAZN MATCH HIGHLIGHTS▼▼





6日前のYBCルヴァンカップ準々決勝第2戦、アントラーズは立ち上がりから浦和に攻め込まれる苦しい試合展開となったが、後半にセットプレーとカウンターからゴールを奪い、第2戦を2-2の同点に持ち込んだ。第1戦の結果と合わせて、2戦合計5-4で、YBCルヴァンカップ準決勝進出を決めた。

その日の夜半過ぎから強い勢力の台風15号が関東圏を直撃した。ホームタウンをはじめ、茨城県、千葉県など、広い地域で停電と断水が発生し、甚大な被害を受けた。火曜日の練習再開も危ぶまれたが、クラブハウスの電力が午後には復旧したため、予定通りFC東京戦へ準備を進めることが出来た。

FC東京戦に向けて、指揮官は「我々にとっては、非常に重要な試合になる。その重要性は選手たちも認識している。その上で、ミーティングや分析もしてきた。ホームで戦うことが出来るということをアドバンテージにして、しっかりと勝ち切るための準備をしていく」と語った。台風の余波が残るなかではあるが、最善の準備を進めていった。





そして、迎えた試合当日。キックオフ2時間前に注目の先発メンバーが発表された。GKは、守護神クォン スンテがゴールマウスを守る。最終ラインは右から小泉、ブエノ、犬飼、小池が入った。ボランチは三竿とレオ シルバがコンビを組む。サイドハーフは右にセルジーニョ、左に白崎が入り、前線は土居と伊藤翔が務めた。ベンチには、曽ケ端、内田、チョン スンヒョン、永木、遠藤、名古、上田が座る。



首位FC東京との直接対決だ。この試合の重要性をアントラーズファミリー全員が理解している。キックオフが近づくにつれ、高揚感と緊張感がスタジアムを包んでいった。ウォーミングアップへ姿を現した選手たちには、何時にも増して大きなチームコールが注がれる。準備は整った。





19時3分、ついに戦いの火蓋が切られた。

キックオフ直後、いきなりスコアが動く。前半2分、アントラーズは右からのコーナーキックを獲得すると、キッカーのレオが右足でアウトスイングのボールをゴール前へ送る。このボールをブエノがヘディングで合わせた。ボールはゴール左端の見事なコースに飛び、ゴールネットを揺らす。アントラーズレッドに染められたカシマスタジアムが沸騰した。





先制に成功したアントラーズは、スタンドからの大歓声を受けて、FC東京を自陣に押し込んでいく。20分には、ペナルティエリア手前から三竿がミドルシュート、23分には、左からのコーナーキックにブエノがヘディングで合わせる。どちらも得点の可能性を感じさせるプレーだったが、追加点には至らなかった。









主導権を握って試合を進めていたアントラーズだったが、28分にピンチを迎える。ペナルティエリア手前で三竿が高萩を倒し、ファウルを犯してしまった。このフリーキックを高萩に直接狙われたが、アントラーズがつくった壁に当たり、失点にはならなかった。

試合は時間の経過とともに激しさを増していった。球際の勝負がピッチの至るところで頻発し、互いの意地とプライドが衝突する。











このまま1-0のスコアで前半終了を迎えた。アントラーズは後半開始から選手を入れ替える。白崎との交代で名古を投入した。名古は白崎が務めていた左サイドハーフのポジションにそのまま入った。



後半はアントラーズがFC東京に攻め込まれる場面が目立った。





50分、カウンターからピンチを迎える。中盤で横パスを奪われると、永井にボールを通されてしまう。永井はドリブルで単独突破を仕掛けてきたが、対応した犬飼が1対1の勝負でボールを弾いた。だが、こぼれ球を東に拾われ、ペナルティエリア内からシュートを放たれる。ボールは枠を捉えたが、守護神スンテの好セーブでゴールを許さなかった。







ここからアントラーズは立て続けにピンチを迎える。56分、中央の高萩からペナルティエリアの永井へパスを入れられ、ゴール前で永井にダイレクトでシュートを打たれる。60分には、永井に右サイドを突破され、クロスを入れられると、ファーサイドで室屋にシュートされる。どちらも肝を冷やす場面となったが、シュートは枠を外れ、失点にはならなかった。









押し込まれていたアントラーズだが、69分にチャンスをつくる。土居からのパスを受けた伊藤が、相手選手を抑えながらシュートを放った。しかし、このシュートは大きく枠を外れ、追加点には至らなかった。



70分、アントラーズは2人目の選手交代を行う。伊藤との交代で上田をピッチへ送った。





FC東京の猛攻は続く。73分、右サイド低い位置でボールを失うと、ナサンホにニアゾーンまで進入され、マイナスのクロスを送られた。ゴール前でディエゴオリヴェイラにシュートを打たれたが、守護神スンテがパンチングで弾き出し、ゴールを許さない。

アントラーズは悪い流れの時間を我慢強く守った。すると78分、決定機をつくる。右サイドでボールを受けた名古がレオとのパス交換で中央へ進入し、相手選手を引き付けて斜め横にパスを送る。ボールを受けたセルジーニョは、ワントラップから勢いよく左足を振り抜いた。魂が乗せられた強烈なシュートは、ゴール左隅に突き刺さる。再びカシマスタジアムが歓喜に沸いた。







リードを2点に広げたアントラーズは、81分に最後の選手交代を行う。左足を痛めた三竿との交代でチョン スンヒョンをピッチに送った。守りを固めて必勝を期する。

試合は、高い強度を保ったまま終盤を迎えた。激しいプレーの連続で、足が痙攣し、ピッチに倒れ込む選手もみられた。だが、身体を痛めた選手を周りの選手がカバーする。アントラーズはチーム一丸となって、最後まで戦い抜いた。







そして、ついに試合終了のホイッスルが鳴った。スタジアムは歓喜に包まれる。27,285人の大観衆が見つめるなかで、首位FC東京に2-0と完封勝利を収めた。これでFC東京との勝ち点差は、1ポイントに迫った。





アントラーズはリーグタイトル奪還に向けて、非常に重要な勝ち点3を手にした。だが、すぐにまた次の重要な戦いが控えている。中3日でAFCチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦、広州恒大戦に臨む。第1戦は、アウェイで0-0のスコアレスドローに終わった。アジアの頂に再び立つためには、ホームで勝利するしかない。国内からアジアの戦いへとすぐに意識を切り替えて、チームはまた明日から準備を進めていく。







【この試合のトピックス】
・FC東京相手に2016年3月19日以来となるリーグ戦7試合ぶりの勝利
・リーグ戦2試合連続の完封勝利
・ブエノがアントラーズでリーグ戦初ゴールを記録
・セルジーニョが今季リーグ戦10ゴールを記録



監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・全体のポジショニングが非常に良い。後半もこれを続けていこう。
・攻撃の時も、常に守備のリスクマネジメントを考えてプレーすること。
・どんなときも隙を見せるな。立ち上がりから全員で戦っていこう!


FC東京:長谷川 健太
・まず1点を返しに行こう。
・慌てずボールを動かし、ゴールを目指すこと。


[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
今日は勝利が必要な試合で、選手たちが立ち上がりから非常によく戦ってくれた。先制点も獲れたし、後半もよく凌いで追加点を獲ることが出来た。サポーターの皆さんと一緒に戦って首位のFC東京にプレッシャーをかけることが出来て非常に嬉しく思う。

Q.どのような意識で試合に臨んだか?また、今日のゲームプランは?

A.相手の2トップには、注意深く対応すること。そのほかいろいろな指示を出した。センターバックの2人を中心に、周りがよくサポートしてくれた。非常に評価している。ゲームプランを立てたからと言って、そのプラン通りに行くとは限らない。先制点を奪って、自分たちのペースで試合を進めることが出来たが、後半の立ち上がりから中盤まで少し押し込まれる時間があった。そこは修正していかなければいけない。交代選手を含めた選手で、しっかりとゲームを終わらせるという流れは出来ていたと評価している。

Q.大岩監督にとってアントラーズらしさとは?

A.ホームで戦うというアドバンテージがあった。相手に少し押し込まれたとしても、最後は絶対にゴールは許さないという意識であったり、チームとしての割り切りというところは、自信を持って選手たちを送り出している。そういうプレーが出来る選手たちが揃っている。

FC東京:長谷川 健太
アントラーズらしい試合をされて負けてしまった。非常に悔しい結果となった。たくさんのサポーターの声援に応えたいという想いがあった。後半は決定機も何回か作って、一発決めていれば、また違う展開に持ち込めたと思う。ただ、その一発をなかなか決めることが出来ず、逆にセルジーニョに仕留められた。今日は、アントラーズがしたたかに戦うというところで、一枚上手だった。


選手コメント

[試合後]

【クォン スンテ】
前半の早い時間に点を獲れて、自分たちにペースを持ってくることが出来た。それが今日の一番大きな勝因だと思う。たくさんのサポーターの方々が駆けつけてくれると、今までなかった力が出てくる。そして、自分の知らなかった力が出てくる時がある。毎試合、たくさんのサポーターの方が来てくれて、その方たちに恥ずかしくない試合を見せていくことが出来れば、優勝に近づいていくと思う。

【小泉 慶】
自分だけ試合への入り方が悪く、簡単なミスをしたり、ボールの奪われ方が悪かった。チームとして勝てたことは大きいし、嬉しいこと。ただ、個人としては、反省材料が多い。しっかり改善していって、次に向けてやっていかなければいけないと思う。

【犬飼 智也】
リスクマネジメントをし続けること。2トップが相手になると難しくなるので、ボランチと話しながら、1枚は残るようにしていった。前回対戦でやられているので、意識してやっていた。ホームのいい雰囲気の中でやっているなと感じた。今年はホームで戦うときは、チームとしての一体感が強くなっている。サポーターが作ってくれているものだと思う。

【ブエノ】
チームとしてタイトルを目指している中で、大一番の試合になるということは分かっていた。全員がしっかり準備をして試合に入った。そして、首位のチームに近づくことが出来たので良かったと思う。

【三竿 健斗】
焦れずに我慢強くやろうと話していた。みんなでカバーしあえて、球際では強くいけていた。うまくしのいで2点目をとってしっかり勝つことができたと思う。最後に1位にいないと意味がないけれど、今のチームの一体感はすごくいいものがある。これをどんどん大きくして、最後に笑って終われるようにしたい。すぐ次に試合があるので、試合に出た選手が責任持ってプレーすることがいい結果につながると思う。

【セルジーニョ】
大一番の試合だということはみんなが分かっていた。この試合のためにしっかり準備をしてきたし、ピッチの中でみんなが高いパフォーマンスを示すということだけを意識して全員がピッチに立った。その結果が勝利につながって良かった。

【名古 新太郎】
まずは、勝てたことが一番。チームが一丸となってプレーできていたと思う。今日はサイドハーフで出場したが、どのポジションでもやることは変わらない。ただ、もう少し頭を使ってプレー出来れば良かったなと感じた。




◆2019明治安田生命J1リーグ 第26節(オフィシャル)


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