日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年4月13日土曜日

◆“サッカーの神様”ジーコ、「日本は美しい」と絶賛! “桜並木”ショット投稿で世界に紹介(FOOTBALLZONE)






ブラジル代表 1982 ホーム 半袖 ユニフォーム 復刻モデル/ジーコ10/19...


かつて日本代表を率いたジーコ氏、SNSで「桜の季節」に言及…日本の良さを強調


 かつて日本代表の監督を務め、現在はJ1鹿島アントラーズのテクニカルディレクター(TD)を務める元ブラジル代表MFジーコ氏が、自身の公式インスタグラムで「日本は美しい」と絶賛。桜並木の写真を投稿して、世界に日本の良さをアピールしている。

 現在66歳のジーコ氏は1992年から1994年まで鹿島に在籍。ブラジル代表として長らく活躍し、代表の10番を背負って「サッカーの神様」と謳われた名手は、引退後に1996年から2002年まで一度、鹿島でTDを務めた。2002年から日本代表を率い、2006年ドイツ・ワールドカップ(グループリーグ敗退)まで指揮。その後は各国クラブや代表チームの監督を務め、2018年夏に再び鹿島のTDとして古巣に舞い戻った。

 昨季、鹿島はAFCチャンピオンズリーグを初制覇したなか、ジーコ氏は今季も鹿島TDとして契約を更新。その際にはクラブを通じて「常に私と鹿島に愛情、敬意を持って接してくれるサポーターに感謝するとともに、皆さんに多くの喜びを与えられるよう、全身全霊をかけて努力していきたいと思います」とコメントしていた。

 そんなジーコ氏は、四季折々の姿を見せる日本に魅せられているようだ。12日に自身の公式インスタグラムを更新すると、「日本では桜の季節。有名な桜並木の下では人々が花見をしている。今年は雨の影響もあったが、それでもこの季節の日本は美しい」と言及。日本の桜を写した10枚の写真を投稿し、世界に向けて発信した。

 返信欄では「素晴らしい」「完璧」「美しい」などの声が上がっている。Jリーグ創設前から日本サッカーを支えている名手が愛する「桜の季節」に多くのファンも反応していた。




◆“サッカーの神様”ジーコ、「日本は美しい」と絶賛! “桜並木”ショット投稿で世界に紹介(FOOTBALLZONE)






◆アントラーズがサッカー場の席数減を考える訳(東洋経済オンライン)






4万人収容スタジアムから大幅に減らしたい




人口が減少する中でも成長を続ける鹿島アントラーズFC。売上高100億円に向けて着実に歩を進めるが、なんとスタジアムの収容人数を4万人から2万5000人に減らしたいという。どういう意図なのか。引き続き同社の鈴木秀樹取締役事業部長に聞く。


レアル・マドリードに2回負けて見えてきたもの


中原:前回のお話では、地方の企業経営のお手本になる秘訣をお伺いしました。田舎でやればやるほど、デジタルを駆使しないといけないということ、それから、経験と勘を裏付けるデータを収集するために、マーケティングに時間とコストをかけているということを教えていただきました。

今回まず伺いたいのは、いわゆるスタッフの数です。一般的にいえば、Jリーグでは「選手が30人いたらスタッフも30人必要」という話を聞いたことがあるのですが、実際にアントラーズはどうなのでしょうか。

鈴木:昨年はAFCチャンピオンズリーグの決勝に行ったり、クラブワールドカップに行ったりしましたが、実はFIFA(国際サッカー連盟)はこれらの大会に参加する各チームにパッケージとして、50人分のお金を出しているんです。

試合に出る選手が11人で、控えを入れても多くて18人くらいじゃないですか。それなのに、パッケージでは合計50人もいるんですね。それが世界のサッカーの常識であって、選手のほかにもメディカルスタッフや用具係などいろいろな役割の人がいて、それで僕らも60人くらいになっているんです。

少し話がそれるかもしれないですけど、僕らはレアル・マドリードとクラブワールドカップで試合をして見事に負けました(1-3、昨年12月20日の準決勝)。その2年前の2016年にもレアルに負けたわけなんですが、あの時見えていたレアルと今回見えていたレアルはまったく違っていました。2016年の時のレアルはその中身がわからなかった。ところが今回は、大会の期間中ずっと一緒にいたので、ある程度いろいろなことが見えてきたんですよ。

例えば、レアルは選手を勝たせるための周辺のスタッフだって、FIFAがパッケージとしている50人どころじゃない数を連れて来ているんです。うちのチームはメディカルのスタッフを3人連れて行ったんですけど、レアルを見たら9人もいるわけですよ。ドクターだってうちは1人なんだけど、レアルは3人もいたんですよね。

そのほかに、メディアスタッフなんかは1桁多くなるんだけど、僕らはデジタル担当を2人連れて行ったんです。ところがレアルを見てびっくりしたのは、こうしたその関係のスタッフを30人くらい連れて来ているんですよね。

レアルの売り上げはアントラーズの12~13倍、選手の人件費は20倍くらいなんですよ。それを考えると、僕らがレアルを目指すなんて簡単に言えないなって話になるじゃないですか。レアルに追いつきたいと思ったって、そこを埋めるのは簡単じゃないってことがよくわかった。


お金をかけるべき場所に「どれだけかけるか」がわかった


中原:でも、お話のニュアンスからすると、光明は見えたわけですよね?

鈴木:そのとおりです。僕らの売り上げが約70億円、レアルが約870億円という差があるわけだけど、チームを勝たせるという意味で考えるお金のかけ方っていうのを比較していくと、「あれっ、全然12倍、13倍にはならないよね」って話になるわけです。





勝つためにやっていることは基本的に同じであり、あとはスタッフの数や選手の技術の問題だったりするので、売り上げを10倍にしたり人件費を20倍にしたりするのはできないけど、感覚的に、ここに今の3倍はお金をかけることはできるようになるだろうってことになるわけです。

そうすると僕らも、レアルが選手を勝たせるためのいろんな手法を持っているんだけど、それに近づくことはできるよねっていうことです。でもこれは、レアルと一緒にいなければわからない話なんです。ごめんなさい。話がそれてしまいましたけど……。

中原:いえいえ。そこがわかっているのか、わかっていないのか、すごく重要だと思います。

鈴木:そうなんです。どのチームも漠然と「J1で優勝します」とか「アジアでNO1になります」「世界に行きたいです」って言うんですが、具体的に何をもってそこに近づいていくかっていうことがわかっているか、わかっていないかって、すごく大きいと思うんです。

デジタルだって同じ話なんですね。何のためにデジタルをやるのかっていったら、これをやったらこういう結果が出るということが予想できるからです。予想と違ってダメな結果だったら、次はやめればいいわけです。デジタルはコスト上のリスクがいちばん少ないじゃないですか。

中原:おっしゃるとおりです。


デジタルを使えば、すべてが「見える化」できる


鈴木:ずいぶん前の話になりますが、スポンサーにチラシをまいてほしいと言われて、チラシを数万枚印刷して何十人という要員で配っていました。その結果、ほとんどが捨てられました。チラシはゴミとして回収し、その焼却代までかかりました。そのようなことを延々とやってきたのがプロスポーツであって、本当にチラシの効果なんてあるのかと思いつつも、お決まりの約束事だからやらなければならなかったんですね。

でもデジタルを使うようになってからは、今はそういうことはやめて、デジタルクーポンを配りましょうよって提案できるようになった。例えば、関彰商事(※茨城最大の商社:事業はガソリン卸売りほか多岐にわたる)さんに「デジタルクーポンでお客さんにガソリン券をプレゼントしたいから、1試合当たりで500リットルのガソリンをちょうだい」ってお願いしたりして……。

僕らはそのデジタルクーポンで「ガソリン券が当たります」と宣伝するわけです。100リットル券、50リットル券、20リットル券とプレゼントするんだけれども、お客さんも当たったら嬉しいじゃないですか。おまけに、当たった人が関彰商事のガソリンスタンドに行ってそのあとリピーターになったかどうかっていうことも、デジタルだからわかるわけなんです。

そういうことをやりましょうって次々とやっていくと、スポンサー側も「意外と面白いな」っていうことを言ってくれる。たぶん、デジタルをどんどん使っていかないと、スポンサーも僕らもマーケットを維持できないかもしれないって思うんですよね。

中原:やはり結果がわかるから、成功も失敗も面白いと思える。コストが安いから失敗してもまた次へいこうって、前向きな話になっていくわけですね。

鈴木:そうそう。僕らの具体的な調査の事例って、きちんと数字で残していて、あとはスポンサーに面白い提案ができるように、独特な方法でセグメントしたりして……。

例えば、カシマスタジアムに来るお客さんは、意外と女性客が多いんですよ。Jリーグではうちは女性比率がトップなんですね。その結果を基にして、例えばLIXIL(リクシル)さんに「女性のためのトイレを作りませんか」「1カ所だけでもいいから、写真を撮りたくなるような、ものすごいトイレを作りませんか」という提案をしたりして……。

中原:観光にとってトイレは大事な要素ですが、それはスポーツ観戦にも当てはまると思います(笑)。

鈴木:「コンシェルジュがいるようなトイレを作りましょうよ」「スタジアムにあったらおかしいようなトイレを作りましょうよ」って提案すると、LIXILさんも「面白いね」って言ってくれて……。それでは、どうやって作るのか、費用はどこが持つのか、スタジアムは県の施設だから県をどうやって説得するのか、という話になっていって……。

とにかく、いろいろな調査をして数値化していくと、新しいことが次々とできるようになるんですね。

鈴木:「コンシェルジュがいるようなトイレを作りましょうよ」「スタジアムにあったらおかしいようなトイレを作りましょうよ」って提案すると、LIXILさんも「面白いね」って言ってくれて……。それでは、どうやって作るのか、費用はどこが持つのか、スタジアムは県の施設だから県をどうやって説得するのか、という話になっていって……。

とにかく、いろいろな調査をして数値化していくと、新しいことが次々とできるようになるんですね。


「SUITE BOX」が変われば、もっとすごいことに


中原:そういえば、スタジアムで思い出したのですが、鈴木さんもご存じの私の友人から十数年前にスタジアムのSUITE BOX (鹿島のVIP席)に招待されたことがあったんですよ。あの席は今もあのまま変わっていないですか?

鈴木:残念なことに、変わっていません(苦笑)。

中原:鈴木さんはすでに私が何を言いたいか、わかっているみたいですね。実はあの時、率直に思ったのは、とてもVIP席といえる仕様ではないし、座ると試合が見えない……はっきり言って外で観戦したほうがマシだということです。

VIP席という位置づけであればもっと豪華な造りにして、茨城はおろか首都圏の経営者たちが集まるようなサロンみたいにすればいいのに……そのほうが収益は上がるのに……と当時思ったことを今思い出しました。

鈴木:確かに、そのとおりなんですよね。そのような考え方はヨーロッパのサッカーでは当たり前になっているんです。経営者などのエグゼクティブである2割の人たちの入場料収入が全体の収入の8割を占めるという考え方なんですね。これは2・8の理論と呼ばれていますよね。だから、ヨーロッパのスタジアムに行ったりすると、こうした人たちが満足するような豪勢なつくりになっている。

ヨーロッパのVIP席って、エアラインのビジネスラウンジみたいな雰囲気がある中で、美味しいビュッフェがあって、試合が終わっても楽しく飲み続けているわけですね。僕らも同じことをやりたいんだけど、日本のスタジアムは公共の施設だから、変えるのは大変ですね。

中原:新しい知事(大井川和彦氏)は賛同してくれますよ。彼はけっこう変わった人ですから(笑)。


2万5000人にしたほうが満足度も利益も極大化できる


鈴木:どうかなあ。許可してくれるかなあ。でも、スタジアムとは別のところでは、今でもある程度自由にできていて、病院をやったりフィットネスをやったりしています。それから今、温浴施設を造っているんだけど、僕らはそこまで投資しないとお客さんのニーズに応えられないんですね。

実は、これからやりたいのは、スタジアムのキャパシティを大幅に落としたいということ。僕は今の4万人のキャパシティは非現実的だと思っていて、2万5000人まで落としたいのです。

中原:それはいい考えですね。人口減少社会に対応した戦略として、これからの時代にマッチしていると思います。

鈴木:そうそう。もうワールドカップはやったし、今度はオリンピックもやるし、世界の大会を開催するっていう1つの目的はもう果たしたから、ワールドカップやオリンピックを開催するキャパシティをずっと維持しなくてもいいと思っています。そのうえで、鹿島アントラーズが最大利益を得るための形を考えていく必要があります。

中原:そのとおりですね(笑)。

後編に続く。後編「アントラーズが「観光業」までやってしまう理由」は4月14日配信の予定です。


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◆アントラーズがサッカー場の席数減を考える訳(東洋経済オンライン)


◆アントラーズが茨城の田舎で70億円も売る理由(東洋経済オンライン)






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地方の企業は人口減少の中で明るい未来を描けるのか。地方に本拠を置く経営者にとって、一つの手本となるのが鹿島アントラーズFCだ。人口約6万7000人の鹿嶋市という小さな都市の中で、サッカーだけでなく、それ以外のビジネスも拡大しながら経営拡大を図っているからだ。2019年度の売上高は推定約70億円と過去最高を記録する見込みだ。将来ビジョンとして売上高100億円を掲げるアントラーズFCの戦略の何を学ぶべきなのか。同社の鈴木秀樹取締役事業部長に聞く。

人口7万人弱の都市で4万人スタジアムが成立する理由

中原:私はアントラーズこそ「地方の企業経営のお手本」になるとずっと考えてきたので、今回はその秘訣をお伺いして、それが地方企業の経営者の心に響けばいいなと考えています。ですから今回は自らがあまり語ることはせず、聞き役に徹するつもりです。

常識的に考えたらJリーグのトップリーグのチームを、人口の少ない場所でずっと経営できているのは本当にありえないことです。

鈴木:確かに、鹿嶋市は人口が約6万7000人ですからね。そこに4万人収容のスタジアムがあるわけで、経済合理性から考えたらおかしいですよね。僕らの業界ではマーケットは半径30キロで考えるのですが、鹿嶋はその円内の半分が海(太平洋)と地理的にも厳しく、この半径30キロのマーケットには78万人しか住んでいない。

プロサッカーのクラブ経営にはマーケットが最低100万人いないと成り立たないといわれています。例えば、FC東京のマーケットには2300万人、浦和レッズには1700万~1800万人が住んでいます。そのような状況の中で、アントラーズが存在すること自体が僕も奇跡だったと思っています。

中原:他の首都圏のクラブチームとはマーケットが1桁~2桁違うのに、経営が成り立っていることがすごいな、とずっと思っていました。人口が少ないエリアで成功を収めている秘訣は何でしょうか。

鈴木:まず、鹿島スタジアムの観客数は平均して2万人なんですが、うちのお客さんっていうのは、実は半径30キロのマーケット内から来ているのは全体の25%しかいないんですよ。マーケット外の茨城県や北関東から来ているのが25%、東京23区などの首都圏から来ているのが50%という構成なんですね。

なぜ首都圏から半数ものお客さんが来てくれるかっていうと、やはり強いチームに魅力があるから来てくれているんだと思います。だから、僕らは徹底的に勝ちにこだわってやってきたっていう結論になるんですね。
茨城まで時間とお金を使って来てくれるお客さんがいる。帰りの渋滞に巻き込まれて、すごいストレスをためて帰るお客さんがたくさんいる。だから、できるだけ勝って、気持ちよく帰ってもらいたいですよね。


「倒産しないためには、勝つしかない」という思考回路


中原:マーケットの外からお客さんが呼べているから、経営が成り立っているというわけなんですね。



鈴木:そのとおりです。でも、アントラーズができた25年前にはそんな発想はまったくなかった。親会社の住友金属工業(当時、現在の日本製鉄)や当時の鹿島臨海工業地帯に進出した企業の方針に沿って、町おこしをしようと始まったクラブチームですから。

そうした経緯があるので、「住友金属や鹿島進出企業がしっかりとチームをサポートしてくれるだろう」と思ってスタートしたら、意外にも「早く自立しなさい」と言い出したわけです。

「イニシャルコスト(初期費用)は出すが、ランニングコスト(運営費用)は何とか自分で稼げるようになりなさい」と。いきなり厳しい現実を突きつけられて、それでは何とか稼ぐしかないよねってことになって……。

秘訣といえるかどうかわかりませんが、25年間つねに「明日、潰れるかもしれない」と思って危機意識を持ってやってきました。「潰れないためには、勝つしかない」「勝つためには、何をすべきか」、アントラーズはそういった思考回路が身に付いているクラブチームだと思います。

中原:当時は親会社の広告部門と見なされていたJリーグのチームでは、アントラーズは稀有な存在だったのですね。

鈴木:そうなんです。Jリーグのスタート時点では10チームあって、今では55チームあるんだけれど、経営的に自立できているクラブなんてほとんどないですよね。

やっぱり日本のプロスポーツはその親会社がある程度補填して成り立っているという現実があります。

ただ、実際は小さなクラブの中には自立できているところもありますよ。地域の活性化のために始めたのでしょうが、稼げる範囲でしかやってないわけですから。


世界のトップと互角に戦うための「売上高100億円」


中原:小さいクラブは背伸びをしなければ、縮小均衡はあるというのですね。ただ、それではJリーグの1部で勝つのは至難の業ではないですか。

鈴木:そのとおりです。Jリーグのトップリーグで親会社から自立して優勝しようと思ったら、売り上げを上げていくしかない。ただ、今のJ1のチームの平均の売り上げは30億円までは届いていません。僕らは世界のトップチームと互角に戦うためには、将来的に100億円に到達しなければならないと思っています。

だから、僕らは売り上げをいかにして上げていくかっていう作業を一生懸命取り組んできたわけで、今までは60億円台が最高だったところを、今年度は賞金が多かったこともあって初の70億円台を達成することができる見込みです。

中原:大変遅れてしまいしたが、AFCチャンピオンズリーグの優勝、FIFAクラブワールドカップのベスト4、おめでとうございます。賞金はどれくらいだったのですか。

鈴木:ありがとうございます。AFCチャンピオンズリーグの優勝で約4.5億円、クラブワールドカップのベスト4で約2.3億円の賞金だったんですが、実は前者などはJ1のリーグで優勝(3億円)するよりも賞金が多いんですね(笑)。いずれにせよ、創設25年を期にいろいろなことをもう1回考え直したときに、僕らの成長というのはどこを目指すべきなのかっていうところの中で、売り上げ規模でいうと、100億円を目指そうということになったんですね。

そうであるならば、「数あるタイトルの中でも、こことここは勝たなければならない」っていうことになって……。僕らがお客さんの興味を引くために頑張る作業といったら、まず勝たなければならないっていうのが基本にあるわけです。

中原:そこでマーケティング(市場開拓)が重要になってくるわけですね。どのようなマーケティングを行っているのでしょうか。

鈴木:僕らは「明日、潰れるかもしれない」という危機感を持ってやってきましたが、今までかなりの経験を積んできたので、直観とか経験とかって基本的に正しいと思っているんです。けれども、それを「正しいっ!」て大きな声で言える人が何人いるかっていったらなかなかいないんですよ。「こういう方向で行きましょう」「次は違う方向に行きましょう」って言えないのは困るので、それを言えるようにするための裏付け調査をたくさんやっていますね。

だから、Webの調査にしても基本的なアナログの調査にしても、調査に関しては人手と時間をかなりかけてきています。そのなかでは、もちろんファンの調査もありますが、ファンの満足度を調査したら意外に面白いことがわかったりしますね。

例えば、東京から時間とお金をかけて来てくれるお客さんは、裕福な人たちが多いっていう調査結果が出ています。だから、その人たち向けに高い商品を売ったほうがいいんじゃないかとか、いろいろなアイデアが蓄積していくわけですね。

それと同時に、デジタルの進化が目まぐるしくて、あまりコストをかけずにマーケティングの結果に基づいてビジネスができるようになった。僕らの戦略がちょうどタイミングよく、デジタルの進化の流れにはまったのだと思います。


地方の経営者はデジタルを魔法だと思っている


中原:ここからは、地方の経営者にとって示唆に富むお話が出てきそうですね。

鈴木:そうかもしれませんね(笑)。僕らはデジタルを魔法だとは思っていないし、デジタルっていうのはやればやるほど、むしろアナログの作業や工程、要員が必要なんですね。ところが、地方の経営者の皆さんはデジタルが魔法だと思っているから、SNSなどをやったりしているんですが、ただそれは自己満足でしかなくなるんですよ。

デジタルっていうのはやっぱり、その調査を次々としていけば、アナログでやっていることの何分の1かの投資で済むんですよね。けれども、経営の上にいる層がデジタルの投資に対してなかなか理解してくれない。だから、上のほうに理解してもらうために、調査に基づいた参考事例をたくさん説明していくわけですね。

先進的にデジタルを使いこなしているアメリカのプロスポーツチーム、例えばLAギャラクシーやシカゴブルズのデジタル担当とも話してわかったことは、彼らも昔から簡単に上からOKが出ていたわけではないんですね。

彼らだって、デジタルへの投資分をしっかりリターンできているのか、初めのうちはよくわかっていない。ただ、ファン層が増えていたり、観客数が増えていたり、そういう結果がリアルに出てくるから、デジタル投資への理屈はつけやすいってことだったんですね。だから僕らも、デジタルを駆使しないといけないなっていうことになったんです。

デジタル投資をする、デジタルを駆使するとはどういうことか。例えば、携帯電話って次は5Gでしょ。Gってジェネレーション(世代)でしょ。最初の携帯から4Gまで何年で進化したんですかね?

中原:1Gからの歴史は承知していませんが、3Gが誕生したのが2000年代前半、4Gが2012年ですから、3Gから4Gに進むのに10年はかかっていないですね。

鈴木:僕らが人間の進化で見るジェネレーションっていうと、100年とかそういう単位で考えるじゃないですか。でも、今の話でいくと、携帯の通信環境の変化って10年足らずで1世代進んじゃったわけだから、それを考えると僕らも同じように進化しないと変化のスピードについていけない、って計算になるわけなんですね。

僕がいくら頑張ったところでもうすぐ60歳になるので限界があるわけで、新しい人材を入れて会社を成長させていかないと、いずれは乗り遅れてしまう。少しずつ投資をして人材を育てていかないと、時代の変化に対応できなくなってしまうんですね。


デジタル時代は「距離は関係ない」


中原:変化に気付いた時に適応しようと思っても、すでに手遅れになってしまいますからね。

鈴木:そう。気づいてからでは適応できない。僕らはお客さんを相手にしていかねばならないので、変化していくお客さんのニーズに対して手を抜いてはいけないんです。僕らはコンシューマービジネスのど真ん中にいるわけで、「アントラーズは嫌いだ」って言われたらおしまいなわけですからね。

今までの商売って、とくに小売業なんてものはやっぱり商圏でものを考えるから、距離って絶対的に大事な話だったじゃないですか。ところが、デジタルを使うと、距離は関係ないってことがわかってきて、アントラーズを応援に来てくれる人だとか、グッズを買ってくれる人って、実は商圏をはるかに超えているわけですよね。答えになっているのかな(笑)。

中原:十分になっています(笑)。鈴木さんの話が、多くの地方の企業経営者にとって行動を起こすきっかけになってほしいと思っています。

中編に続く。次回「アントラーズがサッカー場の席数減を考える訳」は4月13日、「アントラーズが「観光業」までやってしまう理由」は同14日掲載の予定です。




◆アントラーズが茨城の田舎で70億円も売る理由(東洋経済オンライン)


◆中村俊輔が思わず唸った、あるJクラブの戦術とは(JBPRESS)






中村俊輔式 サッカー観戦術 (ワニブックスPLUS新書) [ 中村俊輔 ]


岩政大樹と初対談、セットプレーでこだわった「相手も味方もさわれない球」


サッカーの見方を紹介した本が好調だ。日本代表や海外トップリーグで活躍した中村俊輔(ジュビロ磐田)の新刊『中村俊輔式 サッカー観戦術』(ワニブックス)、昨年現役を引退し執筆や試合観戦会を行う『PITCH LEVELラボ』など新たなサッカーの視点を伝える取り組みを続ける岩政大樹の『FOOTBALL INTELLIGENCE』(カンゼン)がいずれも版を重ねている。希代のファンタジスタと理論派が初の対談に挑む。(JBpress)


「鹿島の選手」という伝統はどう作られるか

――本を出されて、しかもよく売れているとお聞きし参りました。月並みなんですけど、最初にお互いの印象を伺えますでしょうか。

中村:印象!? マサ(岩政)代表何試合した?

岩政:8試合だけです。

中村:8試合か。誰のときだっけ?

岩政:岡田(武史)さんのときに4試合、ザック(ザッケローニ)さんで4試合です。

中村:ということは岡田さんのときの印象があるんだな。

岩政:でも、一緒に試合に出たことはないと思います。

中村:まだボンバー(中澤佑二)とトゥー(闘莉王)がいたのか。

岩政:そうですね。僕は(ワールドカップ)南アフリカ大会の直前に入ったんで。あの2人は鉄板でしたね。

中村:その印象と、あとはアントラーズの出たてのときかな。

岩政:あ、そうですか?

中村:アントラーズって「日本代表になっちゃうんだろうな」みたいなイメージがあるんだよね。(若いうちに)ポンっと出てきて、上(日本代表)まで行っちゃうっていう。ちょっと前だったら昌子(源)くんとかがまさにそうで。だから、鹿島のストッパー、鹿島のボランチ、鹿島のフォワード、鹿島のディフェンダーの選手=代表選手みたいな感覚があって、「ああ、またコイツも同じようになるんだろうな」と思ったら案の定、代表に選ばれて、「やっぱり鹿島はすげーな」って。

――俊輔さんはご著書の中でもアントラーズを「特殊な伝統があるチーム」とポジティブに書かれていましたけど、その伝統色のようなものは、選手にも反映されていますか。

中村:外から見たらそうですね。僕もいろいろなチームを経験してきましたけど、クラブってすごく難しいんですよ。これは絶対ではないけど、「伝統」のようなものを大切にしなきゃいけないと思っていても、例えば強化部の人やスカウトの人が変わると、(チーム自体が)パッと(よくない方に)変わっちゃうことってあるんです。それがどうにもならなくなると、だんだん弱くなって数年でカテゴリーを落としちゃったりするから。


――なるほど。

中村:でも、そうならないよう、中からの働きかけで防げる部分はあるはずで、実際、鹿島はそれができる。特に(小笠原)満男みたいな選手がずっといれば、「それ、違うんじゃない?」ということを、まずグラウンドで直していけて、それを上(クラブ)が感じてクラブを直していく。ジーコさんなのか、強化部の人たちの影響なのか・・・わからないですけど、いずれにしても鹿島の血は「濃い」んだなっていうのはわかりますよね。他のクラブとは違うな、と思います。俺、鹿島の映像を結構、観てるんですよ。

岩政:試合ですか?

中村:練習、練習! 興味あるから。映像で見てさ、内容とかその雰囲気とか観てて。

岩政:へぇ! どうですか、印象。

中村:選手の意識が高い。例えば、攻撃に出ていたダブルボランチが、相手のペナルティエリアから戻ってきてスライディングでクリアをした、そしたらまた前に出て、もう1回攻撃に行く。こういう練習は、なかなかプロになったらなくて。「え、スライディングでクリア?」みたいに感じるんだけど、選手たちがよく理解しているから、スライディングするタイミング――例えば、ショートバウンドとか、足の向きまで考えられてる。普通だったらストッパーがやるんだけど、それをボランチがやっているのを見ると、ああもう・・・って。それをまた若い子が見るでしょう。それは戦うチームになっていく。

――確かに。

中村:ちょっとの映像だけでも感じるよね、笑顔とか一切ないし。

岩政:僕は他のチームのことはあまりよくわからないですけど、いま、色々なチームの練習を観させてもらっていて、鹿島が持つ雰囲気には他クラブと多少、違いがあるのは感じますね。

中村:笑顔はあってもいいんだよ。結局は戦えるチームであるかどうかでさ。

岩政:俊(俊輔)さんが入ったばかりの頃のマリノスの先輩たちはすごかったんじゃないですか。

中村:ピリピリしてたよね。上の選手が下の選手に声をかけるなんてことはないし。当時はサテライトがあったんだけど、俺いきなり上の20人ぐらいの枠に入って・・・井原(正巳)さんがいて、オム(小村徳男)さんがいて、城(彰二)さんがいて、バシバシ喧嘩してるしさ。やばい、と思った。(川口)能活さんもまだピリピリしてたし。

岩政:はははは。

中村:「簡単に打たせんなよ!」って言えば、「今の捕れるだろ!」みたいな(笑)。そんなのが当たり前だった。そういうのはね、鹿島なんかもずっとあるんだと思いますよ。

――岩政さん、どうですか。

岩政:僕が鹿島に入ったのは、ちょうど秋田(豊)さんと入れ替わりだったんですけど、練習参加のときにはまだいらっしゃったんですね。そこで練習試合になって、秋田さんと相馬(直樹)さんに挟まれて左のセンターバックをやらされたんですけど、喧嘩が始まっているわけですよ。僕を真ん中にして(笑)。前に本田(泰人)さんがいたのかな・・・ボランチの人もそこに参戦して、もうとにかく、僕を挟んだところでバチバチ喧嘩をしていて。それを目の当たりにするところからのスタートでしたから、少なからずそういう意識はありました。特に、晩年になるにつれて強くなりましたよね。

――徐々に強くなっていった。

岩政:満男さんたちと一緒に歳を取りながら、彼らと一緒にそれをやって、それを見た若手が同じように受け継いでいって・・・、クラブの雰囲気とかって「あのひと言でチームが変わった」みたいな美談にされがちですけど、どちらかというと日常の中でどういう振る舞いをしているかとか、練習への姿勢をどう持っていっているか、みたいな部分のほうが、選手たちが受け継いでいくんじゃないかなっていう気はしますよね。


セットプレーの「パッケージ」理論

――では、岩政さんから見た俊輔さんの印象っていうのは?



岩政:最初はもう、ずっとテレビで見ている人っていう感覚ですよね。そこから代表に行って、南アフリカ・ワールドカップのときに俊さんがサブ側のメンバーに入ってきて・・・そうすると我々のサブメンバーとスタメン組が紅白戦をやるときに、俊さんがどういう振る舞いをするかやっぱり見るわけですよね。そのときに「こっちにいるメンバーがしっかりとやることで上につなげていくんだ」っていうことをおっしゃっていて、僕らを鼓舞もしてくれたし、実際のプレーでもそれを示していました。そこまでできる人って限られるよなというのが、僕の大きな印象ですね。

――チームへの姿勢が印象的だったわけですね。

岩政:あとはセットプレー。紅白戦とかでセットプレーがあるわけですよ。僕は当然、中で狙っているんですけど、なんとなく「このへんに蹴ってください」っていうのを示すと、十中八九そこに蹴ってくれる。これはすごいなと。もちろん、キックがすごいのは知ってましたけど・・・僕も(チームメイトだった)満男さんや野沢(拓也)選手とプレーしていて、キックのトップクラスの精度はなんとなく知ってるつもりではいたんですけど、さらに上だった。もう「ここに」って言ったら「ここに」来るんで。逆にそれで緊張してしまって(笑)。アバウトで来ると「俺が合せなきゃ」ってなるんですけど、「ここに」って言ったら「ここに」来るんで、それがちょっとすごすぎて。

中村:そんな練習あったっけ?

岩政:紅白戦とか練習試合です。全部来るんです、毎回。緊張して僕は一個も決められなかったです(笑)。「え? きた、きた!」って思っちゃって。何となくの方が良かった(笑)。

中村:はははは。

――メンタル的にも(笑)。

岩政:そうそう。その印象、すごい強いですね。

――そのセットプレーについて俊輔さんは著書で「パッケージで考える」(※1)と書かれています。実は、岩政さんも合わせる側として同じことを仰っていました。俊輔さんがそれを考え始めたのはいつ頃ですか?

(※1)
 多くの場合、セットプレーのチャンスは1試合に1回だけではなく何回かあるもの。
 キッカーとしては毎回、「この1本で決める」と気持ちを込めているが、相手もいる競技なのでなかなか決まらない。
 そんな時、僕は試合中にある複数回のセットプレーをトータルで考え、球種やコースを選んでいく。  
 例えば、1回目のCKはあえて相手の目線を変えるような球種を選び、2回目以降の布石にすることもある。直接FKでも、GKやDFとの駆け引きを念頭に置き、さまざまなボールを蹴り分ける。(『中村俊輔式 サッカー観戦術』より)

中村:日本代表に入ってからですよ。あとは海外リーグに行ってより思いましたね。Jリーグではフワっとしたボールで(相手DFの)上から叩くことができても、これがいざ、ワールドカップになったりすると・・・

――「対世界」を見たとき通用しない。

中村:そう。今までのやり方では絶対に勝てない。じゃあ、日本人がセットプレーで強みにできるのは何かを考えて・・・今でさえ「デザイン」とかありますけどね。

岩政:具体的にはどんなことを考えたんですか?

中村:「ピンポイントで速いボール。相手が触ったとしても、そこまで遠くに飛ばない、速攻にならないボール」。そうするとやっぱり落ちるボールで、速いのが一番、究極っていうか・・・。言い方はおかしいかもしれないけど「味方も相手も両方とも触りづらいボール」だよね。で、ちょっと触ったらゴールになるような。だから、「せーの」で合わせるようなボールは、(フィジカルが強くて高さもある・栗原)勇蔵とかボンバーにも蹴ってない。フワッと蹴っていたのは、「これちょっと本当に追いつかなきゃ」っていうときくらいだよね。

岩政:ああ、ありましたね。

中村:ボンバーだったら、助走つけて走れば上から叩ける。でもそれを一回やると、次から相手は、ゾーンにして、ひとり小さくて執拗にマークできる選手をボンバーにつけてくる。そしたらボンバーだって走りづらくなるから、できなくなる。だから、次の次を考えていろいろ蹴らないとね。試していたよね、「この人、ここやれんのかな?」とか。

岩政:それがパッケージですね。そのときは相手も見るし、味方も見るわけですか。

中村:そう。味方で一番うまかったのが福西(崇史)さん。ニアに飛び込むのがうまい。もちろん「せーの」で走ったら、勇蔵とかボンバーだけど、浮いたボールに対して、軌道を読んで自分がどこでジャンプするか、シナリオをしっかり体で表現できるのは福西さんだったかな。運動能力が高い人ってそうなんだなって思ったよね。

――蹴るときにそのくらいまでイメージ、理想の形を思い描いているわけですね。

中村:そうですね。ニアで潰れながらだと大黒(将志)が上手かったです。プルアウェイ(プル&アウェイ)するとかね。


サッカートレンドが変えた「トップ下」の役割

岩政:俊さんは、本に「トップ下」についての思いを書かれていましたけど、現代のサッカーだとその役割が大きく変わってきてると思うんですね。

中村:だね。

岩政:今の潮流だと、トップ下はサイドからうまく入り込んだり、ゴール前に顔を出したりっていう役割が作られてるところもあると思うんです。それってサッカー界を俯瞰して見たときにどう感じられてるんですか。つまらなかったりしますか?

中村:いやいや。やっぱこうなんだよな、くらいかな。俺みたいなタイプはいらなくなったなって(笑)。

岩政:いやいやいや(笑)。

中村:2トップが1トップになって、それはイコール、(昔の)トップ下がいなくなる形だよね。4-2-3-1だとしても、トップ下にいる選手はいわゆるゲームメーカーよりも、ボランチっぽいゲームメーカーで、「労を惜しまない人」みたいな感じでしょう。

岩政:確かに。そうじゃないやり方もあると思われますか?

中村:(システムは)ぐるぐる、ぐるぐる回るじゃん。例えば、また5バックっぽいチームが出てきてるけど、その数年前にはダイヤモンド(セントラルMFが縦に位置する)が注目された時期があった。ドイツとかね。で、最近ではグアルディオラ(現マンチェスター・シティ監督)が出てまた変わってきて・・・、でもまあ、ここ10年はグアルディオラで回ってるか。

岩政:本当にそうですね。

中村:結局、自国のリーグの強いチームがスタイルの象徴になっていく。そうすると、そこにまずどうやって対応するか。その次に、追いつこうとして真似をする・・・って、変わっていくのは自然な流れだよね。だから別に(一昔前の)トップ下が減ったから、つまらないとかそういうのは・・・、ちょっとだけつまらないくらいで(笑)。いや、それは冗談で、もっとやれるって見せたいけどね。だって今、(グアルディオラが率いるマンチェスター・シティは)ダビド・シウバと、ベルナルド・シルバが一緒に出てるでしょ?

岩政:ポルトガルの。左利きで小さいけど攻撃的ですよね、ベルナルドは。

中村:そうそう。MFでさ、このふたりが同時に起用されるって今までのサッカーには絶対なかった。もちろん、それはトップレベルだからというのはあっても、普通はどっちかでしょう。



岩政:確かにそうですね。

中村俊輔「衝撃的だったミシャサッカー」

中村:Jリーグで言ったら、俺はミシャ(ペトロヴィッチ・現コンサドーレ札幌監督)さんが出てきたときは弱った。守るときは5-4-1で、攻めるときは4-1-5とかにして。正直、衝撃的だった。青山(敏弘)くんにも「これいいよね」って言ったもんね。

岩政:そうなんですか。

中村:日本代表でも参考になるんじゃないかなって思うよね。森保(一・現日本代表監督で当時はサンフレッチェ広島の監督でミシャサッカーを引き継いだ)さん、クラブワールドカップでも2試合勝ったし。選手をある程度型にはめることで、日本人の長所を生かして、短所をうまく戦術で消しているよね。

岩政:なるほど、なるほど。

中村:いや、個人的にはあんまり好きじゃないよ(笑)。

岩政:はははは。

中村:システムに選手を当てはめる感じが、個人的にはね。でも、実際にやっていると、自分たちのチームの強みが「戦術」と「選手の個」で上手く消されているんだよね。人が人を消すっていうのが昔だったけど、今はそういうのじゃなくて、戦術と連動とかで・・・。

――グループでもう全部消しちゃう。

中村:そうそう。グループで消せる。だからトップ下は、変わっていくよね、それは。

岩政:そうですね。

――トップ下と同じくらい、センターバックも役割が変わってきています。






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FC東京MF久保が14日の鹿島アントラーズ戦に向け「しっかり守って、カウンターで裏をついていきたい」と話した。

常勝軍団の勝負強さを「(鹿島の)結果を見るときも『勝っているんだろうな』と思って見る」と強く感じている。10日のルヴァン杯サガン鳥栖戦では直接FKで今季初ゴールも記録したが「引きずらない。試合は終わっている」と気持ちは切り替わっている。


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◆【鹿島】安西、久保建英の“背後”を警戒「自分と似ている。負けたくない」室屋と代表対決(報知)



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 鹿島は12日、茨城・鹿嶋市内でF東京戦に向けた調整を行った。先発が濃厚な日本代表DF安西幸輝は「守備が安定しているチーム。その中でもFWの2人には気を付けないといけない」と語った。

 好調のF東京は現在4勝2分けで負けなしの2位。10日のルヴァン杯鳥栖戦(秩父宮)で直接FK弾を決めたU―22代表MF久保建英が存在感を放つが、安西はその背後に構える日本代表DF室屋成を警戒した。代表活動の紅白戦でマッチアップを繰り返し、12日の試合でも対面での先発が予想される室屋について、「(自分と)似ている部分がある」と分析。「攻撃の部分に特長、良さがある。負けたくない」と意気込みを口にした。




◆【鹿島】安西、久保建英の“背後”を警戒「自分と似ている。負けたくない」室屋と代表対決(報知)





◆【鹿島】GK曽ケ端、17歳・久保封じ「彼からチャンス作られている」(報知)



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 鹿島のGK曽ケ端準(39)が12日、F東京MF久保建英(17)封じを誓った。J1歴代5位の528出場を誇るベテランは、2位・F東京戦(14日・味スタ)で今季リーグ戦初出場が濃厚。チームは公式戦2戦連続で逆転勝利しているが「自分たちで苦しい状況にしている。チームを安定させたい」と意気込んだ。

 正GK権純泰(34)不在のなか、鹿嶋市内で行われた90分間の練習。常に臨戦態勢を整えてきた熟練の39歳は、いつも通りに声を張り上げ味方を鼓舞し、いつも通りにシュートストップを繰り返した。権が9日のACL慶南戦(韓国)で負傷退場。F東京戦の欠場が決定的となり、曽ケ端の出場が確実となった。

 F東京はMF久保建の先発が濃厚。22歳年の離れた選手だが「攻撃の起点になっている。彼からチャンスが多く作られている」。ルヴァン杯鳥栖戦(10日・秩父宮)で直接FKを沈めた左足の精度も指摘し「森重(真人)選手もいるし、右(足)も左もある。注意が必要」と警戒した。

 ジーコ氏の41歳3か月12日に次ぐクラブ史上2番目、J1でも12番目の39歳8か月12日での出場。「去年は(上位との)試合でポイントを落とし、上位から離された」。鹿島一筋22年目、17個の主要タイトルをもたらしてきた守護神が、2016年3月以来勝利がない天敵からの白星に貢献する。(岡島 智哉)

 ◆曽ケ端 準(そがはた・ひとし)1979年8月2日、茨城・鹿嶋市生まれ。39歳。98年に鹿島ユースから昇格。同期は小笠原満男、中田浩二、本山雅志ら。2001年からレギュラーに定着。J1通算528試合出場は歴代5位、244試合連続フルタイム出場は歴代1位。02年日韓W杯、04年アテネ五輪日本代表。日本代表通算4試合出場。187センチ、80キロ。既婚。





◆【鹿島】GK曽ケ端、17歳・久保封じ「彼からチャンス作られている」(報知)





◆鹿島、GK曽ケ端が今季リーグ戦初出場濃厚「しっかり戦い切る」(スポニチ)



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 FC東京戦では、GK曽ケ端の今季リーグ戦初出場が濃厚。負傷のGK権純泰(クォンスンテ)に代わる経験豊富な39歳は、FC東京の17歳、久保について「攻撃の起点になっているし、チャンスも多くつくっている。東選手と(久保の)2人が攻撃の起点となっているので、注意が必要」と警戒した。

 チームは3試合続けて後半の早い時間に先制を許している。2試合連続で逆転に持ち込んだが、守備の堅いFC東京相手に繰り返せば命取り。「最後の最後までしっかり戦い切ることが大事」と話す守護神が、最後尾から手綱を引く。




◆鹿島、GK曽ケ端が今季リーグ戦初出場濃厚「しっかり戦い切る」(スポニチ)




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