日刊鹿島アントラーズニュース
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2015年10月12日月曜日
◆鹿島6度目Vへ通算17冠王手「新たな歴史を」(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1551608.html
<ナビスコ杯:鹿島4-1神戸>◇準決勝第2戦◇11日◇カシマ
鹿島が神戸を2戦合計6-2で下し、3年ぶり9度目の決勝に駒を進めた。FW金崎夢生(26)が決勝弾を含む2得点。通算17度目のタイトル獲得に王手をかけた。3年前の決勝メンバー18人中9人が退団。世代交代の過渡期に迎える決勝を制し、常勝軍団復活の足掛かりにする。
経験が違った。準決勝突破が過去8度ある鹿島と4強は今回が初めての神戸。前半は神戸が主導権を握って1-1で折り返したが、勝負の後半に鹿島がゴールを3つ重ねた。立役者は金崎だ。後半8分、2トップを組む赤崎のシュートがGKにはじかれたところに詰め、左足で決勝弾を流し込んだ。さらに29分、DF岩波のクリアミスを拾って、右足で相手の反撃意欲を消し去る一撃を蹴り込んだ。
歴史を塗り替え、また強くなる。決勝進出は2連覇した12年以来3年ぶり。当時のメンバー18人のうち、興梠や大迫ら9人が退団した。先発も11人中6人が入れ替わった。以来、2季連続で無冠に沈んだ中、強化担当20年目の鈴木常務は「今は経験が少ないけれど、場数を踏むことで強くなり、勝つことで自信とプライドが植えつけられてきた」と強調。“歴史を塗り替える歴史”の再現に期待した。
今大会2度目の1試合2発でファイナルに導いた金崎も過去の栄光にはすがらない。「(今季加入で)正直、ジーコスピリットと言われても、まだ分からない。ただ伝統も大事だけど大事なのは今。このメンバーで新たな歴史をつくりたい」。昨年はセレーゾ前監督の下で若返りを進め、9年ぶりに1次リーグ敗退。屈辱を今のメンバー一丸で晴らし、決勝に返り咲いた。
今季のナビスコ杯の公式球には、過去23大会の歴代優勝クラブの名前が入っている。鹿島は最多の5。石井監督はG大阪との決勝を見据え「もう1つ、我々の名前を増やしたい」と言った。6度目のV、そして通算17冠へ。過渡期の鹿島が王手をかけた。【木下淳】
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