日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年1月25日木曜日

◆森保ジャパンの基本は守備。 サンフレッチェより、むしろアントラーズ(Sportiva)




 森保一監督が就任し、初の公式戦となるアジアU-23選手権に臨んだU-21日本代表は、準々決勝敗退に終わった。

 最後はウズベキスタンに0-4の大敗を喫する結末となったが、23歳以下のアジア王者を決める大会に21歳以下の選手だけで出場しながら、グループリーグは3戦全勝の首位通過。内容的に見ても、チーム立ち上げから間がなく、わずかな準備期間で臨んだ大会としては、まずまずの戦いぶりだったのではないだろうか。

 実際、森保監督も相応の手ごたえを感じていたようで、グループリーグを終えた時点で次のような話をしている。

「今の段階としては、割と(自分が目指すサッカーを)できてきていると思う。このチームになってまだ2週間ちょっとでこれだけできるというのは、選手たちが日頃から各クラブで訓練されているんだなと感じる。思ったよりも選手たちが表現してくれていると、僕のなかでは思いながら見ている」

 とりわけ短期間で戦術が浸透していたのは、守備面である。ベースとなるフォーメーションの3-4-2-1から、守備時は5-4-1へとシフトするが、後ろに引いて守りを固めるわけではない。高い位置からボールにプレッシャーをかけつつ、サイドで囲い込む、あるいはインターセプトを狙うといった守り方ができていた。

 攻撃面では重心が後ろに下がり、なかなかボールが前に進まず、もどかしさを感じるシーンが目立ったが、現時点では、よくも悪くもこんなものだろう。サンフレッチェ広島時代から森保監督を支えてきた下田崇GKコーチも、「まずは土台があったうえで、そこから選手それぞれの個性をどうチームとして組み合わせていくかにつながる。まずは本当に基礎の基礎のところから始めているんだと思う」と語る。

 森保監督が目指すサッカーにおいて、まず誰の目にも明らかな特徴が前記したフォーメーション、すなわち3-4-2-1である。森保監督が広島を率い、2012年~2015年の4シーズンで3度のJ1制覇を成し遂げたときに用いた布陣だ。

 J1優勝回数で歴代最多タイの記録を持つ名将は、「これが3-4-3なのか、3-6-1なのか、どう表現するかはともかく、今後、4-4-2や4-2-3-1になったとしても、(今のやり方が)必ず生きてくると思っているので、基本的にはこれをベースにやっていきたい」と語る。

 とはいえ、指揮官がこのチームでも「サンフレッチェのサッカー」を確立しようとしているのかと言うと、必ずしもそうではない。

 森保監督は、「守りだけの守りではなく、きっちりと守ったあとに攻撃に出ていくということを、僕は広島で5年半くらい、基本的にこうやって(この布陣で)やっていたので、ある程度の手応えと、自分のなかに(やれるという)感覚がある」と口にしながらも、こう続けている。

「それをこのチームに落としていきたいし、選手にもやれるようにしてほしいと思うが、それが広島のサッカー(と同じ)なのかと言われたら、それはちょっと……、そうではないかなとは思っている」

 確かに、見た目にもわかりやすい広島との違いもある。それがビルドアップのやり方だ。

 広島のときは、2ボランチのうち1枚が落ち、DFラインを4枚にしてボールを動かした。そして左右のアウトサイドMFを高い位置まで押し出し、4-3-3に近い形を作って、厚みのある攻撃を繰り広げた。

 だが、U―21代表では、ビルドアップのときにボランチがはっきりと落ちることはなく、基本的にDFラインは3枚でボールを回す。2枚のボランチは、いずれも中盤にとどまることが期待されている。

 森保監督のもとで1年半ほどプレーした経験を持つ、広島所属のMF森島司は「(森保監督は)練習から激しさを求めたりするところは変わっていないが、やろうとすることは少し違う」と言い、こう話す。

「広島のときはボランチが(DFラインに)下りて後ろでゆっくり回して、バックパスも結構多く、相手をわざと広げて(から攻める)という感じだったが、今は3枚で回して、2ボランチがあまり下りずにやっているので、前への意識がちょっと強いのかなと思う」

 なぜ、広島時代とはやり方を変えているのだろうか。その答えをひと言で言えば、このチームの最重要コンセプト、「いい守備からいい攻撃につなげる」を実現するため、ということになるのだろう。森保監督が語る。

「よりいい形で守備から攻撃につなぐために、ボランチ1枚ではなく、2枚で関わっていく。攻撃から守備に切り替わったときにも、2枚のほうがよりいいバランスで相手にプレッシャーをかけていけると思うし、相手の攻撃を受ける時間が長くなっても、バランスをあまり崩さずに対応できると思う。ボランチには前線とDFのつなぎ役、右と左のつなぎ役として、攻守にわたってできるだけ中央で関わってもらいたいと思っている」

 広島の3-4-2-1は、攻撃時には4-3-3、極端に言えば4-1-5のような形になり、攻撃に迫力は生まれる一方で、中盤はボランチひとりという危うい状態になりやすかった。

 J1での広島のように、圧倒的にボールを保持して試合を進められるなら、それでもいいだろうが、「世界のよりレベルの高い相手と戦っていくときには、守備をする時間とか、耐える時間が長くなることを想定してやらなければならない」と森保監督。「そう考えたとき、今の形は悪くないと思っている」という指揮官が引き合いに出したのは、一昨年のクラブW杯で決勝に進出した、鹿島アントラーズの戦いぶりである。

「世界のチームと渡り合おうとするとき、鹿島は守備のところで(ピンチを)しのぐことができた。厳しい場面を我慢できるとか、しのげるというのは、日本人のメンタリティのいいところ。それを最後まで続けて、相手の気持ちが切れかけ、相手との差が出たときに試合を決めにいく、というサッカーをできるようにはしておきたい。

 理想は常に主導権を持って進めることだし、そこはもちろんトレーニングのなかでやっていく。だが、最後まで気持ちが切れずに、選手同士が結びつき合って連係連動できるのは日本人のいいところだと思うので、そういうところは出しながらやっていきたいと思う」

 今大会を振り返っても、低い位置からでもマイボールをつなぎ、攻撃を組み立てるポゼッションサッカー的な要素も求めてはいるが、森保監督自身、「優先順位として守備か攻撃かと言われれば、僕は守備」だと話している。

 自分たちのリズムでしか戦えないチームではなく、「耐えるところを持ちつつ、自分たちの流れに持っていけるチームにはしていきたい」と語る指揮官が目指すのは、誤解を恐れずに言えば、守備重視のサッカーだ。ときに圧倒的なボールポゼッションで相手をねじ伏せた広島時代とは、おそらくチームが進む方向性は異なってくるに違いない。

 J1屈指の攻撃力を組織しながら、なかなかタイトルに手が届かなった前任者、ペトロヴィッチ監督のあとを受け、広島を”勝てるチーム”に仕上げた森保監督らしい、東京五輪でのメダル獲得へ向けたアプローチである。

 上々のスタートを切りながらも、最後に手痛い仕打ちを受けたU-21日本代表は、これからどんなチームになっていくのだろうか。これからも森保監督の「勝てるチーム作り」に注目していきたい。

森保ジャパンの基本は守備。サンフレッチェより、むしろアントラーズ


◆【鹿島】8季ぶり復帰・内田篤人、完全復帰へ「感覚が戻ればいける」練習試合で76分プレー(報知)



 ◆練習試合 鹿島6―0テゲバジャーロ宮崎(23日・宮崎県総合運動公園陸上競技場=45分ハーフ)

 サッカーJ1鹿島は23日、キャンプを行う宮崎県総合運動公園陸上競技場でテゲバジャーロ宮崎と今季初の対外試合となる練習試合(45分ハーフ)を行い、6―0で勝利した。ドイツ2部ウニオン・ベルリンから8シーズンぶりに復帰したDF内田篤人(29)が右サイドバックで先発し、76分プレー。完全復活へ向け、上々の一歩を踏み出した。

 DF内田に違いなかった。相手のミドルシュートにスライディングで飛び込む。失ったボールに対しては体を深く入れて奪い返した。そして、DFライン裏にパスを通し、ゴール前では豪快なボレーシュートも放った。ボールが足につかない場面もあったが、後半31分に交代するまで状態面では問題なし。「90分はいける。あとはボールと周囲との感覚が戻ればもうちょいいける」と振り返った。

 ドイツ1部シャルケ時代の15年6月に右ひざ手術を受けた。16年末に復帰したが、その後も筋肉系の負傷が続き、試合から遠ざかった。昨夏に籍を移した同2部ウニオン・ベルリンでも負傷に泣かされ、半年間でリーグ戦出場は2試合に終わった。完全復活を期して今年1月、06~10年まで過ごした鹿島復帰を決断。宮崎キャンプでフルメニューをこなし、この日復帰後初の対外試合に臨んだ。

 本人は「最初の試合だし、まだまだこれから」と言うが、手術前の内田を知る2人は、今後について太鼓判。リーグ3連覇時代(07~09年)の同僚MF小笠原満男(38)は「見ての通りでしょ。全く心配いらないでしょ」と言い切れば、強化責任者を務める鈴木満常務(60)も「一言で言えば違和感がない。安心した」と前向きに受け止めた。

 「このキャンプでやれるところをきっちり見せて、チームでやれることをやりたい。まずこのチームでしっかり試合に出ること。タイトルを取りに帰ってきた」。約2年、継続的な試合出場から遠ざった内田。淡々と“復帰戦”を振り返る表情が、単なる通過点に過ぎないことを物語っていた。(内田 知宏)

【鹿島】8季ぶり復帰・内田篤人、完全復帰へ「感覚が戻ればいける」練習試合で76分プレー

◆鹿島内田が不安一蹴 練習試合76分に「違和感なし」(ニッカン)




 鹿島アントラーズに8季ぶりに復帰したDF内田篤人(29)が“不安”を一蹴した。宮崎合宿中の23日、JFLテゲバジャーロ宮崎との練習試合に右サイドバックで先発し、後半31分まで76分間プレー。後半18分には初シュートも放つなど、積極果敢に動き回った。

 「もうちょっとかな。技術的にミスがあったし、最初はこういうものだと思う」と、復帰後初実戦とあって出来は十分でなかった。それでも、練習試合用とはいえ鹿島のユニホームを着て試合に臨むのは10年5月12日のACL浦項戦以来2813日ぶり。そう思えないほど、チームに溶け込んでいた。鈴木満取締役強化部長は「篤人はやっぱり篤人だった。8年ぶりで、けがの時期もあってどうかと思ったが全然、違和感なかった」とほおを緩めた。

 内田自らが「使われるタイプなので」と言うように連係が必要な攻撃面はこれから。ただ、やれる-。そう思わせる出だしだった。


鹿島内田が不安一蹴 練習試合76分に「違和感なし」

◆鹿島・内田、8季ぶり古巣“復帰戦”!鈴木強化部長「溶け込んでいた」(サンスポ)



 8季ぶりに復帰した元日本代表DF内田篤人(29)が23日、JFL宮崎との練習試合に出場し、復帰後初めて“実戦”に参加した。後半31分まで76分間プレーし、6-0の勝利に貢献。「技術的なミスもあり、個人的にはもうちょっとかなと思う。(慣れるまで)時間はかかるけど、最初はこんなもの」と話し、鈴木強化部長も「違和感なく溶け込んでいた」と太鼓判を押した。 (宮崎市内)


鹿島・内田、8季ぶり古巣“復帰戦”!鈴木強化部長「溶け込んでいた」

◆鹿島宮崎キャンプ 内田、積極プレー(茨城新聞)




復帰後初練習試合

J1鹿島の宮崎キャンプは23日、宮崎市のKIRISHIMAハイビスカス陸上競技場でJFL宮崎と今季初めての練習試合を行い、鹿島が6-0で完勝した。

鹿島の先発は川俣、内田、昌子、植田、山本、小笠原、三竿健、安部、レアンドロ、土居、金崎。前半8分に左サイドからレアンドロが送ったパスを土居が決めて先制し、5分後にはセットプレーから加点。その後は安部、レアンドロ、金森、山口が得点した。

内田は古傷である右膝の不安を感じさせない積極的なプレーで、予定通り後半31分まで出場。「個人的にはもうちょっと。技術的なミスもあった。でも最初はこういうもの」と鹿島復帰後初の実戦を冷静に振り返った。

後半にはゴール前まで駆け上がりシュートを放った。豊富な運動量を見せ、「(体力が)どれだけいけるかと思い、前に行ってみた。体は出来上がっていないが、90分はいける」と現段階のコンディションを確かめられたのは収穫だ。

キャンプは残り5日間。「クオリティーの高い選手がいるので自分が試合に出られると決まったわけではない。キャンプでやれるところを見せて試合に出たい」と気を引き締めていた。 (岡田恭平)



鹿島宮崎キャンプ 内田、積極プレー

◆4月21日に川崎F―鹿島 Jリーグ詳細日程発表(スポニチ)


Kashima Antlers beat Urawa Reds 2-1 for 8th J-League title

 Jリーグは24日、今季の詳細日程を発表し、昨季J1初制覇を果たした川崎が2位の鹿島をホームに迎える一戦は4月21日となった。メディアへの露出増などを目的とする金曜日開催は開幕戦となる2月23日の鳥栖―神戸を含め、計11節で組まれた。

 昨季のYBCルヴァン・カップ、天皇杯全日本選手権2冠のC大阪は、ルヴァン杯決勝を戦った川崎と4月11日に敵地で対戦。新たにFC東京を率いる長谷川監督は、クルピ新監督を招いた古巣G大阪と3月31日にぶつかる。ワールドカップ(W杯)ロシア大会のため5月19、20日の第15節で中断し、7月18日に再開する。

 ルヴァン杯は3月7日に1次リーグが始まり、決勝は10月27日に埼玉スタジアムで実施される。

 J2とJ3はW杯による中断がなく、J2は2月25日、J3は3月9日に開幕する。

4月21日に川崎F―鹿島 Jリーグ詳細日程発表



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