日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年4月15日水曜日

◆内田篤人がコロナ禍で提言「ヨーロッパがアジアに合わせれば」「リフティングだけじゃなくて…」(REALSPORTS)






【特典付】がんばれ! ウッチーマン [ 内田篤人 ]


内田篤人がドイツからJリーグの舞台へ帰ってきて、3年目のシーズンとなる2020年。「無冠からのリスタート」を胸に新体制で挑む鹿島アントラーズだが、新型コロナウイルスの影響で公式戦が延期となり、先行きが不安な状態に置かれている。内田は、現状の日本サッカーが置かれている状況についてどう捉えているのか。また、これまでケガの苦難を乗り越えてトップきた経験から、練習ができない時の過ごし方について語ってもらった。


(インタビュー=岩本義弘[REAL SPORTS編集長]、構成=REAL SPORTS編集部、撮影=大竹大也)


コロナ禍を機にシーズン期間を欧州と一緒にしてしまえば……


今、世界はコロナウイルスという、これまでにない未曽有の脅威にさらされています。サッカーにおいても、3.11の東日本大震災の時と違って今回は、まったく見通しが立たない状況です。

内田:僕、思うんですけど、半年シーズン期間を遅らせて、ヨーロッパと一緒にしちゃえばいいんじゃないかと。

なるほど。

内田:ACL(AFCチャンピオンズリーグ)とかの関係で難しいというのもわかるんですけど、それは置いておいて、言いたいことが言えるのなら。もしくは、ヨーロッパがアジアに合わせればいいとも思います。なぜヨーロッパは冬に(リーグ戦を)やるんですかね。凍えるような寒さの中やるなら、夏にやればいいじゃないですか。アジアの秋みたいな気候ですし。そういう提案、出てこないじゃないですか。

このような状況の中で、選手たちはどのように過ごしているのですか? 

内田:ヨーロッパとかは外出禁止ですし。正直、選手の間ではオフですよね。だって、いつ再開するかわからないし、練習したってケガのリスクしかないですし。

ケガと感染のリスクもありますし。

内田:はい。そうなったら、何のための練習かわからなくなる。でも、さすがに「休みたい」とは言えないですから。チームから、この期間は給料なしって言われたら「じゃあ休ませてください」って思うけれど、給料もいただいているし。Jリーグの再開時期も延びているじゃないですか。今シーズン、どうやってやるんですかね。僕としては、ファーストステージだけでよくない?って思うんですけど……。

選手としては、最初にルールが決まっていない中でやるのはきついですよね。

内田:そうですね。降格がないなら、優勝もなしでいいじゃんって思います。

でも、優勝なしだったら、何のためにやるのかわからなくなりそうです。

内田:結局、そうなるんですよね……。

それでも、今の内田選手は楽しんでやれそうですけどね。

内田:そう。楽しいかもしれない。

選手として、こんな状況の中、モチベーションは落ちてないですか?

内田:みんな、落ちてると思いますよ。練習試合を週1で入れてはくれてますけど。しかも、鹿島は監督が代わったばかりなので、いろいろスムーズにはいかないです。





自宅待機中の学生は、とにかく「勉強しろ」


練習ができない期間が長くなればなるほど、プロ選手はもちろん、サッカーをやっている学生にとってもとんでもないことだと思います。

内田:そうですね。例えば、ケガで1年ほど練習できなくなった時も同じで、学生だったら、部活期間がほぼ終わっちゃうんですよね。それでもサッカーがやりたいって思うなら、頑張ってリハビリすればいいけれど、サッカーだけが人生ではないので。だめだと思ったら、他のことをやればいい。僕はプロで契約しているし、未練たらしいので、体が動くかぎり頑張ってやろうと思います。鹿島の活動で小学校に訪問する時にも、生徒たちにまずは「勉強してください」って話しています。

内田選手は、親御さんが先生なんですよね。

内田:はい、父が先生です。なので、僕も小学校に訪問した時に、まずきちんと勉強をしようと伝えた後に「サッカー選手になりたい人~?」って手を挙げさせるんですが、その後に「全員なれないよ」って言います。そんなに甘くないよって(笑)。

(笑)。現実を教えるんですね。

内田:はい。それで諦めるようなら、仕方がないです。「あ~、なんか内田言ってるな~」くらいの気持ちじゃないと、プロサッカー選手にはなれない。

そういう意味では、今回の新型コロナウイルス感染拡大対策などで外に出られない間、子どもたちにとっては勉強するチャンスですよね。

内田:勉強しろって思います。最近よく、サッカー選手がリフティングをやっている動画を配信しているじゃないですか。
はい。

内田:リフティングじゃなく、勉強させろよって思います(笑)。

(笑)。

内田:僕がリフティング下手なので、よりそう思うのかも(笑)。漢字ドリルやっているところを見せろよって思いますもんね。勉強をやったほうがいいと思う。勉強しておかないと、行きたい高校にも行けないし。スポーツ推薦とかもありますけど、変な話、サッカーより(頭の良さは)裏切らないって思いますけどね。


<了>


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内田篤人 悲痛と希望の3144日 [ 了戒 美子 ]


鹿島アントラーズ(06年〜10年夏)


【リーグ戦成績】
2006年:28試合出場2得点
2007年:31試合出場0得点
2008年:25試合出場1得点
2009年:31試合出場0得点
2010年:9試合出場0得点


 地元・静岡県の清水東高校から鹿島アントラーズに加入した内田篤人は、パウロ・アウトゥオリ監督の抜てきを受けてクラブ史上初となる高卒ルーキーのリーグ開幕戦先発出場を果たす。そして第4節のヴァンフォーレ甲府戦で初ゴールと初アシストを記録。その時、まだ17歳11ヶ月22日だった。

 1年目で右サイドバックのレギュラーポジションを獲得し、甘いマスクも手伝って絶大な人気を獲得すると、その年のJリーグオールスターサッカーにはDF最多得票で選出。もちろんこれも史上最年少出場だった。

 2年目からは背番号2を着けるようになり、日本代表合宿にも招集されるようになる。そして2008年1月にA代表デビューを飾ると、3年目には自身初のJリーグベストイレブンに選出。瞬く間に国内屈指のサイドバックとしての評価を固め、2009年もベストイレブンに。もちろん2007年から2009年にかけて、Jリーグでは他に成し遂げたクラブのない鹿島の3連覇に中心選手として大きく貢献した。

 小笠原満男や柳沢敦、曽ヶ端準、大岩剛、岩政大樹らJリーグを象徴するベテラン選手たちの中で揉まれ、勝者のメンタリティも身につけた内田は、2010年の南アフリカワールドカップに向けた日本代表メンバーにも選出される。本大会ではピッチに立てなかったが、その直後にドイツへ旅立つこととなった。

●2006年開幕戦:サンフレッチェ広島戦の先発メンバー

▽GK
曽ヶ端準

▽DF
内田篤人
大岩剛
岩政大樹
新井場徹

▽MF
小笠原満男
増田誓志
青木剛
本山雅志

▽FW
深井正樹
柳沢敦




鹿島アントラーズ(18年〜)





【リーグ戦成績】
2018年:12試合出場0得点
2019年:10試合出場0得点

 鹿島に復帰した内田だったが、かつてのようなパフォーマンスを取り戻せていない。やはり負傷による離脱が多く、2018シーズンはリーグ戦12試合出場、2019シーズンは10試合の出場にとどまった。慎重にコンディションを管理しても右ひざが元どおりに戻るわけではなく、常にリスクと隣り合わせ。本人ももどかしさを感じながらプレーしているに違いない。

 それでも重要な局面で出場すれば、いぶし銀のプレーと抜群のリーダーシップを発揮してピッチ上での存在感は抜群。的を射た発言でメディアを通してチームを引き締めるような役割も果たすなど、豊富な経験値を鹿島に還元している。2019シーズンからはチームキャプテンに就任し、鹿島だけでなくJリーグの顔としても存在価値は大きい。新型コロナウィルス感染拡大の影響で2020シーズンは長期の中断を余儀なくされているが、リーグ再開後にどんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみだ。

●2019シーズンの基本先発メンバー

▽GK
クォン・スンテ

▽DF
永木亮太
犬飼智也
町田浩樹
小池裕太

▽MF
セルジーニョ
レオ・シルバ
三竿健斗
白崎凌兵

▽FW
土居聖真
伊藤翔

【了】


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◆「素晴らしいマナーがある」鹿島のザーゴ監督が“コロナ禍”における日本人の振る舞いに賛辞(サッカーダイジェスト)






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「鹿島はユベントスやミランのよう」


 日本でプレーしたのは、柏レイソルでの1年だけだった。それから23年。ザーゴは鹿島アントラーズの指揮官としてJリーグの舞台に戻ってきた。

 4月14日付のイタリア紙『Corriere dello Sport』のインタビューで、ザーゴは日本サッカー界への復帰について「25年前もすでに選手としてここにいた。日本の文化をよく知っている」と述べた。

「日本人はとても秩序だった民族だ。わたしはすぐに仕事をする場所に適応しようとする。情熱とともに戻ることを受け入れた」

 気合十分で臨むはずだったシーズンは、新型コロナウイルスの感染拡大のためにお預けとなっている。ザーゴは日本での状況を「ここではすべてを閉鎖していない。店やレストランは開いている」とイタリア・メディアに伝えた。

「日本では人々に家にいることを義務付けられないんだ。政府はそういった指示を遵守するように求め、みんながそれをしている。素晴らしいマナーがあり、それが助けになる」

 インタビュアーから「ピッチに戻ったら鹿島は優勝候補のひとつ」と振られると、ザーゴは「イタリアのユベントスやミランのように、もっとも重要なクラブなんだ。もうひとつのもっとも強いチームは横浜F・マリノスだよ」と述べている。

 鹿島とブラジル人の縁は深い。ザーゴは「ここにはジーコ、セレーゾ、ジョルジーニョやそのほかにも多くがいた」としたうえで「わたしにとっては指導者キャリアにおける重要な一歩だ。欧州にたどり着く道となるかもしれないからだよ」と話した。

「わたしの夢はローマを率いることだ。だが、欧州でもっと名を上げることができるかもしれない。ブラジルでは監督として良い結果を残してきた。イタリアでは(ズデネク・)ゼーマンのローマ、ウクライナでは(ミルチェア・)ルチェスクと仕事をした。シャフタールは重要な経験だったよ。チャンピオンズ・リーグの対戦相手を見に行っていた。欧州最高のチームたちをチェックしたよ」

 ザーゴは鹿島に栄光をもたらし、いずれ欧州へと向かい、夢であるローマを率いることができるのか。今はまず、サッカーができる日の到来が待たれるが……。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部




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