日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年7月4日土曜日

◆【J1展望】川崎×鹿島|“新布陣”導入の川崎と“新戦術”浸透を図る鹿島。ここ4シーズンの成績は川崎有利も…(サッカーダイジェスト)





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J1リーグ2節
川崎フロンターレ―鹿島アントラーズ
7月4日(土)/19:00/等々力陸上競技場


川崎――4-3-3の出来は果たして…


川崎フロンターレ
今季成績(1節終了時):11位タイ 勝点1 0勝1分0敗 0得点・0失点
 
 シーズン開幕時と同様に、中断期間でも力を入れてきたのは、今季から導入した新布陣4-3-3の理解度を高める作業だ。“攻守で圧倒する”をテーマに採用したこのシステムは、従来のポゼッションを軸としたいわゆる“遅行”に加え、3トップに素早くボールを入れる“速攻”も可能にし、攻撃のレパートリーを広げそうだ。
 
 また守備では最終ラインを例年より高く設定し、相手を敵陣へ押し込むことを目指す。その分、広大に広がった自陣スペースをGKがカバーしなくてはいけないが、守護神チョン・ソンリョンは新たな役割にも「ポジティブに捉えながら意識して練習しています」と前向きに話している。
 
 6月2日に活動を再開させたチームは、約1か月の準備期間で4つのトレーニングマッチを実施し、全勝。相模原、町田らを相手に3試合でクリーンシートも達成しており、順調な強化を進められている様子だ。大卒ルーキーの旗手玲央や、アカデミー育ちのFW宮代大聖が好調をアピールしているのもプラス材料だろう。
 
 6月27日の湘南との練習試合(45分×4本)はトータルスコア6-3と、3失点を喫したが、今季からキャプテンを務める谷口彰悟は「できたところと修正点が見つかったので、良い練習試合だったと思います」とも語る。

 6月15日に小林悠が右膝を手術(全治3~4週間)し、昨年、左膝にメスを入れた中村憲剛もリハビリ中。精神的支柱ふたりを欠いてのリーグ再開となるが、鬼木達監督は「(谷口)彰悟を含め、(大島)僚太もそうですし、最年長のアキ(家長昭博)らを中心に練習が終わった後などにも話をしてくれています。選手間でのミーティングもかなり増えてきたので、大きな心配はしていません。ふたりには治療に専念してもらい、良い状態で戻ってきてもらいたいです」とコメント。選手層の厚さが窺える。
 
 谷口も「確かに憲剛さん、悠さんと、今、一緒にトレーニングできていませんし、その2人の存在は大きいなと感じています。ただ現状から言うと、若い選手も含めて誰もが意欲を持ってトレーニングを積んでいます。緊張感が足りないとか、試合に向けてエネルギッシュさが足りないということは感じていません」と雰囲気の良さを強調。
 
 もっとも谷口が懸念するのは無観客、5人交代制などイレギュラーなルールの影響で「試合の流れが一気に変わることは、今年は十分にありえます」という。続けて「練習試合のようにはいかないので、練習試合と同じようにやるつもりはないです」とも口にする。
 
 果たして4-3-3を採用したチームはどんな進化を見せてくれるのか。楽しみとともに、何が起こるか分からない不安を抱えながら、ここ4シーズンのリーグ戦では5勝3分けと分は良いが、難敵の鹿島との一戦に臨む。
 

鹿島――今季初ゴールは誰が決めるか?


鹿島アントラーズ
今季成績(1節終了時):18位 勝点0 0勝0分1敗 0得点・3失点
 
 J1再開初戦の相手は難敵中の難敵、川崎だ。ここ4シーズン、リーグ戦では一度も勝ち星を挙げられず(3分5敗)、煮え湯を飲まされてばかりいる。そんな負の連鎖を断ち切ることができるかどうか、大きな見どころでもある。
 
 試合前2日間の練習を完全非公開にし、雑音をシャットアウト。まるで決勝の舞台に臨むかのような力の入れようだ。それだけ重要な一戦と、ザーゴ監督が位置付けていたことがうかがえる。
 
「攻撃的で、チームとしてのメンタリティもしっかり整っている川崎は間違いなく優勝候補のひとつ。勝負を分けるポイントは何か、そこはやってみなければ分からないが、自分たちがここまで練習で積み上げてきた自信をピッチで表現できれば、良い結果が出せるだろう」(ザーゴ監督)

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、チームの活動を休止していた鹿島が、政府の緊急事態宣言の全面解除を受け、全体トレーニングを再開させたのは5月28日だった。ザーゴ監督が掲げる新戦術の浸透に向けて、滞っていた作業を挽回すべく取り組んだ。
 
「ボールを効率よく動かすためにチーム全体が正しいポジションを取らなければいけないが、ゾーンごとに味方がどこにいてくれるのか、シーズン当初より自分たちがやろうとしているサッカーの理解が深まり、連係面や連動性は着実に高まっている」
 
 この1か月間ほどで、トレーニングマッチを3試合行なった。ザーゴスタイルの生命線であるビルドアップに明らかな改善と進歩が見られ、意図的にチャンスを作り出す回数も増えている。
 
「私が目指しているのは、守ってカウンターといったリアクションではなく、あくまでも自分たちから仕掛けていくスタイル。中断期間に映像を使ったり、緻密なトレーニングを重ねたことで、選手全員が同じイメージを持ってプレーできるようになってきた」
 
 ザーゴ監督は好感触を口にする。だが、結果が伴わなければ、やはり確信には至らないだろう。
 
 喉から手が出るほどに欲しいのはゴールだ。シーズン開幕から公式戦3連敗。しかもいずれのゲームも無得点と、厳しい現実を突きつけられている。チームにおける今季初ゴールを、一体誰が決めるのか、周囲の関心は高い。新戦力のFWエヴェラウドやMFファン・アラーノをはじめ、攻撃陣の奮起が期待される。
 
 中断期間を経て、怪我を抱えていた内田篤人や山本脩斗らが完全復帰できたことはプラス材料だ。Jリーグ再開後に待ち受ける過密日程を乗り越えるうえで、まず問われるのはチームの総合力。いざという時に計算が立つベテランの存在はザーゴ監督にとっても心強い。
 
構成●サッカーダイジェスト編集部




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