[11.26 J1第33節 鹿島0-0柏 カシマ]
満員のサポーターに優勝をプレゼントすることはできなかった。チケット完売で3万6080人の大観衆で埋まったカシマスタジアム。勝てば2年連続9回目のリーグ優勝が決まる鹿島アントラーズだったが、ホーム最終戦で連覇を決めることはできなかった。
「これだけの雰囲気をつくってくれて、ホームで決めたかった」。GK曽ヶ端準がそう悔やめば、DF西大伍も「たくさんの人が来てくれて、僕は全然疲れなかった。ああいう雰囲気でできると、疲れを感じない」と感謝する。だからこそ、満員のサポーターの前で優勝を決めたかったとの後悔が募った。
29日には第33節残り1試合の浦和対川崎F(埼玉)が行われ、川崎Fが引き分け以下に終われば、その時点で鹿島の優勝が決まる。しかし、川崎Fが浦和に勝てば、優勝争いは勝ち点2差で最終節までもつれ込む。
鹿島の最終節はアウェーの磐田戦(ヤマハ)。試合後のホーム最終戦セレモニーで「この試合で決めたかった。みなさんの前で決めたかった」と悔しさをにじませた大岩剛監督は「ただ、もう1試合、自力で決める試合がある。もう一回、みなさんの力を借りて、磐田に絶対に勝ちます」と力強く宣言した。
(取材・文 西山紘平)
「全然疲れなかった」鹿島DF西、満員のサポに感謝も…