日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年4月4日土曜日

◆柴崎から3点、ハリル効果だ 鹿島逆転で今季初勝利(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1456540.html

柴崎から3点、ハリル効果だ 鹿島逆転で今季初勝利

<J1:鹿島3-1鳥栖>◇第4節◇3日◇カシマ

 今季公式戦6戦勝ちなしだった鹿島が、日本代表MF柴崎岳(22)の3得点に絡む活躍で初白星をもぎ取った。決勝PKを含む1得点1アシストに1起点。ハリルホジッチ新監督2戦目となった先月31日のウズベキスタン戦(5-1)でチーム3点目を奪い、中2日のリーグ戦では逆転勝ちに導いた。引退した元日本代表DF中田浩二氏の第1子誕生も祝福した。

 キャプテン柴崎が腰に手を当て息を吐いた。1-1の後半31分、同期のMF土居が獲得したPKを任された。歩くような助走から、ゴール右隅に直球を蹴り込む。サイドネットに突き刺し「方向は決めていた。隅に、強く」。6戦勝ちなしの重圧にも動じなかった。

 「うしっ」と唇をとがらせた後、サイドラインに仲間を呼び集めて笑顔で揺りかごダンス。この日午前3時すぎ、中田氏の妻で女優の長沢奈央が第1子の長男を出産した。「負けてお祝いできるものではないので。チームとしても流れをつかめる1勝」。昨季の最終節は鳥栖に0-1で敗戦。逆転Vを逃し、中田氏の花道も飾れなかった。直後の引退会見で「後継者は柴崎」と指名された期待に応え、痛快なリベンジに成功。今度は心から祝えた。

 0-1の後半19分は、左FKでMF金崎の3戦連発となる同点ヘッドをアシストした。「ニアを走る豊田さんを外したかった」とアジア杯の同僚の癖を見抜けば、33分には速攻でマークを引きつけてMF遠藤に横パスを通した。2タッチ以上した後に得点が生まれたため記録上は1得点1アシストも、全3発に絡んだ。

 3日前のウズベキスタン戦はトップ下で途中出場。チーム3点目のロングシュートを決め、ハリルホジッチ監督をうならせた。鹿島に戻って試合前、DF昌子に耳打ちした。「俺ら2人が引っ張るぞ」。普段は背中で示す男の「初めて」(昌子)の決意表明。「代表の勝ち癖をチームに還元しよう」と燃えていた。勝てなければ最下位転落の可能性もあった中、本拠で1分け2敗だった天敵を撃破。代表帰りの柴崎が“初日”をもたらした。【木下淳】

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