日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年9月29日日曜日

◆【J1:第27節 鹿島 vs 大分】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00162336.html

9月28日(土) 2013 J1リーグ戦 第27節
鹿島 3 - 1 大分 (15:34/カシマ/13,020人)
得点者:52' 森島康仁(大分)、55' 遠藤康(鹿島)、60' 遠藤康(鹿島)、87' ダヴィ(鹿島)
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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):

Q:前半30分くらいまで決定的なチャンスを作れませんでしたが、そこからどうやって我慢して後半に繋げていったのでしょうか?また、後半、だいぶピッチに向かって激しく声をかけられていたと思いますが、なにに対して、どのように仰っていたのでしょうか?

「相手が非常に速い帰陣をして、試合前の分析でも相手が後ろにかなりの人数をかけて守備をするということで、その帰陣の速さを彼らが示していました。そして、我々は逆に守から攻への切り替えが遅かった。特に中盤のゾーンでの切り替えの遅さが目立ってしまったところではないかと思います。そういった引いた相手に対して有効な手段というのは、しっかりボールを保持する、そして左右に大きく揺さぶる。揺さぶることで体力的な負担や消耗を強いることができ、どこかにスペースができます。その中で、特に前半に関しては、我々の方がチャンスを多くを作り出せるようになっていったと思います。ハーフタイムでは修正をかけました。細部にわたっていろいろな指示を出しました。ひとつはサイドチェンジをもっと多くする事と、もうひとつはボールスピードをもっと上げる事です。それをやることによって、自然にどこかに横のスライドのズレが出始めて、どこかが空くようになるし、間あいだで受けられればチャンスを生み出せるだろうということを選手に言いました。あとは、急ぎすぎないということを言いました。繋げられる技術を持っているので、そこは落ち着いて繋いでいけば、必ずチャンスはできるし、得点は自然に生まれる。今日は、辛抱強く、忍耐強くやらないといけない試合だと選手に言って、後半に送り出しました。

後半、そこに修正をかけたところで上手くいくようになりました。ビルドアップの時に、当然ながら、どの選手もミスはあり得るわけです。ただ僕は、中央へのパスは最善の注意を払って出さなければならないことも忠告していました。その中でミスがありましたが、チーム全体として良いリアクションを示せたと思います。最後まで諦めずに闘った姿勢や勇気も讃えないといけないところがあるし、それがしっかりできはじめて、土居選手が悪かったわけではなく、点を取りにいかないといけない、勝ちにいかないといけない、というのが我々が置かれた状況でしたし、それがサッカーのおもしろさでもあります。方や、厳しい人生の戦いをしている中で、こちらは優勝のチャンスをうかがう、といったストーリーがある中で闘わなければなりませんでした。1-1に追いついたところでダヴィ選手を入れて、流れを変えることを目指しました。そして、2-1、3-1というところまでいきました。ダヴィ選手が入ったところで、大迫選手がトップ下、セカンドストライカーの役目をやることになったんですけど、今日に関しては非常に役割や機能性をプレーで示したのではないかと思います。それは攻撃時だけでなく、守備時の役割や機能的なもの、あるいは積極的な姿勢を示してくれたのではないかと思います。監督としてもう一人、讃えたい選手が遠藤選手です。時折、90分できない、あるいはパワーダウンしてしまう、集中力や注意力が欠けてしまうところが見受けられたのですが、今日に関してはそういった部分が見えませんでした。そこがよかったし、持続できたところが良かったと思います。特に褒めたいところが、運動量です。90分間、同じ運動量を出し切ることができた、あるいはそういった集中力や意識を高めることが出来たのが、彼のひとつの進歩でもあるし、その進歩をまた次に生かせて欲しいというのが、僕の切実な希望です。それは彼に先ほど直接言いましたし、みなさんを通じて、彼への良いメッセージになれば、と思います。チームとして勝たなくてはいけない状況のなかでやっていたわけで、本当はサイドハーフを交代しようと思っていました。それはなぜかというと、相手も勝たなければいけない状況なので、相手のウイングバックの背後が、ボールを奪った時に使える状況になるので、そこでフレッシュなサイドハーフを入れて、そのスペースを使おうという狙いでいたんですけど、その予想通りにはいかなかったので、梅鉢選手や前野選手を入れなければいけない状況、いろいろな条件があって、彼らを入れる形になってしまいました。予想通りにいかないのもサッカーですので、それもやむを得ないのかな、と思います。

二つ目の質問ですけど、見ての通り、相手はパワーアップして、パワープレーという選択でカンドボールを狙う戦法をとっていました。そうすると、クリアボールというものは、明確なクリアや明確なボールが求められます。特に勝っている試合の残り5分か10分で、相手がそういう選択をし始めた時は、明確なプレーが求められるわけであって、ディフェンスラインが遠くにいますので、それをうまく伝えられなかったところで、まず謝罪をしなければいけないのが、皆さんにとっても、リーグにとっても、審判団にとっても、非常にやってはいけない行為をしてしまったところがあったことは、非常に申し訳ないと思っています。ただ、レフリングではなく、そういった自チームの姿勢に対する檄というか、指示を出したかったので、その必死さからあそこまで行ってしまったというところがあるので、非常に皆さんには申し訳なく、見苦しい光景になりましたけど、そういった意図がありました。ディフェンスの選手は明確なプレーをするべきだ、と僕は考えているので、選手はまた教訓としてやってくれればな、と思います」

Q:試合後のヒーローインタビューで、遠藤選手が「優勝します」と言っていましたが、残り7試合に向けて意気込みをお願いします。

「選手の発言というのは、試合が勝った後ということで、そうした発言をしてしまったところがあるかもしれませんが、当然ながら、それを目指してシーズンをスタートさせています。ただ、現状で言えば、まだ6~7チームに優勝する可能性があるのではないかと思います。僕らは勝ち続けるしかないという条件の下で、そこにたどり着けるわけです。すぐ国立でFC東京戦があるし、厳しい、タフな試合になるのではないかと思います。相手に対する敬意、尊重というものは常に払わなければならないと僕は考えています。つまり、そこにたどり着くためには、7チームに対する敬意を持たなければならず、その上でしっかりとやるべきことをやらなければなりません。僕は指導者として、監督として、冷静に物事をとらえなければならないし、ベストな準備をして、ベストなプレーをして、ベストな結果を出し続けるということが、しなければならないことです。その準備を怠らずにしっかりとやっていかないといけないと思います。先ほどから言っている通り、6~7クラブ優勝するチャンスがあるし、直接対決のところもあります。そこをしっかり制していかなければならず、その結果でたどり着ける場所が変わってくると思います」

以上

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