ブラジルの名門パルメイラスからの期限付き移籍で鹿島アントラーズに所属している元ブラジル代表MFレアンドロは、来季もJリーグでプレーし続けることになりそうだ。
ブラジルメディア『ランセ』によれば、レアンドロ本人が日本での生活を気に入っており、Jリーグでのプレー続行を希望。同選手の実力を高く評価する鹿島もパルメイラスに対して完全移籍のオファーを準備し、移籍金の額も相手側の要求を満たすもので、交渉は成立する見込みだという。
Jリーグで初めてのシーズンを過ごしているレアンドロは、リーグ戦21試合で11得点を挙げ、ハットトリックも達成するなど首位に立つ鹿島の主力として活躍している。母国メディア『グローボ』のインタビューでは、「日本の教育は世界一」と環境面の良さを語り、「Jリーグで優勝しようがしまいが鹿島に残りたい。僕も家族も幸せに感じているし、日本に適応できている」と残留を望むコメントを残していた。
パルメイラスとレアンドロの契約は2018年末までで、当初はJリーグの今季終了とともに契約を1年残して復帰する予定だった。同選手はブラジル代表から初招集を受けた2013年、グレミオからの期限付き移籍でパルメイラスに在籍していたが、その時クラブは選手の保有権の64%を800万レアル(現在のレートで約2億8000万円)で買い取ったという。
そのためパルメイラスとしては、もし鹿島に売却するのであれば、赤字が出ないよう800万レアル以上の移籍金を要求しているのではないかと伝えられている。鹿島はそれ以上の額を提示して交渉をまとめようとしているのかもしれない。
近年はサントス、コリチーバとブラジル国内で期限付き移籍を繰り返してきたレアンドロは、日本でようやく安住の地を見つけられたようだ。
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鹿島MFレアンドロ、来季も残留へ。今季J1で11得点…まもなく完全移籍成立