サッカーJ1・鹿島アントラーズの新たなスタジアムについて、茨城県鹿嶋市の田口伸一市長は29日の記者会見で、「誘致に向けて粛々としっかりとしたコミュニケーションと対応をしていく」と述べ、誘致に意欲を示しました。
鹿島アントラーズは、鹿嶋市にある県立のカシマスタジアムを本拠地としていますが、老朽化により修繕などにコストがかかるとして、5年後をめどに新たなスタジアムの建設地やどんな機能を備えるか決定するとしています。
新たなスタジアムをめぐっては、先週、鹿嶋市の隣でアントラーズのホームタウンの1つである潮来市の原浩道市長が市内への誘致に乗り出していることを明らかにしています。
これについて鹿嶋市の田口市長は、29日開かれた定例記者会見で、「現時点ではコメントできない部分もあるが、鹿嶋市としては、誘致に向けて粛々としっかりとしたコミュニケーションと対応をしていく」と述べ、市内への誘致に意欲を示しました。
そのうえで、アントラーズに財政面でできる限りの支援をしていきたいという考えを示しました。
【鉾田市長「断念している」】
鹿島アントラーズの新たなスタジアムについて、アントラーズのホームタウンの1つである鉾田市の岸田一夫市長は29日の定例記者会見で「移転については、以前からホームタウンの5市とアントラーズ、それに県で話をしてきた。鉾田市も一度は手を挙げたものの断念している」と述べ、市内への誘致を検討したものの断念したことを明らかにしました。
そのうえで移転先の決定については、「一部の人たちの間で密室で決めたということでは同じホームタウンとして納得いかない。透明性をもって説明してほしいと伝えている。鹿嶋市か潮来市のいずれかになるのだろうが、気持ちよく決めてほしい」と述べました。
◆アントラーズの新スタジアム 鹿嶋市長「誘致に向けて粛々と」(NHK)