日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年8月23日日曜日

◆2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第8節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51609

J1 2nd 第8節 vsモンテディオ山形

金崎、カイオ、遠藤がゴール!鹿島が山形を撃破、6年ぶりの5連勝でステージ首位奪回!



鹿島が、連勝街道を突き進む。J1 2nd 第8節、モンテディオ山形をカシマスタジアムに迎えると、40分に金崎のゴールで先制し、後半にはカイオと遠藤がゴールネットを揺らした。守備陣もしっかりと集中力を保ち、2試合ぶりのクリーンシートを達成。3-0で快勝し、5連勝を果たした。

鹿島は前節の仙台戦で、0-2からの逆転勝利を収めた。サポーターの後押しを受けて、山本が2戦連発弾、そして途中出場の土居が2ゴールを畳みかけ、会心の白星を収めた。これで4連勝となり、前節終了時点でステージ首位に立った。

毎試合、先発メンバーを入れ替えている石井監督は、仙台戦翌日から競争を課した。17日、クラブハウスで順天堂大学との練習試合を実施。控えメンバーが必死にアピールを見せ、出場機会を巡る争いが激化した。そして指揮官は、今節の2日前には紅白戦を行って、選手間の切磋琢磨を促した。「相手の特長や、試合の流れをイメージしながらメンバー構成をしている」という石井監督は、密度の濃いトレーニングの末、ベンチ入りメンバー18名を選出した。



前節からの先発メンバー変更は5人。センターバックの一角に植田、ボランチに山村、そして攻撃陣にはカイオと金崎、前節2ゴールの土居を指名した。その他、GKは曽ヶ端、右サイドバックは西、左には山本、植田のパートナーは昌子。ボランチで山村とコンビを組むのは柴崎、そして右サイドハーフには遠藤が入った。石井監督は、キャプテンマークを西に託し、ピッチへと送り出した。







久しぶりに夏本番の暑さに見舞われた、カシマスタジアム。サポーターは大きなコールで選手たちを出迎え、勝利への意志を示した。そして18時34分、キックオフを告げるホイッスルが鳴った。鹿島は立ち上がりから、山形にボールキープを許す苦しい展開を強いられる。開始1分でファーストシュートを打たれると、押し込まれる時間が続いた。それでも、決定機を作られることはなく、試合は推移していった。



鹿島が放ったシュートは、開始5分に右CKに反応した植田のヘディングのみ。このシュートは枠を逸れており、チャンスすらなかなか作れていなかった。前線でボールが収まらず、起点を作れないまま、前半を終えようとしていた。



しかし、久しくゴールから遠ざかっていた背番号33が、均衡を破ってみせた。40分、切れ味鋭いドリブルでペナルティーエリア左側を突破した土居が、ゴールライン際からファーサイドへクロスを上げると、金崎が飛び込み、ゴールネットを揺らした。金崎の8試合ぶりのゴールで、鹿島が先制。この試合初めての枠内シュートをゴールへ結び付け、1点リードで前半を終えた。





互いに選手を交代することなく迎えた後半も、立ち上がりは山形がボールをキープしていた。サイドからクロスを上げられる場面が多くなったが、中央でしっかりと跳ね返し、同点弾を許さない。



すると57分、次の歓喜も鹿島のものだった。敵陣でボールを奪い、土居が右サイドへ展開すると、遠藤が縦へと持ち出す。ペナルティーエリア右側に入った遠藤は、右足で狙いすましたクロスを送る。走り込んでいたのはカイオだった。背番号7がファーサイドからゴールへ押し込み、2点目を挙げた。



リードを広げ、試合を優位に進める鹿島。石井監督は66分に赤崎、68分に小笠原を投入し、さらに追加点を目指した。小笠原はチームに落ち着きと秩序をもたらし、赤崎は前線で起点となって存在感を見せた。





そして、待望の3点目は74分に生まれた。左サイド深くでボールをキープしたカイオが、巧みなテクニックとスピードを生かして反転。相手の股下を抜いてゴールライン際を中央へとカットインすると、浮き球のクロスを送る。ペナルティーエリア手前で待っていた遠藤は、迷わず左足を一閃。正確にコントロールされたボレーシュートが、サポーターの待つゴールへと吸い込まれた。





3-0。勝利を確信したサポーターのエネルギーは、さらに高まっていった。鹿島は78分に赤崎が連続して決定機を迎えるなど、ゴールを脅かしていく。結果的に4点目が決まることはなかったが、1点でも多く取るという強い思いを、ピッチ上で表現していた。



そして86分、石井監督は3枚目の交代枠に鈴木隆雅を指名し、就任後初めてピッチへと送り出した。競争意識を刺激する交代策も織り交ぜて、しっかりと試合を締めた。2試合ぶりのクリーンシート、そしてホーム3連勝を告げるホイッスルが鳴り響くと、カシマスタジアムは歓喜に包まれた。



2009年以来の5連勝を果たした鹿島は、勝ち点を19に伸ばした。暫定首位に立っていた柏をかわし、再び2ndステージ首位に立つこととなった。年間順位も5位に浮上し、いよいよ上位を窺いつつある。次戦は1週間後、29日のJ1 2nd 第9節、川崎フロンターレ戦だ。アウェイでの戦いとなるが、連勝の勢いと自信、そして勝利へのさらなる渇望をぶつけて勝ちに行く。



【この試合のトピックス】
・今季のリーグ戦で初の5 連勝を果たした。リーグ戦での5連勝は、2009年のJ1 第8節から第15節で8連勝した時以来。
・リーグ戦でのホーム山形戦は通算4試合目で4勝目。全勝記録を継続した。
・リーグ戦での山形戦は通算8試合目で、4勝4分となった。
・金崎が、6月27日のJ1 1st 第17節川崎F戦以来のゴールを決め、今季のリーグ戦での得点数を5に伸ばした。
・カイオが、6月20日のJ1 1st 第16節横浜FM戦以来のゴールを決め、今季のリーグ戦での得点数を6に伸ばした。
・遠藤が、7月11日のJ1 2nd 第1節、新潟戦以来、7試合ぶりのゴールを決めた。今季のリーグ戦での得点数を4に伸ばした。
・山村が2試合ぶりの先発出場を果たした。
・鈴木隆雅が、6月27日のJ1 1st 第17節川崎F戦以来、今季2試合目の出場を果たした。



監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・各ポジションで相手にしっかりプレッシャーを かけよう。
・攻撃は焦らずに組み立てよう。特に相手陣内の深い位置では状況をよく見よう。
・後半の立ち上がりに気を付け、守備からしっかり入ること。


モンテディオ山形:石崎 信弘
・今、0-1だが、ゲームの流れは悪くない。気落ちせず、後半は今やっていることをレベルアップしよう。
・ディフェンスではボールに対してはっきりした プレーをしよう。中途半端なプレーはしないようにしよう。


[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
試合の流れとしては自分たちがボールを持つ時間が長くなるのではと考えていた。ボールを持ちながら、揺さぶってゴールを狙えればと考えていたが、1点目はすごくいい形で決めることができた。ディフェンスはボランチも含めて新しいコンビで戦ったが、守備での安定は少し出すことができなかった。これは、トレーニングがまだ少ないから。今日の試合でいえば、0点に抑えられたことがよかった。追加点が取れたことも非常によかった。

Q.先発5人を入れ替えて、試合に出た選手が活躍したことへの評価。5連勝して、今後に向けた抱負。

A.交代のメンバーに関しては、あまり意識していない。日々のトレーニングのパフォーマンスを見て決めている。出た選手は非常にいいパフォーマンスを見せてくれた。特にナオ(植田選手)は今まで試合に出たとき少しミスが多かった。今日は非常にミスが少なく、ポジショニングもよかった。他の選手は以前にも試合に出ているし、問題なくできていた。ボランチのところの守備の安定感はなかなか出せなかったが、選手自身の問題ではなく、練習を重ねていけばクリアできると思う。

5連勝に関しては、目の前の1つ1つの試合に勝つことだけを考えて戦ってきた結果。それが5回積み重なったということ。今後は対戦するチームも上位になるし、カップ戦も入ってくる。ここからが本当の勝負。

Q.コーチとしていろいろな監督の下でやってきたが、アントラーズの監督は勝っているときはメンバーを代えない監督が多かった。石井監督がメンバーを代えている基準は?

A.基準と言われると難しいが、いろいろなことを考えている。ここからが本当の勝負だと思う。今節までは、いろいろな組み合わせで選手たちのパフォーマンスを見たかった。ここからは違ったかたちになるのではないかと思う。基本的には僕が監督に就任してからだけではなく、セレーゾ前監督のときのパフォーマンスも把握して僕自身も選手を評価していた。当然、相手の力関係もみて、今後どんな布陣がベストなのか考えていきたい。


モンテディオ山形:石崎 信弘
首位争いをしているアントラーズに対して、どれだけチャレンジできるかということで、恐れずに戦っていこうと話していた。前半は本当にいい形で戦えていたが、悔やまれるのは終了間際の失点。柴崎選手へのアプローチのところで誰が行くのかはっきりしていなかった。そして、クロスへの対応。後半も入り方は悪くはなかったかが、アントラーズの崩しのアイデア、クロスの精度、そういうところで差が出てしまった。2失点目はパスミスからやられてしまったが、ミスに対する準備、チャレンジするところとカバーする意識がうまくいっていなかった。1つも落とせない戦いが続くが、結果を出していくところを突きつめていきたい。


選手コメント

[試合後]

【カイオ】
ゴールの場面は、プレーが切れるまでしっかりとやりきろうと思っていたところに、素晴らしいパスがファーサイドに来た。その後のアシストは、(遠藤選手への)お返しということではないけど、ドリブルで仕掛けたらコースを消されて、そこしかなかった。ある意味では、お返しのようなアシストになったと思う。

【遠藤 康】
前半は少し苦しい立ち上がりになったけど、守備陣がしっかりと我慢してくれた。ゴールは、力まずに打ったら入ったという感じ。カイオからボールが来ると信じていた。優勝するためには勝ち続けるしかない。勝ち続けたい。

【西 大伍】
前半は我慢をする展開になったけど、こういう試合もあると割り切ってプレーしていた。石井さんも、こういう試合展開もあり得ると予想していた。キャプテンをしたのは、たぶん中学生以来。少し硬かったかな、とは思う。

曽ヶ端選手、昌子選手、植田選手、鈴木隆雅選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。

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