日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年7月4日土曜日

◆【鹿島】J1再開へ三竿健斗が語った覚悟「サッカーが自分の生きる理由」(サッカーマガジン)



三竿健斗 Kento.Misao


サッカーラボ 1カ月でプレーがどんどん進化する! [ サッカーラボ編集部 ]


鹿島アントラーズの三竿健斗は3日、オンラインで取材に応じ、明日4日のJ1再開へ向けて、現在のチーム状況と意気込みを語った。鹿島のキャプテンは静かに、しかし熱く残り33試合のリーグ戦へ臨む。


川崎F戦でチャレンジする必要がある


 取材に応じた三竿は、再開に向けてまず感謝を口にした。「すごい楽しみな気持ちでいっぱいなのと、こういったまだ新型コロナウイルス感染症が収束していない中でJリーグが再開できるので、
こういった場を作ってくださったすべての人たちに感謝しています」。

 感謝の思いは、サッカー界の人々だけに留まらない。日常を取り戻すために尽力したすべての人に対して、だ。

 その上で、自粛期間中に感じた思いがあった。

「長い間、家での自粛生活が続いていたときは、サッカーができなかったり、普段の生活ができないという部分ですごくストレスを感じていました。でもいざ練習が始まると、そういうストレスがなくなったので、やっぱり自分はサッカーがないと生きる理由がないんだなと感じた」

 自分とサッカーとのかかわりが明確になった。そんな思いに至った中で、明日、リーグ再開を迎える。

「(6月20日の)町田戦から比べて、自分たちからボールを取りに行くときの距離感だったり、自分たちがボールを持っている際の距離感もよくなっていると思う。それをあとは、どの相手にも試合を通してやっていくということになると思います」

「今の状況と比べたら、ACLのプレーオフのときというのは、ほぼぶっつけ本番の状況だったので、なにも監督がやりたいことはできていなかったと思うし、自分たちもこう、ミーティングだったり練習はしていましたけど、何も体現できていなかった。今はその状況と違いますし、そのときよりもはるかにチーム状態はいいので、いまは本当に試合をして早く勝ちたいなと思いっています」

 練習が再開し、トレーニングを繰り返す中でザーゴ監督の狙いを体現できる回数が増えてきた。まだ完ぺきではないものの、シーズン当初に比べれば雲泥の差だ。

「色々と準備をしてきているんで、それをピッチで表現することが一番大事ですが、自分たちのスタイルがどこまで完成されているチーム相手に通用するかを、チャレンジする必要がある。あとは個々のバトルで、球際だったり、走り勝つという基本的なところで相手を上回らないと、勝負には勝てない。最近は(川崎Fに)勝ててはないですけど、自分たちの流れの時間もあると思う。まずは先に失点しないことが、勝利に近づく一つのポイントかなと思います」

 ここまで積み上げてきたものの成果を確認し、シーズン初得点と初勝利を目指す。難敵とのアウェーゲームにかかっているものは多いが、「自分たちのサッカーをしていって、一つ勝つことができれば、それが自信になってどんどんいい方向にいく」と三竿。必勝を期して敵地に向かう。


◆【鹿島】J1再開へ三竿健斗が語った覚悟「サッカーが自分の生きる理由」(サッカーマガジン)




◆【鹿島】町田&上田&杉岡、東京五輪トリオの特別てい談「今できることをやるだけ」(サッカーマガジン)






KASHIMA ANTLERS YEAR BOOK 2020 [ 鹿島アントラー...


2020年シーズンを戦う鹿島アントラーズには、東京オリンピックのU-24日本代表候補が複数人いる。大会の開催は来年7月に延期されたが、大会1年前、さらにJ1リーグが再開されるこの機会に、町田浩樹、上田綺世、杉岡大暉の五輪候補トリオによる鼎談(ていだん)をお届けしよう。オリンピックへの思いやそれぞれの接点、印象など、イヤーブック「KASHIMA ANTLERS YEARBOOK2020」に未掲載の特別編だ。※取材はシーズン前に実施。


取材・文◎小室功 写真◎平岩享


スギが加入するのを知らなかった(町田&上田)


――今季、杉岡選手が鹿島に加入しました。

町田 僕はまったく知らなくて、それこそ(移籍の話を)聞いたのは公表される直前だから。

上田 それとなくウワサでは聞いていたけれど……。

杉岡 ほとんど誰にも言わなかったから(苦笑)。

――知らない仲ではないだけに「鹿島にいくよ」と、早めに連絡してもいいような気がしますが?

杉岡 特に深い意味はないけれど、何となく連絡しませんでしたね(苦笑)。僕自身、初めての移籍なので、多少不安がありました。でも、鹿島にはマチ君や綺世がいるから、すんなり溶け込めたと思う。

――U-24のオリンピック代表は年齢の近い選手ばかりですが、ピッチを離れたときの雰囲気はどんな感じなのですか。

杉岡 アンダー世代だからなのか、逆に年齢を気にしてしまって、わりと同じ年齢の選手同士で固まっているかもしれない。

町田 なんとなく席が決まるよね。食事のときとか。

上田 マチ君は97年生まれで、スギと僕は98年生まれ。97年の早生まれの選手もいるから、学年でいうと、僕らより2つ上の選手もいる。

杉岡 ただ、そういうなかで、僕は転々とできるタイプ。大事なのは、スムーズな人間関係なので(笑)。ほかの学年の選手にもさりげなく近づく。

町田 スギはうまいよね。ふだんは寡黙なのに(笑)。

上田 メディカルルームにいることも多いんじゃない?

町田 そう、スギは“メディカルの番人”だから(笑)。

杉岡 特にやることないからね、僕はメディカルルームでぐうたらしています(笑)


あの悔しさがあったから今があると言えるように(杉岡)


――今年1月にタイで行なわれたU-23アジア選手権に3選手とも出場しました。大会を振り返ると?

町田 チームとしても個人としても「内容と結果が伴わず」という感じだったので、悔しさが残っています。ただ、オリンピックの本番じゃなかったことが唯一の救いかなと。まだまだ挽回するチャンスがあるという意味で。

杉岡 どんなことがあっても勝たないといけない大会でした。周りから厳しく批判されたけれど、それも当然のことだと思う。この負けを次に生かしていけるかどうか、そこは僕らの頑張り次第。みんなが危機感をもって取り組んでいかないといけないです。

上田 グループステージで敗退したという事実は変えられないし、ここで何をいってもいい訳にしかならない。あの結果が、あのときの僕らの力ですからね。でも、こういう逆境的な状況はマイナスじゃない。どこまで成長できるか。それによって僕らの価値や評価も変わってくると思うので。

杉岡 あとで振り返ったとき、あの悔しさがあったから、今があるといえるようにするには、それぞれの今後の取り組みにかかっているよね。

――U-23日本代表はどのようなサッカーを目指しているのですか。

町田 基本は3バック。でも、対戦相手や試合の展開によって4バックにしたり、臨機応変な戦い方をする。そこの対応力がすごく求められているよね。

杉岡 森保(一)監督からは「どんな形になっても柔軟に戦えるようにしよう」と言われています。

町田 アントラーズでは4バック主体だけど、昨シーズンは(本職の)CBだけじゃなく、左サイドバックでもプレーしました。そういう経験は自分にとって大きかったと思う。

杉岡(3バック主体の)湘南では、左のアウトサイドや左のCBでプレーしていました。複数のポジションができるのは自分の強み。アントラーズではまた新たな戦術の下で、プレーするので、そこをポジティブにとらえてチャレンジしていきたいです。

上田 僕は複数のポジションをこなすというよりFWとしてスペシャルな役割を求められていると思う。そういう意味では、得点以上の貢献はないので、目に見える結果で、自分の存在価値を高めていきたいです。

――オリンピックの選手枠は18名。オーバーエイジの3人が加わるとなったら、ポジション争いはさらにし烈ですね。

町田 そこを勝ち抜いてこそのオリンピック出場。厳しい競争を楽しめればと思います。

杉岡 今まで呼んでもらっても、これからのプレー次第で(自分の状況が)どうなるか、分からない。候補メンバーはたくさんいるし、選手それぞれが日々、成長している。本当の意味でチャンスをつかんだ18名が選ばれるのだと思いますね。

上田 オリンピックのメンバーが発表される1カ月前に何かが変わるかもしれない。その直前の試合で何かが変わるかもしれない。もしかしたら、18名のなかに初招集の選手がいるかもしれない。そこは誰に分からないわけで……。

杉岡 選ばれるにしろ、選ばれないにしろ、今、自分ができることを、地道に、しっかりやっていくしかないと思います。

町田・上田(うなずく)


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◆【鹿島】町田&上田&杉岡、東京五輪トリオの特別てい談「今できることをやるだけ」(サッカーマガジン)




◆【THIS IS MY CLUB】選手権制覇、苦いデビュー戦…鹿島で奮闘するMF松村優太「僕たちはまだ種の段階」(ゲキサカ)



松村優太 Yuta.Matsumura


元60kg超えの非垢抜けがかわいいと褒められた30の美容法


 鹿島アントラーズのMF松村優太にとって、2020年の上半期は誰よりも濃密なものだった。年明けには静岡学園高の10番として全国高校選手権の頂点に立ち、すぐさま常勝軍団・鹿島のキャンプに合流。2月下旬にはルヴァンカップでプロ初出場を果たし、Jデビュー戦で一発退場という苦くも得がたい経験をした。

 そして、新型コロナウイルスによる公式戦の中断——。待ちに待った4か月ぶりのシーズン再開を前に、感覚と理性を併せ持つ19歳は何を思うのか。「DAZN Jリーグ推進委員会」の共同企画「THIS IS MY CLUB -FOR RESTART WITH LOVE-」に向けて、現在の心境を語ってもらった。

——昨年度の全国高校選手権では大きな注目を浴びました。あれからの半年間はどうでしたか?
 まずは選手権で高校サッカーを良い形で終えることができて、プロデビューも早いうちにできました。デビュー戦ではああいう退場もありましたが、そこから新型コロナウイルスの影響で公式戦がずっと中断して、やっと再開するということで、1年目にしてはすごくいろいろな経験ができているんじゃないかと思っています。





——選手権はすごく大きな注目が集まる大会です。あの反響を経て、鹿島に入った時はどんな変化がありましたか?
 大会前から「鹿島アントラーズ内定」ということで多少なりとも注目は感じていましたが、そこで優勝という形で終わることができて、より注目度は上がったと思います。大会前は同期の染野(唯月/尚志高出身)、荒木(遼太郎/東福岡高出身)のほうが知名度は高かったので、選手権で僕もそれなりに注目されたと思います。ただ、大会前も大会後もプロに行くことが間近にあったので、大会を良い形で終えることを第一に考えつつも、プロに行くにあたってのビジョンは明確に持っていました。大会後はキャンプに行ったんですが、切り替えてすんなり入れたと思っています。

——キャンプへの切り替えは時間がなく、大変じゃなかったですか?
 選手権で優勝した日や翌日は、いろんなところを訪問したり、テレビの出演もあったりと、なかなか経験できないようなことをしました。みんなで過ごして、とても楽しい時間でもありました。ただ、もちろん優勝に浸ったりもしましたが、次の日からはキャンプだったので、自覚を持ってやらないといけないとつくづく思っていました。18歳でも一人の社会人といいますか、プロサッカー選手は給料も発生するので、切り替えが難しい部分もありつつも、自分としては早めに切り替えられたと思います。

——さきほど言っていたように今年は高体連から同期3人が入団しました。2人とも知名度のある選手ですが、そこにプレッシャーは感じましたか?
 一昨年の選手権で染野がすごく注目されましたし、荒木は世代別代表の世界予選で戦っていたので、すごい選手たちに割って入るためには自分自身もっとやっていかないといけないなとはずっと思っていました。そこに割って入っていく過程では、選手権大会というのが一つの大きなターニングポイントになったと思います。優勝して注目度も上がりましたし、自分はそれまで全国大会に出てもいなかったので、その2人と切磋琢磨していく上でも自分の名を知ってもらう良い大会になったと思います。





——その後、鹿島でプレシーズンに入りましたが、先に荒木選手が得点などでアピールしていましたよね。ライバル意識はありましたか?
 選手権で痛めていた箇所もあったので、キャンプの最初は練習に出られず、その中で荒木が練習試合で点を決めていました。ユースから昇格した山田(大樹)も含めて同期4人は仲間ですが、全員が一緒に試合に出られるとは思っていないし、誰か一人が今年からバンバン出て、代表クラスになることもあり得る選手たちだと思っています。染野も、荒木も、山田も、切磋琢磨しながらもライバル意識は持っていかないといけないなと思っています。

——注目の高卒4人が加入したことで、黄金世代(小笠原満男、本山雅志、中田浩二、曽ヶ端準ら1998年加入組)にたとえる声もあります。その点は周囲からも言われていますか?
ちらほらそういった声も聞こえてきてはいたんですが、まだまだそこには及んでいないですし、全然追いついてもいないし、そんなに簡単に追い越せる存在ではないと思っています。ただ、期待の声をどうするかは自分たち次第だと思っています。4人ともその世代だけを目標にしているわけではないんですが、そういった声をいただいているのであればそれ以上の期待をしてもらえるような存在にそれぞれなっていかないといけないと思います。

——鹿島はそうした先輩の伝統も含め、クラブ全体の雰囲気で選手を育てると言われることがあると思います。そのあたりはすでに実感していますか?
 昔から伝統のあるクラブなので重みはありますし、それは僕たちだけじゃなく先輩方も思っていると思います。先輩方が築いてくださったものを継承しつつ、それ以上のものを見せていかないといけないのが僕たち若手でもあります。先輩方の素晴らしい結果に少しでも近づいていけるよう、昨年はチームがノンタイトルだったので、今年こそタイトルを目指していかないといけないと思います。

——そんなクラブの中で、1年目の序盤戦でデビューできたことをどう捉えていますか?おそらく違うシナリオも想像していたとは思いますが。
 新型コロナウイルスの影響で中断期間に入りましたが、一回デビューして過ごすか、デビューせずに過ごすかは大きな差だったと思います。あの試合は負けている状態で入って、勝つために投入されたので、ああいう形になってしまって申し訳ないという気持ちはありますが、あそこで経験したことをしっかり自分の力にしていきたいと思います。あそこで経験したことを踏まえて4か月間の中断期間を過ごせたので、デビューできたことは大きかったと思います。

——高校選手権から松村選手を見ていて、ああいった積極性や気持ちの面も含めた推進力が強みだと感じました。それでも、デビュー戦ではいつもと違う高揚感や重圧があったと推測しています。少し時間が経ってみて、あの試合をどのように位置づけていますか?
 デビュー戦まではプロの試合に出たこともないわけですし、負けている状況でラスト10〜15分で出たということは、自分のプレースタイル的にもアグレッシブに行って得点に絡む、得点を取るということが求められていたと思います。負けたくない、やってやるというフレッシュさを出したい気持ちがありました。ただそこは諸刃の剣でもありました。その気持ちも大切だと思うんですが、少し空回りしてああいう形になってしまいました。これからは過密日程で必ずチャンスが来ると思いますが、次の出番では点を取りに行くという気持ちを忘れないようにしつつ、試合を分析して周りの状況も判断しながら、あそこで経験できたことを踏まえて次はしっかりプレーできるんじゃないかなと思っています。





——松村選手のこれまでのインタビューを振り返ると、ロジカルな言葉を発するパーソナリティも印象的です。そのあたりで意識していることはありますか?
 自分は長男なんですが、もともとそういったメリハリは大事にしているほうです。もちろん、鹿島に来てからはいじられたり、一発芸をしたりするキャラクターにもなっているので、そういう一面もあります。中学とか高校のときも、みんなとワイワイしながら遊びに行ったりはしていました。ただ、ずっとそれだけじゃダメだという気持ちは自分の中にありました。たとえば簡単なことで言えば、学校生活で提出物を出さないことは全くなかったですし、そういうところは気になってしまうんです。遅れてでも必ず出すようにしていました。やるべきことはちゃんとやろうと思っていて、メリハリを大事にしようとしています。でも記者さんからも「意外にしっかりしているほうだよね」とは言われますね。

——スピード系の選手は「感覚系」という見られ方をしますが、そういったイメージとは少し違いますよね。
 もちろん感覚でプレーをすることはあります。ただ、感覚に加えて周りが見えたらもっと強いだろうと思っています。それは誰しもができることじゃないので、強みにしていけるんじゃないかと思います。

——先日ゲキサカのインタビューで、静岡学園高の後輩に松村選手の凄さについて語ってもらいました。その記事(https://web.gekisaka.jp/news/detail/?302756-302756-fl)はご存知ですか?
 読みました。加納と田邊と野知の記事ですよね。

——あの記事の中で、松村選手は自主練習をすごく長い時間やっていたというエピソードがありました。実際のところどうでしたか?
 やっていましたね。高校2年生くらいから代表にも初めて呼ばれて、意識のギアが一つ上がりました。もとから自主練はやってはいたんですが、そこで「プロになりたい」ではなく「プロになる」と決めたので、自分がいまやるべきことを理解しながら、監督やコーチに言われたことを頭に入れつついろいろとやっていました。もちろん毎日2〜3時間やっていたわけではなく、身体が疲れている時はさっと帰って整骨院や治療に行った時もありました。ただ、多くやる時には2時間くらいやっていたこともありましたので、そこもメリハリですね。








——「やるべきことを理解しながら」ということですが、自主練習から課題や強みを踏まえてやっていたんですね。
 静学に入ったことで、スピードを保ちながらもドリブルがある程度できるようになってきていたので、そこからゴールにつなげられるようにと意識していました。シュートの精度やクロスの精度を上げていかないと、上ではプレーできないと思っていたので、そこはこっちでもやっているんですが、継続してやってきました。

——そうして一歩一歩、成長してきたことと思いますが、プロに入ってからさらに成長したという部分はありますか?
 動き出しとボールのもらい方ですかね。静学ではサイドに開いてボールをもらってしかけるとか、中でボールをもらってもしかけるとか、止まって受けることが多かったんです。だから最初はすごく戸惑っていたんですが、プロになってからは止まっていたらつぶされるので、周りを見ながら受けるか受けられないかが大事になると思います。そこは監督からも言われますし、周りの選手からも自分の特長が理解され始めているので、スピードを生かすための裏への抜け出しを前よりも意識できているんじゃないかと思っています。

——周りの先輩からも助言をもらっているんですね。
 僕は右サイドでやっているので、右サイドバックの選手、ボランチの選手にアドバイスをもらっています。抜け出しの部分では「お前は速いし、ヨーイドンでは絶対に負けないんだから、抜け出せば絶対に行ける」と言われました。

——鹿島の右サイドバックとボランチは内田篤人選手を筆頭に経験のある選手が多いですが、言葉に響くものはありますか?
 言葉に重みがありますし、すごく説得力があります。内田選手だったり、三竿(健斗)選手だったり、すごくいろんな経験をされている方々ばかりなので、いままでの自分になかったような経験でもありますし、積極的にコミュニケーションを取って吸収していけば自分自身の成長につながると考えています。

——プロで成功するために「やってやるぞ」という気持ちと「ここは通用するだろうか」という気持ちがあると思いますが、実際に練習に入ってみてどのように感じていますか?
 高校ではボールを取られない自信もあったので、そこは強みにしていきたいと思っていました。実際にプレシーズンマッチでも何回か突破ができたり、ルヴァン杯の名古屋戦でも退場の前のプレーは自分で抜いていくことができました。そこではタッチが大きくなってしまったんですが、そういった部分は自分の大きな強みであったので、通用したというかさらに通用させていくべきだと思います。ただ、まだまだ身体も小さいし、他の選手に比べたらか細い体型でもあるので、つぶされることも多いです。そこでも武器をしっかり出していかないと自分の良さがなくなってしまうと思うので、欲を出してやっていこうと思っています。







——フィジカルの話で言えば、高校レベルでは体幹が強いという印象がありました。プロでは全然違いますか?
 昔から芯はしっかりしてるねとか、倒れないねとは言われますし、いまでも生きている部分はあると思います。ただ、いままで対戦したことがなかったブラジル人の選手であったり、体格が大きな選手、日本代表クラスの選手と対峙するとなると、向こうにも得意な間合いがあって、高校レベルの間合いだとボールを取られます。ずっと小学校、中学校、高校と周りと同じ段階で上がってきたのが、一気に18歳で周りが上のほうまで行ってしまったので、そこのギャップもあると思います。そこはもっともっと感じて掴んでいかないといけないと思います。

——ここからはクラブの話をしたいと思います。まず鹿島というクラブをどのように感じていますか?
 やはり伝統のある重みのあるクラブだと思いますし、常勝軍団と言われるように勝利にこだわるチームだと思います。そこは練習からすごく感じますし、お互いに厳しいことも言われたりします。練習からすごく激しく「やっぱりこういうチームなんだな」と想像どおりの感じでした。

——想像していたものと、想像を超えていた部分もあるかと思います。具体的にどういった厳しさを感じましたか?
 高校の時にやっていなかった練習も多いですし、たとえば僕はドリブラーなので取られた後の切り替えは強く言われます。キャンプの最初は遅れて行ったので、昨年の鹿島ですごく多くの試合に出ていた方々と合流して練習したんですが、全然レベルが違いました。「話が違う」というくらい何もできなかったので、いろんな人から「もっとやれよ」と言われました。高校でも常日頃から「練習から120%出せないと、試合で100%出せない」とは言われていたんですが、高校でやっていた120%がプロだと50%くらいだと感じますし、キャンプの一発目で強度のレベル差を感じました。

——時間が経つことで適応できましたか?
 隣にいる人がライバルだという意識でみんなやっているので、自分も一人の選手として、練習からその中に入っていかないといけないと思っています。まだ全然足りないですし、ダメな部分もありますし、まだまだ言われることもあります。ただ、ここ最近はそれなりにできることも増えたと思います。

——具体的にどのような指示をされていますか?
 僕の高校では守備を重点的にはやっていなかったので、まず一番大きいのは守備の部分です。僕もそうですし、他の高卒組も言われていました。あとは最後のシュートの場面ですね。キーパーのレベルも段違いで、最初はなかなか入らなかったんですが、他の人はバンバン決まるので、決定力という意味で「決め切れ!」と言われます。またすべてにおいて言えるのは、一つのプレーに責任を持つことですね。シュートの精度も、一本のパスも、クロスも、トラップも、軽いプレーをしたら全員が戻らないといけなくなってスタミナロスにつながるので、一つひとつのプレーに対して強く要求をされています。





——練習から高いレベルに挑んでいく難しさはあると思いますが、すぐに試合に出られそうなチームもある中、Jクラブで最も競争が激しいと言われる鹿島に入ったことで成長につながっているという手応えはありますか?
 なんと表現すればいいですかね。植物にたとえてみると、種の段階で植えて、最初から一気に花が咲くわけではないですよね。まずは茎が伸びてきて、葉っぱが生えてきて、最後に花が咲きます。僕は高校に入った時も、1年生チームでもすぐに試合に出ていたわけではないですし、もともと期待されて入ったわけではありません。高校で新しい環境で揉まれて、最後に3年生の集大成でようやく花を咲かせることができたと思っています。もちろん、最初から試合に出られるようなチームに行くこともやり方としてはあると思うんですが、そこで試合に出て活躍したから終わりではないと思っています。最後は海外でやりたいとか日本代表でやりたいというビジョンを持っていますが、まだ僕たちは種の段階なので、早い段階からトップレベルのチームでやることで、他の経験ある選手たちから言われたことを水や日光のようにどんどん吸収し、最後に花を咲かせられるようにしていきたいと思っています。

——いまの比喩はずっと考えていたことですか?
 いま思いつきました(笑)。

——とても明快で驚きました。今後のキャリアビジョンにも関わってくることだと思いますが、短期・中期・長期的な目線でどのように花を開かせていこうと考えていますか?
 こういった状況になったので、一年目から出番が回ってくると思いますし、まずは一つひとつの結果をしっかりと積み上げていくことが大事だと思っています。この1年目で経験したことを2年目、3年目をつなげていって、来年や再来年からは欲を出していかないといけないと思います。もちろん、今年も1年目とか19歳とか関係ないと思っているので、すぐにスタメンを狙っていく気持ちでいます。ただ、いまの自分の実力を考えた時に簡単な世界ではないので、まずは鹿島でしっかりと結果を出して、誰もが認めるような信頼のおける選手になりたいです。そうすることによって海外のクラブの目に留まったり、代表の目にも留まると思うので、ここ鹿島で得られるものをしっかりと得たいです。タイトルを獲ることもそうですし、自分自身の技術や実力を上げていって、まずは鹿島で結果を出すことが一番近い目標だと思います。そのあとは海外でやりたいという気持ちがありますが、まずは足元をしっかり見ています。そのことが結果的に海外でプレーすることにもつながっていくと思います。





——その先にさらなる目標はありますか?それとも一個一個のハードルを乗り越えていくタイプですか?
 どちらかというと一個一個クリアしていきたい派ですが、海外のことは事前に考えておかないといけないし、いきなり行ってもきちんとプレーできないと思います。その点に関しては考えてはいます。それでも僕は一つひとつステップアップしていきたいです。このクラブで試合に出て活躍することがまず難しいことですし、その勝負に勝ってから、海外に行っていずれはチャンピオンズリーグに出られるようなチームで活躍したいと思っています。

——つまり「まず鹿島で」という心持ちだと思いますが、鹿島はタイトルが求められるチームだと思います。今シーズン、タイトルを奪還するために松村選手ができることはなんだと思いますか?
 最後の選手権大会では優勝という形で終わって、タイトルの重みをすごく知りました。タイトルを取ることで、これまで関わってきたすごくいろんな人が喜んでくれましたし、タイトルというものは重みがあるものなんだなとあらためて感じました。鹿島というチームはタイトルを求められる場所だと思うので、僕のプレースタイル的には後半途中から入って流れを変えるとか、そういう場面も増えてくると思いますが、まずはそこでしっかり期待に応えることです。得点やアシストという自分のスピードを生かして活躍することが求められると思うので、まずは結果を残していくことがタイトルにつながりますし、それが何より自分のためにもなるんじゃないかと思っています。


(インタビュー・文 竹内達也)


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◆鹿島、キーマンは新人トリオ!ザーゴ監督「彼らの力が必要な状況が出てくる」(スポニチ)






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 明治安田生命J1リーグは4日、約4カ月ぶりに再開する。鹿島のザーゴ監督(51)は高卒新人トリオをキーマンに掲げた。
 ザーゴ監督は再開後の過密日程を消化していく上で、ルーキーの奮起が必要不可欠とした。2日にオンライン取材に応じた指揮官は「非常に優秀な若手がいる。彼らを成長させることが重要で、それがチームにとってプラスとなる。彼らの力が必要な状況が出てくる」と説明した。

 今季の新卒加入はFW染野、MF荒木、MF松村、GK山田の4人。リーグ再開後は交代枠が5に拡大されるため、攻撃的ポジションを担うフィールドプレーヤー3人の若き才能の出場機会が増える可能性は高い。

 荒木と松村は既に公式戦出場を果たしており、染野も練習試合で得点するなど、存在感を発揮している。指揮官は「先発の11人だけでなくチーム全員で戦っていく。連戦になるので入れ替えもある」とターンオーバーも示唆。フレッシュな若手の躍動が、公式戦3連敗中の王者の巻き返しの鍵となりそうだ。。


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◆鹿島、キーマンは新人トリオ!ザーゴ監督「彼らの力が必要な状況が出てくる」(スポニチ)




◆J1、4日再開 鹿島・ザーゴ監督「楽しみ」 敵地で川崎戦、勝負のポイントは(茨城新聞)






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戦術浸透、手応え十分


明治安田J1リーグが4日、約4カ月間の中断を経て再開する。鹿島は敵地で難敵・川崎と対戦する。今季就任したザーゴ監督に、チームの成長ぶりなどについて聞いた。

-チームの現状と、中断期間の成長の手応えは。

選手たちのモチベーションは非常に高く、試合をやりたいという気持ちでうずうずしていると思う。2月のシーズン当初よりは連係、連動が高まっている。非常に楽しみな再開になる。良いスタートを切りたい。

-重点的に取り組んだことは。

今までやってきたリアクションサッカー、つまり守ってカウンターを狙うサッカーから転換し、自分たちがポジションを取りながら相手を動かすことを目指してやってきた。意識の疎通を高めることができたと思うし、ビルドアップや相手陣内でのプレスのかけ方を緻密に取り組むことができた。

-戦術面は具体的にどうアプローチしたか。

選手に毎週、何らかのビデオを送信し、彼らが見て、戦術的な理解度を高めるために可視化されたものを見るように要求していた。練習が再開した時にスムーズに戦術的な部分はできるようになっていたので、練習は微調整をやってきた。

-J2町田との練習試合で若手が躍動していた。

非常に優秀な若い選手がいる。染野、松村、荒木。彼らが成長することは非常に重要。チームにとってもプラスになる。この4カ月間は有意義に彼らを指導することができた。また、ベテランも成熟してきて、特に戦術的な部分を非常に理解していて、それを若手に落とし込んだり、周りに助言したりしている。ベテランと若手を組み合わせながら今シーズンを戦い抜くことができればいい。

-川崎の印象と勝負のポイントは。

互いに攻撃的なサッカーをするチーム。フロンターレは能力が高く、ここ数年で二つのタイトルを取っている。勝ち続けており、勝者のメンタリティーがしっかりしている。個人的には優勝候補の一角に入る。その相手に対し、まずは自分たちがやるべきことをやる。何が勝敗を分けるかは、ふたを開けてみないと分からないが、練習で選手たちが見せている自信を試合でそのまま見せることができれば、良い結果に結び付くと思う。




◆J1、4日再開 鹿島・ザーゴ監督「楽しみ」 敵地で川崎戦、勝負のポイントは(茨城新聞)




◆鹿島アントラーズ選手会がホームタウン5市へ100万円寄付、犬飼智也「地域のために活用していただけたら」(超WORLDサッカー!)



犬飼智也 Tomoya.Inukai


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鹿島アントラーズの選手会が、2日付でホームタウンの5市に合計100万円の寄付を行った。

鹿島アントラーズのホームタウンである鹿嶋市、潮来市、神栖市、行方市、鉾田市にそれぞれ20万円ずつ寄付をしたとのこと。寄附は選手会自らが発案し、新型コロナウイルスで自治体に様々な影響がある中、ホームタウン地域住民のために活用してもらおうと実現したとのことだ。

選手会長の犬飼智也は今回の寄付についてホームタウンへメッセージを送っている。

「ホームタウンの皆様におかれましては、新型コロナウイルス感染拡大により行動自粛を余儀なくされ、日常生活に影響が出ているかと思います」

「私たちもJリーグ再開へ向けて新たな気持ちでトレーニングに取り組んでいます。また、地域貢献のため、「#いまできることをみんなで」を合言葉に、SNSなどで様々な企画を実施しています」

「そういった中で、新型コロナウイルス感染拡大防止対策にご尽力されているホームタウンに、アントラーズ選手会からささやかではありますが、寄付をさせていただきます。地域のために活用していただけたら幸いです」

「1日でも早くカシマスタジアムでホームタウンの皆様とお会いできる日を楽しみにしています。引き続き、鹿島アントラーズへの声援をよろしくお願いします」

鹿島は4日の明治安田生命J1リーグ再開初戦で川崎フロンターレと対戦する。


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◆【鹿島】「積み重ねてきた歴史がまた、動き出します」J1再開にあわせ地元紙に全面広告(報知)






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 鹿島は3日、コロナ禍で中断していたリーグ戦が4日に再開することにあわせ、本拠地を置く茨城県の地元紙「茨城新聞」に全面広告を掲載した。

 ファン・サポーターやスポンサー(パートナー)企業、ホームタウンなどといった「アントラーズファミリー」に向け、「いまこそ、ひとつに」をテーマにクラブからメッセージを発信した。

 公式戦延期中にサッカー関連の露出が激減し、特に茨城県内におけるクラブの露出が危機的な状況なため、クラブ主導で茨城新聞とのタイアップを提案した。「いまできることをみんなで」をメインテーマとした4月9日付の第1回に続き、今回が2回目となる。

 2月下旬から中断していたJ1は、4日から約4か月ぶりに再開。鹿島は同日に敵地で川崎と対戦する。カシマスタジアムでのホーム初戦は8日の札幌戦で無観客での開催。政府方針に従い、7月10日以降に「観衆5000人以下」、8月1日以降に「収容人数の50%以下」での有観客試合実施が可能となる見込み。

 ◆掲載されたクラブからのメッセージ

 「いまこそ、ひとつに」

 明日7月4日、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中断していた明治安田生命J1リーグが、約4か月ぶりに再開します。

 フットボールのある日常が、戻ってきます。

 公式戦は無観客試合からの再開が決まり、その後も、感染症拡大のリスク軽減対策として人数制限などが設けられる予定です。

 私たちがいまできること。

 鹿島アントラーズはこの公式戦中断期間中、「いまできることをみんなで」を合言葉に公式SNSなどでさまざまな取り組みを発信してきました。

 従来のようなカシマスタジアムでの有観客試合開催はしばらく先になります。

 それでも一人ひとりが感染症予防対策を続け、公式戦再開へこぎつけたように、これからも、やるべきことは変わりません。

 クラブ発足以降、積み重ねてきた歴史がまた、動き出します。

 アントラーズファミリー全員で戦いましょう。

 すべては勝利のために。

 鹿島アントラーズFC

 6月20日にカシマスタジアムで行われた練習試合・町田戦で、ソーシャルディスタンスを徹底した上で撮影された集合写真を使用。広告下部にはクラブのオフィシャルパートナー、クラブパートナー、サプライヤー、ビジネスクラブ、アカデミックアライアンス、ホームタウン、フレンドリータウン、サポーターを文字で掲載した。


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J1リーグ2節
川崎フロンターレ―鹿島アントラーズ
7月4日(土)/19:00/等々力陸上競技場


川崎――4-3-3の出来は果たして…


川崎フロンターレ
今季成績(1節終了時):11位タイ 勝点1 0勝1分0敗 0得点・0失点
 
 シーズン開幕時と同様に、中断期間でも力を入れてきたのは、今季から導入した新布陣4-3-3の理解度を高める作業だ。“攻守で圧倒する”をテーマに採用したこのシステムは、従来のポゼッションを軸としたいわゆる“遅行”に加え、3トップに素早くボールを入れる“速攻”も可能にし、攻撃のレパートリーを広げそうだ。
 
 また守備では最終ラインを例年より高く設定し、相手を敵陣へ押し込むことを目指す。その分、広大に広がった自陣スペースをGKがカバーしなくてはいけないが、守護神チョン・ソンリョンは新たな役割にも「ポジティブに捉えながら意識して練習しています」と前向きに話している。
 
 6月2日に活動を再開させたチームは、約1か月の準備期間で4つのトレーニングマッチを実施し、全勝。相模原、町田らを相手に3試合でクリーンシートも達成しており、順調な強化を進められている様子だ。大卒ルーキーの旗手玲央や、アカデミー育ちのFW宮代大聖が好調をアピールしているのもプラス材料だろう。
 
 6月27日の湘南との練習試合(45分×4本)はトータルスコア6-3と、3失点を喫したが、今季からキャプテンを務める谷口彰悟は「できたところと修正点が見つかったので、良い練習試合だったと思います」とも語る。

 6月15日に小林悠が右膝を手術(全治3~4週間)し、昨年、左膝にメスを入れた中村憲剛もリハビリ中。精神的支柱ふたりを欠いてのリーグ再開となるが、鬼木達監督は「(谷口)彰悟を含め、(大島)僚太もそうですし、最年長のアキ(家長昭博)らを中心に練習が終わった後などにも話をしてくれています。選手間でのミーティングもかなり増えてきたので、大きな心配はしていません。ふたりには治療に専念してもらい、良い状態で戻ってきてもらいたいです」とコメント。選手層の厚さが窺える。
 
 谷口も「確かに憲剛さん、悠さんと、今、一緒にトレーニングできていませんし、その2人の存在は大きいなと感じています。ただ現状から言うと、若い選手も含めて誰もが意欲を持ってトレーニングを積んでいます。緊張感が足りないとか、試合に向けてエネルギッシュさが足りないということは感じていません」と雰囲気の良さを強調。
 
 もっとも谷口が懸念するのは無観客、5人交代制などイレギュラーなルールの影響で「試合の流れが一気に変わることは、今年は十分にありえます」という。続けて「練習試合のようにはいかないので、練習試合と同じようにやるつもりはないです」とも口にする。
 
 果たして4-3-3を採用したチームはどんな進化を見せてくれるのか。楽しみとともに、何が起こるか分からない不安を抱えながら、ここ4シーズンのリーグ戦では5勝3分けと分は良いが、難敵の鹿島との一戦に臨む。
 

鹿島――今季初ゴールは誰が決めるか?


鹿島アントラーズ
今季成績(1節終了時):18位 勝点0 0勝0分1敗 0得点・3失点
 
 J1再開初戦の相手は難敵中の難敵、川崎だ。ここ4シーズン、リーグ戦では一度も勝ち星を挙げられず(3分5敗)、煮え湯を飲まされてばかりいる。そんな負の連鎖を断ち切ることができるかどうか、大きな見どころでもある。
 
 試合前2日間の練習を完全非公開にし、雑音をシャットアウト。まるで決勝の舞台に臨むかのような力の入れようだ。それだけ重要な一戦と、ザーゴ監督が位置付けていたことがうかがえる。
 
「攻撃的で、チームとしてのメンタリティもしっかり整っている川崎は間違いなく優勝候補のひとつ。勝負を分けるポイントは何か、そこはやってみなければ分からないが、自分たちがここまで練習で積み上げてきた自信をピッチで表現できれば、良い結果が出せるだろう」(ザーゴ監督)

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、チームの活動を休止していた鹿島が、政府の緊急事態宣言の全面解除を受け、全体トレーニングを再開させたのは5月28日だった。ザーゴ監督が掲げる新戦術の浸透に向けて、滞っていた作業を挽回すべく取り組んだ。
 
「ボールを効率よく動かすためにチーム全体が正しいポジションを取らなければいけないが、ゾーンごとに味方がどこにいてくれるのか、シーズン当初より自分たちがやろうとしているサッカーの理解が深まり、連係面や連動性は着実に高まっている」
 
 この1か月間ほどで、トレーニングマッチを3試合行なった。ザーゴスタイルの生命線であるビルドアップに明らかな改善と進歩が見られ、意図的にチャンスを作り出す回数も増えている。
 
「私が目指しているのは、守ってカウンターといったリアクションではなく、あくまでも自分たちから仕掛けていくスタイル。中断期間に映像を使ったり、緻密なトレーニングを重ねたことで、選手全員が同じイメージを持ってプレーできるようになってきた」
 
 ザーゴ監督は好感触を口にする。だが、結果が伴わなければ、やはり確信には至らないだろう。
 
 喉から手が出るほどに欲しいのはゴールだ。シーズン開幕から公式戦3連敗。しかもいずれのゲームも無得点と、厳しい現実を突きつけられている。チームにおける今季初ゴールを、一体誰が決めるのか、周囲の関心は高い。新戦力のFWエヴェラウドやMFファン・アラーノをはじめ、攻撃陣の奮起が期待される。
 
 中断期間を経て、怪我を抱えていた内田篤人や山本脩斗らが完全復帰できたことはプラス材料だ。Jリーグ再開後に待ち受ける過密日程を乗り越えるうえで、まず問われるのはチームの総合力。いざという時に計算が立つベテランの存在はザーゴ監督にとっても心強い。
 
構成●サッカーダイジェスト編集部




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