日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年4月13日木曜日

◆【U20】W杯メンバー発表前最後の合宿に磐田FW小川ら15人(報知)


 日本サッカー協会は12日、4月17~18日に千葉県内で行うU―20日本代表候補合宿のメンバーを発表した。

 5月初旬に予定されているU―20W杯(5月17日開幕、韓国)のメンバー発表前の最後の合宿。FW小川航基(19)=磐田=、MF坂井大将(20)=大分=、FW岩崎悠人(18)=京都=、MF神谷優太(19)=湘南=ら15人が選出された。

 関係者によると、クラブで出場機会の多いFW久保建英(15)=F東京U―18=、DF中山雄太(20)=柏=、MF三好康児(20)=川崎、MF堂安律(18)=G大阪=、MF原輝綺(18)=新潟=、DF冨安健洋(18)=福岡=らは招集を見送られた。

http://www.hochi.co.jp/soccer/japan/20170412-OHT1T50140.html

◆U-20W杯控える日本代表候補発表、鳥栖ルーキー田川抜擢(ゲキサカ)




 日本サッカー協会(JFA)は12日、U-20日本代表候補メンバーを発表した。同代表は17日と18日に千葉県内で合宿を行う。18日にはジェフユナイテッド千葉との練習試合を予定している。

 メンバーには主将のMF坂井大将やエースFW小川航基のほか、8日の新潟戦で初ゴールを決めたサガン鳥栖のFW田川亨介が抜擢されている。

 U-20日本代表は来月20日に開幕するU-20W杯に出場。南アフリカ、ウルグアイ、イタリアと同組のグループDを戦う。

▽監督
内山篤

▽コーチ
木村康彦

▽GKコーチ
佐藤洋平

▽コンディショニングコーチ
小粥智浩

▽総務
本間一憲

■選手
▽GK
小島亨介(早稲田大)
波多野豪(FC東京)

▽DF
町田浩樹(鹿島)
藤谷壮(神戸)
大南拓磨(磐田)
舩木翔(C大阪)
橋岡大樹(浦和Y)

▽MF
坂井大将(大分)
神谷優太(湘南)
森島司(広島)
遠藤渓太(横浜FM)
針谷岳晃(磐田)

▽FW
小川航基(磐田)
岩崎悠人(京都)
田川亨介(鳥栖)

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?213568-213568-fl

◆【鹿島】メルボルンに敗れ勝ち点6のまま…石井監督「前半は体が重かった」(報知)




 ◆AFCアジアチャンピオンズリ―グ第4節 ▽E組 ブリスベン2―1鹿島(12日・サンコープスタジアム)

 鹿島が敵地でメルボルンに1―2で敗れ、勝ち点は6のままとなった。鹿島は前半18分に先制を許すと、後半4分に2点目を失う苦しい展開。同34分に途中出場のMF永木亮太(28)がゴールを奪いシュート数では相手を上回ったが、2点目を奪えなかった。

 鹿島の石井正忠監督(50)は「前半は体が重かったが、後半は立て直してくれた。1点取るのに時間がかかってしまった。残り2試合は勝つために準備していきたい」と話していた。

 鹿島は第5節、敵地で蔚山現代と対戦する。

http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170412-OHT1T50185.html


◆ACLで2敗目、公式戦2連敗の鹿島…昌子は反省の弁「情けない」(サッカーキング)


昌子源

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017グループステージ(GS)第4節が12日に行われ、ブリスベン・ロアー(オーストラリア)と鹿島アントラーズ(日本)が対戦。鹿島は2点ビハインドを追う苦しい展開を強いられ、79分にMF永木亮太のゴールで1点を返したものの、2-1と敗れた。

 ACLのGSでは2勝2敗となった鹿島。8日に行われた明治安田生命J1リーグ第6節セレッソ大阪戦に続いての敗戦で、公式戦2連敗となった。試合後、日本代表DF昌子源が心境を明かしている。クラブの公式HPがコメントを伝えた。

 昌子は「ホーム(でのGS第3節)では3-0で勝っていたし、緩さがどこかにあったと思う。改善しないといけない」と反省の弁。リーグ戦では第6節終了時点で前半に得点を挙げた試合がなく、ここ2試合は先制ゴールを許している現状に言及した。

「最近はずっと、エンジンがかかるのが遅い。前半で点を取ったことがない。失点をしてからエンジンをかけても遅い。結局、それで追いつけない。2試合連続で同じ負け方をして情けない」

 課題を口にした昌子。鹿島は次戦、16日の明治安田生命J1リーグ第7節でベガルタ仙台と対戦し、ACLの次節は26日、アウェイでの蔚山現代(韓国)戦を控えている。

https://www.soccer-king.jp/news/japan/acl/20170412/575427.html?cx_cat=page1

◆【鹿島】最下位に敗れ首位陥落…石井監督「試合の入りがおとなしかった」(報知)




 ◆AFCアジアチャンピオンズリ―グ第4節 ▽E組 ブリスベン2―1鹿島(12日・サンコープスタジアム)

 E組でJリーグ王者の鹿島は敵地で豪州リーグ3位のブリスベンに1―2で敗戦。前節からアウェー2連敗で通算2勝2敗となり、首位から2位に転落した。

 鹿島がアウェーにのみ込まれた。E組で最下位に沈み3試合無得点、未勝利だったブリスベンに2失点。石井正忠監督(50)は「試合の入りがおとなしいと感じた。2点を返さないといけない状況になった。苦しい状況になったことが一番の敗因」と振り返った。乾いたピッチでボールが高く弾む一方、荒れた地面では転がらない。不慣れなピッチで序盤からミスが生じ、前半18分にはDF植田のクリアミスから失点。後半4分にはセットプレーから追加点を許した。

 DF昌子は「(気持ちの)緩さがどこかにあった」と指摘し、FW鈴木は「アウェーの難しさ」と分析。エースFW金崎、ペドロ・ジュニオールが負傷欠場した影響もあった。首位をムアントン(タイ)に譲ったが、残り2試合を連勝すれば無条件で1次リーグを突破できる。指揮官は「勝つために準備していく」と前を向いた。

http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170413-OHT1T50078.html

◆鹿島陥落…最下位相手に苦杯 故障者続出で若手起用も実らず(スポニチ)


ACL1次リーグE組   鹿島1―2ブリスベン ( 2017年4月12日    ブリスベン )


 鹿島はE組最下位のブリスベンに敗れ、首位から2位へ陥落。石井監督は「ミスで失点したことによって、苦しい状況になってしまったことが一番の敗因」と痛恨の1敗を振り返った。

 ミスが出た。前半18分にDF植田が裏への浮き球の処理をしきれず、FWマクラーレンに今大会チーム初得点となる先制ゴールを決められた。後半4分にはMFレオ・シルバがFKを与え、MF小笠原のクリアをFWホルマンにダイレクトで仕留められた。

 苦しい台所事情だ。右足首痛のFW金崎に加えFWペドロ・ジュニオールも右足痛で離脱。今季福岡から加入し公式戦未出場だったFW金森を先発に抜てきし、後半16分には1日のリーグ・大宮戦で公式戦初出場したばかりの18歳のFW安部を投入した。安部は果敢にゴールに迫り、後半34分に途中出場のMF永木が1点を返したが、反撃は及ばなかった。

 次戦にも11年以来となる16強入りが決まる可能性も出てきたが、永木は「2、3点取れたと思う。自分たちの力不足」と上を見据えて反省した。

 ▼鹿島の決勝トーナメント(T)進出条件 ブリスベンに敗れて2位に転落した鹿島だが、次節(26日)にも決勝T進出が決まる可能性がある。アウェーの蔚山戦に○、E組首位に立ったムアントンがブリスベン戦に○か△で、鹿島の2位以内が確定し、決勝T進出が決まる。 

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/04/13/kiji/20170412s00002181457000c.html

◆鹿島・石井監督、敵地でブリスベンに敗れる 「後半は立て直したが、1点取るのに時間がかかった」/ACL(サンスポ)


後半、永木(6)に指示を出す鹿島・石井監督=ブリスベン(共同)

 アジアチャンピオンズリーグ(ACL)は12日、各地で1次リーグ第4戦が行われ、鹿島は敵地でブリスベン(豪州)に1-2で負けた。

 鹿島は2点を追う後半34分に、途中出場の元日本代表MF永木亮太(28)が1点を返したが、追いつけず。石井正忠監督(50)は「後半は立て直したが、1点取るのに時間がかかった」と試合を振り返った。

鹿島・西
「相手の良かった部分もあるし、こちらの悪かった部分もある。(ポストに当たったシュートは)入らないと…」

鹿島・永木
「勝たなきゃいけなかった。2、3点取れたと思う。自分たちの力不足」

http://www.sanspo.com/soccer/news/20170412/jle17041221300017-n1.html

◆鹿島石井監督が敗因分析「体重たく反応が鈍かった」(ニッカン)




<ACL:ブリスベン2-1鹿島>◇1次リーグE組◇12日◇ブリスベン

 鹿島アントラーズは痛恨のミスから、ブリスベン(オーストラリア)に先制点を許した。

 日本代表DF植田直通(23)が、相手の浮き球パスを右足で空振り。オーストラリアリーグ得点ランクトップのFWマクラーレンにネットを揺らされた。

 石井正忠監督(50)は「前半は少し体が重たくて反応が鈍かった。特に1対1のバトルと球際の部分では激しくいこうという話をしたが、それに負けてしまったことが一番の敗因」。8日のセレッソ大阪戦では中盤4人をそっくり入れ替えるなど、先発6人を変更するターンオーバーで黒星。満を持してMF小笠原満男(38)ら主力組に戻したが、後半4分にも加点されて今季初の2点ビハインドを喫するなど、敵地で精彩を欠いた。

 攻撃陣は足首痛で離脱中のFW金崎夢生(28)に加え、FWペドロ・ジュニオール(30)やMFレアンドロ(23)らも負傷。福岡から移籍後初出場のFW金森健志(23)を2トップの一角に起用した。後半11分には持ち味のドリブルでゴール前に迫ったが、シュートはDFにブロックされた。CKを頭で合わせたDF西大伍(29)のシュートがポストに当たるなど、運にも見放され、途中出場のMF永木亮太(28)の1点に終わった。指揮官は「あと2試合を勝つために準備したい」。初制覇に挑むが、1次リーグE組は大混戦に変わった。次節の第5節は、26日に蔚山(韓国)とアウェーで戦う。

http://www.nikkansports.com/soccer/news/1806725.html

◆鹿島アウェーでまた勝てず…ブリスベンに初ゴール&初勝利献上(ゲキサカ)




[4.12 ACL第4節 ブリスベン2-1鹿島 ブリスベン]

 AFCチャンピオンズリーグ第4節が12日に行われた。グループEを戦う鹿島アントラーズは敵地でブリスベン・ロアー(豪州)と対戦し、1-2で敗れた。鹿島は2勝2敗。ブリスベンは初勝利を挙げて、1勝1分2敗となった。

 鹿島は8日に行ったJ1第6節のC大阪戦で先発メンバー6人を変更。0-1で敗れたが、中3日で迎えるオーストラリアでの一戦を見据えた調整を行った。そして迎えたこの日の一戦も、C大阪戦から先発メンバー6人を変更。FW金森健志は加入後初先発となった。

 カシマスタジアムでの第1節蔚山現代戦(○2-0)、第3節のブリスベン戦(○3-0)とホームでは結果を残す鹿島だが、アウェー戦は第2節のムアントン・U戦でも敗れている。苦手意識だけは作りたくはないところだった。

 しかし鹿島は前半18分に先制点を奪われてしまう。FWブランドン・ボレロが浮き球を前線に送ると、FWジェイミー・マクラーレンが反応。対応したDF植田直通のまずい守備もあったが、マクラーレンが上手くコントロールしてゴールネットを揺らした。ブリスベンは今大会4試合目で初ゴールになった。

 ビハンドを背負った鹿島はセットプレーから反撃に機会を伺う。しかし前半26分の左CKを頭で合わせたFW鈴木優磨のシュートはDFにクリアされる。同41分の右CKを会わせたDF西大伍のシュートは左ポストに嫌われた。

 すると後半4分、鹿島にとっては痛い追加点を奪われてしまう。ブリスべンはゴール前でのFKでサインプレー。横にずらした1本目のシュートはDFに跳ね返ったが、こぼれ球をMFブレット・ホルマンが押し込んで、リードを2点に広げた。

 鹿島は後半16分にMF永木亮太とFW安部裕葵、同32分にMF中村充孝を投入して反撃を試みる。すると同34分に右サイドからMF遠藤康が鋭いシュートを放つと、これはGKに弾かれたが、今度は左サイドから中村がクロス。これを中央の永木が左足で押し込み、1点差に詰め寄る。しかし反撃もここまで。アウェーでブリスベンに初勝利を献上した。

 石井正忠監督は「前半は少し重たかったが、後半はどうにかチーム全体で立て直してくれた」と試合を振り返ると、「1点取るまで時間がかかってしまって、そこからは何度かいい形を作ったが、得点に繋げることが出来ずに残念に思う」と肩を落とした。残り2戦に向けては「アウェー1試合とホームで1試合があるので、そこをしっかり勝つために準備をしていきたい」と力を込めた。

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?213583-213583-fl

◆鹿島がブリスベン・ロアーに敗北、永木ゴールも敵地で1点差追い付けず(サッカーキング)


鹿島

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017グループステージ(GS)第4節が12日に行われ、ブリスベン・ロアー(オーストラリア)と鹿島アントラーズ(日本)が対戦した。

 2勝1敗でグループE首位に立つ鹿島。3月14日のGS第3節で快勝したブリスベンとの一戦には、MF小笠原満男やFW鈴木優磨らが先発した。

 鹿島は11分、左サイドを駆け上がった金森健志がクロスを供給するものの、ここはつながらず。さらに14分、FKから遠藤康がゴールを狙うが、得点には至らなかった。

 すると18分、ブリスベン・ロアーのブランドン・ボレロがエリア内にパスを供給し、ジェイミー・マクラーレンが左足を一閃。鹿島は先制を許してしまう。続く23分、左サイドからのクロスにブレット・ホルマンが合わせる。しかし、ここは枠を外れた。ホームのブリスベン・ロアーが立て続けに鹿島ゴールへ襲い掛かる。

 同点を狙う鹿島は37分、レオ・シルバがドリブルで持ち込みパスを出し、エリア内の鈴木がシュートを放つが、ここは相手DFがブロック。こぼれ球をレオ・シルバが拾ってゴールを狙ったものの、ボールは相手DFに当たって枠を外れた。ブリスベン・ロアーが1点リードした状態で前半を終える。

 後半開始早々にいきなり試合が動く。49分、ブリスベン・ロアーのトーマス・クリステンセンがシュートを放つと、こぼれ球にホルマンが反応して再びシュート。これがゴール左に決まり、鹿島は追加点を許してしまう。

 2点を追う鹿島は57分、左からのCKに植田直通が頭で合わせたが、枠をとらえることができず。59分にはレオ・シルバが離れた位置からシュートを打ったが、ボールは枠を外れた。鹿島は小笠原と鈴木に代えて、永木亮太と安部裕葵を投入する。

 すると79分、中村充孝がグラウンダーのクロスを送り、エリア内にいた永木がシュート。ボールはゴールネットを揺らし、鹿島が1点を返した。鹿島はその後も相手ゴールに襲い掛かるが、得点を奪うことができない。
 
 試合はこのまま終了。鹿島は1点差を追いつくことができず、敵地で敗北を喫した。

 鹿島は次節、26日にアウェイで蔚山現代(韓国)と対戦する。

【スコア】
ブリスベン・ロアー 2-1 鹿島アントラーズ

【得点者】
18分 1-0 ジェイミー・マクラーレン(ブリスベン・ロアー)
49分 2-0 ブレット・ホルマン(ブリスベン・ロアー)
79分 2-1 永木亮太(鹿島)

https://www.soccer-king.jp/news/japan/acl/20170412/575322.html?cx_cat=page1

◆AFCチャンピオンズリーグ2017 グループステージ 第4節(オフィシャル)


ACLグループステージ 第4節

アウェイで痛恨の黒星。鹿島、ブリスベンに敗れてグループ2位に転落。

約1か月ぶりに再開されたアジアでの戦いで、鹿島が痛恨の黒星を喫した。AFCチャンピオンズリーグのグループステージ第4節、オーストラリアのブリスベン・ロアーFCとアウェイで対戦すると、2点ビハインドを負った79分に永木が反撃のゴールを挙げたものの、及ばず。1-2と敗れ、公式戦2連敗となった。

鹿島は公式戦5連勝と充実の時を過ごしていたが、不甲斐ない形で足踏みを強いられることとなった。4日前のJ1第6節、C大阪戦。冷たい雨が降り続く聖地・カシマスタジアムで0-1と完封負けを喫した。大宮戦から6選手を入れ替えて臨んだホームゲームは、非常に悔しい90分となってしまった。

だが、下を向く時間などない。チームは翌日のリカバリートレーニングを終えた後、オーストラリアへと発った。直行便のないブリスベンへ、長時間移動を経て到着すると、その日のうちにトレーニングを実施。現地の気候に身体を適応させ、少しでもコンディションを高めるために、最善の準備を重ねた。試合前日の公式練習では、会場のサンコープスタジアムで入念に状態を確認した。

公式会見に臨んだ石井監督は「明日もタフな戦いになる。我々もグループステージ突破のために、この大事な一戦に勝たなければならない」と、勝利を誓った。並んで出席した鈴木は「今回の試合は、ホームでやった時とは全然違うものになると思っている」と、相手への警戒を口にしていた。





心地良い青空が広がった、ブリスベン。石井監督は再び、先発メンバーを6名入れ替えた。右サイドバックに西が入り、ボランチはレオ シルバと小笠原のペアが復帰。2列目は土居と遠藤が務め、前線には鹿島での公式戦初先発初出場となる金森が指名された。最終ラインは西のほか、植田と昌子、山本が並ぶ。金森とコンビを組むのは鈴木、ゴールマウスにはクォン スンテが立ちはだかる。そしてベンチには、GKの曽ケ端、伊東、町田、永木、中村、三竿健斗、ルーキーの安部が並んだ。帯同していた小田も含め、若手の存在が際立つメンバー構成。重要な意味を持つアウェイゲームへ、チーム一丸で臨む。



オーストラリアまで駆け付けた背番号12が、選手たちを鼓舞する歌声を降り注ぐ。数ではホームチームに敵わなくとも、その声量と情熱はブリスベンの夜に響き渡っていた。指揮官は「一緒に喜んで、勝って帰りたい」と共闘を誓う。アウェイでの勝ち点3を目指し、鹿島は現地時間19時にキックオフを迎えた。

立ち上がりから、ボールポゼッション率を高めたのはブリスベン・ロアーFCだった。両サイドのスペースを狙ったパス、そして前線からのプレスを繰り返され、鹿島は圧力を受けて自陣へ後退してしまう。凹凸が目立つピッチコンディションにも苦しみ、なかなか前線でボールを収めることができなかった。



10分以降は少しずつビルドアップでのリズムを作れるようになり、鹿島がパスワークからゴールを狙っていく。11分と13分には金森が左サイド深くから積極的にドリブルを仕掛け、突破の糸口を見出そうと献身的な姿勢を見せた。鹿島加入後、公式戦では初めてピッチに立った背番号14が、持ち味を発揮して推進力となっていた。





しかし、スコアを動かしたのはホームチームだった。18分、鹿島陣内右サイドからの浮き球のパスが最終ラインへ飛ぶと、植田がクリアしきれずにボールを奪われてしまう。最後はジェイミー マクラーレンに強烈なシュートを決められ、鹿島はアウェイでビハインドを負った。

リードを許した鹿島は、勢いに乗るブリスベン・ロアーFCに押し込まれる展開が続く。失点直後には相手のクロスが植田に当たり、ゴール方向へ飛んで肝を冷やす場面もあった。23分と28分にもペナルティーエリア手前からフリーでミドルシュートを打たれるなど、ゴールを脅かされるプレーが続いてしまった。





苦しい展開を強いられたが、36分にレオが反撃の狼煙を上げる。中盤からの強引なドリブル突破。独力でボールを運び、長い距離を走ってペナルティーエリア手前まで突進した。鈴木へのスルーパス、そしてこぼれ球へのプッシュは得点とはならなかったものの、子のプレーを契機に、前半の終盤10分は鹿島が攻勢をかけることとなった。





前半最大の決定機は41分。遠藤が蹴った右CKに反応した西が、ニアサイドからヘディングシュート。狙い済ました一撃は枠を捉えたが、左ポストを直撃してしまう。鈴木と金森も詰めていたが、跳ね返りは相手GKのもとへ収まってしまった。0-1。前半は1点ビハインドで終了した。



反撃を期す鹿島だが、気をつけなければならない立ち上がり、そしてセットプレーから次の得点を許してしまう。49分、ペナルティーエリア左手前でFKを与えると、意表を突いたサインプレーから、クリアボールに反応した相手のシュートがゴールネットを揺らしてしまった。鹿島はアウェイで2点ビハインドを負い、苦しい展開を強いられた。







早い時間で反撃のゴールを決めたい鹿島は、56分に金森が鋭い突破でペナルティーエリア左奥まで持ち込み、左足で狙う。相手DFにブロックされたが、可能性を感じさせるプレーを見せた。59分にはレオがミドルシュートを放ったものの、枠を捉えるには至らない。石井監督は61分、小笠原と鈴木に代えて永木と安部を投入。中盤と前線の活性化を図り、ゴールを目指した。







公式戦2試合目の出場となった安部は、積極的にボールを呼び込んでチームを活性化させた。ボールを失う場面も少なくなかったが、失敗を恐れずにチャレンジを繰り返す姿勢で存在感を示していた。68分には思い切りよくミドルシュート。直後の69分にはレオのフィードに反応してヘディングシュートを放ったが、惜しくも枠を逸れてしまった。





残り15分を切り、石井監督は最後のカードとして中村をピッチへ送り出す。すると2分後、反撃のゴールが決まった。ペナルティーエリア内で永木が粘り、右側の遠藤へつなぐと、右足で強烈なシュート。相手GKに弾かれてエリア左奥へ飛んだルーズボールを中村が収め、ゴール前の混戦を見極めながら細かいボールタッチでマークのタイミングを外し、ピンポイントのラストパスを通す。走り込んだ永木が左足で押し込み、1-2と1点差に迫った。





完全に運動量が落ちたブリスベン・ロアーFCに対し、鹿島は同点ゴールを目指して必死に攻勢をかける。右サイドバックの西が高い位置を取って正確なパスやクロスでチャンスを演出し、86分には永木のスルーパスから土居が相手GKと1対1になったが、シュートは阻まれてしまった。







鹿島は最後まで2点目を奪えず、1-2で試合終了。グループステージ3連敗中だったブリスベン・ロアーFCに敗れ、勝ち点を積み上げることはできなかった。鹿島は第4節を終えて勝ち点6。この試合の後にキックオフを迎えるムアントンと蔚山の一戦がいかなる結果になろうとも、鹿島はグループEの2位に転落することとなった。残り2試合、大混戦のグループを勝ち抜いて決勝トーナメントへ駒を進めなければならない。ACLの次戦は26日、再びアウェイでの戦いだ。蔚山現代FCとの一戦に臨む。



そして鹿島は次戦、4日後にJ1第7節で仙台と対戦。長時間移動を経て帰国し、アウェイでのナイトゲームに臨む。歩みを止める時間はない。タイトなスケジュールを、そして公式戦2連敗という苦境を、総力戦で乗り越えなければならない。

【この試合のトピックス】
・金森が先発メンバーに名を連ね、加入後初の公式戦出場を果たした。
・永木が今季の公式戦初得点を挙げた。ACL初ゴールでもあった。
・安部が途中出場し、ACL初出場を果たした。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠


ブリスベン・ロアーFC:ジョン アロイージ


[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
オーストラリアまでサポーターの皆さんが応援に来てくれた中、一緒に笑って日本に帰りたいと思っていたが、それを果たせなくて非常に残念に思っている。ふさわしい表現かどうかはわからないが、試合の入り方が少しおとなしくなってしまった。入り方が良くなくて、自分たちのミスから失点してしまった。まずは2点を返さないといけない状況になった。そういう苦しい状況になったことが一番の敗因だと思う。後半は交代出場のメンバーがチームを活性化してくれて良い戦いができたと思うが、やはり90分間、試合の頭から続けていかなければいけなかった。非常に残念だが、まだまだ終わっていない。残り2試合にしっかりと勝って、グループステージを突破したい。

Q.グループステージのアウェイゲームを2つとも落としているが、アウェイで結果を出せていないことは不安な材料か

A.不安材料ではないと思う。全体的に、国内の試合でも入り方が悪いことが続いているので、改善しないといけない。先制される試合が増えているので、それが(結果が出ない)原因だと思う。

Q.非常にミスが多い試合になったが、原因は何だと思うか

A.グラウンドやボールがいつもと違うので、感覚的な部分がもしかしたらあるのかもしれない。慌ててしまっているというか、いつもの形で試合に入ることができなかった。自分たちのミスからボールを失うことが多かった。今は原因をはっきりとは言えないが、ミスが多かったとは思う。

Q.ブリスベン・ロアーFCは試合前から勝ち点3を取りに来ていたが、カシマでの試合と違った勢いがあったか?

A.うちのホームゲームでも、前線からプレッシャーをかけてきていた。勝ちに来ていたと思う。今回は相手のホームで、もっと強くプレッシャーをかけてくると想定していた。違う形を見せてくるとも思っていたし、厳しい戦いになると考えていた。うちがそれを上回る気持ちを持たないと絶対に勝てないということをミーティングでも話した。特に1対1のバトルと球際の部分では激しくいこうという話をした。その部分が前半はうまくいかなかった。ミスもあって、失点をしてしまった。タフな戦いになることはわかっていたので、それ(バトル、球際)に負けてしまったことが一番の敗因だと思う。

Q.ブリスベン・ロアーFCの9番(ジェイミー マクラーレン)が調子を上げてきていて、タフな相手になることは想定していたと思うが、どのような対策をしていたのか。そのうえで、ゴールを決められてしまったことについて、彼の印象は?

A.動き出し、動き直しの質が良いことは前回の試合や分析でも感じていた。DF陣全体が彼の動き出しに遅れないことを考えていたと思うが、あの角度からゴールを決めたのは能力の高さだと思う。


ブリスベン・ロアーFC:ジョン アロイージ
この勝利は、選手たちにとって大きな自信となるだろう。ACLでの戦いのみならず、今後につながる。鹿島はアジアの中でもベストチームの1つ。彼らは昨年、クラブW杯の決勝でレアル・マドリードと戦ったわけだし、実力は誰もが知っている。その意味でもこの勝利は大きな勝利だ。前半、主導権を握ることができた。その後、相手に盛り返されたが、勝ち点3は正当な結果だと思う。


選手コメント

[試合後]

【鈴木 優磨】
相手はそれほど良かったとは感じなかった。アウェイの難しさだと思う。マークの厳しさはわかっていること。これを次に活かさなければいけない。

【山本 脩斗】
立ち上がりからなかなかペースを掴めなかった。後半の立ち上がりに2点目を取られて難しい試合になってしまった。アウェイでも、しっかり勝たないといけない試合だった。結果は残念だが、切り替えてやるしかない。

【西 大伍】
相手が良かった部分もあるし、うちが悪かった部分がある。全員が中途半端だった。少しずつ人任せになっていた部分があった。自分自身も余裕がなかったし、周りに気を使う余裕がなかった。キツい試合だった。自分がちゃんとやっていれば勝てるチームだと思う。

【永木 亮太】
点を取るチャンスがあったし、勝たなければいけない相手だった。2点、3点を取らなければいけないところで取れなかったのは、力不足だと思う。どっちつかずのルーズボールが相手のところに行ってしまってペースを握られてしまった印象だったので、自分が入ったら前から行くことだけを意識した。公式戦3連敗はできない。切り替えてリーグ戦でしっかり勝ちたい。

【昌子 源】
ホームでは3-0で勝っていたし、緩さがどこかにあったと思う。改善しないといけない。最近はずっと、エンジンがかかるのが遅い。前半で点を取ったことがない。失点をしてからエンジンをかけても遅い。結局、それで追いつけない。2試合連続で同じ負け方をして情けない。

http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51963

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