日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年4月4日土曜日

◆【鹿島】柴崎弾で今季初勝利!(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20150403-OHT1T50283.html



 ◆J1第1ステージ第4節 鹿島3―1鳥栖(3日・カシマスタジアム)

 鹿島が鳥栖に3―1で逆転勝利を収め、今季公式戦初勝利を挙げた。日本代表MF柴崎岳(22)が後半31分、PKから決勝点となるゴールを決めたほか、1アシストを記録するなど、全3得点に絡む活躍を見せた。リーグ戦4試合目、公式戦7試合目での初の勝ち点3をもたらした。

 その右足には覚悟が込められていた。1―1で迎えた後半31分。MF土居がPKを獲得すると、MF柴崎が真っ先にボールを拾いに行った。「キッカーを任されていたので、責任を持って蹴る」。重圧のかかる場面でのPKで「蹴るコースは決めていたので、隅に強く蹴ろう」とゴール右隅を抜いた。今季初勝利をもたらす決勝点。表情を崩すことなく、チームメートの祝福を受けた。

 ピッチに入場する直前、同期入団で同じく日本代表のDF昌子に歩み寄り、耳打ちした。「今日は俺ら2人で引っ張っていくぞ」。普段から口数は多くなく、特に試合前は静かに集中力を高めるタイプ。チームはACLを含め今季はここまで公式戦6試合未勝利(5敗1分け)。加えて精神的支柱で主将のMF小笠原が負傷離脱中。この一戦にかける思いは強かった。

 1日に日本代表合宿から戻り、中2日でこの試合を迎えた。気持ちの切り替えが難しい中、柴崎は意識を高く保っていた。日本代表のハリルホジッチ監督が掲げる「縦に速いサッカー」について「個人的にまだまだ到達できない。もっとシンキングスピード(判断速度)を上げないと」と未熟さを受け入れ、鳥栖戦からレベルアップを図ろうとしていた。

 後半19分には左サイドのFKから、正確なクロスでMF金崎のヘディング弾をアシスト。後半33分にもラストパスを送り、MF遠藤のダメ押し点を演出した。「本当に1勝、やっと取れました。サポーターの皆さん、選手、アントラーズファミリー全員で勝利を積み重ねていきたい」。試合後、重圧から解き放たれた柴崎の顔に、ようやく笑みが浮かんだ。(内田 知宏)

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