日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年11月27日月曜日

◆大宮残留に導けず…石井正忠監督、来季去就は名言避ける「その話は今できない」(ゲキサカ)




[11.26 J1第33節 大宮0-0甲府 NACK]

 大宮アルディージャの3年ぶり2度目となるJ2降格が決定した。試合後は悲しみに覆われたNACK5スタジアムでホーム最終節のセレモニーが行われ、森正志社長の挨拶中は一部サポーターからブーイングが飛んだ。

 しかし、石井正忠監督の挨拶では一転してサポーターから拍手が送られ、「残留を達成できなかったのは私の責任。申し訳ございませんでした」と謝罪すると、ゴール裏からは「ありがとう」と好意的な声援が飛んだ。

 クラブは不振に苦しんだ今季、2度の監督交代に踏み切った。石井監督は残り3試合で逆転残留という任務を果たせず、試合後の監督会見でも「重く責任を感じている。期待に応えることができなくて非常に申し訳ない気持ちでいっぱい」と陳謝した。注目されるのは来季の去就だが、記者からの質問には「これから決まることなのでその話は今できない」と言及しなかった。

 一方、森社長は石井監督の来季続投について、「石井さんと契約をするにあたって、3試合が終わるまでこの話はしないようにしましょうと約束をした。今、私の気持ち、クラブの気持ちを語ってしまうと心を決めて大宮に来てくれた約束を反故(ほご)にしてしまう。残り1試合を石井さんにお任せして、その後に改めて契約について話をしたい」と同じく現時点での明言は避けたが、「残り3試合で引き受けてくれた石井さんの気持ちをクラブとして重く受け止めて尊重したい」と強調した。

(取材・文 佐藤亜希子)

大宮残留に導けず…石井正忠監督、来季去就は名言避ける「その話は今できない」

◆【浦和】FW興梠慎三手記…ミシャのためにも優勝したかった(報知)




 ◆アジア・チャンピオンズリーグ ▽決勝第2戦 浦和1―0アルヒラル ※2戦合計2-1で浦和が優勝(25日・埼玉スタジアム)

 10年ぶりのアジア王者に輝いた浦和のFW興梠慎三(31)がスポーツ報知に感謝の手記を寄せた。

 長かった。やっと取れたって感じ。試合終了の笛を聞いた時、喜びがあふれてきた。サポーターがすごい雰囲気を作ってくれたし、そろそろ期待に応えないといけないと思っていたのでよかった。

 ACLはサッカー人生で一度は取りたかった。鹿島の時も4度挑戦して、このタイトルだけは取れなかった。難しいと身に染みて分かっていた。だから日本代表の欧州遠征でも、常にアウェーの決勝(第1)戦が頭にあった。けがをしたり体調を崩したり、疲労がたまるのは避けたかった。(代表では)試合に出られなかったので、筋肉が緩いなと感じたら走って刺激を入れたり、コンディションを上げた。

 今年は初めてシーズン途中の監督交代や、日本人の監督の下でのプレーを経験した。ミシャ(ミハイロ・ペトロヴィッチ前監督)が解任された時は泣いた。サッカーで泣いたことはあまりなかったけど、本当に悔しかった。ミシャのせいでもない。100%、僕ら選手の責任。自分をここに呼んでくれて育ててくれた。今は全てにおいて感謝しかない。ミシャのためにも優勝したかった。

 堀さんの監督は新鮮だった。コーチ時代はよくイジっていたので接し方を変えないといけなかったけど、直接コミュニケーションを取れるのは大きい。堀さんにはミシャと同じ思いをさせたくなかった。あとはサポーター。浦和に来て5年。ナビスコ杯、リーグ、天皇杯、チャンピオンシップ決勝、ことごとく負けて落胆させてきたので、大きなタイトルをプレゼントできてよかった。

 よく、ビッグクラブって何だろう、と考える。レッズはお金がある。サポーターは素晴らしく、そして多い。その意味ではビッグクラブかもしれない。僕は、それに加え、タイトルが多いクラブを目指したい。変えていきたいと思っている。チームが強くなれば、面白い試合を見せることができれば、お客さんも増える。今は選手だから、お客さんを沸かせ、勝ち点を積み上げるプレーをしなければいけない。引退後はこのクラブで、強いチームを作ることに携わりたい。大きな夢です。(浦和FW)

 ◆興梠 慎三(こうろき・しんぞう)1986年7月31日、宮崎市生まれ。31歳。鵬翔高では2年時に全国選手権8強。2005年に鹿島入りし、08年9月に日本代表初選出。13年に浦和移籍。12年から4年連続2ケタゴールを記録している。今季はリーグ32試合20得点で得点ランク首位タイ。J1通算344試合120得点。今季ACL12試合4得点、通算53試合18得点。175センチ、72キロ。血液型O。趣味はゴルフ。

【浦和】FW興梠慎三手記…ミシャのためにも優勝したかった

◆「優勝すればなんでもいい」鹿島・昌子源、国内タイトル20冠へ野心むき出し(GOAL)




明治安田生命J1リーグ第33節、鹿島アントラーズ対柏レイソルは0-0で引き分け。試合後、鹿島のDF昌子源が連覇への思いを語った。

明治安田生命J1リーグ第33節が26日に行われ、県立カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズと柏レイソルが対戦した。試合は0-0で引き分け。試合後、鹿島のDF昌子源が連覇への思いを語った。

勝てば優勝という大一番をスコアレスドローで終えた鹿島。29日に行われる浦和レッズと川崎フロンターレの一戦で、川崎Fが勝てなければ自動的に優勝が決まるが、「それは考えてないですね。最終節で僕らが勝って決めるだけです」と、昌子はあくまでも最終節での勝利を渇望する。

無得点に終わった攻撃については、「CKは多かったけど、キッカーの意図と僕らの意図がなかなか合わなかった。(西)大伍くんの上げたクロスを(山本)脩斗くんがヘディングするとか、そういう機会が今日はあまり多くなかった。もしかしたら、いつもの鹿島とは少し違ったかもしれない」と、優勝を意識しての硬さがあったと指摘した。

「やっぱりそう簡単に優勝させてくれないなっていうのは思うし。一時は(勝ち点差が)8離れたりもしたけど、結局はこういう展開になっているし。本当に年間優勝って、こんなに難しいんだっていうのを感じました」とタイトル獲得の厳しさを痛感。「もちろん逆の立場やったら、最後までくっついて最後に逆転というのが、いままで鹿島のやってきたこと。それをそっくり返されるわけにはいかない。しっかり逃げ切って優勝したい。なんでも、優勝すればなんでもいいです」と強い気持ちを口にした。

鹿島は今季リーグ戦を制すれば、国内タイトル20冠を達成する。「トップに立ってそのまま逃げ切り優勝するわ、下におっても最後に食いつくわ、これほど嫌われるチームはないと思う。だから、とことん嫌われようやって。20冠達成して『なんなん?』って思われるぐらいがちょうどいい。そういうクラブになっていきたい」と野心的に語った。

「優勝すればなんでもいい」鹿島・昌子源、国内タイトル20冠へ野心むき出し

◆鹿島昌子「優勝できると信じてる」最終節決着に闘志(ニッカン)




<明治安田生命J1:鹿島0-0柏>◇第33節◇26日◇カシマ

 引き分けに終わった鹿島アントラーズの大岩剛監督(45)は、試合後の会見でやや疲れた様子で「非常にいい試合でしたが、残念な終わり方でした。これから1週間、切り替えて次戦に向けて準備したい」と、切り出した。

 後半はFK、CKを連続して奪い、得点まであと1歩と迫ったが、ゴールを割れなかった。「映像で細かいところの確認が必要ですが、もっとサイドからの攻撃を増やすことで、バリエーションが出たと感じてます」。

 29日に2位川崎Fが浦和に引き分けるか、負けると鹿島の優勝が決まるが、当面は最終節の磐田戦を念頭に置く。「今は何も想像はできません」と、冷静に応じたが、古巣磐田との大一番が、優勝がかかる最終節となり、いや応なく注目される。「最終節ですし、注目される試合になります。皆さんは私の個人的なところを聞きたいと思いますが、そういうところを取り上げていただき、盛り上げてくださることはうれしく思っています」。大岩監督は、少しだけ表情を緩め、磐田の名波監督との最終節決着に闘志を見せた。

 鹿島は4月に磐田とホームで対戦し、0-3で完敗を喫している。DF昌子は「前回やられていますから、今度は相手のホームで借りを返すだけです。みんな、自分たちが優勝できると信じてますし、仲間を信じて最後の磐田戦に集中したい」と、ハキハキとした口調で磐田戦への思いを口にした。

鹿島昌子「優勝できると信じてる」最終節決着に闘志

◆V争いは混沌と…昌子「鹿島の得意技で返されるわけにはいかない」(ゲキサカ)




[11.26 J1第33節 鹿島0-0柏 カシマ]

 1点を取り切れなかった。シュート数は23本対4本。後半は一方的に攻め立て、再三、決定機を迎えながらGK中村航輔の牙城を破れなかった。勝てば2年連続9回目のリーグ優勝が決まった鹿島アントラーズはスコアレスドロー。連覇は持ち越しとなった。

「どれか一つ入ってくれたらという思いが届かなかったのかなと思う。次はその一つが届くようにしっかりやりたい」。そう唇を噛んだDF昌子源にもチャンスはあった。後半14分、MFレオ・シルバの右CKからヘディングシュート。しかし、惜しくもクロスバーを叩き、優勝決定弾とはならなかった。

 試合の観戦チケットは完売。3万6080人が詰めかけたホーム最終戦で優勝を決め切れず、試合直後はショックも隠せなかった。「負けたときは……」。思わずそう言い間違えるほどだったが、「引き分けたときは負けた雰囲気になっていたけど、次、勝てば優勝は変わらない」と、ミックスゾーンに姿を見せた昌子は気持ちを切り替えていた。

 29日には第33節残り1試合の浦和対川崎F(埼玉)が行われ、2位川崎Fが引き分け以下に終われば、その時点で鹿島の優勝が決まる。しかし、「(川崎Fが)勝つと思って準備するだけ。最終節、僕らが勝って決めるだけ」と、他力本願に頼るつもりはない。

 川崎Fが浦和に勝てば、勝ち点差2で最終節を迎えることになる。得失点差では川崎Fが上回っているため(現時点で鹿島+22、川崎F+33)、川崎Fが残り2試合に連勝した場合、鹿島は最終節(vs磐田)で引き分けても首位陥落となる。勝利が求められる最終節。「そう簡単に優勝させてくれないなと。一時は勝ち点8離れていたときもあったけど、結局こうなる。年間優勝は難しいなと」。そう本音も漏らした。

「(首位チームに)食らいついて最後に逆転するというのは、これまで鹿島がやってきた。鹿島の得意技で返されるわけにはいかない」。最後は勝って決める。連覇、そして国内タイトル通算20冠へ、王者の底力を見せつけるときだ。

(取材・文 西山紘平)

V争いは混沌と…昌子「鹿島の得意技で返されるわけにはいかない」

◆鹿島GK曽ヶ端準、ホームで優勝決定逃すも「特別変わることはない」と平常心(GOAL)




ホームゲームでの優勝を逃した鹿島アントラーズ。しかし、GK曽ヶ端準は平常心を強調する。

明治安田生命J1リーグ第33節が26日に行われ、県立カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズと柏レイソルが対戦した。試合はスコアレスドロー。鹿島はホーム最終戦で連覇達成とはならなかった。鹿島GK曽ヶ端準は試合後、柏戦を振り返った。

「勝ち点3を取れなかったことは残念」と語る曽ヶ端。この試合は無得点に終わったが、「前線の2人がすごく頑張って限定して、後ろとしてはすごく安定した。危ない場面もほとんどなく、僕自身の仕事もほとんどなくいい形の守備はできていた」と、前線の選手をねぎらう。

ホームスタジアムは満員御礼となった。曽ヶ端は「ピッチに入れば誰もが感じるものはある。素晴らしい雰囲気でゲームができましたね」と、サポーターに感謝を述べる。それだけに「やっぱりホームで決めたかった」と、ホームで優勝とならなかったことを悔しがった。

最終節は、アウェイでジュビロ磐田と対戦する。この1週間、特別な過ごし方を考えているのだろうか。その問いに曽ヶ端は「いや、特別変わることはない」と答える。プレッシャーはないのか。その問いにも「いや、全然。自分たちが首位にいるわけですし、自分たち次第なので」と回答。あくまでも「しっかり準備して臨むだけ」と強調した。


鹿島GK曽ヶ端準、ホームで優勝決定逃すも「特別変わることはない」と平常心

◆鹿島・西大伍、リーグ優勝の難しさを口に「そう簡単じゃない」(GOAL)




鹿島アントラーズのDF西大伍が、柏レイソル戦を振り返った。

明治安田生命J1リーグ第33節が26日に行われ、首位の鹿島アントラーズが柏レイソルとスコアレスドローに終わった。西大伍が試合を振り返った。

勝てば優勝が決まる一戦だった鹿島は、前半立ち上がりから高い位置でプレスを掛けるなど、積極的な姿勢を見せる。しかし、最後まで得点を奪えず。無得点でタイムアップの笛を聞いた。西は「サイドをもうちょっと…。僕が空いている場面が結構あったので、そこを使いながらシンプルに回しても良かった」とこの試合の反省点を挙げた。

それでも鹿島は後半に猛攻を仕掛け、柏ゴールを何度も強襲。「前で奪う場面もいっぱいあったので。悪くはなかったというか、良いゲームだったとは思う」と、決して悲観する内容では無かったと西は振り返る。

この試合は「僕、全く疲れなかったんですよ。やっぱりああいう雰囲気の中でできると、いつもより疲れを感じないというか。そこ、太字で書いておいてください(笑)」とジョークを飛ばす余裕も見せた。

今節も自力で優勝するチャンスがあったが、お預けとなってしまった鹿島。西は「そう簡単じゃない」と、リーグ優勝の難しさを口にする。

29日に行われる浦和レッズvs川崎フロンターレで川崎Fが引き分け以下に終わればその時点でリーグ連覇が決定する。仮に川崎Fが勝利した場合でも、鹿島は12月2日に行われる最終節のジュビロ磐田戦で勝利すれば自力で優勝を達成できる。

次こそは「決めます」。クールに言い切った西の目は、すでに最終戦へと向けられていた。

鹿島・西大伍、リーグ優勝の難しさを口に「そう簡単じゃない」

◆「全然疲れなかった」鹿島DF西、満員のサポに感謝も…(ゲキサカ)




[11.26 J1第33節 鹿島0-0柏 カシマ]

 満員のサポーターに優勝をプレゼントすることはできなかった。チケット完売で3万6080人の大観衆で埋まったカシマスタジアム。勝てば2年連続9回目のリーグ優勝が決まる鹿島アントラーズだったが、ホーム最終戦で連覇を決めることはできなかった。

「これだけの雰囲気をつくってくれて、ホームで決めたかった」。GK曽ヶ端準がそう悔やめば、DF西大伍も「たくさんの人が来てくれて、僕は全然疲れなかった。ああいう雰囲気でできると、疲れを感じない」と感謝する。だからこそ、満員のサポーターの前で優勝を決めたかったとの後悔が募った。

 29日には第33節残り1試合の浦和対川崎F(埼玉)が行われ、川崎Fが引き分け以下に終われば、その時点で鹿島の優勝が決まる。しかし、川崎Fが浦和に勝てば、優勝争いは勝ち点2差で最終節までもつれ込む。

 鹿島の最終節はアウェーの磐田戦(ヤマハ)。試合後のホーム最終戦セレモニーで「この試合で決めたかった。みなさんの前で決めたかった」と悔しさをにじませた大岩剛監督は「ただ、もう1試合、自力で決める試合がある。もう一回、みなさんの力を借りて、磐田に絶対に勝ちます」と力強く宣言した。

(取材・文 西山紘平)

「全然疲れなかった」鹿島DF西、満員のサポに感謝も…

◆【動画】鹿島が痛恨ドロ―、優勝持ち越しも川崎F次第で29日に連覇決定…柏はACL逃す/J1リーグ第33節(GOAL)




明治安田生命J1リーグ第33節が各地で開催。首位鹿島アントラーズの優勝が持ち越しとなった。

■J1第33節 鹿島 0-0 柏

鹿島:なし
柏:なし

26日明治安田生命J1リーグ第33節が行われ、首位の鹿島アントラーズがホームで柏レイソルと対戦。試合は0-0で終了した。この結果、鹿島の今節での優勝はなくなった。

鹿島は、前節の浦和レッズ戦と同じメンバー。2トップの一角に入った金崎夢生がゴールを決めた29試合で、チームは28勝1分で無敗。エースが決めれば負けないという脅威のデータを残している。

大岩剛監督就任以降では、ホーム9連勝中と本拠地では無類の強さを誇る。前半からハイラインで厳しいプレスを掛けていく。前半は遠藤康やレアンドロにシュートチャンスがあったが、いずれも柏GK中村航輔のファインセーブに遭ってしまう。

後半に入ると、鹿島が一方的に攻め込む展開に。56分にレオ・シルバ、58分に遠藤康がそれぞれゴールを強襲したが、これもGK中村がファインセーブで得点を許さない。さらに59分、CKから昌子源がヘディングシュートを放ったが、惜しくもクロスバーに当たって先制点とはならない。

鹿島は何度も決定機を迎えたが、柏の守護神・中村が好守を見せ、得点を許さず。試合は結局、0-0のスコアレスドローに終わった。

この結果、鹿島の今節での優勝は持ち越し。29日に行われる浦和レッズvs川崎フロンターレで川崎Fが引き分け以下に終われば優勝が決定。川崎Fが勝利した場合は最終戦に持ち越されることになる。一方の柏は、同時刻に開催されたセレッソ大阪vsヴィッセル神戸で3位のC大阪が3-1で勝利したため、勝ち点2差が4に開き、来季ACL出場権を逃した。


【動画】鹿島が痛恨ドロ―、優勝持ち越しも川崎F次第で29日に連覇決定…柏はACL逃す/J1リーグ第33節

◆J1最終節の磐田vs鹿島を『NHK総合』で生中継(ゲキサカ)




 Jリーグは26日、12月2日に行われるジュビロ磐田と鹿島アントラーズの一戦を『NHK総合』にて中継すると発表した。

 本日26日に行われたJ1第33節で鹿島は柏レイソルとスコアレスドローに終わり、連覇決定はお預けとなった。29日に行われる浦和対川崎F(埼玉)の試合で川崎Fが引き分け以下に終われば、その時点で鹿島の優勝が決まるが、川崎Fが勝てば、優勝争いの行方は最終節までもつれ込むことになる。

J1最終節の磐田vs鹿島を『NHK総合』で生中継

◆鹿島、満員のホームでJ1連覇決められず…優勝争いの行方は川崎の結果次第に(サッカーキング)


金崎夢生

2017.11.26 13:00
県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ 0 終了 0 柏レイソル

 明治安田生命J1リーグ第33節が26日に行われ、鹿島アントラーズと柏レイソルが対戦した。

 勝てばJ1連覇が決定する鹿島は前節と同じ11名。金崎夢生と土居聖真の2トップで臨む。柏は今夏加入したキム・ボギョンが出場停止。栗澤僚一が2試合ぶりのスタメンとなった。

 前線からチームが連動して積極的なプレスを掛ける鹿島に対し、柏は伊東純也を起点としたカウンターで得点を狙う。前半は両チームともに決定機はなくスコアレスで折り返す。

 後半に入り59分、CKから昌子が頭で合わせるが惜しくもクロスバーに阻まれる。さらにレアンドロや金崎らが幾度となくゴール前に攻め込むが、守護神・中村が好セーブを連発。ペドロ・ジュニオール、伊東幸敏を投入し、1点を目指したが最後まで得点を奪うことができずタイムアップ。

 この結果、29日に行われる第32節浦和対川崎の一戦で、2位川崎が引き分け以下に終わると、鹿島の2年連続9回目のJ1リーグ優勝が決定する。

【スコア】
鹿島アントラーズ 0-0 柏レイソル

鹿島、満員のホームでJ1連覇決められず…優勝争いの行方は川崎の結果次第に

◆2017明治安田生命J1リーグ 第33節(オフィシャル)


明治安田J1 第33節

鹿島、ホーム最終戦はスコアレスドロー。最終節に連覇を懸ける。
2017年のホーム最終戦、J1第33節。鹿島が柏をカシマスタジアムに迎え撃つと、再三に渡るセットプレーのチャンスをはじめ、幾度となくゴールを脅かして攻勢をかけ続けたものの、最後の一線を割れず。スコアレスドローに終わり、ホームで優勝の瞬間を迎えることはできなかった。

鹿島は3週間前、満員の聖地で計り知れない価値を持つ3ポイントを獲得した。会心の“ウノゼロ”で浦和を撃破。集中力を高く保って相手の攻撃を封じ込み、80分にレアンドロが値千金の一撃を突き刺す。西からのクロスをゴールへ届けると、背番号11は歓喜の疾走を見せた。1-0。サイドの攻防で身体を張り続けた山本は「強い気持ちを持ってプレーした」と胸を張り、「相手云々ではなく、残り2試合に勝つことだと思う。良い準備をしていきたい」と次なる戦いを見据えていた。

インターバルは3週間。変則日程だが、チームは日々のトレーニングに集中して切磋琢磨を重ねていった。3日間のチームオフを経て、8日に練習を再開。離脱していたメンバーもピッチへと帰還し、13日には水戸と、19日にはソニー仙台と練習試合を実施した。変わらぬルーティンで対外試合への準備を進め、大一番へと照準を合わせていく。復帰を果たしたペドロ ジュニオールが切れ味鋭い突破と豪快なシュートで存在感を示すなど、激しいポジション争いはシーズン終盤も高水準のまま続いていく。三竿健斗は「いつもよりも試合に近いテンションで練習をやれていた」と、充実のトレーニングに手応えを掴んでいた。

試合前日のクラブハウスは、スタジアムさながらの熱気に包まれた。横断幕やビッグフラッグでの鼓舞がボルテージを高めていく。背番号12へ挨拶に向かった大岩監督は「『サポーターの皆さんが非常に良い雰囲気を作ってくれたので、思い切ってやろう、試合に向けていつも通りの準備をしよう』という話をした」と、ミーティングで選手たちに伝えた言葉を明かしている。



重要な意味を持つ一戦、指揮官は浦和戦と同じ先発メンバーを指名した。GKは曽ケ端、最終ラインは西と植田、昌子、山本が並ぶ。ボランチは健斗とレオ シルバ、2列目は遠藤とレアンドロのコンビ。そして前線は金崎と土居が2トップを組み、虎視眈々とゴールを狙う。ベンチにはGKのクォン スンテと伊東、永木、中村、小笠原、ペドロ ジュニオール、鈴木という面々が座る。



厳しい冷え込みに見舞われた鹿嶋だが、カシマスタジアムは朝から熱気に包まれていた。大挙して押し掛けた背番号12が、大一番を前にした高揚感と緊張感とともに聖地へと足を踏み入れる。サポーターズシートはもちろん、メインスタンドやバックスタンド、そして2階席も勝利への情熱で埋め尽くされていく。最高の雰囲気に覆われる中、ウォーミングアップに臨む選手たちに勝利への渇望が降り注がれていった。誇りに満ちたチームコール、そして全方位を舞うタオルマフラー。アントラーズファミリー全員の思いが、聖地の空に響き渡っていた。

13時5分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。鹿島は立ち上がりから気迫をみなぎらせてハイプレスを敢行。柏のビルドアップを封じるべく、金崎や土居が献身的にボールを追った。開始早々から激しいボディコンタクトが繰り返される中、5分には金崎が強引にペナルティーエリア右側から突破。力強いドリブルからシュートを放ち、ゴールへの意欲を示してみせた。直後にも土居が相手GKにプレスをかけてチャンスを作り出すなど、2トップがアグレッシブな姿勢を体現して推進力となった。











攻勢をかける鹿島は18分、山本がグラウンダーのボールをペナルティーエリア手前へ。待っていた遠藤が左足ダイレクトで狙ったが、枠を捉えることはできなかった。20分経過後はセカンドボールをことごとく拾って敵陣でのプレータイムを増やし、両サイドを広く使った攻撃で柏を押し込んでいった。前半最大のチャンスは29分、レアンドロがペナルティーエリア左手前からループ気味のコントロールシュートで枠を捉えたものの、相手GKに弾き出されてしまった。











鹿島はなおも攻め続け、35分には遠藤が右サイドからカットイン。得意の位置から左足を振り抜き、強烈な一撃で枠を捉えたものの、相手GKの正面を突いた。時折訪れるカウンターのピンチも、西と山本の両サイドバックが粘り強い応対で突破を阻止し、植田と昌子も的確かつ力強いカバーリングを繰り返した。レアンドロと遠藤も献身的なプレスバックを見せ、攻撃の芽を摘んだ。前半は0-0。緊迫感が漂う中、スコアレスでハーフタイムを迎えた。



後半も立ち上がりから激しい攻防が繰り広げられることとなった。中盤でルーズボールの奪い合いが連発し、レオや健斗が身体を張った守備を見せてミドルゾーンを支配する。55分以降は敵陣深くでセットプレーを得る機会が増え、ゴール前に殺到して得点を目指していった。58分にはこぼれ球を拾った西がゴールライン際へ浮き球を送り、遠藤が強烈な左足ボレー。しかし、枠を捉えた一撃は相手GKに阻まれてしまった。59分にはレオの右CKから昌子がヘディングシュート。待望の瞬間が訪れたかに見えたものの、無情にもクロスバーに弾かれて得点とはならなかった。





鹿島の攻撃は続く。66分にはレアンドロがペナルティーエリア内の密集でボールキープ。巧みなフェイントと鋭い切り返しで複数の相手DFを手玉に取り、最後は左足シュートで狙ったものの、またも相手GKのセーブに遭ってしまう。





スコアレスのまま、残り15分を切った。次第にスペースが空き始め、オープンな展開へと推移していく。大岩監督は77分にペドロを送り出し、復帰を果たした背番号7にゴールへの思いを託した。直後のプレーで西のクロスに反応したレアンドロのヘディングシュートは、惜しくも枠の左へ。80分以降は最終ラインの背後を取られる場面も増えたが、植田と昌子が鋭いカバーリングを繰り返して攻撃の芽を摘んでいった。



指揮官は84分に伊東を投入し、西を2列目に配置転換。右サイドからのパス交換とオーバーラップに突破口を求めた。87分には細かいパス回しから西が倒され、ペナルティーエリア右手前でFKを獲得。レオが直接狙うと、壁に入った相手DFの手に当たったようにも見えたが、笛は鳴らなかった。







3万6000超のサポーターとともに、必死にゴールを目指した鹿島。しかし、待望の瞬間が訪れることはなかった。0-0。スコアレスドローに終わり、勝ち点1を積み上げるにとどまった。自力でのJ1連覇を確定させるためには、あと2ポイントが必要だ。今節での勝利が目的達成の条件だったが、満員の聖地で実現することはできなかった。



最終節は1週間後、アウェイでの磐田戦だ。ホーム最終戦セレモニーで昌子が聖地に響かせた「絶対に勝ちます」という言葉を、チーム全員で実現しなければならない。鹿嶋の空に響き渡ったチームコールと大きな鼓舞。ともに戦う背番号12の思いを、勝利という結果で示してみせなければならない。勝利、すなわち連覇へと到達するために。今季最後の90分へ、総力戦で歩みを進めていく。

【この試合のトピックス】
・観客数36,080名を記録。カシマ開催のリーグ戦で歴代8位の数字だった。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・前線から非常にいい守備ができているので、後半も続けること。
・サイドでボールを持ったとき、もっと攻撃のテンポをあげていこう。
・後半も立ち上がりから積極的に戦おう!


柏レイソル:下平 隆宏
・相手のプレスはもっと厳しくなる。冷静にしっかりボールを動かせ。
・チャンスを絶対に逃すな!



[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
非常にいいゲームをしたが、最後の最後で決めきれず、残念な結果になってしまった。しっかり切り替えて次の試合の準備をしたい。

Q. 攻めていたが点が取れなかった。次の試合に向けての改善点は?
A. 映像を見て確認したいと思っている。もう少しサイドからの攻撃を増やすことによって、バリエーションを増やすことができたのではないかと考えている。

Q. 交代枠を1つ残したが、どんなイメージで点を取りたいと考えていたか?
A. 攻撃、守備のバランスをみて、カードを残した。伊東を入れることで幅を使った攻撃を狙い、中央でペドロのスピード、レアンドロとのコンビネーションからのゴールを期待していた。

Q. 選手から勝てば優勝というプレッシャーが感じられたか?
A. 選手にプレッシャーはかかっていなかったと感じている。



柏レイソル:下平 隆宏
アントラーズのホームで満員のなかだったが、柏サポーターに大声援を送ってもらい力になった。ACL出場を目指す上では勝ち点3を取りたかったが、この雰囲気のスタジアムで、何とか勝ち取った勝ち点1だった。前半はペースを握れた時間帯もあった。後半は防戦一方になってしまったが、最後まであきらめず、体を張ってくれた。アントラーズが勝てば優勝というなかで、最善を尽くしてくれたと思う。


選手コメント

[試合後]

【昌子 源】
数多くのセットプレーがあって、サポーターの声援も聞こえていた。柏の守備が良かったという面はあると思う。優勝できると信じている。誰一人として疑っていない。最後まで貫いて戦う。

【西 大伍】
勝たなければいけない試合では、このような展開になることが多い。チャンスを決め切りたいと思っていた。次で勝つだけ。

【山本 脩斗】
チームとして、ホーム最終戦を勝って終えたかった。前から行くことができていたし、前半よりは後半の方が自分たちのペースだった。次でしっかりと勝たないといけない。勝つことだけを考えて臨みたい。

【伊東 幸敏】
プレッシャーを感じるような選手はいなかったと思う。前半から堅い内容だった。互いに勝ちたいという気持ちが出ていた試合。次は絶対に勝つ。

【土居 聖真】
サポーターの皆さんの声はもちろん聞こえていた。あと1試合が残っているので、しっかりと勝てるように準備をしていきたい。

【曽ケ端 準】
結果を求めて臨んだけど、勝ち点3を取れなかったので残念。前線の2人がすごく頑張って(相手のパスコースを)限定してくれたので、守備陣としては安定していた。危ない場面はなく、良い形での守備ができたと思う。まだ自分たちが首位。次に向けてやるべきことをやって、良い準備をして磐田戦に臨みたい。

【三竿 健斗】
前線の選手を信じて、失点しないことを考えてプレーしていた。前線から(パスコースを)制限してくれていたので、やりやすかった。球際でも戦っていて、みんなで守れていた。次に向けて、良い準備をして臨みたい。

2017明治安田生命J1リーグ 第33節

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