日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年12月31日土曜日

◆鹿島が掲げる“スピリット・オブ・ジーコ”とは!?  重要なポイントをジーコ本人が明かす(the WORLD)


http://www.theworldmagazine.jp/20161230/03domestic/102355



鹿島は「献身、尊重、誠実」の3つの柱で成り立っている

世界No.1クラブであるレアル・マドリードを苦しめるなど、クラブW杯で大躍進を遂げた鹿島アントラーズだが、その影には脈々と受け継がれてきた「ジーコイズム」がある。

選手としてプレイしただけでなく、チーム全体を指導するなど、現在の鹿島の基盤を作ってきたジーコ本人が、その「ジーコイズム」の核である「スピリット・オブ・ジーコ」についてWEB動画『planetakiyomi』のインタビューで語った。

まずジーコは「サッカーはゴールで決まるもの。ゴールを決めてこそ勝てるのだし、ゴールなくして勝利はない。どんな試合でも守備をしなくていいというわけではないが、それは戦略の一部だ。しかし、勝つためにはどういう形であれゴールが必要」と述べた。

その上で「献身、尊重、誠実、これらが私のスピリットに重要な3点だ。日本人にはイニシアチブを植え付けるのが難しかったね。それらは試合の一部。創造力やミスを恐れないことが大事なんだ」と彼のスピリットに必要な3つのポイントを明かしている。

そして、クラブW杯でサポーターが「スピリット・オブ・ジーコ」の横断幕を掲げていたシーンについて「感動したよ。テレビで見たときは鳥肌が立った。サポーターがチームのエンブレムや象徴的な言葉の旗を広げるのはよく見るけど、一人の人物の旗だからね。私は当時、たくさんの人の助けを借りながら、プロジェクト達成のために鹿島へ身を捧げた。だから本当に嬉しいよ」と喜びをあらわにした。

アントラーズファミリーの一員として、現在も鹿島を愛し続けるジーコ。彼の功績は今後何十年も語り継がれていくことだろう。

◆鹿島によって崩されたハリルホジッチの言説。続投決定ならプライドを捨てよ(livedoor)


http://news.livedoor.com/article/detail/12481778/

クラブW杯決勝でレアル・マドリーをもう一歩の所まで追い込んだ鹿島アントラーズ。巷でよく耳にするのは「日本代表と鹿島。強いのは鹿島じゃない?」との声だ。両者が対戦することはおそらく永遠にないので、不毛の議論そのものになるが、そう言いたくなる気持ちは理解できる。鹿島は、2018年W杯アジア最終予選で、4つどもえの戦いを強いられているハリルジャパンとは、対照的な存在に見える。


ハリルジャパンの前回の試合(サウジアラビア戦)に、鹿島から招集された選手は2人(植田直通、永木亮太)。それ以前に遡れば、金崎夢生と柴崎岳も含まれるが、いずれにせよハリルホジッチから重要な戦力として扱われたわけではない。

 日本代表クラスで占められているわけではない鹿島。日本のサッカー界に大きな影響を与える、日本の中心的なクラブではない。前にも述べた通り、サッカーの中身も従来の日本サッカーとは一線を画したチームだ。
 しかし、クラブW杯を中継していたテレビは、実況と解説者が「Jリーグのレベル、日本サッカーのレベルが低くないことを証明しました」と、鹿島の躍進を、日本の躍進話に置き換え、胸を張った。

 サッカー話ではなく日本話にしてしまえば、発言者自身までレベルアップに貢献している要因の1つに見えてしまう。つまり、日本人全員でハッピーになれるが、話をその方向に持って行くと、鹿島の貴重さは広まるどころか、闇に葬られることになる。

 メンバー選考の際、ハリルホジッチは「本田圭佑に代わる選手はいるだろうか?」と述べた。欧州組と国内組のレベル差について嘆いた。Jリーグのレベルの低さにも常々、言及してきた。日本代表のスタメンが1人もいない鹿島が、レアル・マドリーをあそこまで追い込む姿を、彼はどう見たのか。

 ハリルホジッチが鹿島の監督として指揮を執ったら、石井監督と同様の成果は得られないと思われる。
 ハリルジャパンが、レアル・マドリーを向こうに回し、鹿島と同程度、渡り合う姿は想像できないのだ。
 鹿島より何倍も豪華メンバーを揃えるハリルジャパン。その従来の主張に、説得力を感じない。
 サッカーはやり方次第で、相手との差を詰められる。逆転も可能ーーというサッカーの本質を、改めて確認させてくれたのが今回の鹿島だ。実力上位とおぼしき海外組をスタメンにズラッと並べれば、最強チームが完成するという思考法は、サッカー的ではない。

 それはレアル・マドリーの過去からも学ぶことができる。

 銀河系軍団の形成が始まったのは00-01シーズン。バルセロナからフィーゴが移籍してきたところがスタートだ。01-02にはジダン、02-03にはロナウド、03-04にはベッカムが加わり、銀河系軍団のオールスターキャストが揃うことになったが、その間CL優勝は01-02の僅か一度だけ。

 97-98、99-00、そして01-02とレアル・マドリーは、この5年の間に1年間隔で3度優勝。黄金期を築いたが、皮肉にも銀河系軍団化が進むと、それは終焉を迎えた。CLでは決勝トーナメント1回戦辺りで、早々に敗退する番狂わせを連続して許した。

 地味なメンバーで臨んだ時の方が、結果を残すことができた。サッカーの現実を見る気がする。アトレティコ・マドリーは、なぜバルサやマドリーと互角に戦えるのか(今季は若干調子が悪いとはいえ)。サッカーに番狂わせが絶えない理由はなぜか。ハリルホジッチが目指すべきは、銀河系軍団的なサッカーではない。オールスターキャストではないアトレティコ・マドリー系のサッカー。つまり。鹿島系のサッカーなのだ。

 ビッグネームがずらり並ぶチームではなく、名前は少し落ちるが、よいサッカーをするチーム。こちらの方が、結果は出やすい。世界のサッカー及びサッカーの歴史はそう語る。まず優れるべきはサッカーの質。監督だ。メンバーの知名度や実績より、それはサッカーにおいて優先する。

 レアル・マドリーの右ウイングとしてスタメンを飾ったルーカス・バスケスについては、前々回のメルマガでも触れたが、本来そこはガレス・ベイル(怪我で長期離脱中)のポジションだった。知名度や実績で上回るのはベイル。だが、チームにとってどちらが必要不可欠な戦力かと言えば、それは微妙な問題になる。右サイドに右利きの右ウイングを置いた方が、いろんな意味でのバランスは整うーーとは、これまでにも述べてきたこちらの意見だが、そのあたりが、サッカーの特異性であり、面白さ、魅力なのだ。

 選手の並べ方、組み合わせ方のセンス。鹿島の石井監督はなによりそこが上手い。ハリルホジッチはあまり巧くない。ネームバリューと実績重視。

 いまなら本田圭佑より金崎夢生の方が頼りになると思うし、香川真司なら、その数倍ユーティリティでけれんみがない土居聖真の方がハマルと思う。メンバー交代、布陣の交代も断然しやすくなる。
 そしてサッカー選手にとってなにより不可欠な「精神的なノリ」が違う。100の力が時に100以上出てしまいそうな、つまりプラスアルファの力を発揮できるか否かという点において、大きな差がある。
 ハリルホジッチが唱えてきた多くの説が、鹿島によって崩されたいま、注目はその立ち振る舞いだ。続投決定ならば、プライドを捨て、鹿島の活躍をヒントにして欲しいものである。

◆クラブW杯効果?鹿島、元ブラジル代表レアンドロを獲得か(qoly)


https://qoly.jp/2016/12/30/kashima-antlers-want-to-sign-with-leandro-hys-1



『Lance!』『Globo』などブラジルのメディアは、「日本の鹿島アントラーズがパウメイラスのFWレアンドロと交渉している」と報じた。

J1優勝後に出場したクラブワールドカップでレアル・マドリーと激闘を演じ、世界中を驚かせた鹿島。天皇杯でも昨日、準決勝で横浜F・マリノスを2-0で下し、元日に開催される決勝戦へ駒を進めた。

来年にはアジア・チャンピオンズリーグでの厳しい戦いも控えているが、そんな彼らに王国ブラジルから補強の話題が飛び込んできた。

その対象とは、今年のブラジル全国選手権を制したサンパウロ州の名門パウメイラスに所属するレアンドロだという。

レアンドロは1993年生まれの現在23歳。2011年にグレミオでデビューし、すぐに頭角を表したFWだ。2013年、元アルゼンチン代表FWエルナン・バルコスらとの交換で当時2部のパウメイラスへ移籍すると、13ゴールを記録してチームを昇格に導いている。

同年にはルイス・フェリペ・スコラーリ監督のもとワールドカップの自国開催を控えるブラジル代表に選出され、ボリビア戦でデビュー。翌年にはガンバ大阪のアデミウソンらとともにU-21代表としてトゥーロン国際大会に出場した。

2015年にサントスへ貸し出された際には、バイエルンのロベルト・レヴァンドフスキとの比較から「レアンドロフスキ」などとも呼ばれ、現インテルのガビゴウことガブリエウ・バルボーザともプレーしている。しかし目立った活躍はできず、今年はコリチーバに貸し出されていた(今年の全国選手権の成績は25試合5ゴール)。

報道によると、クラブ間でレンタル移籍を前提にした交渉が行われているようだ。レアンドロとパウメイラスの契約は2017年末までとなっているが、もし、レンタルが決定した場合、1年間延長されるのだという。

気の早いWikipediaのポルトガル語版は、既にレアンドロの所属を鹿島に書き換えている。



ジーコの古巣ということでブラジルでの知名度がもともと高かった鹿島。しかし、レアルとの激闘はもちろん、アトレティコ・ナシオナルを倒したことによりさらに南米で一目置かれる存在となったようだ。

◆赤崎“恩返し弾”「風間さんから教えてもらったことを全部使う」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/12/31/kiji/20161231s00002011064000c.html

天皇杯決勝  鹿島―川崎F(2017年1月1日  吹田S)

 FW赤崎が決勝で“恩返し弾”を狙う。鹿島は30日、大阪府内で調整。体調不良のFW金崎に代わり、決勝点を挙げた24日の準々決勝から先発を続けるFWは「天皇杯の決勝は小さい頃からの夢の舞台」と気合を入れた。

 1日が川崎Fでの最後の采配となる風間監督は、筑波大の恩師。DF谷口は大学の同級生だ。対戦を願い、29日の準決勝直後に「ちゃんと勝ってこいよ」と試合中だった谷口にLINEを送った。すると谷口が決勝点をマーク。Jリーグチャンピオンシップ準決勝以来の再戦がかなった。「まさか決めると思わなかった」と笑いながら振り返った25歳は「風間さんから教えてもらったことを全部使って、彰悟(谷口)のいる相手のディフェンスラインから点が取れたら一番いい」と理想の得点シーンを描いた。

 金崎も出場に向けてこの日は鹿嶋市内で調整したが、石井監督は「(間に合ったとしても)90分間は無理」としている。先発の可能性が高い赤崎の2戦ぶりゴールで頂点に立つ。

◆鹿島から期限付き加入の高崎寛之、松本へ完全移籍!今季J2で16得点(サッカーキング)


https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20161230/533335.html?cx_cat=page2

高崎寛之

 松本山雅FCは28日、鹿島アントラーズから期限付き移籍中のFW高崎寛之が来季より完全移籍で加入することが決まったと発表した。

 高崎は1986年生まれの30歳。茨城県出身で、古河第三高校から駒澤大学を経て2008年に浦和レッズに加入した。翌2009年には水戸ホーリーホックへ期限付き移籍で加入し、J2で19得点を記録。浦和に復帰した後、2012年にヴァンフォーレ甲府、2013年に徳島ヴォルティスへ移籍した。2015年から鹿島でプレーし、同年にはモンテディオ山形への期限付き移籍を経験。今季開幕前に鹿島へ復帰した後、3月30日に松本への期限付き移籍加入が決まった。

 松本加入後は明治安田生命J2リーグで37試合に出場し、チームトップの16ゴールを記録。天皇杯では1試合出場1ゴールだった。

 完全移籍への移行にあたって、高崎は松本の公式HPを通じて以下のようにコメントしている。

「今シーズンは自分の力の未熟さを感じる残念なシーズンでしたし、まだプレーオフの悔しさが残っています。ただ人間としてもサッカー選手としても成長できました。この悔しさを糧に来シーズンも皆さんと一緒に戦いたいと思います。これからも熱い応援をよろしくお願いします。One Soul!」

 また所属元の鹿島に対しては、同クラブの公式HPにて以下のようにメッセージを寄せている。

「チームの力になれなかったことは残念でしたが、離れていても、いつもアントラーズを応援していました。クラブワールドカップで世界2位になれたこと、Jリーグでは年間チャンピオンになれたことはとても嬉しかったです。フロントスタッフ、ファン・サポーターの皆さんの力がチームを強くしていることを感じましたし、その一員になれたことを誇りに思います。アントラーズのことはリスペクトしています。次はJ1の舞台で対戦し、成長した姿を見せられるよう頑張ります。短い間でしたがありがとうございました」


◆積極補強の鹿島、新潟のレオ・シルバを獲得!「たくさんのタイトルを残したい」(サッカーキング)


https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20161230/533322.html?cx_cat=page2

レオ・シルバ

 アルビレックス新潟に所属するブラジル人MFレオ・シルバが、鹿島アントラーズへ完全移籍で加入することが決まった。両クラブが30日に発表した。

 L・シルバは1985年生まれの31歳。2013年から新潟でプレーし、4シーズン通算でJ1で122試合出場16ゴール、ヤマザキナビスコカップ(現・JリーグYBCルヴァンカップ)で21試合出場2ゴール、天皇杯で6試合出場2ゴールを記録している。今季の明治安田生命J1リーグでは全34試合中32試合に出場して5ゴールを記録。4年連続でJリーグ優秀選手賞を受賞し、2014年にはベストイレブンに選出されている。

 移籍にあたり、L・シルバは新潟に対して以下のようにコメントしている。

「4年間、良い時も苦しい時も、僕のことを常に後押ししてくださった皆様に本当に感謝しています。このクラブで僕は努力してきました。そしてクラブも僕を常に後押しし、支えてくれました。僕に日本でプレーするという扉を開けてくれたアルビレックス新潟ならびにクラブ関係者の方々に感謝します」

「このたび僕はこのクラブを離れることになりましたが、皆さんが僕のために歌ってくれていたレオ シルバの歌は忘れません。本当にありがとうございました!」

 また、加入する鹿島に対しては以下のようにメッセージを寄せている。

「来シーズン、リーグチャンピオンの鹿島アントラーズに加入できることをとても嬉しく思っています。アントラーズには素晴らしい歴史があり、数々のタイトルを獲っている偉大なクラブです。僕も全力を尽くして、チームが成長し続けられるように努力し、タイトル争いをして、クラブの歴史にたくさんのタイトルを残したいと思います。そして、アントラーズのユニフォームに袖を通してきた偉大なブラジル人達である、ジーコ、レオナルド、ジョルジーニョのように成功できるよう頑張ります」


2016年12月30日金曜日

◆<選手権フォーカス>【米子北】プレミア昇格で勢いに乗る 先輩・昌子源の気迫プレーに続け(サッカーキング)


https://www.soccer-king.jp/news/youthstudent/20161229/532855.html?cx_cat=page1

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 前への圧力の凄まじさ。米子北を表現すると、この一言がピッタリと当てはまる。ボールを奪ったら、迷わず仕掛ける。アタッキングサードに入ったら、迷わずシュートを打つ。一方で中盤はしっかりとボールを保持できるので、一度の攻撃がうまくいかなくても、立て直してもう一度チャレンジする。思い切りの良さとプレー強度、そして連続性こそ米子北の最大の武器だ。

 前線は空中戦の強さと裏への抜け出しが持ち味の伊藤龍生と、変幻自在のドリブラー崎山誉斗のツートップ。2人が前線でフレキシブルに動いて起点を作れば、突破力が魅力の右MF小橋亮介と、視野が広く、テンポよいパス出しを見せる左MF山室昂輝がサイドから変化のある崩しを仕掛ける。守備力が高い1年生の佐野海舟、縦への推進力がある武部雄のダブルボランチもチャレンジ&カバーがスムーズで、強力アタッカー陣をビルドアップとポゼッションでバックアップする。

 例年以上に分厚い攻撃を繰り出せる理由に、GKとCBの安定感がある。GK中原創太は1年時から守護神として君臨し、正確なキックと冷静な判断力、そしてセービングの上手さが光る。古屋野雅希と池澤裕翔のCBは、高さは無いが競り合いに強く、ボールの落下地点への予測の速さ、キックの精度を駆使し、中原の落ち着いたゴールキーピングとコーチングも加わり、しっかりと弾き返すことができる。後方からの精度の高いキックが縦、両サイドに供給されるからこそ、アタッカー陣が仕掛けられるのだ。

 攻守が噛み合い、選手権を前にチームは大きな結果を掴みとった。プリンスリーグ中国1位として出場したプレミアリーグ参入戦で、東京ヴェルディユースを3-1、コンサドーレ札幌U-18を1-0で下し、来季のプレミアリーグ昇格を決めた。

「試合を重ねるごとに良くなっていると思います。でも、まだまだ連携面で足りない部分があるので、もっと話し合って行きたい」と池澤が語るように、守備の更なる安定が躍進の大きな鍵となる。

“来季プレミア参入チーム”という看板を引っさげて選手権に乗り込んでくる米子北。偉大な先輩である昌子源が、気迫のプレーを見せてクラブワールドカップ準優勝に導いたように、今度は自分たちだとチームの士気も高まりをみせている。

取材・文=安藤隆人

◆<選手権フォーカス>【東福岡】連覇狙う“赤い彗星” J1王者入り内定の小田逸稀「去年以上に結果を」(サッカーキング)


https://www.soccer-king.jp/news/youthstudent/20161229/532859.html?cx_cat=page1

小田逸稀

“赤い彗星”が2000年度、2001年度の国見(長崎)以来となる2連覇に挑戦する。東福岡は昨年度の全国高校サッカー選手権大会決勝で國學院久我山(東京)に5-0という大差で快勝。前評判通りの強さを発揮したと同時に、決勝でMF中村健人(現・明治大)が決めたトリックFKなど話題性十分の戦いによって17年ぶり3回目となる選手権制覇、インターハイに続く夏冬全国二冠を成し遂げた。

 今年の東福岡は昨年いなかったJクラブ内定選手が3人もいる。左SB小田逸稀(鹿島アントラーズ内定)、MF藤川虎太朗(ジュビロ磐田内定、日本高校選抜)、MF高江麗央(ガンバ大阪内定)だ。中でも小田は、クラブワールドカップで素晴らしい戦いを見せた今年のJ1王者チーム入り。昨年のインターハイ、選手権で全11試合に先発して2つのタイトル獲得に貢献した小田は、勝者としての経験、メンタリティーを持ってJ1でどこよりも勝利の経験を持つ名門クラブの門を叩く。

「全国制覇するために東福岡に来た」と言い切る小田は今冬、再び選手権で活躍し、全国制覇を果たしてプロの世界へ進む意気込み。「ヘディングで負けないところと対人で負けないところと攻撃参加、あと気持ちのところ」を鹿島サポーターに見てもらいたいという。

 通称“赤い彗星の爆走対空戦車”。チームメイトの藤川も「上がってきたら何するか分からない」と評する“予測不可能”な攻撃参加は要注目だ。サイドの高い位置まで上がった際は強引なドリブル突破、シュートで自ら試合を決めに行く。また、173センチと決して大柄な選手ではないが、インターハイでは相手の頭上から圧巻のヘディングシュートを決めるなど、対空戦での強烈さも兼備。福岡県予選決勝では「1回負けたんで悔しかった」と一度競り負けただけで残念がるほど、空中戦や対人プレーでも高校生には負けたくないというこだわりを持っている。

 昨年の全国大会では一部報道陣から「大会を代表する左SB」というほどの評価を得ていたが、大会優秀選手、日本高校選抜には選出されず。「悔しかった」と成長のエネルギーにしてきた。まずは注目されていることを意識しすぎずに、チームのためのプレーを徹底する考え。同時に、「マークも厳しくなると思うんですけど、去年以上に結果を残していきたいです」とよりインパクトを残して、勝利の経験を重ねて、大会を終える腹積もりだ。

取材・文=吉田太郎

◇全国高校サッカー30日開幕 鹿島学園 つかめ頂点(茨城新聞)


http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14829403783437

絶対的なストライカー、FW上田(左)

サッカーの第95回全国高校選手権は各都道府県の代表48校が出場して30日に開幕、1月9日までの11日間、埼玉スタジアムなどで行われる。4年ぶり8度目の出場となる本県代表、鹿島学園は伝統の「全員攻撃、全員守備」で悲願の初優勝を狙う。1回戦は31日、横浜市のニッパツ三ツ沢球技場で2年ぶり23度目の高川学園(山口)と対戦する。キックオフは午後0時5分。

■実績、実力は十分
チームの目標は、悲願の初優勝だ。過去の成績は2008年度の4強が最高。今年のチームは県内や全国大会で実績があり、頂点を狙える実力は十分ある。

1月の県新人大会で3年ぶりに優勝すると、県総体を2年ぶり、県選手権を4年ぶりに制し、見事3冠を達成した。高円宮杯U-18(18歳以下)県リーグ1部も優勝し、全国高校総体は16強入りした。全国高校総体では3回戦で4強の青森山田に0-1で敗れたものの、全国の強豪に通用する実力を証明して見せた。

■成長に手応え
攻撃は破壊力があり、守備も鉄壁を誇る。県総体は全5試合で19得点1失点、県選手権は全4試合で11得点1失点と他チームを圧倒した。

県選手権決勝は2連覇を狙う明秀日立をPK戦で下し、勝負強さも見せた。鈴木雅人監督(41)は「去年の準決勝で(明秀日立に)負け、もう一度鍛え上げてきた」と振り返り、「このチームは強くもないし、うまくもないが、真面目にこつこつ持っている力を出せる」と成長に手応えを感じている。

■攻守が充実
今年のチームの特長は組織的な守備でボールを奪取し、素早いパスワークから決定機をつくり出す。攻撃は上田綺世、中野大飛のFW陣が柱。同県リーグ1部得点王の上田は県選手権で「全試合ゴール」を有言実行し、4試合で7得点を挙げた。MF木次谷和希は豊富な運動量を生かし、中盤からチャンスメークする。

守備の中心はセンターバックの塩野清雅主将、GK木村壮宏。全国高校総体で負傷した塩野主将が復帰し、的確なコーチングで守備に安定感をもたらす。木村は県選手権決勝のPK戦で好セーブした絶対的な守護神だ。

全国大会に向け、絶対的エースの上田は「チームが勝つために自分の仕事は全試合ゴール」と誓う。塩野主将は「一戦必勝で優勝を目指す。全国の舞台で見ている人をあっと言わせたい」と力を込めた。

◆テベス、上海申花移籍が決定! 世界最高年俸か…ACLで鹿島と対戦の可能性も(サッカーキング)


https://www.soccer-king.jp/news/world/world_other/20161229/532981.html?cx_cat=page1

テベス

 中国スーパーリーグの上海申花は29日、ボカ・ジュニオルスに所属する元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスを獲得したとクラブ公式サイトで発表した。

 現在32歳のテベスは、母国アルゼンチンのボカ・ジュニオルスでプロキャリアをスタート。コリンチャンスを経て2006年に欧州へ渡ると、2007年からはマンチェスター・Uでプレーした。その後、マンチェスター・C、ユヴェントスを渡り歩き、通算でプレミアリーグを3度、セリエAを2度制覇している。同選手は2015年6月にボカ・ジュニオルスへ復帰。一時は2016年限りで現役を引退することを示唆していたが、中国へ渡ることとなった。

 なお、クラブから移籍金や年俸に関する発表はなかったが、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などは、テベスが世界最高年俸の週給72万ユーロ(約8900万円)を受け取ることになると伝えていた。

 加入先の上海申花は、今季のリーグ戦で4位。2017年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)にはプレーオフラウンドから登場し、本大会出場となれば鹿島アントラーズと対戦することとなる。

 22日には上海上港がチェルシーからブラジル代表MFオスカルを獲得。テベスの移籍で中国クラブとしては今冬2度目の“爆買い”成功となった。

◆中国人が持つ「哀れな自尊心」が、サッカー界と青少年の育成を妨げている!=中国メディア(Seachina)


http://news.searchina.net/id/1626122?page=1



 先日、FIFAクラブワールドカップで日本の鹿島アントラーズがスペインの名門・FCバルセロナに大善戦して準優勝を果たして以降、中国国内のサッカーに対する批判や不満がネット上で増えている。その多くは、カネにモノを言わせて大物助っ人ばかり獲得しようとするクラブチームへの批判だ。

 中国メディア・今日頭条は25日、「ついに中国サッカーがユース育成を重視しない原因が分かった。それは哀れな自尊心だ」とする記事を掲載した。記事は「中国サッカーが弱い原因は、そもそも自分の弱さがどこにあるかを知らない事だ」とするとともに、「その一方で非常に強い自尊心を持っている点」にあるとした。そして、「この自尊心は、自らを他人より劣っていることがあり得ないと考えさせ、仮にある部分で劣っていても、自分が優位に立てる側面を証明しようとする」と解説した。

 そのうえで、5年の任期を持つ中国サッカー協会の幹部について「未来を切り開く能力などなく、単に5年間何をするか、どんな成果を得るかしか考えていない」と指摘。そこで自尊心が「発作」を起こし、金銭で自らを証明することを選択し、大物選手を大量に買い入れ、リーグを発展させることで、自らの地位やレベルをアピールしようとするのだとした。そして、ユース育成については「それは未来のことであり、未来は次の世代の人間が考えるべきこと」などと口にするのであると説明した。

 記事は、「大切なのは、いつになったら中国サッカーに目先の利益以外のことも考えているクラブがたくさん出てくるかだ。そうなれば、発展の速度も今よりはるかに高まるだろう」としている。

 目先の利益ばかりではなく、業界や社会の未来まで見据えた発展の青写真を描くというのは、サッカー界に限らず今の中国に求められていることだ。未来は次の世代が考えるべきことではない、今の世代が考えなければならないものなのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

◆新国立、東京五輪後にJ本拠地に…F東京と鹿島が候補(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20161230-OHT1T50055.html



 政府が2020年東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場を、五輪後にサッカーJリーグなど特定クラブの本拠地とする方針を固めたことが29日、分かった。J1の鹿島(茨城県鹿嶋市)とF東京(東京都調布市)が候補に挙がっている。これまで旧国立競技場を含め特定クラブの本拠地とすることは認めていなかったが、収益確保を目指し、2021年シーズンから実施したい考えだ。

 昨年7月に新国立競技場の総工費が2520億円に膨張し、旧整備計画が白紙撤回されたことを受け、政府は運営計画などを議論する「大会後の運営管理に関する検討ワーキングチーム」を設置した。同チームでは新国立の所有権を国に残したまま運営権を民間事業者に売却するコンセッション方式の導入を前提として、今年夏ごろからJリーグ側や運営事業者に想定される企業、競技団体などからヒアリングを重ねていた。

 旧国立競技場は国が建設し、運営を文部科学省の外郭団体である日本スポーツ振興センター(JSC)が行う「公設公営」方式を採用。サッカーなど球技での利用は日本代表戦やカップ戦やアマチュア大会などを原則としていた。Jリーグの場合はスタジアムの改修や災害など一時的な使用に限られており、国立を本拠地とすることは認めていなかった。「国の機関として広く一般に利用してもらう」との方針があるため、利用料も抑えられ、赤字運営を事実上、容認していた。

 五輪後は黒字化を目指すため、政府はサッカーなどの特定クラブの本拠地としての利用を可能とする方針を固め、Jリーグ側に既存クラブの移転が可能かどうか検討を進めるよう要請した。政府関係者は取材に「Jリーグのクラブが東京23区内に存在しないのは今後のサッカー界の発展につながらない」と問題点を指摘。その上で、「1からクラブを作るのが難しいのであれば、既存クラブの移転が可能かどうかも検討している」と明かした。候補は首都圏のクラブが有力とし、鹿島とF東京の名前が挙がっている。

 立地の良い新国立を本拠地化することで、集客が見込め一定の利益が確保できる一方、人件費などを除き24億円以上とされる維持管理費をどう負担するかが課題となる。稼働率を上げるため、民間事業者が負担する形で、屋根の設置も検討されている。

 最近の五輪メインスタジアムは集客の見込めるプロチームの本拠地として利用することが主流となっている。新国立の場合は、五輪・パラリンピックまでは陸上トラックが併設される。ただ、五輪後は、陸上の国際大会などに必要な補助競技場が確保できるメドが立っていない。サッカーやラグビー界からは都内に大規模な球技専用スタジアムがないことから、新国立を「球技専用」とする要望が上がっていた。

 既存クラブの移転となった場合、サポーターや地元自治体などの反発が予想される。政府関係者は「来年にも新国立競技場の利用について、Jリーグ側から意見を聞きたい」とした上で、「今後とも丁寧な議論をしていく」と述べた。

 ◆Jリーグのクラブが本拠地を変更するには Jリーグ規約21条でホームタウンについては原則的に特定の市町村としている。変更は「原則として認めていない」としているが「やむを得ない事由」がある場合は「変更の日の1年以上前までに、理由を記載した書面で理事会に申請、承認を得る」としている。Jリーグでの過去の移転は1例。2001年にヴェルディ川崎(神奈川県川崎市)が東京都稲城市に移転し、呼称も東京ヴェルディ1969となった。

 ◆新国立競技場 事業主体はJSCで建設家の隈研吾氏、大成建設、梓設計の共同事業体が総工費1490億円で建設する。高さは47メートルで景観にも配慮。地下2階地上5階構造で収容は6万人(8万人に増席可能)。今月着工し、完成予定は2019年11月。

◆「愛されるチームに」 J1鹿島・石井監督、鹿行5市訪問(茨城新聞)


http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14829361149880

行方市の鈴木周也市長(左)を訪問した鹿島アントラーズの石井正忠監督=行方市麻生

サッカーJリーグ優勝とクラブワールドカップ準優勝を果たしたJ1鹿島アントラーズの石井正忠監督が27日、行方、神栖の両市を訪問し、市長らに成果を報告した。今月、鉾田と潮来、鹿嶋を含めホームタウンの鹿行5市を訪問し、熱烈な歓迎を受けた石井監督は、地元への感謝を示し「強いチーム、プラスもっともっと地元に愛されるチームにしたい」と語った。

行方市麻生の同市役所では、ユニホーム姿の鈴木周也市長や赤いTシャツを着た職員、市民らが入り口ロビーで石井監督をお出迎え。鈴木市長がクラブワールドカップを振り返り「すごい試合だった。市民もみんな喜んでいる」と興奮気味に話すと石井監督は「レアルマドリードに差は感じた部分もあるが、通用する部分もあった」と手応えを語った。

神栖市溝口の同市役所でも市民らが拍手で歓迎。保立一男市長は「Jリーグもクラブワールドカップも最後の粘り強さが最高だった」と語り、須田順子教育長が石井監督に、同市が生産量日本一を誇るセンリョウで作った花束を手渡した。

24日には天皇杯準々決勝で広島を下し、29日の準決勝に向けた練習に忙しい石井監督だが、多忙なスケジュールの中でも地元への感謝の思いは忘れない。「今回多くの人に試合を見てもらえたと思う。昨年のナビスコ杯優勝や今年のJリーグファーストステージ優勝時以上に、地元から反応があってうれしい」と話し「天皇杯準決勝、決勝と頑張っていきたい」と誓った。(三次豪、関口沙弥加)

◆鈴木 自画自賛ダメ押し弾も「Cロナパフォ忘れてた」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/12/30/kiji/20161229s00002011294000c.html

天皇杯準決勝  鹿島2―0横浜(2016年12月29日  ヤンマー)


 勝負を決定づけたのは鹿島の“和製Cロナ”鈴木だった。

 1―0の後半28分、柴崎からのクロスを右足ボレーで合わせてダメ押し点。世界の注目を浴びたC・ロナウド(Rマドリード)をまねたパフォーマンスは「忘れていました」と出なかったが「難しいボールだったけど、うまく合わせられた」と自画自賛だった。決勝の舞台は吹田スタジアム。今季リーグ開幕戦、クラブW杯でもゴールを奪っている縁起の良いスタジアムで「優勝して締めくくりたい」と意気込んだ。

◆【鹿島】鈴木、Cロナポーズ「忘れた」(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20161230-OHT1T50004.html



 ◆天皇杯全日本サッカー選手権 ▽準決勝 鹿島2―0横浜M(29日・ヤンマースタジアム長居)

 鹿島はMF柴崎岳(24)が2アシストを決め横浜Mを2―0で撃破。最多18冠を獲得している今季リーグ王者が、6年ぶり7回目の決勝へ駒を進めた。

 FW土居と鈴木が、体調不良で欠場したエース金崎の不在を補う活躍を見せた。土居は前半41分にヘディングで先制点。パスという選択肢もある中で「DFが戻ってきたのでとっさにシュートに切り替えた」。途中出場から後半28分に追加点を奪った鈴木は「しっかり決められた」と胸を張ったが、クラブW杯準決勝で披露したC・ロナウド(Rマドリード)のゴールパフォーマンスは「忘れてました」と苦笑いだった。

◆鹿島が土居&鈴木のゴールで決勝進出! 2冠へ王手/天皇杯(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20161229/jle16122914570005-n1.html

前半、先制点を決めた鹿島・土居(中央)=ヤンマースタジアム長居(撮影・甘利慈)

 天皇杯全日本選手権第9日(29日、横浜M0-2鹿島、ヤンマ)クラブW杯2位でJ1覇者の鹿島がFW土居聖真(24)と鈴木優磨(20)のゴールで横浜Mを破り、優勝した第90回大会以来6大会ぶりの決勝進出を果たした。リーグ戦と合わせて2冠目に王手をかけた。

 キックオフ直後は鹿島ペースで試合が進んだが、前半6分に横浜M・斎藤がこの試合最初のシュート。その後は斎藤、マルティノス、前田らの攻撃陣が猛攻をかけたものの、得点ならず。

 耐えた鹿島は同41分、柴崎が右サイドからクロスを上げると、土居が頭で合わせるゴール。横浜M・GK榎本がボールをかき出したがゴールラインを割っていた。そのまま1-0で前半終了となった。

 後半に入ると一進一退の攻防が繰り広げられた。1点を追う横浜Mは同18分、冨樫に代わって中村がピッチに入った。これで攻撃が活性化されたが、鹿島が追加点。同28分、永木からのスルーパスを受けた柴崎が右サイドからクロス。走り込んだ途中出場の鈴木がゴールに押し込み、2-0とした。

 試合はそのまま終わり、鹿島が決勝進出を決めた。

鹿島・石井監督
「立ち上がりに押し込まれたが、しっかりしのいで1点を取る形ができた。久々の決勝なので、最後のタイトルをしっかり取っていいシーズンで終わりたい」

鹿島・土居
「個人としても元日の決勝に出るのは初めてなので楽しみでしょうがない」

鹿島・鈴木(後半途中出場で追加点)
「乗っているチームは全く失点しない。優勝するチームなのかなと実感している」

横浜M・モンバエルツ監督
「やりたかったゲームプランが出せたが、チャンスをつくっても最後の得点がなかった」

横浜M・斎藤
「自分たちのサッカーができたのはポジティブにとらえていい」

横浜M・中沢
「タイトルを取りたいという強い気持ちで臨んだので、すごく残念」

◆鹿島が6大会ぶり決勝進出 先制ゴールの土居「ここまで来たら、勝つだけ」/天皇杯(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20161229/jle16122915420011-n1.html

前半、先制点を決める鹿島・土居=ヤンマースタジアム長居(撮影・甘利慈)

 天皇杯全日本選手権第9日(29日、横浜M0-2鹿島、ヤンマ)J1王者の鹿島が快勝し、優勝した第90回大会以来6大会ぶりの決勝進出を決めた。

 前半41分に先制ヘッドを決めたFW土居聖真(24)は「ここまで来たら、勝つだけ」と気合十分。「攻め込まれるシーンもあったが、チーム全体として慌てずにやれたのが勝因だと思います」と充実感を漂わせた。

 来年1月1日に大阪・吹田スタジアムで行われる決勝は大宮-川崎の勝者と対戦する。

◆柴崎がコンディション不安一蹴の2アシスト!!鹿島19冠王手「次が大事」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?206568-206568-fl



[12.29 天皇杯準決勝 横浜FM0-2鹿島 ヤンマー]

 チャンピオンシップからクラブW杯を戦う過密日程の影響か、体調不良で24日の準々決勝・広島戦を欠場していたMF柴崎岳だが、スタメンに復帰。「多少不安があった」というコンディションだが、「試合ではしっかりできた」。2アシストとしっかり結果を残し、鹿島アントラーズを決勝へと導いた。

 試合巧者たる所以を体現する勝利になった。序盤から圧倒的に攻め込まれていた鹿島だが、失点せずに我慢し続けると、前半41分のワンチャンス、右サイドから柴崎が上げたクロスをFW土居聖真が頭でねじ込み、先制に成功。

 後半28分には直前のプレーで横浜F・マリノスに“幻のゴール”があった流れから、カウンターを発動。柴崎のクロスから途中出場のFW鈴木優磨が蹴り込み、勝負を決めた。

「(1点目は)ちょっと長いかなと思ったが、よく触ってくれた。2点目は相手のミスからですけど、味方が繋いでくれたので、僕は出すだけだった」

 評価を上げたクラブW杯。アジア勢として初めて決勝に進出し、レアル・マドリー相手に善戦。2ゴールを決める活躍を見せた柴崎の存在は、欧州でも大きく報道された。

 柴崎は「またああいった舞台で、もっとガチンコ勝負で、五分以上のサッカーをやれるようにしたい」と話す。そのためにはまだまだレベルアップが必要だと説く。「まだ何も勝ち得ていない。次が大事かなと思います。タイトルを獲ることでチームは成長していくと思う」。鹿島はまたもレベルアップのチャンスを得た。

 決勝はの相手は川崎フロンターレに決定。1月1日、吹田スタジアムで14時にキックオフする。

(取材・文 児玉幸洋)

◆鹿島が土居、鈴木弾でリーグとの2冠に王手 天皇杯(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1758385.html



<天皇杯:横浜0-2鹿島>◇準決勝◇29日◇ヤンマー

 鹿島が横浜を下し、リーグとの2冠に王手をかけた。

 序盤は横浜が攻勢に出た。前半11分、MFマルティノスが左からのクロスにペナルティーエリア内で左足で合わせたが、GKの正面を突いた。続く15分にはカウンターからマルティノスが右ペナルティーエリア内へ侵入。マイナス気味のクロスに左から走り込んだMF斎藤学が右足ダイレクトでシュートも、大きく枠の上だった。

 34分からの1分間は激しい攻防に。横浜が斎藤の中央突破を糸口に、MF前田がGKをかわしてシュートも、ゴール前に飛びこんだ鹿島DF山本脩斗の体に当たって先制はならず。鹿島もカウンターで一気にゴール前まで迫ったが、ペナルティーエリア内からMF柴崎岳が右足で放ったシュートはGK榎本哲也にセーブされた。さらに横浜がカウンター攻撃。マルティネスがペナルティーエリア内で落としたボールを正面からFW富樫敬真が右足でシュートも、枠をとらえられなかった。

 激しく攻防が入れ替わる中、先制点は鹿島だった。41分、柴崎の右からのクロスにペナルティーエリア内左からFW土居聖真が体勢を崩しながら頭で合わせ、ゴール左へ押し込んだ。鹿島の1点リードで、前半を折り返した。

 後半に入って横浜は18分にMF中村俊輔を投入。いきなり左CKでチャンスを演出したが、得点にはつながらなかった。24分にはペナルティーエリア内で複数人が倒れ込んでボールの取り合いになるなど、激しく意地がぶつかりあう。迎えた25分、横浜がペナルティーエリア外の左角付近でFKを獲得した。中村のFKのこぼれ球にDF金井貢史が頭で合わせて同点かと思われたが、オフサイドの判定でゴールは認められなかった。

 横浜の不満が収まりきらないままプレーが再開された直後の28分。ペナルティーエリア内に攻め込んだ柴崎の右クロスに、途中出場のFW鈴木勇磨が合わせて追加点を挙げた。横浜に傾いた流れを断ち切るゴールで、大きく勝利をたぐり寄せた。

 横浜は終了間際、左から攻める。中村が再三クロスやCKを上げ、斎藤がドリブルでペナルティーエリア内に切れ込んでシュートを放つ。だが、いずれもゴールをこじ開けることはできなかった。鹿島の試合巧者ぶりが際立つ90分間だった。

◆鹿島 19冠目へ王手!柴崎が決勝進出導く2アシスト(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/12/30/kiji/20161229s00002011321000c.html

天皇杯準決勝  鹿島2―0横浜(2016年12月29日  ヤンマー)


 鹿島が横浜を2―0で破り、6大会ぶりの優勝に王手をかけた。前半41分と後半28分にMF柴崎岳(24)が2アシストをマーク。2得点を挙げたクラブW杯決勝のレアル・マドリード戦以来の公式戦で、全得点に絡む活躍を見せた。鹿島は通算19個目の国内主要タイトルまであと1勝に迫った。川崎Fとの決勝は来年1月1日に吹田スタジアムで行われる。

 決勝に導いたのは柴崎だった。クラブW杯後に体調を崩し、練習に復帰したのは3日前。「不安もあったけど、試合に入ったらしっかりできた」。24日の準々決勝を休んだ24歳は、2試合ぶりのピッチで結果を残した。 まずは前半41分に右サイドから浮き球のクロスをFW土居の頭に合わせ、後半28分には右サイドからFW鈴木への折り返しで追加点を演出した。

 本職はボランチだが、2列目の右で先発。2点リードした段階でMF小笠原がベンチへ下がると、代わりに中盤の底に入った。元来ポジションにこだわりはない。「どこであっても、自分らしくプレーできたらいい」が信条だ。クラブW杯決勝では2列目の左で先発して2得点。この日は同右から2アシスト。石井監督からは「ボランチでも安定したプレーをしてくれた」と手放しで褒められた。

 試合後は、静かに切り出した。「あの舞台でまたやりたいなと思っている。今度はもっともっと、ガチンコ勝負で自分たちのサッカーをやりたい」。あの舞台とはクラブW杯決勝のこと。「戻って来るためにも、こういった国内タイトルや来年のACLでタイトルを獲ることで、チームは成長していく」と話した。自身は海外移籍を目指しているが、残り3日、全力で集中するのは鹿島のタイトルだけだ。

 チームとしては6大会ぶり5度目の優勝に王手をかけた。Jリーグのチャンピオンシップ、クラブW杯、そして天皇杯と、先月29日からの1カ月間で実に8試合を戦った。「過密日程だけど、チームが本当に集中した状態の中で試合ができている」という。「19冠目を目指せる決勝。ここで負けたら意味がない」。元日の歓喜の瞬間まで、柴崎は全力で戦い抜く。

◆【鹿島】19冠へ柴崎2アシスト!元日決勝で川崎と6度目因縁対決(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20161230-OHT1T50042.html



 ◆天皇杯全日本サッカー選手権 ▽準決勝 鹿島2―0横浜M(29日・ヤンマースタジアム長居)

 鹿島はMF柴崎岳(24)が2アシストを決め横浜Mを2―0で撃破。最多18冠を獲得している今季リーグ王者が、6年ぶり7回目の決勝へ駒を進めた。

 MF柴崎の右足が決勝進出を導いた。前半41分、右サイドから約35メートル先のゴール前にいたFW土居の頭へピンポイントクロスを供給。「ちょっと長いかなと思ったけど(土居)聖真が触ってくれた」。後半28分には持ち前のフリーランニングからボールを受け、今度はグラウンダーでFW鈴木の右足に合わせた。「点を決め切れたことが良かった」。2アシスト後、静かに笑った。

 延長戦の末2―4で敗れたクラブW杯決勝のRマドリード戦(18日・横浜国)で2得点。世界に衝撃を与えた直後に体調を崩した。せきが止まらなくなり、5日間練習を欠席。復帰したのは試合3日前の26日だった。「多少不安があった」とピッチに向かったが、プレーを重ねるうちに「悪くないかも」と好感触を得た。アシスト以外にも決定機で2度シュートを放つなど、復帰戦で責任を果たした。

 今年2月に急性虫垂炎にかかり、手術を受けて出遅れた。秋には右第5中足骨が折れる寸前まで悪化し、再び戦線を離脱。過去にも急性胃腸炎で日本代表の招集を逃すなど病気やけがに悩まされたことが多かった。普段からマスクを着用し、練習前後の体のケアを怠らない中でも不運に見舞われる。だが、そのたびに「人として勉強になった」と上を目指す気持ちが揺らぐことはなかった。

 DF昌子が守備での1対1を制し、DF山本は自陣ゴール前で喫したシュートを右足ではじき出した。MF永木は素早い出足から2得点の起点になった。柴崎だけではなくリーグ制覇、クラブW杯準優勝と結果を残す中で責任感が育ち、チーム力は格段に上がった。鈴木が「負ける気がしない」と言えば、永木は「味わったことのないような気持ち。てっぺん(クラブW杯決勝)を経験して自信が重なる」と言った。

 今冬のスペイン移籍を目指す柴崎にとって、決勝は鹿島でのラストマッチになる可能性が高い。すでに数クラブが獲得リストに名前を挙げているが「何も得ていない。次勝たないと意味がない」と試合に集中する姿勢を見せた。J最多の19冠獲得がかかる元日決戦は「鹿島・柴崎」の集大成になる。(内田 知宏)

 ◆鹿島と川崎のV争い

 ▽00年ナビスコ杯 決勝で激突し、鹿島がMF中田とMFビスマルクのゴールで2―0で勝利。

 ▽08年リーグ戦 未消化だった10月1日の試合で鹿島が大宮に2―0で勝利して首位に。5位川崎は残り7戦で5勝2敗と追い上げるも2位。

 ▽09年リーグ戦 残り3節で川崎首位、鹿島が2位。11月21日の第32節で鹿島が京都に1―0で勝つと、翌22日に川崎が大分に0―1で敗れ鹿島が首位浮上。そのまま鹿島V、川崎は2位。

 ▽16年リーグ戦(第1S) 残り2節で川崎が首位、鹿島が2位。6月18日の第16節でMF中村を負傷で欠いた川崎は福岡に2―2のドロー。鹿島は神戸を下し首位に浮上。そのまま鹿島V、川崎は2位。

 ▽16年チャンピオンシップ準決勝 年間勝ち点3位の鹿島はFW金崎のゴールで同2位の川崎に1―0で勝利。鹿島は決勝でも浦和を下しV。川崎は年間3位。

◆鹿島6大会ぶり元日決戦へ 柴崎「19冠を目指し」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1758501.html



<天皇杯:横浜0-2鹿島>◇準決勝◇29日◇ヤンマー

 鹿島が2-0で横浜に勝ち、6大会ぶりの決勝進出を決めた。

 前半から相手の猛攻を浴びたが、守備陣が耐えた。DF昌子源(24)が1対1でボールを奪えば、同35分にはDF山本脩斗(31)がゴールライン上で右足でシュートブロックした。GK曽ケ端準(37)も抜群の安定感。守備から攻撃へのリズムを引き寄せた。

 クラブW杯後の体調不良で準々決勝広島戦(24日)を欠場し、2戦ぶりに復帰したMF柴崎岳(24)は「過密日程ですけれど、チーム全体が集中した状態の中で試合が出来ている」。前半41分に、右サイドからクロスを上げると、FW土居聖真(24)のヘディングゴールをアシスト。後半28分にはMF永木亮太(28)のスルーパスに抜け出し、低く鋭いクロスを供給。途中出場のFW鈴木優磨(20)の右足弾を導いた。

 6年ぶり5度目の天皇杯制覇に王手をかけた。自身初となる決勝進出に柴崎は「まだ何も勝ち得ていない。次、負けたら意味がない。クラブとして19冠目を目指して決勝まできている。来年につなげる意味でも優勝。鹿島のサッカー表現したい」と気を緩めることはない。鈴木も「2チームしか出られない幸せな場所。クラブW杯で2位になって注目されて、(天皇杯)優勝が当たり前に見られている。その中で優勝してシーズンを締めくくりたい」と意気込んだ。

 元日の決勝(吹田S)は川崎Fとの対戦が決定。Jリーグチャンピオンシップ準決勝で1-0と勝利した再戦となる。

◆鹿島、世界の柴崎から2発!クラブW杯2位の貫禄見せつけた/天皇杯(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20161230/jle16123005030002-n1.html

柴崎は後半28分に、右からのクロスで鈴木(左)のチーム2点目をアシストした

 サッカー天皇杯全日本選手権(29日、ヤンマースタジアム長居ほか)準決勝2試合が行われ、J1王者の鹿島は横浜Mを2-0で退け、6大会ぶりの決勝へ進んだ。体調不良から準々決勝を欠場したMF柴崎岳(24)が先発復帰。全2得点をアシストで演出した。川崎は終盤のDF谷口彰悟(25)の決勝ゴールで大宮を1-0で下して初の決勝進出を果たした。決勝は来年1月1日に大阪・市立吹田スタジアムで開催される。

柴崎(左)はゴールを決めた鈴木(中央)を永木と祝福 (撮影・森本幸一)

 大阪まで足を運んだ鹿島サポーターに誇らしげに胸を張った。チームの先頭でファンへのあいさつを終えた柴崎に大歓声が降り注いだ。

 「決勝に進めたのはよかった。(コンディションに)多少不安はあったけど、悪くはなかった。しっかりできた」

 2得点したクラブW杯決勝のレアル・マドリード戦(18日)後、体調を崩し、今大会の準々決勝(24日)はメンバー外。26日に復帰したばかりだが、大黒柱の存在感を見せつけた。

 前半41分、右クロスをFW土居聖真(24)の頭に合わせて先制点を演出した。後半28分には同サイドから低く速いクロスをゴール前のFW鈴木優磨(20)へと送り、追加点をおぜん立て。チームの全得点に絡んだ。「(ボールが)長かったかなと思ったけど、(先制点は土居)聖真が(クロスを)よく触ってくれた」。

 世界2位のプライドが芽生えている。序盤から相手に押し込まれ、ピンチを招いた。試合を通じて鹿島のシュートが6本(横浜Mは14本)にとどまったことに不満を口にした。

前半、シュートを放つ鹿島・柴崎=ヤンマースタジアム長居(撮影・甘利慈)

「もっともっと相手を圧倒しなければならない。もう一度あの舞台(クラブW杯)でやりたい」

 ヤンマースタジアム長居には欧州クラブのスカウトの姿もあった。現段階で具体的なオファーなどはないが、再び「SHIBASAKI」の名をアピールできたことには違いない。

 「19冠目を目指せる決勝まで来た。相手がどこであれ鹿島のサッカーを表現したい」

 今季年間王座を手にして18冠を果たした常勝軍団のエースとしての貫禄も漂う。優勝した2010年度以来6大会ぶりの決勝進出。5度目の大会制覇に向けて背番号「10」の言葉には力強い響きがあった。 (一色伸裕)

前半41分に先制ゴールを決めた鹿島・FW土居
「うまくマークを外せて、(柴崎)岳がいいボールをくれた。折り返そうと思ったけどDFが動いたのが見えたので、狙ってシュートした」

後半21分に途中出場し、追加点を挙げた鹿島・FW鈴木
「難しいボールだったけど、しっかりと合わせて決めることができた」

柴崎 岳(しばさき・がく)
 1992(平成4)年5月28日生まれ、24歳。青森・野辺地町出身。青森山田高をへて11年に鹿島入り。同年4月の福岡戦でリーグ戦初出場、12年10月のFC東京戦で同初得点。同年2月にA代表に初選出。14年9月のベネズエラ戦で国際Aマッチ初出場&初得点。15年アジア杯メンバー。J1今季31試合3得点、同通算172試合17得点。代表通算13試合3得点。1メートル75、64キロ。

◆鹿島が6年ぶりの天皇杯制覇に王手 柴崎が2アシスト 横浜M下す(デイリー)


http://www.daily.co.jp/soccer/2016/12/29/0009790223.shtml

前半、シュートを決めた土居聖真(中央)ど抱き合って喜ぶアシストした柴崎岳(左)=ヤンマースタジアム長居(撮影・持木克友)

 「サッカー・天皇杯・準決勝、鹿島2-0横浜M」(29日、ヤンマースタジアム長居)

 鹿島が6年ぶりの天皇杯制覇へ向け、元日の決勝へコマを進めた。

 前半41分にFW土居のヘッドで先制すると、後半28分には途中出場の鈴木が右足で追加点を奪った。柴崎は2アシストの活躍。

 先制弾のFW土居は「攻め込まれるシーンもいくつかありましたが、それでも慌てずにやれた結果。慌てずやれたのが勝因」と勝利に胸を張り、「ここまできたら勝つだけ」と元日の決勝に意気込んでいた。

◆天皇杯決勝は鹿島vs川崎F! 今季CS準決勝の再現カードに(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?206569-206569-fl



 天皇杯準決勝の2試合が29日に開催され、元日に行われる決勝の対戦カードが決定した。

 ヤンマースタジアム長居では横浜F・マリノスと鹿島アントラーズが対戦。鹿島が前半41分にFW土居聖真、後半28分にFW鈴木優磨のゴールが生まれ、2-0で勝利した。

 日産スタジアムでは、ともにクラブ史上初の決勝進出を目指す大宮アルディージャと川崎フロンターレが激突。前半をスコアレスで折り返した川崎Fだったが、後半40分にDF谷口彰悟が決勝点を挙げ、1-0で大宮を振り切った。

 これにより、来年1月1日に行われる決勝戦は、鹿島対川崎Fに決定。両クラブは11月23日のJリーグチャンピオンシップ準決勝でも顔を合わせ、その時は鹿島が1-0で勝利している。

 川崎Fがリベンジを果たし、退任が決まっている風間八宏監督体制の有終の美を飾るのか、それとも“常勝軍団”の鹿島が6年ぶり5度目の優勝をつかむのか。元日決勝は、56年ぶりの関西開催となる市立吹田サッカースタジアムで行われる。

以下、準決勝の結果および決勝の日程

【準決勝】
12月29日(木)
横浜FM 0-2 鹿島 [ヤンマー]
大宮 0-1 川崎F [日産ス]

【決勝】
2017年1月1日(日)
鹿島 14:00 川崎F [吹田S]

◆天皇杯 鹿島、決勝進出 横浜Mを零封 川崎と元日決戦(茨城新聞)


http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14830237882815

横浜M-鹿島 後半28分、ゴールを決めて喜ぶ鹿島・鈴木(右)=ヤンマースタジアム長居、村田知宏撮影

サッカーの第96回天皇杯全日本選手権第9日は29日、各地で準決勝2試合を行い、J1鹿島は大阪市のヤンマースタジアム長居でJ1横浜Mを2-0で下し、6大会ぶりの決勝進出を決めた。鹿島は来年1月1日の決勝で6大会ぶり5度目の優勝を懸け、J1川崎と対戦する。

鹿島は前半41分、永木のボール奪取から好機をつくると、右サイドからの柴崎の浮き球パスを土居が頭で合わせて先制した。後半、攻勢を強めた横浜Mにセットプレーからゴールネットを揺らされるも、オフサイドでしのいだ。その直後の28分、一瞬の隙をついて素早く敵陣に攻め入ると、再び柴崎からのクロスを途中出場の鈴木が押し込んで追加点を挙げ、試合を決定づけた。

試合後、鹿島の石井監督は「決勝は今シーズン最後のタイトルが懸かる。しっかり取っていいシーズンで終わりたい」と、決勝へ決意を表した。

決勝は午後2時から大阪府吹田市の市立吹田スタジアムで行う。2007年以来の1シーズン2冠を狙う鹿島は、初のタイトル獲得を目指す川崎と戦う。

鹿島は今季、年間勝ち点3位から同1位の浦和、同2位の川崎とのチャンピオンシップを勝ち抜いて2009年以来7年ぶりにJ1年間王者に返り咲いた。今月のクラブワールドカップ(W杯)では初出場ながら世界の強豪を次々と打ち破り、アジア勢で初めて決勝進出。決勝は欧州王者のレアル・マドリード(スペイン)に延長戦で敗れたが、堂々の準優勝を果たした。

◆第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会 準決勝(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51939

天皇杯 準決勝

鹿島、6年ぶりの天皇杯決勝進出!土居と鈴木のゴールで横浜FMを撃破!

鹿島が6年ぶりに元日決勝へとたどり着いた。天皇杯準決勝、ヤンマースタジアム長居で横浜F・マリノスと対戦すると、41分に土居がヘディングシュートを決めて先制。73分には途中出場の鈴木が貴重な追加点を挙げ、2-0と完封勝利を収めた。天皇杯決勝進出は、2010シーズン以来、6年ぶりとなった。

鹿島は24日、聖地・カシマスタジアムでの今季ラストマッチとなった準々決勝で、広島を1-0で破った。赤崎が難易度の高いボレーを沈め、曽ケ端が渾身のPKストップでチームを救った。試合後に行われたセレモニーでは、石井監督が「しっかりとこのタイトルを獲る」と、19個目の星を掴む決意を表明した。万雷の拍手に送り出され、鹿島は残り2試合へと歩みを進める。

チームは26日にトレーニングを再開し、3日間の準備期間で集中力を高めていった。指揮官は「チームの雰囲気は良い」と語り、選手たちへの信頼を改めて示した。山本が「ここまで来たので、勝ってシーズンを終えたい」と言えば、永木は「優勝することしか考えていない」と口を揃え、タイトルへの渇望を語っていた。

指揮官は広島戦から先発メンバーを1名変更。柴崎が復帰し、右サイドハーフを務める。前線は赤崎と土居、左サイドハーフには中村が入り、ボランチは永木と小笠原のペア。最終ラインは右から伊東、植田と昌子、山本が並び、最後尾には曽ケ端が立ちはだかる。ベンチにはGKの櫛引と西、ファン ソッコ、ファブリシオ、三竿、遠藤、鈴木が控える。 





青空に恵まれた大阪。アントラーズレッドの背番号12は朝早くから待機列を成した。ファイナルへ歩みを進めるべく、ボルテージを高めていった。ウォーミングアップに現れた選手たちに、大きなチームコールが降り注いだ。



13時5分、キックオフ。立ち上がりから、両サイドハーフが高い位置に張り出して突破を繰り返す横浜FMに押し込まれる展開となった。伊東や山本の背後のスペースを突かれ、深い位置で起点を作られてクロスやシュートまで持ち込まれる場面が多くなっていった。それでも、昌子が安定感抜群のカバーリングを見せれば、植田が力強いボディコンタクトでボールを奪う。そして最後尾の曽ケ端が、冷静な判断とセービングでチームを支えた。





鹿島は11分にマルティノスにボレーを打たれ、20分にはペナルティーエリア内で浮き球のパスに反応した富樫にダイレクトで狙われた。しかし、曽ケ端が落ち着いてボールを収め、得点を許さない。スコアレスのまま、時計の針が進んでいった。





25分過ぎから少しずつ横浜FMを押し込み始めた鹿島。左サイドの山本と中村が細かいパスワークから突破を図り、クロスを上げてチャンスを作り出していく。35分には柴崎がペナルティーエリア右奥で浮き球のパスを受け、角度のないところから右足を一閃。枠を捉えたシュートは相手GKに阻まれたが、得点の予感を漂わせた。







そして41分、待望の先制ゴールが生まれた。中盤でのボール奪取からカウンターを仕掛け、右サイドの深い位置で柴崎がパスを受ける。背番号10はゴール前を見据え、ファーサイドへピンポイントのクロス。走り込んでいた土居が力強くヘディングシュートを放つと、弾き出そうと手を伸ばした相手GKの思いは届かず、ボールはゴールへ吸い込まれた。結果的にわずかシュート3本に終わった前半、ワンチャンスをしっかりと生かしてみせた鹿島が均衡を破った。





勢いに乗る鹿島は前半終了間際、柴崎が最終ラインの背後に抜け出し、強烈なボレー。追加点の決定機だったが、シュートは惜しくもクロスバーに阻まれた。前半は1-0で終了。1点リードでハーフタイムを迎えることとなった。



後半は、互いがより積極的にゴールを目指す展開となった。鹿島は50分、スルーパスに抜け出した中村がヒールで落とし、オーバーラップしていた伊東がクロスを上げてチャンスを演出。60分には柴崎のロングシュートが赤崎へのラストパスのような形になってペナルティーエリア内でボールを収めることに成功したが、シュートまで持ち込むことはできなかった。



1点を追う横浜FMは63分、司令塔・中村俊輔をピッチへ送り出す。高精度の左足キックを備える10番の登場で、相手サポーターはボルテージを高めた。



それでも鹿島は、昌子が「慌てていなかったし、やられる雰囲気もなかった」と振り返った通り、選手全員が集中力を保って応戦した。波状攻撃を受けてゴール前に釘付けになる場面も増えたが、身体を張って相手の攻撃を跳ね返し続けた。



71分、横浜FMのセットプレーからゴールネットを揺らされてしまったが、オフサイドの判定で事なきを得る。すると直後、歓喜の瞬間が待っていた。敵陣でボールを奪ってカウンターを発動。永木が右サイドの背後へスルーパスを通すと、走り込んでいた柴崎がワンタッチでゴール前へ折り返す。待っていたのは、6分前に投入された鈴木だった。背番号10からの絶妙なアシストを受け、右足で押し込んだ。2-0。鹿島が貴重な追加点を奪った。







2点リードを得た鹿島は、より圧力を高めてゴール前へ殺到した横浜FMの攻撃をしっかりと跳ね返していく。石井監督は遠藤やファブリシオを投入し、選手の配置変更を施しながらリードを守り切った。ハーフタイム、指揮官から「戦い切れ」と鼓舞された選手たちは気迫に満ちた戦いで、その指示を遂行してみせた。





試合終了のホイッスルが鳴り響いた。2-0。総力戦で勝利を収め、6年ぶりに元日決勝への切符を掴み取った。2017年1月1日、決戦の舞台は市立吹田サッカースタジアム。中2日で迎えるファイナルへ、そして19個目のタイトル獲得へ。アントラーズファミリー全員で準備を進めていく。





【この試合のトピックス】
・2010年以来、6年ぶりの天皇杯決勝進出を果たした。
・横浜FM相手の公式戦は、2014年以降7試合負けなしとなった。
・土居が今大会初ゴール、鈴木が今大会2ゴール目を挙げた。
・2試合ぶりに先発復帰した柴崎が2アシストを記録した。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・後半の立ち上がりをしっかり!集中力を高く保って、最後まで戦い切れ。
・守備はコンパクトに。相手を必ず自分たちの前に置くこと。
・攻守において、お互いの距離感を大切にしながら、細かいポジショニング調整していくこと。

横浜F・マリノス:エリク モンバエルツ
・守備はリスク管理をしっかりすること。
・攻撃はテンポを上げていこう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
立ち上がりから押し込まれる形になったが、そこをしっかりとしのいで1点を取る形を作れた。後半もそれを継続しながら、追加点を取ることができた。試合内容としては非常に良かったと思う。戦う前から、横浜FMさんとの試合では両サイドのドリブラーへの守備がポイントになると思っていた。そこを制限することができれば、失点するような場面が少なくなると思っていた。そういう守備が前半の途中からできて良かったと思う。守備の選手だけではなく、前線からの守備もよく効いていた。追加点を取った後は相手にボールを回されたが、相手のチャンスはなかったと思う。守備が機能していたと思う。

Q.相手の両サイドの選手に突破される時間帯があったが、改めて指示を出したのか?

A.1トップの富樫選手の下にいる前田選手や天野選手とのポジションチェンジがあったので、中央を締めてワイドの選手を使うことが相手の狙いだと思っていた。サイドだけの対応ではなく、そこをセンターバックとボランチがどう見るか、という部分が安定してきた。前半の途中からボランチに対して話をしたし、ハーフタイムでポジショニングをしっかりとやろうという話をしていた。

Q.柴崎選手が結果を残したが、評価は?

A.少し体調を崩していた中で今回はフル出場だったが、サイドハーフで非常に良い働きをしてくれた。アシスト2つで得点にも絡んでくれた。ボランチに下がっても安定したポジショニングをしてくれた。良いパフォーマンスだったと思う。

Q.山本選手の状態は?

A.はっきりとはわかっていないが、思っていたよりは軽いケガだと思う。これからドクターと相談して状態を見ていきたい。

Q.前半に押し込まれる時間帯、もっと前から行きたかったのか、行けなかったのか?

A.横浜FM戦の攻撃の形に対応する中でうまくハマらなかったので押し込まれてしまったが、ある程度は抑えることができたと思う。前半の途中からは気にならなくなった。自分たちが敵陣でボールを動かす形をもう少し作りたかったので、ハーフタイムに指示を出した。

横浜F・マリノス:エリク モンバエルツ
アントラーズは素晴らしいパフォーマンスをしていた。彼らを称えたいと思う。前半は我々のほうが多くのチャンスを作っていたので、リードされるに値する内容ではなかったと思う。我々のゲームプランを前半はしっかりと出せていたし、チャンスを作っていた。しかし小さなミスがあり、それを相手に利用されて得点に結びつけられてしまった。後半の立ち上がりは前半のようなリズムを出せなかった。中村や兵藤、中島を投入して勢いを取り戻してチャンスを作れたが、残念ながらミスをカウンターにつなげられて失点してしまった。運がなかったとも言える。最後に、我々の選手たちを称えたいと思う。若手がチームに勢いを与え、ベテランが若手を引っ張って力を出してくれた。このパフォーマンスは来季につながると信じている。サポーターも1年間、素晴らしい応援をしてくれた。感謝したい。


選手コメント

[試合後]

【土居 聖真】
うまくマークを外せてフリーになったところで、岳から良いボールが来た。秀平くんに折り返そうとも思っていたけど、相手DFが動いたのが見えたのでシュートに切り替えた。90分間の中でずっと攻撃ができるわけではない。流れが悪い時、その状況にうまく対応できていると思う。

【植田 直通】
守備陣は、みんな落ち着いてやれている。クラブワールドカップの経験が大きいと思う。どんな場面でも焦ることがなくなった。でも、次で勝たないと何の意味もない。

【鈴木 優磨】
難しいボールだったけど、しっかり合わせることができた。満男さんに「スネだろう」と言われたので、足で決めたとサポーターにアピールした。

【伊東 幸敏】
アントラーズというチームは勝つことが義務で、勝つことが評価につながると思う。だから結果として2-0で終わったことは良かった。ただ、個人として修正しないといけない部分もある。

【昌子 源】
前半は危ない場面が何回かあったけど、全員で身体を張って守ることができた。慌てる感じはなかった。後半を迎える前には「とにかく1点リードは忘れて攻めに行こう、下がるな」という話をしていた。

【柴崎 岳】
結果としては良かったけど、まだ何も勝ち得ていない。次の試合が大事。コンディションには多少の不安はあったけど、試合に入ってみたら問題はなかった。どのポジションでプレーしても、自分のスタイルを出したいと思っている。相手にもチャンスがあった中で、自分たちがしっかりと決めきることができて良かった。

【永木 亮太】
前半は入りが良くなかった。相手のボランチから前の選手の流動的な動きについていくことができていなくて、修正に時間がかかってしまった。その中で失点しなくて良かった。修正できた頃に先制ゴールが決まった。2点目の場面ではファーストタッチで前を向けたし、その時に岳が見えていた。岳のクロスが素晴らしかったと思う。後半は守備がうまくハマったと思う。

2016年12月29日木曜日

◇[横山杯]公式戦のような迫力の攻防戦、市立船橋が鹿島学園封じて1-0勝利(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?206487-206487-fl



[12.28 横山杯1st(トップ)決勝第1グループ第2節 鹿島学園高 0-1 市立船橋高 ジャーニィー土合グラウンドA面(人工芝)]

 来年度の躍進を狙う強豪校の1、2年生たちが「サッカータウン波崎」で力を磨く「横山杯 第17回全国ユース招待サッカー大会」の1st(トップ)Divisionは28日に決勝リーグ1日目を行い、第1グループ第2節の鹿島学園高(茨城)対市立船橋高(千葉)戦は市立船橋が1-0で勝利。ともに1勝1敗で29日午前の最終節へ臨むことになった。

 まるで公式戦のような迫力ある攻防戦だった。前半は市立船橋がボールを保持。素早くサイドを変えると、数的同数、また優位な状況をチャンスに繋げる。17分にはMF金井満生のスルーパスからDFを振り切った左SB林俊介がクロス。これを逆サイドから走り込んだ右SB白田颯人が決定的な右足シュートへ持ち込み、その後も林と白田の“両翼”の突破力やFW松尾勇佑の球際での強さなどを活かしてゴールへ迫った。

 そして27分、市立船橋は左サイドへ展開すると、林が縦へ仕掛けてクロス。これをMF千葉隆希が左足で合わせて先制点を奪う。一方、鹿島学園は前半からDFラインを高く設定し、コンパクトな陣形の守備で対抗。そして後半はよりラインを押し上げ、セットプレー、ロングボールに複数の選手たちが走り込むような非常に迫力のある攻撃を繰り返した。

 最終ラインにCB2人を残して攻め込むなど、勝利に対する執念を感じさせるパワフルな攻撃の連続。後半26分には左CKから決定機を迎えたが、市立船橋DF陣にゴールライン手前でかき出され、30分に橋本優が放った右足FKは市船GK田中悠也のファインセーブに阻まれてしまう。鹿島学園は再三スペースを突かれてピンチを迎えながら、GK平田廉やCB對馬佳祐、CB金子大輔が好守を見せて食い下がったが、市立船橋は最後まで集中力が途切れず。1-0で勝利した。
 
 市立船橋の中盤で存在感を示したMF齋藤凱也は「最後追いつかれたら意味がない。練習試合ではない勝負のかかった試合で勝ち切ることを意識していた」と振り返る。今回のメンバーは選手権メンバーに食い込むことのできなかった選手たちだが、それでも来季期待の1、2年生。相手の猛攻に対し、絶対に折れるわけにはいかないという意地の勝利でもあった。

 今回は13人編成で1日2試合を戦っている市立船橋。指揮を執る波多秀吾コーチは「昨日までおとなしい印象もあったのですが、自分たちで気迫持って1点守るぞという声もあった。(試合を重ねる中で)上手く表現できなかった姿勢が表現できてきている」と目を細めていた。「チームとして勝つ、勝負にこだわるというのは大会前からチームの中で話し合っていました」と齋藤。勝負にこだわり、来季へ向けて横山杯で変わろうとしている市立船橋の1、2年生たちが掴んだ大きな白星だった。

(取材・文 吉田太郎)

◆「赤い軍団」東福岡J入り3人軸に2度目連覇へ(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1758141.html

 全国高校サッカー選手権大会が明日30日に開幕する。

 東福岡が2度目となる連覇に挑む。前回選手権優勝メンバー7人が残り、Jリーグ入りする3選手が軸になる。磐田内定のMF藤川虎太朗、鹿島内定のDF小田逸稀、G大阪内定のMF高江麗央(いずれも3年)。「Jトリオ」の中でも、注目は高江の右足。キッカーも務める攻撃的MFで、攻撃の起点となる。前回大会の準決勝、決勝で先発から外れ、途中出場したものの「悔しい思いしかない」。ここまでキック、FKの精度を高めた成果が問われる大会に向け「自分の武器でもあるドリブル、アシストで勝利に貢献したい」。

 全国高校総体は初戦敗退。森重潤也監督(51)は「目標だった総体連覇という先を見すぎた結果だった。選手権は目の前の試合に集中します」とキッパリ。心技一体となった「赤い軍団」が、初優勝から連覇した98年度以来の偉業に向かう。

◆【英国人の視点】鹿島が示した日本サッカーの本当の実力。見えた“世界との差”、改めるべき不必要な過小評価(フットボールチャンネル)


https://www.footballchannel.jp/2016/12/28/post191757/

先ごろ行われたクラブW杯での鹿島アントラーズの戦いは何を示したのだろうか。準優勝という結果は称賛されるべきものであり、また決勝戦での戦いも極めて勇敢なものだった。これは偶然ではない。必要以上に謙虚だった日本サッカーは先へ進まなくてはならない。(取材・文:ショーン・キャロル)

あまりに謙虚な日本サッカー。本当に本質的に劣っているのか?

鹿島アントラーズ

 クラブW杯決勝進出を果たし、そこでレアル・マドリーと堂々の勝負を演じるという鹿島アントラーズの快挙に対しては、世界中からそれにふさわしい賛辞が寄せられている。

 国内においても、彼らの奮闘ぶりは大きな称賛を集めた。その印象的な戦いが、日本国内の多くのファンやメディアに共通する、国内のサッカーを過小評価する傾向を覆す助けとなるのであれば素晴らしいことだ。

 日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長は、3月の就任以来、「国際基準」という標語を繰り返し口にしてきた。国内のサッカーは、あらゆる面において最高のクオリティーを目指していく必要があるという主張だ。

 それ自体は正しいことであり、特に改善が成される余地が残されているのは自信の部分だ。日本のチームの戦いが伝えられる際には、自己卑下の行われるケースがあまりにも多い。アジアの相手には常に打ち勝つことが期待されるが、大陸外の相手と対峙する際の基本的な立ち位置は、依然として日本のチームは本質的に相手に劣るというものだ。

 もちろん、それはある面において事実でもある。例えばマドリーのように、欧州の本当の最高レベルのチームや選手たちは別格であり、ほとんど到達不可能な位置にいる。現在のような経済不均衡が存在する限りその状況が変化する可能性は低い。そういった世界的エリートは、それぞれの国内や大陸内で戦う相手に対しても格の違う立場にある。

 とはいえ、日本が国際舞台において十分に“第三勢力”の一角を占めることは、南アフリカW杯においてサムライブルーが証明している。つまりトロフィーを勝ち取ることはないし、大会の終盤にまで勝ち残る可能性も低いが、グループステージを突破できるだけの現実的なチャンスはあるという立場だ。だがそれから6年半が経過しても、不必要なまでの謙虚さは今も変わらない。

ジダンとカゼミーロの戸惑いは、何を意味するのか?

レアル・マドリー

「自分たちの成長がどう思われているのか?」「どうすればさらに向上できるのか?」そう問いかけることが有効な場面はある。だが一方で、自動的に自分を相手より下位の立場に置くことが不必要な場面もある。

 日曜日の横浜での決勝の試合前後にマドリーのジネディーヌ・ジダン監督や選手たちが見せていた反応は、そういった教訓を与えてくれるものだった。日本サッカーの発展についてどう考えているかと問われたジダン監督は、いささか戸惑い気味にこう答えていた。

「発展を遂げてからすでにかなりの時間が経過していると思う。ここ数年で起きたことではない。ビッグクラブも含めて欧州でプレーしている日本人選手たちもいる。彼らがそのレベルに到達するのを助けたのは日本の監督やコーチたちだ」とフランスのレジェンドは語った。

 決勝での鹿島の印象的な戦いぶりについてコメントを求められた選手たちも、同様に当惑する様子を見せた。

 マドリーが試合をコントロールするのに苦しんだのはなぜかと問われたカゼミーロは、「そういう質問はあり得ない」と回答。「これはサッカーの試合であり、1試合だけの戦いだ。鹿島は良いサッカーをしていて、一発勝負なら最後までしっかり戦う必要があると僕らも分かっていた。彼らが決勝まで進んできたのは良いチームだからだ」

 もちろん、石井正忠監督のチームがマドリーにこれほど肉薄すると予想していた者はわずかだろう。鹿島のパフォーマンスは日本のサッカー史上に残るものだ。だが、準優勝という成績は決して青天の霹靂ではない。

 昨年の大会では、サンフレッチェ広島が準決勝でリーベル・プレートに0-1で惜敗し、最終的に3位で大会を終えた。ジダン監督も指摘する通り、欧州のトップリーグで見劣りせず戦えることを証明する日本人選手も増え続けている。

日本と世界に“巨大な差”は存在しない

 海外のチームを持ち上げることを好む日本の風潮と比較して、クラブ・アメリカのリカルド・ラ・ボルペ監督の姿勢は見事に対象的なものだった。

 メキシコのチームであるクラブ・アメリカは、マドリーと対戦した準決勝で自信と冷静さを失うことなくプレー。サッカー界で最も有名なチームのひとつが相手でも何も恐れることはないという姿勢は、鹿島にとって完璧なお手本となってくれた。

「選手たちにはいつも、相手のユニフォームや、相手がどの国のチームであるかは考えるなと言っている。関係のないことだからだ。考えなければならないのは相手チームのプレースタイルであり、ユニフォームの柄や個々の選手たちではない」とラ・ボルペ監督は話していた。

 決勝での鹿島もそれと同じことを実行した。依然として力の差は存在しているとはいえ、その差は一般に想像されているほど巨大なものではないことを示してみせた。

「決勝まで進めたのは意味があること。日本のサッカーが急激に世界に近づいていることが証明できたのではないか」と石井監督は試合後に話していた。

 一方で鹿島の指揮官は、各チームの歴史に開きがあることにも繰り返し言及していた。「他の出場チームにはJリーグ以上に長い歴史がある。100年間の歴史を持つクラブもある」と話している。

 それは言い訳にすべきことではない。歴史という面で欧州や南米が勝るのは永遠に変わらないことだ。Jリーグのチームが100年間の歴史を積み重ねた頃には、海外のライバルたちは誕生から200年に迫りつつあるだろう。

 日本のサッカーにはまだ成長の余地があるが、広く考えられているほど世界に劣ってはいない。鹿島がクラブW杯で見せた勇敢かつ規律ある戦いぶりは、改めてその事実を示す一例となった。

(取材・文:ショーン・キャロル)

【了】

◆赤ちゃんを抱くウッチーにファン悶絶!?「きゃぁーーーーーーー」「羨ましい」「いいね100000回押したい」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?206508-206508-fl



 “ウッチーファン”悶絶必至のお宝写真が投下された。これを掲載したのは、シュツットガルトMF細貝萌の奥さんである中村明花さん。ブンデスリーガの中断期間を利用して日本に一時帰国したシャルケのDF内田篤人と行動をともにする機会があったようで、その様子を26日に自身のインスタグラム(@sayaka_nakamura3)に投稿している。

 中村さんは、内田が新幹線のシートに座りながら細貝の娘を抱く姿をカメラに収め、「新幹線に乗っている間の約1時間半、うっちのお膝でずーっと寝んねしていた娘。居心地が良かったのかな」とコメント。この投稿に対してファンからは、「かわいいです!内田さんも娘さんも」「娘ちゃんにも篤人にも癒されました」「うっちーパパみたい」「きゃぁーーーーーーー」「羨ましいです」「いいね100000回押したいぐらい素敵」などと絶賛の言葉が相次いだ。投稿から約2日の時点で12000件を超える『いいね』が押されている。

◆内田、古巣・鹿島で自主練習「散々休んだので」(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/world/20161227-OHT1T50282.html



 シャルケ04DF内田篤人(28)が27日、古巣の鹿島クラブハウスで自主練習を行った。

 昨年6月に右膝蓋腱(しつがいけん)の手術を受け、欧州リーグのザルツブルク(8日・オーストリア)戦で618日ぶりに実戦復帰したばかり。年明けまでオフを与えられたが、「散々休んだので」とランニングなどで汗を流した。

 他には鹿嶋市内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査や、鹿島の塙敬裕理学療法士に走り方、筋肉量などのチェックを受けた。「今は痛みをなくすこと、膝の位置を治すトレーニングをやった」と話した。

◆日韓優勝クラブから食指も…C大阪 金鎮鉉が来季残留濃厚に(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/12/29/kiji/20161229s00002180079000c.html



 来季J1に昇格するC大阪の韓国代表GK金鎮鉉(キム・ジンヒョン)(29)が、来季も残留することが28日、濃厚となった。今季で複数年契約が切れることもあり、Kリーグ王者のFCソウル、そしてJ1王者の鹿島が獲得に乗り出すなど争奪戦に発展。C大阪も必死に慰留につとめてきた中で、複数の関係者によると、現在は契約を更新する方向で交渉が進展しているという。

 金鎮鉉は韓国の東国大卒業後の09年にC大阪に入団、ここまでJリーグ通算265試合に出場。14年のJ2降格決定後も残留し今季のJ1復帰に貢献した。昇格が決まり「(最近は)結果を出せない責任を感じていた」と話していた背番号21。交渉がスムーズに進めば、日韓の優勝クラブからの誘いを断り、プロ1年目から過ごしてきた愛着あるクラブで再びJ1を戦うことになりそうだ。

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