鹿島アントラーズは26日、川崎フロンターレからFW知念慶が完全移籍で加わると発表した。
知念は愛知学院大学を卒業した2017年に、川崎でプロキャリアをスタートさせた。ルーキーイヤーこそリーグ戦4試合出場1得点にとどまったものの、翌2018年からは大分トリニータに期限付き移籍した2020年を含め、毎年20試合以上に出場。川崎には小林悠、レアンドロ・ダミアンと同じポジションに強力なライバルがいるため先発の機会は決して多くなかったものの、CFの他にウィングでの起用にも応え、川崎の好成績に貢献してきた。
ダミアンが戦列を離れる時期もあった今季は、J1で27試合に出場して7得点。先発の機会も10度あってキャリアハイのゴール数を記録したが、さらなる成長の場として新天地を求めた格好だ。
両クラブから移籍が発表され、ともにツイッター公式アカウントにニュースを投稿すると、双方から温かい声が届いた。川崎のファンは「移籍は残念だけどアントラーズで成長して日本代表になって欲しい!変わらず応援してます!」「決まったらからには応援します!!!」「大好きな選手だからずっと応援してる」とのエールが続いた。
受け入れる側の鹿島のファンは、もちろん大歓迎。
「今までは敵ながら大好きだった選手! 期待しかない」
「今季のカシマでのゴールは鮮明に覚えています。あの貪欲さと決定力をアントラーズの勝利のために存分に発揮してください」
「川崎より綺麗なサッカーではない。だけど、来てくれたからには全力で応援する」
■鹿島が上げた反撃ののろし
さらに鹿島の投稿では、添えられた動画にも注目が集まった。ゴール前へ入っていく感覚、強いヘディングは知念の持ち味の一つで、そのストロングポイントをコンパクトにまとめた動画に、「このヘディングがカシマスタジアムで見れるんだね」「かっけー」「二つ目のすごいなぁ!」と称賛が続いた。
さらに興味深いのが、「ダブルくらった横浜&広島戦のゴールも動画に入れてるあたり」という指摘。2022年シーズンの鹿島は、優勝した横浜F・マリノスを含む4チームに年間2敗を喫しているが、動画ではそのうちの2つである横浜FMと広島を相手にしたゴールをピックアップしていた。
鹿島は25日にも、サンフレッチェ広島からの藤井智也の完全移籍での獲得を発表していた。J屈指の名門が、反撃ののろしを上げている。
実力は折り紙付きのFWだ。
ようこそ、アントラーズへ!#antlers #kashima #鹿島アントラーズ
— 鹿島アントラーズ (@atlrs_official) November 26, 2022
知念選手、これからともに戦いましょう!#welcometoKASHIMA#知念慶 https://t.co/D8iidoDOn0 pic.twitter.com/BE9wOoSD8b
◆「このヘディングがカシマスタジアムで見れる」鹿島アントラーズが川崎フロンターレFW知念慶の獲得で「 紹介動画」公開! 「ダブルくらった横浜&広島戦」も入れ込んだ、反撃の狼煙(サッカー批評)