
日刊鹿島アントラーズニュース
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2020年1月15日水曜日
◆もう「無名」の存在ではない…静岡学園10番・松村優太が「うちにいないタイプ」と評する鹿島で描く未来(サッカーダイジェスト)

◆◆ワールドサッカーダイジェスト増刊 / 2020年1月号
後半の逆転劇に「周りが連動して高い位置に仕掛けたことで僕がサイドで受けやすくなった」
2戦連発とはいかなかったが、これまで大島僚太(川崎)、名古新太郎(鹿島)、旗手怜央(順天堂大→川崎)、渡井理己(徳島)ら錚々たるメンバーが受け継いできた伝統の静岡学園のエースナンバー10を背負う松村優太は、何度も5万7千人で膨れ上がった埼玉スタジアムを沸かせた。
前半こそ青森山田の鋭い出足の前に後手に回り、彼がいい形でボールを受けることができず、チームも2失点。だが、前半終了間際に1点を返すと、ハーフタイムには川口修監督と静岡学園の礎を築いた前監督である井田勝通コーチからの檄を受け、後半は高い位置で松村にボールが入る場面が増えた。
「泣いても笑ってもラスト45分なので精一杯やろうと思った。周りが連動して高い位置にどんどん仕掛けたことで、僕がサイドで受けやすくなった」
右サイドバックの田邉秀斗、MF浅倉廉、井堀二昭、小山尚紀、1トップの加納大に加え、後半から左サイドに投入されたMF草柳祐介がフリーランニングとドリブル、ショートパスを組み合わせて、青森山田の守備陣を揺さぶったことで、松村のいる右サイドが空いた。
ボールを受けると一瞬でトップギアに入るドリブルと、フィジカルコンタクトを受けても倒れないボディバランスを駆使し、松村が相手ディフェンスの2、3枚を交わすことで、よりアタッカー陣がゴールに近い位置で前向きにボールを受けられるようになった。
そして61分、草柳の左からのカットインからのクサビのボールを、加納が青森山田CB藤原優大を背負って受けると、そのまま反転シュートを沈め、同点に追いついた。この同点弾を巻き戻すと、スタートになったのは自陣でのビルドアップから右サイドで3人をかわして中に入っていった松村のドリブルで、一気に相手のディフェンスラインを押し下げた。これによって出来た中盤のスペースで選手間の距離を詰めながらポゼッションし、最後は左サイドの草柳にパスを通してからの展開だった。
ラインブレイクのドリブルというより、運ぶドリブルが多かったが、彼が10~20メートルを複数枚のマークを剥がして持ち上がることで、青森山田のスプリント回数は増え、それがボディブローのように青森山田の運動量を奪っていった。
選手権前までは他の同期内定の二人の陰に隠れがちな存在だったが
そして、85分に相手のお株を奪うセットプレーから決勝点。冒頭で触れた通りゴールは奪えなかったが、サッカー王国静岡復活の狼煙を上げる、静岡学園初の単独優勝の立役者の1人となった。
「静岡学園に来たことで、年代別代表にも選ばれたし、プロにもなれたし、選手権優勝もできた。でも、これに満足せずに次のステージで活躍したい。鹿島ではスピードとドリブルという武器を磨くのはもちろんですが、シュートとクロスの精度をもっと高めていきたい」
大阪から静岡にやってきて3年間。大きく成長を遂げることができたからこそ、ここでピークを迎えるわけではない。次は鹿島アントラーズという名門クラブでの厳しい生存競争が待っている。
「より注目されるし、その分結果を見られると思うので、それに伴うプレーと結果を出していきたい」
選手権前までは荒木遼太郎、染野唯月というこの年代トップレベルの同期内定二人の陰に隠れがちな存在だったが、『選手権チャンピオンの10番』として、一気に注目のルーキーとなる。もう『無名』の存在ではないし、自分のストロングを多くの人に知ってもらったからこそ、プロでもそれが出来るかに目は集まる。
「鹿島の関係者にも『うちにいないタイプの選手だ』と言われているからこそ、プロでも相手が2、3枚いても突破するところは武器として出していきたいです」
Jリーグの舞台でも唯一無二の存在となるべく。静岡学園の高速ドリブラーはユニホームを緑から赤に変えて、さらに疾風のようにプロのピッチを駆け抜けるつもりだ。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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◆【高校選手権】静岡学園10番、松村優太「革命的で少し異質」なスタイルでの全国制覇を誇りに鹿島へ!(サカノワ)

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高校生活、一番の思い出は「今日ですね」。
[高校選手権 決勝] 静岡学園 3-2 青森山田/2020年1月13日/埼玉スタジアム2002
全国高校サッカー選手権決勝、静岡学園(静岡)が青森山田(青森)に3-2で、2点差からの大逆転勝利を収め24年ぶりの全国制覇を成し遂げた。鹿島アントラーズ加入が内定している静岡学園の「10番」松村優太は試合後、静学スタイルを貫いての戴冠に「革命的。少し異質なサッカー」で勝てたことに誇りを感じていた。
「みんなで目指していたところに辿り着けて、最後しっかりこうした形で終われて良かったです。自分が、自分が、となってしまうとチームが上手くいかないので、できるだけ相手を引き付けながら味方を生かして、その中で隙があればゴールを狙っていきました」
33分までに前回王者に2失点を喫す厳しい立ち上がりに。しかし前半アディショナルタイム、中谷颯辰が1点を返したことで静岡学園は”いける”という雰囲気で、ハーフタイムを迎えた。
「(今大会初失点)ここまでは無失点でしたが、『点は取られるであろう』という想定はしていました。みんなで集まり焦らずやっていこうと話すなか、前半アディショナルタイムに1点を返せて、そこで勢いに乗れて、ハーフタイムにもしっかり修正できました」
後半に入ると、青森山田から勢いが感じられなくなったという。そこへ松村もサイドで起点を作り、状況に応じてはピッチ中央にも入り、徹底的に仕掛けていった。
「相手もガクッと来ていて前半の勢いを感じられなったので、自分たちが盛り返していけば、点は入るだろうと思っていました。(逆転ゴールが)85分と良い時間帯に決まり、あとは最後まで、みんなでやり切ることができました」
一度負ければ終わりのトーナメント。勝負に徹するチームが多いなか、静岡学園はあくまでも伝統的かつ先鋭的である、ポゼッションとスピードを兼ね備えたスタイルを貫き頂点に立った。静岡らしく、あらゆるポジションでテクニック重視で。
松村は胸を張って言った。
「日本サッカー界の中で、僕らは革命的だと思っています。少し異質なサッカーをしているとは思いますが、こうしたチームが増えていけば、サッカーもより面白くなると思います。僕らが優勝したことで、サッカー界が盛り上がっていければ一番嬉しいです」
その一方、静岡学園の伝統も感じられる勝利だった。ボールを大切に運ぶという王国のプライドを示しながら、その特長も出し切って、総合力の高い青森山田を上回ってみせた。
松村は「自分たちの後ろには、このスタイルを築いてきてくれた先輩方がいて、今日もすごくたくさん観に来てくださっていました。その気持ちに応えることができて良かったです」と喜んだ。
このあとは鹿島でプレーする。「今日は喜んで、ここで高校サッカーは一区切りです」と、1月中旬から鹿島のキャンプに合流する予定だ。
「自分の特長はドリブルからの崩しで、そこからゴールやアシストにつなげられるように、精度をさらに上げたいです」
高校3年間での一番の思い出は? そう聞かれた松村は迷わず「今日ですね」と頷いて答えた。どのように輝くか分からない魅力的な原石。最高の1日を胸に、Jリーグへとステージを移す。
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◆【高校選手権】静岡学園10番、松村優太「革命的で少し異質」なスタイルでの全国制覇を誇りに鹿島へ!(サカノワ)

◆元鹿島のMFカイオ、ベンフィカで輝けずに半年でUAE復帰の可能性(超WORLDサッカー!)

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かつて鹿島アントラーズに在籍し、現在はポルトガルの名門・ベンフィカに所属するブラジル人FWカイオ(25)だが、UAEに戻る可能性が高いようだ。ポルトガル『A Bola』が報じた。
カイオは、2011年に千葉国際高校への留学で来日。2014年に鹿島アントラーズへ入団すると、1年目から主力として活躍。J1リーグで30試合に出場し8ゴールを記録し、初年度にJリーグベストヤングプレーヤー賞を獲得。2年目には2けた得点を記録すると、2016年7月にUAEのアル・アインに活躍の場を移した。
アル・アインでも主力としてプレーしたカイオは、2019年7月に満を持してベンフィカへと完全移籍。しかし、ベンフィカでは今シーズンのプリメイラ・リーガで4試合に出場し1得点、チャンピオンズリーグで3試合に出場するにとどまっていた。
ベンフィカではまだ順応する段階ではあるものの、期待値よりは遥かにパフォーマンスは悪く、再びUAEに戻る可能性が報じられている。
カイオの獲得に興味を示しているのは、古巣のアル・アインと、アル・ワフダの2チームとみられているが、この移籍市場でどのような決断を下すだろうか。
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◆元鹿島のMFカイオ、ベンフィカで輝けずに半年でUAE復帰の可能性(超WORLDサッカー!)

◆元鹿島チョン・スンヒョン「Jリーグではファンに愛された。一番記憶に残るのは…」(スポーツソウル)

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「ACLで優勝したとき、“このためにサッカーをしてきた”と感じた」
今年の冬、古巣の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)に戻ってきた韓国代表DFのチョン・スンヒョンは、自身の成長の足場になったJリーグ時代に言及し、ACL優勝の思い出を何度も口にした。
チョン・スンヒョンは最近、蔚山の冬季キャンプ地タイ・チェンマイへ発つ前、仁川(インチョン)国際空港で取材陣と会い、「ACLという大きな大会で多くの注目を集め、ファンに愛された。優勝後、クラブ・ワールドカップにも出場して世界的な選手と試合したことは一番記憶に残る。蔚山はユース時代から知るチームだが、ここでもACL優勝を果たしたい」と語った。
蔚山ユースチームである現代(ヒョンデ)高校を卒業し、2015年に蔚山現代でプロ・デビュー。1年目は18試合に出場した。
ただ、錚々たる先輩たちとの競争に困難を経験したチョン・スンヒョンは、2017年にJリーグに舞台を移した。
それが「神の一手」になった。サガン鳥栖(2017~2018年)、鹿島アントラーズ(2018~2019年)で活躍した彼は、主力として経験値を引き上げた。
特に2018年の鹿島ではACL優勝を経験し、同年のクラブ・ワールドカップでレアル・マドリードと激突するなど“夢の舞台”にも立った。
1対1と空中戦に長けたチョン・スンヒョンの才能が輝きを発揮し、ロシアW杯最終エントリーにも合流。2019年はアジアカップの舞台も踏んだ。
ただ、キム・ヨングォン、キム・ミンジェらが支える韓国代表では、主にバックアップ要員としてベンチを守った。日本で成長して古巣に戻ったチョン・スンヒョンは、蔚山で全盛期を迎え、A代表の主力に跳躍したいという決意だ。
「蔚山で育ったので、ここで優勝するのが当然のような夢だった。(海外生活を終えたあとは)蔚山に戻らなければならないという思いが強かった」
親友であるキム・スンジュン(慶南FC)の助言で古巣に復帰することになったという報道については、「スンジュンと話したのは(蔚山との契約書に)署名してからのこと。僕はスンジュンから助言を受けていない」と笑った。
チョン・スンヒョンは蔚山に戻る前、キム・スンジュンをはじめ、かつてのチームメイトと連絡を取り合った。かつて同じ釜の飯を食べたチームメイトが蔚山を去った現実が残念なのも事実だが、チョン・スンヒョンは言った。
「親しい友人や同期がたくさん離れたが、それでもユン・ヨンソン先輩と時々連絡しながら過ごしてきた。昨年の蔚山は(守備面で)トップクラスのレベルの試合を展開したが、学ぶという姿勢でチームメイトたちの長所を吸収しながら最善を尽くしたい」
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◆元鹿島チョン・スンヒョン「Jリーグではファンに愛された。一番記憶に残るのは…」(スポーツソウル)

◆GL敗退翌日、開催された選手ミーティング…MF杉岡大暉「チームを勝たせる働きを」(ゲキサカ)

ウィニング・ストーリー 一流サッカー選手・指導者の自己実現術 [ 岩政大樹+スカ...
今大会のグループリーグ敗退は決まった。しかし、1試合が残されており、東京五輪までの道のりはまだ続いていく。U-23日本代表の戦士たちはGL敗退決定の翌日、13日の午前中に選手ミーティングを開き、3戦目のカタール戦、そして今後に向けて意見を述べ合ったようだ。
9日の初戦サウジアラビア戦で先発出場したMF杉岡大暉(湘南→鹿島)は、シリア戦はベンチから見守った。1-2という敗戦、そして2連敗でのグループリーグ敗退という結果を受け、「力が足りなかったと思う」と口にした。
対戦相手が五輪出場権を獲得するために戦う中、日本は開催国として出場権を得ている。「2試合連続で試合終盤に失点したというのは、賭けるものの違いがなくはなかったと思う」。モチベーションを保つ難しさは他国以上にあっただろう。だが、「そこを言い訳にできない」と厳しい表情を見せると、「本当に力不足だったと思う」と繰り返した。
「個人の力もそうだけど、チームとしてももっともっと危機感を持ってやらないといけないと感じた」
試合翌日の13日にはチームキャプテンのGK小島亨介(大分→新潟)を中心に、選手だけでミーティングが開催された。「とりあえず3戦目までは時間がないので、それに向けては本当にやるしかない」「やれることも限られているけど、勝つためにしっかりやることをやろう」「活動ごとに一からの積み上げになりかけていた部分があったので、選手たちの中でも積み上げていかないといけない」等々が話し合われ、カタール戦、そして東京五輪に向けて改めて意志の統一が図られたという。
中2日で迎えるカタール戦。「時間はない」と語った杉岡は、「チームを勝たせる働きを個人としてもできていない。それを2試合ですごく感じた。チームを勝たせる働きかけ、責任あるプレーをしたい」と意地の1勝をつかみ取る。
(取材・文 折戸岳彦)
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◆GL敗退翌日、開催された選手ミーティング…MF杉岡大暉「チームを勝たせる働きを」(ゲキサカ)

◆「僕のなかには答えがある」 鹿島・上田綺世は本当に「久保竜彦以来の逸材」なのか?(REALSPORTS)

ジュニアのためのスポーツ食事学 みんなで一緒に強くなろう [ 柴田麗 ]
2019年は上田綺世にとって激動の1年だった。大学生選手としては9年半ぶりとなる日本代表選出、優勝を争う鹿島アントラーズでのJリーグデビュー。多くの期待と、それ以上に多くの批判を浴びた。
2連敗で史上初のグループステージ敗退が決定したAFC U-23選手権タイ2020では2試合に出場し無得点。東京五輪に挑む五輪代表のエース候補として結果を出せずに苦しんでいる。
語り手によってその評価が大きく分かれる上田綺世とは、いったいどれだけの力量を持った選手なのだろうか?
(文=田中滋、写真=Getty Images)
“久保竜彦以来の逸材”と森保一監督が高く評価
昨年6月に開催されたCONMEBOLコパアメリカブラジル2019で日本代表としてデビューを飾った。唯一の大学生選手として参加しただけでなく、東京五輪世代のエース候補として注目を集めて3試合に出場。しかし、多くの得点チャンスに絡みながらもゴールをあげることができなかった。その後も、この年代のエースとして活躍を期待され、昨年末のEAFF E-1サッカー選手権2019のメンバーにも選出された。しかし、ここでも3試合に出場し無得点。上田綺世は多くの批判を浴びた。
一方で、起用する森保一監督は“久保竜彦以来の逸材”と高く評価。フル代表の大迫勇也と並び、絶大な信頼を寄せている。上田綺世は、どれだけの力量を持った選手なのだろうか。
Jリーグで結果を出すのは早かった。初先発となった9月1日の清水エスパルス戦で2得点。1点目は、永木亮太のクロスがファーに流れてきたところを着実に頭で捉え、2点目は、速攻の場面で逆サイドに開き、遠藤康の正確なクロスを高い打点のヘディングで叩き込む。両耳に手を添え、沸き立つゴール裏の歓声を味わう姿は、夏にベルギーへ移籍した鈴木優磨のあとを見事に引き継ぐ存在が登場したことをうかがわせた。試合後は、当然のごとく取材陣が殺到した。
「まだまだ自分のストロングを出したいと試合中は思っていましたけど、ああやって要所、要所で使ってくれた。だから取れた2点かなと思います」
アシストを出した遠藤康は、試合中ずっと「綺世に取らせたい気持ちは僕もあった」と言う。前半早々、上田を狙ってスルーパスを出したのも遠藤。惜しくもシュートは外れてしまったが、若いセンターフォワードにゴールを決めさせて気持ちもプレーも楽になってもらいたい、というのはベテラン選手の親心でもある。
「シーズン途中から入ってきたFWなので、ゴールを決めることがあいつの自信になるだろうし、たぶんこれから日本を背負っていくようなFWになると思う。どんどんゴールを決める手助けをしたいと思います」
田代有三、興梠慎三、大迫勇也といった日本代表FWと共にプレーしてきた遠藤は、上田の非凡な才能をそう称した。プレースタイルとしては、その田代と大迫にイメージを重ねていた。
「鹿島でいうと有三さんとサコが混ざった感じですかね。ヘディングが強くて足下もうまい。言ったらミドルも打てる。そういうところはもっと貪欲に狙ってもいいと思う。周りのことを気にしすぎてパスを出しているところもあるので、もっともっと自分を出してほしいなと思います」
上田はまだまだ力量を測られている段階
しかし、鮮烈だった先発デビュー戦のイメージは、試合を重ねるごとに色褪せてしまう。コンスタントにゴールをあげることはできず、鹿島の公式戦でも、その後は10月の松本山雅FC戦の1得点のみ。大岩剛監督は先発や交代の切り札としてさまざまな場面で出場機会を与えたが、その采配が日の目を見ることはなかった。
活躍できなかった理由は単純だ。彼にパスが入らなかったからである。上田綺世がゴールを狙う動きを始めるのはペナルティエリアのずっと外。1本のパスが通ればゴールに直結できるポジションを取って、虎視眈々とそのチャンスが来るのを待ち続けた。
ところが鹿島アントラーズは“上田綺世のチーム” ではない。どちらかと言えば上田はまだまだ力量を測られている段階にある。一瞬の駆け引きで相手を抜き去ろうとする上田の動きは、味方選手からすればあまりに小さく、ゴール前に張りついているだけにしか見えない。ゲームに関わる回数は少なく、パスの出し手と感覚が合った場面も数えるほど。試合後は「もう少し合わせていく必要があると思います」という主旨のコメントが繰り返された。
「もの足りない。わかるよ、日本代表に選ばれて大変だと思う。でも、もっとやってくれないと困る」
温かい視線で見守りながらも、厳しい言葉で現実を突きつけたのは、上田と同じく若くして日本代表を任されてきた内田篤人である。
「チームのためにできることが少ない。点を取るだけだったら最後の15分だけでいい。FWは、それ以外にもやることはある。そうなると(伊藤)翔のほうがいい」
大学時代は、それでよかったのだろう。森保監督が惚れ込むように、上田の身体能力は驚くほど高い。特に跳躍力は目を見張るものがある。無理な体勢からでもシュートを打てる、体の強さもある。そこで勝負されると上田に勝てるDFはいなかったはずだ。
だからといって、上田綺世が器用にいろいろなことをやれるようになればいいのか、と言えばそれはわからない。たぶん、これまでも何度となく、そうした指摘を受けてきたはずだ。しかし、上田綺世を上田綺世たらしめてきたのは、そうした周囲の声をすべてかき消す結果を出してきたからだ。
「僕のなかには答えがある」
もしかしたら、鹿島の試合と日本代表の試合では、試合への意気込みや意味合いが違うのかもしれないが、少なくとも鹿島ではいつも次のように語っていた。
「僕のキャリアにおいて信頼を得るために点を取ることは絶対に重要なこと。僕が意識するのはチームを勝たせる。そこだけです」
常に、自分が点を取るためにどうすればいいのか、思考を特化する。頑固と言えば頑固なのだろうが、彼はそのやり方を貫くことで数々の壁を乗り越えてきた。
確かに、まだ幼いところはある。法政大学サッカー部から日本のトッププロ集団である鹿島に籍を移したとき、練習量が減ったことで体重を増やしてしまった時期もあった。そこからコンディションを戻すのに苦労したのも間違いない。
しかし、ゴールを決めることで周りを納得させてきたのが上田綺世だ。シュートを外し続けたときも、上田は「僕のなかには答えがある」と表情を変えなかった。頑固一徹、ゴールを狙い続けるFWがいても面白い。
<了>
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◆「僕のなかには答えがある」 鹿島・上田綺世は本当に「久保竜彦以来の逸材」なのか?(REALSPORTS)

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