日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2024年6月6日木曜日

◆平畠啓史チョイス“至極の11人”|MVPは鹿島の名古。小柄だが大きな輝きを放つ。安居の働きぶりは浦和で欠かせないものに【J1月間ベストイレブン5月】(サッカーダイジェスト)






やはり今シーズンは右サイドが面白い!


 芸能界屈指のサッカー通で、J1からJ3まで幅広く試合を観戦。Jリーグウォッチャーとしておなじみの平畠啓史氏がセレクトする「J1月間ベストイレブン」。5月の栄えある11人はどんな顔ぶれになったか。

――◆――◆――

 消化試合数に少しばらつきはあるものの、連戦を含め試合数が多くなった5月のJ1。そんななか、町田と鹿島が5勝1分と負けなしで、しっかりと勝点を重ねた。

 そんな5月のJ1ベストイレブン。GKは町田の谷晃生。6試合で2失点と素晴らしい活躍。手にボールが吸い付くようなキャッチングは安定感がある。日本代表にも選ばれ、まだまだ伸びしろ十分なゴールキーパーだ。

 右サイドバックは広島の新井直人。15節・京都戦のハットトリックはインパクト十分。3点目の直接フリーキックも見事だったが、1点目の左からのクロスを左足で決めたゴールも素晴らしかった。少しバウンドしているボールを、利き足ではない左足でしっかりと捉えたシュートこそ、新井の技術力の高さを証明。やはり今シーズンは右サイドが面白い!

 左サイドバックは町田の林幸多郎。派手さはないが基本技術が高く、左右両足で遜色なくボールを蹴ることができる。ポジショニングも素晴らしく、町田のディフェンスラインには欠かせない存在に。攻守両面で大きく貢献している。

 センターバックは鹿島の植田直通とG大阪の中谷進之介。右コーナーキックから2試合連続ゴールの植田。対人の強さ、セットプレーでの決定力。まさに鹿島のセンターバックである。

 昨シーズンは61失点と守備で苦しんだG大阪に、守備の安定感を与えたのがGKの一森純とセンターバックの中谷。ディフェンスラインを統率し、前線にも好配給。5月の6試合で2失点と素晴らしい仕事ぶり。中谷はG大阪の3位浮上に大きな貢献を果たした。

 中盤は3枚で、アンカーの位置には鹿島の知念慶。ボランチ起用には驚いたが、さらに驚いたのはスタッツ。インターセプト数、クリア数、タックル数など数々の守備的な項目で上位に名を連ねている。今後もボランチ知念に大いに注目したい。


今シーズンの宇佐美のプレーには凄みがある


 インサイドハーフには、神戸の山口蛍と浦和の安居海渡。11節・名古屋戦のゴールはザ・山口蛍。ボックスの外あたりで足を振る体勢に入ると、決まりそうな雰囲気が出る。身体を横に倒しながらのボレーシュートではなく、身体を立てたまま直立した体勢で浮いたボールをミートする技術に秀でている。守備では絶妙にスペースを埋めて扇原貴宏をサポートし、球際の強度もすこぶる高い。山口は常に高いパフォーマンスを維持している。

 開幕当初は出番がほとんどなかったが、チーム内で序列を上げ、浦和の中盤に欠かせなくなっているのが安居。ミスが少なく、運動量豊富でプレーに安定感がある。圧巻だったのが、サミュエル・グスタフソン不在時にアンカー起用された時のプレーぶり。

 無尽蔵の運動量で守備では危険の芽を摘み、セカンドボールを回収し、攻撃時は多くのプレーで味方をサポート。試合終了まで攻守両面で多くのプレーに関わり続けた。サイドに個性的な選手が多い浦和だが、中央の安居の働きぶりが欠かせないものになっている。

 ワントップには東京ヴェルディの木村勇大。6試合で4ゴールとしっかり数字を残した。染野唯月との2トップは迫力十分で、2トップだけで攻撃を完遂させることができる。トータル8ゴールで得点ランキングでも4位。二桁ゴールも近い。

 左のウイング的なポジションにG大阪の宇佐美貴史。攻撃時は自身のセンスを惜しげもなく披露し、守備時は強い責任感から身を投げ出す。自由と責任感のバランスが取れていて、高いレベルに昇華している。ダービーでのゴール、FC東京戦での自陣に戻って俵積田晃太のドリブルを止めたプレー。勝利への渇望、ガンバを牽引する責任感。今シーズンの宇佐美のプレーには凄みがある。

 右の攻撃的なポジションに配置させてもらったが、トップ下で現在輝きを放ち、5月のMVPに選出したのは鹿島の名古新太郎。トップの鈴木優磨、右の師岡柊生、左の仲間隼人と有機的に絡み、鹿島の攻撃をスムーズかつ迫力あるものにしたのが、トップ下の名古だ。

 タイミング良く顔を出して味方をサポートするだけでなく、相手のディフェンスラインの裏へのランニングでも攻撃を牽引。キックの精度も高く、4ゴール・3アシスト。168センチと小柄な名古だが、鹿島の攻撃陣の中で大きな輝きを放っている。

取材・文●平畠啓史




◆平畠啓史チョイス“至極の11人”|MVPは鹿島の名古。小柄だが大きな輝きを放つ。安居の働きぶりは浦和で欠かせないものに【J1月間ベストイレブン5月】(サッカーダイジェスト)





◆【日本代表】「成長」そして「楽しみ」シーズン終盤4戦連続先発3得点の上田綺世がこの1年語る(ニッカン)



上田綺世


【ヤンゴン(ミャンマー)5日=岩田千代巳】ワールドカップ(W杯)アジア2次予選・ミャンマー戦に臨む日本代表が、会場のスタジアムで公式練習を行った。

FW上田綺世(25=フェイエノールト)は、シーズン終盤に4試合連続先発で3得点と、結果を残しての代表合流となった。セルクル・ブルージュで22得点を挙げ、今季からオランダの強豪・フェイエノールトに加入。開幕から途中出場が多く、シーズン前半はわずか1得点。苦しんだシーズンだったが、来季からリバプールの監督に就任するスロット監督の下、最後は監督の信頼をつかみ、結果を残した。

上田にとって、スロット監督との出会いは大きかったという。「戦術的に細かかったり、戦術的なところでボールを握ってという監督にあまり触れてこなかったので、サッカー観も広がった」。監督が求めるものに応えながら自分の特長を出す-。適応にもがいた1年でもあった。

「要求されているところで高いパフォーマンスをするのがなかなかできなかったし、求められているクオリティーの数値にたどり着くために、取り組んできたけど、そこにはかなり時間がかかった。戦術に対しての溶け込み方も、自分の武器の出し方も含めて成長できたと思う」。

それでも、1年の間にチームにフィットしたのは上田の努力と力だ。スロット監督がリバプールの指揮官に就任することで、来季も新監督の下でプレーする。また、自身の特長を出しながら、指揮官の要求に応える1年が始まる。今季の経験が、今後に生きるのは間違いない。

「僕の今季の取り組んできて得たクオリティーとかプレーの幅は必ず今後にも生きてくるし、新しい監督になれば新しい刺激もあって、それはそれでまた楽しみかなと思う」。欧州の強豪クラブで、プレーの引き出しを広げている上田は、日本代表にとっても大きな存在になりそうだ。





◆【日本代表】「成長」そして「楽しみ」シーズン終盤4戦連続先発3得点の上田綺世がこの1年語る(ニッカン)





◆今季17戦5ゴール…22歳の大卒ルーキーDFの攻撃センスに期待の声「これが鹿島の偽SB」(FOOTBALLZONE)



濃野公人


22歳のDF濃野公人は今季5ゴールをマーク




 J1鹿島アントラーズで飛躍する22歳のサイドバック(SB)が脚光を浴びている。DFながら今季5ゴールを沈めている濃野公人が、「視野が広い」「これが鹿島の偽SB」と期待を高めている。

 中学年代ではサガン鳥栖下部組織でプレーした濃野。その後、大津高校、関西学院大学を経て、今季より鹿島に加入した。大卒ルーキーながらここまでリーグ全17試合に出場し、右SBながら5ゴールと攻撃面での活躍も目立っている。

 Jリーグ公式YouTubeチャンネルでも「【ゴールだけじゃない】濃野公人のセンス溢れる攻撃参加!」と添えてルーキーDFをピックアップ。ゴールシーンだけではなく、何度も果敢に攻め上がる濃野の姿を捉えた。

 フリックのパスで味方へとつなぐプレーもあり、ファンから「視野が広い」「周りが見えてる」「これが鹿島の偽サイドバック」「上手すぎ」と称賛の声が寄せられた。一方で、リーグ第17節横浜F・マリノス戦の試合後「守備の不安定さっていうのは、間違いなく自分の弱み」と本人が語るように、若さゆえの課題も。グレードアップ次第で、さらなる飛躍も期待できそうだ。




◆今季17戦5ゴール…22歳の大卒ルーキーDFの攻撃センスに期待の声「これが鹿島の偽SB」(FOOTBALLZONE)





Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事