日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年12月30日金曜日

◆【鹿島】19冠へ柴崎2アシスト!元日決勝で川崎と6度目因縁対決(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20161230-OHT1T50042.html



 ◆天皇杯全日本サッカー選手権 ▽準決勝 鹿島2―0横浜M(29日・ヤンマースタジアム長居)

 鹿島はMF柴崎岳(24)が2アシストを決め横浜Mを2―0で撃破。最多18冠を獲得している今季リーグ王者が、6年ぶり7回目の決勝へ駒を進めた。

 MF柴崎の右足が決勝進出を導いた。前半41分、右サイドから約35メートル先のゴール前にいたFW土居の頭へピンポイントクロスを供給。「ちょっと長いかなと思ったけど(土居)聖真が触ってくれた」。後半28分には持ち前のフリーランニングからボールを受け、今度はグラウンダーでFW鈴木の右足に合わせた。「点を決め切れたことが良かった」。2アシスト後、静かに笑った。

 延長戦の末2―4で敗れたクラブW杯決勝のRマドリード戦(18日・横浜国)で2得点。世界に衝撃を与えた直後に体調を崩した。せきが止まらなくなり、5日間練習を欠席。復帰したのは試合3日前の26日だった。「多少不安があった」とピッチに向かったが、プレーを重ねるうちに「悪くないかも」と好感触を得た。アシスト以外にも決定機で2度シュートを放つなど、復帰戦で責任を果たした。

 今年2月に急性虫垂炎にかかり、手術を受けて出遅れた。秋には右第5中足骨が折れる寸前まで悪化し、再び戦線を離脱。過去にも急性胃腸炎で日本代表の招集を逃すなど病気やけがに悩まされたことが多かった。普段からマスクを着用し、練習前後の体のケアを怠らない中でも不運に見舞われる。だが、そのたびに「人として勉強になった」と上を目指す気持ちが揺らぐことはなかった。

 DF昌子が守備での1対1を制し、DF山本は自陣ゴール前で喫したシュートを右足ではじき出した。MF永木は素早い出足から2得点の起点になった。柴崎だけではなくリーグ制覇、クラブW杯準優勝と結果を残す中で責任感が育ち、チーム力は格段に上がった。鈴木が「負ける気がしない」と言えば、永木は「味わったことのないような気持ち。てっぺん(クラブW杯決勝)を経験して自信が重なる」と言った。

 今冬のスペイン移籍を目指す柴崎にとって、決勝は鹿島でのラストマッチになる可能性が高い。すでに数クラブが獲得リストに名前を挙げているが「何も得ていない。次勝たないと意味がない」と試合に集中する姿勢を見せた。J最多の19冠獲得がかかる元日決戦は「鹿島・柴崎」の集大成になる。(内田 知宏)

 ◆鹿島と川崎のV争い

 ▽00年ナビスコ杯 決勝で激突し、鹿島がMF中田とMFビスマルクのゴールで2―0で勝利。

 ▽08年リーグ戦 未消化だった10月1日の試合で鹿島が大宮に2―0で勝利して首位に。5位川崎は残り7戦で5勝2敗と追い上げるも2位。

 ▽09年リーグ戦 残り3節で川崎首位、鹿島が2位。11月21日の第32節で鹿島が京都に1―0で勝つと、翌22日に川崎が大分に0―1で敗れ鹿島が首位浮上。そのまま鹿島V、川崎は2位。

 ▽16年リーグ戦(第1S) 残り2節で川崎が首位、鹿島が2位。6月18日の第16節でMF中村を負傷で欠いた川崎は福岡に2―2のドロー。鹿島は神戸を下し首位に浮上。そのまま鹿島V、川崎は2位。

 ▽16年チャンピオンシップ準決勝 年間勝ち点3位の鹿島はFW金崎のゴールで同2位の川崎に1―0で勝利。鹿島は決勝でも浦和を下しV。川崎は年間3位。

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