[4.3 J1第1ステージ第4節 鹿島3-1鳥栖 カシマ]
鹿島アントラーズがサガン鳥栖に3-1で逆転勝利をおさめ、公式戦7試合目にして今季初白星を挙げた。
ホームの鹿島は代表組のMF柴崎岳とDF昌子源が揃って先発。一方でU-22代表のDF植田直通とFW豊川雄太はベンチメンバーから外れた。前節の名古屋グランパス戦で公式戦の連敗がストップした鹿島は、立ち上がりから積極的な入りを見せると開始55秒、昌子が意表を突いたロングシュートを放ったが、GK林彰洋の手を弾いてクロスバーを叩き、早々の先制点とはならなかった。
対する鳥栖は、立ち上がりの鹿島の攻撃を耐えしのぐと前半7分、ゴール正面やや左側でFKを獲得する。MF藤田直之がふわっとしたボールを入れると、PA右でフリーになっていたMF谷口博之が頭で合わせ、先制のゴールネットを揺らす。
早い時間帯で追う展開となった鹿島は、鳥栖の素早いプレッシャーと攻守の切り替えに苦しみ、横パスが多くなってしまう。時折、柴崎やDFラインから前線にボールを入れるも堅い守備に跳ね返された。前半25分、左CKからGK林のファンブルをつないでDFファン・ソッコがシュート、前半33分には右CKから昌子がフリーで飛び込んでヘディングシュート。鹿島はセットプレーからチャンスをうかがうも前半で追いつくことはできなかった。
1点リードで折り返した鳥栖は後半7分にMF金民友のクロスからあわやオウンゴールの場面を作るなど追加点を狙ったが、徐々に疲れが見え始める。すると、鹿島は同16分、MF土居聖真の右クロスをフリーで待っていたMF金崎夢生がヘディングシュート。これは枠をとらえきれなかったが、同19分、左サイドでFKを獲得すると柴崎がゴール前に入れる。これを金崎が頭で合わせ、1-1。金崎のリーグ戦3試合連続ゴールで試合を振り出しに戻した。
さらに鹿島は後半30分に土居が左サイドから切れ込んでDF菊地直哉に倒され、PKを獲得。これを柴崎が落ち着いてゴール右隅に決め、2-1と逆転。同33分、柴崎の横パスをPA右で受けた途中出場のMF遠藤康がワンタッチで中央に切れ込み、左足でゴール左隅に流し込んで3-1と一気にリードを広げた。
鹿島は後半45分に土居に代えて、DF青木剛を投入。守備を固め、鳥栖の終盤の反撃をゼロに抑え込み、そのまま3-1で鹿島が勝利。今季公式戦初白星を飾り、週明け7日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループリーグ第4節の広州恒大(中国)戦へ弾みをつけた。